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中学校柔道部初心者の性格特性について

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Academic year: 2021

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(1)

中学校柔道部初心者の性格特性について

尾形 敬史* 沢畑 好朗料 添田 孝幸*料 朝倉 美広*榊 菅原 則之*****

は じ め に

一般に,種々のスポーツのトップレベルの選手について,その競技の開始年齢を調べてみると,例外 はあるものの,ほとんどが中学校時代に本格的に取り組んでいるといわれる。柔道においても,スポー ツ少年団等において小学生の活動が盛んに行われているが,部活動等で本格的に練習を開始するのは中 学校時代が多いようである。発育発達的に見ても,思春期前期の著しい伸びを示す中学生時代こそ,運 動強度が高く,生体負担度も大きい柔道競技の基礎を習得する時期として相応しいと思われる。

一方,各種のスポーツを長年の間鍛練することによって,その種目独自のタイプが現れることが知ら れている。柔道競技においても,いわゆる柔道タイプの人間が見られるようになり,体格・体力的に柔 道マンタイプが見られるだけでなく,性格特性的にみても柔道競技独自のタイプが見い出されるように なる。佐藤による内田・クレペリン精神検査(U−K)法および谷田部・ギルフォード性格検査(Y一 G)法を用いた全日本クラスの柔道選手の調査nでは,U−K法からは,地道粘り型,無関心型,自閉 型,粘着型がみられ,Y−G法からは, D型が多くみられたと報告されている。また,小野沢らの大学 生を対象とした調査2}によると,U−K法では,粘着型,地道粘り型,じっくり型,自閉型が多くみら れ,Y−G法では, D型が多くみられたと報告している。さらに,最近の全日本柔道連盟強化委員会科 学研究部3)による全日本強化選手のU−K法による分類では,分裂型,じっくり型,地道粘り型,粘着 型が多い結果が得られている。

そこで,本研究では,性格特性的にみた柔道マンタイプについて,長年の柔道練習によってもたらさ れるものなのか,あるいは,もともと柔道マンタイプの者が柔道を始めているのか,先に述べたように 本格的な柔道の練習が始まる中学生を対象にして,特に中学校入学と同時に柔道を開始する柔道初心者 にっいて,U−K法とY−G法から性格特性を探ろうとするものである。

研究内容及び方法

1.対象:①茨城県下19の中学校1年生男子柔道部員のうち初めて中学校で柔道を始めた者112名。こ のうち有効なデータが得られた者は97名(86.6%)である。②同中学校2年生男子柔道部員のうち1 年生から追跡調査対象者64名。このうち有効被検者は60名(93.8%)。③同中学校3年生男子柔道部 員のうち1年生から追跡調査対象者30名。このうち有効被検者は28名(93.3%)である。

*茨城大学教育学部 **那珂湊市立那珂湊中学校 ***茨城工業高等専門学校

****水戸市立笠原中学校 *****土浦第三高等学校

(2)

2.内容及び方法

性格検査の方法として,作業検査法である内田・クレペリン精神検査(U−K)法と質問紙法である 谷田部・ギルフォード性格検査(Y−G)法を用いた。以下,内田・クレペリン精神検査をU−K法,

谷田部・ギルフォード性格検査をY−G法として使用する。

1)U−K法について

U−K法は,アトランダムに並ぶ1〜9までの数字を連続的に加算する作業を1分毎に行を変え,15 分作業,5分休憩,15分作業の形式で実施する。それが終わったら各行の1分毎の作業量の末端部を結 び合わせて曲線をつくり,さらに誤算を調べる。判定は,曲線の型,誤算の状態,作業量等を総合して 行なう。本調査では,小林4}による曲線型の性格10類型を用いて分類した。

性格10類型とは,1:おだやか型,2:神経質型,3:躁うっ型,さらに3を小分類し,3−1:朗 らか型,3−1d:じっくり型,3−2:温和型,3−3:抑うつ型,3−4循環型,4:強気敢行型,

5:地道粘り型,6:あっさり実行型,7:内的安定型,8:分裂型,さらに8を小分類し,8−1:

むき熱中型,8−2:鈍麻型,8−3:自閉型 8−4:敏感型,8−5:停電型,9:自己顕示型,

10:粘着型,以上の10種類に性格を分類する。

2)Y−G法について

Y−G法の内容は,自己診断法としてのインベントリーによって,性格特性のうち比較的変化しにく いと思われる気質的特性を主として測定する尺度であり,そのため,性格に関するいくつかの質問項目 をならべ,これに「はい」, 「いいえ」, 「どちらでもない」の三通りの回答を求め,その結果を統計 的考察から,その個人の性格特性を測定し,性格診断の資料とするものであり,興味,欲求,態度など 力動的特性をみようとするものではない。性格型の分類は,A型(Average Type):平均型(中間型),

      噂

a型(Black List Type):不安定不適応積極型(右寄り型),C型(Calm Type):安定消極型(左寄 り型),D型(Director Type):安定適応積極型(右下がり型),E型(Eccentric Type):不安定 不適応消極型(左下がり型)のそれぞれのタイプに分類される。

3)調査期間及び方法

U−K法は市販されている検査用紙を用い,Y−G法においては,市販されている検査用紙と同形式 のものを用いた。

調査は,昭和58年10月中旬〜12月上旬の放課後の時間に,各中学校へ訪問して実施した。

なお,U−K法の判定にっいては,東京心理技術研究会に依頼し,専門家に判定をお願いした。また,

Y−G法の判定については,特性ごとに個人の粗点を標準点に換算し,プロフィールから性格型を分類

した。

結果及び考察

1.柔道部初心者の内田・クレペリン精神検査による性格類型について

本研究では,柔道初心者の性格特性を知る手段としてU−K検査を用いた。中学校入学と同時に初め

て柔道を開始した者に対して同検査を実施し,柔道初心者の性格特性の傾向を把握しようとした。表1

にその結果を,小林5)の性格10分類法に従ってまとめた。

(3)

中学校柔道部初心者の性格分類上の分布は,10・粘着型(2a 8 表1

%),3−1d・じっくり型(20.6%)が多く,次いで5・地道  柔道部初心者のU−K調査結果 粘り型(9.3%),3−2・温和型(a2%),8−3・自閉型

N=97

(7.2%)が多く見られる。

類   型

これは小野沢らωによる,大学柔道部員は,粘着型地道粘り おだやか型   1

6 6.2

神 経 質 型   2

型 じっくり型,自閉型が多くみられたという報告と同じような

朗 ら か型   3−1

4

4.1

傾向を示している。また,佐藤ηの全日本選手及び大学選手を対

じっくり型   3−1d

20

20.6

象とした報告で,柔道選手は,地道粘り型鈍麻型自閉型粘

温  和  型   3−2 8 a2

さらに,

抑 う つ型   3−3

着型が多くみられたという結果とも似た傾向を示した。

循  環  型   3−4

全柔連強化委員会科学研究部8}の報告との比較で1よ じっくり型 強気敢行型   4

や地道粘り型粘着型が多くみられる点では共通する傾向がみら 地道粘り型   5 9

9.3

最近の全日本選手に多い分裂型にっいては,中学生柔道

あっさり実行型   6

2 2.1

れたが,

内的安定型   7 6

6.2

初心者では特に多いということはなかった。分裂型の性格特性は, むき熱中型   8−1

名人肌や職人気質を持つといわれ全日本選手のトップレベルに

鈍  麻  型   8−2 1 1.0

到達する能力を有する者の特性とも言え,初心者レベルの者には

自  閉  型   8−3 7

7.2

敏  感  型   8−4

そう多くみられない,とも解釈することができよう。

停  電  型   8−5 2 2.1

中学校柔道部初心者においては,ある程度柔道の特性をそなえ 自己顕示型   9 6

6.2

た者が入部する傾向がある反面,温和型やおだやか型などもみら 粘  着  型   10

26

26.8

礼性格類型の全般にわたって分布しており,柔道練習を継続し

てゆく過程で上記の大学生選手や全日本レベルの選手のような傾向に収敏するのではないかと推察する ことができる。ここで,温和型の性格の者にっいては,全日本クラスの選手にもみら礼小林9)による と,「組む」競技,特に相撲やレスリングにおいて多いことが指摘されている。

以上の結果から,柔道初心者は,いろいろな性格の者がいるが特に柔道マンタイプの性格といわれる,

粘着型地道粘り型自閉型が多く入部する傾向にあり,中でも,几帳面きまじめにやることは慎重 確実,緻密にして粘り強さのある,粘着型が多く,また,じっくり腰を落ちつけて,確実に慎重に粘り ぬく,じっくり型が多くみられた。

