修、土学位論文
頭名一饒期生蛙象蟄良闘低血認鎧ζ。蛮蛙ソ融懇獲五;製ユ。端。、、
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買1〜 貢仙
掲導教員 永井手紋
平成ユ5年 /月 1σ局提村
人文科学研究科 ぺ闇科学 簿攻
学修番号 (影6力δz ふ9が稼 朴血二升牛
馬 名 好一笑柘
目次
1.問題と目的・……・・・・・・……・・・………・…・。・・…・・・……・・………・… 1
2.研究1………・…・・……川………・・3
2−1.研究1 目断………・・……・・…・………3
2−2.研究1方蜘………・………・………・…………・……・…3
2・3.研究1結果…………・・…・・・………・…・・………・・………・・4
(1)基礎的分析………・・. . .... .... .. .. .... ..○.. . .. ..... . . ...4
(2) 性差の分析……・……・…・・.・・・・・… ..・.・ . ... . . .. .. .. . ... 19
〈3)女性における密着尺度得点毎の分析……・・…………・………・・・……・・20
2−4.研究1考察………・…………・……・22
(1)基礎的分析について・。・……・…・・・・・・・……・・・・・・・・・・・・・・・・・・・………・22
(2)性差の分析結果について邊。…。…一…。。。・・。。一。…・一。・・。…。n。………・25
(3)女性における密着尺度得点毎の分析緕果についでい……一邊……画。由……一26 3.研究2・・・・…一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 3−1.研究2 目的………・ 3・Z研究2方法……… 3・3.研究2 事例内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・… (1)協力者の質問紙回答・・………・・一…・ (2)インタヴユー調査の詳細・……・…・… 3・4研究2事例の分析と考察…………・ (1)協力者の属性……・・・… .・ ..・... . (2)事例についての分析、考察………・…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… @28 ・・・・・・・・・…@ 。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 28 ・・・・・・…@ 。・・・・・・・・・・… 。・・・・・・・・・… 28 ・・@・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 29 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… @29 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… @30 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… @38 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… @38 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… @394.総合考察・…・一・……・……・・………・…・…・……・……・……・・・…42
5.引用、参考文献………・・…・…・……・・…・……・_・____.__.44
6.付録
1.問題と日的
どのような親になりたいか、とたずねられた時、自身の親をまずイメージする場合が多 いのではないだろうか。自身の親をイメージし、親にしてもらったことに感謝し、自分も 子どもにそのように対応していこう、と同一化の方向で考えたり、もしくは、親の対応で 不満に感じたことから、自身は子どもにはそうした対応はしないようにしようと、反面教 師的に捉えたり、人によりその後の反応は異なるであろうが、自身の親の 親としてのあ
り方 は一つの基準となりうる。特に同性の親は性役割獲得の点でも、大きな役割を担っ ており(磯貝・松下,1978)、父親になること、母親になることをイメージする際には、大き な影響を与えると考えられる。
実際に妊娠、出産、親になる、などのライフイベントが想定される成人期の前段階であ る青年期にある大学生は、どのような親になりたいと考えているのであろうか。この時期 は、アイデンティティ研究などでも見られるように、幼少期、児童期を経て積み上げてき た経験や価値体系が思春期を経て再検討され、どの価値観や考え方に傾倒。ommitするか、
を決定し、アイデンティティを確立することがひとつの発達課題とされている。
(E幽。皿,五959) 自身と親との関係性 や 親がどのような人間であるか 、加えて、より 抽象的な 親という概念 についての価値観や捉え方も、第二次反抗期を経て、これまで
よりも更にしっかりと、且つ冷静に検討することができる時期であると考えられる。
今回はそうした大学生を対象に、大学生の抱く親イメージ及び親子関係のイメージが、
なりたい現像に対してどのような影響を与えているか、を調査、分析する。具体的には自 身が抱いている親イメージに対して同一化の方向に捉えるか、反面教師的に捉えるかのい ずれを示すか、を調査する。
青年期は親子関係において父親よりも、母親の方が接触機会が多く、共に過ごす時間も 長いため、ポジティブな影響を受けやすく、その分葛藤や対立も父親よりも、母親が多い とされている。(小高,1998)そのため、本研究においては母親と子どもの関係に注目し、さ らに母親との関係において息子よりも、母親との間に独特の親密さがあるとされている娘 との関係性、母娘関係に焦点を当てて調査を行う。
櫻井・本多(2004)の先行研究では女子大学生を対象とし、思春期の頃の母親との関係への 認識と、どのような親になりたいかの関連性について質問紙調査を行い、官内記述式の回 答から、思春期において母親と良好な関係にあったと認識する場合は同一化する傾向に、
