令和2年度試験対策 社会保険労務士合格指導講座 『厳選!! 横断まとめ』
●CONTENTS(目次)
● 【横断1】目的、保険事故等 ... 4 【横断2】適用除外 ... 7 【横断3】被保険者の資格の得喪時期 ... 9 【横断4】給付の比較 ~療養・休業・日雇関係~ ... 12 【横断5】死亡に関する給付① ~遺族の範囲等~ ... 15 【横断6】死亡に関する給付② ~失権、支給停止~ ... 17 【横断7】通則 ~未支給、受給権の保護等、不正受給関係~ ... 19 【横断8】給付制限(支給制限) ... 22 【横断9】端数処理 ... 24 【横断10】届出 ... 26 【横断11】不服申立て ... 30 【横断12】時効、記録の保存・保管 ... 33 【横断13】保険料等 ... 36 【横断14】国庫負担、国庫補助等 ... 40 【横断15】産前産後・養育期間の措置 ... 42●
本書の使い方
● 社労士試験に合格するためには、労働社会保険諸法令について効率よく理解・記憶してい くことが必要です。そのためには、共通事項を比較して、整理する横断学習が欠かせません。 本書では、学習効率を考え、闇雲に項目を並べ立てるのではなく、広義の社会保険各法に関 する項目を中心に、横断学習を行うことによる効果が高いテーマを厳選してまとめています。 受講生のみなさんは、本書をただ読むだけで終わらせることなく、必要に応じて書き込み をしていくなど、ご自分に適した横断学習ができるように本書をご活用ください。 横断学習の効果を最大限に発揮させるためには、各科目の学習を一通り消化しておくこと も重要です。『テキストで各科目を理解』➡『本書で横断的に理解・記憶』という学習スタイ ルで、本試験までにより多くの確実な知識を身につけて合格を勝ち取ってください! 本書では、次のように各法律名を略称で表記しています。 労基……労働基準法 国年……国民年金法 児手……児童手当法 安衛……労働安全衛生法 厚年……厚生年金保険法 社労……社会保険労務士法 労災……労働者災害補償保険法 国保……国民健康保険法 均等……男女雇用機会均等法 雇用……雇用保険法 高確……高齢者医療確保法 育介……育児・介護休業法 徴収……労働保険徴収法 船保……船員保険法 健保……健康保険法 介保……介護保険法 凡 例 ……令和2年度試験で初めて出題対象となる改正部分であることを表しています。 改 【編集方針】 本書では、共通点や相違点を明確にする観点から、条文やテキスト等に記載されている事項に ついて、「記載の順番」や「表記」を変えている部分があります。内容は同じです(以下同じ。)。(1) 目的条文の比較(主要法令)
法律 目的条文 ①労災 ( 労 働 者 災 害 補償保険法) 労働者災害補償保険は、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷、疾病、 障害、死亡等に対して迅速かつ公正な保護をするため、必要な保険給付を行 い、あわせて、業務上の事由又は通勤により負傷し、又は疾病にかかった労 働者の社会復帰の促進、当該労働者及びその遺族の援護、労働者の安全及び 衛生の確保等を図り、もって労働者の福祉の増進に寄与することを目的とす る。 ②雇用 (雇用保険法) 雇用保険は、労働者が失業した場合及び労働者について雇用の継続が困難と なる事由が生じた場合に必要な給付を行うほか、労働者が自ら職業に関する 教育訓練を受けた場合及び労働者が子を養育するための休業をした場合 に必要な給付を行うことにより、労働者の生活及び雇用の安定を図るととも に、求職活動を容易にする等その就職を促進し、あわせて、労働者の職業の 安定に資するため、失業の予防、雇用状態の是正及び雇用機会の増大、労働 者の能力の開発及び向上その他労働者の福祉の増進を図ることを目的とす る。 ③健保 (健康保険法) この法律は、労働者又はその被扶養者の業務災害(労働者災害補償保険法第 7条第1項第1号に規定する業務災害をいう。)