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金属資源情報
平成 27 年 4 月 15 日 No.15-15
ニュース・フラッシュ
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 調査部
ニュース・フラッシュは、インターネットでも御覧になれます。記事検索も行えます。http://mric.jogmec.go.jp/
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― [中南米] チリ:Lundin Mining 社、新鉱体を含む Candelaria 銅 鉱山の可採鉱量を発表 チリ:北部大雨の鉱山操業への影響により銅量 20,000 tの生産減 メキシコ:メキシコ議会議員、鉱業法改正により自然 保護地域での鉱業活動禁止を提案 メキシコ:Chihuahua 州、新規鉱業プロジェクトが順 調に進行中
メキシコ:加 McEwen Mining 社、8.4 百万 US$相当の金 精鉱が強奪される メキシコ:Minera Autlán 社、多角化を目指した増資 を模索 メキシコ:メキシコ亜鉛生産量上位 5 社の 2014 年にお ける生産実績 メキシコ:2015 年 2 月におけるメキシコ鉱業部門の景 気発表 [北米] 加:ケベック州政府、Plan Nord に関する 5 年間の行 動計画を発表 加:IOC、鉄鉱石価格の下落によりレイオフを実施 米:Goldcorp 社、ネバダ州の South Arturo 鉱山プロ
ジェクトの権益を Premier 社に売却
米:連邦地裁が Energy Fuels 社のウラン開発に対する 異議申し立てを却下
米:Newmont 社、ネバダ州の Long Canyon 金鉱山の開 発を開始 米:Alcoa 社、2015 年のアルミニウム市場を 32.6 万 t の供給過剰と予測 [アフリカ] 南ア:Hotazel マンガン鉱山、BHP Billiton 経営陣と NUM との間でストライキ終結に合意 ニジェール:仏 Areva、Arlit ウラン鉱山のストライキ を経て通常操業を開始 [オセアニア]
豪:Rio Tinto、NT 準州 Ranger ウラン鉱山の深部開発 に対して慎重な態度 豪:Atlas Iron 社、鉄鉱石価格の下落により鉱山の操 業を休止 [アジア] インドネシア:PT Timah、Muntok のレアアース製錬所 が 2015 年半ばまでに稼働 インドネシア:ボーキサイト輸出緩和は実施されない 模様 インドネシア:鉱山側は信用状取得の免除を模索 ベトナム:2016 年のアルミナ生産量が前年比 20 %増 産 中国:青海省、1,000 万 t レベルの多金属鉱山開発基 礎完成 中国:中国工業情報化部、国内鉄鋼企業の負担緩和及 びレアアース輸出の規制強化へ 中国:江蘇省、レアアース等業界で更に一連の過剰生 産能力淘汰プロジェクトを定める 中国:中国南方希土集団が正式に設立、登録資本金は 1 億元 中国:中国再生資源の回収利用率を 70 %引き上げへ 中国:駱駝集団は、済源万洋と鉛バッテリー電池企業 を共同設立へ
2 中国:新規鉛亜鉛鉱山の基準を大幅に引き上げ 中国:新しい年、酸化亜鉛企業の稼働率は低迷 中国:外国企業による銅・鉛亜鉛製錬活動を制限せず 中国:北方希土有限公司は希土類研究開発センターを 共同設立予定 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
チリ:Lundin Mining 社、新鉱体を含む Candelaria 銅鉱山の可採鉱量を発表
Lundin Mining 社は、2015 年 4 月 8 日付けニュースリリースで、Candelaria 銅鉱山(第Ⅲ州)で把 握した新鉱体(Susana および Damiana)の可採鉱量を発表した。あわせて、露天採掘分の可採鉱量の アップデートも発表した。 新鉱体の可採鉱量は坑内採掘分と露天採掘分をあわせると 42 百万 t(確定鉱量および推定鉱量) で、品位は、銅:0.80 %、金:0.18g/t、銀:2.63g/t である。新鉱体の露天採掘対象分や金属価 格見直しを反映した露天採掘対象の可採鉱量は 314 百万 t(確定鉱量および推定鉱量)で、品位は、 銅:0.56 %、金:0.13g/t、銀:2.16g/t である。露天採掘対象の可採鉱量は、2013 年末時点と比 較して、24 %(66 百万 t、銅品位 0.58 %)増加した。
Lundin Mining 社の Conibear 社長は、新鉱体を含む可採鉱量の更新により、可採年数は 3 年程度 延長する可能性があるほか、周辺探鉱により新規の坑内採掘対象の鉱体が把握される可能性がある としている (2015.4.8 サンティアゴ 山本邦仁) チリ:北部大雨の鉱山操業への影響により銅量 20,000tの生産減 メディア報道によると、2015 年 3 月のチリ北部大雨の影響で、第Ⅲ州および第Ⅱ州に位置する銅 鉱山の操業停止や部分操業が相次ぎ、これによる生産減は 20,000 t と見積もられる。大雨の影響 により、El Salvador 銅鉱山が操業を停止しているほか(4 月 20 日に操業再開見込み)、Caserones 銅鉱山が一週間、操業を停止するなどした。
