デジタルアーカイブ概論
国立女性教育会館
令和2年度「アーカイブ保存修復研修」基礎コース・講義
(2020年11月18日 オンライン開催)
古賀 崇
(天理大学人間学部総合教育研究センター・
図書館司書課程)
https://researchmap.jp/T_Koga_Govinfo
1
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本日の内容
•
デジタルアーカイブをどう定義するか
•
デジタルアーカイブの現状と意義
•
ジャパンサーチについて
•
デジタルアーカイブに求められる要素
•
「ボーンデジタル記録・情報」とデジタルアーカ
イブ
•
まとめ
2
おことわり
•
本講義はあくまで「概論」として、全体像と課題
を示すことに主眼を置く
•
個人情報・プライバシーの扱いなど、個別・具体
的な課題については割愛させていただく
•
19日の各論での講義に委ねる
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3
デジタルアーカイブを
どう定義するか
造語・和製英語としてのデジタルアーカイブ
•
月尾嘉男・東京大学工学部教授(現・名誉教授)の発案
に基づく
•
デジタルアーカイブ推進協議会(JDAA)での定義:
「有形・無形の文化資産をデジタル情報の形で記録し、そ
の情報をデータベース化して保管し、随時閲覧・鑑賞、
情報ネットワークを利用して情報発信」
5
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英語での“Digital Archives”の定義・内実をめぐって
•
Kate Theimerによる定義
•
(1)ボーン・デジタルの記録(records)の集積
•
(2)デジタル化された資料の集積(コレクション)に対してア
クセスを提供するウェブサイト
•
(3)ある事柄についての、さまざまな種類のデジタル化情報を
扱うウェブサイト(例:テキスト情報と画像資料が混在した
もの)
•
(4)ウェブ上の「参加型」コレクション(利用者からの資料提
供に依拠するもの。“participatory archives(参加型アーカイ
ブズ)” とも)
•
出典:Encyclopedia of Archival Science (Rowman & Littlefield, 2015)
•
関連:古賀崇「「デジタル・アーカイブ」の多様化をめぐる動向:日本と
海外の概念を比較して」『アート・ドキュメンテーション研究』(24),
2017.
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/repository/metadata/4389/
(つづき)
•
アーカイブズ専門職=アーキビストは(1)の定義を
志向
•
しかし、それ以外のさまざまな人々は(2)~(4)を想
起しがち
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7
ごく最近の論考より
•
宮川創「欧州における「デジタルアーカイブ」に
関する一考察」(連載「欧州・中東デジタル・
ヒューマニティーズ動向」第28回)『人文情報学
月報』(メールマガジン)No. 111, 2020.10.31.
•
後日、下記に掲載予定
https://www.dhii.jp/DHM/
宮川氏の論考より
•
ドイツ(ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲンで研究員を
務めた)では、デジタル・アーカイブのことばはほぼ聞かな
かった
•
日本語版Wikipediaでの「デジタルアーカイブ」の項目からは、
英語版の “Digital preservation”、ドイツ語版の “Elektronische
Archivierung”にリンク → 後2者は「何かを電子媒体で記録・
保存するといった意味」で、文化資産に限定という意味合いは
ない
•
Digital Cultural Heritageということばもあるが、「日本語のデ
ジタルアーカイブのように文化資源のデジタル保全・集積・公
開といった広範な意味をカバーしている」とは言い難い
9
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古賀の考え方
•
出典:古賀崇「デジタル・アーカイブの可能性と課題」『デジタル・アーカイブとは何か:理
論と実践』岡本真・柳与志夫(責任編集), 勉誠出版, 2015, p. 50(一部修正)
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文書館
博物館
図書館
デジタル・アーカイブ
またはデジタルアーカイブ
(デジタル・コレクション、
デジタル遺産)
アーカイブ
コレクション
遺産
記憶
証拠
…
本講義における「デジタルアーカイブ」の
考え方と射程
•
図書館・文書館・博物館が共通してもつ資料の要
素をアーカイブと捉える → それをデジタル化し
たものを「デジタルアーカイブ」と呼ぶ
