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期待,”合理的”期待および貨幣政策 : 貨幣は中立的か

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(1)Title. 期待,”合理的”期待および貨幣政策 : 貨幣は中立的か. Author(s). 久保田, 義弘. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. B, 社会科学編, 35(1): 39-52. Issue Date. 1984-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4459. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 期待, 合理的期待および貨幣政策 -- 貨幣は中立的か --. 久 保 田. 目. 義. 弘. 次. 1. は じめ に. 2. 期待と n合理的″ 期待 3。 貨幣の中立性とルーカス型供給関数 4. 貨幣政策の効果 5. むすび. 1。 は. じ. め. に. 経済主体は利潤あるいは満足を最大にす るように生産計画あるいは消費計画を立てる. その計画 量は, 経常的な変数ばかりでなく, 過去の出来事や将来の予測にも影響される であろう。 彼は過去. を変えることはできないので, 彼が計画を立てるとき, 彼はその出来事を所与として受け取り, 経 常的生産量および消 費量を決定する。 この決定に将来における変数の動きがどのよう に影響するの. であろうか. 彼が確実に変数の動き を予知 できるならば, 彼は将来の予測を必要としない しかし , 。 不確実性下 で行動している経済主体は変数の動きを できる限り正確に知覚するために将来を予測す る. この方法として彼は変数 の動きを期待する. この期待値をいかなる大きさにするかが期待形成 の問題である。. 期待形成の問題は心の状態に依存しているので, 経済主体間でその形成は完全には一致しないで あろう。 しかし, 各主体が全く無原則に期待を形成しているわけではない。 もしそうしているなら ば, それを理論的に取り上げることはできないであろう。 もしその問題が理論的に取り扱われると. したならば, 各主体に共通した期待形成ルールが示さ れる必要があろう. 期待形成ルールを明らか にしているのが期待形成理論である. この理論において唯一絶対のそのルールが確立されているわ. けではない。 経済学において期待がいかなるメカニ ズムで形成されているかが問題にされている。 期待が過去の変数によ ってのみ決定されるの であろうか, それとも今期の変数およ び将来の動向に. よっ て決定されるの であろうか。 期待が過去の変数にのみに依存して形成されるとき, これに一定 のルールがある。 ある変数の今期の期待値が前期の実際値に一致するならば, 期待は1期の遅れで 形成されると仮定され, また, 今期の期待値が過去の実際値の流列に依存して形成されるならば, 期待は適応的に形成されると仮定される。 このルールのもとでは, 過去のいかなる 点においても経 済主体の期待値が実現されないことになる。 過去における誤謬が今期の期待形成を可能にする。 過 39.

(3) . 久保田. 義. 弘. 去のすべての時点る こおいて経済主体は期待値と実際値の市離を小さくするようにつ ぎの時点におけ る期待値を変化さ せる。 このような期待形成ルールを適応期待形成仮説と呼んでいる. この仮説に 批判 がないわけではない。. 過去の実際値の分布ラグに基づいて今期の期待値が形成される ならば, 経済主体は体系的に誤謬 をおかしていることに なろう. 彼が期待を形成するとき, 彼は体系的に誤謬をおかしてい なければ. ならないの であろうか. もし過去の任意の時点で期待値と 実際値が柔離しているならば, その時点 において経済主体は期待形成ルールを変更することによ ってその 垂離を回避する であろう. した. がって, 経済主体が体系的に誤謬をおかすことがないと考える。 このことを出発点にしているのが 合理的期待形成仮説である。 適応仮説では期待に関する不均衡が想定さ れ, この不均衡が経済実体. にショッ クを与えると考えられる。 これに対し, 合理的期待仮説では期待形成を含めて体系の均衡 を考察している. この仮説では体系の均衡を保証する期待が 合理的″ である. 我々は第2節にお いて合理的期待について 考察する. 経済主体が不確実性のもと で行動するとき, 合理的″に期待を 形成することができるの であろうか. また, u合理的″期待形成を提唱している経済学者の模型構築 は 一般性があるのであろうか.. 我々 は u合 理 的″ 期待形成をともなマクロ体系において貨幣政策が経済実体に影響するかどうか. を吟味する. ここでの貨幣政策は貨幣の供給率の 変化およ び貨幣ストッ クの変化を意味する. もし その率の変化によ って経済実体が全く影響されないならば, 貨幣は超中立的である. また, そのス トッ クの変化がその実体に 少しでも影響しないならば, 貨幣は中立的である. 古典派″の経済学者. によ って貨幣ストッ クの変化が経済実体に影響しないと 主張され, 今日では貨幣の中立性を信じる 経済学者が多数存在している. 古典派″および新古典派の経済学者は 短期的にはその中立性が保証 11 〕 されないと考えている. しかし, u合理的″期待形成仮説を提唱する サージエ ント= ウオ ーレス〔 ″ は, 短期においてさえ貨幣が中立的であるとしている。 彼らは, 合理的 期待形成仮説のもとでは, 貨幣政策が経済実体に少しも影響 できないと結論して, フリー ドマン〔3〕の自然失業率仮説を支持 して い る. 貨 幣 は い合 理 的″ 仮説のもと では短期においてさえ中立的なのであろうか. サージェン. ト=ウオ ーレスの主張は模型構築に関係 していないの であろうか。 我々は第4節においてサージェ ン=ウォ ーレスの主張を吟味し,第5節において貨幣政策が経済実体に与える効果を考察する.我々. は, マクロ体系としてヒ ックスのIS・LM 体系を使用する. 彼の体系では期待形成が全く考慮され て い な い.. 2. 期待と ・合理的″ 期待 情報が完全であるならば, 経済主体は将来について予測することを必要としない. しかし, 必ず しも彼に完全な情報が保証されて いるわけ ではない. 一般には, 彼は不完全な情報のもと で行動せ ざるをえないであろう. この不 完全性によ っておこる衝撃を緩和するために彼は将来について予測 をおこなう. ゆえに, 彼は支配的な経済変数の予測に努める. 期待値が実現値に 一致するならば, 彼はいつも満足した状態にあモる. 期待値が実現値から爺離するならば, 彼は計画を達成できないこ. とになり, 不満足な状態に陥る。 ゆえに, 彼は できる限り正しい期待を形成し, 期待値が実現され ることを希求する. 期待を形成する際には計画時点において 実現値と期待値とが 垂離する可能性を 考慮する. 彼にとっ てこの垂離幅は危険度を表わしている. 危険度が大きいと予測されるときには, 彼は計画量を小さくするであろう. というのは, 一般に経済主体は危険を回避するように行動する. 40.

