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The Wind among the Reedsの構図

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Academic year: 2021

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(1)Title. The Wind among the Reedsの構図. Author(s). 川上, 武志. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. A, 人文科学編, 35(2): 45-52. Issue Date. 1985-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4158. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 川. 上. 武. 志. VVasi t a vlsloー馬 or a waking dreamP 1 ( ) F1 edi sthat music: Dol wake or sleep?. ode わ α 亙を劫勿gdeの終結部は. , 詩人のイメージによって展開される非現実化の世界からの覚 醒の瞬間を,見事に捕えている.この時我々は作品という非現実化の世界から二重に覚醒させられる のであるが,この瞬間のもたらす意味を W.l s e rは「イメージ形成には観察や知覚すべてに不可欠な 主体客体を解消する働きがあり,それゆえ,現実世界に目ざめたときは, その区分が一層鮮明になる ということである。 それによって, われわれは自分の世界と向かい合う立場におかれ, 本来は解き 2 ( )と説明する 詩 放ち難く拘束されている自己の立場を対象化して見ることができるようになる.」 . 人はもとより一般に我々の世界把握はイメージ化による。 勿論その材料は現実世界に求めなければ ならない. 基本的には, これが現実世界と非実在であり時として理想化される世界との往来を可能 にする. 特に詩人はイメージ化される対象間で様々な衝突や発展をくり返し, 構造的に心像や象徴 t 体系にまとめ上げ,より高度な秩序化によって現実とはっきりと異なる世界を構築する.Yea sはイ 目 メージ形成過程におい で 黙想’・t 冥想’といっ た現実と夢と の中間状態を強調する. 彼にと っ て覚 醒の時さらにしばしば眠りの時が幻想を抱く瞬間であるという. Z跨e W物α A粥oれg 劫e 尺eeゐ の fpoeZ“ では, 象徴詩のリ ズムの目的は目 冥想の瞬間, 眠るともなく 翌年出された T脳 励粥る o熊粥q 目覚めるともない瞬間, 創造がなされる一瞬間(傍点筆者) を長く引き延ばすことにあ ると言っ て 3 )ま た 同 評 論 に は こ れ に 続 け て 興 味 深 い エ ピ ソ ー ド Keats の ○叱 の結句にも似た 現実 いる。{ , , ,. と夢幻の世界との対照・相互依存についての体験的記述がみられる. かつて私はたいそう象徴性の濃い抽象的な詩を書いていて, ペンを下に落した. 身をかがめて拾 なかっ たある幻想的な事件を思い出し, おうとしたとき, まだ, そのときは幻想のものとは思え, また続いて, 同じような事件を, もう一つ思い出した。 いっの事件のことだろうかと思いめ ぐら して い るう ち に, ず っ と いく 晩 も 夢 に み て い た も の が, あ ら わ れ て い た の だ と いう こ と に 気 がつ. いた. 私はその前日にしたこと, その朝にしたことを記憶によみがえらそうとした. しかし覚醒 しているときの生活の記憶はすべて私のなかから消えていた. その記憶を呼びもどすためにはず いぶん努力しなければならなかった。 しかしそうこうするうちに, こん度は, さっきまでの, よ り強力 で驚くべ きいのちの幻想が消え去っていた. 私がペンを落すことなく, 詩に綴ろうとして いたイメージから心をそらさずにいたならば, あのとき隈想が夢幻の状態に転じていたことによ 45.