•
必ずしも文化資源には限定しない
•
「デジタル化された資料」も「ボーン・デジタル
の記録」も視野に入れる
•
ウェブでの発信も想定する(が、必須ではない)
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11
デジタルアーカイブの
現状と意義
※この項は、以下のシンポジウム資料に基づきます。
古賀崇「シンポジウム趣旨説明」第67回日本図書館情報学会研
究大会シンポジウム「デジタルアーカイブと図書館」, 2019年10
月20日, 龍谷大学大宮学舎. https://jslis.jp/2019/10/30
日本での実情(1):1990年代のインターネッ
ト草創期の活動と挫折
•
デジタルアーカイブ推進協議会(JDAA)の創設
(1996年)と解散(2005年)
•
構築されたデジタルアーカイブの放棄・消滅(こ
の問題は今も続く)
13
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日本での実情(2):2010年代からの再活性化
•
各種団体の設立、「産・官・学・政」の連携によ
るデジタルアーカイブ推進
•
文化資源戦略会議(2012年設立):「アーカイブ立国宣
言」(2014)、アーカイブサミット(第1回は2015年1月、
第4回は2019年6月開催)
•
デジタルアーカイブ推進コンソーシアム(2017年設立)
•
デジタルアーカイブ学会(2017年設立)
•
デジタル文化資産推進議員連盟(2012年発足、超党派)
→ デジタルアーカイブ整備推進法(仮称)制定を目指す
•
自民党・デジタルアーカイブジャパン構想推進議員連盟
(2017年発足)
など
(つづき)
•
国家政策としての展開と成果
•
総務省 知のデジタルアーカイブに関する研究会(2011年
~2012年)
•
内閣 知的財産戦略本部
•
デジタルアーカイブの連携に関する関係省庁等連絡会、実務者協
議会及びメタデータのオープン化等検討ワーキンググループ
(2015年~2017年)
•
デジタルアーカイブジャパン推進委員会及び実務者検討委員会
(2017年~)
•
デジタルアーカイブ産学官フォーラム(2017年~)
•
背景・基盤としてのLAM(MLA)連携
•
日本では2010年前後頃に議論と著作刊行が進む
15
到達点と意義
•
利用と保存との両立
•
資料の存在の明示
•
ジャパンサーチでの集約
•
日本国内のさまざまなデジタルアーカイブについて
•
新たな利活用の可能性
•
デジタルならではの可視化、所蔵館の境界をまたいでの
展示・活用など
ジャパンサーチについて
https://jpsearch.go.jp/
※この項は、後述する「2020アーバンデータチャレンジ(UDC)
京都」での古賀の講演資料に基づきます。
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ごく最近の動向を示す文献等
•
「特集:ジャパンサーチ」
『デジタルアーカイブ学会誌』4(4), 2020.10.
•
同誌は刊行から約45日後にウェブ(下記)で無料公開
(先行公開分あり)
•
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsda/list/-char/ja
18
ジャパンサーチの概略
•
2014年より国の知的財産戦
略本部での「(デジタル)
アーカイブ横断的検索シス
テム」の検討が進む
•
欧州Europeana(2008~)、
米国DPLA(2013~)といっ
た先例を視野に
•
2015年より具体的なシステ
ム構築の議論へ
•
2019年2月 ジャパンサー
チ試験版が一般公開
•
2020年8月25日 ジャパン
サーチ正式版が一般公開
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(数値は2020年11月13日時点)
ジャパンサーチの機能
•
日本国内のさまざまなデジタルアーカイブと連携
•
検索機能
•
ギャラリー機能:テーマごとのデジタル化資料提示
•
利用条件・権利区分の明示
•
利用者自身による「お気に入り」の登録と編集(キュ
レーション)
•
マイノート:個人でギャラリーの作成も可能
•
ワークスペース:複数人でマイノートやギャラリーの共同
編集が可能 → 教育活用等の可能性が拡大
•
データ利活用基盤としてAPIを提供
ジャパンサーチの運営
•
デジタルアーカイブジャパン推進委員会及び実務者
検討委員会が運営主体
•
事務局:内閣府知的財産戦略推進事務局
•
国立国会図書館がシステム開発・運用を担当
•
連携については「つなぎ役」を通じるのが原則
•
つなぎ役:分野・地域のコミュニティにおいてメタ
データの集約・提供を行う機関
•
現在の具体例:国立国会図書館、文化庁、国立科学博
物館、全国美術館会議、立命館大学アート・リサーチ
センター、三重県、県立長野図書館
など
21
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より詳しくは...