(4) . 期待と貨幣政策. からである。 彼は危険を考慮して計画値を実現しようとしている しかしながら 彼にとっては期 。 , 待値が危険度よりも重要な変数である。 故に, 経済主体の行動を分 析する際に 我々は期待値に傾 , 注する。. 期待形成の問題を考 察してみよう。 主要な経済変数として価格を取っ てその問題を考える 最初 。 に, 期待が非経済的要因に基づいて形成される場合を考えてみよう この要因として政治や天候を 。 上げることが できる。 この場合には, 我々は期待形成ルー ルを確立できない 政治や天候は経常価 , 格に関係なく将来価格に影響する。 このとき, 将来価格は外生的に決定される 我々はこれを外生 。 的な期待形成と呼ぶ。 我々はこのような期待形成 のメカニズムに深く関与 できない つぎに 期待 。 , が経済的要因に基づいて形成される場合を考察してみよう たとえば 将来の需要および供給に関 。 , するニュ ースに基づいて期待が形成されることもあろう。 経常価格に関係なく将来価格が期待され るという意味においてその期待形成も外生的 である 。 たしかに, 期待形成が外生的な要因によっ て影響されようが,E しかし, この要因よりも重要な要 因がある。 将来価格の期待に最も影響するのは過去の価格および経常価格 であろう。 期待が過去の. 価格にだけ依存して決定される場合を考察する。 期待価格が1期前の経常価格であるならば, 期待形成は内生化されよう。 しかしながら, 期待価 格が何故に1期前 の経常価格 でなければならないのであろうか。 たしかに1期前の経常価格が期待 価格に大きな影響を与えることは明らか であるが, 2期前, 3期前, さらに遠い過去の価格も今期 の期待価格に影響する であろう。 過去の価格が今期の期待価格に影響する ルールを特定化すること. によって期待形成が内生化される。 今期の期待価格は過去の価格の加重平均として示される。 この 加重に特定の関係 が示されるならば, 期待形成は ルール化される。 過去の価格は観察された値であ るので, 加重について特定のルールが示されると, 期待形成は内生化さ れることになる。 このよう な期待形成を適応的期待形成と呼ぶ。 この期待形成における特徴は加重が外挿的になっていること. である。 また, 経常価格は期待形成に影響していない。 どうして経常価格は期待形成に影響しないと想定できるのであろうか。 ヒッ クス( )は経常価格の 6 変化が期待価格にいかほど影響するかを示す指標として期待の弾力性を導入し, 経常価格の変化が. 異時点間の資源配分に与える効果を分析している。 しかしながら, 彼の説明においてその弾性値が 0, 1あるいは他の値に特定化される理由が示されていない。 その値が特定化されるためには経済. の構造が知られていなければならない. ゆえに, 経済主体が経済構造について確実な情報を得ると, 期待の弾性値が決定さ れる。 経済主体が経済構造について充分な知識をもっているならば, 期待価格は過去の価格およ び経常. 価格だけではなく, 将来の経済変数や非経済的要因にも影響されるであろう。 我々は期待形成を完 全に内生化する必要があろう. 適応的期待形成仮説は経済主体が過去 において一貫して予測の失敗を続けることを仮 定してい. る。この仮説のように経済主体が体系的に誤謬をおかすと仮定する必然性はどこにあるのだろうか。 \合理的″ 期待仮説を支持する人はこの問いから出発している 経済主体が誤謬をおかしていると \ 。 知るならば, 彼はその時点において期待形成ルールを変更する であろう。 その仮説を支持する人は, 経済主体が体系的に誤謬をおかさないと仮定し, 期待に関する均衡をマクロ体系に導入している。 不確実な世界において経済主体が体系的に誤謬をおかさないということは,,彼が正確に予測するこ. とを意味するのではなく, 期待形成ルールのもと で彼の将来予測が平均において正しいことを意味 する。 適応的期待仮 説では, 期待形成は同一の変数の過去の値のみに依 存している。 期待形成において 41.

