[資料紹介] EECにおける財政問題(一) : F・ノイ マルクの初期の見解
その他のタイトル [Material] Problems of Public Finance in EEC (I) : on Prof. F. Neumark's View before the Establishment of EEC
著者 広田 司朗
雑誌名 關西大學商學論集
巻 9
号 2
ページ 171‑183
発行年 1964‑06‑30
URL http://hdl.handle.net/10112/00021603
い わ ゆ る ョ ー ロ ッ
︒ ^ 共 同 体 に か ん す る 著 書
︑ 翻 訳 ︑ 論 文 等 は
︑
わが国においてもすでに数多く発表されている︒しかし共同体
のもつ問題領域の広さと問題の多様性に比べて︑わが国でとり
あげられている問題は︑意外なほどに相互に共通かつ類似的で
あるように思われる︒ EEC が現在なお発展の途上にあるとい
う事情からくる制約が大きいであろうことは容易に想像できる
が︑とくに財政問題の領域では問題の解明は従来あまり試みら
山
れていなかったように思われる︒ここで財政問題︑租税問題に
ついて若干の考察を試みるのも︑この分野での今後の研究の一
EEC における財政問題 H
︵ 広
田 ︶
は し が き
六 七
助になればという意図からにほかならない︒
財政問題︑租税問題にかんして︑従来関係各国において論議
がかわされてきたことはいうまでもない︒とくに EEC 加盟諸
国 に と っ て ︑
EEC がその目標達成のために共同市場の形成︑
加盟諸国の経済政策の調整をはかる場合︑それぞれあいことな
る構造や政策をもつ財政・租税制度が直接問題にならざるをえ
ないことは自明である︒ところで一九五一年四月欧州石炭鉄鋼
共同体の成立以来しだいに活澄となった財政・租税問題の論議
は︑その後一九五七年 EEC の成立︑さらに六二年の第二段階
への移行にともなう関税同盟の一層の進展︑経済政策の統一化︑
経済統合の推進に応じて︑より具体化しかつまた政策的提言ヘ
|F・ノイマルクの初期の見解ー~ EEC
に お け る 財 政 問 題 日
広
田 司 朗
一 九
五 一
1
一 年 頃 か ら 活 澄 に 展 開 さ れ のであると考えることができよう︒ 報告であるが、その後六一年に論文集「干渉国家の経済•財政
一 九
五 一
1
一年の国際財政学会において行なわれた一般 見解に比べて︑この報告が広汎かつ具体的な提案を行っている EECにおける財政問題 H
︵ 広
田 ︶
の発展を示しているといえよう︒
一九六二年末に発表された第二段階の行動計画においては︑
共同市場内における自由な競争を保証する意図から国家的な援
助と税制の検討が予定されており︑とくに売上税についてはそ
り3
の税制調整にかんする指令案が提出されたといわれているが
( F r i
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このような事態の推移に当面して︑ノイマルク
mark)教授を中心とする租税•財政委員会の報告(Europliische
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19 62 )
ぶ生捉山3文
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は
注目すべきであろう︒この報告は︑
数 次 の 会 議 の 後 ︑
一 九 六 二 年 七 月 ︒ ^ リ ー に お け る 会 議 で 最 終 的
3
にまとめ上げた見解を示すものであな︒この報告の詳細につい
囚
て述べることは本稿の課題ではないが︑従来発表されている諸
点で︑EECのこの分野での政策の展開を推測させるに足るも
ところですでに簡単にふれたように︑EECにおける財政・
租税問題にかんする論議は︑ たように思われる︒それは︑ ︱つにはこの年に欧州石炭鉄鋼共
同体にとって売上税調整問題が緊急に解決されるべき問題とし
固
て提起されたからであり︑二つにはまたこの年に国際財政学会
のフランクフルト大会において︑経済統合の財政問題がとり上
6げられたからであふ︒それ以来︑財政・租税委員会の報告が提
出されるにいたる間に︑種々の見解が発表されているが︑本稿
においては︑ノイマルク勧告提出以前に示された諸見解の若千
を通じて︑ヨーロッパ統合にともなう財政上の問題点がいかな
るものとして理解されているか︑またそれらにかんしていかな
る主張が表明されているか︑いわば共同体の財政問題について
の前史的考察を試みたい︒われわれは︑まずノイマルクの初期
ノ イ マ ル ク の 初 期 の 見 解 は ︑ ﹁経済統合の予算上および租税
上 の
諸 問
題 ﹂
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の 論
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問 題
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o n s s t a a t e s ) に 再 録 さ れ て い る ︒ 再 録 す る に あ た っ て ノ イ マ ル
