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駒澤大學佛教學部研究紀要 57 - 003石井 修道・小川 隆「『禅源諸詮集都序』の訳注研究(九)」

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Academic year: 2021

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(1)

Komazawa University

NII-Electronic Library Service 『

小 石

隆 道

N工 工一Eleotronlo  Llbrary  Servloe

Kom 三1z三1w三1 Umversrty   凡 例 一 、 凡 例 は 『 駒 沢 大 学 仏 教 学 部 研 究 紀 要 』

五 十 四 号 に 準 ず   る 。        

諸 詮

目 次 〔 一 〕 裴

の 序 巻   上 ( 目

省 略 )         〜 〔 二 〇 〕 ( 以 上 『

要 』

±

一 号 ) 〔 二 → 〕 〜 〔 二 五 〕 ( 以 上 『

要 』

五 十 四 号 ) 〔 二 六 〕 〜 〔 二 九 〕 ( 以 上 『 論 集 』

二 十 七 号 ) 〔 三 〇 〕 〜 〔 三 二 〕 ( 以 上 『

要 』

五 十 五 号 ) 巻

 

下 〔 三 三 〕  

宗 と 性 宗 の 十 の 相 違 点 〔 三 四 〕  

と 義 の 解 釈 の 相 違 〔 三 五 〕   性 と 心 の 相 違     駒 澤 大 學 佛 教 學 部 研 究 紀 要 第 五 十 七 號 平 成 十 一 年 三 月 〔 三 六 〕 〔 三 七 〕 〔 三 八 〕 〔 三 九 〕 〔 四 〇 〕 〔 四 一 〕 〔 四 二 〕 〔 四 三 〕 〔 四 四 〕 性 の 解 釈 の 相 違

と 知 の

釈 の 相

我 と 無 我 の 解 釈 の 相 違

理 の あ ら わ し

の 相 違

と 体 の 相 違 二 諦 と 三

の 解 釈 の 相 違 三 性 説 の

釈 の 相

仏 徳 の 有 無 に つ い て の 相 違

の 三 宗 は 根 本 に お い て は 一 集 』 第 二 卜 八 号 ) 〔 四 五 〕 〔 四 六 〕 〔 四 七 〕 〔 四 八 〕

極 性 つ で

る ( 以 上 『 論

教 の 二 の 意 味     逐 機 の

と 化

漸 の 種 々 な 解 釈 ( 以 ヒ 『 紀

五 十 六 号 ) 一 真 心 体 こ そ 教 法 の 根 源 で あ る 仏 が 経 を 説 い た 本

                          五 一

(2)

Komazawa University   『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 九 ) 〔 石 井 ・ 小 川 ) 〔 四 九 〕   仏 の 本 意 と 三 種 の 教 〔 五 〇 〕

 

仏 と 衆 生 、 悟 と 迷 と の 関 係                             す が た 〔 五 一 〕   迷 い の 過 程 ー … 凡 夫 の 相

 

  ( 以 上 『 論 集 』   九 号 ) 〔 五 二 〕   悟 り へ の 道 〔 五 三 〕

 

悟 り と 迷 い の 体

を 図 示 す る 理 由 卜 〔 五 四 〕 〔 五 五 〕 〔 五 六 〕 〔 五 七 〕 〔 五 八 〕 〔 五 九 〕                           五 二 悟 り と 迷 い の 図 式               ( 以 上 ム 47 号 ) 悟 り と 迷 い の 図 式 に よ っ て 反 省 自

す べ き こ と 修 道 の 心 が ま え む す び の む す び 口 後

 

記 Kom 三1z三1w三1 Umversrty 〔 五 二 〕

 

悟 り へ の 道 (

1

辨 悟 後 修 證 、 還 有 十 重 。 飜 妄 即 員

法 故 。 然 迷 悟 義 別 、 順 逆 次 殊 。 前 是

逐 妄 、 從 微 細 順 次 生 起 、 展 轉 至     ネ 驫

悟 妄 歸 眞 、 從

重 逆 次 斷 除 、 展 轉 至

。 以 能 飜 之 智 自 淺 之 深 。

易 遣

飜 故 。 細 惑 難 除 深 智 方

斷 故 。                                                   此 十

逆 次 飜 破 前 十 。 唯 此 一 前 二

少 參 差 。 下 當 顯 示 。               (

2

) 〇 十 重 者 〇 一 、 謂 有 衆 生

知         識

読 ト 本 覺 眞 心 、 宿 世 曾 聞

得         ホ       悟

 

尠 σ 四 大 非 我

皆 空 、 信 自

如 及 三                                 ネ

. 酷

                            ま   次 に 悟 後 の 修

を 弁 ぜ ん に 、 還 た 十 重 有 り 。

を 翻 ず れ ば 即 ち

に し て 、 別 の                                                       ニ シ 法 無 き が 故 な り 。 然 る に 迷 と 悟 と は 義 は 別 に し て 、 順 逆 の 次 も 殊 な る 。 前 は 是 れ   み 弓 L な                                                                       ( 1 ) 真 を 迷 い て 妄 を 逐 い 、 微 細 よ り 順 次 に 生 起 し 、 展

し て 麁 に 至 る に 、 此 は

れ 妄                                                     ( 2 )       尸 3 } を 悟 り て 真 に 帰 し 、 麁 重 よ り 逆 次 に 断 除 し 、 展

し て 細 に 至 る 。 能 翻 の 智 を 以 て           ゆ                                   や 浅 よ り 深 に 之 け ば な り 。 麁 障 は 遣 り 易 し 、 浅 智 即 ち 能 く 翻 ず る が 故 に 。 細

は 除                   は じ き 難 し 、 深 智 に し て 方 め て 能 く 断

る が 故 に 。 此 の 十 は 後 よ り 逆 次 に 前 の ト を 翻                                       し ん L       ( 4 ) 破 す 。

だ 此 の 一 と 前 の 二 と の み は 少 し く 参 差 す る

り 。 ド に て

に 顕 示 す べ し Q           ( 5 )                                                                 た め  

十 重 と は 、 〇 一 に は 、 謂 く 衆 生 有 り て 、

知 識 に 遇 い 、

示 し て 与 に 上 の 本

心 を 説 か れ 、 宿 世 に 曽 て 聞 け る も の は 、

、 悟

す る を

て 〈 若 し 宿 世 に て 未 だ 曽 て 聞 か ざ れ ば 今 ま 聞 く と も 必 ず や 信 ぜ ず 或 い は 信 ず れ ど も 解 せ ざ ら ん 。 人 人 等                       げ ん し く 仏 性 を 有 す と 雖 も、 今 ま 見 に 信 ぜ ず 悟 ら ざ る の 人 有 る こ と 少 な か ら ざ る な り 〉 、 四                             ハ 6 ) 大 は

に 非 ず 、 五 蘊 は 皆 空 な り と し 、 自 の 真

及 び 三 宝 の 徳 を 信 ず く 自 心 は 本 よ                                           7 )   ( 8 ) り 虚 妄 な ら ず 本 よ り 変 異 せ ず と 信 ず 故 に 真 如 と 日 う 『 論 』 に 云 く 「 自 ら 己 が 性 を 信

(3)

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Kom 三1z三1w三1 Unlverslty 心 有 四 種 一 信 根 本 樂 念 眞 如 。 二 信 佛 有 無 量 功 徳 常 念 親 近 供 養 一 信 法 有 大 利 益 常 念 修 行 。 四 信 俗                    

