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生活者の理解に向けた基看護実習の

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(1)

島根県立大学短期大学部出雲キャンパス

研究紀要 3巻

,51‑59,2009

吉川

 

洋子・松本亥智江・

松 岡

 

文子・祝原 あゆみ 。

I.は じめ に

疾病構造の変化,高齢社会,医療経済 などの 変化 により,政策 として看護の場 は病院か ら在 宅へ と拡大 し,入院期間は短縮 している。生活 習慣病など慢性疾患の増加,病とともに生 きる

人の増加は,看護の対象者 を疾病中心ではな く 生活者 として捉えす退院後の生活 を見通 した生 活スタイルや生活史か ら形成 された価値観や生 き方を尊重 した個別的な看護 をおこなうことを 必要 としている。下村 (下すら,2003)は ,看

護職者が息者の生活習慣や息者の価値観 に配慮 することの重要性 を述べ,患者の生活習慣や価 値観 に基づいて療養生活 を支援 した時,息者の 行動が よ り望 ま しく変容 していた と述べ てい

る。

基礎教育の段階か ら,看護の対象 を理解する うえでより具体的に生活が描けるように,生 者中心の見方 を育成す ることが肝要 と考 える。

このような考え方か ら,基礎看護実習I(1年

次後期, 1単)においては,学生は地域の家

庭 を直接訪問 して話 を聴 き,実習協力者の生活

や健康,考え方・価値観,役割や地域 とのつな が り,家族や友人等 との関係 について情報 を集 ,全体像 としてまとめることで生活者の理解 を図る実習を行っている。生活者を理解する学 習プロセスの中で,観祭や コミュニケーション ,アセスメ ン トす る力が求め られ,「生活者

を理解する力」 とともに看護を行 う基盤 となる

「コミュニケーシ ョンカ」や「アセスメン トカ」

を養 うことを目標 としている。基礎看護実習

I

に続 く基礎看護実習 Ⅱ

(2年

次前期, 2単)

では,病院において入院息者 に対 して必要なケ アを考え,指導の もとに実施する実習 を行って いる (表

1)。

基礎看護実習 Iを 核 とした「地域に広がる新 しい看護ニーズに応 える教育〜地域の教育力の 活用 と生活者中心の看護教育〜」が平成19年 に「特色ある大学教育支援プログラム」に採択 された。 これを機 に, これまで基礎看護実習

I

で 目標 として取 り組んできた「生活者を理解す る力」「コミュニケーションカ」「アセスメント カ」について,その後の実習である,基礎看護 実習 Ⅱ,領域別実習 に継続・発展することを課 題 として取 り組 んだ。 ここでは,基礎看護実習

生活者の理解 に向けた基 看護実習の 教育方法 と評

目的は,基礎看護実習I, Ⅱを履修 した学生の「コミュニケーションカ」,「 セスメン トカ」,「生活者 を理解する力」の変化 を明 らかにし,今後必要な教育方 法 を考察す ることである。基礎看護実習I・ Ⅱ終了後,学81名に質問紙調査 を 行い (回収率98.80/0),記載漏 れのなかった66名 (有効 回答

81.5%)の

デー タを分 析 した。基礎看護実習Iと比較 して基礎看護実習 Ⅱでは「コミュニケーションカ」

と「アセスメン トカ」の得点は上昇 したが,「生活者を理解する力」は低下 し,有

意差 を認めた。「生活者 を理解す る力」の育成には,退院後の生活 を描 く力 をつけ るための指導 とコミュニケーシヨンカの強化が必要であると考えた。

キーワー ド :生 活者 を理解する力,  コミュニケーシ ョンカ,アセスメン トカ,

基礎看護実習

吾郷 ゆか り 梶谷 みゆ き

田原

 

和美 平井

 

由佳

‑51‑

(2)