良好でない関係であった場合は反面教師的に捉える傾向にあると示唆した。親子関係がう まくいっているか、否かという認識は親に同一化するか、反面教師的に捉えるかに大きく 影響すると考えられる。
また、母娘関係を捉える上で重要な視点として、先にも挙げた親密になりやすい傾向が
挙げられる。母娘関係が親密になりやすい理南としては共同性Communionを重視する女性 同士であることや(Fischer,1986)、90年代以降は、長子相続制崩壊による母親側の娘に対す る世話期待の高まりと(柏木・永久,1999)、娘側の母親に対する経済面での依存の高まりに よって(中西,2006)、相互依存性が強くなっていることなどが挙げられる。この母娘に独特 な親密さは、娘の精神的適応感やアイデンティティ形成などにも重要であるが(藤岡・岡 本,2009)、一方で過度に密着することで娘の抑うつ感を高める傾向があるとも示されており
(渡邊,1997;北村,2008)、母娘関係を捉える上で、この親密・密着の程度は重要な視点である と考えられる。女性がなりたい現像について考えていく上でも同様に、自身の母親との親 密・密着の程度は、特に重きが置かれる視点であると推察される。
母娘聞の親密・密着の程度は、会話頻度(電話を含む)によって把握されることが多かった が(宮元・岩本ら,1997)、エリアチェワらは「極めてプライベートな事柄に関する打ち明け 話や、深刻な問題だけでなく、他愛ないことについての助言を与え合う母と娘は、なんの 秘密もなく毎日顔を合わせ、一緒に買い物をしては服を貸し合う。」(Ehac1he伍eta1 2002:325〉と述べ、親密、密着のあり方としては、2種類の形態があることを示している。
それぞれ、「親密さの表れとしての消費行動を中心とした同伴行動」と、「情緒。情報面に おける依存性」である。この2種類の相互作用は、ソーシャルサポート研究でも関係の親
しさを示す指標として取り上げられている。
本研究では、先行知見を踏まえて、会話(電話を含む)や、同伴外出などを「共行動(時間、
空間、興味を共有する行動)」として捉え、心配事を闘いてくれる、気持ちや考えを理解し てくれる、一緒に楽しくすごせる、アドバイスを与えてくれる、などの「情緒的親密さ」
として捉え、両面から母娘関係の親密・密着の程度について扱うこととする。
なお、今回は娘側の主観世界に対象を限定して調査を行う。そのため、「共行動」や「情 緒的親密さ」の頻度や程度について尺度を用いて尋ねると同時に、「母親とどの程度密着し ていると思うか」という本人の総合的な認識についても尋ね、関係性がどの程度うまくい っているかについても、「母親とどの程度うまくいっていると思うか」という同様の形式で 尋ねることとする。個々の具体的な行動や場面について、客観的な尺度で捉えると親密・
密着度が高い場合でも、親子関係という非常に個人的な事柄についての認識は、価値基準 がそれぞれでかなり異なると考えられるため、自身がどのように捉えているかどうかにっ いても尺度に拠らず調査することとする。
今回は、以上で述べた視点(うまくいっている程度、密着程度)からの母娘関係についての 認識と、自身の母親像(母親がどのような人であるか)が、なりたい現像を考える上で、どの ような影響を与えているかについて調査を行った。まず、研究1において、質問紙調査で、
上記の内容についての調査を行う。今回は女性の特徴について、より明確に捉えるために、
対照群として男性のデータも収集した。研究2において、研究1の結果を元に、女性のみ
を対象として、イシタヴユー調査による、より具体的な出来事やエピソード、それにまつ わる心情についても聞き取りを行った。
2.研究1
2−1.目的
質問紙を用いて、大学生が抱く母親像や母子関係への認識、なりたい現像について調査 し、母親像、母子関係の認識がなりたい現像を考える際にどのような影響を与えるかにつ いて分析する。
2−2.方法
(1)調査対象:関東近郊の大学に通う大学生178名(男性87名、女性89名、不明2名)
(2)調査期間:2012年10月〜11月。大学の講義内で調査協力を依頼し、質問紙を配布。そ の場で回答してもらい、同時に回収も行った。
(3)調査方法:以下の項目から成る質問紙調査の回答を依頼した。
①フェイスシート;性別、学年、年齢、社会人経験の有無、母親との同別居、母親の就 業形態、(フルタイム勤務、パートタイム勤務、専業主婦、その他から選択)
②母子密着尺度(藤田,2003)修正版
具体的な日常の場面などを含めて母親との関係について尋ねる質問紙。7件法で「1.
全くあてはまらない」から「7.非常にあてはまる」の回答形式を取った。藤田(2003)
での質問項目のうち、同居している母子にしか該当しない質問、父親と母親を比較す るような質問を除いた16項目を使用。
③母子関係の密着程度認識
周囲と比較したときの、母親との密着程度の認識について、5件法、「1.全く密着し ていない」、「2.あまり密着していない」、「3.どちらともいえない」、「4.やや密着してい る」「5.非常に密着している」の形式で回答させた。
④母子関係のうまくいっている程度認識
母子関係のうまくいっている程度の認識にいって、5件法、「1.全くうまくいってい ない」、「2.あまりうまくいっていない」、「3.どちらともいえない」「4.ややうまくいっ ている」、「5.非常にうまくいっている」)の形式で回答させた。
⑤母親像(選択肢、自由記述)
櫻井・本多(2004)を参考に作成した母親像(「1.子どもの指導、教育に熱心な母親」、
r2.子どもの考えを尊重する母親」、r3.子育て以外のこと(仕事、趣味など)に活動的な
母親」、r4.子どものことを何より一番に考える母親」、r5.その他(自由記述式)」)から、
自分の母親のイメージに最も近いもの1つを回答させた。さらにそれに沿うような具 体的な日常の様子も自由記述させた。
⑥なりたい現像(選択肢、自由記述)
櫻井・本多(2004)を参考に作成したなりたい現像(「1.子どもの指導、教育に熱心な親」、