 

悟 。 . 〇 二 、 發 悲 智 願 、 誓 證 菩 提 。 離 鰭 勤 噛 鍵 融                 心 者 欲 了 達 一 切 法 。 撥 願 心 者 欲 修 萬 行 以 資 悲 智 。                                 〇 三 、 隨 分 修

施 戒 忍 進 及 止 觀 等 、     。 論 云 、 修 行 有 五 能 成 此 信 。 止 信 根       觀 合 爲 行 故 、 六 度 唯 成 五 也 増 長                         ホ

心 從 此

楕 三 種 一 者 直 紺 、 正 念 眞 如 法 一 故 。 二 者 深 沁 樂 修 諸 善 行 故 。 三 者 大 悲 心 欲 拔 一 切 衆 生 苦 故 也

以 知 法

等 心 ・

隨 順 修 行 六

定 慧 力 用 ・ 齣

我 法

嘲               、 證 我 空 。                                 證 法 空 。

冕 無 自 無 他

幻 。 六 憧 色 . 小 異 空 空 不 異 色 故 常 空 常 幻 也       『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 九 )                                                     〔 9 ) じ 、 心 の 妄 動 す る の み に し て 、 前 の 境 界 無 し と 知 る 」 と 又 た 云 く 「 信 心 に 四 種 有 り 、 一                 ね こ に は 根 本 を 信 じ 楽 う て 真 如 を 念 ず 二 に は 仏 に 無 量 の 功 徳 有 る こ と を 信 じ 、 常 に 念 じ て 親 近 し 供 養 せ ん と す、 三 に は 法 に 大 利 益 有 る を 信 じ 、 常 に 念 じ て 修 行 せ ん と す 、 四 に は 僧 の 能 く 修 し て 正 し く 自 利 利 他 を 行 ず る こ と を 信 じ 、 常 に 念 じ て 親 近 せ ん と す 」 と 。 前 の 一                                               ( 10 ) を 悟 り て 、 前 の 二 を 翻 ず る は 此 の 第 一 重 を 成 す な り

V

。   〇 二 に は 、 悲 ・ 智 ・ 願 を 発 し て 、 菩 提 を

せ ん こ と を 誓 う 〈 悲 心 を 発 す る は 、 衆 生 を 度 せ ん と 欲 す る な り 。 智 心 を 発 す る は 、 一 切 の 法 を 了 達 ぜ ん と 欲 す る な り 。 願 心 を 発                                   た す                 〔 11 ) す る は 、 万 行 を 修 し て 以 て 悲 と 智 と を 資 け ん と 欲 す る な り 〉 。  

Ω

… に は 、 分 に 随 っ て 施 ・ 戒 ・ 忍 ・ 進 及 び 止

等 を 修

し て 、 信

長 す       〔 12 ) 〈 『 論 』 に 云 く、 「 修 行 に 五 有 り て 能 く 此 の 信 を 成 ず 」 と 。 止 と 観 と を 合 し て 一 行 と 為 す                                 ( 13 ) が 故 に 、 六 度 は 唯 だ 五 と の み 成 る な り 〉 。                                                                       〔 14 )   〇 四 に は 、 大 菩 提 心 、 此 よ り 顕

す く 即 ち 上 の 三 心 開 発 す る な り 。 『 論 』 に 云 く 、 「 信 成 就 発 心 に は 三 種 有 り 。 一 に は 直 心 正 し く 真 如 の 法 の 】 な る を 念 ず る が 故 に 。 二 に は       ね こ 深 心 楽 う て 諸 々 の 善 行 を 修 す る が 故 に 三 に は 大 悲 心 、 一 切 衆 生 の 苦 を 抜 か ん と 欲 す る       ( 15 ) が 故 に 」 と な り

V

。                                                   ( 16 )   〇 五 に は 、 以 て 法 性 に は 慳 等 の 心 無 し と 知 る な り く 等 と は 、 染 欲 、 瞋 恚 懈 怠 、             ( 17 ) 散 乱、 愚 痴 な り

V

。                             ( 18 )                                         ( 19 )   〇 六 に は 、 随 順 し て 六 波 羅 蜜 を 修 行 し 、 定 慧 の 力 用 に て 〈 初 修 を 止 観 と 名 づ け 、                               ふ た つ 成 就 を 定 慧 と 名 つ く 〉 、 我 と 法 と 双 な が ら 亡 じ て く 初 め て 発 心 す る 時 に 、 已 に 教 理 に                                                     み ず か       約 し て 、 二 執 の 空 な る を 観 じ 、 今 ま 則 ち 定 慧 力 に て 観 じ て 親 自 ら 空 を 覚 す る な り 〉 、                         ( 20 )                                                   ( 21 )       無 く 他 も 無 く < 我 空 を 証 す 。 五 な り 〉 常 に 空 に し て 常 に 幻 な り く 法 空 を 証 す 。       り 。 色 は 空 に 異 な ら ず 空 は 色 に 異 な ら ず 、 故 に 常 に 空 に し て 常 に 幻 な り

V

。 ( 石 井 ・ 小 川 )                                                   五 三 六 自 な も N工 工一Eleotronlo  Llbrary  

(4)

Komazawa University Kom 三1z三1w三1 Umversrty     『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 九 ) 〇 七 、 於 色 自 在 、   切 融 通 。 継 鸚 添 鰤 縱 舶 在 今 因 二 空 智 達 之 故 融 通 也 。 〇 八 、 於 心 自 在 無 所 不 照 。 概 鄭 親 泌 酬 冊 唯 心 故 伸 自

〇 九 、 滿 足 方 便 一 念 相 應 、 覺 心 初

                                                        ネ 心 無 初 相 、 遠 離 微 細 念 、 故 心 即

覺 於 迷 源 、 名 究

。 蹤

                            お

0

卜 、 心 既 無 念 則 無 別 始 覺 之 異 本 來 平 等 同 一 鷽 故 冥 於 根 本 眞 淨 心 源 應 用                           ホ 塵 沙 盡 未 來 際 常 住 法 界 、 感 而 必 通 名 大                 覺 世

。 佛 佛 無 異 佛 、 是 本 佛 、 無 別 新 成 。     故 云 、 普 見 一 切

生 、 皆 同 成 等 正 覺 。 (

3

) 故 迷 與 悟

有 十 重 、 順 逆 相 飜 行         ホ                                                     ホ 相

顯 。 此 之 第 一 對 前 一 二 、 此 十 合

一 。

八 皆 從

逆 次 飜 破 前 八 。 一 中

第 一 本 覺 、 飜 前

二 不 覺 。 前 以 不 覺

              ボ   ネ                               本 麑 、 眞 妄 相 違 故 爲 兩 重 、

以 頓 悟 鄰 冥 符 、 相 順 無 別 始 悟 故 合 之 爲 一 。 又 據 逆 順 之 次 、 此 一 合 飜 前 十 今 以 頓 悟 門 中 、     ホ                                                       理 須

認 本 體 飜 前 本 迷 故 、 對 前 一 二 。   ホ     ホ

即 二 中 由

死 之 苦 發 三

度 他 故 、 對 前

十 六

生 死 。 三 修 五

( 石 井 ・ 小 川 )  

 

 

 

 

       

 

 

 

 

 

