重度要介護高齢者における介護者の介護負担感およ び在宅介護の継続との関連要因に関する研究
著者 久保寺 重行
著者別名 KUBOTERA Shigeyuki
その他のタイトル Research of the factors related to caregiver burden of the elderly in serious need of nursing care and continuing home care
ページ 1‑171
発行年 2017‑03‑24
学位授与番号 32675甲第402号
学位授与年月日 2017‑03‑24
学位名 博士(人間福祉)
学位授与機関 法政大学 (Hosei University)
URL http://doi.org/10.15002/00013942
博士学位論文
論文内容の要旨および審査結果の要旨
氏名 久保寺 重行 学位の種類 博士(人間福祉)
学位記番号 第629号
学位授与の日付 2017年 3月24日
学位授与の要件 本学学位規則第5条第1項(1)該当者(甲) 論文審査委員 主査 教授 宮城 孝
副査 教授 岩崎 晋也
副査 桜美林大学大学院 教授 杉澤 秀博
重度要介護高齢者における介護者の介護負担感および在宅介護の継続 との関連要因に関する研究
Ⅰ 本論文の受理および審査の経過
久保寺重行氏より、2016年5月9日に博士学位請求論文が提出された。同年5月18 日の人間社会研究科教授会において受理審査委員会(委員:宮城 孝、岩崎晋也、長山 恵一、図司直也)が設置され、同年5月25日に論文受理審査委員会を開催し、協議し た結果、学位請求の要件を満たしていることを確認し、受理することを決定した。なお その際、一部文章表現等の加筆・修正を検討されたい等の要望がだされ、指導教員より 伝えることとし、その受理審査委員会審査報告が、同年6月1日の本研究科教授会にて 承認され、同時に、審査小委員会が設置され同論文の審査が委託された。
その後の審査過程において、各委員から内容の一層の充実を図るための加筆・修正等 の指導・助言があり、それらの内容を含め、本審査小委員会は、2016年12月17日10:00~
12:00 市ヶ谷キャンパスボアソナードタワー0901 教室にて、久保寺重行氏の博士論文
についての口頭試問を実施した。その後、字句や内容の一部加筆・修正を条件に3名の 審査小委員会全員が博士(人間福祉)の学位授与が妥当であると判断した。主査・副査 はその後の加筆・修正について確認したので、ここに博士論文審査委員会(研究科教授 会)に報告いたしたい。
以下は、本論文の概要とそのコメント、審査結果である。
Ⅱ 本論文の概要
1. 研究目的と研究方法
本研究は、介護保険制度の対象である要介護高齢者の内、特に施設への入所が多い重 度要介護高齢者とその介護者に焦点をあて、重度要介護高齢者の介護者が、いかに在宅
において介護生活への充実感と満足感を高めながら、介護負担感を軽減する要因及び在 宅介護を長期間継続していく要因を明らかにすることを目的としている。
これまでの要介護高齢者の介護負担研究においては、その対象を軽度から重度まで一 括して対象とした研究がほとんどであるが、本研究は、在宅介護において、一般的に介 護負担が重く施設入所が多い重度要介護高齢者を対象とした点に独自性が認められる。
本研究によるデータ分析の方法は、重度要介護高齢者を在宅で介護している介護者に 対するアンケート調査による量的分析とインタビュー調査による質的分析による説明 的混合研究法を用いている。説明的混合研究法は、質的データが、先に行った量的分析 の結果を説明するか、あるいはその上に構築することに役立つ(Creswell ら 2003)と されており、手順としては、量的データの収集と分析によって開始し、引き続いて質的 データの収集と分析がある。説明的混合研究法では、一般的に質的研究手法よりも量的 研究手法により大きな重要性を置いている(Creswell ら 2010)とされ、本研究におい ても、量的分析がより大きな位置を占めており、質的な分析は、量的な分析を補完する 位置づけとなっている。