(5) . 久保田 義 弘. 過去の値のみが利用可能な情報であろうか. ある変数の期待値は単にその変数の過 去の値ばかりで なく, 他の変数の値にも依存するであろう. 他の変数がどのようにその変数の期待に 影響するかを 経済主体が知 っ ているなら ば, 彼の期待形成はより確実になろう. ・合理的″ 期待形成を支持する人は 経済主体が体系的に誤謬をおかすべきでないと仮定し, 彼 , さ れるのであ 定する ていると仮 が経済構造を知 っ . これらの仮 定のもと で期待形成はどのように示 一 ろうか. 経済主体が経済の構造を知 っているとき, 期待はどのように示されるのであろうか. 合理 的″. 期待形成仮説では, 期待値は条件つき数学的期待値である.. 一合理的″ 期待形成を簡単 なモデルを使 って説明することにしよう. モデルは, (2 r l). >0 mt{pt= al- a2(tp&1ゞpt)十ut al ,a2. ・. mt= ”。+ ”,mt-.. (2 - 2). と示されるとしよう. (2-1)は貨幣市場にお ける需給の均衡を表わし, (2-2)は貨幣供給ルー g p ルを表わしている.mtおよ びp 十 ・は tはt時点における貨幣ストッ クおよび物価 水準の対数表示,t より ( ) 2-1 である は撹乱項 の期待値 t時点 で利用可能な情報に条件づけられた p t , t 十 , ,u .. ) (2-1′. ) (mt-a )+ 書 豪( tぬ・ t .-u pに(言 窄). が得られる. 経済主体がモデルの構造を知うているならば,t+1時点において 彼はモデルを使って 期待を形成するだろう. tにおいてt+1のために期待される物価は. e r ) (Mp ( ぬ -a 2 十 ・- 』 )+ 書 なt のん-(詳 言). (2-3). )e は t+ 1に お い て つ ぎの 時 点 の 物 価 水 準 が どう であ る か をtに お い と 表 わ さ れ る. こ こ でt( 2 t ,pr 十 十. て期待した値である. 仮定より, 経済主体は貨幣供給ルールを知 っているので, (2-2) から mr ,=”。+〆,mt 十 十,= mt. (2-4). が得られる. (2-3) にこれを代 入すると,. も ,-爵 ,=(詳 言)』十 馳 -a. e ) (… m2 書 豪). (2-5). が得られる. ここにおいて, 撹乱項の平均値がゼロであるとし,t十1においてつぎの時点の物価水 準を期 待するtにおける期待とtにおけるt+2の物価水準の期待に等 しいとしよう. つまり, ur 十.= O. (t )e=t t pf 十.pr 十2 十2. (2-6). であるとしよう. (2-6) を (2-5) に代入すると,. 戒f(言声膨 悩m- 十 鰭 富)@』 が 得 ら れ る. 同 様 に し て, t十 2における期待物価は. 42. ) -7.

(6) . 戒十 2‐(洋 司 @ 』 a ,- 飼. ( 書畠) の」). となる。 (2-6) を使うと, これは. 噌+ 2= 情. 』 + 卿,+ れ - め 十 舵 奮)@ 』). (2-8). と変形される. 同様にして,. 晒十に(詳 言)』+ 卿,+ 卿¥+mメーリ十(書 豪) (のん). (2-9). が得られる。 (2-7) に (2-8) およ び (2-9) を代入すると ,. 戒f(言. 』+ 蜘 翻 + 借 喜) ( ) ”計 卿,+ れ -a ,. 十(書 豪)』+ 卿,+ 〆 +” ¥m「. 2 + 船 豪)(のん). が得られる。 これは. 2 ・ (音声 ) [ 十借奮) +借畜) 戒--- ] 十 (古豪) [ ・ 十 (書富) ”汁(青島図m , 2 3 十鰭 鮒) [ ・ 十舵 蛋) ( ・ +◎+船 奮) ( ・ +ぬ+ぬ] +(書豪) ( の. ). と変形される. tにおけるt十1の期待物価を一般形 で表わすと,. 2 N (書声) [ ・ 十舵 豪) 山-- +語 豪) 十… . . . 十 (書富) ] 2 N 1 - [ 十 鰭 声) ・十 借 畜) 十(書留)〆十一, . 十(書な) ”ト1 ]m ” , 2 十 舵 鮒) [ ・十 借 雷) ・+ぬ)+ 船 富)( ( ・十〆 ~ “+…, . . . . .. (2-1 ) 0. N 1 - + 語 需) (・+“,+〆+, , . , . .十 贈 り]. N 十(書 を) @』- と な る. こ こ に お い て N を無限に大きくすると ,. N ( 書 富) Gp」 一 一 o となる。 ゆえに, このとき期待物価は. (2-11 ).