に示されている︒こ の 見 解 か ら は じ め よ う ︒
c委員会の決定にもとずいて召集された租税•財政委員会が、
一 九
六 0 年四月五日のEE
六 八
( 3 )
もちろんないわけではない︒最近発表された佐藤進氏の﹁ヨー
ロ ッ パ 共 同 市 場
( E E C ) に お け る 税 制 統 合 問 題
﹂ ︵
﹃ 武 蔵 大 学
泉集﹄十一巻四号︶をまずあげなければならないが︑その他の
ものとしては︑筆者の知るかぎりでは︑つぎのような論文が発
表されている︒山門正義﹁ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体における
租 税 問 題 ﹂ ︵ ﹃ 鉄 鋼 界 ﹂ 昭 和 三 五 年 九 月 号 ︶ ︑ 中 村 英 雄 ﹁ 共 同 市 場の一側面ー租税論争を中心としてー~」(『経済研究』――――
号 ︶ ︒ ま た 関 税 問 題 を 財 政 問 題 と み る こ と が で き る か ど う か に 問
題 が な く は な い が ︑ こ の 面 で は ﹁ 欧 州 共 同 体 の 混 合 関 税 ﹂ ︵ ﹃ 税
関 調 査 月 報 ﹂
. 一 四 巻 三 号
︶ が あ る
︒
②外務省経済局経済調査室︑
EEC
の発展と展望︑国際問阻ッリ
ー ズ
︑ 一
=
1
一
号 ︵ 日 本 国 際 問 題 研 究 所 刊
︶
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2.
和寂仇
註山 クは︑この論文発表時の見解が修正されなければならないこと
7 1
を附記している加︑
E E
のいまだ成立していない時期に発表 C
された見解がどのような問題を提起しているかを考察すること
は︑その後の問題の展開を跡づける上で必要であろう︒
ところでごく概括的にいって︑ノイマルクはここではかなり
一般的な問題提起を行なっているように思われる︒叙述は大別
して三つの部分に分けられている︒すなわち︑序論としての統 合問題の一般的考察︑経済統合の予算的側面︑経済統合の租税
的側面がこれである︒
E E
C における財政問題
H
︵ 広 田 ︶
六 九
ノイマルクは︑その叙述がョーロッパの経済統合に限定され •財政委員会(略して
SFAとよばれる)は、ノイマルク教授の
ほ か ア ル ペ ル ス
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︑ シ ャ ウ プ
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の各国教授によって構成され︑またほかに
EEC 委 員 会 委 員 ^ ソ ス
・ フ ォ ン
・ デ ア ・ グ レ ー ペ ン
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ら 約 十 名 の 参 画 者 が あ っ た ︒ な お 報 告 は ︑ 委 員 会 議 長 ノ イ マ ル ク
教授の名によって︑ノイマルク勧告
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) と も 呼 ば れ て い る
︒
囚勧告の内容については︑前掲佐藤氏の論文に簡潔に述ぺられて
い る
︒
固
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Stahl•Finanz,
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31 3.
佃
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e d s I n t e r v e n t i o n s , s t a a t e s .
S .
2 91 .
m a . a . O . ,
S
.
29 1.
統合問題の一般的考察
市場︑兒換可能な形での各国貨幣制度の整合
( K o o
r d i n
a t i o
n ) ︑ に︑商品︑資本および人間の国内同様に自由に移動しうる共同 ルクは後者について論及し︑政治統合が経済統合の前より後に 問題になると考えている︒かかる統合形態として︑彼はさら 経済的完全統合のための前提条件を創出するような組織形態が に経済および財政の領域において超国家的主権を確立し︑また において自立性が維持されるにもかかわらず︑他の領域︑とく て︑経済統合の最終目標として︑加盟国の国内政策や文化政策 将来実現されうる統合形態がこのいずれに属するかは別とし EEC における財政問題 H
︵ 広
田 ︶
ることを前提したのちに︑経済統合の概念がその範囲と強度に
かんしていかに捉えられるべきかという問題を提起する︒
一︑統合の範囲と強度
その範囲について︑英国をふくむ西ヨーロッ︒^を想定するノ
イマルクは︑統合の強度にかんして若干の統合形態を区別す
る︒すなわち︑ゆるやかな国家結合としての共同協議機関