以外の疾病、負傷若しくは 死亡又は出産に関して保険給付を行い、もって国民の生活の安定と福祉の向 上に寄与することを目的とする。 ④厚年 ( 厚 生 年 金 保 険法) この法律は、労働者の老齢、障害又は死亡について保険給付を行い、労働者 及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする。 ⑤国年 (国民年金法) 国民年金制度は、日本国憲法第 25 条第2項に規定する理念に基づき、老齢、 障害又は死亡によって国民生活の安定がそこなわれることを国民の共同連 帯によって防止し、もって健全な国民生活の維持及び向上に寄与することを 目的とする。 改 保険事故と特徴的な文言!横断1
目的、保険事故等
福祉の増進 労働法関係+高齢者関係(高確、介保) 福祉の向上 社会保険法関係+社労士法 国民の共同連帯 国年、高確、介保 特徴的な文言 の例と記載の ある法律(2) 目的条文等の比較(その他の社会保険法関係)
法律 目的条文等 ①国保 ( 国 民 健 康 保 険法) ●この法律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及 び国民保健の向上に寄与することを目的とする。 ●国民健康保険は、被保険者の疾病、負傷、出産又は死亡に関して必要な保 険給付を行うものとする。(2条) ②高確 ( 高 齢 者 医 療 確保法) ●この法律は、国民の高齢期における適切な医療の確保を図るため、医療費 の適正化を推進するための計画の作成及び保険者による健康診査等の実 施に関する措置を講ずるとともに、高齢者の医療について、国民の共同連 帯の理念等に基づき、前期高齢者に係る保険者間の費用負担の調整、後期 高齢者に対する適切な医療の給付等を行うために必要な制度を設け、もっ て国民保健の向上及び高齢者の福祉の増進を図ることを目的とする。 ●国民は、自助と連帯の精神に基づき、自ら加齢に伴って生ずる心身の変化 を自覚して常に健康の保持増進に努めるとともに、高齢者の医療に要する 費用を公平に負担するものとする。(2条1項) ●後期高齢者医療は、高齢者の疾病、負傷又は死亡に関して必要な給付を行 うものとする。(47 条) ③介保 (介護保険法) ●この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介 護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療 養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持 し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必 要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共 同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して 必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図るこ とを目的とする。 ●介護保険は、被保険者の要介護状態又は要支援状態に関し、必要な保険給 付を行うものとする。(2条1項) ●国民は、共同連帯の理念に基づき、介護保険事業に要する費用を公平に負 担するものとする。(4条2項) ④社労 ( 社 会 保 険 労 務士法) ●この法律は、社会保険労務士の制度を定めて、その業務の適正を図り、も って労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事 業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資することを目的とする。 ●社会保険労務士は、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通 して、公正な立場で、誠実にその業務を行わなければならない。(1条の2) 赤字部分!(3) 保険事故のまとめ