r2.子どもの考えを尊重する親」、r3.子育てと、それ以外のこと(仕事、趣味など)を両 立する親」、「4.子どものことを、何より一番に考える親」、「5.その他(自由記述式)」)
から、自分の理想の親イメージに最も近いものを1一っ回答させた。さらに具体的にど のように子どもに関わりたいか、そのなりたい親像を選択した理由を自由記述させた。
(4)分析方法:統計処理はSPSS. r12.Oを用いた。自由記述についてはKJ法による分類を
打つだ。
(5)倫理的配慮:質問紙回答への協力は自由意志、無記名で行い、対象者のプライバシーを 確保することとした。(フェイスシートで調査協力同意の確認を行った。)研究2のインタヴ
ユー イ査協力に応じる場合のみ、名前とメールアドレスの記入を依頼した。
2・3.結果
(1)基礎的分析
大学生178名(男性87名、女性89名、不明2名)の回答を得た。そのうち、同意を得ら れなかったもの、既に母親が他界しているなどの理由で回答に欠損のあったもの、回答者
の年齢が青年期(今回は25歳までとした)を越えているものは除外し、167名(男性82名、
女性85名)を分析対象とした。
①研究協力者の属性
対象者の平均年齢は19.91歳(艇1.54)で、最小18歳、最高24歳であった。なお、男性 のみの平均年齢は20.2歳(艇1.66)、女性のみの平均年齢は19.67歳(80=1.39)であった。
学年は1年生が86名、2年生が40名、3年生が14名、4年生が27名であった。学年ごと
の男女の分布も以下の通りであった。(表1,2)
今回の分析対象者には社会人経験がある者は7名、ない者は160名であった。また、
母親との同別居については同居91名、別居76名で、母親の就業形態については、フルタ
イム勤務は43名、パートタイム勤務は68名、専業主婦は46名、その他10名であり、そ
の他の具体的な内容としては自営業、白毛での内職、白毛で英語塾などであった。一
表1一協力者の年齢の分布
年齢(歳)
18 19 20 21 22 23
男性(%) 女性(%)
10(6) 17(1O.2)
27(16.2) 30(17.9)
14(8.4) 21(12.6)
13(7.8) 4(2.4)
6(3.6) 10(6)
10(6) 3(1.8)
24 2(1.2)
合計
全体(%)
27(16.2)
57(34.1)
35(21)
17(10.2)
16(9.6)
13(7.8)
0 2(1.2)
82(49.1) 85(50.9) 167(100)
(人)
表2協力者の学年の分布 学年
五年生
2年生 3年生 4年生 合計
男性(%) 女性(%)
40(24) 49(27.5)
21(12.6) 16(11.4)
8(4.8) 9(3.6)
13(7.8) 14(8.4)
82(49.1) 85(50.9)
全体(%)
86(51.5)
40(24)
14(8.4)
27(16.2)
,167(100)
(人)
②母子密着尺度の因子構造
主因子法、プロマックス回転により、固有値1を基準に因子分析を打つだ。その結果、
因子負荷量O.4に満たない項目を削除し、全15項目となった。分析の結果、3因子によっ て構成されると思われるが、クロンバックのα係数が.897と高い値を示すことから一次元 性が高いと考えられた。そのため、15項目全体の合計点を、母子密着尺度得点として扱う
こととした。
母子密着尺度得点合計(105点満点)で、平均63.48点(艇17.65)、最小値21点、最大 値102点であった。男性のみの場合平均57.24点(棚=16.57)、女性のみの場合平均
69.49(80=16.61)であった。
なお、フユイスシートに記載された年齢、学年、社会人経験の有無、母親の就業形態に よって密着尺度得点に有意差は見られなかったが、性別と住居形態(同居・別居)には有意差 が見られた。同居している場合の平均値が91点、別居している場合の平均値が76点で、〃
検定を実施したところ、戸4.5(〆.05)で同居の場合の方が有意に得点が高いと示された。(性
別による6検定は2・4.(2)性別における分析にて詳しく述べる。)
③母子関係のうまくいっている程度認識
「1.うまくいっていない」が3名、「2.あまりうまくいっていない」が7名、「3.どちらと もいえない」が20名、「4.ややうまくいっている」が74名、「5.非常にうまくいっている」
63名であった。回答者の約80%が「4.ややうまくいっている」、もしくは「5.非常にうまく いっている」のどちらかに回答していた。(表3)
密着尺度合計点との関連について、スピアマンの順位相関係数を算出したとこ
ろ、.502(〆,01〉であり中程度の相関を示した。さらに、各選択肢毎に尺度合計点において 分散分析を実施し、正14.63ト.05)で有意差が認められたため、TukeyのHSDで多重比較
を行った。その結果、「5.非常にうまくいっている」は他の全ての選択肢よりも有意に得点 が高い、と示された。また、「4ややうまくいっている」は「2.あまりうまくいっていない」、
「3.どちらともいえない」よりも有意に得点が高いと示されたが、「1.あまりうまくいって いない」との有意差は示されなかった。
表3 うまくいっている程度認識回答毎の人数分布 選択肢
1.全くうまくいっていない 2.あまりうまくいっていない 3.どちらともいえない 4.ややうまくいっている 5.非常にうまくいっている 合計
男性(%) 女性(%〉 全体(%)
2(1.2) 1(0.6) 3(1.8)
2(1.2) 5(3) 7(4.2)
11(6.6) 9(5.4) 20(12)
37(22.2) 37(22.2) 74(44.4)
30(18) 33(19.7) 63(37.7)
82(49.1) 85(50.9) 167(100)
(人)
④母子関係の密着程度認識
「1.全く密着していない」が5名、「2.あまり密着していない」が40名、「3.どちらとも いえない」が47名、「4.やや密着している」が51名、「5.非常に密着している」が24名で あった。最頻値は「4.やや密着している」(5エ名)であったが、「2.あまり密着していない」(40 名)、「3.どちらでもない」(47名)とどちらも次いで回答数が多く、回答が中央に集中した形 であった。(表4)