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︑共通の対外経済政策を志
向する関税共同体
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ないし
は関税同盟
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︑対外経済のみでなく参加国の経済活
動の一定領域における協働形態および国家連合︵
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もしくは連邦国家
( B u n
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) がこれである︒そして彼は︑ 各国経済秩序の原則的一致および各国財政制度の調整
( A n ,
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g )
という前提条件をみたす国家結合を指示してい
二︑統合の可能性とその問題点
つづいてノイマルクは︑統合実現の可能性を疑う見解にたい
して︑ヨーロッ︒^統合を不可避的にする客観的事実や諸国の希
望︑努力のあること︑統合のための超国家的機関にたいして自
国の主権の一部を放棄しようとする傾向の存在することを簡単
②
に指摘したのち︑問題が完全統合という最終目標において一致
するということだけにあるのではなく︑むしろ実現の可能性が︑
採られるべき方途と個々に適用されるべき技術的な方式および
手段に依存しており︑そしてここにこそ重要な見解の相異のあ
ることを明らかにしている︒この点にかんして彼は論及する︒
まず第一の問題は︑統合計画の漸進的段階的実現を予定する
ことと全体統合への大胆な決議を直ちに行うことのいずれが正
しいかという問題である︒この問題が︑政治的統合が経済統合
に先行すべきか否かの問題に関連するということから︑ノイマ
おいてはるかに実現し易いこと︑さらに経済統合全般にかんす る ︒
七 〇
干渉の必要性を認めている半面︑市場経済の批判者でも︑民主 していることを批判し︑むしろ市場経済の信奉者の多くが国家 のそれが各国経済秩序の相異から生ずる統合上の困難を過大視
七
たいして︑ノイマルクは︑この見解および一般に新自由主義者
ある︒さらにまたこの点を別としても︑経済成長への配慮︑換 の中央指導を行っているという点で︑統合のためになされる要態を調整し︑統合を維進するためには︑国家的な規制が必要で
経済群や経済部門にとっては不利益も生じうる︒このような状
つづいてノイマルクは ︱つには経済統合の過渡的措置とし
る協定において一致することが合目的的であることを指摘して 第二点としては︑相互に本質的に差異をもつ経済秩序および 経済政策的イデオロギーは経済統合を不可能にするかどうかの 問題があげられる︒ノイマルクのいうところによれば︑市場経 済の原理と体制をもつ国と経済の中央指導の行われている国の
間の統合はたしかに不可能であるが︑市場価格︑企業者のイニ
シアティーブ︑自由な消費選択︑生産手段の私有その他の市場 経済にとって本質的な諸制度の存在を前提するかぎり︑経済体 制上の差異は経済統合を不可能にしない程度まで減ずることが できる︒この点にかんして一九五二年当時の英国が生産と分配
請にこたえるものでないとみるマイアー
( F r i
W . t z
M
e y e r )
に
主義の立場にたつかぎり︑自由競争︑消費の自由︑私的所有の
3
利点を認めないものはほとんどいないこと︑そして現実には混
EEC における財政問題 H
︵ 広
田 ︶
合体系が支配していることを指摘し︑経済統合が一定部分の干
渉主義なくしては実現しがたいこと︑にもかかわらず同時にこ
の干渉主義が全体的な計画経済や中央管理経済に特有な方法か
らできるだけはなれる必要のあることを主張している︒
て︑また︱つには超国家的経済政策の恒常的構成要素としての
公共の干渉について述べる︒いうところによれば︑ヨーロッ︒^
統合は︑それがョーロッパの自立維持︑自己発展の唯一の途で
あるとしても︑個個の国民経済にとっては統合から生ずる利益
が同じではなく︑また短期的にみて諸国家間でことなる一定の
言すればョーロッパの景気政策や構造政策の推進が超国家的機
関に課題として与えられる︒この課題は︑より高次の段階にお
ける国家的規制の継続とみられ︑国際的な財政調整を含むもの
囚
として︑大多数の経済統合計画において︑容認されるのである︒
註 ①
a . a .
0 . ,
S.
2934.
②完全統合
( T o t a l
‑ o d e r V o l l i n t e g r a t i o n ) に つ い て ノ イ マ ル
い る
︒
家的機関に与えられる課題と経費の種類およびその割合が統合
クは︑通常の国家結合よりも緊密な政治組織の場においてのみ
そ れ が 考 え ら れ る こ と を 指 摘 し て い る ︒
( a .
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0 .
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.