(2015.4.10 サンティアゴ 山本邦仁)
メキシコ:メキシコ議会議員、鉱業法改正により自然保護地域での鉱業活動禁止を提案
2015 年 4 月 6 日付け業界紙等によると、野党右派の国民行動党(PAN)の Marisa Ortiz メキシコ議 会議員は、自然保護地域における鉱業活動を禁止するため、現行鉱業法を一部改正する法案を同議 会へ提出した旨を明らかにした。 同議員によると、これまでに鉱業開発により数百万 ha の森林が破壊され、野生動植物に多大な る影響を与えるとともに、土壌浸食や水質汚染を引き起こしてきた。鉱業活動による環境破壊は、 鉱業活動の一環として実施されてきた植林や野生動植物の保護では補いきれず、不均衡な状況とな っているが、これは関係法令において自然保護地域に対する適切な規制が行われていないことに起 因する。メキシコ国家自然保護地区委員会(CONANP)が 2012 年に公表したデータによると、メキシ コ国内にある 176 か所の自然保護地域のうち 120 か所には管理計画が存在しない。 同議員が提出した改正法案は、自然保護地域、優先保護地域及び炭化水素生産禁止地域における 探鉱及び採鉱を禁止するため現行鉱業法第 6 条及び第 20 条を改正するとともに、現行法令におい て鉱業に対し農業より優先的に与えられている土地利用の権利等を廃止する等の内容となってお り、同議会の経済委員会で審議が行われる見通しである。 一方、改正法案では、自然保護地域に位置する鉱山及び鉱業プロジェクトの数が示されておらず、 加 Goldcorp 社が保有する同国最大の金生産を誇る Peñasquito 多金属鉱山等を含む同国最大の銀生
3 産州である Zacatecas 州北部が、当該自然保護地域に指定されるか否かが懸念される。 なお、現在自然保護地域における鉱業活動は一部制限されてはいるものの、全てが禁止なっている わけではない。 (2015.4.13 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:Chihuahua 州、新規鉱業プロジェクトが順調に進行中
2015 年 4 月 6 日付け業界紙等によると、Chihuahua 州の César Duarte Jáquez 知事及び Manuel Russek Valles 経済局長は、鉱業は歴史的に見て同州の主要産業、かつ、同州経済の柱の一つであ り、本年も新たに操業開始を予定する 3 つの鉱業プロジェクトが進行中である旨を明らかにした。 同知事及び同局長によると、Minera del Norte 社が同州 Camargo に保有する La Negra 鉄プロジ ェクト、Cyprium Mine 社が同州 Aldama に保有する Las Cristinas 金・銀プロジェクト、Fesnillo 社が同州 Guadalupe y Clavo に保有する San Julián 多金属プロジェクトが本年中に相次いで操業 開始が計画されており、直接雇用だけで数千人規模の雇用創出が見込まれる。 また、同局長によると、同州には 16 か所の大規模鉱山が操業中であるほか、鉱業企業 64 社が探 鉱を実施しており、それら企業の約 80 %はカナダ系企業である一方、州政府による商業振興が投 資誘致のカギとなっている。その他として、本年から少なくとも同州内の 23 の自治体において、 鉱業特別税等税収による分配金(分配率は自治体が 50 %、州政府が 30 %、連邦政府が 20 %)を受 領する見通しであり、当該分配金を活用して鉱山周辺地域の公共事業を実施し地域住民の生活の質 の向上を図る。 (2015.4.13 メキシコ 縄田俊之)
メキシコ:加 McEwen Mining 社、8.4 百万 US$相当の金精鉱が強奪される
2015 年 4 月 7、8 日付け業界紙等によると、加 McEwen Mining 社(本社:トロント)は、Sinaloa 州に保有する El Gallo1 金鉱山において、4 月 7 日に金 7 千 oz を含有する金精鉱 900 ㎏が武装した 強盗団に強奪された旨を明らかにした。 同社によると、同鉱山の精錬所から強奪された金精鉱 900 ㎏の価格は、現在の金市況価格 1,200 US$/oz で換算して総額 8.4 百万 US$にのぼる一方、同社が付保している保険では被害額の全てを賄う ことはできない。ただし、今回の強奪事件に際し、鉱山労働者及び施設に対する損害は無く、この点 に関しては操業に影響は及ばないと考えられる。なお、今回強奪された 7 千 oz の損失は、同鉱山の 2015 年における金生産量見込み 50 千 oz の 14 %に相当するほか、同社の 2014 年 Q4 における総収益 13.7 百万 US$の 60 %に相当する。このため、本年 Q2 は純損失となる見通しである。 メキシコでは、本年に入って Guerrero 州において鉱山労働者を含む誘拐・殺人事件や鉱山労働 者等に対する脅迫事件が発生しており、今回の強奪事件がメキシコ鉱業に対し新たな懸念を誘発さ せる。このため、治安問題が鉱業投資家に対して心理的な影響を与えるものと考えられる。 (2015.4.13 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:Minera Autlán 社、多角化を目指した増資を模索
