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目家
序一︑國際規定としての代換費用の滑革
二︑代換費用に關する法律並びに慣脅
其の他の國
三︑代換費用の本質
①代換費用存在の理由
②代換費用の成立要素
イ︑共同利盆
ロ︑有効なる結果
ハ︑共同海損費用と代換費用との間に存すろ直接且つ一定の關係
二︑異常の費用
ホ︑任意且つ合理的費用
四︑代換費用原則の適用範園
①滞船料に代換費用として共同海損に容認ぜらるべきか
②代換費用額より船主の経費節約額の控除に就て
⑤代換費用の分推問題に就て
(6)(5)(4)(3)(2)(1)
佛 濁 来 英 日
蘭
西 乙 國 國 本
序
今日殆んど世界各國に於て共同海損の精算に際し代換費用の原則が容認せられ適用されてゐるが︑此の原則
は其の始め英國の實際の生んだもので一八七〇年頃英國の海損精算人協會が始めて探用したので歴史的にはそ
れ程古いものではないのである︒而して英國に生れた此の原則は聞も無く大陸に輸入され︑濁乙では︒︒段亀く︒.︑
霞①9民①囚︒ω段窪として又佛蘭西では象需蕊①︒︒・・呂・・簿忌窃として實際に行はる玉に至つたのである︒海運並
びに海上保瞼に於て大膣英國の慣習を採り入れ之に微らふ我國ではもとよりその例外となるべき筈はなく︑海
上運迭誰券及び海上保瞼誰券にヨーク・アントワープ規約を探用せる今日︑代換費用の原則も亦我實際の容認
し適用するところであることは贅言の限りではない︒
次に此の原則の研究は二方面より行ふことを必要とする︒即ち︑第一には此の原則は英法的起源を有するも
事實は國際的慣習である︒從つてこれは一國の法制上の見地より見るべきものでなく︑比較法的見地より槻察
するを要すること︒第二には此れは共同海損に關しての問題であり︑從つて共同海損の範園より一歩も出るこ
とを許され得ないと言ふことである︒以下これ等の窯に關心を持ちつ玉︑此の原則に就て論じて見ようと思
ふ︒
共同海損に於ける代換費用の研究五〇三
五〇四
︑國際規定としての代換費用の沿革
代換費用に關する國際規定の滑革を辿るに際しては︑先づ共同海損一般に野する國際的統一運動を省みつ玉
之を行はねばならぬ︒・
共同海損規定に關しその國際的統一を試みんとした運動は一八六〇年の昔に遡る︒即ち一八五七年ロンドン
に創立せられたる英國肚會科學振興協會(弓冨Z碧凶o昌匙︾ω︒・oo富二〇5剛霞昏①勺δ目o江o昌o剛Q︒oo凶巴ω9自8)は
ロイヅ・リバプール保瞼者協會共の他の渤告に基き︑共同海損規定統一の爲にグラスゴーに會議を招集したの
である︒その會議に於て﹁グラスゴー決議﹂(幻8︒一鼠︒昌︒囲Ω舘碧霜)が探決され︑其の申にグラスゴー規約十
一ケ條が醗現せられてゐたが︑此等の規定を未だ充分ならすとなし更に進んで國際共同海損法草案を起草せん
爲に國際委員會が任命せられた︒第二同は一八六二年ロンドンに開催されたのであるが︑法典草案に封するロ
イヅの不満な態度から共同海損に關する討論を行はすして︑一八六四年ヨークに開催されたる第三同の會議に
於て蝕に﹁ヨーク規約﹂(槻︒時因三︒︒︒﹀十一ケ條を探決したのである︒同會議は代表参加各國内に地方委員會
を設け同規約の普及を計らしめたのであるが︑其の目的を達することなくして爾後十飴年を経過したのであ
る︒然るに一八七〇年に至リヘーグに開催されたる國際法修正編纂協會(﹀︒︒89註︒昌♂同9・図①臣︒匿碧山℃︒争
窪$ρ6昌︒h島ゆい騨≦︒{Z僧θδ蕊)の第三次年會に於て此の問題に封する注意を喚起するに至り︑寛に一八七七
年アントワープに於て會議は招集されたのである︒此の會議に於ては︑ヨーク規約を議題とすることに關して
は英法を掻張するとの理由に依り︑ロイヅ團鰐代表者の反封があゆ且つ共同海損の魔止論さへ唱ふるに至つた
のであるが︑大勢は此れに反封して依然ヨーク規約を基礎とし幾分ロイヅの主張をも容れて之を修正し十ニケ
條よりなる規定を可決したのである︒これを﹁ヨーク・アントワープ規約﹂(煮︒時出三謹6因巳①︒︒)と一言ふ︒而
して此の規約は英國はもとより其の殖民地米國並びに欧洲大陸諸國に於ける船主及び保瞼者團罷並びに殆んど
総べての大商業團禮の承認するところとなり︑それん\運迭契約書及び保瞼誰券には共同海損の精算はヨー
ク・アントワープ規約に擦り行ふ旨の條項を包含せしめて之を實際の用に供したのである︒其の後十年闇の使
用の経験により︑此の規約は日進月歩の急なる商業界の要求に充たざるところありその修正を必要とすること
