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国 立 教 育 研 究 所

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Academic year: 2021

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(1)

特 別 研 究 「学 校 と地 域 社 会 との連 携 に関 す る国 際 比 較 研 究」

学 校 と地 域 社 会 との 連 携 に 関 す る 国 際 比 較 研 究

中 間 報 告 書(I)

平 成8年3月

国 立 教 育 研 究 所

(2)

は し が き

今 日 の 学 校 は 、 情 報 革 命 に よ る 数 多 く の 挑 戦 を 受 け て 、 視 聴 覚 機 器 、 マ ス ・メ デ ィ ア や パ ソ コ ンや コ ン ピ ュ ー タ な ど に よ る 情 報 ネ ッ トワ ー ク が 発 達 し、 学 校 の キ ャ ンパ ス 以 外 の オ フ ・キ ャ ン パ ス の ど の よ う な 場 所 で も 、 ど ん な 時 に で も、 人 々 は 学 習 す る 機 会 に 恵 ま れ る よ う に な っ て き た 。 し た が っ て 学 校 の キ ャ ン パ ス と い うハ ー ドウ ェ ア よ り も、 教 育 内 容 と して の カ リキ ュ ラ ム や 教 材 ・教 科 書 や 教 授 法 と い っ た ソ フ トウ ェ ア の 質 が 問 わ れ る よ う に な っ て き た 。 こ の こ と は 国 際 化 お よ び 生 涯 学 習 化 の 潮 流 も 加 わ っ て 加 速 度 化 さ れ て い る

と言 っ て 過 言 で は な い 。

こ の よ う な 新 し い 時 代 認 識 の 上 に 立 っ て 、 国 立 教 育 研 究 所 で は 、 特 別 研 究 「学 校 と地 域 社 会 と の 連 携 に 関 す る 国 際 比 較 研 究 」 が 、 平 成6年 度 よ り10年 度 ま で の5力 年 の 計 画 で ス タ ー ト し た 。 本 研 究 は 、 今 日 の 急 激 な 社 会 の 変 化 の 中 に あ っ て 、 学 校 及 び 教 育 の 在 り方 を 問 い 直 し、 伝 統 的 な 学 校 観 ・教 育 観 の 下 で 構 築 さ れ て き た 教 育 制 度 、 教 育 内 容(カ リキ ュ ラ ム)及 び 指 導 方 法 が 抱 え る 諸 問 題 、 具 体 的 に は 、 学 校 五 日 制 、 不 登 校 児 童 や い じめ の 問 題 等 を 、 情 報 化 、 国 際 化 、 生 涯 学 習 化 の 新 しい 視 点 に 立 っ て 国 際 的 な 比 較 研 究 に よ っ て 明 ら か に して い こ う と す る も の で あ る 。 生 涯 学 習 を 考 慮 す る 場 合 に 、 子 ど も に 単 に 知 識 や 技 術 を 教 え 込 む こ と か ら、 子 ど も 自 身 が 学 び 方 や 生 き 方 を 学 ぶ こ と へ と 焦 点 が 変 わ り、 ま た そ の よ う な 資 質 を 高 め る た め に 、 学 校 を 地 域 社 会 に 開 き 、 学 校 内 外 の 学 習 経 験 及 び 教 育 資 源 を 共 に 重 視 し、 ま た 活 用 して い く こ と が 不 可 欠 と な っ て い る 。 世 界 各 国 と も そ の 異 な っ た 社 会 的 ・文 化 的 な 背 景 の 下 で 、21世 紀 を め ざ し、 そ の 社 会 で 生 き る 将 来 の 人 材 育 成 の た め に 、 学 校 と地 域 社 会 と の 各 種 の 連 携 の 方 策 を 求 め て 学 校 内 外 の 学 習 経 験 及 び 教 育 資 源 の 総 合 的 な 活 用 を 図 る べ く懸 命 の 努 力 を 重 ね て い る 。

本 研 究 の 目 的 は 、 対 象 を 初 等 ・中 等 教 育 に しぼ り 、 各 国 が 、 ① い か な る 社 会 的 ・文 化 的 背 景 と 教 育 政 策 の 下 で 、 子 ど も の 自 己 教 育 力 を 育 成 す る た め に 学 校 内 外 の 多 様 な 学 習 の 機 会 や 施 設 を 設 け 、 そ の 連 携 を 求 め て き た か(勤 労 体 験 学 習 、 産 学 協 同 教 育 、 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 等)、 ② 多 様 な 学 習 形 態 に 応 じ た い か な る指 導 や 評 価 の 方 法 を 開 発 し て き た り か 、

③ そ の 運 用 の た め に ど の よ う に 人 的 ・物 的 な 資 源 の 調 達 と 配 分 を 考 慮 して き た の か に 焦 点 を 当 て て 、 そ れ ら に 関 す る 理 論 的 、 実 証 的 な 研 究 を 行 な い 、 そ れ ら を 総 合 的 に 比 較 ・検 討 す る こ と に よ り、 わ が 国 の 初 等 ・中 等 教 育 の 在 り方 を 改 め て 検 討 す る こ と に 役 立 っ 基 礎 資 料 を 提 供 し よ う と す る も の で あ る 。

本 研 究 は 竃 国 立 教 育 研 究 所 の 国 際 研 究 ・協 力 部 が 中 心 と な り、 現 在 所 内 の 研 究 員13名 及 び 所 外 の ほ と ん ど 全 国 に ま た が る 諸 大 学 、 各 種 の 研 究 機 関 及 び 調 査 研 究 部 門 を 持 っ 諸 機 関 の そ れ ぞ れ の 専 門 の 外 国 教 育 の 研 究 者 及 び 大 学 院 生 を 含 む50人 以 上 の 人 々 の 参 加 を 得 て 遂 行 さ れ て い る 。 研 究 の 対 象 地 域 は 、 ア メ リ カ 地 域(合 衆 国 、 カ ナ ダ)、 中 南 米 地 域

(メ キ シ コ、 ブ ラ ジ ル 、 ニ カ ラ グ ア 等)、 ヨ ー ロ ッ パ 地 域(英 、 仏 、 独 、 露 、 ス ウ ェ ー デ

ン 、 デ ン マ ー ク)、 ア ジ ア 地 域(中 国 、 韓 国)、 東 南 ア ジ ア 地 域(タ イ 、 フ ィ リ ッ ピ ン 、

(3)

マ レ ー シ ア)、 オ セ ア ニ ア 地 域(オ ー ス トラ リ ア 、 ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド)の 環 太 平 洋 諸 国 と ヨ ー ロ ッパ を 加 え た6地 域 約20力 国 を 含 み 、 地 域 や 国 別 の 研 究 班 を 構 成 し、 各 研 究 班 の 幹 事 を 中 心 に プ ロ ジ ェ ク ト ・チ ー ム を 結 成 して 研 究 プ ロ ジ ェ ク トの 計 画 立 案 と 運 営 実 施 に 当 た り、1年 に2回 総 会 と 地 域 別 。国 別 の 研 究 会 を 開 催 して い る。

こ の 特 別 研 究 で は 従 来 の 文 献 調 査 に 基 づ く比 較 研 究 の 基 礎 を 踏 ま え て 、 毎 年1〜2名 程 度 の 研 究 所 の 研 究 員 を 海 外 調 査 に 派 遣 し 、 現 地 調 査 に よ る 事 実 確 認 を 行 な う と と も に 、 ま た 邦 人 の 海 外 居 住 経 験 者 、 外 国 人 留 学 生 や 在 日外 国 人 及 び 現 在 海 外 に 居 住 し て い る 研 究 協 力 者 に 聞 き 取 り 調 査 を 行 な うな ど 、 あ ら ゆ る 手 段 を 用 い て 研 究 に 必 要 な 情 報 を 収 集 す る よ う努 力 して い る 。

以 上 の 構 想 と 計 画 の 下 で 、 平 成6年 度 に は 中 間 資 料 集(1)を 刊 行 し て き た が 、 こ れ に 引 き続 き 、 平 成7年 度 の 研 究 成 果 と し て 、 こ こ に 研 究 論 文 集 で あ る 中 間 報 告 書(1)を 刊 行 す る運 び と な っ た 。 本 中 間 報 告 書(1)は 、 従 来 の 学 校 教 育 に っ い て の 各 国 の 現 状 と 実 態 を し っ か り と 把 握 す る も の で あ る が 、 学 校 外 の 学 習 経 験 や 教 育 資 源 が ど の 程 度 学 校 教 育 の 中 に 組 み 込 ま れ て い る か の 実 情 を も 押 さ え る よ う に 配 慮 し た 。 生 徒 の 学 習 経 験 や 教 材 や 教 育 資 源 を こ れ ま で の よ う に 学 校 の キ ャ ン パ ス 内 に の み 求 め る の で は な く、 キ ャ ンパ ス 外 に も 広 く求 め る 傾 向 が 強 ま っ て い る こ と は 、 本 報 告 書 に 掲 げ られ て い る 諸 外 国 の 実 情 か ら

も読 み 取 る こ と が で き よ う。 こ の よ う な 総 合 的 な 視 点 は 、 こ れ か ら の わ れ わ れ 研 究 者 の 研 究 の 基 本 的 な 視 点 と な ら な け れ ば な ら な い で あ ろ う し、 教 育 政 策 立 案 者 や 教 育 行 政 担 当 者 は い う ま で も な く 、 教 育 関 係 者 の 今 後 の 教 育 改 革 を 進 め る 上 で の 共 通 な 視 点 と な ら な け れ ば な ら な い と 考 え る 。 こ の 意 味 で 本 資 料 集 が 、 教 育 研 究 者 の み な らず 、 広 く教 育 関 係 者 に

も活 用 さ れ る こ と を 期 待 し た い も の で あ る 。

国立教育研究所所長

菱 村 幸 彦

(4)