洋子・松本亥智江 ̀吾 郷ゆか り,田 和美 文子・祝原あゆみ 。梶谷みゆき・平井 由佳

]基 礎看護実習IoⅡ の概要

来 碓 看 諮 実 習 I

来辞 看 語 実習 Ⅱ

単位

1単位 2単位

時間数 45時 90時

時 期

1年 後期 2年 前期

実習場所 地域の実習協力者家庭  総合病院

実習 目的

看護 の対象者を生活 して

いる人としてとらえ,健康 と

生活 との関連性を理解す るための基礎的能力を養 う。

忠者への看護の必要性を 理解 し、基本的看護技術を 活用 して、看護を計画・実 施 、評価する基礎的能力を 養う。

I, Ⅱを取 りあげ,学生のこれ らの能力が どの ように変化 しているかを明 らかにし,今後の基 礎看護実習 にむけての課題 を検討する。

.研究 目的

基礎看護実習における生活者の理解 を促進す るために,基礎看護実習I, ■において,看 学生の「コミュニケーションカ」,「アセスメン トカ」,「生活者 を理解する力」が どのように変 化 しているのかを明 らかにし,今後必要な教育 方法について検討する。

.用語 の 定 義

コミュニケーションカ :コ ミュニケーションを 円滑 にす るための技能であるコミュニケーシ ョ ンスキルをもつ。

アセスメン トカ :探 求心,客観性 をもち,証 にもとづいて客観的な判断をする能力 をもつ。

生活者を理解す る力 :生活者 とは過去の生活や 習慣,出来事 に影響 を受け,未来に希望や期待 をもっている存在であ り

,ま

たその人を取 り巻 く家族,地域社会 との関わ りや役割 をもち,そ

の中で個人の生活習慣や生活信条をもちなが ら 生 きている人である。これ らの視点をもって人

を理解する能力 をもつ。

.研究 方 法

1.対

3年

課程短期大学看護学科において,基礎看 護実習I, Ⅱを継続 して実施 した学生81名 (回

収率98.80/0)を 対象 とした。

2回

の調査 ともに

記入漏れがなかった66名のデータ (有効 回答率

81.5%)を

分析対象 とした。

2.調査時期・調査方法

基礎看護実習

I終

了後 (2009年 3月),基 看護実習 Ⅱ終了後 (2009年 6月)の

2回

,調

用紙 を一斉配布 し,回収箱で回収 した。

3.調査内容

1)コミュニケーションカ

尺度の信頼性,妥当性 についてはすでに検証 されている上野 (上,2005)が開発 した19の 質問項 目か らなるコミュニケーシ ョンスキル測 定尺度を使用 した。 これは「情報収集」7項,

「話のスムーズさ」

3項

,「積極的傾聴」

3項

,「パーソナルスペース・視線交差」

3項

,

「アサーションJ3項目の下位 因子で構成 され た質問紙で,回答は「当てはまる」,「やや当て はまる」,「どちらともいえない」,「あま り当て はまらない」,「当てはまらない」の5件法で行

, 3つ

の逆転項 目については,逆転 して点数 化 した。得点が高いほどコミュニヶ―シ ョンス キルが高いことを示す。

2)アセスメントカ

「アセスメン トカ」は,平 (平山 ら,2004) の批判的思考尺度を参考に自作の質問紙 を作成 した。論理的思考に関する

3項

,探求心 に関 す る

3項

,客観性 に関する

2項

,証拠の重 視 に関す る

2項

目の10項目で構成 した。回答 は

「当てはまる」,「やや当てはまる」,「どち らと もいえない」,「あま り当てはまらない」,「当て はまらない」の

5件

法で行い,点数化 した。得 点が高いほど「アセスメ ン トカ」が高いことを 示す。

3)生活者 を理解す る力

河井 (河井 ら,2006)が示 した「生活」の視

‑52‑

(3)

生活者の理解 に向けた基礎看護実習の教育方法 と評価 ,既存 の尺度 (IADL指 標 など)を参考 に自

作の質問紙 を作成 した。生活習慣の理解6項,

日常生活動作の理解

4項

,健康状態の理解 5 項 目,価値観 。生 き方の理解

5項

,仕事・経 済状態の理解

7項

,人的環境

5項

,物的環 5項目の37項 目で構成 した。回答 は,「かな りで きた」,「ややで きた」,「どち らともいえな い」,「あま りで きなかった」,「ほ とん どで きな かった」の