294)
ノイマルクは述べている︑﹁今日国家が︑不断のかつ危機から
解 放 さ れ た 経 済 発 展 ︑ 財 配 分 の 均 等 化 お よ び 社 会 保 障 と い う 一
船 に 認 め ら れ た 要 請 ( M a s s e n p o s t u l a t e ) の 実 現 の た め に ︑
市場経済事象に著しく干渉しなければならないことは︑自由か つ市場経済的な秩序の信奉者の大多数も実際に認めている︒も
っ と も そ の ば あ い か れ ら は ︑ そ の 干 渉 が 一 般 的 か つ 量 的 な 干 渉
に ︑ す な わ ち 大 体 に お い て 現 代 の 金 融
1 1
︑ 財 政 政 策 的 手 段 の 兵
器庫から生ずる干渉にできるだけ限定されることを︑正しく重 要視している︒他面市場経済秩序の民主主義的な批判者で︑真
の競争︑配給による制限をうけない消費の自由および私的所有
の 体 制 を 認 め る 法 秩 序 の 原 理 的 長 所 を 否 定 す る 者 は ほ と ん ど い
な い
﹂ と
︒ ( a . a . 0 . ,
S.
298)
④
a . a .
` O .
s .
29
9.
( 3 )
EEC における財政問題 H
︵ 広
田 ︶
経済統合の予算的側面
この問題にかんしてノイマルクは︑実質的な予算問題と形式
ー
的な予算問題を区別している︒
一︑実質的予算問題
これは︑支出政策とそのための資金調達を行なう充足政策に かんする問題である︒この点についてノイマルクは︑まず超国
度のことなる若干の機関︑例えば北欧協議会(Nordisk
R a t )
︑
モンクン・ユニオン等々に
共通のヨーロッパ経済政策がなければ経済統合の実現はあり えないと考えるノイマルクは︑かかる政策にともなう支出政策 の逢着する困難点として︑各国の経済政策的・財政政策的見 解︑経済力および財政力の相異をあげる︒前者の政策目標およ びそのための財政︒信用政策の必要性についてほ見解の相異は ないにしても︑かかる政策の個々の点︑とくに公共投資政策の それには問題があり︑この点では投資活動の重点が民間企業の 自主的決定におかれ︑公共の干渉がその程度および時点におい て適正にかつまた信用政策との緊密な関連の下に行なわれるよ
財 政 調 整 が ︑
うに配慮されるべきことを指摘している︒後者にかんしてはい うまでもなく財政調整が問題にされるが︑ノイマルクは︑この
︱つには統合上の困難にさらされている相対的に
弱小な国民経済にたいする暫定的な保護助成︑二つには加盟諸
国の構造的条件にもとづく給付能力の差異を減少させるための べき統合にかんしてその問題点を示している︒ おける経費とその資金調達の実際について説明し︑将来起りう ヨ
ー ロ ッ パ 協 議 会 ( E u r o p a r a t )
︑
の範囲と強度に依存していることを指摘し︑その例として統合
七
つづいてノイマルクは︑これらの支出政策をまかなうべき財
政手段について言及する︒ここで考えられる財源として︑加盟
国の拠出する分担金︑超国家的機関によって徴収される租税お
よびそれによって発行される公債があげられる︒第一の分担金
にかんして︑その合理的な配分方法や各国税制変革への機緑の
可能性を論じたノイマルクは︑しかしまた分担金のみでは長期
的に十分ではなく︑租税徴収の必要であること︑さらに統合機
関の信用が加盟各国のそれよりも高く評価されること︑ヨーロ
原則がとくにその景気政策的機能から導き出されるべきである
2
ことを明らにしている
二︑形式的予算問題
国財政の比較可能性を問題とし︑統一された予算編成方式の適 る ︒
EEC における財政問題 H
︵ 広
田 ︶
第一の問題についてノイマルクは︑各国財政計画の統一と各 の準備︑票決︑執行および監督にかんする技術的問題に分れ
七
にまたこれに関連して︑ノイマルクは古典的予算原則の合理性 用が行過ぎであるとしても︑一定の編成の近似化
( A n n a h e r u n g )
とその近代化が必要であることをとくに国際比較の可能性とい
ぅ観点から強調し︑財政計画の経常予算および資本予算への二
分割を指示している︒さらにノイマルクは国民経済予算に言及
し︑これの理論的価値について異論があるにしても︑統合ヨー
ロッ︒^では慎重に行われる経済観測が不可欠のものとなってい
ること︑とくに一九四九年バーゼルにおける国際財政学会大会
以来︑国内安定政策や国際的ないし超国家的協働の立場からそ
の必要性が認識されていることを指摘している︒
つづいてノルマルクは︑本来的な意味において予算の準備︑
票決︑執行および統制に関連する問題として︑まず︑従来の議
れること︑従来のあらゆる審議を国民代表に委ねる古典的方法
今日の財政計画の規模︑構造および機能に応じた合理的な審議
の形式が与えられるべきであることを明らかにしている︒さら ことを行いえないほどに議会の予算権を制限すべきではなく︑ この問題は︑第一に財政計画の外的形成
11
形式︑第二にそれ の修正されるべきこと︑しかしまた議会が政府案の承認以上の 会に準ずる機関の予算上の権限が執行部のそれに比して制限さ 会と行政府の関係に類する問題をとりあげ︑共同体において議 ツ︒^中央銀行設立の必要なこと︑統制機関の財政運営のための る ︒ 長期的配慮という二重の課題をもつことを︑明らかにしてい
経済統合にともなって生ずる関税収入の不足額が国によって
山
財政調整にとっていかなる結論が生ずるか︑これである︒
註
(3) (2) (1)EEC における財政問題 H
︵ 広
田 ︶
に論及し︑その個々の原則が再検討されなければならないこと︑
しかしまた経済統合に際して︑完全性
( V o l l s t a n d i g k e i t )
︑事
前性
( V o r h e r i g k e i t )
および特定性
( S p e z i a l i t a t )