密着尺度得点との関連について、スピアマンの順位相関係数を算出したところ、.613(
〆.01)と、中程度の相関を示した。さらに、各選択肢毎に尺度合計点において分散分析を実 施。社25.52峠.05)で有意差が認められたため、 keyの亘SDで多重比較を行った。その 結果、「5.非常に密着している」と「1.全く密着していない」、「2.あまり密着していない」、
ギ3.どちらともいえない」よりも有意に得点が高いと示された。また、「4.やや密着してい
る」も「1.全く密着していない」、「2.あまり密着していない」、「3.どちらともいえない」よ
りも有意に得点が高いと示された。「4やや密着している」と「5.非常に密着している」の
間には有意差は見られなかった。また、「3.どちらともいえない」は「1.まったく密着して
いない」よりも有意に得点が高いと示された。「1.まったく密着していない」と「2,あまり 密着していない」との間には有意差は見られなかった。なお、「うまくいっている程度認識」
と「密着している程度認識」との関連について、スピアマンの順位相関係数を算出したと ころ、.341峡,01)と弱い相関が見られた。
表4密着している程度認識回答毎の人数分布 選択肢 男性(%)
1.全く密着していない 2.あまり密着していない 3.どちらともいえない 4.やや密着している 5.非常に密着している 合計
女性(%) 全体(%)
2(1,2) 3(1,8)
23(13.8) 17(10.2)
23(13.8) 24(14.3)
25(15) 26(15.5)
9(5.4) 15(9)
82(49.1) 85(50.9)
5(3)
40(24)
47(28.1)
51(30.5)
24(14,4)
167(100)
(人)
⑤母親像
「1.子どもの指導、教育に熱心な母親」が19名、「2.子どもの考えを尊重する母親」が 82名、「3.子育て以外のこと(趣味、仕事など)に活動的な母親」が11名、「4.子どものこと を何より一番に考える母親」が44名。「5.その他」が11名であった。なお、「5.その他」の 具体的な記述内容としては「子どものことを尊重し、自分のことも両立できる親」、「考え は尊重した上で助言もしてくれる」など既存項目に無かった内容や折衷案的な内容で、尚 且つ、ポジティブな内容が示されたものがあった。その一方で、「子どもの意見はまず否定 から入る親」、「自己中心的な母親」、「母親の考えを押し付ける」などの母親の強制的なイ メージや、「夫に耐え続ける母親」のようなネガティブ准内容も示されていた。(表5)
表5母親イメージ毎の人数分布、密着尺度合計点の平均 母親像
1.子供の指導教育に熱心な母親 2.子供の考えを尊重する母親 3.子育て以外のこと(趣味仕事など)
に活動的な母親
吐子供のことを何より一番に考える母親 5.その他
合計
男性 女性 全体 密着尺度合計平均 9 10 19
43 39 82
4 7 11 20 24= 44 6 5 11 82 85 167
54.68(ぶ0二11.7)
61.77(〃=15.18)
54(雌=13.O1)
75.75(醐=16−29)
52.55(側2=26.49)
母親イメージ毎に密着尺度合計得点の平均に差があったかどうか、一元配置の分散分析を
実施。F・=1α26(〆.05)で有意差が認められたため、丁吐eyのHSDで多重比較を行った。
その結果、F1,子どもの指導、教育に熱心な母親」と「4子どものことを何より一番に考え る母親」の間、「2.子どもの考えを尊重する母親」と「4.子どものことを何より一番に考え る母親」の間、「3.子育て以外のこと(趣味、仕事など)に活動的な母親」と「4.子どものこと を何より一番に考える母親」、「5、その他」と「4子どものことを何より一番に考える母親」
の間にそれぞれ有意差が見られた。また、各母親イメージ毎のうまくいっている認識、密 着している認識についての人数分布は以下のとおりである。(表6,7)
表6母親イメージ毎のうまくいっている程度認識についての人数分布
1.全くうま2.あまりう 3.どちらと 4.ややう 5.非常に合 くいってい まくいっ もいえない まくいっ うまくい 計 ない ていない ている っている 1.子どもの指導教
育に熱心な母親 2.子どもの考えを 尊重する母親 3.子育て以外のこ
と(趣味、仕事など)
に活動的な母親 4.子どものことを 一番に考える母親
5.その他
合計
0 1 6 2 3 9
1 1 1
0 0 3 0 2 1 3 7 20
8 4 19
41 27 82
3 5 11
19 22 44
3 5 11 74 63 167
(人)
表7母親イメージ毎の密着している程度認識についての人数分布
1.全く密着2.あまり 3.どちら 4.やや密着一5.非常に合 していない密着して ともいえ している 密着して計
いない ない いる 1.子どもの指導教
育に熱心な母親 2.子どもの考えを 尊重する母親
3.子育て以外(趣味、
仕事など)に活動的 な母親
4.子どものことを 一番に考える母親
5.その他
合計
1 5− 7
1
3 3 19
27 24 23
2 2 5 0
7 82
9 ∩ 11
4 9 22 1 2 2
5 40 47
9 44 1 5 11 51 24 167
(人)
母親イメージについての自由記述(「選択した母親イメージに沿うような目覚の様子を書 いてください」)は、各イメージ毎にKJ法を用いて、分類した。
「1.子どもの指導、教育に熱心な母親」を選択したグループは、KJ法の結果、<子ども への干渉>、<厳しいルール設定>、く母親の指導・教育への感謝>、<母親の否定的発 言>の4つの大カテゴリーに分類された。各小カテゴリーは以下の通りである。(表8)
表8 「1.子どもの指導、教育に熱心な母親」についての自由記述
大カテゴリー 小カテゴリー 代表的な記述