5件

法で行い,点数化 した。得点が 高いほ ど「生活者 を理解する力」が高いことを 示す。

4.分析方法

「 コ ミュニケーシ ョンカ」「アセスメ ン トカ」

「生活者 を理解する力」の自己評価結果 を集計 ,平均値な らびに標準偏差 を求めた。

「 コ ミュニケーシ ヨンカ」「アセスメ ン トカ」

「生活者 を理解する力」 について,基礎看護実

習 Iと 基礎看護実習 Ⅱの終了後 の得 点 を比較 ,対応 のある t検 定を実施 した。

さ らに,「生活者 を理解す る力」 と「 コミュ ニケー シ ョンカ」「アセスメン トカ」 との関連 の分析 にはピアソンの相関分析,重回帰分析 を

行 った。

デ ー タの分析 にあた って は,統計 ソ フ ト SPSS ver,14 Windowsを 使用 し,50/0を有意水 準 とした。

5.倫理的配慮

研 究の実施については,所属す るA大学短期 大学部研究倫理委員会の審査・承認 を得 た。

調査対象者である学生 には,研究 目的,調 内容 と方法 を書面 と口頭 により説明 し,調査結 果は科 目の成績 に関係せず,調査の結果は研究 目的以外 に使用 しないこと,学生の 自由意思に よる研究への参加を求め,調査への参加・不参

加 に よ り不利益 を被 ることはないことを説明 し た。研究協力の同意は,調査票が回収箱に自主 的に提 出されたものをもって同意 を得た とみな

した。

V.結

1.コ ミュニケーションカ

2に

コミュニケーションスキルの調査項 目 と平均値,標準偏差を示す。基礎看護実習 Iの

コ ミュニケエシ ヨンスキルの総得点の平均値

(標準偏差)は63.1(7.85)で あ り,基礎看護実 習 Ⅱの総得点の平均値(標準偏差

)│ま

65,4(7,95)

であった。基礎 Iと 基礎 Ⅱの比較 で コ ミュニ ケーションスキル総得点にも有意差 をみ とめた

(p<0.01)。 項 目毎では,「話 を要約する」「情報

を確認する」「時間を考慮する」「言ったことを 確 認す る」「話が脱線す る」「本目手 の話 をよ く 聴 く」「話す主導権 を握 る」 に有意差 (p<0.05)

がみ られ,下位因子では「情報収集」(p<0.05)

に有意差 をみ とめた。有意差のあった項 目は, 基礎看護実習 Iの 得点 より,基礎看護実習 Ⅱの 得点が高かった。尺度の信頼性 については,尺

度の信頼性分析 を行 ったところ, クロンバ ッハ の α係数が α=0.839であ り,信頼性 はある と 考 えた。

2.アセスメン トカ

表 3に 「アセスメン トカ」の調査項 目と平均 ,標準偏差 を示す。基礎看護実習 Iの 「アセ スメン トカ」の総得点の平均値 (標準偏差)は

33.9(5.56)で あった。基礎看 護実習 Ⅱの総得 点の平均値 (標準偏差)は

35。 8(5.54)で

あ り,

基礎Iと基礎 Ⅱの比較で,アセスメン ト総得点 に有意差がみ られた (p<0,001)。 項 目別では,

「考えをまとめることができる」「対象者の理解 に基づいて,追究すべ き課題点強みをみつける」

(p<0,001),「いろいろな考え方 と接 して多 くの ことを学ぶ ようにしている」「 さまざまな知識 を得 るようにしている」 (ptO.05)に 有意差が あった。有意差のあった項 目は,基礎看護実習 Iの 得点より,基礎看護実習 Ⅱの得点が高かっ た。尺度の信頼性については,尺度の信頼性分 析 を行ったところ,ク ロンバ ックの α係数が α