表2 柔道部初心者の精神健康度

柔 道 部 初 心 者 2 年 生    N=60 3 年生    N−28 N=97

(昭和57年度 柔道部初心者) (昭和56年度 柔道部初心者)

健康度

0名(0%) 0名(0%) 1名(3,6%)

中 上 6 (6,2) 6 (1,0)

4 (14,3)

88

51

26

中 中 22 (22,7) 20(33,3) 16(51,7)

(90,7) (85,0) (92,9)

中下 60 (61,9) 25(41,7)

6 (21,4)

9 (9,3)

9 (15,0)

1(3,6)

(4)

2.柔道部初心者の精神健康度について

U−K法では,性格類型を判定するとともに,精神健康度の判定を行い,個人の可変的側面と不変的 側面を見分ける努力がなされている。性格類型そのものには善悪も上下もなく,ありのままの人柄を認 めた上で,どの人柄も精神的に健康なときに持ち味が発揮さ礼不健康時は人柄のもつ難点が拡大され るという。U−K法での精神健康度の見方はいろいろあるが,最も決定的な見どころは,休憩効果量の 大きさである。休憩効果量とは,前半作業量と後半作業量の平均1分間の差で,休憩効果量の大きいこ

とは,適応九頑張り,粘りなどを占う大きな指標である。

柔道初心者の精神健康度はどうであろうか。表2に1年生柔道初心者の精神健康度及び,江原の卒業 研究1°}で対象とした中学校で初めて柔道を開始した柔道部2年生と,加藤の卒業研究lnでの対象で あり,同様に1年生から継続している柔道部3年生の精神健康度の結果を示した。

まず柔道初心者は,中等度に90.7%が属し,低度は9.3%,高度は0%であった。また中等度にっ いてみると,中一上群は6.2%と少なく,中一中群が22.7%となり,中一下群は61.9%と,中等度の下 に集中する傾向にあった。これが学年が進むと,2年生では中一中群が増す傾向にあり,さらに3年生 になると中一上群が14.3%にも増え,反対に中一下群は学年が進むにつれて減る傾向にある。

これは,対象者がそれぞれ異なり,対象数も少ないので一概には言えないが,学年が進み,柔道経験 を積むことによって精神健康度が増す傾向にあることが示唆される。U−K法からみたトップアスリー

トは,運動種目に関係なく,一般集団に比べて精神健康度が高いことが知られており,柔道強化選手で も,高度群,中一上群が多い12》ことが報告されている。同一の対象群を縦断的に調査することによっ て,この点を確認することの必要性を感ずる。

表3

3.柔道部初心者の矢田部・ギルフォード性格検査による    柔道部初心者のY−G検査結果

性格類型について N=97

Y−G法によるプロフィールの判定から,A型, B型, C型, 類  型 名   (% ) D型,E型の各類型に分類した結果を表3に示した。 A

2(2,1)

表からわかるように,柔道部初心者は,各類型に分布してい A

A (17,5)17 5(5,2)

るが,D型(30.9%)が最も多く, C型(20.6%)が続いて

A

10(10,3)

多い傾向にある。D型の出現率が高いということは,佐藤の全 B

4(4,1)

日本選手の報告13}と同じ傾向であり,柔道マンタイプの者が

B B (18,6)18 9(9,3)

入部する傾向にあると言える。 AB

5(5,2)

C 11(11,3)

D型とは,情緒的に安定し,社会的には適応的または平均で,

20

C C 2(2,1)

活動的積極的外向的で,いわば性格の良い面が外部にあらわれ

(20,6)

AC

7(7,2)

易いタイプであり,安定積極型といわれている。

D 12(12,4)

次にY−G法における柔道部初心者の全体的傾向を見るため

D D 30

10(10,3)

に,個人の粗点を12尺度の各因子ごとに集計し,因子ごとの平 AD

(30, 9) 8(8,2)

均値を算出し,プロフィールを描いた。その結果は,表4と図 E

5(5,2)

1に示した。図からわかるように柔道初心者の平均的なプロフ

E E (12,4)12 5(5,2)

イールは,A型に属するが,右下がりの傾向を示している。 AE

2(2,1)