<子どもへの干渉〉 「勉強するように言う」 ・バイト、サークル友人など よりまず勉強する様に言う
「授業、出席、学習法への口出 ・成績や授業の出席に感じて
し」
うるさいこと
r子どもの進路選択への干渉」 1私に中学受験をさせたこと
・高校受験、大学受験と二度 の受験を体験したが、どちら も最終的には母の希望通り
になった。
「子どものプライベートに干 ・私のSNSを勝手に見る
渉」
<厳しいルール設定> 「しつけ、礼儀、生活態度、に ・子どもの頃からしつけ、礼
対して厳しい」 儀、勉強についてはうるさか
った
「厳しい門限」 ・門限が決まっていて厳しい
<親の指導教育への感謝> r塾へ通わせてくれた」 ・塾に通わせてくれた
「子どもの進路について調べ ・進路決定の際、色々調べて
る」
言ってくれる
<否定的発言〉 「母からの否定的発言」 ・育て方を間違えたとか、そ
んなんでどうするとか言わ
れる
「2.子どもの意見を尊重する親」を選択したグループはKJ法による分類の結果、<子ども のやりたいことを尊重する>、<子どもの考えを認める〉、<子どもに干渉しない>、<
子どもに命令しない>、<子どもの話を聞く〉、<子どもにアドバイスをする>の6つの 大カテゴリーに分類された。各小カテゴリーは以下の通りである。(表9)
表9 「2.子どもの考えを尊重する母親」についての自由記述
大カテゴリー 小カテゴリー 代表的な記述
<子どものやりたいことを r最終決定は子に委ねる」 ・私や妹に対して意見は言う
尊重する〉 が、最終的には自分の好きなよ
うにしなさいと言う
「バイト、進路、就職先な ・進学などの将来のことや、部 ど子どもが好きなようにさ 活、バイトなど選択する際には
せる」 干渉せずに自由に選ばせてく
れる
「子どものやりたいことを 1自分の決めたことを応援して
応援する」 くれる
・自分のやりたい事に対して、
批判するようなことは言わず、
後押ししてくれた
「子どもにやりたいことを ・私が何か決断を迫られた時に やるように言う」 うじうじ悩んでいると、「お前 のやりたいようにやれば」と声 をかけてくれる
<子どもの考えを認める> 「子どもの考えに反対しな ・私の考えや、やることについ
い」 て意見は言うが、反対はしな
い。アルバイトをする時も理由 は聞いてきたが反対はしなか った
「子どもの考えを否定しな ・否定的な言葉を無意味に言わ
い」 ない
「子どもの活動に対して肯 ・私が大学で行っているサーク
定的」 ル活動や生活について概ね肯
定的である
<子どもに干渉しない> 「子どもの進路に口出しし ・進学やクラブ活動などで口を
ない」 出されたことはない
「子どもに干渉しない」 ・特に干渉されない
<子どもに命令しない> 「子どもに命令、強制しな ・何か強制的にやらされたり、
い」 「〜しなさい」と言われたこと
はほとんどない
「何かを禁止されたことが ・夜遊びなど、私のライフスタ
ない」 イノレ(?)に口を出しをしない。
心配はするが、怒ったり禁止し たりすることはない
<子どもの話を聞く> r意見が違っても、子ども ・自分と違う意見でも、まずは の話を最後まで聞く」 闘いてくれる
・自分の主張を最後まで聞いて くれた
<子どもにアドバイスをす 「悩んでいる子どもにアド ・何かが起きた時には自分の考
る〉 バイスをする」 えぱかり押さず、子どもの言い
分も聞いてアドバイスしてく れるような
「3.子育て以外(趣味、仕事など)に活動的な母親」を選択したグループは、KJ法を用いた 分類の結果、<忙しい母親の姿>、<趣味・仕事に精力的な母親>、<家にいても、子育 て以外のことをする母親>、<家にあまりいない母親>の4つに分類された。(表10)
表10「3.子育て以外く趣味、仕事など)に活動的な母親」についての自由記述
カテゴリい 代表的な記述
<忙しい母親の姿> ・40代で教員に復帰し、忙しい日々を送 っている
<趣味・仕事に精力的な母親> ・日々精力的に仕事、趣味をしている姿を 見ます
・週3ほどパート勤務をしたり、休日はゴ ルフに行ったり、縫い物をしたり、自分の 時間も大切にしている
<家にいても、子育て以外のことをする母親> ・家にいる時も常に自分の趣味に関わるこ
し士 1 デ1.、エ
<家にあまりいない母親>
し士 1
し仏レ㌧vIり
・家にあまりいない
・仕事を3つかけもちしているので、あま り家で顔を合わせていなかったし、話す機 会がなかった。一人暮らしを始めてからは、
ほとんど連絡をとっていない。
「4。子どものことを何より一番に考える母親」を選択したグループでは、<相談役、アドバ イザー役としての母親〉、<子どものために行動する母親〉、<自分より子どもを優先す る母親>、〈子どもを心配する母親〉、<子どもを大事に思う母親>の5つの大カテゴリ ーに分類された。(表11)
表11「4.子どものことを何より一番に考える母親についての自由記述」
大カテゴリー 小カテゴリH 代表的な記述
<相談役、アドバイザー役 「子どもの相談役である母 ・私が進路や友達のことで悩
としての母親> 親」 んでいたら積極的に話しを聞
いてくれる
「子どもにアドバイスを与え ・私たちの学校での出来事な
る母親」 とを熱心に聴き、アドバイス をしてくれたり、自分のこと よりまず子どものことを優先 して考えてくれていると思う
<子どものために行動する 「自分に不利益が生じても子 ・自分に不利益なことや困難 母親> どものために行動する母親」 なことでも、それが子どもの ためになるならやろうとする
「子育てのために仕事をす ・大学の授業料などを払うた
る」
め、自分の時間を削って働い
てくれる
「子どものために夫婦生活を ・母は父のことが嫌いだが、
続ける」 私たち子どものことを考えて 20歳まで我慢してくれてい
る
<自分より子どもを優先す 「自分よりも時間的・金銭的 ・自分のものより私たちのも る母親> に子どもを優先する」 のを優先して買うし、それが
当たり前だと思っている
「子どものやりたいことをや ・私の願うことは大小を間わ らせてくれる」 ず叶えてくれた(浪人して予 備校に行くこと、東京の大学 への進学)