=0。

928であ り,信頼性 はあると考えた。

3.生活者を理解する力

表 4に 「生活者 を理解す る力」の調査項 目と 平均値,標準偏差 を示す。基礎看護実習 Iの「生 活者 を理解する力」の総得点の平均値 (標準偏 )は143.7(19,38)で あった。基礎 看護実習

Ⅱの総得点の平均値 (標準偏差)は125.0(21.9)

であ り,基礎看護実習Iと基礎看護実習 Ⅱの比 較 で,アセスメ ン ト総得点 に有意差がみ られ

(p<0.001)。 また, 日常生活動作,価値 を除

く下位 因子 と総得点 に有意差がみ られた (p<

‑ 53 ‑

(4)

吉川 洋子・松本亥智江・吾郷 ゆか り 。田原 和 美 松 岡 文子・祝原 あゆみ・梶谷 みゆ き 。平井 由佳 コ ミュニ ケー シ ョンカ 実 習別比 較

基礎

I     

基礎 E 項 目毎

丞礎

I     

基礎 Ⅱ 下位 尺度毎

1情

報収集

情 報 を確認 す る 問題 点 を見 つ ける 時 間を考 慮 す る 問題 となる中心 を聞く 言 つたことを確 認 す る ジャスチヤー を交 える 話 の途 中でつ まる

話 しの スムー スさ

     

言 秦 が 出てこない

868 352 371 368 291 386

235 230

(086)400 (088) 365

(111)  402 10,81) 358

(0941 321 (116)391

(103)  230 (102)  242

(080) (085) (083) (103) (095)

キ   2482    (372)  2605    (360)**

(1:郎

)  

… … … ……… ……

(111)

(1 15)      7 03     (2 58)

話が脱線する    ………

2i船

(1:pβ

?∴

  

(1:師 ,…

……挙

相 手 の 立場 に立 った話 し方

 426  (064)406  (078)

3積

極的傾聴 相 手 の話 を良く聴 く

    430 (068)459  (072)  * 1155 (172)11,86 (179) .        

沈 黙 を効 果 的 に用 いる

   2.98  (098)321  (094)

……

■1:1■

IL:穂

祐 対天産離に留慧………   ■祐 ('も

61… Jtti…

……

(di悦

)

4褒ゴナルスペース・視線色毯砕

423    (0,76)  418    (066) 1205    (184)  1209    (1 73)

共圧          感情コント ロール      406 (076)3Y  (q:p2)… ………

……      …… ………

詰す主導権を握る      …… 35…

(d'41 ttrd2  (082)   *

5ア

サーション 初 対 面 の人 とうまく話 す

   264  (110)277  (109)     766 (221) 792 (2.24)

自分 力主 張十 る

       269  (085)254  (089)

総得 ,魚 63 14    (785)  6543    (795)*キ

アセスメ ン トカ実習別比較

*p(005 **p〈 0.01

n=66

基礎

I

基 礎 Ⅱ

1.考えをまとめるこ

2.物事を正確 に考えることができる

3,誰もが納得できるような説 明をすることができる

4.いつも偏りのない判断をしようとする

5‑つ二つの立場だけではなく、できるだけ多くの立場

から考えようとする

6結論 をくだす場合 には、証拠や事 実の有無を確認す

7判断を下す 際は、できるだけ多くの事実や証拠を調

^ミ

8.い ろいろな考え方と接して多くのことを学ぶよう

1こ

して

ヤヽ

9,さまざまな知識を得るようイこしている

10.対象者 の理解こ基づいて、追 求すべき課題や強み

をみつける

3.23 3.15 2.69 3.36 3.53 3.56 3,41

3.74 3,79 3.44

1,04 3.60 3,34 2.75 3.52 3.53

0.93)***

(0.80) (0.84) (0.82) (0.88)

(0,83) (0.80)

(0。84)

(0.98)

(0,86) (0.89) (0.84)

(0.89) (0.82)