       

 

 

五 四         〇 七 に は 、 色 に 於 い て 自 在 に し て 、 一 切 融 通 す 〈 迷 う 時 に は 自 心 よ り 変 ず る こ と                                                                   厂 22 )       を 知 ら ず 故 に 自 在 な ら ざ る も 今 は 一 . 空 の 智 の 達 せ る に 因 る が 故 に 融 通 す る な り 〉 。                                         う つ         〇 八 に は 、 心 に 於 い て 自 在 に し て 、 照 さ ざ る 所

し く 既 に 心 外 に 別 に 境 界 有 る こ                                 ( 23 )       と を 見 ず 境 界 は 唯 だ 心 の み な り 故 に 自 在 を 得 る な り

V

。         〇 九 に は 、 方 便 を 満 足 し て 、 一 念 相

し 、 心 の 初

を 覚 し て 、 心 に

相 無 く                                                                 く き よ う か く       ( 24 )       微 細 の

を 遠 離 し 、 故 に 心 は 即 ち 常 住 に し て 、 迷 源 を

す る を

と 名 つ く                                           は じ       〈 初 発 心 よ り 即 ち 無 念 を 修 し 、 此 に 至 り て 方 め て 成 就 す る を 得 た り 。 成 就 せ る が 故 に 即                     ( 25 )       ち 仏 位 に 入 る な り 〉 。         〇 十 に は 、 心 既 に 無 念 な る と き は 、 則 ち 別 の 始 覚 の 異 な る も の

く 、 本 来 平

                            ( 26 )       に し て 、 同 一 覚 な る が 故 に 、 根 本 の 真

の 心 源 に 冥 し て 、 応 用

沙 、 尽 未 来 際           ( 27 )                                                           〔 28 )       常 に 法

に 住 し て 、 感 じ て 必 ず 通 ず る を 、 大

と 名 つ く 。 仏 仏 に は 異 仏

      く 是 れ 本 仏 に し て 、 別 に 新 た に 成 ぜ る も の 無 し 。 故 に 云 く 、

ね く 一 切 の 衆 生                                       〔 29 )       を 見 る に 、 皆 な 同 じ く 等 正 覚 を 成

と 。         故 に

と 悟 と の 各 々 十 重 有 り て 、 順

相 い 翻 じ 、

甚 だ 顕 ら か な り 。 此 れ の       第 一 は

の 一 と 二 と に 対 し 、 此 れ の 十 は 前 の 第 一 に 合 す 。 余 の 八 は

な 後 よ り 逆                       ( 30 )       次 に

の 八 を 翻 破 す 。 一 の 中 に て 、 前 の 第 一 の 本

れ ぽ 、

二 の 不 覚 を                             そ む       翻 ず 。

は 不 覚 は 本 覚 に 乖 き 真 と

と 相 違 す る を 以 て の 故 に 両 重 と 為 せ し も 、       今 は

す れ ば 即 ち 冥 符 し 、 相 い 順 じ て 別 の 始 悟

き を 以 て の

に 、 之 れ を 合 し               ( 31 )                                             ま さ       て 一 と

す 。 又 た 逆 順 の 次 に 拠 ら ば 、 此 れ の   は

に 前 の 十 を

ず べ き も 、

は       頓 悟

の 中 な れ ば 、 理 と し て 須 ら く 直 に 本 体 を 認 め て 、 前 の 本

ず べ き を 以                                                               〔 32 )       て の 故 に 、 前 の 一 と 二 と に 対 す る な り 〈 上 に 参 差 す と 云 え る は 即 ち 此 れ 是 れ な       り 〉 。 二 の 中 に て は 生 死 の 苦 を

れ 、 三 種 の 心 を 発 し て 自 度 度 他 す る に 由 る が 故

(5)

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飜 前

九 造 業 。 四 三 心 開

飜 前 第 八 三 毒 。 購 泌 囎 顳 翻 鮪 ℃ 飜 五 證 我 空 飜 前 第 七 我 執 。                                 ホ 六 證 法 空 飜 前 第 六 法 執 。 七 色 自 在 飜 前

                          五 境

。 八 心 自 恠 翻 前 第 四

見 。 九 離

飜 前

三 念 起 。 十 成

別 體 、 但 是 始 覺 飜 前 第 二 不

合 前

一 本 覺 。 始 本                                             不 二 、 唯 是 眞 如

現 、 名 爲 法 身 本 覺 。 故 與               ネ 初 悟

二 體 也 。 順 逆 之 次 參 差 正 由 此 矣 。 一 即 因

果 海 十 即 果 徹 因 源 。 涅

經 云                     ホ                         ネ 發 心

竟 二 不 別 。 華

云 、 初 發 心 時

  得 阿 耨

提 。 正 是 此 意 。                           〔 33 ) に 、 前 の 第 十 の 六 道 生 死 に 対 し 、 三 の 五 行 を 修 す る は 前 の 第 九 の

業 を 翻 ず 。 四 の 三 心

は 前 の

八 の 三

を 翻 ず 。 〈 悲 心 は 瞋 を 翻 じ 智 心 は 痴 を 翻 じ 、 願 心 は 貪     ( 34 ) を 翻 ず 〉 。 五 の 我 空 を 証 す る は 前 の 第 七 の 我 執 を 翻

。 六 の 法

す る は 前 の 第 六 の 法 執 を 翻 ず 。 七 の 色

在 は 前 の 第 五 の 境 界 を 翻 ず 。 八 の 心 自 在 は 前 の 第 四 の 能 見 を 翻 ず 。 九 の

は 前 の 第 三 の 念 起 を 翻 ず 。 十 の 成 仏 は 仏 に 別 体 無 く 但 だ 是 れ 始

の み な れ ぽ 、

の 第 二 の 不 覚 . を 翻 じ て 、 前 の 第 一 の 本 覚 に 合 す 。 始 本 は 不 二 に し て 、 唯 だ 是 れ 真 如 の 顕 現 な る の み な れ ぽ 、 名 づ け て 法

本 覚 と 為 す 。                                                             ( 35 ) 故 に 初 悟 と 二 体 無 き な り 。 順 逆 の 次 の 参 差 す る は 、 正 し く 此 に 由 れ り 。 一 は 即 ち                                     ( 36 )               ( 37 ) 因

を 該 ね 、 十 は 即 ち 果 、 因 源 に 徹 す 。   『 涅

経 』 に 云 く 、 「

心 と

竟 と                         ( 38 ) の 二 は 別 な ら ず 」 と 。 『 華 厳 』 に 云 く 「 初 発 心 時 に 、 即 ち 阿

菩 提 を

」 と 。 正 し く 是 れ 此 の 意 な り 。

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『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 九 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 五 五

(6)

Komazawa University Kom 三1z三1w三1 Unlverslty     『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 九 ) 〔 石 井 ・ 小 川 ) ( 明 ) 。 * 與

11

以 ( 敦 ) 。 * 順 逆 口 逆 順 ( 弘 ) 。 * 云 ” 經 云 ( 敦 ) ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 卸