(3) . 川 上 武 志 4 ) もや 気 が つく こ と は な か っ た で あ ろ う. … …(. t sの場合その さて-旦イメージ形成された世界が 「独立した生命’を持つのは当然であるが,Yea 世界は主としてアイ ルラン ド神話の世界であっ た. 現実は虚偽に満ち溢れているという プラトン的 確信から, 最も日常的なものから離れた最も神秘的なものが, 最も真実なものに彼には 思われ, 神 t sの非現実世界-ケルト的夢(幻)の世界へ 秘的言葉が一種の啓示をもたらすように思われた. Yea の参入は初期の詩に多く, 主人公は昼と夜との中間である薄明という名の半覚醒の時を漂う. 脳. 彬物d A mo”g. rと 呼 ん だ し か しな が ら こ l dream‐ burdened wi 劫β Ragゐ の も つ 情 調 を 彼 は 後 に‘ .. ういう世界には古い世界への覚 醒という反作用が常に伴う. 夢(理想)世界と現実界の循環的な関係 t がここに生じ, Yea sに 啓示の逆説的意味を教える. 簡単に図式化すると, 夢←(覚醒)→現実の主題は極めてロマン的主題 である. 喪失する愛の主題 ion wi th t が加わり T脳 W物α A 粥oれg 物8 尺BBぬ は, H. B1oom が 言 う ‘a particular sub-tradi 5 ) だ が 丁 度 こ の 頃 (1893年)E1 i l i i Eng i ssと共 c sm’を 受 け 継 い でい る と いう こ と に な る.( shRomant. t sは現実と理想を一種の劇的葛 編の B1 akeを十分知 っ ていた Yea ake詩集の三巻本が出される.B1 藤 の 関係 と して 捕 え て い た は ず で あ る.J .Unterecker は G”〆〆e の な か で, Yeatsは 本 来 自 分 自 身 を 汗情詩人と見なしていたが, 劇作家の気質をもっ てして T脳 W粥d A粥oれg 劫B Regゐ を 書 い た. 6 } ’ (不 誠 実) を 多 分 に 説 明 す る も の で あ る と 述 べ て い る ( ins incer i ty そ して こ れ が 彼 の 作 品 の‘ . 尤も. 不誠実といっても夢の世界に在る主人公を描く詩人はその世界にいるわけではないし, 操る詩人の t 意識も決して平版ではない.Yea sはこの時期本格的に劇作に手を染めるわけであるが,詩集には詩 人の分身ともいう べき幾人かのpe r sona が登場する. 分裂した自我を薄明という覚醒の時に配する 詩人の手法は, 後に発展させられる劇 的意識の序奏でもある.. 2. g d庇 によって, 詩集を始める. f 物es Yea t sはケルト的な世界への誘いを歌っ た Z旋 風o財物gq l Sidl )が, 現 世 の 人 を 妖 精 の 国 Ti l r ‐nan‐og へ te e 詩 では Cai , Niamh と い っ た 薄 明 の 中 を 飛 ぶ 妖 精( さ か んに 誘 い か け る.. 脳 wばれds αwα膨れ, 劫e をα災s w履かZ m“7 24 0%γ 物 総々s α粥 Pde , 錫γ 加 汐 肉 ”れるo“”d o”γ ろ惚鯖Z s の形 姦eα諺“g o“γ eyes の昭 雄をα粥, . f ねゐ 加7 賜8 のme を 加BB% ねZ伽 αれd 物e dged q 24 7 ) 似eco伽e be加 鑑” 脳伽 αれd 物e ゐopβ q f ゑゐ 彰α“.(. t s自身の詳細な注に譲として,想像力 をイメージ ケ ルト的題材や妖精の組み合わせの 穿さく はYea i lmnaginat on)と し て 解 釈 す を形成する能力と規定する と,Sidheをt想 像 力 の 誘 惑’(thelureofthei 46.