制度 業務上・外 保険事故 分野 労災 業務上・通勤 ①負傷、②疾病、③障害、④死亡等 労災保険 健保 業務災害以外 ①疾病、②負傷、③死亡、④出産 医療保険 国保 不問 ①疾病、②負傷、③出産、④死亡 高確 不問 ①疾病、②負傷、③死亡 ※出産なし 船保 職務外 ①疾病、②負傷、③死亡、④出産 職務上・通勤 ①疾病、②負傷、③障害、④死亡 労災保険(上乗せ) 国年 不問 ①老齢、②障害、③死亡 年金保険 厚年 不問 ①老齢、②障害、③死亡 介保 不問 ①要介護状態、②要支援状態 介護保険 雇用 ―― ①失業した ②雇用の継続が困難となる事由が生じた ③職業に関する教育訓練を受けた ④子を養育するための休業をした 雇用保険(4) 各保険制度の事業(付帯事業)
改 相違点と独自のものを把握! まず名称! 健 康 保 険 事 業 保険給付 福祉事業 ①高確法の特定健康診査等 ②健康教育、健康相談等 (任意) 国 民 年 金 事 業 給付 ①教育・広報、相談、情報提供 ②電子情報処理組織の運用 保健事業 (①当然 ②努力) 国民年金事業の 円滑な実施を図 るための措置 ①任意 ②当然 ①業務災害に関する保険給付 ②通勤災害に関する保険給付 ③二次健康診断等給付 ①社会復帰促進事業 ②被災労働者等援護事業 ③安全衛生確保等事業 労 災 保 険 事 業 保険給付 社会復帰促進等事業 ←特別支給金 雇 用 保 険 事 業 失業等給付 療養・出産費用の資金の貸付等 ※厚生年金保険事業も同様 雇用保険二事業 (任意) ①求職者給付 ②就職促進給付 ③雇用継続給付 ④教育訓練給付 (任意) ①雇用安定事業 ②能力開発事業 改 育児休業給付 失 業 等 給 付 等(1) 適用除外【その1】(労基・労災・雇用)
法律 適用除外 例外(適用される者) 労基 全部 適用除外 ①同居の親族のみを使用 する事業 ②家事使用人 ③一般職の国家公務員 ③…行政執行法人の職員 一部 適用除外 ④一般職の地方公務員 ⑤船員法に規定する船員 労災 ①国の直営事業(現在該当なし) ②官公署の事業 ③行政執行法人の職員 ②…地方公務員であって現業部門の非常 勤職員 雇用 ①1週間の所定労働時間が 20 時間未 満である者 ②同一の事業主の適用事業に継続し て 31 日以上雇用されることが見込 まれない者 ③季節的に雇用される者で次の(ア)又 は(イ)のいずれかに該当するもの (ア) 4ヵ月以内の期間雇用者 (イ) 1週間の所定労働時間が20 時 間以上30 時間未満である者 ①…日雇労働被保険者 ②…日雇労働被保険者/前2ヵ月の各月 において18 日以上同一の事業主の適 用事業に雇用された者 ③…日雇労働被保険者/(ア)に該当する者 のうち、所定の期間を超えて引き続 き雇用された者 ④学生又は生徒である者(昼間学生ア ルバイト等) ⑤船員法に規定する船員であって、政 令で定める漁船に乗り組むため雇 用される者 ⑥国、都道府県、市町村その他これら に準ずるものの事業に雇用される 者のうち、離職した場合に、他の法 令等に基づいて支給を受けるべき 諸給与の内容が、求職者給付及び就 職促進給付の内容を超えると認め られる一定の者 ④…卒業予定者(適用事業に雇用され、 卒業後も引き続き雇用されることと なっている者)/休学中の者/定時 制の課程に在学する者等 ⑤…1年を通じて船員として適用事業に 雇用される者 ⑥…都道府県等・市町村等の事業に雇用 される者で承認を受けていないもの ※国・行政執行法人 ➡当然に除外 都道府県等 ➡厚生労働大臣の承認で除外 市町村等 ➡都道府県労働局長の承認で除外 公務員と船員の扱いに注目!横断2
適用除外
(2) 適用除外【その2】(健保・厚年)