本研究における量的調査は、調査対象として、高齢化率をもとに、国平均より高齢化 率の高い地方都市である山形県A市、国とほぼ同じ推移の中間都市である神奈川県B市、
国より高齢化率の低い近郊都市である東京都C市の3市としている。そして、郵送法で はなく、介護支援専門員による聞き取りによる介護者へのアンケート調査の回答者 1,066 名の内、要介護度4,5の重度要介護高齢者の介護者 173 名についてのデータを 分析している。なお、本論文で使用した量的調査のデータは、久保寺氏も中心メンバー として参画した「高齢者在宅ケア継続システム研究プロジェクト」(研究代表 法政大 学大学院人間社会研究科教授 宮城 孝)が 2013 年7月から 12 月に実施した高齢者の 在宅介護に関するアンケート調査のデータの内、重度要介護高齢者に関するデータを使 用している(本データの使用については、研究プロジェクトの研究代表及びメンバーか ら承諾書により使用の承諾を得ている)。
調査項目は、重度要介護高齢者に関する内容とその介護者に関する内容の2つに大き くわけられ、重度要介護高齢者については、基本属性、介護に関する状況・意識、居宅 介護サービスの利用内容の3つに区分される。また、介護者に関する調査内容は、介護 者の基本属性、介護に関する状況・意識、介護負担感の3つに区分される。両者合わせ て調査項目は、計 50 項目に及んでいる。
介護者の介護負担感は、短縮版 Zarit 介護負担感尺度8項目(J-ZBI_8)を用い、介 護負担感については,「0点:思わない」から「4点:いつも思う」までの5件法で調 査をしている。合計点は0~32 点で合計値が高いほど介護負担感が大きいことを示し ている。
質的調査については、筆者が、神奈川県B市に在住の重度要介護高齢者の介護者7ケ ースのインタビュー調査を実施し、その結果を分析している。その質問内容は、重度要
介護高齢者については、性別や年齢などの基本属性、介護期間、認知症の有無、介護を 受けることになったきっかけ、介護者については、重度要介護高齢者との続柄などの基 本属性、今まで在宅介護を続けることができた理由など介護を始めてから今日に至る経 緯、現在受けているサービスなどへの満足度、在宅介護を継続していきたいかという今 後への展望などについて質問し、それらのデータを逐語録として整理し、分析を行って いる。
2.本論文の構成と内容
本論文の構成は、以下のとおりである(各節を除く)。
序章
第Ⅰ部 高齢者福祉政策と在宅介護への取り組み 第1章 高齢社会の現況と介護保険制度
第2章 要介護高齢者の在宅介護への取り組みについて 第Ⅱ部 介護者の介護負担感および在宅介護の継続
第3章 本研究における調査対象地域と調査内容
第4章 介護者の介護負担感と介護生活への充実感と満足感 第5章 重度要介護高齢者における在宅介護の継続との関連要因 第6章 介護者の介護負担感および在宅介護の継続に関する質的分析 第Ⅲ部 総合考察と結論
第7章 介護負担感の軽減と充実感と満足感のある在宅介護
本論文は、序章と3部構成となっており、序章は、研究の社会的背景、研究の目的と 方法を述べている。第Ⅰ部は、第1章と第2章からなっており、本研究に関する社会的 背景について、特に介護保険制度の変遷における在宅介護の取り組みについて、デンマ ークやスェーデンとの比較を一部視野に入れて論述している。第Ⅱ部は、第3章から第 6章までで構成されており、本研究における量的データと質的データの分析を行った内 容と結果についてである。第Ⅲ部は、本研究の総括にあたる内容であり、本研究で得ら れた知見とその有用性、本研究の結果を基にした重度要介護高齢者の在宅ケアに関する 課題の提起、また本研究上の課題について述べている。