(4) . 8 ( 〉この詩と対をなすと考えられる続く Z脳 EひげZ硲云勿g uo ることができる。 Z sでは,妖精の魅惑的 c g な声を聞くのは現世の人間の立場からである。 主人公は風・鳥・草・木・潮とあらゆる自然物に姿 を変え, 絶え間なく発せられる声に静まるよう に求める. そして現世の人は(多分に意識的に書か れた節もあるが) 大抵老いており, 妖精の青春の楽土と対照をなす. T脳 鼠o財物g q d庇 同 f 物B si 様ケルト的変身の国への呼びかけは, 虜ゎ 劫e 7 1 Zを舟 でも歌われる. (詩集 では妖精の国の視点 WZ から書かれた詩は,この二編に限られる.) 呼びかけられる者の心は現実界の声に中 傷されて老い果 てout ’ てており( t ‐worn he ) a r reとやはり対照をなす. 自然物に 同化するt神秘的同 , 永遠に若いEi hetribesofDanu t 月ぜ である妖精( )は又しばしば魚にその身を変える. T彬 猛o財物gqf 物BS ズぬe の 注に よ る と, The people ofthe waters[Si dhe]have been in a l l ages beaut i ful and changeabl e and lascivious or beau i fu1and wise andlonely,for wateri t ture o fthe s e▽erywhere the signi , 9 ( ) f i f l h b t ft d d ft h f d i f l f ru unesso e o y an o e rutunesso reams. 1 0 ( }7 T桜 Soれg q ケルト民族には異界を乙女の国と見なす観念があっ たよう で, f 賜αれdBγばれg Aeれg硲 では乙女が魚に変身する。 永遠の青春の象徴 である林檎の花をつけた少女への満たされぬ愛を追い 求める主題は, Maud Gonne と 同 一 視 さ れる T脳 F恭た で再び現れる. 理想と現実の視点を交錯させる冒頭の詩と比べて, T物 上肋e ねZな げ 劫e Rose 物 劫8 品eα“ で は最初イメージ形成に必要な現実世界の素材について述べる. 次に主人公はそれらを夢の世界に作 t ldthem [unshape l lhungertobui り替えようと望む. ( ]anew’ ) 使 わ れ る 四 大 (元 素) は ngs ythi .. ,. 力 バラによる世界練成の原材料を意味しよう. この作品は Yea t sが理想世界を形成するときに, 現 実との係りを少なからず意識していたことを示している. と こ ろ で詩 集 の 最 初 の バ ラ ッ ドが r綾 LDり8 をぬ け 物e Roseす れ云彰 猛eα“ の 後 に 現 れ る. Yeats. が詩の配列に腐心したのは周知のこと であるが, 適当に配 置された幾つかのバラ ッ ドに注意を払わ なければならない. 結論から言うと, この詩集 での バラッ ドの役割りは, 前後の詩の詩的内容を包 括しその方向を決定しているように 思わ れる. Z跨e 鼠o AZ 云 げ 劫e, s γは 妖精に擢われる花嫁を描い て お り, 乙α ββ”β D〃伽es鯛s MB冗Zとほど類似した内容構成をもつことが指摘される 特に最終 . 二連について T綾 Boo々粥αれ に あ っ た He knew whothe dancers were Andh i t wasblack [wi th] dead shear Andheran to hi scabin door 1 1 ) ol d womenthatkeenedforthe dead(. lの 現 実 に 目 i が 削 除 さ れ た こ と に つ い て 着 目 し た い. も し こ の 部 分 が あ る と, 主 人 公 の ODr scol. ざめた部分に比重がかかり過 ぎて, 夢の世界との バランスが崩れることになりはしないだろうか. その夢と現実の均衡は,女性の二様 -現実に生きる老女と愛の成就を 夢みる少女- を歌 っ た T脳 So”g qf 物e αd 溺o創α” と T脳 鼠eα打 qf 劫8 溺o粥α” に お い て よ く 保 た れ て い る 神 話 的 な レ ベ .. ルでの失なわれた愛の追求であった Z綾 Soれg qf 躍α7 248““g Ae”g“s の テ ー マ が, や は り バ ラ ッ ドである T脳 品e α汀 げ 物e 似o粥αれに引き継がれ, 後続の詩に伝わる。 少女は現在の逸楽を捨て て嵐の中へ出ていこうとするが, 彼女の夢には 破綻 が常に懸念される。 47.