3,76 (0,93) 3.52 (0,91) 4.02 (0,88)*

4.06 (0,76)*

3,78 (0,70)***

総得点 33.85 5.56 35,83 5,54)***

0,001)。

有意差 のあった下位 因子 は,基礎看護

実習 Iの 得点 より,基礎看護実習 Ⅱの得点が低 かった。

4.生活者の理解 とコミュニケーションカ,ア

セスメン トカの関係性

「 コミュニケーシ ヨンカ」 と「アセスメ ン ト カ」,「生活者 を理解する力」の関係性 をみるた めに,それぞれの総得点 についてPearsonの 関分析 を実施 した。表

5に

示す とお り,生活者 の理解 と「 コミュニケーシ ョンカ」の間では,

相関係数0.54で有意であった。 また,生活者の

理解 と「アセスメン トカ」では,相関係数

0.51

で有意であった。 さらに,生活者理解力 を従属

*p(0.05 ***p〈0,001

変数 とし, コミュニケーションスキルと「アセ スメン トカ」 を独立変数 として,重回帰分析 を 行 った結果, コミュニケーションスキルの標準

化係数が0.40で有意差があった。

‑ 54‑

(5)

       nΞ66

平 均 値 標 準 偏 差 平 均 値 標 準 偏 差 有 意 差 平 均 値   標 準 偏 差 平 均 値   標 準 偏 差 有 意 差 (1.18)

1‑日

の 生 活 の パ タ ー ン を 聞 く

1生 2日 6嗜

好 (喫 煙 ・ 飲 酒 等 )の 状 況 に つ い て 聞 く        4.33  (0.92) 2.95  (1.42)

1日

常 生 活 動 作 を 観 察 す る        3.88  (095) 4.26  (0.79)  **

2身

の 回 り の こ と 調 理 ・ 掃 除 ・ 買 い 物 ・ 外 出 等

)の

状 況 に つ い て 尋 ね る

   4.09   (0.92) 3.29   (1.29) 2運

動 (身 体 活 動 )状 況 に つ い て 聞 く

3睡

眠 の 状 況 に つ い て 聞 く

4余

暇 活 動 の 状 況 に つ い て 聞 く

5食

生 活 を 聞 く

3認

知 機 能 に つ い て 観 察 す る

4.50 (0.61)3.85 (1.11) 3.71 (1.19)4.21 (1.02) * 4.35 (0.81)3.36 (1.18) 4.55 (0.68)3.79 (1,23) **

25.9 (3.02)21.6     (5.24)*** 3.65     (1.10)  4.03     (0.84) 4コ

ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 に つ い て 観 察 す る        3.95  (0.85) 3.92  (0.92)

1現

在 の 健 康 状 況 に つ い て 聞 く        4.73  (0.48) 3,94  (1.08)

  2既

4.09    (0。

93)  3.59    (1,18)    ** 3症3身

体 的 な 症 状

(関

節 の 痛 み な ど )や 障 害 に つ い て 聞 く

     4.29   (0,91) 4.26   (1.09) 4治

療 に つ い て 聞 く        3.92  (0.98) 3.41  (1.12)  **

20.8 (3.20)18,3     (4.21)***

*     15.6     (3.04)

15.5      (2.61)

卜蔀蝋○鵡翠 ︹∃尋辞辮群蝋酬淑囃③蝉叫斗軒 暗鞘言

*   *

*   *

︱馴 ︱

1過

去 に ど の よ う な 経 験 を し て き た か 闘 く 価 値 観 ・ 生 き 方 ・

2将

来 の 希 望 や 目 標 に つ い て 聞 く 4生 活 の 楽 し さ   3生 活 信 条 に つ い て 聞 く

4健

康 に 対 す る 考 え 方 に つ い て 聞 く

5生

活 上 の 楽 し み (趣 味 な ど )に つ い て 開 く 4.67 (0.59)3.79 (1.07)

5服

薬 状 況 に つ い て 話 題 に 聞 く

1.14)  3.09    (1.2 4.42    (0,72)  3.74

3.88 (1.00)3.21 (1,13) 3.97 (0,91)2.65 (1.13) 4.53 (0.66)3.02 (1.23)