2015 年 4 月 9 日付け業界紙等によると、Grupo Financiero Monex 社のアナリストは、Minera Autlán 社が多角化を目指しプロジェクト資金を調達するため 1 億 US$の増資を計画している旨を明らかに した。
4 鉱種としては、従来取り扱っていた鉄やマンガン以外の金属で恐らく貴金属(金や銀)であると考え られる。また、鉄に関連して、新たに合金鉄に必要となる鉱種の探鉱も実施する見通しである。一 方、エネルギー部門においては、売電事業を推進するため、これまで行ってきた合併又は買収を継 続するであろう。なお、1 億 US$の増資に関しては、本年 4 月 22 日の株主総会にて承認を目指す見 通しである。 (2015.4.13 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:メキシコ亜鉛生産量上位 5 社の 2014 年における生産実績 2015 年 4 月 10 日付け業界紙等によると、メキシコの 2014 年における亜鉛生産実績に関しては、 2014 年における亜鉛市況が 2013 年の 1,910.34 US$/t から 2,162 US$/t へと上昇したことに伴い、 生産実績を着実に伸ばした企業があった一方、前年と比べ極端に生産量を落とした企業もあったな ど、明暗を分ける結果となった。 メキシコ亜鉛生産量上位 5 社の 2014 年における生産実績については、以下のとおり。 ○Peñoles 社 前年の 214,194 t と比べ 24 %増の 265,712 t であった。主な要因としては、品位向上ととも に Velardeña 鉱山、Madero 鉱山、Naica 鉱山、Saucito 鉱山及び Ciénega 鉱山における増産に よる。
○加 Goldcorp 社(本社:バンクーバー)
前年の 126,690 t から増加し 149,551 t であった。主な要因としては、同社がメキシコ国内で 唯一亜鉛を生産している Peñasquito 鉱山において、粗鉱処理量を増加させたとともに品位と 回収率の向上を図ったことによる。
○Southern Copper 社(Grupo México 社の子会社)
前年の 99,373 t と比べ 33 %減の 66,615 t であったが、Grupo México 社の前身である Indusrial Minera México 社(IMMSA)以来の亜鉛生産量メキシコ国内第 3 位を維持した。
○Minera Frisco 社 前年の 63,675 t と比べ 7 %減の 58,913 t であった。 ○ベルギーNyrstar 社 世界で最大級の亜鉛生産量を誇る同社はメキシコ国内で唯一保有する Campo Morado 鉱山にお いて、前年の 25,000 t から減少し 22,000 t であった。 (2015.4.13 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:2015 年 2 月におけるメキシコ鉱業部門の景気発表 2015 年 4 月 10 日付け業界紙等によると、メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)は、2015 年 2 月 におけるメキシコ鉱業部門(石油・天然ガスを含む)の景気(鉱工業指数(前年同期比実質変化率))が 前年同月と比較して 3.8 %後退した一方、石油・天然ガスを除くと 0.4 %拡大したと発表した。 また、2015 年 1~2 月におけるメキシコ鉱業部門(石油・天然ガスを含む)の景気は前年同期と比 較して 4.8 %後退した一方、石油・天然ガスを除くと 0.8 %拡大した。 なお、鉱工業全体の景気としては、2 月は前年同月と比較して 1.6 %拡大し、1~2 月における景 気は前年同期と比較して 1.2 %拡大した。 (2015.4.13 メキシコ 縄田俊之)
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加:ケベック州政府、Plan Nord に関する 5 年間の行動計画を発表
2015 年 4 月 8 日、ケベック州政府は北部開発計画 Plan Nord に関して、20 年後の 2035 年までの 基本方針と 2020 年までの 5 年間の行動計画を示した「The Plan Nord toward 2035, 2015-2020 Action Plan」を発表した。州政府は、2035 年までに公的資金及び民間資金による約 500 億 C$の投資を実 現するため、天然資源開発促進やインフラ整備等で 2015~2020 年の 5 年間で約 20 億 C$を投資す る。Plan Nord については、ケベック自由党が前回政権時の 2011 年に発表した当初計画では 25 年 間で 800 億 C$の投資を見込んでいたが、州政府の財政悪化や資源分野の低迷により実現性が疑問 視される中で、その計画の見直しが注目されていた。 