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学 位 論 文 の 要

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Academic year: 2021

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学 位 論 文 の 要

A

所 属

三 重 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 生 命 医 科 学 専 攻

病 態 解 明 医 学 講 座 小 児 発 達 医 学 分 野

主論文の題名

氏 名

Neutrophils lnduced Licensing of Natural Killer Cells 

主論文の要旨

一 重 大 学

天 野 敬 史 郎

同 種 造 血 細 胞 移 植 は 白 血 病 や 悪 性 腫 場 に 対 す る 確 立 さ れ た 治 療 法 で あ る が 、 移 植 を 行 っ て も 再 発 す る 例 が 少 な か ら ず 存 在 す る 。 こ れ は 移 植 片 対 白 血 病 / 臆 湯

(Graft versus‑leukemia/tumor;  GVL/GVT)

効 果 の 違 い に よ る と 考 え ら れ て い る 。

GV L ! GVT

効 果 は T細 胞 を 介 し た 効 果 が 1つ 考 え ら れ る が 、 同 種 反 応 性 ナ チ ュ ラ ノ レ キ ラ ー (NK)細 胞 の 役 割 が 重 要 で あ る と の 認 識 が 近 年 増 加 し て い る 。 NK細 胞 に よ る

GVL/GVT

効 果 を 最 大 限 に 発 揮 す る に は NK細 胞 の ラ イ セ ン シ ン グ ( 活 性 化 ) が 必 要 と さ れ て い る

(Foleyet a

1. 

Blood 119:2665

, 

2012)

。 ラ イ セ ン シ ン グ と は NK細 胞 レ セ プ タ ー が 主 要 組 織 適 合 抗 原 ( マ ウ ス で は

H‑2)

と 会 合 す る こ と で 誘 導 さ れ る 現 象 で 、 こ れ ま で サ イ ト メ ガ ロ

ウイノレス(

CMV)

感 染 後 に 誘 導 さ れ る こ と が 証 明 さ れ て い る 。 し か し 、 移 植 後 の

CMV

感 染 症 は し ば し ば 致 死 的 に な る こ と か ら 必 ず し も 望 ま し く な い 合 併 症 で あ る 。 そ の た

め 、 現 在 安 全 に NK細 胞 を ラ イ セ ン シ ン グ す る 方 法 は な く 、 こ の 観 点 か ら の

GVL/GVT

効 果 を 誘 導 す る 方 法 は な い 。 近 年 、

]aeger

ら は 好 中 球 が NK細 胞 の 成 熟 を 促 す と 報 告 し て お り 、 こ の 成 熟 は 骨 髄 だ け で な く 末 梢 組 織 で あ る 二 次 リ ン パ 組 織 に お い て も 行 わ れ て い る ( J

aeger et a

1. 

]EM 209:565

2012)

。 今 回 我 々 は 好 中 球 を 用 い て は 細 胞 の

ラ イ セ ン シ ン グ 誘 導 が 可 能 か ど う か の 研 究 を 行 っ た 。

マウス

H‑2

に対する特異的なNK細胞のレセプターとして

Ly49

レセプタ一群

(Ly49A

Ly49G2

Ly49C/I

Ly490)

がある。様々な系統のマウス牌細胞においてこれら

4

つの

Ly49

の分布を解析した ところ、系統の違うマウスでは発現ノfターンは全く異なっていたが、

H‑2

以外は遺伝的に同じと考 えられるコンゲニックマウス

( B 1 0

B10.02

および

B10.BR

マウス)聞では同様の

Ly49

分布のパターン が認められた。つまり

Ly49

の発現はそのリガンドである

H‑2

のタイプには影響を受けず、

H‑2

とは違 う染色体上の支配を受けることからも遺伝的要因が大きいと考えられた。

Ly49C/I

のリガンドは

H‑2b

であり、

Ly49G2

のリガンドは

H‑2d

である。一方、

B107

ウスは

H‑2b

タイプで、

B10.027

ウスは

H‑2d

タイプであることから、以後のライセンシングの実験では

B10

および

B10.02

2

系統のマウス の組合せを使用した。

B10  ( H ‑ 2 b )

マウスをレシピエント、

B10.02 ( H ‑ 2 d )

マウスをドナーに使用した。

B10.027

ウス の牌細胞

( S P L )

、末梢血単核球

( P B )

および頼粒球コロニー刺激因子

( G ‑ C S F )

5

日開腹腔内投与さ れた

B10.02

マウスの末梢血単核球

( G ‑ P B )

をそれぞれ採取し、

40Gy

の放射線照射した後に

B107

ウス

(2)

の腹腔内に投与した。投与前、投与後

2

日および投与後

7

日においてNK細胞の脱頼粒の指標である C0107aの発現をLy49G2陽性NK細胞とLy49C/I陽性NK細胞で比較した。 H‑2dをリガンドとするLy49G2 陽性NK細胞において投与後2日でC0107aの発現は最大となり、その発現程度は投与した細胞の好中 球の含有比率 (SPL:3、弘 PB:23、冊 G‑PB:82百)に比例して増加していた。一方、 H‑2bをリガンドとす るLy49C/I陽性NK細胞ではいずれの細胞を投与しでも変化はみられなかった。更に、 NK細胞のサイ トカイン産生能の評価として、 B10.02マウスのPBおよびG‑PB細胞をB10マウスに投与して、 2日後 にインターフエロン (IFN)γ産生細胞を評価した。 Ly49G2陽性NK細胞においてIFNγ陽性細胞が 有意に増加し、その誘導率はPB投与群よりG‑PB投与群の方が有意に高かった。対照のLy49C/I陽性 NK細胞ではいずれの細胞を投与しでも変化はみられなかった。以上のことからNK細胞はそのレセプ ターに対応するリガンドの提示を受けることで特異的にライセンシングが誘導され、その効果は好 中球の量に比例することが分かつた。

次に、これらのNK細胞ライセンシング効果の好中球による要因を明確にするために、末梢血単核 球をマグネットビーズによるネガティブセレクション法によるソーティングを行い、得られた好中 球リッチ細胞 (98.6%純度)と好中球除去細胞(除去率98.2百)の投与によるライセンシング効果 を検証した。 Ly49G2陽性NK細胞において、未処理のPBを投与した群より好中球リッチ細胞を投与し た群の方がIFNγ陽性細胞が有意に僧加し、好中球除去細胞を投与した群ではその効果が消失し た。以上のことから好中球によるNK細胞のライセンシング効果はリガンド特異的に明らかに誘導さ れることが分かつた。

今回の研究においては特異的レセプターリガンドを介して好中球が NK細胞のライセンシングの 誘導を可能にすることが証明された。これらの現象を利用することで、同種造血細胞移植における GVL/GVT効果の安全な誘導法の開発に繋がる有意義な結果と考えられた。

参照

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病理診断名(日本語) 英語表記 形態コ-ド 節外性 NK/T 細胞リンパ腫、鼻型 Extranodal NK/T cell lymphoma, nasal-type 9719/3 腸管症型 T 細胞リンパ腫