21.5 (2.85) (2.85)

1職 2家」に  3地 5医

。 経  4医

FHRく

    5家 6公

(生

)の

7介険・ス・

4.27     (0。

92)  3.77     (1.23) 4.00    (1.07)  3.55    (1.35) 4.32    (0.84)  2.42    (1.33) 2.55    (1.30)  1.98    (1.28) 3.29    (1.17)  3.33    (1.23) 2.33    (1.23)  2.00    (1.39)

** * **

23.0 (5.41)

(5.81)*** .41)  1.77    (1.19) 1家

族 構 成 に つ い て 聞 く

2家

族 関 係 に つ い て 聞 く 6  人 的 環 境    3キ ー パ ー ノ ン に つ い て 聞 く

4地

域 と の 交 流 に つ い て 聞 く

4.44    (0.68)  4.33

4.30 (0.80)3.97 (1.20)

3.45    (1.33)  3.68    (1.27) 4.42     (0.88)  2.62     (1,48) 5保

健 医 療 福 祉 関 係 者 と の つ な が り に つ い て 聞 く     2.57  (1.31) 1.86  (1.24) ***

1家

屋 構 造 に つ い て 観 察 す る (聞 く )         3.47  (1.28) 2.59  (1.52)  **

1家

屋 構 造 に つ い て 観 察 す る (聞 く )         3.47  (1.

2周

辺 環 境 に つ い て 観 察 す る (聞 く

) 3外

出 す る 際 の 交 通 手 段 を 聞 く

4消

費 生 活 環 境 に つ い て 聞 く

3.61    (1.19)  2.88    (1.41)    ** 4.48     (0.75)  3.00     (1.63)      17.5     (4.19) 3.14     (1.21)  2.05     (1.22) (3.17)    16.5     (4.52)*** 12.6     (5,31)***

**

5利

用 可 能 な 保 健 ・ 医 療 ・ 福 祉 機 関 に つ い て 聞 く

    2.82  (1.33) 2.03  (1.31) *p〈

005 **p〈 001 ***p〈 0001

143.7 (19.38) 125.0 (21,91)***

(6)

吉川 洋子・松本亥智江・吾郷ゆか り 。田原 和美 松岡 文子・祝原あゆみ・梶谷みゆき ,平 井 由佳 生活者 を理解す る力 との相 関

コミュニケーションカ アセスメントカ

生 活 者を 理 解 ● る 力

 

曇 縫 薯 竃 垂 薯と     II二

│::*        II:二:**

*p〈

0.05 **p〈 0,01 ***p〈 0,001

.考

実習終了時に行った調査か ら,基礎看護実習 Iと 基礎看護実習 Ⅱを比較 した結果,基礎看護 実 習 Ⅱは基礎看護実習 Iよ り「 コミュニケー シ ョンカ」や「アセスメントカ」の得点は高 く な り,「生活者 を理解する力」 は低 くなる とい う結果がでた。変化の要因について考察す る。

1.コ ミュニケーションカ

「 コミュニケーシ ョンカ」の得点が高 くなっ た理由を得点の比較か らみると,質問項 目の中 で下位尺度「情報収集」の得点が高 くなってい る。その中でも,「話 を要約する」「情報 を確認 す る」「言ったことを確認す る」「時間を考慮す る」の質問項 目の平均値が上昇 している。基礎 看護実習 Ⅱは病院での臨地実習であ り, より正 確 な情報が求め られるため,要約 して,確認す

るコミュニケーシ ョンスキルを意図的に活用で きるようになってきていると考える。 また,下

位尺度の「積極的傾聴」「パーソナルスペース・

視線交差」の得点は,基礎看護実習I,基礎看 護実習 Ⅱで ともに高い。藤崎(藤崎 ら,2009)は, 患者や家族 とのコミュニケーシ ョン技術 の基本

,看

護師が しゃべること

,語

ることではな く, ひたす ら「聴 く」ことに終始 し,それ も単に言 葉 を通 じて聴 くだけではな く,看護師 自身の 目 や手や耳や鼻を使って聴 くことが必要であると 積極 的傾聴の必要性 を述べている。学生 は,話