•
「2020アーバンデータチャレンジ(UDC)京都:
ジャパンサーチ・タウン」
•
2020年10月31日、12月5日 オンライン開催
•
主催:国立国会図書館、UDC2020京都府ブロック
•
資料掲載先(10月31日の古賀の講演資料、ジャパン
サーチ利活用のための機能紹介や活用例など)
•
https://lab.ndl.go.jp/event/udc2020/
ただし、ジャパンサーチの枠組みからこぼれ
落ちるものはないか?
•
ジャパンサーチはあくまで「文化資源」「知的財
産」が先に立つ → これらにとどまらない、社会
運動などの側面を、どれだけデジタルアーカイブ
(およびその集約)として提示できるか?
•
マイノートやワークスペースでは、ジャパンサー
チで把握されていない、ウェブ上の資料・情報を
取り込むことが可能ではある
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デジタルアーカイブに
求められる要素
参考にできるモデル(1)
•
A Framework of Guidance for Building Digital
Collection, 3rd ed. National Information Standards
Organization(米国情報標準化機構), 2007.
•
https://www.niso.org/publications/framework-guidance-building-good-digital-collections
•
事例は古くなったものが多いが、デジタルコレクション=
デジタルアーカイブ構築のための枠組み自体は、今なお有
効・有益
•
下記で詳しく紹介:
•
古賀崇「「MLA 連携」の枠組みを探る:海外の文献を手がかり
として」『明治大学図書館情報学研究会紀要』(2), 2011.
http://hdl.handle.net/10291/11113
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NISO Frameworkの概要=4要素
•
<1>コレクション
•
コレクション構築指針、アクセス保障、知的財産権への
配慮 など
•
<2>オブジェクト(資料)
•
保存と将来の利用に堪えるフォーマットの選択、安定し
た識別子(identifier)の利用 など
•
<3>メタデータ
•
相互運用性(記述標準)、典拠コントロール、利用条件
の記述 など
•
<4>イニシアティブ
•
人材配置、評価、コレクション運用の持続性(ライフサ
イクル)の意識 など
4要素:古賀による図示
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メタデータ
メタデータ
メタデータ
メタデータ
コレクション
資料
資料
資料
データ
ベース
イニシアティブ
(運営・維持管理)
参考にできるモデル(2)
•
『公文書館等におけるデジタルアーカイブ・システムの標準
仕様書(平成30年3月改訂)』国立公文書館, 2018.
•
2009(平成21)年作成、2012(平成24)年一部改訂分を、大幅に
改訂
•
入手先
•
http://www.archives.go.jp/about/report/pdf/da_180330.pdf
•
(「報告書・資料等」一覧)
http://www.archives.go.jp/about/report/
『標準仕様書』での「デジタルアーカイブ・
システムの標準仕様項目」のうち、主なもの
•
目録データ・デジタルコンテンツの準備
•
目録データ・デジタルコンテンツの登録と管理
•
利用者向け機能:検索機能、デジタルコンテンツ
閲覧機能、ユーザ・インターフェース
•
利活用の促進:横断検索機能、一括提供機能、外
部提供インターフェース、永続的アクセス、ライ
センスの表示
•
利用者支援:システムの利用案内、レファレンス
機能
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(つづき)
•
業務向け機能:利用状況の把握機能、閲覧業務関
連機能
•
システム環境
•
セキュリティ:ウイルス対策、外部攻撃への対策、
不正アクセス対策
•
システム運用:運用・保守、バックアップ機能、
システム監視機能、データ移行
•
性能要件
現行版の『標準仕様書』(2018)の特色
•
「基本的な構成」「標準的な構成」「発展的な構成」
の3レベルでの標準仕様を提示
•
あくまでウェブサイトでの公開を前提として
•
冒頭の「表Ⅰ―1 デジタルアーカイブ・システム標準
仕様一覧」より
•
どのような項目・要素があり、どのような仕様が標準(◎)
または推奨(○)となっているか?