ま え が き

5力 年 研 究 で 平 成6年 度 よ り ス タ ー ト し た 特 別 研 究 「学 校 と 地 域 社 会 と の 連 携 に 関 す る 国 際 比 較 研 究 」 の 第2年 次 の 研 究 成 果 と し て 、 お 陰 様 で 本 中 間 報 告 書(1)が 刊 行 さ れ る 運 び と な り ま し た 。 平 成6年 度 の 中 間 資 料 集(1)の 刊 行 と 併 せ て 、 研 究 分 担 者 及 び 研 究 協 力 者 各 位 の 一 方 な ら ぬ ご協 力 と ご尽 力 の 賜 物 と し て 、 皆 様 の ご 好 意 に 改 め て 感 謝 申 し上

げ ま す 。 本 報 告 書 の 全 体 計 画 の 中 で の 位 置 づ け や 研 究 の 視 点 を 振 り返 り、 併 せ て 平 成7年 度 の 研 究 の 経 過 及 び 本 報 告 書 の 概 要 を 以 下 の よ う に ま と め て み ま し た 。

1.研 究 の 全 体 計 画 と 視 点

本 研 究 の 具 体 的 な 進 め 方 と して 、5力 年 の 研 究 の 焦 点 を 学 校 と 地 域 社 会 と の 二 っ に 分 け 、 前 半 の2力 年 で は 、 オ ン ・キ ャ ンパ ス の 学 校 教 育 に 焦 点 を 当 て 、 各 国 の 学 校 制 度 、 政 策 及 び カ リ キ ュ ラ ム の 特 色 や 最 近 の(第 二 次 世 界 大 戦 後 、 特 に1960年 代 以 降)の 変 遷 を 明 らか に す る 。 学 校 外 の 学 習 経 験 や 教 育 資 源 が 、 学 校 教 育 の 中 に 組 み 込 ま れ て い る よ う な 事 例 が あ れ ば 、 そ の 点 を 明 らか に す る 。 こ れ ま で の わ れ わ れ の 研 究 作 業 は 、 こ の 焦 点 の 下 に 具 体 的 に 進 め ら れ 、 中 間 資 料 集(1)及 び 本 中 間 報 告 書(1)の 刊 行 と な っ た 。 後 半 の2力 年 で は 、 オ フ ・キ ャ ン パ ス の 地 域 社 会 を 中 心 に 学 校 以 外 の 諸 機 関 が 、 ど の よ う な 学 習 経 験 や 学 習 資 源 ・施 設 を 提 供 し て い る か 、 一 言 で 言 え ば 、 地 域 社 会 の 教 育 力 に っ い て 比 較 分 析 を 試 み よ う と す る も の で あ る 。 即 ち 、 具 体 的 に は 、 学 校 外 の 学 習 の 指 導 と評 価 、 学 校 外 の 人 的 及 び 物 的 な 資 源 の 調 達 と 配 分 、 学 校 と 地 域 社 会 の 連 携 に 関 す る 教 育 政 策 の 理 論 と そ の 実 態 の 比 較 分 析 を 行 な う。 こ れ ら は 第3年 次 以 降 に わ れ わ れ が 進 め よ う と して い る 研 究 課 題 で あ る 。 そ して 最 後 の 第5年 次 に は 、 こ れ ま で の 国 や 地 域 別 の 枠 を 取 り払 っ て 、 問 題 別 に 類 似 点 と 相 違 点 を 明 ら か に す る比 較 研 究 に 挑 み 、 最 終 報 告 書 に ま と め る 予 定 で あ る 。

な お 本 研 究 で は 、 「地 域 社 会 」 の 概 念 を 学 校 外 の キ ャ ンパ ス を 離 れ た 部 門 一 般 を 指 す と 広 く捉 え 、 そ の 中 で も国 、 州 、 地 方 公 共 団 体 、 企 業 、 会 社 、 図 書 館 、 博 物 館 、 公 民 館 、 協 会 、 寺 院 、 学 校 に サ ー ビ ス す る 近 隣 の 大 学 、 と い っ た 社 会 諸 機 関 な ど の フ ォ ー マ ル な 組 織 、 か ら 、 生 活 共 同 体 と して の 家 庭 、 同 窓 会 、PTA、 ク ラ ブ 組 織 、 近 隣 社 会 、 労 働 組 合 、 宗 教 団 体 、 マ ス ・コ ミ、 人 種 や 民 族 な ど 幅 広 い 地 域 社 会 と して のcommunityの 意 味 で 柔 軟 に

捉 え る も の と し た 。

2.平 成7年 度 の 研 究 の 経 過

○ 総 会 、 国 。地 域 別 分 科 会 及 び 学 習 会 の 開 催

第1年 次 に 引 き 続 き 、 第1回 総 会 が 平 成7年7月26日 に 開 催 さ れ 、 初 等 ・中 等 教 育 の 学 校 教 育 、 即 ち 、 学 校 の オ ン ・キ ャ ンパ ス を 中 心 と す る 各 国 の 学 校 制 度 、 政 策 及 び カ リキ ュ ラ ム の 特 色 を 明 ら か に す る と言 う基 本 方 針 が 再 確 認 さ れ た 。 今 年 度 こ れ らの 研 究 成 果 を ま と め て 研 究 論 文 集 で あ る 中 間 報 告 書(1)を 作 成 す る こ と と し た 。 引 き続 き 天 野 正 治 委 員 に よ る 「ドイ ツ に お け る 学 校 の 開 放 と 異 文 化 間 教 育 」 と 題 す る研 究 発 表 が 行 わ れ た 。

第2回 総 会 は 、 平 成7年12月2日 開 催 さ れ 、 中 間 報 告 書(1)を 作 成 す る 基 本 方 針 が

(5)

再 確 認 さ れ 、 ま た 総 会 と と も に 開 催 さ れ た 地 域 別 の 分 科 会 に お い て 、 各 委 員 が 執 筆 分 担 す る研 究 テ ー マ に つ い て の 検 討 が 行 わ れ た 。 笹 森 健 委 員 に よ る 「オ ー ス トラ リ ア と ニ ュ ー ジ ー ラ ン ドに お け る 少 数 民 族 の 教 育 」 と 題 す る研 究 発 表 及 び 小 松 郁 夫 委 員 に よ る 「イ ギ リ ス に お け る 学 校 と 地 域 社 会 と の 連 携 」 と 題 し て 現 地 調 査 報 告 が 行 な わ れ た 。 ま た 各 総 会 と と

も に あ る い は 個 別 に 国 ・地 域 別 の 分 科 会 も 開 催 さ れ た 。

ま た 別 に6月29日 と10月5日 の2回 に 亙 り 、 所 内 委 員 と関 東 近 辺 在 住 の 委 員 有 志 が 中 心 と な っ て 、 定 期 的 に 勉 強 会 「仮 称 、 中 間 資 料 ・報 告 書 の 学 習 会 」 を 開 き 、 第5年 次 の 再 終 年 度 を め ざ し て 、 国 ・地 域 別 の 枠 を 取 り払 っ た 国 際 比 較 研 究 の 枠 組 み を 創 作 考 案 す る た め の 検 討 に 着 手 し た 。

○ 現 地 調 査 の 実 施

平 成7年11月 中 旬 か ら下 旬 に か け て 、 小 松 郁 夫 委 員 が イ ギ リ ス に お い て 学 校 と 地 域 社 会 と の 連 携 を め ぐ る 資 料 と 情 報 の 収 集 、 実 態 調 査 を 実 施 し 、 平 成8年1月 中 旬 か ら下 旬 に か け て 、 坂 野 慎 二 委 員 が ドイ ツ に お い て 学 校 教 育 及 び 職 業 教 育 の 改 革 や 革 新 を め ぐ る 情 報 の 収 集 、 実 情 調 査 を 実 施 し た 。

3.研 究 成 果 の 概 要

本 中 間 報 告 書(1)は 、 大 き く下 記 の3つ の 部 分 か ら構 成 さ れ て い る 。 1)研 究 発 表 の 再 録 論 文(次 の 各 国 別 ・地 域 別 研 究 班 の 研 究 論 文 集 に 収 録)

ア.天 野 正 治 委 員 「ドイ ツ に お け る 学 校 の 開 放 と異 文 化 間 教 育 」

1980年 代 半 ば 以 降 に お け る 旧 西 ドイ ツ に お け る 教 育 の 構 造 改 革 を 回 顧 し、 そ の 改 革 の 波 が 、1990年 代 の 今 日 に も深 い 影 響 を 及 ぼ して い る 実 態 を 押 さ え 、 特 に 外 国 人 労 働 者 子 弟 の 教 育 の 援 助 活 動 の た め に 学 校 施 設 が 開 放 さ れ て い る 現 状 と 異 文 化 間 教 育 の 理 論 と現 実 に 言 及 して い る 。

イ.笹 森 健 委 員 「オ ー ス トラ リア と ニ ュ ー ジ ー ラ ン ドに お け る 少 数 民 族 の 教 育 」 オ ー ス トラ リ ア と ニ ュ ー ジ ー ラ ン ドの 両 国 の 少 数 民 族 の 全 国 的 及 び 州 別 ・地 域 別 の 人 ロ 統 計 か ら み た 現 状 を 比 較 し、 少 数 民 族 に 対 す る両 国 政 府 の 対 応 を18世 紀 よ り 概 観 し 、 最 後 に1970年 代 以 降 の 最 近 の 両 国 政 府 の 少 数 民 族 に 対 す る 教 育 政 策 の 違 い を 詳 細 に 比 較 分 析 して い る 。

2)各 国 別 ・地 域 別 研 究 班 の 研 究 論 文 集

中 間 資 料 集(1)と 同 一 の 編 集 方 針 に 従 い 、 ア メ リ カ ・カ ナ ダ 班(ア メ リ カ 、 カ ナ ダ) 中 南 米 班(メ キ シ コ 、 ブ ラ ジ ル 、 ニ カ ラ グ ア)、 北 欧 ・イ ギ リ ス 班(ス ウ ェ ー デ ン、 デ ン マ ー ク 、 イ ギ リ ス)、 フ ラ ン ス 班 、 ドイ ツ 班 、 ロ シ ア 班 、 東 ア ジ ア 班(中 国 、 韓 国)、 東 南 ア ジ ア 班(タ イ 、 フ ィ リ ピ ン 、 マ レ ー シ ア)及 び オ セ ア ニ ア 班(オ ー ス トラ リ ア 、 ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド)の 便 宜 上9っ の 国 ・地 域 別 に 分 け て 、 そ れ ぞ れ の 研 究 論 文 が 収 録 さ れ た 。