法律 適用除外 例外(適用される者) 健保 被 保 険 者 ①臨時に使用される者 (ア) 日々雇い入れられる者 (イ) 2ヵ月以内の期間を定めて使用 される者 ②季節的業務に使用される者 ③臨時的事業の事業所に使用される者 ④事業所で所在地が一定しないものに 使用される者 ⑤4分の3基準を満たさない短時間労 働者であって、5つの要件※のいず れか1つでも満たさないもの ①…次の期間引き続き使用(そのと きから適用) (ア) 1ヵ月を超えて (イ) 所定の期間を超えて ②…当初から継続して4ヵ月を超え て使用(当初から適用) ③…当初から継続して6ヵ月を超え て使用(当初から適用) ※週20時間以上/1年以上使用見込 み/報酬の月額88,000円以上/学 生等でない/企業規模 500 人超等 ⑥船員保険の強制被保険者 ⑦国保組合の事業所に使用される者 ⑧後期高齢者医療の被保険者等 ⑨厚生労働大臣、健保組合又は共済組 合の承認を受けた者(国保の被保険 者であるべき期間) ⑥…疾病任意継続被保険者 被 扶 養 者 ①後期高齢者医療の被保険者等 ②適用を除外すべき特別の理由がある 者(=日本国籍を有しない者で医療 滞在ビザや観光等が目的のロングス テイビザの来日者。以下同じ。) 厚年 上記健保〔被保険者〕の①~⑤と同様 ➡ただし、①②から船員を除く(厚年では、船員は使用期間不問で適用される。)。 ★公務員と船員の適用関係のまとめ(略記)【×…適用除外 〇…適用】 労基 労災 雇用 健保 厚年 公務員 国家…全部× ※行政執行法人は〇 地方…一部× × ※地方で現業の 非常勤は〇 国家…当然に× 地方…承認で× 〇 〇 船員 一部× 〇 〇 ※一部の漁船は× × ※疾病任 継は〇 〇 改 健保をマスターすればOK!(1) 基本的な考え方
被保険者の資格の取得及び喪失(得喪)の時期は、原則として、①取得時期は資格取 得事由に該当した日(当日)となり、②喪失時期は資格喪失事由に該当した日の翌日と なる。本試験では、資格の得喪時期は、特に健保、国年、厚年でよく出題されている。(2) 資格の取得時期(健保・厚年・国年)
制度 被保険者 当日に取得 健保 一般の被保険者 ①適用事業所に使用されるに至った日 ②(適用事業所以外の)事業所が適用事業所となった日 ③(適用除外者が)適用除外者に該当しなくなった日 厚年 当然被保険者 健保 任意継続被保険者 一般の被保険者の資格喪失日(さかのぼって取得) 特例退職被保険者 資格取得の申出が受理された日(さかのぼらない) 厚年 任意単独被保険者 資格取得の認可があった日 高齢任意加入 被保険者①※1 資格取得の申出が受理された日 高齢任意加入 被保険者②※2 資格取得の認可があった日 ※1 高齢任意加入被保険者①…適用事業所に使用される高齢任意加入被保険者 ※2 高齢任意加入被保険者②…適用事業所以外の事業所に使用される高齢任意加入被保険者 国年 第1号被保険者 ①20 歳に達した日 ②日本国内に住所を有するに至った日 ③老齢給付等を受けることができる者その他適用を除外す べき特別の理由がある者でなくなった日 第2号被保険者 厚生年金保険の被保険者の資格を取得した日 第3号被保険者 ①(20歳未満の被扶養配偶者が)20 歳に達した日 ②(20歳以上60歳未満の者が)被扶養配偶者となった日※3 任意加入被保険者 資格取得の申出をした日 改横断3
被保険者の資格の得喪時期
取得時期 原則当日 喪失時期 原則翌日 例外当日 ※3「被扶養配偶者となった日」には、適用を除外すべき特別の理由がある者でなくなった日も含まれる。 年齢要件 資格の重複など 代表例 健保の任意継続と 国年の第1号・第3号に注意! シンプルに捉える!(3) 資格の喪失時期【その1】(健保・厚年)
制度 被保険者 【原則】翌日に喪失 【例外】当日に喪失 健保 一般の 被保険者 ①死亡した ②事業所に使用されなくなった(退職) ③適用除外者に該当した 左欄の喪失事由該当日に被保険 者となった(資格の重複) 厚年 当然 被保険者 ①70 歳に達した ②左欄の喪失事由該当日に被保 険者となった(資格の重複) ④任意適用事業所の取消しの認可があった 健保 任意継続 被保険者 ①任意継続被保険者となった日から起算し て2年を経過した ②死亡した ③保険料を納付期日までに納付しなかった ①一般の被保険者となった ②船員保険の被保険者となった ③後期高齢者医療の被保険者等 となった 特例退職 