第Ⅰ部の第1章、第2章は、本研究のイントロダクションとして、高齢社会の変遷と 現状について概括的に述べるとともに、本研究のテーマでもある要介護高齢者への在宅 介護がどのように取り組まれてきたのかについて、介護保険制度の変遷を社会的な背景 として取り上げた内容となっている。また、北欧のデンマークとスウェーデンの在宅ケ アへの取り組み内容を取り上げ、日本との比較を通しその相違点について取り上げてい る。
続いて、第Ⅱ部の第3章では、本研究における調査対象地域である山形県A市、神奈 川県B市、東京都C市、各保険者の概要を説明している。また、本研究における調査・
研究の方法として、量的調査と質的調査それぞれの調査内容を説明している。
第4章は、介護者の介護負担感の軽減、増大につながる要因のみならず、介護生活へ の充実感と満足感を高くし、介護者の介護負担感を低くする要因について検証している。
分析は短縮版 Zarit 介護負担感尺度8項目(J-ZBI_8)と、介護生活への充実感と満足 感を持っているかいないか(4件法)を用いている。
介護者の介護負担感については、介護負担感尺度8項目の合計点数を従属変数として 重回帰分析を行い、介護者の介護負担感との関連要因を検証している。
その結果、重度要介護高齢者においては、通所系サービスと入所系サービスの利用、
認知症の有無や重さと介護負担感に、正の有意性が認められ、また、介護者については、
重度要介護者との続柄では、配偶者と子どもと介護負担感に弱い負の相関があるという 結果を得ている。また、介護時間については正の相関があることが示されている。
次に、介護者の介護負担感に加え、介護者の介護生活への充実感と満足感を尺度とし て追加し、介護負担感が低い群、高い群の2群に分け、また、介護者の介護生活への充 実感と満足感については、介護生活への充実感と満足感が高い群、介護生活への充実感 と満足感が低い群に分け、以下のような分析を試みている。
それは、第1群を「介護負担感が低く、介護生活への充実感と満足感が高い群」、第 2群を「介護負担感は低く、介護生活への充実感と満足感も低い群」、第3群を「介護 負担感は高いが、介護生活への充実感と満足感は高い群」、第4群を「介護負担感が高 く、介護生活への充実感と満足感が低い群」に区分けし、多項ロジスティック回帰分析 を用いて、第1群を基準カテゴリとし、介護負担感が低く、介護生活への充実感と満足 感を高く持ちながら在宅生活を継続していく要因について分析している。これは、これ までの先行研究にはない独自の分析方法である。
その分析結果として、「介護負担感が低く、介護生活への充実感と満足感が高い」群 が半数近く存在し、この群を基準カテゴリとして、他の群の分析を行っている。
その結果、第2群では、通院の程度の低い方が、介護生活への充実感と満足感を高め ることを明らかにしている。また、介護生活への充実感と満足感は、介護者の続柄とも 関連性があり、配偶者または子どもである方が、子どもの配偶者、孫、兄弟姉妹などと 比較して、介護生活への充実感と満足感が高くなることを示している。第3群では、寝 たきり度の低い方が、介護者の介護負担感は高くなり、介護生活への充実感と満足感も 高くなるという結果となっている。また、認知症が重いと介護者の介護負担感は高くな ることが示されている。しかし、介護生活への充実感と満足感については、認知症が重 くなればなるほど、低くなることが予想されたが、そうなっていなかったことが述べら れている。第4群では、重度要介護高齢者の年齢のみ有意性があり、年齢が若い方が介 護生活への充実感と満足感が高く、介護者の介護負担感は低くなることが示されている。
第5章は、重度になってからの在宅介護期間と介護生活への充実感と満足感に着目し、
まず、「長期在宅介護者群(3年以上)」と「短期在宅介護者群(3年未満)」に分けて、
在宅介護を長期間継続できる要因を分析している。分析の枠組みとして、長期間在宅介 護を継続できる要因とともに、介護者が介護生活への充実感や満足感を持って在宅介護 を長期間継続できる要因を明らかにしようと試みている。