3)海 外 現 地 調 査 報 告

小 松 郁 夫 委 員 の イ ギ リ ス 及 び 坂 野 慎 二 委 員 の ドイ ツ の そ れ ぞ れ の 現 地 調 査 報 告 か ら成 る。

代 表 者 金 子 忠 史

(6)

平 成7年 度 委 員 一 覧 (平成8年3月31日 現在)

ア メ リ

(ア メ

金 子 忠 史:

坂 本 孝 徳:

中 留 武 昭:

伊 藤 稔:

二 宮 皓:

藤 田 晃 之:

小 川 洋:

本 図 愛 実:

カ ・ カ ナ ダ 到王

リ カ)

国立教育研究所 国際研究 ・協力部長 国立教育研究所 企画調整部企画調整官 九州大学 教育学部教授

東京理科大学 理工学部助教授 広島大学 教育学部教授 中央学院大学 商学部講師 埼玉県立伊那学園高等学校 教諭 お茶 の水女子大学 大学院生

(カ ナ ダ)

小 林 順 子:

高 井 次 郎:

宮 本 健 太 郎.

清泉女子大学 文学部教授 名古屋市立大学 教養部助教授

・ トロン ト大学 教育学部大学院生

中 南 米 班

斉藤 米村 江原 松久 西井

泰 雄:

明 夫:

裕 美:

玲 子:

麻 美:

国立教育研究所 国際研究 ・協力部主任研究官 アジア経済研究所 地域研究部副主任調査研究員 帝京大学 法学部講師

同志社大学 言語文化教育研究センター助教授 ノー トルダム清心女子大学 家政学部講師

北 欧 ・ イ ギ リ ス 班 (ゴ ヒ欧)

中嶋 博:早 稲 田大学 名誉教授 佐 々木正治:広 島大学 教育学部教授 三瓶 恵子:ウ プサ ラ大学 大学院生

(イ ギ リ ス) 佐 々木 毅:

小 松 郁 夫:

木 村 浩:

上 田 学:

宮 腰 英 一:

新 井 浅 浩:

国立教育研究所 国際研究 ・協力部室長 国立教育研究所 教育経営研究部室長 城西大学 経済学部教授

京都女子大学 文学部教授

東北大学 教育学部助教授

文理情報短期大学 講師

(7)

柳 田 雅 明:

沖 清 豪 岡 本 洋 之 冨 田 福 代:

東京大学 先端科学技術研究セ ンター助手 早稲 田大学 大学院生

日本学術振興会 特別研究員

ロ ン ドン大学 教育学研究科大学院生

フ ラ ン ス 班

油井 澄子:国 立教育研究所 教育情報 ・資料セ ンター主任研究官 夏 目 達也:文 部省 大 臣官房調査統計企画課

藤井佐知子:宇 都宮大学 教育学部助教授

井上 星児:広 島大学 大学院国際協力研究科教授 小野 田正利:長 崎大学 教育学部助教授

クロー ド レヴィ アル ヴァレス

:広 島大学 総合科学部助教授

ド イ'ソ 班 坂 野 慎 二:

天 野 正 治:

今 井 重 孝:

長 島 啓 記:

木 戸 裕:

谷 和 明:

原 田 信 之:

国立教育研究所 教育経営研究部研究員 筑波大学 教育学系教授

東京工芸大学 工学部教授 文部省 大臣官房調査統計企画課

国立国会図書館 調査及び立法考査局調査連絡課 東京外 国語大学 留学生 日本語教育 センター助教授 創価大学 非常勤講師

ロ シ ア 班

澤 野 由 紀 子.

遠 藤 忠:

川 野 辺 敏:

・ 国立教育研究所 生涯学習研究部研究員 宇都宮大学 教育学部教授

常葉学 園大学 教育学部教授

東 ア ジ ア 班 (中 国)

一見真理子:国 立教育研究所 国際研究 ・協力部研究員 石井 光夫:文 部省 大臣官房調査統計企画課

大塚 豊:広 島大学 大学教育研究セ ンター教授 牧野 篤:名 古屋大学 教育学部助教授

(車 章 国)

稲葉 継雄:九 州大学 教育学部助教授

キム ・テー フン

(8)

(金泰勲)国 立教育研究所 研究協力者、 日本大学 文理学部客員研究員 佐藤 由美:国 立教育研究所 研究協力者、日本学術振興会 特別研究員

東 南 ア ジ ア 班

渡 辺 良:

沼 野 太 郎:

永 田 佳 之:

梶 田 美 春:

渋 谷 英 章:

野 津 隆 志:

村 田 翼 夫:

平 田 利 文:

堀 内 孜:

中 園 優 子:

市 川 誠:

国立教育研究所 国際研究 ・協力部室長 国立教育研究所 国際研究 ・協力部研究員 国立教育研究所 国際研究 ・協力部研究員 国立教育研究所 生涯学習研究部室長 東京学芸大学 教育学部助教授 埼玉短期大学 助教授

筑波大学 教育学系教授 大分大学 教育学部助教授 京都教育大学 教育学部助教授 筑波大学 教育学系助手 国立教育研究所 研究協力者

オ セ ア ニ ア 班

樋 口 信 也:

笹 森 健:

熊 谷 直 子:

神 鳥 直 子:

帝京大学 文学部教授

青山学院大学 文学部教授

文部省 大 臣官房調査統計課

青山学院大学 大学院生

(9)

目 次

は しが き ま え が き 委 員 一 覧

ア メ リ カ ・ カ ナ ダ

【ア メ リ カ 】

School‑Based  Hanagementに お け る 地 域 と の 連 携

協 働 に 向 け て の 新 た な 組 織 化−

オ ハ イ オ 州 の 職 業 ・ キ ャ リ ア 教 育 制 度 と

キ ャ リ ア ・ パ ス ポ ー ト

中 留 武 昭 …1

大 学 、 学 校 と地 域 社 会 の 連 携− ペ ン シ ル ベ ニ ア 大 学 と 西 部 ・フ ィ ラ デ ル フ ィ ア の 事 例−

チ ャ ー タ ー ス ク ー ル に み る 新 し い 連 携

− 教 育 資 源 と し て の 教 師 の 活 用−

【カ ナ ダ 】

学 校 と 地 域 社 会 と の 連 携 に 関 す る カ ナ ダ ・ケ ベ ッ ク 州 の 教 育 政 策 オ ン タ リオ 州 の 中 等 教 育

教 育 水 準 の 向 上 と カ リキ ュ ラ ム 改 革−

カ ナ ダ ・オ ン タ リオ 州 の 学 校 に お け る ガ イ ダ ン ス ・カ ウ ン セ ラ ー の 役 割

学 校 と 地 域 社 会 と の 連 携 を す す め る 者−

金 子 忠 史 …15

伊 藤 稔 …33

本 図 愛 実 …43

小 林 順 子 …55

小 川 洋 …69

宮 本 健 太 郎 …79

中 南 米

【メ キ シ コ 】

メ キ シ コ に お け る 基 礎 教 育 制 度 改 革:の動 向−90年 代 前 半

サ リナ ス 政 権 下 に お け る 教 育 改 革 の 特 色− 斉 藤 泰 雄 ・江 原 裕 美 …91

【ニ カ ラ グ ア 】

ニ カ ラ グ ア の 初 等 、 中 等 教 育 に お け る教 育 改 革 の 動 向 … … … 松 久 玲 子 …115

【ブ ラ ジ ル 】

ブ ラ ジ ル の 基 礎 教 育 改 革 の 動 向−1980年 代 以 降 を 中 心 に− … 西 井 麻 美 …129

(10)

イ ギ リ ス

学 校 と 地 域 社 会(社 会 教 育 団 体 と産 業 界)の 連 携

全 国 運 動 場 協 会 と義 務 教 育 段 階 で の 勤 労 体 験 学 習− … 英 国 に お け る コ ミ ュ ニ テ ィ ー ・ス ク ー ル の 歴 史 と 現 状 … … … イ ギ リ ス に お け る ニ ュ ー・ライトの教育改革の検証

−多様化政策による総 合 制 中 等 学 校 の 再 編−

小 松 郁 夫 …139 佐 々 木 毅 …153

地 方教育行 政 の役 割 と学 校

イ ギ リ ス に お け る 全 国 共 通 カ リ キ ュ ラ ム の 改 定 動 向

「デ ア リ ン グ ・ レ ビ ュ ー 」 を 中 心 に−

イ ギ リ ス に お け る 学 校 と 親 と の 連 携

少 年 「非 行 」 か ら見 たUKに お け る 学 校 と 地 域 の 連 携

− 学 校 と 警 察 、 お よ び 学 校 と ヴ ォ ラ ン テ ィ ア 団 体 の 協 力 に 関 す る 事 例 の 検 討−

宮 腰 英 一・ …165

上 田 …179

新 井 浅 浩 …187 沖 清 豪 …195

岡 本 洋 之 …207

フ ラ ン ス

La  politique  de  decentralisation:  son  contexte

et  ses  effets  sur  le  monde  scolaire  ClaudeLeviAlvares…217 フ ラ ン ス に お け る 地 方 分 権 化 政 策 の 進 展

そ の 歴 史 的 経 緯 と 学 校 運 営 へ の 影 響− ク ロ ー ド ・ レ ヴ ィ ・ ア ル ヴ ァ レ ス (藤 井 佐 知 子 ・油 井 澄 子 ・井 上 星 児 訳)…243 フ ラ ン ス に お け る 学 校 週4日 制 と 地 域 の 支 援 体 制 夏 目 達 也 …275 ドイツ