の原則が保
1 3 1 証されなければならないことを指摘している︒
a . a . ‑ 0 . ,
S. 2 99 .
a . a . 0 . , S S .
299305.
a . a . 0 . ,
SS .
305308.
経済統合の租税的側面 経済統合にともなう租税問題として︑ノイマルクはつぎの一1‑
点をげている︒すなわち︑一︑経済統合の結果としてあらわれ る関税収益の不足からいかなる作用が生ずるか︑二︑あらゆる 事情の下で︑すなわち強くない統合形態の場合にも統一を必要 とする課徴としていかなるものがあるか︑一1‑︑その他のいかな る課徴にとって︑統一あるいは調整がのぞましいと思われるか︑
またそのことならびに同盟と諸国家との間の負担の配分から︑
一︑関税収益不足の反作用
一般売上税問題はより複雑かつ困難であ
であることを強調している︒ かんして見解が一致しているとしても︑その実現に際して困難 ないことを指摘している︒ 措置が必要となること︑しかし各国税制の根本的改正は必要で 二︑税制統一の問題点
ここでノイマルクほ︑関税のみならず︑一般消費税
( A k z i s e )
や特別消費税
( S p e z i a l v e r b r a u c h s t e u e r )
の近似化の必要性に
の存在することをとりあげる︒それによると︑まず狭義の消費 税の統一をめぐる困難点は︑各国で課税の対象がことなるこ と︑また個々の租税の技術的形成およびその高さの相異するこ とから生ずる︒このような相異の原因が複雑であることの例と して︑ノイマルクは︑同一の課税が行われる場合に生ずる各国 の負担額の相異が消費習慣︑経済構造︑財政力︑政治的イデオ ロギー等の相異によることを指摘するが︑いずれにしても同一 対象にたいする各国の租税の技術的形成の相異から生ずる有害
さ
( U n z u t r a g l i c h k e i t ) を排除するために︑完全な統一の必要
消費税に比較して︑
クは︑この収益不足の相対的に大きい国にとって暫定的な調整 異なること︑その正確な計算の不可能なことを述べたノイマル
七 四
E E
C における財政問題 H
︵ 広
田 ︶
において経済的に不利な作用を生みだすことを指摘する︒現実
七 五
まずノイマルクは︑租税およびその収益の配分にかんして︑ 所得税と法人税にかんしても︑その各国の相異が経済統合の場 が誰に帰属するかを問題としてとりあげる︒ 起すことを指摘している︒ わめてあいことなる反作用の結果︑解決困難な調整問題をひき 以上のところで明らかなように︑ る︒この問題にかんしてすでにローファソペルジェ
( H e n r y
L a
u f
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b e
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) ︑ テ ィ ン バ ー ゲ ン
( J
a n
T i
n b
e r
g e
n )
委 員 会 ︑ シ
ャウプら諸氏が取扱っていることを述べたのち︑ノイマルクは︑
売上税の統一が︑自然条件にもとづく生産費の差異に規制され
る国際的商品交換にたいして各国売上税の差異がもたらす困難
の大部分を排除しうることを指摘する︒さらに仕向国原則
( d e s t i n a t i o n p r i n c i p l e )
と原産国原則
( o r i
g i n
p r i n c i p l e )
に
図ふれ︑各国の税制︑税率がきわめてことなっている状態におい
てはいずれの原則の適用も大きな困難をもたらすことを述べた
のち︑同一売上税の徴収が︑完全統合のヨーロッパにおいて︑
こと︑そしてまたこの種の売上税改革が︑各国税制に与えるき
以上のように費用税
( K
o s
t e
n s
t e
u e
r )
の統一ないし調整の必
要を述べたノイマルクは︑収得税
( E
r g
e b
n i
s s
t e
u e
r )
︑とくに 発する商品移動と生産要素の配分を停止する唯一の方策である 国庫上の考慮ーー自然条件による生産費の差異ではないーに さらにつづいてノイマルクは︑資本取引税の統一の必要性な
一 般 比 例 税 お
に在存する重要な相異は︑ノイマルクによれば︑
よび累進的超過所得税の二本建体系と一本建の統一的累進所得
税体系との差異︑所得税の補完税としての経常的財産税の有
無︑所得の使途︑源泉等に応じた差別扱いや優遇措置の国によ
る相異等に関連している︒さらにまたノイマルクは︑農業所得
と労働所得の取扱いの相異︑後者のばあいの徴税方式︑税額査
定方式の差異をもあげ︑税率調整に結びついた所得税法の統一
こそが︑ヨーロッパ共同体における国家間分業の成果をあげる
ための条件であることを述べている︒