(5) . 川 上 武 志. 女性の失恋が男の立場から書かれる自伝的であり, 伝記的に解釈した方が最良と思われる Z脳 Lの“ 粥 鯛 伽s たγ 劫β Loss qf 乙o僻 に続いて, 喪失した愛のテーマをめく って展開する三作が並 IRobar tes ぶ. こ れ ら の 詩 の タイ ト ルに は He に 代わ っ て Aedh chae ,Hanrahan 等 と い っ た 神 , Mi ‘ i i esofthe mind’と して 用 話 上 の 人物 の名 が つ け ら れ て い た. そ して 実 際 の 人物 と い う よ り prncpl. t い ら れて い る と い う. 要するに人間の複雑な心の変化を Yea s 自 身 が 演 出 して い る. T.Parkinson t は90年代の Yea sの詩は演説調-詩人はもう 一人の人物に話しかけ, その間, 観客が耳を傾けると 1 2 ( )さらに自我の分割は1 9世紀末の時代風潮 でもあった いうような劇的構造 を志向していると言う. t よう であるし,Yea sの場合には, 無神論者の父に対する嫌悪から, 自分独自の世界を作り上げると いう個人的理由が拍車をかけた. ともあれ彼の自意識の分裂はかなり早い時期に始まり, 劇作上の tes は mask の よ う な 顔 を 持 つ 人 物 と し て 描 か れ る. mask の 観 念 等 に 利 用 さ れ る. 例 え ば Robar T綾 Loり″ mo“物s 元γ 劫β Los t s qfLo sは 二人の女性との間に生じた失恋の顛末を告 り 8 で, Yea lse l f を 表 わ して い る よ う に 思 わ れ る Ae (遁 は, 次作の 鼠e伽o“創sたγ 白 す る が, 最 も Yeatsの rea . Monganに交代する. 詩 では男女の愛の成就が不可能なことからくる世界破滅の願望が象徴的に述 べられる. 普通, 失恋と世界破壊のつながりは奇妙に 思われるが, 夢・愛・美を同質のものと見な し, 現世を愛の成立しない所であると考えると, 主人公に世界の終末を渇望させても不思議なこと ではない. それに世紀末の美意識が, 崩壊にさらさ れる脆弱なものにあっ たことを付け加えておく 必要がある. B1 oom はこれを次のように説明する. i l fexe tse 1 跨 ;を”d A 銘乙o7 - Unrequi heimlr l n L tedlove 2g 劫e Re s ・ ed ediatetheme of 7 zも P1 E ,i ,t i f ies a de i redby Yeatsat ckenedbythesense ofdeath reofbeauty qui s .Thebeauty des 1 3 ( ) th of desire, and on an endto time. theturn ofthe century depends uponthe dea. ( 品βb vy Horses の蹄の音を i d ゑ禽 β8Z oり司 虎 の Reα” で, 黙 示 的 な 世 界 予 兆 で あ る theShadov 1 4 )こ こ に は ’ ‘ lが い み じ く も hai t r ‐ ent と 呼 ん だ 愛 の 世 界 に 浸 ろ う と す る.( 聞く Robartesは,Tindal. S B 現実世界での愛の挫折に対して, 黙示的世界での愛の成就の願望がある. しかし続く 鼠e 〆ゆのり 劫B C“/ ew では,Han rahanは自己充 足的な愛から目 ざめ,再び失意の場に立たされる.一般に T脳 i t t 班物d A 粥oれgz庇 尺B s ruc veな意識を呼び起こし, 破滅す Bゐ では, 現実世界の挫折した愛は de i t t る世界の愛は pro ec veな性格を帯びて内部世界へと 向かおうとする. 内部世界は 鼠e 惚粥e粥る87s Fo増〆云靴 BB賜りを始めとする三作に示さ れる が, 特に同一のフレ tes の 機 能 は 美 の ビ ジ ョ ン を 呼 び 起 こ す こ と に io を 支 配 す る. Robar イ ジ ン グとイ メ ー ジ が こ の t r 発 揮 さ れ, Z膨 Loりげ 硲々s Fo埋れ勿e s s ろαα“s eqf れ禽 順αの Mooゐ でも 揺 ら め く 美 の 世 界 をキ非個. (漁 は純 する. 想像力による幻想の世界という意味において 妖精の世界と置換しうる美的世界で,Ae 粋な想像力を体現し恋人に恭しく詩を捧 げる. しかし 鼠8だ粥8粥彰符… の 最 後 で, Robartes の 腕 に 懐かれる現身の女性から想起される美の女神は,黙示を暗示する 天の軍勢に取り囲まれ,その到来に 吐 息 す る. 一 方 Hanrahan は. o れ盗 品eα. 鰯ddi 云 加りeれo Emγ に お い て 黙 示 的 世 界 を 予 測 す れg2. る. 冴ぎ伽 のゐo 云陀粥弱g s b頻り〆 e 劫8 月α粥e α”〆 物8 月ood A”〆 劫e wZ m“g海 豹BS如γり wのs ow 放っ ”d s Z叛彩 るZ , Le云 物BS如γり 乙諺“ぬ α 7 2α 豹e 刀ood 7 2α 劫8 月α粥e α 48.