分析方法は、集計結果をもとに、在宅介護の継続に影響を及ぼしそうな説明変数をも とに仮説を立て、ステップワイズ法による判別分析を行っている。さらに、介護者が介 護生活への充実感や満足感を持って在宅介護を継続できる要因については、「長期在宅 介護者群」のデータを用いて、介護生活への充実感と満足感を持っているかに対し、ス テップワイズ法による判別分析を行っている。
その結果として、居宅介護サービスでは、訪問系(医療・看護系)サービスを利用し ている人が、介護生活への充実感と満足感が高く、在宅介護の継続要因であることを明 らかにしている。そして、「長期在宅介護者群(3年以上)」の介護生活への充実感と満 足感を高める要因について検証したところ、通所系サービスを利用することと、介護者 と重度要介護高齢者との関係性の良さを要因としてあげている。
第6章は、質的調査として、重度要介護高齢者を介護する介護者7人にインタビュー 調査を実施し、分析した結果を述べている。質的調査の分析においては、介護者の介護 生活を縦断的に追って行きながら、量的調査だけでは捉えきれない重度要介護高齢者を 介護している介護者の介護生活への適応状況、またその違いを明らかにするとともに、
介護者の介護負担感の軽減と在宅介護の継続の可能性について、介護者のナラティブな 語りを通して分析を試みている。
そして、7ケースの事例を、それぞれの介護生活への適応状況をもとに、4つのタイ プに分類し分析している。第一のタイプは、介護保険サービスも有効に活用しており、
また、介護者としての自分の時間も多彩な趣味により有効に活用している非常に介護生 活に適応度の高い2つの事例である。第二は、認知症や他の要介護高齢者の介護を抱え ていたり、様々な課題はありながらも、今のところは、なんとか在宅介護を継続するこ とができているタイプである。第三は、重度になってから 10 年間も在宅介護を続けて おり、介護を「仕事」だと考えているように、自分なりの役割・義務として認識をして いるタイプである。最後の第四は、経済的に恵まれていないことが介護サービスの利用 を制限しており、その分、介護者の介護負担を重くしている。さらに、週2日とはいえ、
デイサービスの利用時に介護者としての自分の時間を有効に活用できていないところ にも大きな課題があり、今後の在宅介護の継続には大きな不安があり、夫婦の絆が強い だけに施設入所にならない方策を早期に考える必要があるとしている。
先の量的なデータ分析でも、重度の要介護高齢者の介護者において、介護負担感と介 護生活への充実感・満足感の高さ、低さに相違があることが明らかにされたように、質 的なデータ分析でも、介護生活への適応状況にかなり相違があり、また個別的な背景と
要因が存在することが示されている。
最後に、第Ⅲ部の第7章は、第4章から第6章までの量的分析と質的分析の結果を受 けて、本研究の総括と介護生活への充実感と満足感を持ちながら、介護者の介護負担感 を低くし、長期間在宅介護を継続していくための対応策を述べている。
以上の量的および質的分析結果より、結論としては、第一に、介護者の介護負担感を 低くし、介護生活への充実感と満足感を持った在宅介護を送るには、通所系サービスの 利用と重度要介護高齢者との良好な関係性を築くこと、第二に在宅介護を長期間継続し ていくには、訪問系(医療・看護系)サービスを利用すること、第三に、認知症の有無 は、介護者の介護負担感には影響を与えるが、介護生活への充実感と満足感を低くする ものではなく、在宅介護の継続にも影響がないことを示している。
このような導き出された結論からの考察として、通所系サービスの利用については、
介護者がどのようにレスパイトケアをできているかが課題となり、介護者とのコミュニ ケーションを通じたアセスメントや介護者を支援する「ケアラーズカフェ」のような施 設が持つ役割は重要であるとしている。また、先行研究では、通所系サービスや入所系 サービスが施設入所への促進要因になっているとあるが、単にサービスを利用すること が促進要因なのではなく、通所系サービスや入所系サービスの利用には介護者の支援も しっかり視野にいれたサービスを行うことができていれば、施設入所の促進要因とはな らないとの見解を述べている。