(7) . 久保田. 義. 弘. 鑑詮 十 ぬなぞt ,皆. 〆1. ) (2-12. ぬ =-a,十 , ( ,一. となる。 これを (2-1つ に代入すると, 十 pに (, 愉 ふ )mt , 叫,. -(詳言) u 影 卸 ra t ,. (2-13 ). ) は 任 意 の 時 点も こお い て 成 立 す る の で, t+ 1に お い て は が 得 ら れる. (2 -12 a”. 2o ) p…-(日 豪 ヂ)mM十( ,- r 叫 r a「(詳 言 - ,. と な る. 一合 理 的″ 期待形成を支持する人のように, 潰乱項の平均値をゼロと仮定するならば, l. a ”。. 2 Emt E(p t 十.十 (1+a 冊a ) 十.)= {al十 (1十 - a2 a2”1) 2 2β1. と な る. Emt .=m&, であ る な ら ば 十 E(P…)= ーa. 桜島 ぬm,十,指 窪まir 戒十.. となる. 故に, 条件つき数学的期待値は 合理的″ 期待値である. 一合理的″ 期待形成理論は先物市場が存在しない不確実な経済において合理的期待に基づく動学 径路を明らかにしている. しかしながら, 不確実な経済では潰乱項の動き を無視 できない。 実現値 と期待値の垂離は撹乱項に依存している. 上の例においてこの重離は, P,- -. 』--(言言)塘.. ) (2-14. となる. 経済主体がZにおいて計画を立てる際に, 彼は期待物価によ っ て影響される. 合理的″な 期待に基づいて求められる内生変数の動学径路は均衡径路の1つである. もし期待均衡径路を示す ことが合理 的期待形成理論の主な仕事であるならば, , その理論に対する批判は, 均衡理論に対する 批判と共通点をもつであろう。 均衡理論に向けられる一般的な批判は, 経済主体間での期待の不一 致によるマクロ的な期待均衡の否定, さらに, 経済主体間 で期待が一致しても計画の整合性の否定, \合理的″期待形成論に対する批判はその 懇意性にも向けられている その理 などである. さらに, 、 . 論では期待値にのみ注目し, この分散 (つまり危険度) には注意を向けていない. 期待値が同じで 分散が違っていると経済主体の行動は違ってく るであろう. ゆえに, 合理的″期待仮説のように危 険度の差違を考慮せずに形 成される期待値は経済主体の行動指標としては不充分であろう. また, その理論では経済主体がモデルの構造を知 っていると仮定され, 線型のモデルが仮定され ている. 確かに, モ デルが線型であるならば, 期待均衡径路は計算によ って求められよう. しかし ながら, モデルが非線型であるならば, 期待値を計算によ っ て求めることは不可能である. 最後に, 楢乱項の性質とこの経済的意味について考察してみよう. 確実性と不確実性の相違は撹. 乱項がモ デルに含まれるか どうかによる. 前者 では楢乱項がモデルに 含まれない. 後者ではそれが )が得られることを示した. 4 含まれる. 不確実性下 で 合理的に″期待が形成されるならば, (2-1 44.

(8) . 期待と貨幣政策. 実現値と期待値の垂離は撹乱項に依存している。 このことは経済主体が事前に撹乱を予期できない \合理的″期待形成論では滑乱項の平均値がゼロ であると仮定されている (2- ことを示している.\ 。 、合理的″期待は完全予知と同義になる 不確実性下の\ \合 )において楢乱項がゼロであるならば, \ 14 。 ″ 理的 期待径路と確実性下の完全予知径路の相違は撹乱項に依存している。 後者を撹乱項の大きさ だけ移動させた径路が前者である。 ゆえに, n合理的″期待径路の性質は完全予知径路の性質を知る こ と に よ っ て 知 ら れよ う。. 1 ) (2-1)において u =0として完全予知径路の性 質を それぞれの径路の性 質を調べてみよ, う( t 。. 調 べ て み よ う。 ut= 0 と す ると, そ れ は mt-Pt=a.- a2(tp? +,一 秋). と な る。 こ の 関 係 は 任 意 のtに お い て 成 立 す る の で, m - P=aI- a2P. ′ (2 - 1′ ). a, , a2> 0. と でき よ う。 こ こ で p は 期 待イ ン フ レ 率 であ る。 こ れは m-P. と表わされる。 期待インフレ率に等しく なる とすると, も=βと なる実質. 貨幣供給率を. 貨幣残高は点Eで示される。び>pとなると,. m-P は 減 少 し, 逆 に び<P と な る と, m-P. は増加する。 つまり, 予想イ ンフレ率がほん の微かでも貨幣供給率よりも大きく なると,. E E II. . r n-P;al-a2 P. . I ー ー ー ー ー ーー ー. ー‐ 6 図. 実 質貨幣残高は減少し, 逆の場合にはそれは. 増加する。 したがっ て, 点Eから始まらない 径路はすべて発散する ぜ=P であるならば, 実質貨幣残高は均衡径路上にある。げが(2-. 2) を満足するならば, 点Eは完全予知 径路 である。 このとき, この径路は一義的に決定 さ れる。. つ ぎに,. 合理的″期待径路の性 質を考察し. て み よ う。 我々 は 簡 単 な モ デ ルに お い て. a2> O. N→ 0 N一 仰,(a パー十a) ) と仮定して, 合理的″ 期待が (2-12 ) で表わされることを示した。 (2-1 ) から 3 mt-βp ”。十(β月 1 +a )u t=a1β-a2 t. ) (2-15. )であ る。 a,> o a2> 0 の も と で, 0 <〆,≦ 1 であ る な ら が 得 ら れ る. こ こ で β= 1 月 1 +a2-a2 〆, ) は ば, 0 <β≦ 1 で あ る. そ の 関係 は 任 意 のtに お い て 成 立 す る の で, (2 -15 ))u m-βp=a.β-a2物 十(β八1+a2. ′ ) (2 -15. 45.