ドイ ツにお け る学校 の開放 と異文 化間教育 ドイ ツ に お け る 全 日 学 校 の 現 状 と 課 題 ドイ ツ の 初 等 教 育 カ リ キ ュ ラ ム の 動 向 ドイ ツ の 学 校 週5日 制 と そ の 問 題 点

天野 正治 木戸 裕 原 田 信 之 坂野 慎 二

289 301 315 327

北 欧

【デ ン マ ー ク 】

デ ン マ ー ク 国 民 学 校 の 開 放 と教 師 の 役 割

「デ ン マ ー ク 国 民 学 校 の 地 域 文 化 セ ン タ ー 化 事 業 」

を 手 が か り と し て− 佐 々 木 正 治 …339

(11)

【ス ウ ェ ー デ ン】

ス ウ ェ ー デ ン に お け る 初 等 ・中 等 教 育 の 改 革 中 嶋 博 …351

ロ シ ア

ロシア連邦 の新 しい教 育課程 の特 色

地域 との連 携 を視点 として− 川 野 辺 敏 …365

遠 藤 忠

澤 野 由 紀 子

東 ア ジ ア

【中 国 】

中 国 に お け る 学 校 週5日 制 の 導 入 と 教育 課程 の調整 につ いて

中 国 に お け る学 校 週5日 制 の 導 入 に み る 学 校 と 家 庭 、 地 域 社 会 の 連 携 問 題

『中 国 教 育 報 』 の 関 連 記 事(1995.9〜12)を 中 心 に− ・

【韓 国 】

「5・31教 育 改:革方 案 」 に 見 ら れ る 学 校 と 地 域 社 会 と の 連 携 に 関 す る 考 察− 「学 校 運 営 委 員 会 」 を 中 心 に− … … ・

石 井 光 夫 …395

・ ・ 一 見 真 理 子 …407

・ ・ 金 泰 勲 …419

東 南 ア ジ ア

【タイ】

タイ国 の今 日的教 育課 題 と教育 政策 堀 内 孜 …431 タイ国家 経済社 会開 発5ケ 年 計画 にお ける

農村教 育政策 の展 開

タ イ の ノ ン フ ォ ー マ ル 教 育 の 組 織 と活 動 の 現 状 … … タ イ に お け る 学 校 と地 域 社 会 と の 連 携

− 学 校 カ リキ ュ ラ ム 分 析 を 通 し て み た−

【フ ィ リ ピ ン】

フ ィ リ ピ ンの 「価 値 教 育 」 に お け る 学 校 と地 域 社 会

村 田 翼 夫 ・中 園 優 子

野 津 隆 志 …437

…447

平 田 利 文 …457

渋 谷 英 章 …467

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フ ィ リ ピ ンの バ ラ ン ガ イ ・ハ イ ス ク ー ル の 成 果 と 課 題

− 就 学 機 会 の 拡 大 、 職 業 教 育 お よ び

社 会 教 育 を め ぐ っ て−

【マ レ ー シ ア 】

マ レ ー シ ア に お け る 教 育 政 策 の 動 向− 「新 経 済 政 策 」(NEP) か ら 「ヴ ィ ジ ョ ン2020年 」 へ−

市 川 誠 …479

梶 田 美 春 …491

オ セ ア ニ ア

【オ ー ス ト ラ リ ア 】

オ ー ス ト ラ リ ア と ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド に お け る

少 数民族 の教育

オ ー ス ト ラ リ ア の 学 校 に お け る

地 域 社 会 語(Community  Languages)の 教 育 に つ い て … … …

笹 森 健 …505

神 鳥 直 子 …517

現 地 調 査報告

イギ リス現 地調 査報告 ドイ ツ現地 調査 報告

小 松 郁 夫 …529

坂 野 慎 ニ …535

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ア メ リ カ ・ カ ナ ダ

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SchooI‑BasedManagementに お け る 地 域 と の

連 携 一 協 働 に 向 け て の 新 た な 組 織 化

中留 武昭

1,は じ め に

従 来 と も す れ ば 、 学 校 と地 域 社 会(community)と の 連 携(collabalation:協 働)と い っ て も 、 そ の 形 態 や 内容 は そ こ に 関 わ る 者(stakeholders;す な わ ち 参 加 者)の ニ ー ズ や 権 限 関 係 と は 無 関 係 に 単 に 学 校 教 育 の イ ン プ ッ ト部 分 で 「 参 加 し さ え す れ ば よ い 」 とか 「 参 加

させ て や る 」 と い っ た 思 惟 の も と に 、 ア メ リ カ で も 多 く の 連 携 モ デ ル が これ ま で に 開 発 さ れ て き た 。

しか し、 参 加 を ベ ー ス に した 連 携(participation‑basedcollaboration))と い っ て も 、 参 加 者 の 権 限 と 責 任 の と もな わ な い 連 携 は 永 続 化 し な い だ け で な く形 骸 化 さ え しか ね な い 。 本 稿 で 論 じ る の は 、 そ う し た 権 限 関 係 を ベ ー ス に お い て 展 開 さ れ る 学 校 と地 域 社 会 と の 連 携 の マ ネ ジ メ ン トを も っ と も 典 型 的 に あ らわ した 「 学 校 に 基 礎 を お い た 経 営(School‑B‑

asedManagement)」 活 動 に お け る 連 携 の た め の 新 た な 組 織 づ く り の 戦 略(strategies)開 発 の 手 続 き 過 程 の 吟 味 に つ い て で あ る 。

こ こ で 、 こ の 「 は じ め に 」 に お い て 「 学 校 に 基 礎 を お い た 経 営(以 下SBMと 略)」 と は 何 か 、 そ の 特 色 を 明 らか に し 、 以 下 、 本 稿 で 考 察 の 対 象 とす る 学 校 と地 域 社 会 と の 連 携 に お い て 上 の 経 営 方 式 を と らえ る 視 座 を 提 示 す る と と も に 、 本 稿 で 論 じ る 内 容 項 目 を 示 し て お き た い。

ま ず 、SBMと は 何 か に 関 して は 、 極 め て 多 義 で は あ る が 、 筆 者 は す で に1992年 に 、 当 時 、 ア メ リカ の 大 都 市 で1980年 代 後 半 以 降 に活 性 化 し て き たSBMの ケ ー ス を ア メ リカ で の フ ィ ー ル ドワ ー ク と 関 連 文 献 の 分 析 と を 通 し て 、 次 の よ う な 定 義 を行 っ て き た と こ ろ で あ っ た 。 す な わ ち 、SBMと は 「 各 学 校 が 地 方 学 区(教 育 委 員 会)か ら の 権 限 委 譲 に 基 づ い た 分 権 化 に よ っ て 管 理 者 、 教 師 、 親 を は じめ と し た コ ミ ュ ニ テ ィ ー ・メ ン バ ー や 、 時 に は 生 徒 が 一 定 の 条 件 下 で 当 該 校 で の 教 育 計 画 に 参 加 し、 管 理 す る 権 限 と 責 任 と を 与 え られ た 組 織 モ デ ル の ひ とつ で あ る 」Dと い え よ う 。

この よ う なSBMに よ る 経 営 観 が 生 ま れ て き た 背 景 に は 、 ア メ リカ 学 校 経 営 は こ れ ま で も伝 統 的 に地 方 学 区 の オ フ ィ ス 主 導 の 経 営 活 動 が 強 く あ っ た が(特 に1980年 代 前 半 の 教 育 改 革 に お け る 州 規 制 の 強 化 は 一 層 こ の 伝 統 を 支 持 し た)、 そ の 方 法 に 対 し て 、 下 か らの 、 す な わ ち 各 学 校 レベ ル か ら 異 議 を 唱 え る と い う 発 想 の 転 換 が1990年 代 前 後 か ら 見 え て き た 。 端 的 に 言 え ば 、 州 や 地 方 学 区 主 導 の 規 制 強 化 に よ る 行 政=経 営 活 動Tは 学 校 改 善(school

improvement)の 効 果 は 上 が りに く い とす る思 惟 が 実 は 台 頭 して き た と い う点 が こ こで は 重.

要 な の で あ る 。 も っ と も 学 校 改 善 の 研 究 ・実 践 は1970年 代 後 半 に は ア メ リカ で は み え て は

い た も の の 、 そ こ に行 政 に よ る 規 制 の 緩 和 の 必 要 性 が 政 策 的 に も と られ る よ う に な っ た の

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は 、 厳 密 に は1980年 代 半 ば 以 降 の こ とで は あ る 。

い ず れ に せ よ 、 「学 校 に 基 礎 を お い た 経 営1と は 、 伝 統 的 な 地 方 学 区(オ フ ィ ス)主 導 に よ る 包 括 的 経 営 の 在 り方 を 各 学 校 レベ ル(buildingleveDに 経 営 の ベ ー ス を お く と い う こ と を意 味 し 、 そ れ は 結 局 、 学 校 の 自 律 性(autonomy)に 経 営 主 体 の 焦 点 を お く と い う 発 想 へ の 転 換 で も あ る 。 そ し て 、 こ こ に 必 要 に な っ て き た の が 地 方 学 区 行 政 か ら の 学 校 へ の 権 限 委 譲(empowerment)と い う こ と に 他 な らな い 。 権 限 委 譲 と はSBMの 場 合 、 一 般 的 に は カ