「スケジュールを子どもに合 ・子どもの入試の合否発表な
わせる」 どは仕事を休む。家事を子ど
もの生活リズムに合わせる
<子どもを心配する母親> 「子どもの生活を心配する母 ・私から実家に電話するとす 親」(一人暮らし) ごく喜び、バイトやサ㎞クル、
お金のことを闘いてくる、心 配してくる
「子どもの帰りを心配する母 ・帰りが遅くなることがある
親」 と心配して迎えにきてくれる
「メール、電話で子どもの様 ・毎日メールや電話で自分の
不確認」 ことを確認する
・元気が無い時にメールをく れる
<子どもを大事に思う> r子どもを大事にしてくれて ・子どもを大事にしてくれて
いると伝わる」 いると伝わる
「子どもを想ってくれてい
・アれ好きそうだったから
る」
と言って何か買ってきたり、
私や兄弟がいない時間にも私 達のことを考えてくれている
⑥なりたい現像
「1.子供の教育に熱心な親」は10名、「2.子供の考えを尊重する親」は77名、「3.子育て とそれ以外のこと(趣味、仕事など)を両立する親」、r4子どものことを何より一番に考える 親」が29名、「5.その他」が7名であった。なお、「5その他」についての記述内容は「怒
るのではなく叱る親(自分の理想を押し付けない)」「対話から理解することができる親(決し て差別的な発言はしない」や「子供と一緒に成長する親」という選択肢にない内容を述べ たものが見られたが、そうした回答の申には自分自身の母親イメージでネガティブな内容 を述べている場合があった。また、「子どもが苦手なので作る予定がない」、「親になりたく ない」との回答も複数件あった。(表12)
また、なりたい現像毎に密着尺度合計点の平均点について差があったかどうかを確認す るため、一元配置の分散分析を実施。卜孔78(〆.05)で有意差が見られたため、丁瓜eyの HSDで多重比較を行った。その緯果、「4.子どものことを何より一番に考える親」の方が
「2.子どもの考えを尊重する親」より有意に得点が高く、さらに「4子どものことを何より
一番に考える親」の方がr5.その他」の有意に得点が高いと示された。
表12 なりたい現像毎の人数分布と密着尺度合計平均
1.子供の指導教育に熱心な親 2.子供の考えを尊重する親 3.子育てとそれ以外のこと(趣 味仕事など)を両立する親 4子供のことを何より一番に考
える親 5.その他
合計
男性 女性 人数 7 3 35 42
21 23
14 15 5 2
密着尺度得点(平均)
10 60.20(SD=14.88)
77 61.92(SD=1&75)
44= 62.73(SD=15.14)
29 73.93(SD=15.3)
7 46−71(SD二13.55)
82 85 167
なお、各なりたい現像毎に選択した、母親像の人数分布についても以下に示す。(表13)
表13理想イメージ毎の母親イメージの人数分布 母親 1.指導教
轤ノ熱心 ネ母親
2.子どもの
lえを尊重 キる母親
3.子育て以外のこと(趣味、
d事など)に
?ョ的な母親
4.子どものこ
ニを一番に考える母親
5.その他 合計 理想
1.指導教育に
M心な親 2 3 1 3 1 10
2.子どもの考 ヲを尊重する
齔e・ 6 48 8 12 3 77
3、子育てとそ 鼈ネ外(趣味、
d事など)を
シ立する親 8 25 2 4 5 44
4.子どものこ
ニを一番に考える親
1 4 0 24 0 29
5.その他 2 2 0 1 2 7
合計 19 82 11 44 11 167
(人)
また、なりたい現像に関する自由記述(「具体的に子どもとどのように関わりたいか」)
について、なりたい親像毎に、KJ法を用いて分類した。
「1.子どもの指導、教育に熱心な親」を理想のイメージと回答したグループは、KJ法の結 果、<子どもの将来のための指導、教育>、<学力の向上>、<子どものために誉めたり、
叱れる親>、<父母間の役割分担>の4つのカテゴリーに分類された。(表14)
また、「1,子どもの指導、教育に熱心な親」を選択した理由として、<子どもの将来のた めの指導、教育〉、<子どものために誉めたり、叱れる親>に分類された回答には「自分 の親がそうだったから」、「大学生になって、親のしつけに感謝したから」という記述が見 られた。また、<学力の向上>に分類された回答では、「子どもの将来は学歴で決まるから」
と述べられ、<父母間の役割分担>では「育った環境でその人の人間性、価値観が変わる と思うから」と述べられていた。
表14 「1.子どもの指導、教育に熱心な親」グループの自由記述
カテゴリー名 具体的な記述
<子どもの将来ための指導、教育> 。社会に出て困らない程度のしつけ
・子どもが将来自立できるように
<子どものために誉めたり、叱れる親> ・無条件に子どもを愛し、誠実な人になるよ う、誉めたり叱ったりしたい
・叱るべき所で叱れる親でありたい
〈学力の向上> ・人間性を育てるのも大事だが、学力向上を 念頭に子育てをしたい
<父母間の役割分担> ・母が優しいなら、父である自分は厳しく
「2.子どもの考えを尊重する」を理想のイメージと回答したグループの自由記述は、KJ法 の結果、〈子どものやりたいことを認める>、<自主性のある子どもに育てたい〉<子ど もとの関わりを大事にする>、<自分の意見を押し付けない〉のように教育方針を示すも のと、<一定の距離感を保つ関係>、<親子に上下がない関係>のように親子の関係のあ
り方を示すもの、合わせて6つの大カテゴリーに分類された。(表15)
また、「五子どもの考えを尊重する親」を選んだ理由としては、全てのカテゴリーに分類 された回答に共通して、「親がそのようにしてくれてありがたいと思っているから」、「そう いう風に育ててもらったから」という記述と、「自分の親がそうではなかった」、「自分の親 が過保護すぎた」、「親が否定してやりたいことができなかった」などの記述とが見られた。
さらに、<一定の距離感を保つ〉に分類された回答の中には、「子どもも一人の人間、個人
の判断に委ねたい」という子どもと親を独立した存在として捉える記述も見られた。