被保険者 ①国保の退職被保険者であるべき者に該当 しなくなった(具体例:死亡〔翌日喪失〕、 被保険者・被扶養者に該当、生活保護の受給 〔当日喪失〕、海外に居住〔住民票の除票日喪失〕) ②保険料を納付期日までに納付しなかった 後期高齢者医療の被保険者等と なった 厚年 任意単独 被保険者 ①死亡した ②事業所に使用されなくなった(退職) ③適用除外者に該当した ①70 歳に達した ②左欄の喪失事由該当日に被保 険者となった(資格の重複) ④資格喪失の認可があった 高齢 任意加入 被保険者 ① ①死亡した ②事業所に使用されなくなった(退職) ③適用除外者に該当した 左欄の喪失事由該当日に被保険 者となった(資格の重複) ※年齢要件(上限)はない ④任意適用事業所の取消しの認可があった ⑤資格喪失の申出が受理された ⑥老齢給付等の受給権を取得した 【特殊なケース】事業主の同意がなく保険料を全額自己負担する者 ➡保険料を滞納し、督促状の指定期限までに納付しないときは、保険料の納 期限の属する月の前月の末日に被保険者の資格を喪失する。 高齢 任意加入 被保険者 ② ①死亡した ②事業所に使用されなくなった(退職) ③適用除外者に該当した 左欄の喪失事由該当日に被保険 者となった(資格の重複) ※年齢要件(上限)はない ④資格喪失の認可があった ⑤老齢給付等の受給権を取得した ※ の網掛け部分は、共通する部分。 「当日喪失」には、基本的に資格の 重複と年齢要件(厚年)が該当(4) 資格の喪失時期【その2】(国年)
制度 被保険者 【原則】翌日に喪失 【例外】当日に喪失 国年 第1号 被保険者 ①死亡した ②海外に居住した(その日に第2号・ 第3号被保険者に該当→当日喪失) ③適用を除外すべき特別の理由がある 者となった ①60 歳に達した ②老齢給付等を受けることができ る者となった 第2号 被保険者 死亡した 厚生年金保険の被保険者の資格を 喪失(退職日等の翌日に喪失)した 第3号 被保険者 ①死亡した ②被扶養配偶者でなくなった※ 60 歳に達した 任意加入 被保険者 ①死亡した ②任意加入の要件に該当しなくなった (国内⇔海外への居住など) ③国内居住者が保険料を滞納し、督促状 の指定期限までに保険料を納付しない ④海外居住者が保険料を滞納し、保険 料を納付せずに2年間が経過した ⑤特例による任意加入被保険者が老齢 給付等の受給権を取得した ①65 歳(特例による任意加入被保 険者の場合は70 歳)に達した ②資格喪失の申出が受理された ③強制被保険者の要件に該当した ④老齢基礎年金の額に反映される 月数を合算した月数が 480 に達 した(5) その他の注意しておくべき資格の喪失時期(国年、船保)
制度 種類 喪失時期(下記に個別に記載) 国年 基金の 加入員 ①被保険者の資格を喪失した(死亡、年齢要件に該当等)/第2号・第3号 被保険者となった/農業者年金の被保険者となった【当日】 ②地域型:基金の地区内に住所を有する者でなくなった/職能型:その事業 又は業務に従事する者でなくなった/基金が解散した【翌日】 ③産前産後免除以外の規定により保険料の全額又は一部の額の納付を免除 された【保険料を免除された月の初日】 船保 強制 被保険者 ①死亡した【翌日】 ②船舶所有者に使用されなくなった【翌日】(資格の重複の場合→当日) 疾病 任意継続 被保険者 ①疾病任意継続被保険者となった日から起算して2年を経過した【翌日】 ②死亡した【翌日】 ③保険料を納付期日までに納付しなかった【翌日】 ④強制被保険者、健康保険の被保険者、後期高齢者医療の被保険者等となっ た【当日】 改 赤字部分! 任意加入被保険者の喪失時期! ※「被扶養配偶者でなくなった」場合には、適用を除外すべき特別の理由がある者となった場合も含まれる。(1) 療養関係