リキ ュ ラ ム 、 人 事 、 予 算 の 三 つ を 地 方 学 区 の 教 育 委 員 会(教 育 長)か ら法 制 的 に は 校 長 を 経 由 し て 学 校 を ベ ー ス に し て 形 成 さ れ る 学 校 と地 域 と の 連 携 の た め の 学 校 委 員 会(schooIC‑

ommittees;審 議 会)に ま で お ろ す と い う こ と で あ る 。

と こ ろ で 、 上 の 定 義 で 示 した 「 意 思 決 定 に参 加 し、 管 理 す る 」 主 体 は 、 各 学 校 に コ ミ ュ ニ テ ィー と の 連 携(実 際 に は 住 民 、 親 、 教 師 、 企 業 の 従 業 員 や 生 徒 代 表 ま で が 構 成 員 の ケ ー ス が 多 い)を ベ ー ス に 設 置 さ れ た 学 校 委 員 会 と い う こ と に な る が 、 結 局 、 そ れ は 意 思 決 定 の 共 有 化 に よ る 学 校 の 共 同 体 制(laymancontrolとprotessionalcontrolと の 新 た な 統 合) を 重 視 す る と い う思 惟 がSBMに は あ る も の と い え る 。 た だ 、 上 の 定 義 で 付 言 し て お く必 要 の あ る こ と は 「 一 定 の 条 件 」 で と指 摘 した よ う に 、 学 校 委 員 会 の 成 立 に は 教 育 委 員 会 と 校 長 との 間 で 事 前 に 双 方 が 固 有 に 、 ま た 優 先 的 に 意 思 決 定 で き る 領 域 を 明 確 に 合 意 して い る こ とが 必 要 で あ る に の 点 で 、SBMに は 従 来 の よ う な ト ッ プ ダ ウ ン に よ る ア メ リカ 型 の リー ダ ー シ ッ プ の 再 考 が 要 さ れ る 。 具 体 的 に は 拙 稿 注(2)文 献 参 照)。

さて 、SBMと は お よ そ 上 述 の よ うな 内 容 を も っ た 経 営 様 式 で 、 権 限 委 譲(上 か ら の〉と 経 営 参 加(下 か らの)と の コ イ ン の 両 面 が こ の 様 式 に は 担 保 さ れ て い る と い う こ と に な る 。 この 点 を 本 稿 の 以 下 の 内 容 と も う少 し 関 わ っ て 言 え ば 、SBMの モ デ ル と な る 学 区 レ ベ ル の 連 携 委 員 会(学 校 と地 域 社 会 と の)や 各 学 校 レベ ル で の 学 校 委 員 会 の 開 発(設 置)に は 結 局 、 権 限 委 譲 と経 営 参 加 の 対 象 とな る 戦 略 計 画 一 実 施 一 評 価 と い う マ ネ ジ メ ン ト ・ サ イ ク ル の

手 続 き過 程 が 内 在 して い る と い う こ と に な る 。

そ こ で 、 本 稿 に お い て はSBMに お け る 地 域 と の 連 携 を 組織 化 し た 典 型 的 な ケ ー ス と し て ミ シ ガ ン 州 の ウ エ ス ト ・ブ ル ー ム フ ィ ー ル ド地 方 学 区(WestBloo皿fieldSchoolDistr‑

ictofMichigan)の モ デ ル を と りあ げ 、 事 例 を 中心 に 、 連 携 の 内 容 や そ の 手 続 き 過 程 な ど の 組 織 化 の 過 程 を 分 析 し、 学 校 と 地 域 社 会 と の 連 携 の 課 題 を 探 る こ と に す る 。

以 下 、 本 稿 で 明 らか に す る点 は 、 学 校 レベ ル で の 関 係 者(参 加 者)に 権 限 委 譲 さ れ る こ と に な る 学 校 と地 域 との 学 区 レベ ル で の 連 携 委 員 会 の 開 発 の 妥 当性 を め ぐ る 問 題 そ し て こ の 委 員 会 組 織 を 創 る こ と に した 場 合 に 生 じて き た 長 所 と短 所 は 何 で あ っ た か 、 さ ら に こ の 委 員 会 の 組 織 ・運 営 と 関 わ っ て 課 題 と され た 点 が 何 で あ り 、 組 織 化 の た め の 手 続 き は 何 で あ り、 ま た 、 権 限 付 与 さ れ た 各 組 織 の 義 務 と 責 任 は 何 で あ り、 で は 組 織 化 の 評 価 を い か に 行 っ た か 、 な ど を 分 析 す る こ と に あ る 。

今 日、 ア メ リ カ で は 親 や コ ミ ュ ニ テ ィ ー が 権 限 委 譲 を 期 待 してSBMの 学 校 委 員 会(sc‑

hoalcommittee)に 参 加 を 求 め て い る ケ ー ス が 増 加 して い る 。 そ こ に 必 要 に な っ て い る の

が 、学 校 に 対 す る パ ー トナ ー シ ッ プ の 機 会 に お け る 協 働 関 係 の 掘 り下 げ で あ る 。 実 際 に も

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実 に 多 様 な 種 類 や 型 の 学 校 レベ ル に お け る 学 校 委 員 会 や 意 思 決 定 の 様 式 が 今 日 あ ら わ れ て も き て い る 。 こ の 点 で 協 働 を ど う組 み 上 げ て い く か 、 そ の 力 量 の 意 義 も ま た 人 事 、 カ リキ ュ ラム 、 予 算 の 権 限 委 譲 に と も な う専 門 性 の 養 成 と して 、 関 係 者 に 要 求 さ れ て き て い る 。 今 日 の ア メ リカ 教 育 改 革 に お け る 連 携 は こ の よ う に 単 な るY声 か け 踏だ け で は す ま な くな っ て き て い る の で あ る 。 以 下 、 ウ エ ス ト ・ブ ル ー ム フ ィ ー ル ド学 区 の ケ ー ス を 通 して これ ら の 点 を 吟 味 す る 。

ウ エ ス ト ・ブ ル ー ム フ ィ ー ル ド学 区 をSBMの モ デ ル と し て と りあ げ る 意 味 は 後 述 す る が 、 そ の 背 景 に つ い て こ こ で 若 干 、 ふ れ て お く。 歴 史 的 に は ア メ リカ で は 多 く の 学 区 に親 と コ ミ ュ ニ テ ィ ー 市 民 との 参 加 がPTAの よ うな 極 め て 制 約 され た 型 で は あ る が 、 根 付 い て き て い た わ け で あ っ た3)。 も っ と も学 区 に よ っ て は コ ミ ュ ニ テ ィ ー の 意 識 調 査 を も と に しな が ら、 そ の 成 果 に 対 応 した 学 校 と の 連 携 活 動 を 行 っ て き た 学 区 は あ っ た し、 教 育 税

と の 関 連 か ら学 区 は 必 然 的 に 学 校 の 教 育 活 動 に 対 し て 市 民 助 言 委 員 会(citizenadvisory committees)を 設 け る な ど も行 っ て き た 伝 統 が ア メ リカ に は あ る,し か し、 こ う し た 委 員 会 は 得 て して 短 期 で 通 常1‑2年 単 位 の も の で あ っ た 。さ ら に ア メ リカ に は 学 区 の 教 育 委 員 に任 命 、 選 任 さ れ る シ ス テ ム も あ る の だ が 、 そ れ は 極 め て 数 少 な い 住 民 が 対 象 で あ っ た 。 した が っ て 、 実 際 に は ア メ リカ で も 意 味 あ る、 しか も総 合 的 な 意 思 決 定 活 動 に 多 くの コ ミ ュ ニ テ ィ ー ・メ ンバ ー が 参 加 す る と い う 学 区 は 今 日で も極 め て 少 な い の で あ る 。 そ う した 学 区 の ひ と つ が ウ エ ス ト・ブ ル ー ム フ ィ ー ル ド学 区 で あ っ て 、 こ の 学 区 はSBMを ベ ー ス

に した コ ミ ュ ニ テ ィ ー 参 加 の ひ と つ の 典 型 的 モ デ ル と も い え 、 そ こ に この ケ ー ス を と り あ げ る 意 味 が あ る わ け で あ る 。

IISBMに お け る コ ミ ュ ニ テ ィー 参 加 に よ る プ ロ グ ラ ム 開 発

は じ め にSBMの プ ロ グ ラ ム 開 発 と か か わ っ て 、 学 校 と地 域 社 会 の 間 に 展 開 され た 、 ウ ェ ス トブ ル ー ム フ ィー ル ド学 区(以 下WBSDと 略)に お け る 連 携 活 動 の 形 成 過 程 を 分 析 す る 。

① 準 備 段 階(preplaningphase)

ま ず 、 こ のWBSDの 教 育 長 と教 育 委 員 は プ ロ グ ラ ム 開 発 に 先 き 立 っ て 、 この 学 区 の 教

育 の 評 価 と 改 善 の た め に 地 域 住 民 な ど の 学 区 関 係 者 に よ る 総 合 的 な ニ ー ズ 評 価 と長 期 計 画

に 欠 け る 点 の あ っ た 事 を 認 識 し は じ め た の が 連 携 活 動 に 向 け て の 出 発 点 で あ っ た 。 そ こで

教 育 長 は 、 まず 最 初 に 教 育 行 政 ス タ ッ フ と数 名 の コ ン サ ル タ ン トの 支 援 で コ ミ ュ ニ テ ィ ー

と の 連 携 を 前 提 に した 学 区 の 教 育 計 画 の 素 案 を 作 成 し、 そ の 段 階 で 学 区 住 民 に 計 画 説 明 の

機 会 を も っ た 。 そ の 市 民 会 議(CitizonMeeting)に は 約500人 の 住 民 が 参 加 、 住 民 との 問

に 質 疑 応 答 が な され 、 い くつ か の 修 正 の も と に 素 案 は 圧 倒 的 多 数 の 支 援 を 得 て 教 育 委 員 会

原 案 とな る 下 地 を え た 。 そ れ がrSBMの た め の プ ロ グ ラ ム 開 発 の モ デ ル シ ス テ ム 計 画 」

で 、 教 育 委 員 会 は 教 育 長 が この 計 画 に ほ ぼ 沿 っ た 型 で 、 以 下 の よ うな 段 取 りで 計 画 の 実 現

化 を 支 持 した 。

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② 第1段 階:全 体 計 画(overviewingplaning)