表15 「2.子どもの考えを尊重する親」グループの自由記述 大カテゴリ} 小カテゴリー 代表的な記述
く子どものや 「子どものやりたいこと ・子どもがやりたいことを自由にやらせてあげ りたいことを をやらせてあげる」 る(非行などは別問題だが)
認める> ・習い軍とか、子どもがやりたかったらやらし
たける
「子どものやりたいこと ・子どもが行くべき道を応援できる親になりた に対して応援・鶴カ」
し、<自主性のあ r自立し、自主性のある子 ・子どもに自主的に動いて色んなことをしてく る子どもを育 どもに育てたい」 れるようになって欲しいため、あまり口出しは
てたい> したくない
「自分で考えられる子ど ・子どもに自分で考えさせる親
もに育てたい」 。自分で学んでいけるようになるよう、見守っ
とく
<子どもとの 「子どもと会話、コミュニ 。積極的に子どもと会話をし、子どもの性格や 関わりを大事 ケーションをする」 学校生活をきちんと理解した上で尊重したい。
にする> 「子どもの話しをきちん ・子どもが真剣に話そうとしている時は、それ
と聞く」 に気づいて、しっかり耳を傾けて聴く
「子どもにアドバイスを ・子どもの話しや意見をよく聞き、アドバイス
する」 を与えてやれるような存在
「子どもの想いを大切に ・子どもの考えや想いを大切にする。良い意味
する」 で自由に
<自分の意見 r一方的に怒らない」 ・すぐに怒ったりせずに「どうしたの?」と子
を押し付けな どもの意見を闘く
レ、> 「親の意見を押し付けな ・正しいこととかは教えるけど、価償観的なも
い」 のは押し付けたくない
「命令をしない」 ・アドバイスはするけど、命令はしたくない
<一定の距離 「過干渉すぎず、遠すぎ ・つかず離れず、程よい距離感を持って接して 感を保つ関係 ず、丁度良い距離感」 あげだい
>
「あまり干渉しすぎず、最 ・深く関わりすぎず、本当に困っている時だけ 低限のフォローをする」 手助けをする
〈親子に上下 「親も子どもと対等」 ・一 lの人間として対等な関わりをしたい
がない関係> ・子どもと同じ目線で話しをしたい
r親子一緒の立場で遊べ ・常に上から物事に口を出すのではなく、一緒
る」 に馬鹿ができるような関係を築きたい
r3、子育てとそれ以外(趣味、仕事など)を両立する親」を選択したグループは、KJ法の 結果、<親子共に自由を尊重><子どもも自分も好きなことをしたい>、<子どもと共通 の趣味、余暇を楽しみたい><仕事と子育てを両立させる〉、<子どもが安心して楽にな れる相手><時期によって臨機応変な距離感>の6つの大カテゴリーに分類された。(表16)
表16『3.子育てとそれ以外(趣味、仕事など)を両立する親」を選択した場合の自由記述
大カテゴリー 小カテゴリ㎞ 具体的な記述
<親子共に自由を尊重> 「基本的に自由を尊重」 ・基本的に子どもの好きなように やらせ、間違った道に進みそうに なったら注意する
「親子それぞれの独立性」 ・子どもは子ども、自分は自分。
プライバシμにつけこまず自由に させたい
く子どもも自分も好きな 。自分の世界を持ちつつ、子ども
ことをしたい〉 と親友のように接する。
・子どもにやりたいことをさせて あげつつ、自分もできる限り好き なことをしたい
く子どもと共通の趣味、余 ・同じ趣味、同じ興味を共有した
暇を楽しみたい>
し、・自分の趣味に子どもを巻き込む
<子育てと仕事を両立さ ・仕事をしながら常に子どものこ
せる> とを考える。ないがしろにしない
ようにする。
<子度が安心して楽にな 「子どもの話しを聞く」 ・話しをしてくれる、聞いてあげ
れる相手> られる関係を作る
「子どもにが悩んでいたら ・子どもが悩んでいたら助けにな 助けになりたい」 りたい
<時期によって臨機応変 ・小さい頃は母子一体、大きくな
な距離感> ったら少し離れて部分的に重なる
ような、でも時々一体になる母子。
完全分離はだめ。
また、r3.子育てとそれ以外(趣味、仕事など)を両立する親」を選択した理由として、<
子どもも自分も好きなことをしたい>に分類された回答の中には、「子育て以外の生き甲斐
を作ることが必要」、「子育てだけだと視野が狭くなってストレスが溜まる。緕馬子育てに
も悪影響」のような記述が見られた。また、<親子共に自由を尊重>、<子どもも自分も 好きなことをしたい>に共通して、「親がそうであったから」という記述がある一方で、「母 が子育て一筋で、自分はそうなりたくない」、噺は家庭と仕事に縛られているような気が する」のような記述が見られた。<子どもと共通の趣味、余暇を楽しみたい>では、ト縞 に何かすることで共に楽しみ、成長したい」や、加えて、「自分の母が子育て一筋で趣味が 無いので、自分はそうなりたくない。また、母親に今からでも趣味を見つけて欲しい」と いう理由が述べられたものもあった。
「4.子どものことを何より一番に考える親」を理想の親イメージとして選択したグループ の自由記述は、KJ法の緯果、<一定の距離感を保つ>、<子どものやりたいことをやらせ たい>、<頼れる存在としての親>、<子どもとの関わりを大事にする>の4つの大カテ ゴリーに分類された。(表17)
表17「全子どものことを何より一番に考える親」を選択した場合の自由記述
大カテゴリー 小カテゴリー 具体的な記述
<一定の距離感を保つ> ト走の距離を保つ、介入し ・干渉しすぎないように。も
すぎない」 し間違っていたらそっとア
ドバイスしたい
「距離感を考えつつ見守る」 ・時には密接に、時には遠く から見守る感じで
〈子どものやりたいことを r子どもの希望を叶えてや ・子どもの意見を聞き、それ
やらせたい> りたい」 を尊重し、応援してあげたい
<頼れる存在としての親〉 「子どもの悩みや相談をし ・悩みがあればしっかりと耳
つかり聴く」 を傾けて聞いてあげたい
「どんな時も子どもの味方 ・子どもがどれほど反抗しよ でいる」 うが、子どもにとって絶対的
に裏切らないと思える親
<子どもとの関わりを大事 「何でも話せる関係」 ・何でも話せる、親友のよう
にする> な関係
「積極的にコミュニケージ ・子どもと積極的にコミュニ ヨソ疹少.ス1 .片一 ノ賞、ノ.島酌如.ス.トらか