が認められて︑一八九〇年リバプールに開かれたる國際法修正編纂協會の會議に英國海損精算人協會β<︒雷σQ︒
︾α冒脊屋︑﹀︒︒︒・8巨幽︒昌)の改正草案の提出に依り︑會議は之を論議批評してその規定に若干の修正を加へ且つ全
然新たなる数ケ條を附加することにより︑鼓に﹁一八九〇年のヨーク・アソトワープ規約﹂(く︒汗︾昌薯①弓閑幣︒・匂
μG︒⑩O)十八ケ條が作成せられて爾後全世界に探用さる﹂に至つたのである︒
撮て從來の規約には未だ代換費用に關する何等の規定をも認むることが出來なかつたのであるが︑此の一八
九〇年の規約には始めて之を取扱つた一規定を見出すに至つたのである︒即ち同規約第十條ゆには次の如く規
り定せらる玉に至つたのである︒
共同海慣に於けろ代換費用の研究五〇五
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(邦識)損害ヲ受ケタル船舶ガ共ノ積荷ノ全部ヲ運途シ得ルニ足ル修繕ヲ施シ得ベキ港叉ハ地ニアリ且ツ
費用節約ノ爲メ共ノ地ヨリ他ノ修繕ノ港叉ハ地二若シクハ共ノ仕向地二曳船セラル・力或ハ積荷ノ全部叉ハ
一部ヲ他船二積換へ叉ハ共ノ他ノ方法ニヨリ運逡セラレタル場合ニハ共ノ曳船積替並ヒニ運邊又ハ共ノ何カ
ノ爲二要シタル飴分ノ費用ハ(節約サレタル絵分ノ費用ヲ限度トシテ)節約サレタル異常ノ費用ノ割合二鷹
ジ且ハノ航海二属スル各關係﹂者ニョリ員捲セラルベキモノトス
斯くて一八九〇年のヨーク・アントワープ規約は曳船並びに積荷の積替再逡の各場合に於て代換費用の原則
を樹立したのであるが︑此等は當時英國の海損精算人聞に行はれたる特別の慣習であつたのである︒されば此
の原則の表題をして︒︒島・・窪暮a①巷窪︒・8としたのは此の英國海損精算人協會である︒
一九一〇年・ンドンに開かれたる國際法協愈の會議に於て,英のU︒朝山邑氏は﹁共同海損法の編纂﹂(O︒阜
幽凶8ユ︒旨9昏・い9霜︒剛O①昌2舘﹀<︒§鴨)なる一丈を讃みあげ︑共同海損法典草案起草委員會の任命を要求し
たのである︒之に基いて作成されたる草案(﹀<碧昌箕︒冒)は一九一三年マドリッドに開かれたる會議に提出せ
られて假決議され︑一九一四年へーグに開催さるべき次期會議に提出し確認を求むる筈のところ︑同年勃獲せ
る世界大戦の爲會議の開催を不可能ならしめたのであるが︑此の草案はU雷ま一葺自§けδ昌巴O︒山︒菊︒一麟口轟8
0窪舞巴︾く自茜①と稻せられ︑これには等しく代換費の原則を包含してゐたのである︒即ちそれによると︑
Q︒︒ρHO(︒)臼︑冨8︒︒樽o略鑓曙8旨茜ρ賃魯8露℃目︒三自臨自ミ9aぎσq9自︒茜oq・︒︒冨戸9津2牙畠琴ユ轟魯越︒×・
共同海損に於ける代換費用の研究五〇七
五〇八
窟蕊①︒・o乙ぎ碧凶ぞ幽湾凶傷①葺鑑89①<o崔じqo≦露oぴ母⑦いミa筈霞oぴざげo巴一〇ミa♂﹃器O窪巽巴諺︿①罠鴨8
鋤昌9ヨ〇二葺嶺o唱9ユo⇒巴8℃ぴ⊆け昌9①蓉①&ぎ解昏o憐窪o目箪騨くo轟㈹⑦匪o器げ繁ωミo自・
(邦課)総ヘテノ曳船積替叉ハ運迭ノ費用ハ其ノ爲二節約サレタル通常ノ航海費用ヲ控除シタル後節約セ
ラレタル共同海損額二相當スル金額迄之ヲ超過セザル限リ共同海損トシテ容認セラル・モノトス
世界大戦後依然として共同海損規定の改正並びに一般原則制定に關する國際法協會の活動は績けられたので
あるが︑一九二四年正月には共同海損の特別委員禽を招集し同℃<六月起草委員會を任命して草案を作成し之
を基礎として同九月ストックホルムに開催された國際法協會の第三十三同の會議に於て四日間に亘る審議の結
果︑蝕に新規約を可決し之を探揮したのである︒即ち現今行はれてゐるコ九二四年ヨ﹂ク・アントワープ規
約﹂(団自﹃﹀三壽弓閑巳︒・・弘⑩博忠此れである︒此の規約は獲表後杢世界の主なる商業團饅より一般的に承認せ
られたのであるが︑只米國は此の規約全部の承認を與ふるには至らなかつたのである︒
扱て現行一九二四年の規約は從來のそれよりも更に一歩を進めて共同海損に關する原則規定を文字規定とし
て附加されたことである︒今本規約並びに草案に於ける代換費用に關する規定を示めせば次の通りである︒
草案
閑三〇国.﹀昌団o×θ冨巽需昌︒・①o同一〇︒・q・言2員ω鮎冒ユ碧oOh9口09興①×鴛蕊①o﹃一〇︒・︒・毛臣07≦〇三畠ゲ櫛く①ぴ02
帥二〇毛菩冨器㈹o昌窪﹄碧o蜜四ρ︒・ず僧障げ①9①ヨ①臼8げoσq窪興巴麟く①轟㈹①陣ロ山︒・o騨=o毛巴噛ぴ90三団二℃ε島o