労災 健保 療養(補償)給付たる療養の給付 療養の給付 要 件 業務上の事由又は通勤による労働者の負傷、疾病 業務災害以外の被保険者の疾病、負傷 療 養 機 関 指定病院等 ①社会復帰促進等事業として設置された 病院又は診療所(労災病院等) ②都道府県労働局長が指定する病院、診療 所、薬局又は訪問看護事業者 ①保険医療機関又は保険薬局 =厚生労働大臣の指定を受けた病院、診 療所、薬局 ②事業主医療機関等 =保険者が指定した病院、診療所、薬局 ③健康保険組合が開設する病院、診療所、 薬局 範 囲 ①診察 ②薬剤又は治療材料の支給 ③処置、手術その他の治療 ④居宅における療養上の管理及びその療 養に伴う世話その他の看護 ⑤病院又は診療所への入院及びその療養 に伴う世話その他の看護 ①診察 ②薬剤又は治療材料の支給 ③処置、手術その他の治療 ④居宅における療養上の管理及びその療 養に伴う世話その他の看護 ⑤病院又は診療所への入院及びその療養 に伴う世話その他の看護 ⑥移送 ―― 一 部 負 担 金 なし 通勤災害の場合のみ原則として200 円 ※健保法に規定する日雇特例被保険者で ある労働者は 100 円 被保険者の区分 負担割合 ①70 歳未満 100 分の 30 ②70 歳以上 (③以外の者) 100 分の 20 ③70 歳以上 かつ 一定以上所得者 100 分の 30 療養(補償)給付たる療養の費用の支給 療養費 要 件 ①療養の給付をすることが困難な場合 ②療養の給付を受けないことにつき労働 者に相当の理由がある場合 ①療養の給付等を行うことが困難である と保険者が認めるとき ②療養の給付等を受けないことを保険者 がやむを得ないと認めるとき 療養機関の違いと「移送」の取扱い!横断4
給付の比較 ~療養・休業・日雇関係~
(2) 休業関係(所得保障)
労災 健保 休業(補償)給付 傷病手当金 要 件 次の①~④をすべて満たした労働者の請求 に基づいて支給 ①業務上の事由又は通勤による負傷又は疾 病による療養 ②労働不能(全部又は一部不能) ③賃金を受けないこと ④通算して3日間の待期期間 被保険者(任意継続被保険者を除く。)が次 の①~③のすべてに該当する場合に支給 ①業務災害以外の疾病又は負傷による療養 ②労務不能(全部不能のみ) ③継続した3日間の待期期間 支 給 額 給付基礎日額×60/100 「支給開始月以前の直近の継続12 ヵ月間の 各月の標準報酬月額の平均額」×1/30×2/3 期 間 要件に該当する限り支給 支給開始日から起算して1年6ヵ月を限度 賃 金 ・ 報 酬 と の 調 整 一部労働に対する賃金を受けた場合 支給額=(給付基礎日額-賃金額)×60/100 一部労働に対する報酬を受けた場合 ➡不支給 労働不能部分について恩恵的な賃金を受け た場合 ①全部労働不能の場合 ・賃金が平均賃金の60%以上➡不支給 ・賃金が平均賃金の60%未満➡全額支給 ②一部労働不能の場合 ・賃金が(平均賃金-労働分の賃金)の 60%以上➡不支給 ・賃金が(平均賃金-労働分の賃金)の 60%未満➡全額支給 労働せずに報酬を受けた場合 ➡原則不支給 報酬額<傷病手当金の額 ➡差額支給 支 給 の 制 限 次の場合は、休業(補償)給付は不支給 ①刑事施設、労役場その他これらに準ずる 施設に拘禁されている場合 ②少年院その他これに準ずる施設に収容さ れている場合 次の場合は、傷病手当金は不支給 ①刑事施設、労役場その他これらに準ずる 施設に拘禁されたとき ②少年院その他これに準ずる施設に収容さ れたとき 「待期」の通算・継続 と「支給額」!(3) 日雇関係
日雇労働被保険者(雇用) 日雇特例被保険者(健保) 日雇労働者 ①日々雇用される者 ②30 日以内の期間を定めて雇用さ れる者 ①日々雇い入れられる者 ②2ヵ月以内の期間を定めて使用され る者 ③季節的業務に使用される者 ④臨時的事業の事業所に使用される者 被保険者 の要件 適用区域に居住し、適用事業に雇 用されること等 適用事業所に使用されること 手続き 5日以内に、本人自ら、管轄公共 職業安定所長に日雇労働被保険者 資格取得届を提出 5日以内に、本人自ら、厚生労働大臣 に日雇特例被保険者手帳の交付を申請 印紙保険料の 納付要件 ①普通給付 前2ヵ月間に通算して 26 日分以 上 ②特例給付 継続する6ヵ月間(基礎期間)に 各月 11 日分以上、かつ、通算し て 78 日分以上 ①原則 前2ヵ月間に通算して 26 日分以上 又は 前6ヵ月間に通算して 78 日分以上 ②特例 日雇特例被保険者....