天然資源開発を中心とした Plan Nord 対象地域(緯度 49 度以北)の経済開発は最も重要な取り組 みの 1 つであり、2035 年までの基本方針として天然資源の責任ある開発の促進、産出する鉱物資源 の多様化、民間投資促進、ケベック州内での選鉱・製錬の推進、地方経済の多角化、経済利益の最 大化等を掲げている。特に鉱業分野では、Plan Nord 地域で開発が期待される 17 のプロジェクトに より今後 220 億 C$以上の投資や建設時の 10,000 人以上の雇用等につながるとして、5 年間の具体 的取組として、基礎知識の集約や関係者間の通信プラットフォームの活用、未開発鉱物資源の開発 支援、鉱物資源の採掘や製錬を行う企業への投資等を挙げた。輸送インフラでも、Nunavik 地域に おける海運関連インフラの確保や Sept-Îles 港へのアクセス改善及び港湾能力の増強、北部の空港 や道路ネットワークの整備等を行うとしている。 (2015.4.8 バンクーバー 山路法宏) 加:IOC、鉄鉱石価格の下落によりレイオフを実施
2015 年 4 月 9 日付地元報道によれば、Iron Ore Company of Canada(IOC:Rio Tinto が主要株主) は、150 人のレイオフ通知を行うと発表した。鉄鉱石価格が 10 年前と同水準の 1tあたり 47.80 US$まで下落したことが原因。鉄鉱石価格は昨年 47 %下落したが、今年に入ってからも既に 30 % 下落している。 IOC はカナダ東部の西ラブラドールとケベックで約 2,500 人を雇用、2013 には 1,500 万 t の鉄鉱 石を生産した。IOC ではレイオフは 6 月 14 日に効力を発する。 (2015.4.9 バンクーバー 昆野充登)
米:Goldcorp 社、ネバダ州の South Arturo 鉱山プロジェクトの権益を Premier 社に売却
2015 年 4 月 6 日、加 Goldcorp 社と加 Premier Gold Mines Limited(以下、Premier 社)は、Goldcorp 社が保有するネバダ州の South Arturo 鉱山プロジェクトの権益 40 %を Premier 社に売却する旨を 記した LOI を締結したと発表した。当該プロジェクトは Goldcorp 社と Barrick Gold Corporation(以 下、Barrick 社)との JV プロジェクトで、60 %の権益を有する Barrick 社がオペレーターとなって いる。
今回の合意書では、Barrick 社が第一先買権を行使しない場合、LOI が成立し Premier 社は Goldcorp 社に対し現金 20 百万 US$を支払うと共に、両社の JV である加オンタリオ州 Red Lake 地 域の Rahill-Bonanza プロジェクトの権益 5 %を譲渡することになる。
(2015.4.6 バンクーバー 山路法宏)
米:連邦地裁が Energy Fuels 社のウラン開発に対する異議申し立てを却下
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がアリゾナ州北部で開発を進める Canyon 鉱山に関して、同社の操業能力に対する非政府組織(NGO) 及びアメリカ先住民族による異議申し立てをアリゾナ州の連邦地方裁判所が却下したと発表した。 Canyon 鉱山は、U3O8平均品位 0.98 %で鉱量 82,800 t、U3O8量で約 163 万 lbs(約 739t)の埋蔵量が 確認されている。同鉱山は 2013 年に地上設備の改修や立坑の掘削を開始し、2013 年後半に市況の 低迷により開発を中断させていたものの、今年 2 月に開発作業を再開させていた。
(2015.4.8 バンクーバー 山路法宏)
米:Newmont 社、ネバダ州の Long Canyon 金鉱山の開発を開始
2015 年 4 月 8 日、米 Newmont Mining Corporation(以下、Newmont 社)は、ネバダ州の Long Canyon 金鉱山の開発の第一フェーズを開始すると発表した。第一フェーズは露天掘り鉱山とヒープリーチ ングから成り、8 年にわたって生産する予定で、2017 年前半の商業生産開始を目指している。同鉱 山は、平均金品位 2.29g/t で金量 1.2 百万 oz(約 37.3 t)、年間金生産量が 10~15 万 oz(約 3.1~ 4.7 t)と規模は大きくないが、250~300 百万 US$という低い開発投資額と 500~600 US$という低 い生産コストにより、現在の金価格でも 17 %の内部収益率が得られるとしている。 (2015.4.8 バンクーバー 山路法宏) 米:Alcoa 社、2015 年のアルミニウム市場を 32.6 万 t の供給過剰と予測 米 Alcoa 社は、2015 年 4 月 8 日に行った 2015 年第 1 四半期の業績報告の中で、2015 年のアルミ ニウム市場は 32.6 万 t の供給過剰になると予測した。同社は前回 1 月に行った四半期報告では 3.8 万 t の供給不足になると予測していたが、中国の生産量見通しが 150 万 t 程度増加する見通しにな ったことで大幅な予測修正となった。一方、アルミナの市場は前回の 293.2 万 t の供給過剰と大き く変わらない 269.9 万 t の供給過剰と予測している。 (2015.4.8 バンクーバー 山路法宏)