こ の 第1段 階 で は プ ロ グ ラム 開 発 の① 使 命 と 目標 の 設 定(miss蓋onandgoalsestablis‑

h皿ent)② ニ ー ズ 評 価(needsassessment)③ 現 状 評 価(statusstudies)の3つ の 活 動 か らな っ て い る 。 まず 、 関 係 者 の 代 表 グ ル ー プ が 後 に 修 正 さ れ 採 択 とな っ た 学 区 の プ ロ ジ ェ ク トの 使 命 を作 成 した 。 具 体 的 に はWBSDの プ ロ ジ ェ ク トマ ネ ジ ャ ー がP田 一DELTA‑KAPPANの 目 標 に 関 す る 資 料 を 使 っ て 、845人 の 親 、 生 徒 、 マ イ ノ リテ ィ ー 、 行 政 者 、 そ して 教 育 委 員 か らな る ワ ー ク シ ョ ッ プ の 機 会 に お い て 素 案 で あ る 使 命 に 優 先 順 位 を 付 け て も ら っ た 。 さ

ら に 、 住 民 へ の 郵 送 法(424人 無 作 為 抽 出)で の 回 答 の 結 果 を も と に教 育 委 員 会 は 教 育 政 策 書 に も り こむ べ く 「目標 」 項 目 を 作 成 し た 。

っ い で 、18の ニ ー ズ 評 価 委 員 会(committee)を 作 っ た 。 この 委 員 会 メ ン バ ー は 生 徒 、 住 民 、 企 業 従 業 員 そ して 教 育 委 員 会 委 員 か らな る231人 の 構 成 員 か ら成 る が 、 委 員 会 メ ンバ ー の 最 大 は 住 民 、 企 業 従 業 員 な ど か ら成 る132人 の 地 域 住 民 で あ っ た 。18の 委 員 会 は 学 区 の 各 学 校 の ニ ー ズ 評 価 委 員 会 との 連 携 を は か れ る よ う な 方 法 で 編 成 され て お り、 一 方 、 各 学 校 の 委 員 会 が カ バ ー で き な い 主 た る 機 能 領 域 をチ ェ ッ ク す る た め の 委 員 会 が これ と は ま た 別 に 設 け られ た 。

こ の 機 能 ニ ー ズ 評 価 委 員 会 は 、 各 学 校 の 委 員 会 と 同 じ構 成 員 か らな り 、 こ の 委 員 会 は(a) 特 別 サ ー ビス(b)職業 教 育(c)コ ミ ュ ニ テ ィ ー(d)スポ ー ツ と コ ア カ リ キ ュ ラム(e)メ デ ィ ア(f)学 区 人 事(9)学区 事 務(h)学 区 管 理 の 各 領 域 か ら構 成 され て い る 。 そ し て 各 委 員 会 は 約3ヵ 月 、 毎 週 定 例 会 を も ち 、 各 領 域 ご と の ニ ー ズ に優 先 順 位 を 付 け る な ど して 、203頁 に 及 ぶ 報 告 書 を 同 学 区教 育 委 員 会 に 提 出 して い る 。

っ い で 、18の 委 員 会 か ら各2名 の代 表 を 選 ん で こ の 代 表 委 員 会 が 夏 学 期 毎 週 の 定 例 会 議 を 開 い て 学 区 全 体 の 優 先 ニ ー ズ を 明 らか に し た 。 こ の 仕 事 は 各 委 員 会 か ら提 出 さ れ て い る 何 百 と い うニ ー ズ 評 価 を ふ ま え て 全 体 の 優 先 順 位 を 付 け る 必 要 が あ っ た の で 、 特 に 困 難 を きわ め た よ う だ が 、 秋 に は ウ ェ ス トブ ル ー ム フ ィ ー ル ド教 育 委 員 会(以 下WBBE)に 報 告 書 を 提 出 し た 。

か く し て 、 教 育 長 と委 員 会 事 務 局 ス タ ッ フ は 、 各 委 員 会 か ら の 最 終 の ま と め や 優 先 順 位 を 付 け た ニ ー ズ を 受 け 取 る こ と に な っ た わ け で あ る が 、 そ れ を さ ら に 各 学 区 優 先 順 位 ご と の ニ ー ズ に 基 づ い た 「 現 状 評 価(statusstudies)」 を 行 な っ た わ け で あ る 。 ニ ー ズ の う ち の あ る も の は 即 刻 、 予 算 を 付 す も の も あ っ た し 、 ニ ー ズ の 項 目 に よ っ て は 現 行 の 政 策 と矛 盾 し て い る こ と を 理 由 に 拒 否 せ ね ば な らぬ も の も で て き た 。 ま た 、 あ る ニ ー ズ を 取 り上 げ る に は 現 行 の 規 定 や 運 営 の 手 続 き を 変 更 せ ざ る を え な く な る も の も で て き た 。 ま た ニ ー ズ に よ っ て は 、 通 常 予 算 で は コ ス トを 支 出 で き な い の で 、 税 に か か わ る 住 民 投 票 に よ らね ば な らな い も の も で て き た の で あ る 。

い ず れ にせ よ 、1か ら250番 まで の 優 先 順 位 の 付 け られ た ニ ー ズ が か く して 出 来 上 が っ た の で あ る 。 そ して 住 民 の す べ て が こ う した ニ ー ズ の 概 括 、 各 ニ ー ズ の 現 状 評 価 、 各 ニ ー ・ ズ を 満 た す た め の 計 画 プ ロ グ ラム を 一 つ に ま と め た 最 終 的 な ブ ル テ ン を 受 け 取 る こ と に な っ

た わ け で あ る 。 そ の 際 、 さ ら に予 算 の 必 要 な 項 目 に は 個 々 に必 要 額 が 見 積 も られ 、 コ ミ ュ

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ニ テ イ ー 住 民 が そ れ ら の項 目 を選 ん で 税 支 払 い の 投 票 を行 な う と い っ た 手 段 を と っ た の で あ っ た 。

③ 第2段 階:自 覚(awareness)

こ の 第2段 階 で は 、 開 発 し た プ ロ グ ラ ム の 実 現 化 へ 向 け て の 関 係 者 の 自覚 を喚 起 す る こ と で あ っ た 。 そ の た め に3つ の 活 動 が 展 開 さ れ た 。 そ の 一 が 生 徒 、 企 業 従 業 員 、 そ し て 住 民 に対 す る グ ル ー プ ダ イ ナ ミ ッ ク ス の ワ ー ク シ ョ ッ プ(研 究 集 会)で あ っ た 。 これ は 従 来 、

この 種 の 意 思 決 定 や 計 画 チ ー ム で の 作 業 な ど に 慣 れ て こ な か っ た 関 係 者 の 多 くが ア ク シ ョ ン プ ラ ン(行 動 計 画)と 実 際 に か か わ る 必 要 が で て き た た め に 行 な う研 究 集 会 で 、 従 っ て 計 画 技 術 、 チ ー ム 活 動 、 分 析 技 術 、 提 供 技 術 、 対 立 解 決 技 術 、 コ ンセ ン サ ス 形 成 技 術 な ど を 強 化 す る た め の も の で あ っ た 。

そ の 二 が す ぐれ たSBMの プ ロ グ ラ ム 開 発 を し た 他 学 区 へ の 視 察 研 修 で 、 そ の 際 に 収 録 し た 全 資 料 は ど の チ ー ム も 利 用 可 能 な よ う に 資 料 室 に 整 理 保 管 し た 。 そ の 三 は 、 明 らか に さ れ た ニ ー ズ の 各 項 目 を 実 現 化 す る た め の 関 連 の 諸 資 料 、 文 献 を ど の チ ー ム が 活 用 し て も よ い よ う に 収 集 、 整 理 し これ も ま た 資 料 室 に備 え 付 け る こ と に し た 。

④ 第3段 階:改 革 モ デ ル の 開 発(changemodeldevelopment)

上 の 第1、 第2段 階 終 了 後 、 各 委 員 会 は い よ い よ そ れ ぞ れ に 改 革 の モ デ ル 開 発 に 着 手 し た 。 「5年 モ デ ル 計 画(fiveyearchangemodel)」 が そ れ で 、 これ を 以 下 、 第4段 階 か ら 第7段 階 ま で に 具 現 化 の プ ロセ ス と して あ らわ し た 。 こ の5年 計 画 は 必 要 に 応 じて 以 後 、

5年 ご と に 改 訂 し継 続 化 さ せ て い く も の と な っ た 。

⑤ 第4段 階:詳 細 な5年 計 画 開 発

各 委 員 会 は 行 動 計 画 を 実 践 化 す る に 先 き 立 っ て 、 第4段 階 で は 手 続 き 上 の12の 課 題(qu‑

estions)を 「5年 モ デ ル 計 画 」 か ら リス ト化 し た 。 こ れ は 行 動 計 画 の 開 始 か ら評 価 に 至 る まで の 間 、 考 慮 して お く 必 要 の あ る 重 要 な 課 題 で あ る 。12の 課 題 と は 、(a)評価 領 域 の 明 確 化(b)特定 の 目 的 、 目標 の 開 発(c)複数 の 解 決 戦 略 の 設 定(d)戦 略 の 優 先 設 定(e)プ ロ グ ラム 開 発 計 画 の 決 定(f)予 算 計 画 の 決 定(9)人的 資 源 計 画 の 決 定(h)運 営 計 画 の 決 定(i>ス タ ッ フ の 研 修 計 画 決 定(j)デー タ 修 正 計 画 の 決 定(k)評価 計 画 の 決 定(1)成果 計 画 の 報 告 決 定 で あ る 。

⑥ 第5段 階:実 施(initialimplementation)

こ の 段 階 で は 、 研 究 開 発 の 活 動 をパ イ ロ ッ トを ベ ー ス に して 行 な う 場 合 、 そ の 最 低 限 度 の 分 母 に あ た る も の は 何 か を 見 い 出 す 段 階 で あ る 。 す な わ ち 、 こ の こ と は 基 本 的 に 仮 に あ る活 動 計 画 が 単 位 学 級 レ ベ ル で 開 発 され 、 評 価 さ れ る 場 合 、 そ こが 実 施 レ ベ ル の 場 に な る と い う こ とで あ る 。 単 位 学 校 レベ ル で あ れ ば 、 そ の 学 校 で 計 画 、 実 施 、 評 価 さ れ る と い う こ とで あ る 。 つ ま り、 活 動 計 画 を テ ス ト し分 析 し 、 そ れ が う ま く行 くか を実 施 す る の は 学 区 全 体 で は な く 、 単 位 組 織 に お いて で あ る と い う こ と で あ る 。