1

ー ナ シ ( 明 ) * 得 − 徳 ( 敦 ) 。 * 五 六   (

1

) 次 に

り の 後 の

証 を 区 別 す る と 、 や は り 十 種 が 有 る 。 妄. を ひ っ く り 返 せ ぽ そ の ま ま 真 で あ り 別 の 法 は 無 い か ら で あ る 。 だ が 、 迷 い と 悟 り と は 義 は 別 で あ る か ら 、 順 と 逆 と の 次 第 も 殊 な る 。 前 段 で は 真 を 見 失 っ て 妄 を 逐 い か け 、 微 細 な 煩 悩 か                                   あ ら ら 順 次 に

こ り 、 つ ぎ つ ぎ と 変 化 し て 麁 い 煩 悩 に 至 っ た 。 一 方 こ こ で は 妄 を 悟 っ て

に 帰 り 、

く 重 い 煩

か ら 逆 に 断 ち 切 っ て 行 っ て 、 つ ぎ つ

細 な 煩 悩 へ 至 る 。 煩 悩 を ひ っ く り 返 す こ と の で ぎ る

慧 で 、

い と こ ろ か ら 深 い と こ ろ へ 行 く の で あ る 。

い 煩 悩 は 取 り 除 き 易 い 。 そ れ は 浅 智 で も ひ っ く り 返 せ る か ら で あ る 。 だ が 微 細 な 煩 悩 は 取 り 除 き 難 い 。 そ れ は 深

で な け れ ば 断 ち 切 れ な い か ら で あ る 。 こ の 十 は 、 後 よ り 逆 に 前 の 十 を ひ っ く り 返 し て 破 斥 し て

く も の で あ る 。 た だ こ の 一 と                     し ん し 前 の ご と は

し 違 い (

差 ) が

る が 、 そ れ は 下 に 顕 示 す る で あ ろ う 。   (

2

) さ て 、 十 段 階 と は 、 次 の と お り で あ る 。   一 は 、

生 が 善 知 識 に 出

っ て 上 に 説 い た 本 覚 真 心 を 開 示 さ れ 過 去 世 に 曽 て 聞 い た も の を 、

、 悟 解 し て 〈 も し 過 去 世 に                                                                                                             も お い て 聞 い た こ と が な け れ ぽ 聞 い た と し て も 必 ず や 信 じ な い で あ ろ う し 、 た と い 信 じ た と し て も 理 解 し ま い 。 一 人 一 人 が 仏 性 を 有 っ て は い て も 、 今、 信 じ も 悟 り も し な い 者 が 現 に 少 な か ら ず あ る 〉 、 四 大 は

で な く 五 蘊 は 皆 な 空 で あ る と 知 り 、 自 ら の 真 如 と 三 宝 の 徳 を 信 ず る と い う 段 階 〈 自 心 は 本 よ り 虚 妄 で な く、 本 よ り 変 異 し な い と 信 じ る の で 、 そ れ 故 に 真 如 と 言 う 。 だ か ら 『 ( 起 信 ) 論 』 に 、 「 己 が 本 性 を 自 ら 信 じ す べ て が 心 の 妄 想 に す ぎ ず 眼 前 の 対 象 は 存 在 し な い と 知 る 」 と 言 う 。 ま た 「 信 心 に 四 種 が あ る 。 一 に は 根 本 を 信 じ 、                                                                     お も 真 如 を ね が い 念 ず る こ と 。 二 に は 仏 が 無 量 の 功 徳 を 具 え て い る こ と を 信 じ 、 常 に 仏 を 念 い 、 そ れ に 親 近 し 、 供 養 す る こ と 、 三 に は 法 に 大 い な る 利 益 が あ る こ と を 信 じ 常 に そ れ を 念 い 修 行 し よ う と す る こ と 。 四 に は 僧 団 は 正 し い 修 行 を 行 い 自 利 利 他 を す る こ と が で き る と 信 じ て 、 常 に そ れ を 念 っ て 親 近 し 三 う と す る こ と 【 と 言 う 。 前 段 の 第 一 段 階 を 悟 っ て 、 前 段 の 二 つ の 段 階 を ひ n. く り 返 せ は 、 こ こ の 第 一 段 階 が 成 立 す る 〉 。                               お こ                         さ と   二 は

と 智

と 大 願 の 三 心 を 起 し て 、 菩 提 を 証 ろ う と 誓 う 段

〈 慈 悲 心 を 発 す と は 衆 生 を 救 済 せ ん と 欲 す る こ と で あ る 、 智 慧 心 を 発 す と は 一 切 の 法 に 了 達 し た い と 欲 す る こ と で あ る 大 願 心 を 発 す と は 万 行 を 修 行 し て 慈 悲 と 智 慧 と を 攴 え よ う と 欲 す る こ と で あ る 〉 。

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Kom 三1z三1w三1 Unlverslty   三 は 、 そ の 分 に

っ て 布 施 ・ 持

・ 忍 辱 。 精 進 お よ び 止

の 門 を 修 習 し て 、 信 根 を 増 長 す る 段 階 〈 『 ( 起 心 ) 論 』 に 「 修 行 に は 五 門 ( 布 施 ・ 持 戒 ・ 忍 辱 ・ 精 進 ・ 止 観 ) が あ る 。 そ の 五 門 を 通 じ て よ く 信 心 を 完 成 す る 」 と 言 う 。 止 と 観 と 合 し て 一 行 と す る の で 、 六 波 羅 蜜 は た だ 五 と 成 る の で あ る 〉 。   四 は 、 こ こ か ら 大

提 心 が 顕 現 し て く る 段 階 〈 つ ま り 上 の 一. 一 心 ( 慈 悲 ・ 智 慧 ・ 大 願 ) を 発 す る の で あ る 。 『 ( 起 心 ) 論 』 に 、 「 信 心 の 成 就 に よ る 発 心 に は 三 種 の 心 が あ る 。 一 に は 直 心 。 こ れ は 真 如 の 法 の 一 な る こ と を 正 し く 念 ず る こ と で あ る 。 二 に は 深 心 。 す べ て の 善 行 を 修 習 し よ う と 望 む こ と で あ る 。 三 に は 大 悲 心 。 す な わ ち 一 切 衆 生 の 苦 を 抜 き と ろ う と 欲 す る こ と で あ る 」 と 言 う 〉 。                             お し む                                                       ぞ ま る ヒ く に   い か り   な ま け こ こ ろ の み だ れ     お ろ か   五 は 、 そ れ に よ っ て 法 性 に は 慳

の 心 が 無 い と 知 る 段 階 〈 等 と は 、 染 欲 、 瞋 恚 、 懈 怠 散   乱 愚 痴 の 心 で あ る 〉 。   六 は 、 そ れ に

い つ つ 六 波 羅 蜜 を 修 行 し 、 そ こ か ら 獲 ら れ た 定 慧 の 力 を 用 い て 〈 初 め に 修 行 す る の を 止 観 と 名 づ け そ の 成 就 し た も の を 定 慧 と 名 づ け る 〉 、

と 法 と の 二 つ を と も に

に し て 〈 初 め て 発 心 し た 時 既 に 教 理 に よ っ て 我 ・ 法 ふ た つ の 執 着 が 空 で あ る                                                                 さ と                                                                                                           さ み と 観 じ て い る が い ま は 定 慧 の 力 に よ っ て 観 じ 身 を も っ て そ の 空 な る こ と を 覚 る の で あ る 〉 、 自 も 無 く 他 も 無 く < 我 の 空 を 証 る の は 、 第 五 の 段 階 で あ る 〉 、