南ア:Hotazel マンガン鉱山、BHP Billiton 経営陣と NUM との間でストライキ終結に合意
メディア報道によれば、BHP Billiton が操業する Hotazel マンガン鉱山において、2015 年 3 月 27 日から約 800 名もの鉱山労働者が新会社 South 32 へのスピンオフを前にストライキを行ってい たが、鉱山経営陣と全国鉱山労働組合(National Union of Mineworkers, NUM)との間で合意に至っ たとして、2015 年 4 月 8 日からストライキを行っていた全労働者は職場に復帰し、フル操業を開始 したとしている。当該ストライキは新会社へのスピンオフを前にボーナス要求又は従業員持ち株制 度に係る支給不足に対するものとも報じられている。当該ストライキは違法で保護されないとする 裁判所命令に基づき、労働者に対して職場復帰が促されていた。新会社 South 32 は主に豪州と南 アに案件を有することから、より不確実な労働環境のもとでの運営が求められることとなる。 (2015.4.13 ロンドン 竹下聡美) ニジェール: 仏 Areva、Arlit ウラン鉱山のストライキを経て通常操業を開始 仏 Areva が操業する Arlit ウラン鉱山において、鉱山労働者がボーナスの不払いがあったとして 2015 年 4 月 7 日から 3 日間の予定でストライキを行っていたが、2015 年 4 月 9 日には鉱山側と労 働組合との間で合意に至ったとして、2015 年 4 月 9 日には当初のストライキ計画より半日早く通常 操業を開始した。なお、裁判所は当該ストライキを違法としていた。 (2015.4.13 ロンドン 竹下聡美)
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豪:Rio Tinto、NT 準州 Ranger ウラン鉱山の深部開発に対して慎重な態度
2015 年 4 月 2 日、地元紙は NT 準州の Ranger ウラン鉱山の権益の 68 %を有する Rio Tinto が同鉱 山の深部開発に対して慎重な態度を示していることを報じた。Ranger 鉱山は Energy Resources Australia 社(ERA)が操業している鉱山であるが、露天掘り鉱床の採掘を 2 年前から休止しており、貯 鉱したウラン鉱を利用して酸化ウラン(U3O8)を生産している。ERA は現在、Ranger 3 鉱床の深部探鉱を 実施しているが、Rio Tinto はウランの価格が 2020 年まで回復する見込みが少なく、日本や中国にお ける原子力発電用の燃料として大きな需要が望めないと予想しているため、深部探鉱で十分な鉱量が 確認されなかった場合、深部開発に対して予算を拠出しない方針であると表明。地元紙は、Ranger 3 鉱床の深部探鉱で Rio Tinto の期待する鉱量が確認されなかった場合、ERA は Rio Tinto の資金を得ら れず、単独で Ranger 3 鉱床の深部開発を継続する事態に陥る可能性があると報じている。 (2015.4.13 シドニー 矢島太郎) 豪:Atlas Iron 社、鉄鉱石価格の下落により鉱山の操業を休止 2015 年 4 月 10 日、Atlas Iron 社は鉄鉱石価格の下落により、自社の WA 州ピルバラ地域の鉄鉱 石鉱山の操業を休止することを発表した。同社はこれまで鉄鉱石の生産コスト削減の努力を行って いたものの、鉄鉱石を生産しても利益が見込めない状況にまで価格が下落したため、鉄鉱石価格が 回復するまで鉱山の操業を休止すると発表。同社は始めに Mt Webber 鉱山を休止し、4 月末までに 順次 Abydos 鉱山、Wodgina 鉱山を休止する。同社の鉱山の休止により、575 名が職を失う。同社の Ken Brinsden 社長は「自社の操業休止により、多くの企業に影響を与えてしまうため、非常に難し い判断だった。」とコメントした。地元各紙は Atlas Iron 社の採算ラインは鉄鉱石価格 60 U$/t であったが鉄鉱石価格が一年間で 60 %下落し、過去 10 年間で最低価格となる 46.70 U$/t になっ たことが、今般の操業休止につながったと報じている。 (2015.4.13 シドニー 矢島太郎) インドネシア:PT Timah、Muntok のレアアース製錬所が 2015 年半ばまでに稼働 2015 年 3 月 26 日地元メディアによると、PT Timah TBK 社は 2015 年半ばまでにレアアースの生 産を開始する。製錬プラントは西バンカ地域の Muntok に位置している。 同社 Sukrisno 取締役社長は、レアアースは錫を越えたポテンシャルを持っており、事業を拡張 しレアアースを生産することは、同社にとって画期的なことであると述べた。 (2015.4.13 ジャカルタ 山本耕次) インドネシア:ボーキサイト輸出緩和は実施されない模様 2015 年 4 月 8 日付地元メディアによると、エネルギー鉱物資源省 Said 大臣は、ボーキサイト輸出緩 和の手続きを取ることは無いと断言した。同発言は、同省国家製錬所建設検討チーム Said Didu 議長 のコメントに関するインドネシア国会第 7 委員会からの質問に返答したもの。Said 大臣は、鉱物石炭 総局(DGMC)が鉱石輸出許可を得るために精製錬を課すという規則を修正する予定はない、と述べた。 同委員会の質疑応答において、第 7 委員会議員でゴルカル会派である Dito Ganinduto 議員は、 ボーキサイト輸出禁止緩和は製錬所への投資を阻害するものであり、原則を変更することは、鉱業 ビジネスの混乱を引き起こす、と述べた。 (2015.4.13 ジャカルタ 山本耕次)
