16 1 ねらい
生まれつき、または事故や病気で、アザや傷といった「見た目(外見)」に症状がある人たち のことを学び、見た目で人を差別することなく、相手の立場を共感的に理解しようとする心情を 育てる。
2 進め方
4 人ぐらいのグループでワークを行う。
① お話を読んで、てるちゃんがどんなことに苦しんでいるのかを考えて書く。
② てるちゃんは、どんな思いをもっているのか、他の人にどうしてほしいと思っているのか についてグループで話し合う。
③ グループで出たことをクラス内で発表する。
3 解説
このワークでは、「見た目(外見)」に症状のある人の苦しみに視点をあてました。
赤アザ(血管腫)、円形脱毛症、髪や肌の色素がないアルビノ、眼瞼下垂症など、生まれつき、
または事故や病気で、「見た目(外見)」に症状があるが故に直面する問題や個々人が内包する問 題を「見た目問題」と名づけている団体があります。(NPO 法人「マイフェイス・マイスタイル
(MFMS)」)
「見た目問題」については、様々な配慮からか、社会でも取り上げられる機会がほとんどあり ません。しかし、当事者の方々は、自分の「見た目(外見)」が、学校でのいじめの対象になる ことが多かったと告白しているそうです。そういった方々のことを知るとともに、子どもたちの 中に、見た目で偏見をもたれたり、差別を受けている子どもがいないか、また、見た目で偏見を もったり、差別をしている子どもがいないかを見直したいものです。
外見の問題は、髪の毛や肌の色などに特徴のある、外国につながりのある子どもたちとも関連 があります。ワークを実施する際には、「見た目(外見)」に症状がある子どもとともに、そういっ た子どもたちにもじゅうぶんな配慮をしてください。
人は、何かしら自分自身にコンプレックスをもっています。中でも、「見た目(外見)」につい て悩んでいる人が、社会の中には多くいることに気づかせたいものです。
だれもが安心して生活していくために、相手の心のいたみを想像し、相手にどのように接して いくことがよいかを、子どもたちなりに考えさせましょう。「ジロジロ見ない。」「なぜそうなっ たかを聞かない。」「みなと同じように接する。」など、具体的な言葉も受けとめましょう。
<参考資料など>
・「てるちゃんのかお」文 藤井輝明 絵 亀澤裕也 金の星社(平成 23 年)
・「アイユ」(8 月号)公益財団法人 人権教育啓発推進センター(平成 24 年)
・NPO 法人「マイフェイス マイスタイル」ホームページ
4
子どもの人権(見た目問題)
心のいたみをみつめよう
17
児 童
・ 生 徒
( )年( )組( )番( )
つぎのお話を読んで考えましょう。
1 てるちゃんは、どんなことに苦しんでいると思いますか。
2 外見についてなやみがある人は、他の人にどうしてほしいと思っているでしょうか。グループ で話し合いましょう。そのあとクラスでも発表しましょう。
ワーク
心のいたみをみつめよう
1 -④
てるちゃんが、2さいに なったころのことです。
かおに、あかい おおき な こぶが できはじめま した。
なんにんもの おいしゃ さんに みてもらいまし たが、なおすことはで きませんでした。
てるちゃんが ようちえ んに かようころには、
かおのこぶは ますます めだつようになりまし た。
しらない ひとが、てる ちゃんのかおを じろじ ろ みてきます。
しょうがっこう にゅうがくの ひ。
「なんだ そのかお~!」
ひ と り の お と こ の こ が、 て る ちゃんを ゆびさして いいまし た。 す る と、 ほ か の お と こ の こたちが、つぎつぎとまわりに やってきました。
くやしくて、かなしくて、
あとから あとから
なみだが あふれてきます。
ぼくは バケモノ なんかじゃ
ない!
バケモノが いるー!
バケモノ!