A型とは,情緒的に安定しているというわけでもないが,

不安定というわけでもない,また,社会的適応も良いというわけでもなく,悪いわけでもないといった,

(5)

調和的適応的なタイプである。ただ、柔道部初心者はA  表4 柔道部初心者のY−G検査各因子 型でも,社会的にはやや外向で,非活動的な面を持ち,協    の結果

和的である傾向を示した。 N=109

以上の二っの結果から,柔道部初心者は,全体としては

12の性格特性 平均 A型系統を示しっつも,U−Kと同様に,柔道マンタイプ

に多いといわれるD型が多い傾向を示していることがわか D 抑  う つ  性 8.3

った。 C 回 帰 性 傾 向 9.1

1

劣   等   感 8.3 4.柔道部初心者におけるU−K法とY−G法との関連に

N

神   経   質 8.6

っいて

0

客観性のないこと 8.6

U−K法とY−G法のそれぞれについて,柔道部初心者

の性格類型をみてきたが,ここで両者の結果をクロス集計

Co

協調性のないこと 8.1

したものが表5である。

Ag

攻   撃   性 10.7

柔道部初心者は,U−K法では,10・粘着型(26.8%),

G

一般的活動性 10.3

3−1d・じっくり型(20.6%)が多くみら札Y−G法

R

のんきさor非抑制性

12.0

では,D型・安定適応積極型(30.9%)が多い傾向がみら

れた。

T

思 考 的 外 向 10.3

そこで,柔道部初心者に多くみられた粘着型 じっくり

A

支   配   性 10.5

型にっいて,Y−G法の分類との関連をみると,表からわ S 社 会 的 外 向 13.2 かるように,

粘着型:A型・平均型……15.4%

B型・不安定不適応積極型……19.2%

C型・安定消極型……192%

D型・安定適応積極型……30.8%

E型・不安定不適応消極型……15.4%

Y  G性格検査プロ 7 イ ール

繧準点

1 2 3

4

5

曝準貞

バーセノ,イル

1      5 10   舖  3

40 50 00 0 ●0   90 95     99

バーセ!舛島

抑うつ性小  D

o・ @ 」

1,2

A斗3i〜㌔, 11, 居、 ㍉1 15 ㌦鳴〃 1ゐ 1 、9 ㌦ D  抑うつ性大

気分の変化小  C

3  ㌧ 3

3   4  5 6 ,

R  4  5  0 7

,° C 1°,11,ヨ㌦

㍉、脇,5量㌦B6,1 ,炉 、「鍔

C 気分の変化大 劣等感小  1

」  、

,   2   3  4 5

@2   3  4  5 } 揚ll ll ,翔1鬼1島 魯5、、 ㌦ ・ 1  劣等感大

神経質でない.N  ■     1

O     1   2 2  3  ■  5 

R     5  岬,  ㌔  鴛1ハ〜

㍉1 .鴨1ま㌧7、陰 、、19、,

N  神 経 質

客 観 的  O  ●     1

O     1    2

2   3   4   5

R    4    τ   6 6,㌦ ,9、、1° 1}1ゐ13,ヂ〜、1嵩, 16 ネ17 P野」,1!,。 o  主 観 的 協 調 的 C。 O     l    2

@つ      1

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㌦1°、,ll、繍囁 C。 非協調的一 一 一一

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@1   2  3   4

5   ●  7  ● T   縮  7  8

9  10  1号  睾2  13 O  ,  π  」2

14  15  16  17

ナ  κ  25  16

書●   1●    2●

v    18   」9   即 Ag 攻 撃 的 非活動的  G ・。 1 、2 茎 亀考6。77 ,葛 1駈11乳

鳴115 1、㌦ 1、

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●     1   2

@0     1   2

〜−4}5 6 7 3     5  6

7窟 ̀こり占 1ゐ14一轟塘ll 1り 謬 、9鱒即 R  の ん  き

思考的内向  T

O      1 ■     1

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177壕}

}11}、11、鴇}… 霧「〜7㌦ 19、9 丁  思考的外向 服 従 的  A 1 2, ま 暑

二 昌冒, 1碧31〜、15」5馨㍉〜727 °、差 四 勿 A  支配性大

社会的内向  S O    2   2

●     1 1   3  4  5 6

@3  4  5  6  77 。㍉撃,1 1亀Il、11611, 18薯9、9 ㌔

S  杜会的外向

図1 柔道部初心者のY−G性格検査プロフィール

(6)