(6) . 脳 Wi”d A粥鯛g 劫β Ragゐ の構図 1 5 ( ) Z 鰯鷲ゐ 劫e あ 解 か Z S cαZ 伽“肋粥〆e . , 伽のB. 黙示的夢想と現実世界の対照 )が Z脳 ”α”の げ 劫B B‘のを P省 にみられる. この詩ははっきりと二 ,という Armaggedon の 様 を 人 称 が つの部分 に別けられるが, 前半ではいつか黒豚の谷で戦われる , weに代 わる後半 では, 石塚や柱石墳が立ち並ぶ現世のアイ ルラン ドが描かれる. The dews drop s .ぴwl y and dreams gather:unknown spears Sudden ly hur l t ebefore my dream-awakened eyes, Andthenthec len horsemen andt lash offal he cries i ing armies beat about my ears ofunknown per sh . vve whos i l llabourbythe cromlech ontheshore, t The grey cairn 。nthe hi l l i nks drow÷nedin dew, ,when day s Be i ng weary 。fthe world’s empires,bow down to y。u, 1 6 ( ) ハ江aster o fthes i l lstars and ofthef laming door. t. 現実と黙示的世界との関係を補足するために, この詩につけられている Yeats の 注 を 引 用 し よ う。 工suggestthatthebat l t i bes。fthe Goddess Danu,the powersofl ight ebetweenthe1r ,and d d tfulness dthe Fomor the powersofdarkness and cold warmth ,an goo ness ,an ,andfrui , , ,. i and barreness tabl l tua ss upon the Towery P1ain, w←as es shment 。fthe habi , and badne l d l tthebat t t wor eamongthesidhefortheharves ,theroutofthe ancestraldarkness;tha 1 7 ) i l t sthe annualbat eofsummerand winter; … …(. t 相反するものの対立と交代が, Yea sの時間意識にあり, A 隣sわれに集 大成される客観と主観が循 t 環する歴史観の萌芽がここにある. theSecond Comi ng と言い替えてもよい黙示的世 界は,近い 将来ではないにしても必ず到来するという確信から成立している。 黙示後の世界は対腕的性格をも つ故, その夢に詩人は満足しなければならない。 先に黙示的世界は妖精の世界と同一視されると述 べたのは, この意味においてである. しかし実際の詩人は夢の世界に満足した後, 現実世界に帰還 T族 Sec陀云 Ro しなければならない. 7 s eの終りでは, 破壊的であり創造的な風が吹く時代に対する 不安と期待が現実の場から述べられる. 1 too awai t , , h The our ofthy great wind ofl。ve and hate,. l lthestars beblown aboutthe sky, VVhensha Likethesparks blown out 。f a smi i thy ? e ,andd Sure lythine hours has come,thy great windblows , 1 8 ( ) Far f tsecret,andinviolate Rose? ‐of , mos. 概観してきた詩群から Z脳 粥物d A粥om 物B Re eゐ の構造が浮かび上がる。 個々 の詩もさるこ ・. 49.