に 空 で あ り 幻 と な る と い う 段 階 〈 法 の 空 を 証 る の が 、 第 六 の 段 階 で あ る 。 色 は 空 に 異 な ら ず 、 空 は 色 に 異 な ら な い 、 そ れ 故 に 常 に 空 で あ り 幻 な の で あ る 〉 。   七 は 、 色 に お い て 自 在 な の で 一 切 に 融 通 す る と い う 段 階 〈 迷 っ て い る 時 に は 〔 色 が ) 自 己 の 心 か ら 変 化 し て き た も の で あ る こ と を 知 ら な い の で 自 在 に な ら な い 。 い ま は 我 ・ 法 の 二 空 の 智 慧 が 到 達 し て い る の で 融 通 す る の で あ る 〉 。                             う つ   八 は 、 心 に お い て 自 在 な の で 照 し 出 さ な い 所 は 無 い と い う 段

〈 心 の 外 に 別 に 対 象 が 有 る こ と を 見 な い の で あ れ ば 対 象 は た だ 心 の 造 り だ し た も の で し か な い 。 従 っ て 自 在 を 得 る の で あ る 〉 。                                                                                                                   ぎ タ ご   九 で は 、 す べ て の 修 行 の

便 を 完 備 し て 、 ( さ と り を 得 る 直 前 の ) 一 念 と 相 応 し 、 そ こ で 心 の は た ら き の

初 の 起 こ り を

る と 、 そ の 心 に は も は や 起 こ り 初 め の 相 も 無 い 。 そ こ で は 微 細 の 念 か ら は る か に 離 れ て い る の で 、 心 は そ の ま ま 常 住 不

と な る 。 か く 迷 い の 源 を 覚 る の を 究 竟 覚 と 名 づ け る の で あ る 〈 初 発 心 よ り 無 念 を 修 行 し 、 こ の 境 界 に 至 っ て 始 め て そ れ を 成 就 す る こ と が で き る 。 成 就 し た の で あ る か ら そ の ま ま 仏 位 に 入 る の で あ る 〉 。   十 で は 、 心 が 無 念 で あ る 以 上 、 ( 本 覚 と ) 別 に 始 覚 と い う 異 な っ た も の が あ る わ け で は 無 く

よ り 平 等 で 同 一 の 覚 で あ る 。                                                                                   と ど 根 本 の

実 清 浄 の 心 源 に 冥 合 し 、 そ の は た ら き は

か ぎ り な く 、 未 来 永

つ ね に 法 界 に 住 ま っ て い な が ら 、 感

す れ ば 必

通       『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 九 ) ( 石 井 ・ 小 川 )                                                 五 七 N工 工一Eleotronlo  Llbrary  

(8)

Komazawa University Kom 三1z三1w三1 Umversrty     『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 九 ) ( 石 井 ・ 小 川 )                                                     五 八 達 す る 。 こ れ を 大

と 名 づ け る の で あ る . ど の 仏 も そ れ ぞ れ 異 な る こ と は 無 い 。 仏 は 本 よ り 仏 で あ っ て 、 別 に 新 た に 成 る も の で は な い の で あ る 。 そ れ 故 に 「

ね く 一 切 の 衆 生 を 見 る と 、 皆 な 同 じ く 等 正

を 完 成 し て い る 」 と い う の で あ る 。   (

3

) 以

E

の よ う に 、 迷 い と 悟 り と に 各 々 十 段

が 有 る 。 こ れ を 順 と 逆 を 互 い に ひ っ く り 返 し て み れ ぽ 、 修 行 の 段

の 様 子 は 大

明 了 と な る 。 こ こ の 悟 り の 第 一 段 階 は 前 の 迷 い の 第 一 と 第 二 に

応 し 、 こ こ の 第 十 は

の 第 一 と 合 致 す る. そ の 他 の 八 段 階 は 皆 な

よ り 逆 向 き に 前 の 八 つ を ひ っ く り 返 し て い っ た も の で あ る 。   悟 り の

一 段 階 の 中 で は 、 前 の 迷 い の 第 一 の 本 覚 を 悟 れ ぽ 、 前 の

二 の 不 覚 を ひ っ く り 返 せ る 。 前 の 迷 い は 不 覚 が 本 覚 に 乖 き

と 妄 と 相 違 し て い る か ら 両 段 階 に 分 け ら れ て い る 。 だ が 、 こ こ で は 頓 悟 す れ ぽ 、 悟 り と 冥 合 し て 一 体 と な り 、 別 に 始 め て 悟 る の で は な い か ら 合 わ せ て 一 段 階 と す る の で あ る 。 ま た

と 順 と の

に 拠 る な ら ば こ こ の 一 は 前 の 十 を ひ っ く り 返 す こ と に な る は ず で あ る が 、 し か し 、 今 は 頓 悟 門 の 中 で あ る か ら 、 原 理 と し て ず ば り と 本 体 を 認 め て 、 前 の 本

の 迷 い を                                                                           し ん   し ひ っ く り 返 さ ね ば な ら な い 。 そ れ 故 に 、 前 の 一 と 二 と に 対 応 さ せ る の で あ る 〈 上 に 「 参 差 」 と 言 っ た の は こ の こ と で あ る 〉 。   第 二 段 階 で は 、 生 死 の 苦 を 怖 れ 、 三 心 ( 慈 悲 ・ 智 慧 ・ 大 願 ) を

し て 自 ら を

し 他 を 度 す る か ら 、 前 の 第 十 段 階 の 六 道 生 死 に 対

す る 。  

三 段 階 で は 五 行 (

施 ・

戒 ・ 忍 辱 ・

進 ・ 止 観 ) を 修 行 し て 前 の 第 九 の

業 を ひ っ く り 返 す 。                                                                                 ド か り                                           お ろ か  

四 段 階 で 三 心 を 開 き 発 す る の は 、 前 の

八 段

の 三 毒 を ひ っ く り 返 す の で あ る 〈 悲 心 は 瞋 を ひ っ く り 返 し 智 心 は 痴 を ひ っ く             む さ ぼ ウ り 返 し 願 心 は 貧 を ひ っ く り 返 す 〉 。                     さ と  

五 段 階 で は 我 空 を 証 る こ と に よ っ て 前 の 第 七 段 階 の 我 執 を ひ っ く り 返 す 。  

六 段 階 で は 法 空 を 証 る こ と に よ っ て 前 の 第 六 段 階 の 法 執 を ひ っ く り 返 す 。  

七 段 階 で は 色 の 自 在 に よ っ て 前 の 第 五 段 階 の

界 を ひ っ く り 返 す 。  

八 段 階 で は 心 の 自 在 に よ っ て 前 の 第 四 段 階 の

見 を ひ っ く り 返 す 。  

九 段 階 で は 念 を

れ る こ と に よ っ て 、 前 の

三 段 階 の 念 の

こ る の を ひ っ く り 返 す 。  

十 段 階 で は 、 成 仏 す る が 、 仏 に 別 の

体 が あ る わ け で は な い 。 た だ 始 覚 が 、 前 の 第 二 の 不 覚 を ひ っ く り 返 し て 、 前 の

一 の 本

に 合 致 す る に す ぎ な い の で あ る 。 始 覚 と

と は 不 二 で あ り 、 た だ 真 如 が 顕 現 し た だ け の も の で 、 こ れ を 法

本 覚 と 名

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づ け る 。 で あ. る 。 従 っ て 、 そ れ は 初 め の 悟 り と 別 の も の で は 無 い の で あ る 。 順 と 逆 と で 「 参 差 」 が あ る の は 正 し く こ の こ と か ら