8 インドネシア:鉱山側は信用状取得の免除を模索 2015 年 4 月 2 日付地元メディアによると、金属鉱山会社 10 社と石炭鉱山会社 23 社が、商業省か らの輸出に必要となる信用状(L/C)の取得免除を申請している。 エネルギー鉱物資源省鉱物石炭総局の R. Sukhyar 総局長は、鉱山会社は L/C システムへの変更 によりコストが増加し、グローバルマーケットの下落徴候の中で輸出に影響を受けることを懸念し ている、と述べた。しかしながら、本要望に対する商業省からの返答はまだ得られていないという。 (2015.4.13 ジャカルタ 山本耕次) ベトナム:2016 年のアルミナ生産量が前年比 20 %増産 2015 年 4 月 1 日付地元メディアによると、ベトナム国営鉱業グループ Vinacomin の計画では、2016 年のベトナムのアルミナ生産量が前年比 20 %増加し、650 千 t となると予想されている。Lam Dong 州に 460 百万 US$を投資して建設した Tan Rai Complex における 2015 年のアルミナ生産量は、前年 比 11 %増の 540 千 t へと拡大することが期待される。また、他のアルミナプロジェクトが Dak Nong 州の Nhan Co complex において建設されており、2015 年後半に稼働開始予定であると言う。 なお、同国内で生産されるアルミナはすべて、スイス、韓国、中国及び香港に輸出されている。 (2015.4.13 ジャカルタ 山本耕次) 中国:青海省、1,000 万 t レベルの多金属鉱山開発基礎完成 安泰科によれば、2014 年の青海省における探査投資完了額は 27.77 億元で、各種地質調査プロジ ェクト 703 件が実施され、一連の探鉱成果を遂げて 1,000 万 t 級の多金属鉱山の開発基礎が完成した。 同省国土資源庁によると、地質調査の結果により、2014 年に青海省で石炭 2.51 億 t、鉄鉱石 0.6 億 t、カリ塩 0.75 億 t、銅・ニッケル・鉛亜鉛 157 万 t、金 54.6 t の資源量が拡大された。 また、過去一年間、青海省は石油天然ガスの探査でも大きな成果を遂げ、石油 6,700 万 t、天然 ガス 210 億立方メートルの埋蔵量を新規増加した。 (2015.3.16 北京 森永正裕) 中国:中国工業情報化部、国内鉄鋼企業の負担緩和及びレアアース輸出の規制強化へ 現地報道によれば、中国工業情報化部は、「2015 年原材料工業モデル転換発展要点」を公表し、 イノベーション主導型発展戦略を継続的に推進し、原材料工業の科学的発展を制約する問題の解決 策を明らかにした。特に 2015 年に鉄鉱石業界中長期発展計画を制定し、国内鉄鉱山の税金費用政 策に対する見直しを行い、世界の鉱業大国の経験を参考に国内鉱山にかかる負担を軽減するとした。 本「要点」では、鉄鋼業モデル転換発展行動計画を制定し、中長期発展計画を作成する。また、 重要原材料業界における第 13 次五カ年計画を定め、石炭化学工業業界の重要問題に対する研究を 行うことが明らかにされた。鉄鋼業界規範条件及び管理方法、鉛亜鉛やタングステン・錫業界の規 範条件も改訂される他、鉄鋼モデル企業の情報総合データベースを構築する。アルミニウム、ガラ ス繊維とその複合材料、石灰及び石材業界についても、健康的な発展指導意見が作成される。 具体的には、鉄鉱石資源確保の強化を目的に、埋蔵量が多く生産レベルの高い、省エネ環境保護国 家基準に合致する大中規模鉄鉱山の建設を支援し、安定供給能力を保つ。国内鉄鉱山の税金費用政策 に対する見直しを行い、世界の鉱業大国の経験を参考とし、国内鉱山にかかる負担を軽減する。国内 現物プラットフォーム、鉄鉱石先物、中国鉄鉱石価格指数による影響力を強化し続け、公正な鉄鉱石