(7) . 川 上 武 志. i とながら, 取り上げた 二つのt r oには, 夢 (終末) のビジョ ンと現実への覚醒の パターンがくり返 されている. 夢は 主人公の違いによって推移するが, その世界に晒され最後に現実に引き戻される. 今一度 Z脳 L仰げ 衡をs Eo埋れ8れgss らecα閑8 qfゑ盗 賊αの Mooゐ に始まる一連の詩からその関係 tes は 水 に 写 る 想 像 力 に 相 応 しく日冥想 り靴e s s… で Robar を確認してみよう. Z彬 LDひげ 餌広 野o7gi のなかに美を揺がせ,黄昏に恋人との黒髪の世界に沈み込む.次に多彩なイメージを目 ざす Aedh は ZBe鋤か では永遠 鼠8 ね偽 qfα ”錫Z c fLのe鴛 で夢の恋人に出合い, 鼠8 ね偽 げ 劫eFad e y ル”q e な世界の完全な美について語る.しかし 猛e〆ゆのり鐙 物eC好Z ew と全く同じムー ドを持つ 息8 庇α将 (遁 の寂夢感と孤独をいやが上にも 劫e C” q f 劾B Sedgeでは, 終末の希望が失意にある 主人公 Ae io 間 に バ ラ ッ ドを 配 す る. 先 に 言 及 し た 役 割 の 外 に, バ ラ ッ ドは 緩 衝 剤 強 め る. そ こ で Yeat r sはt 1と g s s gd は, 祝 福 さ れ た 者 = 神 で あ る Dathiと 現 世 的 な 王 Ctmnha の働きも兼ねる. 例 え ば Z脳 β‘ の対照を描く Z脳 Cゆ αれd Bβ偽 も道化が失う永遠の愛の詩と読むと,他の バラッ ドとの共通性- 夢と現実の桔抗が生じてくるように思われる.. 3 1malm で あ っ T脳 溺物d A 粥o”g 物e 兄egゐ を 際 限 なく 沈 み 込 ん で いく 詩 と 評 し た の は, R. EI 1 9 ( )私がこの詩集 を理想-現実の観点から見てきたのは Yea t sの創作活動の多く が二元的対 立の た. , ‐ gゐ はその単純な図式に比べて, 超克に費されているからである. 確かに T脳 W物〆A粥o”g 劫βRa よる. つまり 避の態度を内在させていることに 対立回 暖昧なムー ドを漂わせている. その一つは, Yea t sに は薄明に入り込むこ とが, 対立 を解消するように思われた. フランス象徴派の影響を受け, 彼はほの暗い・物憂い・青 白いといっ た形容詞を繰り返 し, 現実に対する薄明の雰囲気を作り出す. 後に発展させられる仮定法の 発見も, この詩集では暖昧さを増加させる. いっ壊れるかしれない夢 Uと 言 え よ う. OZ無 げ 品e御eれ は, そ の女升ク と詩作を一体化させた 品e w禽彰s たγ 劫e CZ loths ideredc Hadlthe heavens’embro , i 1ver1 ight 1denands Enwrought wi th go , loths Theblueandthe dim andthe dark c f l ight ightandthehal ofnightandl ‐ , loths under your feet: l would spreadthec ing poor,have only my dreams; Butl ,be 2 0 ( ) . . . ・ ・””.”, ”“.. t sは創造の時と呼んだ. そしてこの中間点には, 一見等価と思われ この様 な夢と現実の中間を,Yea る二つの瞬間-夢に 参入する瞬間と現実に覚 醒する瞬間が同時に含まれる. しかし前者が真の対立 解決の時にならないのは, 明らかである. 他 方 Yeats は Z脳. 粥物d A伽oれg 物8 尺鑑 ゐ で力 強 い 情 熱 的 な syntax を 達 成 しよ う と し た.. George Ru l lに自然な語順を用いるようにと与えた注意が, e s s. 何よりもそのことを物語る. バラッ. taxは国民文学の 推進に欠かせなかったが, 同国 ドに最もよく実践されている口語体に 基づく s yn f tの言葉にいうtproper wordsinproperplaces の 理 想 は, 演 劇 か ら の 要 請 であ っ た. 二 元 人 Swi t sは自己の分身に先ず夢(愛)の世界を切望させ 的対立を劇的対立と置き 換えてもよいだろう. Yea 50.