•
必要な機能のイメージが、どのように伝達されている
か?(各ページの図)
•
セキュリティ、構築・運用、保守の側面はどうか?
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「調達」と「仕様書」をめぐる問題
•
コンピュータシステム全般につき、「自前での開
発」はたいへん困難
→官・民問わず、外部の業者からの「調達」が必要
•
調達に際し、「これだけのスペック(性能)や要件
を満たすシステムを用意して欲しい」という事柄を
定めた「仕様書(要求仕様)」を発注元(システム
を導入する機関)として作成・公表
→ 多くは入札を経て導入
仕様書をめぐる論点
•
発注元としての要望を、どれだけ的確に伝えられるか
•
特定の業者・システムがもつ性能・機能に縛られない
か:「ベンダー・ロックイン」の問題
•
資料の記述・目録・メタデータなど、諸業務にかかわ
る「規格・標準」を、どれだけ取り入れられるか
•
業界内での「標準的仕様書」があれば、どれだけ従う
べきか
•
国立公文書館のものがまさに該当
•
システムは更新が不可欠 → 調達や仕様書作成も繰り
返し行う必要
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別のアプローチ:
「自分でつくるシステム」の構築・導入
•
「オープンソースのシステム」の利用
•
導入費用は安く済む / ある程度の知識が必要
•
問題発生時の自力での解決、あるいは「コミュニティ」
の中での解決
•
具体的なオープンソース・ソフトウェア(目録のみの
場合含め)
•
OMEKA、AtoM、ArchivesSpace など
•
いずれも日本語環境にあわせた「ローカライゼーショ
ン」が必要
導入・実践を示した文献例
•
冨澤かな(ほか)「デジタルアーカイブの「裾野
のモデル」を求めて
-東京大学附属図書館U-PARL「古典籍on flickr!~漢籍・法帖を写真サイ
トでオープンしてみると~」報告」『情報の科学
と技術』68(3), 2018.
https://doi.org/10.18919/jkg.68.3_129
•
金 甫榮「アーカイブズ資料情報システムの構築と
運用 : AtoM (Access to Memory)を事例に」
『アーカイブズ学研究』(32), 2020.
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小括
•
「限られたリソース」の中でも、「持続性あるデ
ジタルアーカイブのしくみ」をいかに構築してい
くか
•
システム面、人員面、予算面...
•
女性・ジェンダーに関連するアーカイブ機関でも、
まずはデジタル化にまつわるコミュニティ構築か
ら進められないだろうか
「ボーンデジタル記録・情報」と
デジタルアーカイブ
37
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前述のTheimerの定義(事典項目)に
立ち返って
•
ボーンデジタル記録・情報の量と重要性の高まり
→ これこそアーカイブとして、どこまで・どのよう
にカバーすべきか
•
ウェブサイト、メール、イントラネット上の情報、
SNS上の情報 など...