(9) . 久保田. 義. 弘. と変形される. これは u合理的″ 期待径路を示 している. この径路も完全予知径路と同様に 一義的 に 決 定さ れ る. つ ま り, ”oお よ び “, の 値 が 与 え ら れ る な ら ば, m-p の 値 は 一 義 的に 決 定 さ れ る.. 3. 貨幣の中立性とルーカ ス型供給関数 =合理的″ 期待形成仮説を支持する人は この仮説を含む体系において貨幣政策が経済実体に影 ,. 響しないことを明らかにしている. この主張は古典派が提唱した貨幣の中立性の問題と関係してい る. 今日においてもこの問題は経済学者によ っ て取り上げられている. フリー ドマン〔3〕は, 短期 的にはその中立性を否定しているが, しかし, 長期的にはその中立性を堅持している. さらに, フ. リー ドマンは不確実性下においても長期的にはその中立性が達成されることを示 している. それに 対 し, サ ー ジ ェ ン ト = ウ オ ー レ ス〔11〕は, u合 理 的″期 待 形 成 仮 説 の も と で, 短 期 お よ び長 期 に お い. て貨幣数量の変化が経済実体に影響しないことを明らかに している, つまり, 彼らの体系では貨幣 は短期および長期において中立的である.. また, 彼らはフリー ドマンの自然失業仮説を支持している. 彼らとフリー ドマンの相違は短期の 貨幣政策の効果の評価にある. フリー ドマンは不確実性のもとで短期的には貨幣政策が有効 である と し て い る の に 対 し, サ ー ジ エ ン ト = ウ オ ー レ ス は そ の 有 効 性 を 否 定 して い る. こ の 相 違 を も た ら. す要因はどこにあるのであろうか. これについて考察してみよう. 市場均衡が仮定されている点に お い て 共 通 し て い る. サ ー ジ エ ン ト = ウ オ ー レ ス が 合理的″ 期待形成を仮定しているのに対し, フリー ドマンは情報収集に時間を要することを認め, 短期的に経済主体が錯覚に陥ると仮定してい. る. 彼は適応的期待仮説に立脚して貨幣政策の効果を考察している. さらに, フリー ドマンがモデ ルを特定化していないのに対して, 彼らは対数線型でそれを特定化している. モデルにおいて不確. 実性は加法的な滑乱項によっ て処理されている. それぞれの潰乱項間で系列相関はなく, その平均 値はゼロ である. 短期における貨幣政策が無効 であるという彼らの命題は 合理的″ 期待形成仮説にあるいはモデ ルの特定化に依存するのであろうか. パー ソン〔9〕はその無効性を対数線型で表示されているモデ 、合理的″期待形成のもと ルの特定化に起因させている。 モデルが非線型 で表わされているならば, \. でさえその政策の 無効性が導出されないことを彼は指摘している. フィ ッシャー〔5〕は物価にスラ イ ドされない多期間にわたる賃金契約をともなうモデルでは貨幣 政策は短期的に有効 であることを 示している. 彼らの主張が正しいならば, 貨幣政策の無効性に関する命題はモデルの特定化に依存 し て い る の か も し れ な い. 合理的″期待仮説を支持する人が用いるモデルにはルーカス型の供給関 数 が 含 ま れ て い る. サ ー ジ ェ ン ト = ウ オ ー レ ス も こ の 関 数 を 利 用 して い る, そ の 関 数 に お い て 産 出 量は 予 期 せ ざるイ ン フ レ お よ び撹 乱 項 に 依 存 し て い る. そ こ に お い て. 合理的″ 期待形成が仮定さ. れると, 実際のイ ンフレ率と期待インフレ率が等しくなるの で, 貨幣政策によっ て産出量およ び雇 用量は影響を受けない. しかし, ルーカスの供給関数のもと で適応的期待形成が仮定されると, 短 期的には貨幣政策によ って産出量およ び雇用量は影響さ れる. だが, この仮定のもとでも長期的に. はその政策によ っ て産出量およ び雇用量は影響されない. 短期的における貨幣政策の無効性は 合 理的″ 期待仮説にも依存しているかもしれない. さて, 短期にあ ってその政策の無効性の原因をルーカスの供給関数にもとめることは正当であろ う か. こ の こ と に つ い て 考 察 して み よ う. ル ー カ ス 型 の 供 給 関 数 は,. 46.