らぴに社会保障給付およびその分担金にかんする各国間の協定
③
の必要性を明らかにしている︒
三︑財政調整問題
﹁ 各 国 税 制 の な る ほ ど
すべてではないがしかしー最重要な要素の統一︵もしくは広
1 4 1
汎な調整︶﹂を提案するノイマルクは︑これに関連して︑問題に
なる租税の対象権および収益権
( O
b j
e k
t s
, u
n d
E r
t r
a g
s h
o h
e i
t )
ここでノイマルクは│ーおそらく共同体に上述の義務が与え 収 益 税 が あ る ︶
︒
に規制される方式︑これである︒ 定の下位団体に属している租税が︑その個個の細目にかんして
( E r t
r a g s
b e t e
i l i g
u n g s
, 2 i e
r
る租税収益をば他団体との間で一定比率によって配分する収益 一 団 体 が 徴 収 す
域 団
体 が
一 定
租 税
の 形
成 (
A u
s g
e s
t a
l t
u n
g )
を 自
ら 決
定 し
︑ そ
る︒それによれば︑三つの可能性が存在する︒すなわち︑各地 種々の統合団体において財政調整法上存在する可能性を考察すられるであろうことを前提にしてーー︑上位団体に関税および EECにおける財政問題 H
︵ 広
田 ︶
の 収
益 を
獲 得
す る
分 離
体 系
( T
r e
n n
s y
s t
e m
) ︑
配分制度もしくは交付税制度
1 5 1
‑ O
b e
r w
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s s
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t e
m )
︑ 第
三 に
そ の
課 税
権 お
よ び
収 益
権 は
一
い わ
ゆ る
原 則
立 法
( R
a h
m e
n g
e s
e t
z g
e b
日 1
g ) に よ っ て 上 位 団 体
︵この例としては︑ドイツの
以上のような一般的な叙述ののち︑ノイマルクは︑将来のヨ
ーロッ︒^共同体における財政調整問題に眼を向け︑これの規制
が︑負担調整の形態︑換言すれば共同体︑加盟諸国およびその
市町村の間での職能配分の形態に依拠していることを指摘す
る︒そしてヨーロッ︒^共同体に︑超国家的防衛義務のほかにョ
ーロッ︒^的経済政策および社会政策という課題が与えられると
すれば︑その財政需要が少なくないであろうと述べている︒ の収益への下位団体の参画はかならずしも排除されないーー︑ 消費税を︑また下位団体に直接税を配分する従来の伝統的方式 が不十分であることを指摘し︑このような方式をョーロッ︒^経 済統合に適用することを主張するコシアーニらの見解を批判し て ︑ ヨ ー ロ ッ ︒ ^ 共 同 体 に 広 義 の 所 得 課 税 ︑ 一 般 売 上 税 お よ び 関 税
佃
が与えられるべきことーーそのばあい︑所得課税および売上税
下位団体としての加盟諸国および市町村の固有の税源としてほ m 収益税ならびに一定の消費税︑さらにより小さなかつ主として
場所的に制限された流通税︑遊興税および査定支出税 油
a n l a
g t e
A u
f w
a n
d s
t e
u e
r )
を 指
示 し
て い
る
( v e r
‑
四︑税源の統一ないし新配分の反作用
さいごにノイマルクは︑税源の統一ないしは新配分が各国の
租税体系ならびに財政にたいしていかなる反作用をもっている
か を
︑ 問 題 に す る
︒
それがただ中央の原則立法によるものか︑あるいはその収益
が将来もまった<加盟国に入るような租税でも︑その課税の統
l
は︑各国の収入体系に重大な作用を及ぽす︒それは︑すべて
の国で︑当該租税の・国によってことなる︒財政的意義の変化
七 六
をひき起し︑また現在徴収されないような租税が問題となるか らである︒これによって当然負担の変化が各加盟国にとって
予期され︑またこのことは種々の困難に機縁を与えることにな
る︒そしてこの困難は︑部分的には︑各国が税率決定権をもっ
租税の増徴によって排除できるが︑しかし同時に中央の調整措
置を必要とするにいたる︒この調整措置はまた国家間の経済力
と財政力の差異を減ずるためにも必要となる︒
このように統一ないし新配分の結果として生ずる調整措置の
必要性を指摘したノイマルクは︑行われるべき調整措置の問題
点として︑各国の経済力および財政力の正確な測定基準とこれ
にもとづく適正な調整方式を見出すことがきわめて複雑な課題
であること︑しかしまたその合理的調整政策︑国際的ないし超
国家的平準化政策も一定の限界をもち︑各国間の経済力および
財政力の差異の完全な排除を達成しうるものでないことを明ら
かにしている︒
註 山 a . a .