る の   第 一 段 階 で は 因 が 果 の

を 包 摂 し て お り 、 第 十 段 階 で は 果 が 因 の 源 に 貫 徹 し て い る の で あ る 。 . 一 つ は 別 で は な い 」 と 言 い 、 『

厳 経 』 に 、 「 初 め て 発 心 を 起 こ す 時 、 そ の ま ま 阿 耨

提 を 得 る 」 の 意 味 な の で あ る 。 『 涅

経 』 に 、 「 発 心 と

の と 言 っ て い る の は 、 正 し く こ

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Kom 三1z三1w三1 Unlverslty (

1

) 前 は 是 れ 真 を 迷 い … … 11 細 と 麁 は 『 起 信 論 』 に 説 く 三 細 六 麁 の 説 で 、 三 細 は 根 本 無 明 六 麁 は 枝 末 無 明 を い う 。 細 か ら 麁 に 至 る 過 程     は 前 の 五 一 段 に 詳 し い 。 (

2

)   此 は 是 れ 妄 を 悟 り … … 11 以 下 に こ の 段 の 中 で 十 重 の 過 程 が 詳 し く 示 さ れ る が こ の 説 は 既 に 二 〇 段 お よ び そ の 注 (

6

) に も 略 説 さ れ     て い る 。 (

3

) 能 翻 の 智 11 煩 悩 を ひ っ く り か え し て 菩 提 に か え る 智 慧 。 法 蔵 『 起 信 論 義 記 』 巻 中 本 ( 大 正 四 四 − 二 五 五 C 〜 六 a ) に 次 の よ う に 言     う 。 「 真 如 の 中 の 違 他 順 自 に 亦 た 二 義 有 り 。 一 に 妄 染 を 翻 対 し て 自 徳 を 顕 わ す に 内 に 無 明 を 熏 じ て 浄 用 を 起 こ す 。 違 自 順 他 に 亦 た     二 義 有 り 。 一 に 自 の 真 体 を 隠 す 義 。 二 に 妄 法 を 顕 現 す る 義 な り 」 。 こ の 真 如 の 翻 妄 顕 徳 義 に よ っ て 、 本 覚 が あ り え 、 真 如 中 の 隠 体 の 義     に よ っ て 始 覚 が あ り う る と 説 き 、 無 明 の 反 対 詮 示 義 と 能 知 名 義 に つ い て も 同 様 の こ と が 言 え る と 述 べ ら れ て い る 。 (

4

) 此 の 一 と 前 の 二 … … 11 前 段 五 一 の 二 は 、 本 覚 あ る こ と を 認 め た 上 で の 不 覚 で あ り 、 未 だ 善 友 の 開 示 に 遇 っ て い な い 。 こ の 段 の 一 は 、     善 知 識 の 本 覚 真 心 の 開 示 に 遇 う こ と が で き た 場 合 を さ す 。 前 段 の 不 覚 は 、 こ の よ う に 本 覚 を 前 提 と す る こ と か ら 両 者 に 不 揃 い ( 参 差 )     が あ る と い う の で あ る 。 後 文 に 再 び 取 り 上 げ ら れ る 注 〔

31

) (

32

) 参 照 。 〔

5

) 十 重 と は 11 明 蔵 本 は 「 下 当 顕 示 十 重 者 ( 下 に て 当 に 十 重 を 顕 示 す べ し ご と 前 文 に つ づ け こ の 文 ま で を 下 巻 の 上 と す る 。 〔

6

)   一 に は ・ … ・ 11 宗 密 は 『 円 覚 経 』 の 正 宗 分 を 十 一 の 問 答 に 分 け 、 最 初 の 問 答 を 頓 信 解 と し そ れ 以 降 を 漸 修 証 と す る 。 頓 信 解 を 『 大     疏 』 巻 上 三 ( 続 蔵 経 巻 一 四 − 一 二 七 左 ド 〜 一 二 八 右 上 ) に 次 の よ う に 説 く 。 「 今 ま 初 め に 信 解 真 正 と 言 う は 『 華 厳 三 聖 観 』 に 云 く 、 信                                                                                 ぱ じ     有 り て 解 無 け れ ば 、 無 明 を 増 長 し 解 有 り て 信 無 け れ ば 邪 見 を 増 長 し 、 信 と 解 と 円 通 し て 方 め て 行 の 本 と 為 す と 。 今 ま 則 ち 頓 に 本 よ                                                                                     え ら                                                           も つ     り 円 覚 有 り 、 本 よ り 無 明 無 し と 信 ず れ ば 、 頓 に 生 死 を 出 で て 名 づ け て 真 正 と 為 す 。 真 と は 妄 を 揀 ぶ 、 則 ち 迷 倒 の 凡 夫 の 但 だ 妄 念 を 将 て     修 行 す る に 同 じ か ら ず 。 正 と は 邪 を 揀 ぶ 、 則 ち 執 見 異 宗 及 び 諸 の 外 道 に 同 じ か ら ず 。 『 三 聖 観 』 に 又 た 云 く 信 は 若 し 法 界 を 信 せ ざ れ                                                                     あ ら わ     ば 、 信 則 ち 是 れ 邪 な り と 。 復 た 本 起 の 因 を 成 す と 云 う は 初 発 の 起 の 因 を 著 す な り 然 る に 此 の 経 は 因 を 説 い て 意 深 く 文 略 な り 。 若                                                                                         マ ぞ     し 諸 教 を 会 通 せ ず ん ば 、 管 窺 の 者 の 信 解 は 生 じ 難 し 。 今 ま 文 前 に 於 て 、 懸 か に 開 示 を 為 し 本 末 を 根 尋 す る に 総 じ て 三 重 有 り 。 初 め 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 九 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 五 九

(10)