38
考えるべき要素
•
対象となる記録・情報ないしシステムが「オープン」
か、あるいは「プロプライエタリ」(運営者側が排他
的権利を有する状態)か
•
後者だとアーカイブのためのハードル(利用許諾手続きな
ど)は高くなってしまう
•
Twitter、FacebookなどのSNS上のメッセージをどう
扱うか
•
今までの記録・文書等では反映しきれなかったメッセージ
がある
•
チラシ・ビラ(エフェメラ)などと似た側面も
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39
(つづき)
•
日本の各機関だと、ボーン・デジタル記録にまでカ
バーするのは「かなり先」の課題かもしれない…
•
しかし、こうした記録にこそ、いま着手しなければ、
将来的に残らない(検証可能な状況を確保できな
い)おそれがある
•
もっとも、著作権制度が米国と日本では大きく異な
ることも考慮せねばならない
•
米国では「フェアユース」制度が前提
米国での具体例(1):#metoo Digital Media
Collection
•
ハーバード大学 ラドクリフ高等研究所・シュレシン
ガー図書館(米国女性史関連の資料を蒐集する図書館)
のプロジェクト
•
さまざまなソフトウェア(オープンなものを中心に)を
駆使し、#metoo運動(2017年より本格化)に関するデ
ジタル記録の保存と研究利用を目指す
•
ウェブサイトのアーカイブ(公開)に加え、Twitterの
アーカイブ(研究利用にアクセスを限定)にも取り組む
•
https://www.schlesinger-metooproject-radcliffe.org/
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41
(つづき)同プロジェクトの概要等の紹介記事
•
Walsh, Colleen
“Challenge of
archiving the #MeToo
movement” The
Harvard Gazette,
2020.8.11.
•
https://news.harvard
.edu/gazette/story/2
020/08/challenge-
of-archiving-the-metoo-movement/
米国での具体例(2):Documenting the Now
•
Twitterほかソーシャルメディア保存のためのソフト
ウェア開発と、関連プロジェクトを行う
•
2014年のミズーリ州での警官による黒人射殺事件が、
開発のきっかけ
•
Black Lives Matter運動でも注目され、米国でのコ
ミュニティ・アーカイブズ活動に活用される
•
“Archiving Protests, Protecting Activists”
•
https://www.docnow.io/
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43
その他の米国での実践
•
個人・団体からのデジタル媒体の寄贈・収集も進む
•
ハードディスクなどの記録媒体や、PCそのもの
•
「デジタルフォレンジック」による修復と、それに伴う
プライバシー等の扱いも課題に
•
塩崎亮氏(聖学院大学)が精力的に研究を継続中
•
「パーソナルデジタルアーカイビング」のテーマで
•
米国での関連報告書等の翻訳もネットで公開
まとめ
日本のデジタルアーカイブの今後を考えるために
45
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基本文献(1)
•
永﨑研宣(著)ほか『日本の文
化をデジタル世界に伝える』樹
村房, 2019.
•
「ユーザによって異なりうるニー
ズへの対応」「デジタル世界に移
行した後、なるべく長持ちさせる
には」といった、構築・運営・維
持の手順・手法を示す
•
デジタルアーカイブの標準として
普及が進むIIIF、TEIも詳しく説明
•
http://www.jusonbo.co.jp/books
/233_index_detail.php
基本文献(2)
•
岡田一祐(著)『ネット文化資源
の読み方・作り方:図書館・自治
体・研究者必携ガイド』文学通信,
2019.
•
国内外のさまざまな実例をもとに
「ネット文化資源」ないしデジタル
アーカイブの実情を批評
•
さまざまな事例に「タグ(テー
マ)」を付す
•
メルマガ『人文情報学月報』での岡
田氏の連載は継続中
•
https://bungaku-
report.com/books/ISBN978-4-909658-14-2.html
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47
デジタルアーカイブのこれから
•
資料の存在の肯定と明示
•
決して「文化資源」「知的財産」の枠にとどめるのでは
なく
•
「選りすぐりを示すのか、全貌を示すのか」「目録とそ
の規格、および流通性を意識する必要」(前掲・岡田氏
の著作 p. 213-214より)
•
資料を通じた学びの機会の提供
•
過去の議論・実践をいま(また今後も)学ぶ
•
現在の議論・実践につき、今後学べる機会を保障する
ありがとうございました
•
今回の講演は、下記による成果を含みます。JSPS科研費
JP19K12708「電子上の情報資源管理への新たな情報技術
の導入に関する研究:国際比較を通じて」(基盤研究(C)、
研究代表者:古賀 崇)
49
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