の出産について は、出産日の属する月の前4ヵ月間 に通算して26 日分以上 給付内容 ①普通給付 印紙貼付枚数 支給日数の限度 26~31 枚 13 日分 (省略) 44 枚以上 17 日分 ②特例給付 基礎期間に続く4ヵ月間に通算 して 60 日分を限度 ①一般の被保険者と同様の給付 ②特別療養費(原則、暦月3ヵ月間) 保険料額 ①印紙保険料(賃金日額に応じ、 第1級 176 円、第2級 146 円、 第3級 96 円) ②一般保険料 ①印紙保険料(標準賃金日額に応じ、 第1級~第 11 級で定められた額) ②賞与額に係る保険料 印紙保険料の 納付時期 賃金を支払うつど 使用する日ごと 「納付要件」と「納付時期」!(1) 遺族の範囲(主要な給付)
制度 給付 受給権者 労災 遺 族 ( 補 償 ) 年 金 生計維持関係があった配偶者、子、父母、孫、祖父母及び兄弟姉妹であっ て、次表の要件を満たすもののうちの最先順位者(転給あり) 順位 受給資格者 年齢要件又は障害要件 ① 配偶者 妻 制限なし(➡妻は生計維持関係のみがあればよい) 夫 60 歳以上 又は 障害状態(第5級以上) ② 子 18 歳年度末 又は 障害状態(第5級以上) ③ 父母 60 歳以上 又は 障害状態(第5級以上) ④ 孫 18 歳年度末 又は 障害状態(第5級以上) ⑤ 祖父母 60 歳以上 又は 障害状態(第5級以上) ⑥ 兄弟姉妹 60 歳以上又は 18 歳年度末 又は 障害状態(第5級以上) ⑦ 夫 55 歳以上 60 歳未満(障害状態にない) 若年停止者 60 歳到達ま で支給停止 ⑧ 父母 55 歳以上 60 歳未満(障害状態にない) ⑨ 祖父母 55 歳以上 60 歳未満(障害状態にない) ⑩ 兄弟姉妹 55 歳以上 60 歳未満(障害状態にない) 遺 族 ( 補 償 ) 一 時 金 上記年金の受給資格がない次の遺族のうち最先順位者(順位は①→⑩) ①配偶者 (生計維持関係は不問) ➡必ず最先順位 生計維持関係があった ②子、③父母、④孫、⑤祖父母 生計維持関係がなかった ⑥子、⑦父母、⑧孫、⑨祖父母 ⑩兄弟姉妹(生計維持関係は不問) ➡必ず最終順位 国年 遺 族 基 礎 年 金 生計維持関係があった次の要件を満たす配偶者又は子(受給順位なし) 配偶者 下記の子と生計を同じくする配偶者(年齢要件なし) 子 ①18 歳年度末又は 20 歳未満で障害等級(1・2級)かつ ②現に婚姻をしていない 厚年 遺 族 厚 生 年 金 生計維持関係があった①配偶者及び子、②父母、③孫、④祖父母のうち、 最先順位者(順位は①→④)であって、次の要件を満たすもの 妻 特に要件なし(年齢要件なし。子のない妻でも可) 夫、父母、祖父母 55 歳以上(一定の夫を除き※、60 歳到達まで支給停止) 子、孫 上記遺族基礎年金の子の要件と同じ横断5
死亡に関する給付① ~遺族の範囲等~
「範囲」の違いと 「年齢要件」の有無! ※同一の死亡について遺族基礎年金の受給権を有する夫は、支給停止(若年停止)とならない。制度 給付 受給権者 国年 寡婦年金 生計維持関係があり、夫との婚姻関係が 10 年以上継続していた、 65 歳未満の妻のみ 死亡一時金 生計を同じくしていた①配偶者、②子、③父母、④孫、⑤祖父母、 ⑥兄弟姉妹(順位は①→⑥) ★遺族の範囲等のまとめ 給付 生計 配偶者 子 父母 孫 祖父母 兄弟 姉妹 配偶者以外で 同順位者が 複数いる場合 遺族(補償)年金 維持 〇 〇 〇 〇 〇 〇 年金額(又は一時 金の額)を受給権 者の数で割る 遺族(補償)一時金 不問 〇 〇 〇 〇 〇 〇 遺族基礎年金 維持 〇 〇 × × × × 遺族厚生年金 維持 〇 〇 〇 〇 〇 × 寡婦年金 維持 〇(妻) × × × × × 死亡一時金 同一 〇 〇 〇 〇 〇 〇 1人の請求=全員 のため全額につき したものとみなす