9 価格形成メカニズムの設置を促進する。同時に、鉄鋼、電解アルミニウム、セメント及び板ガラス業 界の新規増加生産能力プロジェクトの登録を禁止し、鉄鋼、電解アルミニウム、セメント、板ガラス、 化学肥料及びタイヤ等優位企業における統合再編を推進し市場影響力のある競争力の高い大規模企業 グループの設立を推進することで生産能力過剰問題の解消を図る。条件を満たす鉄鋼、非鉄金属、建 築材料などの企業については、海外での資源開発、製錬と精密高度加工基地の建設を支援する。 戦略的資源の管理強化に関しては、レアアースについて、違法行為を厳しく取り締まり、大規模 企業グループの設立を加速させ、2015 年末までに 6 社大手レアアース集団における国内レアアース 鉱山と製錬分離企業に対する統合を行う。6 社大手レアアース集団にレアアース鉱山採掘の監督管 理システムを依託し、レアアース製品の包装標識、エンコード、企業の生産台帳、専用領収書、輸 出統計データ等、レアアース製品追跡システムを構築し、レアアースの採掘から生産流通までのト ータル監視を実現する。また、新規レアアース鉱山開発と製錬分離プロジェクトを厳しく取り締ま り、レアアース、タングステン、蛍石の生産総量規制計画を厳しく管理し、レアアース製品の包装、 ラベリング、運送及び貯蔵・保管についても国家強制基準を設定して、レアアース製品輸出の規範 化を図る。レアアース、タングステン、モリブデン資源税改革案や「レアメタル管理条例」につい ても、今後迅速に改革を進め、実施細則を取決める。「レアアース指令性生産計画管理方法」や「レ アアース業界の参入許可条件」を改訂し、レアメタル、蛍石等生産計画の伝達方法の調整やパラタ ングステン酸アンモニウム製錬生産指標の明示を検討する。 (2015.3.24 北京 森永正裕) 中国:江蘇省、レアアース等業界で更に一連の過剰生産能力淘汰プロジェクトを定める 現地報道によれば、江蘇省政府は、2014 年に 4 業界における生産過剰問題解消と 10 業界の立ち 遅れた生産能力に対する淘汰任務を全て完成し、中国工業情報化部と省の経済信息委員会による承 認を得た。一部業界については、目標を大きく超過した。 2014 年、江蘇省で 121 件の生産過剰解消プロジェクト、淘汰プロジェクトが確定され、関連企業 は関連の生産ライン、本体設備を全て解体し、または統合再編や統合調整を通じモデル転換を実現 した。業界別の解消または淘汰された生産能力はそれぞれ以下の通り。鉄鋼 377 万 t、セメント 153 万 t、板ガラス 220 万重量箱、船舶 345 万積載量、レアアース 1.2 万 t、コークス 58 万 t、製紙 12 万 t、化学繊維 1.2 万 t、捺染 35,360 万 m/2.15 万 t、鉛蓄電池 749 万 kVA/h、紡績 9.25 万 t。 江蘇省は生産能力過剰業界における新規生産能力増加プロジェクトを受理や認可、登録を認めず、 同時に立ち遅れた生産能力を撤退させ、78 社の淘汰設備に対し電気料金の差別化を行い、水消費の 多い紡績捺染料、製紙、冶金、化学工業、火力発電、建築材料、機械、食品(酒造を除く)等の 8 業 界に対し一般工業業界より高い徴収基準を実施する。 調べによると、江蘇省の生産過剰問題の解消 5 年計画案に基づき、2015 年は生産過剰に陥ってい る、鉄鋼、セメント、板ガラス、船舶の 4 業界、及び捺染、鉛蓄電池、レアアース、製紙、鉄合金、 鋳造、電気メッキ、紡績、ソーラー発電等 9 の立ち遅れた生産能力の多い業界に対し、淘汰プロジ ェクトを確定する。現在、既に製鉄生産能力 110 万 t、製鋼生産能力 150 万 t、セメント 370 万 t、 船舶 200 万 t 積載量以内を設定した。 (2015.3.25 北京 森永正裕) 中国:中国南方希土集団が正式に設立、登録資本金は 1 億元 安泰科によれば、中国南方希土集団有限公司は、3 月 17 日に贛州市工商局から営業許可証を取得
10 し、設立された。同社は、贛州レアアース集団有限公司、江西銅業集団公司、江西希有金属タング ステン業持株集団有限公司から出資を受け、設立に至ったもの。贛州レアアース集団理事長の黄光 恵氏が法定代表者となる。登録資本金は 1 億元で、主にレアアース業界への投資、管理事業を展開 し、また委託された範囲内のレアアース業界の国有資産への経営と管理を実施する。そのうち贛州 レアアース集団有限公司は 6,000 万元(出資比率 60 %)の持ち株主になる。江西銅業集団は 3,500 万元を出資(出資比率 35 %)、江西希有金属タングステン業持株集団有限公司は 500 万元を出資す る(出資比率 5 %)。3 社の投資金は既に支払済み。同社には、各株主企業から取締役が派遣される 他、南方希土集団の管理チームは贛州希土集団の管理チームを基盤とする。 (2015.3.26 北京 森永正裕) 中国:中国再生資源の回収利用率を 70 %引き上げへ 安泰科によれば、国家発展改革委員会は「第 12 次五ヵ年資源総合利用指導意見」と「大口固体 廃棄物総合利用実施計画案」を公表し、2015 年までに、中国国内の再生資源回収利用率を 70 %に 引き上げ、そのうち再生銅、再生アルミニウム、再生鉛当年度の生産割合をそれぞれ 40 %、30 % と 70 %に設定するとした。 (2015.3.27 北京 森永正裕) 中国:駱駝集団は、済源万洋と鉛バッテリー電池企業を共同設立へ 安泰科によれば、駱駝集団は、済源市万洋製錬(集団)有限公司と協力枠組協議を締結し、有限責 任公司を共同設立する予定。主に電気自動車用鉛バッテリーに対する研究開発、生産、販売、使用 済み電池の回収など事業を行う。 新規設立企業の第 1 期資本金額は 3,000 万元で、駱駝集団は商標、技術及び資金をもって出資し、 対象企業登録資本金の 51 %を占め、そのうち商標や技術が対象企業総資本の 22 %を占め、残り は現金で補足する。万洋公司は現金で出資し、対象企業の登録資本の 49 %を占める。 (2015.3.27 北京 森永正裕) 中国:新規鉛亜鉛鉱山の基準を大幅に引き上げ 安泰科によれば、中国工業情報化部は「鉛産業規範条件 2015」を正式に公表し、新規鉛亜鉛鉱山 の建設基準を大幅に引き上げることが明らかになった。業界関係者の話によると、“条件”の発布 により産業統合が促進される。規範条件に基づくと、新規建設する小規模鉛亜鉛鉱山の規模は単体 鉱山 10 万 t/年以上(300 t/日)と設定され、マインライフは 10 年間以上と設定される。中規模鉱山 の規模は単体鉱山 30 万 t/年(1,000 t/日)以上と設定される。浮遊選鉱プロセスを利用する鉱山企 業の鉱石処理能力は鉱山採掘能力以上と設定される。 これまでの「鉛亜鉛業界への参入許可条件」では、新規建設する鉛、亜鉛製錬プロジェクトは単 系列鉛製錬能力 5 万 t/年以上、単系列亜鉛製錬能力は 10 万 t/年以上と設定されており、今回で倍 以上基準が引き上げられた。 また、同規範条件では、プロセス・技術及び設備、エネルギー消耗及び総合利用、環境保護等に 対し、さらに高い要求が出された。 (2015.3.30 北京 森永正裕)
11 中国:新しい年、酸化亜鉛企業の稼働率は低迷 安泰科によれば、河北省、山東省及び江蘇省にある酸化亜鉛企業に対し調査研究を行ったところ、 3 月中旬まで、約 53 %近くの企業は春節後操業を再開しているが、通常生産を実施する企業は少 ない。企業の多くは生産量能力を 3~8 t/d で維持し、一部は春節前の発注に対応するため、通常 生産を行っている。 江蘇地域の企業によると、生産停止に至る企業は見られず、春節前の生産レベルを保っている。 河北地域においては、環境保護政策の影響を受け、一部企業は現在設備点検により操業開始に至っ ていない。山東地域の企業の話によると、過去 2 年間、酸化亜鉛の取引は芳しくなく、亜鉛スラグ 等原材料価格が高い一方で酸化亜鉛の価格は上がらず、投資金の回収は比較的遅れがちである。最 終ユーザーであるタイヤやゴム等企業からの需要も少なく、昨年に閉鎖された企業も多いため、酸 化亜鉛企業への発注は減少し、稼働率に影響を与えている。企業は今年の酸化亜鉛の稼働率に対し 期待せず、生産には大きな向上が見られない。 (2015.3.30 北京 森永正裕) 中国:外国企業による銅・鉛亜鉛製錬活動を制限せず 現地報道によれば、国家発展改革委員会や商務部は 2015 年 3 月 10 日付けで、22 号令を公布し、 2015 年改訂版の外商投資産業指導目録を公表した。2015 年 4 月 10 日に施行される。同時に「2011 年改訂版の外商投資産業指導目録」は廃止される。2015 年改訂版では、外国企業投資による制限産 業の中に電解アルミニウム、銅、鉛、亜鉛等非鉄金属製錬産業が対象から削除された。詳細は下記 の通り。 外商投資を奨励する産業の目録 採掘業 14. 鉱山選鉱くず利用率を高める新技術の開発及び応用並びに鉱山生態系回復 技術の総合 応用 15. 国内不足鉱種(カリ塩、クロムなど)の探査、採掘及び選鉱 外商投資を制限する産業の目録 採掘業 3. 貴金属(金、銀、プラチナ族)の探査、採掘 4. グラファイトの探査、採掘 5. リチウムの採掘、選鉱 製造業 9. タングステン、モリブデン、錫(錫化合物を除く)、アンチモン(酸化アンチ モン及び硫化アンチモンを含む)等の希少金属の製錬 10. 希土類の製錬、分離(合弁、合作に限定) 外商投資を禁止する産業の目録 採掘業 4. タングステン、モリブデン、錫、アンチモン、蛍石の探査、採掘 5. 希土類の探査、採掘、選鉱 6. 放射性鉱物の探査、採掘、選鉱 (2015.3.31 北京 森永正裕) 中国:北方希土有限公司は希土類研究開発センターを共同設立予定 現地報道によると、北方希土有限公司は科学研究成果の実用化を促進し、科学技術研究開発プラ
12 ットフォームを構築するため、内モンゴル自治区科学技術庁、包頭市人民政府、中国科学院北京分 院とともに中国科学院包頭希土類研究開発センターを創設する予定(以下希土類研究開発センター と略称)。 同社は第 6 期理事会で「中国科学院包頭希土類研究開発センターへの増資建設に関する議案」を 審査し、採択した。1 億元を投入し、傘下の希土類研究院へ増資し、希土類研究院は、自身のポジ ション及び科学研究計画と結びつけ、内モンゴル自治区科学技術庁、包頭市人民政府、中国科学院 北京分院と希土類研究開発センターの共同設立に責任を負う。 包頭(包鋼)希土研究院は北方希土の絶対持株子会社で、北方希土は 87.84 %の権益を保有し、内 モンゴル国有資産運営有限公司は 12.16 %の株権益を保有している。 (2015.4.2 北京 森永正裕) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な 情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行 動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を 引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。