じっくり型:A型……20.0%      表5 柔道部初心者のU−K法と B型……15.0%      Y−G法の関連

C型……25.0%

N=97

D型……30.0% Y−G A B

C D

E

Totai

E型……10.0% U−K

1 1 1 1 2 1

6

となり,やはりD型がやや多い傾向を示した。 2

U−K法の人柄分類における,明るい気分で積極的にやろう

3−1 1 1 1 1

4

3−1d

4 3

5 6

2

2D

とする意欲を持っている型と,そういうものを持ちにくい型で 3

3−2

3

1 1 3

8

は,Y−G法におけるD型の出現率は異なってくると言われて

3−3

3−4

いる。すなわち,10・粘着型,5・地道粘り型のタイプは,一

4

般にD型が少ないと言われている。しかし,小野沢ら14)によ 5

2 4

2

1

9

6 2 2

ると,学生柔道選手のレギュラーでは,粘着型とD型,地道粘

7 1 1

3

1

6 り型とD型の組み合せが多くみられ,これは学生柔道選手レギ

8−1

ユラーの特性と考えられている。

8−2 1 1

8

8−3 1 1 2

3 7

柔道初心者においては,粘着型,じっくり型とY−G法の結

8−4

果は,組み合せはいろいろな類型に分散しているが,やはり粘

8−5 1 1

2

9

1 1 1

3 6

着型でD型のタイプの組み合せの者がやや多い傾向にあった。

10 4

5 5 8

4

このことは,柔道を開始する時点で柔道マンタイプの者が多 Total

17 18

20 30

12

く入部する傾向にあることを示唆するものと言えよう。

以上みてきたように,柔道初心者は性格特性的には一般的な

傾向を示しながらも,柔道マンタイプに多いとされる性格類型の者が多い傾向を示しており,これがさ らに年齢層が上がった大学生や全日本クラスの選手に多くみられるような特性を示すようになる経過に っいて明らかにするためには,各階層の調査や縦断的な調査を実施する必要があるが,今後の課題とし

たい。

ま  と  め

中学校において初めて柔道を開始する柔道部初心者の性格特性を知るたあに,内田・クレペリン精神 検査(U−K)法および矢田部・ギルフォード性格検査(Y−G)法により調査を行なった結果,次の

ような知見が得られた。

1) U−K法による性格類型からみると,柔道部初心者はいろいろな類型に分布するものの,粘着型 が最も多く,次いでじっくり型が多い傾向を示した。

2) U−K法からみた柔道部初心者の精神健康度は,中等度に大部分が集中し,特に中一下群が多い 傾向を示した。しかし,学年が進むにっれて中一上群が増え,中一下群が減る傾向を示した。

3) Y−G法からみた性格類型においても,柔道初心者はいろいろな類型に分布を示すものの,D型 が最も多い傾向を示した。

4) U−K法とY−G法との関連では,粘着型とD型,じっくり型とD型の組み合わせがやや多い傾

向がみられた。

(7)

引 用 文 献

1)佐藤宣践 1980, 「柔道選手の性格特性に関する研究」 r武道学研究』12−1,pp.39−40 2)小野沢弘史,小俣幸嗣,佐藤宣践,松永義皓野瀬清喜 1981, 「大学柔道部員の性格特性に関す

る研究」 r武道学研究』13−2,pp.68−69

3)全日本柔道連盟強化委員会科学研究部 1989, 「柔道の競技力向上に関する研究」 r昭和63年度日 本体育協会スポーツ医・科学研究報告』12,pp.155−159

4)小林晃夫 1970 r内田クレペリン精神検査法による人間の理解』東京心理技術研究会 5)4)と同じ

6)2)と同じ 7)1)と同じ 8)3)と同じ

9)小林晃夫 1974, 「スポーツ選手と曲線型」r曲線型の話』東京心理技術研究会,

10)江原隆一 1983, 「中学校柔道部初心者の入部動機と体格・体力及び性格との関連」 r茨城大学教 育学部卒業論文』

11)加藤幸康 1982, 「中学校柔道部初心者の入部動機と体格・体力との関連」r茨城大学教育学部卒 業論文』

12)3)と同じ

13)1)と同じ

14)2)と同じ

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