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<総 説> Review ユビキチン化によるDNA二本鎖損傷応答制御機構

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Academic year: 2021

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放射線生物研究 Radiation Biology Research Communications 49(1), 26-49, 2014

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<総 説> Review

ユビキチン化による DNA 二本鎖損傷応答制御機構

大阪大学大学院医学系研究科 細胞応答制御学 中嶋一裕、加藤希世子、中田慎一郎

*

(2014 年 2 月 10 日掲載決定)

Ubiquitination-Dependent Cellular Response to DNA double-strand breaks

Department of Bioregulation and Cellular Response, Graduate School of Medicine, Osaka University Kazuhiro Nakajima, Kiyoko Kato, Shinichiro Nakada

*

(Accepted for publication 10 February 2014)

DNA 二本鎖損傷(DSB)は遺伝情報の損失を起こしうる危険な損傷である。DSB 部位では様々な分子 がユビキチン化されることにより、DSB 応答のシグナルが伝達されている。ユビキチン化に依存し て DSB 部位にリクルートされる代表的な分子である RAP80 や 53BP1 は DSB 修復に関わっており、ま た、DSB 応答で働く代表的な E3 ユビキチンリガーゼである RNF8 と RNF168 は、放射線による DSB に 対する細胞抵抗性に必須である。これらのことから、DSB 部位におけるユビキチン化は DSB 修復制 御を行っていると考えられる。近年の研究により、DSB 応答において機能する E3 ユビキチンリガ ーゼやユビキチン化される分子が新たに発見され、いくつもの脱ユビキチン化酵素による抑制的制 御機構が明らかになり、さらにユビキチン様蛋白質による翻訳後修飾の役割も明らかにされるなど、

ユビキチンの関わる細胞応答は非常に複雑で全体像の把握が難しくなってきた。本稿では、ユビキ チン化による DSB 応答研究の黎明期から、最近までに発表された知見を整理して概説する。

キーワード:DNA 二本鎖損傷応答、ユビキチン化、脱ユビキチン化

* 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘 2-2

2-2 Yamadaoka, Suita, Osaka, 565-0871 Japan

TEL: 06-6879-3398, E-mail: [email protected]

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