(8) . ‐ る。 そして夢の喪失・愛の破滅を演技させ, 現実への覚醒を経験させる. 7 T脳 W物d A粥oれg 劫8 尺BBぬ は こう い っ た 構 図 を 辿 る 従 っ て T脳 躍物d A伽鯛g 劫8 尺B Bゐ の本領は, 夢に投射する姿 。. 勢と劇的要素に由来する簡潔さとの混交にあると言えそう である. Yea t sが19世紀の詩に ついて 「大抵の現代詩人の自然描写の欠点でもあり美 点 でも あ る の は, 彼 ら に と っ て は, 星・J I -・木 の 葉・ 動物は19世紀の自 己中心主義の悲 しげな独 白を語る俳優 のつ けた仮面 に過 ぎな いと いう こと 2 1 ( )と語る言葉はその一端を説明している しかし Yea だ,」 t sのこの 後の創作活動を見ると, 現実意 。 識が深まるにつれて, 彼の想像力は増々活発になる. だから T脳 FZddをγqf Do蹴 り でこ の 詩 集 を 終えたのは大きな意義がある. このバラッ ドを被う陽気で軽快な調子 Forthe good are alwaysthe merry, Save by an ev i lchance,. Andthe merrylovethef idd l e , Andthe merrylove to dance: And whenthefo lk there spy me , ′al They wi l l lcome up to me , ’ iddl 研i th‘Herei sthef erof Dooney! 2 ( 2 ) And dancel ike a wave ofthe sea.. は喜劇的であり, 現実を意識した芸術創造の出発点になった。 というのも詩人の創作そのものは, 実は極めて現実的な意識に基づいているからであり, ここに Z脳 彬物d Ar粥oれg 劫8 尺8Bゐ の 詩 を 現実への覚醒に力点を置いて読む理由がある. そしてこの時が, 夢想家の詩人 Yea t sに創 造と真の 対立解決の鍵を与えたのであっ た。. 註 1 ( ) H. W.Garrod,ed. 比β”な ′ Poez化錫 Wo〆お (London:oxford U,P,) ,209 , ,p 2 ( ) W.イーザー 「行為としての読書」 轡田収訳 24 5頁 1982年 岩波書店 ( 3 } W,B,Yeat l lan) s sqy s 伽d 加Zmd”c”伽s(London: Macmi ,Es ,159 , ,p. ( 4 ) ( 5 ) ( 6 ) ( 7 ) ( 8 ) ( 9 ) ( 1 0 ) ( 1 1 ) ( 1 2 ) 1 ( 3 ) ) Q 4. 1 ( 5 ) ( 1 6 ). あれ, pp 59一1 60 1年 北星堂による. ,1 . なお邦訳は W.B.イエイツ 「善悪の観念」 鈴木弘訳 197. Haro ld B1oom, 玄mな(London:0xford) p . , .122 ’ john Un te 〆能 わ Wi ′“ 富eαな(New York: Noonday) p recker 夏物粥 B“i ,A Reαd好s G“ . , .87 W.B.Yeats l lan) f W B. 耳eαな(London: Macmi , r彬 Co抜群gd Foβ粥sq .61 .同 書 は以下 C ,p .P , と 略す. Frank Hughes Murphy 玄mおS BQメケ Foe Z“ (Baton Rouge:Lou i iana State U.P.) pp s , . , .72‐73 Normanje f fares l lan f w β. 富mz s(London: Macmi ) ,A MBW CO伽伽eれねび 解 放8 召o釧硲 q ,44 . ,p. H.R 4頁 1 98 3年 三省堂 .パッチ 「異界」 黒瀬保他訳 4. Cur i t s Bradford α禽 の 蹴o後 (New York:The Ecco Pres s) , ”e ,31 . ,p ThomasParki i l l i i nson forn c(Los Ange ) es:Ca a U.P. , W B. 耳m無 能 ゲC“Z .16 . ,p B1oom,p .123 . Unt erecke r .92 . ,p . 71 C . ,p . . 必 然,p .73 .. fares ( 1 の jef .61 . ,P. 51.

(9) . 川. 上. 武 志 、. ( 1 め C ・ ・ ,P.18 1mann T脳 賜αれ αれd 云彰 朋餌廓 (New York:Dutton) R . ) .158一159 0 9 ichard EI ,pp , HBα鳶 ′ 7 塑の C ・81 . .P ・ ,p Cl l i S ) ( 2 1 ) Deni s Donoghue . .33 ,P , 貫eαお(Fontana: o ns ons 8 2 姥 2 ) C・P. p ・ ・ , (本学 講師. 52. 旭川 分校).

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