(10) . 期待と貨幣政策 )十u yt=y。十γ(p t-pr t. γ> 0. (3-1). と示さ れる。 y tは実際の産出量の対数表示, y tはtにおける物価水準 。は自然産出量の対数表示, p \合理的″期待 u は の対数表示, p pはt-1において利用可能な情報で条件づけられた物価水準の\ , t 平均値ゼロの楢乱項, である。 貨幣政策は潰乱項には影響しない. それは予期せ ざるインフレ率を 、合理的″期待仮説が適用されると 期待インフレ率と実際のインフ 変えて産出量に影響を与える。 、 , レ率の市離はtにおいて全く予知 できない誤差となる. (2-14 ) からこの誤差は pt-pp=&. (& の 平 均 値 は ゼ ロ). (3 - 2). である。 (3-2) を (3-1) に代入すると, (3-3). yt=yn十 γ& 十ut. が得られる. (3-3)は実際の産出水準が自然産出水準から垂離する要因を明らかに している. 実 際の産出水準は制御不可能な要因のためにそれから爺 離する。 貨幣政策によっ て & やu tが影響さ れないので, 自然産出量が外生的に与えられている限り, その政策は産出量およ び雇用量に影響で. きない。 ゆえに, このとき貨幣は短期においてさえ中立的である。 (3-3)はまた短期においてさ 、フ ィ リ プ ス 曲 線″ が垂直であることを含意している え\ ッ 。 パー ソンやフィッシャーは貨幣政策の有効性を示すため に ルーカス型の供給関数を修正 してい る. パーソンは非線型なルーカ ス型供給関数を提示し, フィッ シャ ーは, 産出量を実質賃金率に依 存させ, 賃金契約が多数期間にわたると仮定した. しかし, 私はルーカス型の供給関数において自然産出 量が外生的に与えられていることに苦慮す る. 貨幣政策によって貨幣数量が増加されると, 資産間の代替を通して経済主体が保有している実 質資産価値の変動があり, 短期的には有効需要も変動す る. 貨幣政策は短期的に経済実体に影響す. るであろう. また, この政策は利用可能な資本ストッ ク水準にも影響するかもしれない. 資本蓄積 が全くおこなわれていない経済では貨幣数量の増加は物価水準を上昇させるだけかもしれないが,. しかし, 資本蓄積が進行している経済におけるその数量の増加 では, 名目利子率の下落を通して資 本蓄積を刺激し, 産出水準およ び雇用水準に影響する。 貨幣政策は中立的であろうか.. 4. 貨幣政策の効果 本節では貨幣政策の中立性について吟味する. 我々はヒッ クスによって構築さ れたIS9LM 体系 を使っ てその中立性を考察する。 一般にその体系は線型ではなく, ルーカス型の供給関数を含んで. はいない. その体系は財貨・サー ヴィ ス市場および貨幣市場の均衡として示される。 我々は貨幣政 策がルーカス型の供給関数の恒常項 (つまり恒常産出量) を変化させることによ って経済実体に影 響する可能性を考察する。 故に, 我々はISoLM 体系にルーカス型の供給関数を加える必要を感じ ない. さらに, その体系を線型で示す必要もない. 最初に, 財貨 o サー ヴィ ス市場の均衡から考察してみよう。 その供給関数は Y =Y(K). Y = dY/dK> 0. (4 - 1). 2 ) ここで Y は産出量 K は資本ストッ クであり Y は資本の限界生産力 である であるとしよう( , 。 , . 47.

(11) . 久保田. 義. 弘. その需要は消費需要, 投資需要およ び政府の財貨・サー ヴィ スの購入から構成されている. 消費需. 要は. C=C(YD , K, M/P) 0 <c.< l. c2> o. c3> 0. (4 - 2). D と 示 さ れ る と しよ う. こ こ で YD は 可 処 分 所 得, M/P は 実 質 貨 幣 残 高, であ り, c , = aC/aY , c2. = aC/aK, c 3= aC/a(M/P) , である. 可処分所得は YD= Y-T. (4‐3). と定義され, 租税関数は T= T。十tY. T。< 0. 0 <t< 1. (4 - 4). と示され, Toは移転支出, tは限界税率, である. 投資需要が 1=1( r .< 0 1 2> 0 1 3< 0 , Y, K) 1. (4 - 5). と 示 さ れ る と し ょ う. こ こ では r は 資 本 の 収 益 率 で あ り,1 2 ・ al/aY,1 3 - al/aK で , - al/ar ,1. ある. 政府の購入を G とすると, 財貨・サー ヴィ ス市場の均衡は Y=C(Y- T, K, M/P)十1( r , Y, K)+G. と示される. この均衡式は 1( r , Y, K)+G=S(Y- T, K. M/P)十 T. (4 - 6). と変形される. つぎに, 貨幣市場の均衡について考察してみよう. 貨幣は政府によっ て供給される. その需要は Md /p=L(Y, r+〃, K, M/P) LI> O L2< O. L3> 0. 1 >L4> 0. (4 - 7). と表わされる. ここ でp は期待インフレ率である. 政府によ って決定される貨幣ストッ クを M とす ると, 貨幣市場の均衡は M/P=L(Y, r十p, K, M/P). (4-8). と示される。 実質貨幣残高の定義から △(M/P)=( )M/P メーガ. (4-9). が得られる. ここで” は貨幣供給の変化率, 7 zは実際のイ ンフレ率, である. 最後に, 資本の収益率は資本ストックの減少関数であるとしよう. つまり r=r(K). r = dr/dK< 0. ) (4-10. であるとしよう. ) によって示され 我々の体系は (4 - 1), (4 - 4), (4 - 6), (4 - 8) , (4-9) , (4-10. る. その体系は 48.