ヨンをとる」 ケーションを取れるような
母親になりたい
「子どもと一緒に何かする」 ・一緒に出かけたり、楽しく
い会話したり、仲良い親子
「4.子どものことを何より一番に考える親」を選択した理由については、全てのカテゴリ ーに分類された回答に共通して、「自分の母がそうで、母が好きだから」、「親がそうしてく れて愛されていると感じられたから」などが見られた。また、<頼りになる存在としての 親>では、「子どもの幸せは私の幸せだから」という、子どもに愛情を注ぎ、自身よりも子
どもを優先していることが明確に示さ札るような記述も見られた。
(2〉性差の分析
うまくいっている程度認識、密着している程度認識、母親像、なりたい現像の回答につ いて、性別におけるκ二乗検定を実施したが、どの項目に対しても、性別による有意差は 見られなかった。密着尺度得点の合計点に、性別における〃検定を実施した結果、男性平均 57.24点(艇1a57)、女性平均点が6a49点(艇1&61)で、女性の方が有意に得点が高い と示された。(芦一4.58,椎165,〆.05)さらに、項目矧こ性別におけるb検定を実施した結果、
以下の10項目において、女性の方が男性よりも有意に得点が高いと示された。(表18)
表18密着尺度項目ごとの性別における。検定の結果
男ヤ生(刀=82)
女性(昨85)
平均 標準偏差 平均 標準偏差 〃値 2.私は母に学校であったこと
や仲間のことをよく話す
3.74 2
4,91 1.89 ・3.86*3.私は母の顔を見ると、何と なく安心できる
4,29 1,68 5,24 1.57 一3.75*
7.私は母の目や母の誕生同に は、お祝いの挨拶をしたり、何 かプレゼントすることがある
4.1 2,04 5,66 1,65 一5.42*
8.母が何かを探していたら、
私も一緒に探してあげる
4,39 1,73 4−95 1.49
・2.25*
9.私は母の考えは何となく解 っているように思う
3,91 1,64 4,59 1.5
一2.79*
10.私が衣服を買う時には、母 がついてきてくれることがよ
くある
2,87 2,05 4,32 2.02
一4.61*
11.母は私の友達のことをよく 知っている
3,30 1,72 4,00 1.65 一2.67*
12.私は貢い物などに母と一緒 に出かけることがよくある
3,29 1,79 4,84 1.62 一5.85*
13.私は母を失ったら生きる気 力をなくしてしまうと思う
3,68 1,74 5,19 1.57 一5.87*
15.私の部屋に母が入ってきて も別に気にならない
3,70 2,02 4,85 1.92 一3.78*
(*ρく05)
また、各母親像毎に、男女における密着尺度得点を比較したところ、「2.子どもの考えを 尊重する母親」の場合は、男性平均57.9点、、女性平均が66点で、女性の方が有意に得点 が高いと示された。(仁・2.5,佐79,〆.05)また、「4.子どものことを一番に考える母親」の場
合は別生平均65.9点、女性83.7点で、女性の方が有意に得点が高いと示され、
(仁4.14,佐42,ρく.05)「5.その他」の場合は男性平均点35.5点、女性平均点73点で、女性 の方が有意に得点が高いと示された。(仁一3.02,佐9,〆.05)
なお、なりたい現像毎に、男女における密着尺度得点を比較したところ、「2.子どもの考 えを尊重する親」の場合は、男性平均55.26点、女性平均67.48点で、女性の方が有意に 得点が高いと示された。(仁・2.96,佐75,ρく.05)また、「3.子育てとそれ以外のこと(趣味、仕 事など)を両立する親」の場合も、男性平均57.86点、女性平均67.17点で、女性の方が有 意に得点が高いと示され(←一2.12,佐42,〆.05)、「4.子どものことを一番に考える親」の場 合は男性平均63.07点、女性平均84.07点で、女性の方が有意に得点が高いと示された。
(片5.02,佐27,〆.05)
(3)女性における密着尺度得点毎の分析
性別における〃検定において、密着尺度の合計点、項目毎の場合は10項目で女性の方が 有意に得点が高いと示された。ここで、対象を女性のみに限定し、女性の中でもさらに点 数が高い群と、低い群、に分類して回答傾向の比較、分析を行った。
密着尺度得点上位20%(86点以上、17名)を島群、†位20%(56点以下、16名)を低群と する。なお、島群の密着尺度得点平均は97.26(艇4.63)で、低群の密着尺度得点平均は 45.06(艇7,443)であった。両群のうまくいっている認識、密着している認識、母親イメー ジ、理想の母親イメージの回答分布を以下に示す。(表19,20,21,22)
表19尺度得点高群低群におけるうまくいっている程度認識人数分布 1.全くうま 2.あまりう 3.どちら 4.ややうまく 5.非常にうま 合計
くいって まくいっ ともいえ いっている くいっている いない ていない ない
島群
(上位20%) 0 低群
(下位20%) 5
0 0
5 3
4 13 17
3 0 16
(人)
表20尺度得点高群低群における密着している程度認識人数分布
1.全く密着
していない 2.あまり密着3.どちら 4.やや密着 していない と.もいえ している ない
5.非常に密着合計 している
島群
(上位20%) 0 1 1 7 8 17
低群
(下位20%) 2 7 6 − 1 0 16
(人)
表21尺度得点高群低群における母親イメージの分布
1.指導教育
熱心な母 2.子ども 3.子育て以外のこ の考え尊 と(趣味、仕事な 重する母 ど)に活動的な母
4.子どもの ことを一番 に考える母
5その他 合計
高群
(上位20%) 0 3 12 2 17
低群
(下位20%) 5 8 1 1 1 16
(人)
表22尺度得点高群低群におけるなりたいの親イメージの分布
総灘育寡緒宇餌膝き島き珪皇暴5その他合計
る親 を両立する親 に考える親 島群
(上位20%) 0 6 3 8. O 17
低群
(下位20%) 0 1 10 4 1 16
(人)