食事管理が影響する慢性疾患を持つ子どもへの保育所および学校給食の現状と望まれる給食の体制
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(2) 一に対する認識を十分にし,個々のアレルギー児. 校側に中し出た要望は,受け入れられる事例,衛. の把握に努めることで,さらなる要望への対応が. 生管理や安全性の理由により断られる事例,双方. 可能であろうとの回答があった。. があったが,保護者の多くは,学校側の配慮を感. ②食物アレルギー児への保育所における給食対. じとっていた。弁当を持参する児童もあり,出来. 応の実際:除去を必要とする食品は計49種類で,. れば皆と同じ給食を食べたいと希望しており,そ. 1施設あたりの除去必要食品数の最多数は11種類. めために担当栄養士との対話を要望していた。. であった。このため,対応の多様化による給食提. 4.まとめ. 供の困難さも回答された。公立保育所は神戸市の. 食物アレルギー及び,その他の慢性疾患では適. 手引書に従ってアレルギー原因食品の除去のみ. 切な食事管理が必要である。学校や保育所などの. の給食対応をしていたが,民間保育所ではこれに. 給食において,集団の中の個別対応には限界があ. 相当するものが無いことから各保育所で個別に. るとされている。しかしながら,他の児童と同様. 対応していた。. に集団生活を楽しみ,共に学ぶことを前提に考え. 民間では,アレルギー対応食申請時に医師の診. るならば,可能な対応策を講じることは当然であ. 断書を必要としておらず,保護者からの要望のみ. ると考えられる。. で除去が可であったが,その中には除去の必要性. ①食物アレルギー児への給食対応:提供側の学校. を判断しかねる場合もあり,対応が困難であると. や保育所は,アレルギー児のために多くの配慮と. していた。代替食品や代替料理を使用している施. 工夫を行って給食提供をしていることが明らか. 設が70.6%あった。料理の仕上がりを同じくする. となった。正確で安全な給食提供のための工夫の. 盛り付け,彩り,分量に関して配慮されており,. みならず,対象児に対する精神的配慮も多く含ま. 多くの具体的な事例を集めることができた。. れていた。. 公立及び民間を間わず,給食を間違いなく提供. ②慢性疾患児からの給食の要望1更なる精神的配. する方法として,先に調理を済ませたりするなど. 慮を要望し,担当者との対話を望む意見もあった。. の調理手順の明確さを重視する方法と,名前を記. 5.食物アレルギー児への給食対応において改善. すなどの個人を特定する方法が採られていた。情. すべき点と今後の課題. 報交換の具体的手段については,一覧表の作成や. ①改善すべき点:保護者と学校・施設が給食提供. 作業中の声がけなどの事例を得ることが出来た。. に関して十分な調整を行うことで,保護者からの. 記述回答では,r言葉かけ,複数人,連携,新し. 要望と学校あるいは施設での限界を双方が理解. い情報,認識」のキーワードが挙げられた。アレ. することが出来るものと思われる。状況に応じて,. ルギー児が疎外感を抱くことのないようにする. 他施設や医療機関との情報の共有などがなお一. ための配慮は,特別視しないことやアレルギー児. 層強化されることが望ましいと考えられる。そし. に言葉をかけるなどであった。今後,除去食品の. て,スタッフが対象児の様子を十分に把握し,疾. 種類やアレルギー児の人数が増えた場合,現在の. 患に関して正確な知識を得ることが,安全で正確. 職員数では対応不十分となる不安感があること. な給食提供につながるものと思われる。. が分かった。また,これ以上の対応は危険である. ②今後の課題:安全性は最優先されるべきである. という見極めも必要との回答もあった。. が,現状の対応には限界もあり,施設設備や人員. ③’1蔓性疾患児保護者の給食に対する要望:ほとん. の充足,疾患に関する職員の認識の向上により,. どの慢性疾患児は,他児と同じ給食を食べていた. 更なる給食体制の改善が望まれる。. が,食材や分量の何らかの制限を行っていた。そ. 主任指導教員(岸田恵津). の際,栄養不足についての心配があげられた。学. 指導教員(増澤康男). 一509川.
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