(12) . 期待と貨幣政策 Y= Y(K) r=r(K) 1( r ,Y,K)+ G=S(Y- T, K, M/P)十 T T= T。十tY M/P=L(Y, r+p, K. 〔1〕. M/P). △(M/P )=( )M/P “-“ と示され,ここでは政府支出は外生的に決定さ れ,Toおよびtは制度的に決定されているとしよう . K M P 故に, こ の 体 系 の 未知 数 は Y, r / お よ び である 期待インフレ率は体系から求め ” “ , , , , . \合理的″期待形成が仮定されると この体系は均衡解をもつであろう 体系〔1〕 られるとしよう. \ , .. は. 1〔 r(K), Y(K), K〕+G- T。-tY(K). =S〔(1 -t )Y(K)- To , K, M/P〕 M/P=L〔Y(K), r(K)十p, K, M/P〕. 〔1つ. △(M/P)= (” -”)M/P. と変形される. この体系の未知数は K , M/P , z (あるいは “) である. 最初に, 恒常状態にある経済の性 質について考察してみよう, 恒常状態においては △(M/P )=0, つまり(M/P)=(M/P)* K= K* . である. この状態 で体系は 1〔 r(K*), Y(K*), K* 〕+ G- T。-tY(K* ) * (M/P)*〕 K =S〔(1 -t )Y(K* )-T。 , , * (M/P)*=L〔Y(K*), r(K)*+p, K* , (M/P) 〕. 〔1″〕. 合理的″ 期待が仮定されると, 期待イ ンフレ率と実際のインフレ率は等しく なる. 故に, この状態においてそれが仮定されると, と な る.. (4 -11). : “=. 〕から ) と体系〔1″ である. (4-11. ′ -s 川′ 十1 1r + 2 3 [1 蜜 豆; 窪. ) 3ルーE1 一 日2 [ ネ リ]. が得られる. 係数行列から上の体系は必ずしも安定的ではないことがわか る. もし ′+( -t-(1-t 1 )s, )Y′十lr s ≧ o r ,. (4 -13 ). であるならば,. 1 1 -(1 -L4 )〔 )S. )Y 十1 〕 ,r十( 2-t-(1-t 3-S2 ′ L S Y L L + )< 0 . 十 〆+ 3. (4 -14 ) 49.

(13) . 久保田 義 弘. 〕は一義的な均衡径路をもつが, しかし, となるの で, 体系 0 ″ 1 1 )S. )Y′十1 3-S2< 0 .r十( 2-t-(1 -t. 〕は一義的な均衡をもたないかもしれない. それでも であるならば, 体系〔1″ 1〆十( 1 )< -〔 )S. )Y 十1 (L,Y +L2r十 )八 1 -L4 3- 〕/S3 2-t-(1 -t. ) (4 -15. )の不等号が逆 であれば, 体系〔1″ 〕は 〕は一義的な均衡径路をもつ. (4-15 である限り, 体系〔1″ 不安定になる.. つぎに, 恒常状態において貨幣供給率の変化が恒常資本ストッ クに影響を与えるかどうかを考察 してみよう. もしその率の変化がそのストック水準に少しも影響を与えないならば, 貨幣は超中立. 的である. (4-13 ) が仮定されると, 貨幣供給率の変化の恒常資本ストッ ク水準に与える効果は, dK*/d” =S L 月 A 1. ) (4-1 6. と な る. こ こ で 1 lr t-(1 -t )S, )Y +1 -S〕十S (L,Y 十L〆 十L)<0 IA1=-(1‐L)〔 ,r十( \合 理 的″ 期 である. もし S3≠ 0 か つ L2≠ 0 であ る な ら ば, 貨 幣 は 非 超 中 立 であ る. こ の 場 合 は, \ 待が仮定されようとも, 貨幣供給率の変化は恒常資本ストック水準に影響し, 自然産出水準も変化 す る. しか し な が ら, S3= 0 あ る い は L2= 0 であるならば, dK*/d”= O. (4-17 ). となる.このとき貨幣は超中立的である.S 3=0は消費に与える実質貨幣残高効果がゼロ であること L 意 味 し を , 2= 0は流動性の良を意味している. この毘に経済が陥ることが著しく稀であるならば,. L2< 0 であ ろ う. しか し, S3= 0 と な る こ と を 回 避 でき る で あ ろ う か. ア ー チ ボ ル ト = リ ブ シ ー の. 不変原理″ によると, 長期均衡では実質幣残高効果はゼロである. ここで分析対象にしている経 済が資本ストック一定の経済であるならば” 貨幣は超中立的であろうが, しかし, 資本蓄積が進行 している経済では資本ストック水準は貨幣政策によっ て影響をうけるかもしれない. 経済がある恒. 常資本ストック水準から他の恒常資本ストック水準へ移行する過程において, 貨幣政策は恒常資本. ストッ ク水準に影響し, さらに自然産出量に影響する.. 5. む. す. び. 我々は 一合理的″ 期待仮説の含意とそのマクロ体系における役割を考察した. この仮説は適応期 待仮説の弱点を適切に批判している点る こおいては優れてはいるが, しかし, 合理的″仮説は経済主 体が体系の構造を知 っていると想定する点において厳しい仮説をおくことになった. さらに, この. 仮説は過去のことは過去のこととして水に流す経済主体を想定している. その仮説は過去の現象を dsolutions 所与として期待が形成されることを明らかにした. つまり, 合理的″期待仮説はf o rwar であり, これは適応期才乳反説と好対照をなしている. \合理的″期待仮説が期待を含めた均衡径路を提示することに成功しているが しかし たしかに,\ , , 貨幣の中立性がこの仮説に依存するかどうかは疑問として残される. ルーカス型の供給関数を含む 50. ・.