` 0 .
s .
30 8.
③
a . a .
0 . ,
S.
3 12 .
③社会保障給付およびその分担金については︑ノイマルクは︑か
ならずしもその統一の必要性を租税のばあいには認めていな
い ︒ ( a . a . 0 . ,
S.
3 14 .)
山
a . a .
0 . ,
S.
3 14 .
EEC における財政問題 H
︵ 広 田 ︶
以上のように統合問題にかんして自己の見解を述べてきたノ
イマルクは︑強度の経済統合が︑結局政治的結合なくしては実
現しえないこと︑現在の干渉国家において財政政策的︑通貨政
( 8 ) ( 7 ) ( 6 ) ( 5 )
四 む す び
七 七
附 加 税 方 式
( Z u s c h l a g s v e r f a h r e n )
は こ の 制 度 の 一 変 形 と
み ら れ て い る
︒ ( a . a . 0 . ,
S.
3 15 .)
共 同 体 税 と し て の 所 得 課 税 の 主 張 に た い す る 反 論 と し て ︑ 中 央
機 関 に よ る 原 則 立 法 を 行 な い ︑ 下 位 団 体 税 と し て の 所 得 税 の 収
益 配 分 に 上 位 団 体 で あ る 共 同 体 を 参 画 さ せ る こ と に よ っ て ︑ 加
盟 各 国 の 所 得 税 体 系 の 維 持 に と も な う 欠 陥 が 排 除 で き る と す る
見 解 に た い し て ︑ ノ イ マ ル ク は ︑ そ の ば あ い 共 同 体 が 加 盟 諸 国 の 下 宿 人 と し て 超 国 家 的 景 気 政 策 を 困 難 に す る よ う な 地 位 に お
か れ る こ と ︑ 原 則 立 法 に お い て も ︑ 加 盟 各 国 が ︑ 支 出 予 算 構 造
︑
租 税 イ デ オ ロ ギ ー お よ び 租 税 体 系 の 相 異 を 反 映 さ せ る よ う な 形
で基本税率を徴収する権限をもつていることを︑指摘してい
る ︒ ( a . a . 0 . ,
S.
3 16 .)
一 定 消 費 税 の 下 位 団 体 へ の 配 分 が 消 費 税 統 一 の 主 張 と 矛 盾 し な
い か と い う 問 題 に つ い て ︑ ノ イ マ ル ク は ︑ こ の よ う な 矛 盾 は 消
費 品 目 の 租 税 負 担 が 根 本 的 に こ と な る ば あ い に の み あ ら わ れ る
に す な ぎ い と 述 ぺ て い る ︒ ( a . a .
0 . ,
S.
3 17 .)
共 同 体 の 所 得 税 と と も に 市 町 村 民 税
( g e m e i n d l i c h e B u r , g e r s t e u e r )
を 認 め る べ き か ど う う か ︑ 相 続 課 税 を 認 め る か ど
う か は 問 題 で あ る と 述 べ ら れ て い る
︒ ( a . a . 0 . ,
S.