Komazawa University Kom 三1z三1w三1 Unlverslty 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 九 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 六 〇             き レ コ                                                                                                                                                                   ヘ    ヘ    ヘ    ヘ    ヘ    ヘ     ヘ          ヘ    ヘ     ヘ     ヘ    ヘ     ヘ    ヘ    へ     は 円 覚 性 を 了 る 。 次 に 菩 提 心 を 発 す. 後 に 菩 薩 行 を 修 す 。 覚 性 を 了 る と は 、 四 大 は 我 に 非 ず 五 蘊 は 皆 空 に し て 空 病 も 亦 た 空 な り     了 然 と し て 自 覚 し 聖 と 凡 と 相 異 な り て 、 異 な る は 則 ち 真 な ら ず 。 生 と 仏 と 体 同 じ て 、 同 に 豈 に 増 減 あ ら ん や 。 此 の 悟 解 に 依 ら ば 、 終                                                                 い ず れ     始 殊 な る こ と 無 し 、 然 し て 発 心 し て 菩 薩 行 を 学 ぶ に 堪 え ん 。 見 聞 影 響 は 何 が 実 か 何 が 虚 か 。 形 声 に 応 ず と 雖 も、 誰 か 主 か 誰 か 宰 か 。 此     の 悟 に 依 ら ざ れ ば 、 所 作 は 真 な ら ず 自 ら 修 行 と 謂 う も 元 よ り 是 れ 業 を 結 ぶ な り 。 故 に 『 華 厳 』 に 云 く 、 自 心 を 了 る こ と 能 わ ざ れ                                                                           た み                                                                   つ ふ ざ     ぽ 云 何 が 正 道 を 知 ら ん 。 彼 は 顛 倒 の 慧 に 由 り て 一 切 悪 を 増 長 す 又 た 云 く 設 い 菩 薩 有 り て 無 量 百 千 億 那 由 佗 劫 に 具 に 六 波 羅     蜜 を 行 じ 種 種 の 菩 提 分 法 を 修 習 す る も 若 し 未 だ 此 の 不 思 議 大 威 徳 法 門 を 聞 か ず 、 或 は 聞 い て 信 順 悟 入 せ ざ れ ぽ 、 名 づ け て 真 実 菩 薩     と 為 す こ と を 得 ず 若 し 此 の 法 を 聞 き て 信 解 悟 入 せ ば 当 に 知 る べ し 此 の 人 は 如 来 の 家 に 生 ま れ て 、 菩 薩 法 を 具 し 、 世 間 法 を 離 れ                                                                                             ば し     て 、 深 く 如 来 の 境 界 に 入 る と 。 故 に 『 論 』 の 巾 に 亦 た 先 に 二 覚 を 開 示 し 、 次 に 一. 一 心 を 発 さ し め 、 後 に 方 め て 五 行 を 修 す 〈 次 の 如 く 此                                                                                                         ち   ぢ ゆ     の 三 重 を 配 す. 然 る に 初 門 中 に 就 い て 引 く は 、 初 門 の 意 は 最 も 信 用 し 難 き が 故 に 〉 、 顕 著 す る こ と 是 の 若 き は 幸 い に 踟 躙 せ ざ る な り 」 。     な お 、 四 大 ・ 五 蘊 に つ い て は 二 五 段 お よ び そ の 注 (

8

) (

9

) (

19

) (

20

) 参 照 。 (

7

) 真 如 の 説 は 諸 所 に 出 る が 、 こ こ と ほ ぼ 同 文 は 既 に 一 七 段 に 出 づ 。 真 如 は 後 出 の 『 起 信 論 』 に 説 く 四 種 の 信 心 の 第 一 に 当 り 仏 法 僧     の 三 宝 は 、 第 二 。 第 三 ・ 第 四 に 当 る 。 (

8

) 『 論 』 に 云 く 「 自 ら − … ・

11

『 大 乗 起 信 論 』 〔 岩 波 文 庫 本 五 . 頁 ) に よ る

9

)   又 た 云 く … …

11

『 大 乗 起 信 論 』 修 行 信 心 分 ( 同 − 九 〇 頁 ) に よ る 。 〔

10

)   前 の 一 … … け 前 の … と は 本 覚 二 と は 不 覚 を 指 す 。 (

11

) 悲 ・ 智 ・ 願 … − 11 割 注 は 、 五 四 段 の 明 蔵 本 の 図 で は 『 起 信 論 』 の 語 と さ れ る 、 『 起 信 論 』 分 別 発 趣 道 相 の 「 信 成 就 発 心 に て は 、 何 等     の 心 を 発 す や 。 略 説 せ ぱ 一. 一 種 有 り 。 云 何 が 一. 一 と 為 す 。 → に は 直 心 ( 目 智 心 ) な り 正 し く 直 如 法 を 念 ず る が 故 な り 。 二 に は 深 心 (

11

願             ね こ     心 ) な り 楽 う て 一 切 の 諸 の 善 行 を 集 む る が 故 な り 。 三 に は 大 悲 心 ( ” 悲 心 ) な り 一 切 の 衆 生 の 苦 を 抜 か ん と 欲 す る が 故 な り 」 〔 岩     波 文 庫 本 − 七 八 頁 ) の 取 意 と 考 え ら れ る 。 そ の こ と を 踏 ま え て 、 前 注 (

6

) の 『 円 覚 経 大 疏 』 巻 上 三 の 信 解 の 三 重 の 第 二 の 発 菩 提 心 の     説 明 を み る と 次 の よ う に つ づ く ( 同

1

= 一 八 右 上 ) 。 コ 一 の 菩 提 心 を 発 す と は 既 に 円 覚 を 悟 れ ば 則 ち 大 心 を 発 し て 万 行 の 本 と 為 す     に 堪 え た り 。 故 に 華 厳 の 二 千 の 行 法 は 、 最 初 菩 提 心 を 以 て 所 依 と 為 す 。 然 る に 心 体 ・ 心 相 ・ 心 徳 有 り 心 体 と 言 う は 、 大 悲 ・ 大 智 ・     大 願 の 三 種 の 心 是 れ な り 。 大 願 は 是 れ 総 に し て 、 悲 と 智 と は 是 れ 別 な り 。 願 と は 楽 欲 な り 。 何 事 を 楽 欲 す や 。 唯 だ 発 心 願 楽 し て 諸 法 に     通 達 し 、 衆 生 を 救 度 せ ん と す る の み 。 故 に 悲 と 智 と を 成 す な り L 。 最 後 の 文 を 『 大 疏 鈔 』 巻 五 上 ( 同 I − 三 〇 四 左 上 参 照 ) に 「 結 び て 故     に 悲 と 智 と を 成 す と 云 う は 、 悲 と 智 と は 正 し く 是 れ 願 楽 す る 所 の 心 な り 。 願 楽 す る は 但 だ 悲 と 智 を 成 す が 為 の 故 に 」 と あ る 。 後 注 (

15

)     (

34

) 参 照 。 な お 、 巻 五 上 は 、 高 山 寺 に 南 宋 版 が 存 す る の で 以 ド そ れ を 使 用 し 、 続 蔵 経 本 は 参 考 と す る が 、 異 同 は 注 記 し な い 。 ( 12 ) 『 論 』 に 云 く、 「 修 行 に 五 …

11

『 起 信 論 』 の 修 行 信 心 分 ( 岩 波 文 庫 本 九 〇 頁 以 下 ) に 基 づ き 、 次 の よ う に つ づ く 、 「 云 何 が 五 と 為 す 。                                                                                                               く   さ く     一 に は 施 門 二 に は 戒 門 、 三 に は 忍 門 四 に は 進 門 五 に は 止 観 門 な り 。 云 何 が 施 門 を 修 行 せ ん や 若 し 一 切 の も の の 来 っ て 求 索 す る

(11)