⑦ 第6段 階:評 価

こ こで は 各 実 施 単 位 か らの 評 価 さ れ た デ ー タ ー を 集 め て そ れ ら を 分 析 し、 各 実 施 単 位 の 、 成 果 か らの 結 論 を 引 き 出 す こ とで あ る 。 す な わ ち 、 こ こで は(a)デー タ ー を 評 価 し(b)成果 か

ら結 論 を え て(c)次の 段 階 に 向 け て の 情 報 整 理 を す る 段 階 で あ る 。

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⑧ 第7段 階:学 区 の 実 施 な い し は 循 環(リ サ イ ク ル)

デ ー タ 分 析 し結 論 を 得 た あ と 、3っ の 最 終 決 定 を 行 な う段 階 で あ る 。 第 一 の 決 定 は この 試 み が 成 功 して 、 プ ロ グ ラム を 学 区 全 体 で い か に 実 施 す べ き か を 決 定 す る こ とで あ る 。 第 二 は こ の 試 み が 失 敗 した 場 合 、 計 画 グ ル ー プ が も う一 度 第1段 階 ま た は 第4段 階 か らや り 直 す の か ど うか を 決 定 す る こ と で あ る 。 第 三 に は こ の 試 み が 部 分 的 に 成 功 し た と い う場 合 、 で は 成 功 す る た め に 何 をせ ね ば な らぬ か を 決 定 す る こ と で あ る 。 この 場 合 、 計 画 グ ル ー プ は 第4段 階 か らは じ め る こ と に な る 。

以 上 、 第1段 階 か ら第3段 階 に お け る す べ て の 関 係 者 、 さ ら に 第4か ら第7段 階 に お け る 学 区 に 在 住 して い る 企 業 の 従 業 員 の 参 加 を 得 て 、 しか も コ ミ ュ ニ テ ィ ー の 全 住 民 に た い して 継 続 的 進 歩 の 報 告 書 を 提 示 した こ の 計 画 活 動 が う ま く 成 功 した こ と に 自信 を 持 っ たW BBEは 、 今 度 は い よ い よ 各 学 校 に 永 久 的 な 関 係 者 の 委 員 会 と学 区 レベ ル に 一 つ の 委 員 会 を作 りた い と した の で あ る 。 こ の 組 織 に つ い て 以 下 に 述 べ る こ と と な る が 、 組 織 の 名 称 は

「コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ー運 営 委 員 会(comlunication‑governancecommittee以 下 「 連 携 委 員 会 」 と 略)」 と し た 。

皿 学 区 に お け る 連 携 委 員 会 の 地 位 、 目的 、 役 割

さ て 、 今 日 の ア メ リカ の 地 方 学 区 行 政 と実 践 者 の 勧 奨 に み る 大 き な テ ー マ と して はSB Mと 権 限 委 任(empowerment)と が 一 貫 して 浮 上 して く る 。 権 限 委 任 の 方 は 、 そ れ が 地 域 に お け る従 業 員 や 親 そ の 他 学 校 関 係 者 が 意 思 決 定 に 参 加 す る よ う認 め られ 、 そ の 参 加 に よ っ て 決 定 や 組 織 の ビ ジ ョ ン 、 使 命 や プ ロ グ ラム な ど に お け る あ る 程 度 の 所 有 権 が 実 感 され る こ と も あ っ て 評 価 さ れ て い る(41。 一 方 、 本 稿 の 主 題 で あ るSBMの 方 は 、 学 区 レ ベ ル と か か わ り、 学 校 改 善 の も っ と も有 効 な 戦 略 と考 え られ 、 そ こ に お け る も っ と も効 果 的 な 意 思 決 定 は 各 学 校 レベ ル の 運 営 レ ベ ル に お い て 生 じ る も の だ と 考 え られ て い る5)。

従 っ て 、 こ う し たSBMや 権 限 委 任 な ど の 考 え 方 は 、 各 学 校 レベ ル の 経 営 者 が これ ら を 経 営 戦 略 と して と ら え る 場 合 、 そ れ は か な り修 正 を 受 け た も の とな る 。 た と え ば 、 将 来 に お い て 期 待 され る ビ ジ ョ ン を 達 成 し よ う と い う 計 画 レベ ル に お いて は 、 関 係 者 は そ の 期 待 さ れ る ビ ジ ョ ン を 達 成 す る 計 画 戦 略 と か 、 望 ま し い 未 来 の ビ ジ ョ ン を 達 成 す る こ と に参 加 す る こ と が 必 要 と な る 。 し か し一 方 、 日 常 の 運 営 レ ベ ル で の 経 営 領 域 と い う こ と に な る と、

関 係 者 は 毎 年 度 の 行 動 計 画 に 、 そ れ も す で に 明 らか に さ れ た ビ ジ ョ ン に 対 応 した と こ ろ の 期 待 さ れ る 成 果 に 参 加 す る こ とが 必 要 と な る 。

そ こでWBSDは 権 限 委 任 とか 戦 略 的(strategic)、 戦 術 的(operational)計 画 とかSB Mな ど を 背 景 と しな が ら、 各 学 校 レ ベ ル に お け る 権 限 委 任 やSBM計 画 な ど の環 境 を 作 る た め の 戦 略 とか モ デ ル の 開 発 に 焦 点 を あ て た わ け で あ る 。 モ デ ル 開 発 に 際 してWBSDは 次 の よ う な 課 題 を 提 起 した の で あ る 。 す な わ ち 、(a》 学 校 レベ ル で の 関 係 者 に 権 限 委 任 を は か る た め の 学 校 と地 域 と の 連 携 の た め の 「 連 携 委 員 会 」 を 開 発 し よ う と す る の は な ぜ か(b)

この 権 限 委 任 組 織 を 作 る こ と に よ り生 じ る 長 所 、 短 所 は 何 か(c)権 限 委 任 の 組織 を運 営 して

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い く 上 で 生 じて く る は ず の 問 題 に どの よ う に こ た え な け れ ば な ら な い か(d)どの よ う な 型 を 連 携 委 員 会 は と る の が 有 効 な の か(e)権限 委 任 さ れ た グ ル ー プ に と っ て は どの よ うな 義 務 と 責 任 を と も な う も の で あ る の か(f)権限 委 任 の 組 織 化 が 成 功 す る か 否 か を い か に して 評 価 し た ら よ い の か で あ っ た と さ れ る 。 そ こ で 以 下 に は 、 ほ ぼ こ の 問 題 提 起 に沿 っ てWBSDが

と っ た 戦 略 を み て い く。

(1)学 校 レベル の関係者 に権限委任 を認める 「 連携委員会」設置の理 由

SBMを 進 め る 場 合 、 一 般 的 に い え ば 、 校 長 が 関 係 者(参 加 者)に 権 限 を 分 権 化 す る 連 携 委 員 会 を 発 足 さ せ る の に 先 き 立 っ て 、 学 区 の 教 育 長 と教 育 委 員 が そ う した 組 織 の 開 発 を 認 め る か ど う か を ま ず は 校 長 と して は 見 い 出 す 必 要 が あ る6)。 教 育 長 や 教 育 委 員 の 答 が イ エ ス で あ れ ば 、 今 度 は 校 長 と して は そ う した 組 織 が ほ し い 理 由 を 明 らか に しな け れ ば な ら な い 。 す な わ ち 、 どの よ う な 目 的 で 関 係 者 を 教 育 計 画 とそ の 意 思 決 定 に 参 加 さ せ る の か と い う こ と で も あ る 。 そ し て 、 校 長 と し て は そ の 目 的 とそ の た め に 参 加 し決 定 に か か わ る 一 連 の 枠 組 み が で き た ら、 そ れ をす べ て の 関 係 者 に 文 書 の 型 で 示 す の が 一 般 的 で あ る7)。 そ

して 、 そ の ケ ー ス と し て 以 下 に は ウ ェ ス トブ ル ー ム フ ィ ー ル ド高 校(生 徒 数 約2000人) に お け る 連 携 委 員 会 設 置 の 目 的 に か か わ る 部 分 を 紹 介 す る 。

・ウ ェ ス トブ ル ー ム フ ィ ー ル ド高 校 の 連 携 委 員 会 の 目的

ウ ェ ス トブ ル ー ム フ ィ ー ル ド高 校 の 地 域 と の 連 携 委 員 会(communication‑governance

co皿mittee)は 、 親 、 行 政 者 、 コ ミ ュ ニ テ ィ ー メ ン バ ー 、 生 徒 と 地 域 に お け る 企 業 の 従 業 員 と の 間 で 学 校 で 行 な わ れ る 戦 略 的(strategic)ビ ジ ョ ン を も っ た 長 期 計 画 の 意 思 決 定 と、

戦 術 的(operational、 短 期 の 行 動 計 画)意 思 決 定 と に 関 わ っ て 、 よ り幅 広 い 議 論 と 情 報 の 共 有 化 と を促 進 す る た め の も の で あ る 。 そ して こ の 幅 広 さ を ベ ー ス に した 討 論 に よ っ て わ が 学 校 の 教 育 的 コ ミ ュ ニ テ ィ ー と い う 多 様 な 人 的 要 因 が 、 よ り協 力 的 に 積 極 的 に な っ て 、 そ の 結 果 、 ウ ェ ス トブ ル ー ム フ ィ ー ル ド高 校 の 生 徒 が 体 験 す る 教 育 プ ロ グ ラ ム の 質 や 量 が