31
7. )
ものであり︑各国の経済力平準化の努力にもかかわらず︑歴史 ( o
v e r ,
a l l '
Z e n t
r a l i
s m u s
)
を生みだす必要のないこと︑加盟諸
国の一定の重要な権限の放棄も政治的経済的結合の割合を示す さいごにノイマルクは︑経済統合が﹁全般的中央集権主義﹂ る ︒
EEC における財政問題 H
︵ 広
田 ︶
策的および信用政策的な決定や制度がもっている大きな意義か
らみて︑予算制度および租税制度ならぴに通貨の統一なしには
実現しがたいことを明らかにしている︒
共同市湯の創設が統合目標であり︑したがってまた経済政策
が中央国家の手中で展開されなければならないとすれば︑当然
多大の財政需要が必要である︒この財政需要の充足が十分な収
益性をもつ新税によって行ないえないばあいには︑ノイマルク
によれば︑所得税や売上税のような重要な租税を共同体の課税
権の下におくことーそれは下位団体の収益参加を排除するも
のではないが'ーがもっとも有効な方策である︒それは︑同種
山の共同体税と国税が並存するばあいに生ずる危険もなく︑また
5
各国税制の調整よりも容易に実現することができな︒さらにま
たノイマルクは︑この租税の統一によってヨーロッ︒^内部での
競争関係の平等
( G l e
i c h h
e i t )
が実現されることも述べてい
的に生成した各国の特殊性を考慮することが必要でもまた可能
でもあることを明らかにしたのち︑経済統合という課題の達成
に必要な条件が各国間の政治的経済的な完全統合にかんする根
本的合意であること︑その前提としてなお検討すべき問題の一
つが財政問題にほかならないこと︑予算および租税にかんする
諸関係の合理的な形成なくしては︑統合問題の有効な遂行が不
可能であることを指摘している︒
ノイマルクは︑以上統合形態の問題から統合上の予算問題︑
租税問題にわたってその見解を展開しているが︑その叙述を概
観して︑われわれは︑その力点がどこにおかれているかについ
て若干指摘することができる︒それは︑幾つかの統合形態につ
いて言及しながらも︑経済的政治的な完全統合を目標としてい
ること︑市湯経済原理を基礎とし︑中央指導の経済体制を否定
らず︑超国家的経済政策に不可欠な要素としてその意義を評価
なく︑超国家機関による景気政策や構造政策という国家財政の
3
現代的機能が強調されていること︑このような視点の下に財政 されていること︑その場合諸国間の経済の平準化はいうまでも その干渉が統合の過渡的段階における暫定的措置としてのみな しながらも︑公共の手による経済干渉の意義を積極的に評価し︑
七 八
註山 政策︑予算制度について論及していること︑とくに税制につい てはきわめて広汎な範囲にわたる統一を主張していること︑等 々 で あ る ︒
ノイマルクが後年この論文に表明されている見解の修正の必
要を指摘していることは︑さきにふれた︒その必要性は︑現実
の EEC の発展の経過をみれば明らかである︒ EEC の発展過
程は︑この論文でノイマルクが指示しているような高度の国家
結合︑税制の広汎な統一化への平坦な途をけっして歩んではい
ない︒しかしまたノイマルクのいう修正点を明らかにするに
は︑もちろんその後の彼の見解の推移をみることが必要であろ
う︒この点を別としても︑ここでの見解表明が他の論者のばあ
いよりも︑広汎な領域についてしかも一般的な毅述︑可能性の
推論にとどまる面のつよいことは︑特徴的であろう︒このこと
は︑統合過程が具体的に進展していなかった当時の客観状勢か
らもうかがえるが︑その後明らかにされた諸見解からも明瞭に
看 取 で き る ︒
同 種 の 共 同 体 税 お よ び 国 税 の 並 存 か ら 生 ず る 危 険 と は ︑ 一 定 課
題の共同体への引渡しによる諸国家の財政負担の軽減に応じ
て ︑ そ の 租 税 的 要 求 が か な ら ず し も 引 き 下 げ ら れ な い と い う 点
に あ
る ︒
( a
, a
, 0
, ︑
s .
32 0. )
EEC における財政問題 H
︵ 広 田 ︶
( 3 1 ( 2 )
七 九
ノ イ マ ル ク に よ れ ば ︑ 課 税 所 得
︑ 認 め ら れ る 控 除 の 種 類 と 程 度
︑
源 泉 控 除 の 技 術 ︑ 税 率 構 造 等 に か ん す る 一 致 ︑ 共 同 体 に と っ て 必 要 な 一 致 が 困 難 で あ る の に た い し て ︑ 統 一 ヨ ー ロ ッ パ の 個 別 経 済 に 妥 当 す る 規 制 に つ い て 一 致 す る こ と は 容 易 で あ る と い わ
れ る
︒ ( a . a . 0 . ,
S.
3 21 .)
s :
301
u . s s .
3089.