をよ く聴 くことの重要性 を認識 し,聴 くことは で きていると考える。一方で,下位尺度「話 し のスムーズさ」「アサーシ ョン」の得点はとも に低 く,主体的に話す関わ りには課題 をもって いる。

2.アセスメン トカ

「アセスメントカ」の得点が高 くなった理由 を得点の比較からみると, どの質問項 目も基礎 看護実習 Iよ り基礎看護実習 Ⅱにおいて高 く なっている。特に,「考えをまとめることがで

きる」「対象者の理解 に基づいて,追究すべ き

課題や強み をみつ ける」の項 目,「いろいるな 考え方 と接 して多 くのことを学ぶ ようにしてい る」「 さまざまな知識 を得 るように している」

に有意差が認められた。 この背景には,基礎看 護実習 Ⅱの実習 目標 。実習内容 との関係がある。

基礎看護実習 Ⅱにおいては,看護過程の展開を 行 うことが 目標の 1つ になっている。そのため 看護過程の第

1段

階にあるアセスメン トは修正 を繰 り返 し,思考 を整理 し,ま とめる作業 を行っ てい く。基礎看護実習 Iに おいてもアセスメン トは実施するが,基礎看護実習 Ⅱにおいて看護 過程の展開を通 してアセスメン トカは強化 され ていると考えられる。

3.生活者を理解する力

基礎看護実習 Ⅱにおいて,「生活者 を理解す る力」の得点の低 くなった理由を得点の比較か らみると,下位尺度「生活習慣」「健康・病気・

症状など」「仕事・生計 。医療費・経済状況など」

「人的環境」「物的環境」で得点が低 くな り有意 差があった。 まず「健康・病気・症状 など」に ついて,入院中の息者であれば当然理解 してお くことが必要な情報であるにもかかわ らず低 く なってヤュる。 これは質問の文末に「〜について 聞 く」 としたため,既往歴,治,服薬状況な どカルテ等で情報が得 られ,改めて患者に聞 く ことをしなかったことが考えられる。

つ ぎに,「生活習慣」「仕事 。生計・医療費・

経済状況など」「人的環境」「物的環境」 につい ての得点が低 くなった要因 として,第 1に 基礎 看護実習1と基礎看護実習 Ⅱの実習 目的や内容 の違いがあげられる。基礎看護実習 Iで は看護 の対象者を生活者 として理解することが実習 目 的である。方法 として直接 に家庭 とい う生活の 場において,時間をかけて話 を聴かせてもらう。

また,訪問時には他 の家族構成員が同席する場 合 も多 く,家族 との関係や家屋の様子 をみるこ とで,生活者 としての理解す る情報 を得やすい ことが言える。一方,基礎看護実習 Ⅱの実習 目

‑56‑

(7)

生活者の理解 に向けた基礎看護実習の教育方法 と評価 的は,患者への看護の必要性 を理解 し,基本的

看護技術 を活用 して,看護 を計画,実,評 する能力 を養 うことである。学生 は,手術 を終 えたばか りの人や意識障害を伴 うなどコミュニ ケーションをとりにくい息者 を受け持つ ことも あ り,生活者 として理解するための情報収集は 困難な場合がある。 また,必要な看護 を判断す るために,息者の複雑 な疾病や治療の内容 を理 解す ることが必要である。療養型の病院であれ ば生活者 としてみることが促 されるが,実習 し ている医療施設がすべて急性期型の病院である ことで,急性期 にある患者の苦痛の軽減や回復 の促進に関わる看護を優先する必要があること が背景にあると考えられる。

第 2に,指導する教員や実習指導者側の生活 者 としての理解や学生 に姑する指導が どこまで で きているかがあげられる。指導する教員や実 習指導者が生活者 としての理解の必要性や視点 をもち,今までの患者の生活習慣等について学 生 に問うことがで きているのだろうか。在宅看 護が広が り,入院時か ら生活者 として理解 し,