重度要介護高齢者との関係性について、介護者と重度要介護高齢者とが良好な関係を 維持し築くことは、介護生活への充実感と満足感を持ちながら長期間在宅介護を継続で きる要因となっている結果が示されている。介護者が、配偶者や子どもなどが主介護者 になるケースが増加しており、現在の在宅介護は、配偶者や子ども家族の情緒的な関係 性に依存している傾向があり、特に都市部では老老介護や単身高齢者が急速に増加して いる現状から見ると、家族構成による限界もあることを述べている。
また、訪問系(介護系)サービスを始めとした介護保険サービスの利用が不十分な可 能性を指摘しており、訪問系(医療・看護系)サービスは、信頼関係の築ける医師や看 護師の存在が大きく、サービスの周知や利用の促進を図りながら、地域包括ケアシステ ムの柱の1つである医療と介護との連携をはかる上でも、今後、普及拡大していくこと が望まれるサービスとしている。
最後に、本研究の限界と今後の課題として、本調査の量的調査は縦断的調査ではなく、
横断的調査であるということ。サンプル数が少ないこと。調査地域が限定されているこ と、介護生活への充実感と満足感のスケールの信頼性と妥当性の検証が行われていない こと、軽度・中度要介護高齢者との比較が行われていないことをあげている。そして、
在宅系の地域密着型サービスもサンプル数を増やすとともに調査対象としていくこと、
調査地域を広げるとともに、地域特性を分析することも必要としている。
Ⅲ 審査結果
本論文は、先に述べたように介護保険制度の対象である要介護高齢者の内、特に施 設への入所が多い重度要介護高齢者とその介護者に焦点をあてた点に独自性が認めら れる。現在、わが国の介護保険制度化にあって、介護保険施設への入所待機者が依然多 数存在しており、その点から、本研究では、重度要介護高齢者の在宅での長期にわたる 介護の可能性と課題を提起しており、時宜を得た社会的に意義の高い研究であると言え よう。
研究方法としては、関連する領域に関する先行研究を含め網羅的に検討し、正当なレ ビューを行っており、テーマと研究方法に従って文献、資料、数量的あるいは質的なデ ータなどを幅広く収集し、的確な分析方法を用いて分析している。
特に、先行研究では、在宅における介護について既存の介護負担尺度を用いた介護負 担研究が多く、わが国においては、介護の充実感・満足感を尺度として用いた研究が見 受けられない。その点本研究では、試行的ではあるが介護負担感と介護についての充実 感・満足感の両方の尺度を用いて、重度の要介護高齢者の在宅介護における適応状況と、
介護負担感が低く、介護生活への充実感と満足感を高く持ちながら在宅生活を継続して いく要因について分析した点は、これまでの先行研究にない新規性を有していると判断 される。
また、重度になってからの在宅介護期間と介護生活への充実感と満足感に着目し、「長 期在宅介護者群(3年以上)」と「短期在宅介護者群(3年未満)」に分け、介護者が介 護生活への充実感や満足感を持って在宅介護を継続できる要因について分析し、その要 因を明らかにした点も、新規性があり意義が高いと評価できる。
本研究の課題としては、筆者も最後に述べているように、サンプル数を多くしたり、
地域性へのさらなる配慮が必要な点があげられる。特に、本研究の独自の分析方法で用 いた介護生活への充実感と満足感については、今後さらに、スケールの信頼性と妥当性 の検証を行なうことが必要であると考えられる。また、質的データの分析については、
量的データの分析との関連でやや体系性に欠けており、混合的研究法としての精度を高 める必要がある。
本研究に関連する論文が、学術雑誌の査読付き論文に2本掲載されており、この点か らも本研究が一定の学術的評価を得ているとともに、久保寺氏が、自立した研究能力を 有していると認められる。
以上の点から、本学位請求論文は、法政大学大学院人間社会研究科人間福祉専攻の学 位 博士(人間福祉)の基準を満たしているものと判断される。