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Kom 三1z三1w三1 Unlverslty             あ                                                             け ん と ん                                                                                                 き ひ つ     を 見 れ ば 有 ら ゆ る 財 物 を 力 に 随 っ て 施 与 し 、 自 ら 慳 貪 を 捨 つ る を 以 て 、 彼 を し て 歓 喜 せ し め よ 。 若 し 厄 難 と 恐 怖 と 危 逼 と を 見 れ ば 、                                                                             げ     己 の 堪 任 に 随 っ て 無 畏 を 施 与 せ よ 。 若 し 衆 生 の 来 っ て 法 を 求 む る 者 有 れ ぽ 、 己 の 能 く 解 す る に 随 っ て 方 便 し て 為 に 説 け 。 応 に 名 利 と 恭     敬 と を 貪 求 す べ か ら ず 、 唯 だ 自 利 と 利 他 と を 念 ず る の み に し て 菩 提 に 廻 向 す る が 故 な り 。 云 何 が 戒 門 を 修 行 せ ん や 。 謂 う 所 は 殺 さ ず                                                 き                           き   さ     て ん ご く     し ん に     盗 せ ず 婬 せ ず 両 舌 せ ず 、 悪 口 せ ず 妄 言 せ ず 綺 語 せ ず 貪 嫉 と 欺 詐 と 諂 曲 と 瞋 恚 と 邪 見 と を 遠 離 せ よ 。 若 し 出 家 者 な ら ば 、 煩 悩                                 か い に よ う                                                                       ず   だ     を 折 伏 せ ん が 為 の 故 に 、 亦 た 応 に 憤 閙 を も 遠 離 し て 常 に 寂 静 に 処 し 、 少 欲 と 知 足 と 頭 陀 と 等 の 行 を 修 習 し 乃 至 小 罪 に も 心 に 怖 畏 を         ざ ん ぎ     が い け                                       ご ん か い                                               き げ ん     生 じ 慚 愧 し 改 悔 し て 、 如 来 の 制 せ し 所 の 禁 戒 を 軽 ん ず る こ と を 得 ざ れ 。 当 に 譏 嫌 を 護 っ て 衆 生 を し て 妄 に 過 罪 を 起 さ し め ざ る べ き が                                                                                 お も     故 な り 。 云 何 が 忍 門 を 修 行 せ ん や 謂 う 所 は 応 に 他 人 の 悩 ま す を 忍 び て 心 に 報 ゆ る こ と を 懐 わ ざ れ 。 当 に 利 と 衰 と 毀 と 誉 と 称 と 譏 と 苦                                                                                 け た い                       け ん こ う       ニ に ギ く     と 楽 と 等 の 法 を 忍 ぶ べ き が 故 な り 云 何 が 進 門 を 修 行 せ ん や 。 謂 う 所 は 諸 の 善 事 に 於 て 心 は 懈 怠 せ ず 志 を 立 つ る こ と 堅 強 に し て 怯 弱                                 こ の か た     を 遠 離 せ よ 。 当 に 、 過 去 久 遠 よ り 已 来 虚 し く → 切 の 身 心 の 大 苦 を 受 け て 利 益 あ る こ と 無 き を 念 ず ぺ し 。 是 の 故 に 、 応 に 勤 め て 諸 の 功                         す み ギ か                                                                                                       こ の か た     徳 を 修 し て 自 利 利 他 し 、   速 に 衆 苦 を 離 る べ し 復 た 次 に 、 若 し 人 信 心 を 修 行 す と 雖 も、 先 世 よ り 来 、 多 く 重 罪 悪 業 の 障 あ る を 以 て の                                                                   げ ん て ん     故 に 、 魔 と 邪 の 諸 の 鬼 と の 為 に 悩 乱 せ ら れ 或 は 世 間 の 事 務 の 為 に 種 種 に 牽 纏 せ ら れ 或 は 病 苦 の 為 に 悩 ま さ れ 是 の 如 き 等 の 衆 多 の                         ま   さ     ゆ う み よ う                                                             し よ う し ん   さ ん げ       か ん じ ユ う     障 礙 あ ら ん 、 是 の 故 に 、 応 当 に 勇 猛 に 精 勤 し て 、 昼 夜 六 時 に 諸 仏 を 礼 拝 し 、 誠 心 に 懺 悔 し 、 勧 請 し 随 喜 し て 、 菩 提 に 廻 向 す べ し 常 に     休 廃 せ ず ん ば 諸 障 を 免 る る こ と を 得 て 善 根 は 増 長 す る が 故 な り 、 云 何 が 止 観 門 を 修 行 せ ん や 。 言 う 所 の 止 と は 一 切 の 境 界 の 相 を 止 む             し や ま   た か ん                                                                                                                       び   ば し や な     る を 謂 う 奢 摩 他 観 に 随 順 す る 義 な る が 故 な り 言 う 所 の 観 と は 因 縁 生 滅 の 相 を 分 別 す る と 謂 う 眦 鉢 舎 那 観 に 随 順 す る 義 な る が 故 な     り 。 云 何 が 随 順 す る や 。 此 の 二 の 義 は 漸 漸 に 修 習 す れ ば 相 い 捨 離 せ ず し て 双 に 現 前 す る を 以 て の 故 な り 。 ( 以 下 略 ) 」 。 (

13

) 止 と 観 と を … … 11 止 を 六 波 羅 蜜 ( 六 度 ) の 第 五 の 禅 定 に 当 て 観 を 六 波 羅 蜜 の 第 六 の 智 慧 に 当 て 、 そ れ を 一 行 と し た の で 五 門 と な     る 。 こ こ に い う 六 波 羅 蜜 に つ い て は 、 後 の 注 (

16

) 参 照 。 注 (

6

) の 『 大 疏 』 巻 上 三 の 最 後 に 引 く 『 起 信 論 』 の 説 を 『 大 疏 鈔 』 巻 五 上     〔 同

三 〇 四 右 上 ) に 「 疏 に 五 行 を 修 す と は 即 ち 修 行 信 心 分 中 の 文 な り 、 謂 く 六 度 中 に 於 て 、 定 と 慧 の 二 度 を ム 冂 し て 止 観 の 一 門 と     為 す が 故 に 、 但 だ 五 行 と 云 う の み 」 と 釈 す の も こ こ と 同 じ こ と で あ る 。 (

14

) 『 論 』 に 云 く 「 信 … … ほ 『 起 信 論 』 の 分 別 発 趣 道 相 ( 岩 波 文 庫 本 七 八 頁 ) に 基 づ く 注 (

6

) の 三 心 を 発 す を 釈 し て 、 『 大 疏 鈔 』 巻     五 上 ( 同 − 三 〇 四 右 上 ) に 、 こ こ と 同 文 を 引 用 す る 。 (

15

) 信 成 就 発 心 … …

11

前 注 と 同 じ く 注 (

11

) の 『 大 疏 』 巻 上 三 ( 同 − 一 二 八 右 上 ) の 心 体 の 引 用 文 に つ づ い て 、 『 起 信 論 』 の 三 種 心     直 心 ・ 深 心 ・ 大 悲 心 ) を 引 用 す 。 悲 ・ 智 ・ 願 の 三 心 と 『 起 信 論 』 の 三 種 心 の 関 係 が 問 題 と な る が 、 そ れ に つ い て は 後 の 注 〔

34

) を 参     照 。 (

16

) 法 性 … … 11 法 性 を 覚 性 に 同 じ と す る 説 は 既 に 一. 一 段 の 注 (

5

) に 引 く 。 こ こ は 『 起 信 論 』 ( 岩 波 文 庫 本 − 八 四 頁 ) の 次 の 文 に 依 る 。                                                 だ ん     「 法 性 の 体 に は 慳 貪 無 し と 知 る を 以 て の 故 に 随 順 し て 檀 波 羅 蜜 を 修 行 し 法 性 に は 染 無 く し て 五 欲 の 過 を 離 れ た り と 知 る を 以 て の 故 に             し   ら                                                                                                                                                     せ ん だ い     随 順 し て 尸 羅 波 羅 蜜 を 修 行 し 、 法 性 に は 苦 な く し て 瞋 悩 を 離 れ た り と 知 る を 以 て の 故 に 随 順 し て 孱 提 波 羅 蜜 を 修 行 し 、 法 性 に は 身 心 の 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 九 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 亠

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