退院支援 にむけての活動が必要 と言われなが ら ,短くなった入院期間の中では安全優先で疾 患 中心の考え方か らの変換 を難 しくしている。

佐藤 (2005)は,教育 と臨床のコラボレーショ ンのなかで,看護者 としては息者の地域での生 活が描けなければ自立 に向けた看護 は提供で き ない と指摘 している。病院での医療 を受ける人 とい う理解 をではな く,「生活者」 として自己 管理 してい く上での問題 を患者 自身が見つけ出 ,息者 自身の価値観や 自己決定 を尊重 した看 護が展開されることが重要であ り,学生に退院 後の生活を描 く力 をつけるために指導者の力量 が求められる。

実習 目的や実習内容,実習施設の状況 を考え ると,生活者の理解 を基礎看護実習Iと Ⅱで段 階的に引 き上げてい くことに困難はあるが,こ れか らの看護を見据えて入院時か ら退院支援を 意識 し,生活者の理解 を高める一層の工夫が必 要である。基礎看護実習での成果 と課題 を公表 ,学科全体での研修会や意見交換 などがまず は必要であると考える。

4.「生活者を理解する力」と「コミュニケーショ ンカ」,「アセスメン トカ」の関係

「 コミュニケーシ ョンカ」,「アセスメン トカ」

が高ければ,封象 の理解 を深 め ることがで き ると期待で きる。「生活者 を理解する力」 と他 の力の相関を見た結果,「コミュニケーシ ョン カ」,「アセスメン トカ」 との相関には正の相関 があ り,重回帰分析結果か ら「生活者 を理解す る力」に「コミュニケーションカ」が強 く影響 していたことが示唆された。生活者 としての理 解 を図 り個別的な看護 を実施す るためには,入

院前の情報や息者の今後の希望や期待などを把 握 してい くことが不可欠であ り,ま,コ ミュ ニケーシ ョンが円滑にすすまなければ困難であ る。生活者の理解 を図ってい くためにも,コ ミュ ニケーションカの育成に向けての教育の充実が 重要である。

.結

基礎看護実習Iと Ⅱの比較において,基礎看 護実習 Ⅱでは「 コミュニケーシ ョンカ」 と「ア セスメ ン トカ」の得点は上昇 し,「生活者 を理 解する力」は低下 し,いずれにも有意差 を認め た。基礎看護実習I, Ⅱでの得点の変化の背景 には,実習 目的,実習内容,実習の場の特性が 関連 していた。基礎看護実習 Ⅱにおける「生活 者 を理解する力」の育成には,病院での医療 を 受ける人 とい う理解 だけでな く,(退院後の生 活 を描 き,)「生活者」 として自己管理 してい く 上での問題 を見つけ出し,患者 自身の価値観や

自己決定 を尊重 した看護 を展開 してい くことを 強調 した指導が必要である。

また

,「

生活者 を理解する力」の育成には「コ ミュニケーシ ョンカ」「アセスメン トカ」が関 与 してお り,特にコミュニケーシ ョンカを育成

してい く教育の充実が必要である。

引 用 文 献

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(8)

吉川 洋子・松本亥智江・吾郷ゆか り,田 和美 松岡 文子・視原あゆみ・梶谷みゆき,平 由佳

河井伸 子,中岡EE希 子,黒江 ゆ り子 (2006):

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(9)

生活者の理解に向けた基礎看護実習の教育方法と評価

How to Encourage the Point of View‖

People'' in]Basic Nursing Prac‐

ticum.and Evaluation

Y6ko YosHKAWA, IChie MATSUMOTO, Yukari Aco, Kazumi TAVARA, Ayako MATttOkA,AyumilwABARA,Miyuki KAJITAM,Yuka HIRAI Key Words and Phrases i the point of view‖ Peoplё

,communication skills,

assessl■

ent,basic nursing pFaCiCum

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参照

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