(14) . 期待と貨幣政策. 合理的″ 期待形成が仮定されると, 貨幣政策は自然産 出量に全く影響しないという結論 が導出されるが, しかし, 別のマクロ体系で 合理的″ 期待形成 が仮定されても, 貨幣政策の無効性を導出 できるかどうかは疑問である。 我々は本稿においてIS。 LM 体系のもとで貨幣政策が必ずしも無効 ではないことを示した 消費支出が実 質貨幣残高に依存 。 \合理的″ 期待形成が仮定されると 貨幣政策は無効 で していないならば, ISoLM 体系においても\ , サ ー ジェ ン ト = ウオ ー レ ス の マ ク ロ 体 系 で. あ る。. 貨幣数量の変化は直接的に交換比率に影響を与えないとしても資産間の代替を通 じて資本蓄積お よ び産出量に影響を与えるであろう。 貨幣の中立性を考察する際に, 単に貨幣をf i tmoney と して a 取り扱うのではなく, それを商品の1つとして扱う必要があろう。 一般に, 商品の数量 (相対的数 量) の変化は経済実体の変化を伴う であろう。 貨幣数量の変化も同様に経済実体の変化を伴う であ ろう.. 註 ( 1 ) 以下の展開は Begg〔1〕に 依 存 して い る . 2 ( ) 財貨・サーヴィスの供給関数を Y=F(K, L) FK = aF/aK ‐> O. - aF/aL> O FL-. FK K<O. FL L< 0. として定式化することもできる. この関数から Y/L=f (K/L )=f (k) を求めて, 財貨・サーヴィ ス市場の均衡を考えることも可能である 我々の興味が貨幣政策の資本蓄積に与える効 . 果にあるゆえに,(4-1)のよう な供給関数を想定して貨幣政策の効果を吟味することは我々にとって有益であろ つ.. 参. 考. 文. 献. 7 ( 1 l ) Begg i ip AI 1 2 g 尺餌わ7 2 α/ &ゆgd防ぎ oれ ば 〃 粥毎c印鑑oれのれば c s ) an ,7 ,D.K.H. ,(oxford,Ph ,1982. t t ’ ’ M C β VOI12( i ll ( 2 ) Bur t i IEXPeC i l ing I ne s er tat s suesin Rat ona ons Mode ) ,E. , on SomeConcePtua . ... . 1980 ,ノ 8 0 0 1 6 - pp . . ” ” i i l 1968 ( 3 ) Fr )pp edman cy .尺,vo ,58( .1-17 . , M. , A.E , The Roleof Monetary Pol t t。pt i IE i h E dt l f i A ionsoftRat t t iona IExpecta‐ t 4 t ( ) Friedman,B,M, ma x e a n n x m c o sa e r e e n r ma n o o s sumpt p , “ノ 脳 E voL5( l i 1 9 7 9 2 3 4 1 t ) - od Macromode s p p . . , , .. { て ” i IExpec ions ima I Money Supp tat ly Ru l ( 5 ) Fischer ract s ona e . ,S , Long-Term Cont .E . ,Rat ,andthe opt , ノP l 1977 )pp vo ,85( .191-205 , ′ ( 6 ) Hi cks z ‘ 8α”d cのZね′ )pp s .R. ,J , ”” ,(Oxford .115-244 ,C1arendon Pres . ,1946 t tPr lum, B,T. i L I ( S i k i 7 ) MCCal i t b i l i c e ‐ e ty of Mone t i l i ion Po l ve c ness a i th ndthe Feas ary Stab zat cy wi , “ノP E vo Rat ionaIExpec ions l tat 8 5 1 9 7 7 6 2 4 7一3 ( ) pp . , ,. . . . tRat ’ ’ IExpec i i ( 8 ) 一--,t tat l i ion Po l i ona l onsand Macroeconomi 1980 716- cStabi zat )pp cy ,β .vo ,12( , , Z M,C 46 . t t iona ” JE vo IExpectat i l ( 9 ) Persson, M. 1979 onsi n LogLi 86 near Mode )pp s ‐ ... l , Rat .( .378 . , S ・ t t “ P l E S d B T l s l ( l o ) Phe b i i i P l i ta i IExpectat i sof Mone ps cyunderRat ona ons l y Po . . ayor , ,.an J , ta zng ower ., ,ノ E l 8 5( 1 9 1 6 3 7 7 0 ) -9 v o pp . . . . “ iona l lace ( 1 1 ) Sargent IExpectat ions ima IN[ a ta imaI t one rument 1γ1ns ,T and駅.Wr , Rat ,the0pt ,andthe0pt ”ノP E vo Money Supp l l l 8 3 1 9 7 5 2 4 1 4 e ( ) -5 y Ru p p .. . , . .. 51.

(15) . 久保田. 義. 弘. ’ ’ t t iona l l IExpectat ionsandthe Dynami l l s c Mode ructureof Macroeconomi ( 1 2 ) Shi cSt er . ,vo , / 肌,E ,RJ. , Rat 4 4( 1978 1-4 )pp . . l l i IB1ackwe )PP f Ac ord 2αれd Bの7 20欄ぜ c Aばれすか s β c z ‘粥〆のめ7 ( 1 3 ) Tobin,lames . .20-48 ,1980 ,(oxf ,Bas ,As. (本学助手・旭川分校). 52.

(16)

参照

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