改 善 され て い く こ と に な る の が 、 連 携 委 員 会 設 置 の 最 終 的 ね ら い で あ る 。

こ う し て 目 的 が 決 定 さ れ る と、 最 初 の 計 画 段 階 に 参 加 した 校 長 とそ の 関 係 者 は 、 いわ ゆ る わ が 校 の 現 状 分 析 を して わ が 校 のS.W.0.T.(Strength長 所 、Weakness短 所 、 Opportunities教 育 の機 会 、Threats脅 威 に な る こ と)を 明 らか にす る8}。 こ の 現 状 分 析 の 際 に 基 本 的 に 問 わ れ て く る 課 題 は 次 の よ う な も の で あ る 。(aに う し た 権 限 責 任 の 運 営 を つ く り出 す 際 に 生 じ て く る 長 所 と 短 所 は 何 か(b)権限 委 任 の 運 営 を 実 施 して い く場 合 、 学 校 レ ベ ル の 意 思 決 定 と 計 画 活 動 を 支 援 し た り制 約 した りす る こ と の で き る もの は 何 か で あ る 。

(2)権 限委任の組織 ・運営を遂行 して いく場合 に考 え られる長所 と短所 は何か

ウ ェ ス トブ ル ー ム フ ィ ー ル ド高 校 に 焦 点 を 置 い た 権 限 委 任 の 組 織 、 運 営 と して 作 られ た

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の が 連 携 委 員 会 に 対 す る 権 限 委 任 組 織 で あ る が 、 そ れ を 実 際 に 進 め て い く場 合 に 生 じ て き た 長 所 と短 所 に つ い て 説 明 す る 。

ま ず 長 所 に 関 して は 次 の 諸 点 に 整 理 され る 。(a)親や 住 民 の 多 く が 学 校 経 営 に よ り参 加 し て く る こ と に 関 心 を持 ち は じ め た 。(b)教師 は 特 に カ リ キ ュ ラ ム 管 理 や 生 徒 の 学 習 成 果 の 評 価 に 深 い 関 心 を 持 つ よ う に な り、 よ り裾 野 の 広 い 教 育 計 画 や 意 思 決 定 に お け る 重 要 な 役 割 を喜 ん で 受 け 入 れ る よ う に な っ た 。(c)生徒 は か つ て は 学 校 経 営 に は 参 加 しな か っ た が 、 連 携 委 員 会 が 結 成 さ れ て か ら は よ り積 極 的 な 学 校 風 土 の 形 成 に 向 け て 、 ま た 一 層 質 の 高 い 授 業 運 営 シス テ ム に 向 け た 計 画 化 の た め の 役 割 を果 た す こ とが で き る よ う に な っ た 。(d)多様 な 企 業 の 従 業 員 が よ りよ い学 校 支 援 態 勢 の 計 画 化 に 参 加 す る よ う に な っ た 。(e)コ ミ ュ ニ テ ィ ー 内 の 企 業 や 産 業 界 が 学 校 と の パ ー トナ ー シ ッ プ(州 教 育 協 議 会EducationCommiti‑

onoftheStates)の 関 係 に 入 る こ と を 期 待 す る よ う に な っ た 。

一 方 、短所 に関 して は(a)あ る特 定 の教 師 や管 理 者 は 他 人、 特 に生 徒や 親 が これ まで 伝 統 的 に 私 的 な 権 限 領 域 で あ る と考 え られ て き た 領 域 に ま で 踏 み 込 ん で き て 、 そ の 計 画 や 意 思 決 定 に 関 わ る こ と を 潔 く 思 っ て い な い こ と(b>組合 は 他 者 の 参 加 に 反 対 す る 傾 向 が あ る こ と (c)関係 者 は 幅 広 い援 助 の 形 態 と い っ た こ とに 関 わ っ た 計 画 や 意 思 決 定 の 活 動 に 必 要 な 養 成 や 研 修 を 一 般 的 に は 受 け て い な い こ と(d)コミ ュ ニ テ ィ ー に お け る 重 要 な 権 力 グ ル ー プ や 権 力 の あ る 意 思 決 定 者 た ち は 隠 れ た 権 力 や イ ン フ ォ ー マ ル な 活 動 を 展 開 す る こ と に よ っ て 学 校 経 営 に 影 響 を 及 ぼ した が っ て い る 点 の あ る こ と(e>個人 の 多 く は 高 い 質 や 総 合 計 画 を 編 み 出 す の に 必 要 な 時 間 を 割 き た が ら な い こ と な どが そ れ らで あ る 。

こ の よ うな 長 所 や 短 所 、 な い し は 参 加 の 機 会 や 脅 威 が 明 らか と な っ た 場 合 、 これ らの点 を 考 慮 して 最 初 の 計 画 化 を 練 るべ く校 長 を は じ め と し た 関 係 者 と して は 、 連 携 委 員 会 を 設 け る 際 に 知 っ て お い た ほ うが よ い よ う な こ と を 次 の よ うな 問 い の 形 式 に対 す る答 と して 、

これ ら を は じ め か らわ が 校 の 連 携 委 員 会 の 課 題 と し て 整 理 し て き て い る 。

す な わ ち 、 そ の 問 い と は(a漣 携 委 員 会 は 予 算 編 成 を 結 び つ け る の か(b)常置 及 び 臨 時 の 二 っ の 小 委 員 会 を 設 置 す る こ と に な る の か(c)臨時 委 員 会 に は 特 定 の 権 限 と 責 任 を認 め る の か (d)臨時 委 員 会 の メ ン バ ー を ど う選 任 す る の か(e)各学 校 レベ ル の 委 員 会 は 校 長 同 様 、 教 育 委 員 会 や 教 育 長 に も勧 告 を 提 供 す る こ と に な る の か(fに う した 委 員 会 相 互 の 対 立 や 重 複 を ど う調 整 す る の か(9)いつ 、 特 に ど の よ う に して 連 携 委 員 会 の モ デ ル を 実 施 に う っ す の か(hに う した 委 員 会 間 にお い て は ど の よ う な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 手 段 を 使 う の が よ い か な ど が 考 え られ る と し て い る 。

いず れ にせ よ 、 目的 を 決 定 した 以 上 、 長 所 、 短 所 が 明 確 に さ れ 分 析 さ れ る 。 そ して 上 の よ う な 総 合 的 な 問 い が 委 員 会 の 課 題 とな っ て い く。

(3)連 携 委 員 会 は 連 携 の た め に ど の よ うな 型 を と る の が 最 善 な の か

どのよ うな型をとるかは以下 に検討す る組織 に類似 した組織 を、 まず は関係者 レベルが

学校 レベルの連携委員会に参加するまで に組織 化す ることだ とされる。ウェス トブルーム

(22)

フ ィ ー ル ド高 校 で は 学 校 関 係 者 に 権 限 を 付 与 す る こ と に な る 連 携 組織 は 次 の3つ の レベ ル か ら成 っ て い る も の の 一 つ で あ る とす る 。3つ の 組 織 と は 、(a)関係 者 に よ る 常 置 的 な 連 携 委 員 会(た と え ばPTAや ス ポ ー ツ 後 援 グ ル ー プ な ど)(b>特 定 の 課 題 、 問 題 領 域 に 関 わ っ て 任 命 され る 臨 時 委 員 会(こ の 委 員 会 は 一 定 の 任 期 を 以 て 運 営)(c)学 校 レベ ル で の 常 置 的 な 委 員 会(校 内 で の 各 部 門 の 代 表 者 か らな る 委 員 会)で あ る 。

(4)WBSDに おける各学校が活用する各学校 レベルでの連携委員会の組織 、義務 と責任

① まず校長は自分の学校の連携委員会の調整責任者 として機能す る。校長の責任は学内 の各分掌の年度 当初の会議を召集 し、委員会が必要 とする会議開催 の 日 ・事、場所その他 の条件を決める責任が ある。また、委員の選 出や任命の手続き選択にも責任がある。②委 員会の構 成は、(a)ボランティアか ら成る市民代表20人(無 作為抽出)(b)初 等学校を除いた 各学年か らの代表2名(c>組 合、ない しは非組 合か らの代表2名(事 務サー ビス系)(d)学 内 教職員(ま たは学内教員組合)の 選出になる教師2名(e)校 長が、以前の任命代表者では必 ず しもすべての重要な関係者をカバー している とは いえな いと考えた場合の補充 メンバー 5名 まで。③委員会 メンバーが委員長を選出す る。委員長 となるものは当該校外の関係者 である こと。④委員会は毎月一回は定例会開催。⑤委員会 は学校 のカ リキュラムのニーズ をは じめ、生徒や教職員の教育風土 を改善するすべての事務 に関連 した勧告を 自由になす ことがで きる。⑥委員会のな した勧告は成文化す る こと。また勧告 に予算 をともな う内容 のある場合、予算計画の進む12月1日 以前に校長に申告す るもの とす る。⑦少な くとも毎 年、委員会は校長及び教育長、 また教育委員 に総合報告を提 出する こと。また必要な場合、

委員 メンバーは教育長、教育委員に提 出する前 に公聴会を開 くことも可能である。⑧毎 年 6月 委員会 は、委員会活動の評価(成 文)及 び連携委員会の組織運営 に関す る評価 を提出 するもの とする。

このように一般的にも委員会にはその活動 と成果を評価する必要性がSBMに はある9)。

このような評価活動 を通 してのみ、委員会はそ の力量を強め、たえ ざる積極的な支援 を権 限付与 の構造 として持続で きる ことになる。

(5)権 限付与の成果の評価方法

連携委員会の組織 と運営 の成果 を評定す る方法には多 くの方法があるが、 この場合もっ

とも重要な基準は次の諸項 目であるとされ る。すなわち、①連携委員会における各専門の

小委員会の活動及びその勧告 は受容 されたのか、また、それ らは学校のカ リキュラムや生

徒に積極的にイ ンパク トを与えたか②多様な各層の代表グルー プ(組 織)は 連携委員会 に

積極的な感情を表 したか、また、そ うした代表グルー プのメンバーは権限付与された とい

う実感を得たか③多様な グルー プの構成員は、 自らの組織 の継続化 を望み、 メンバー とし

てボランティア し続けて いこうという決意を見せるようになったのか④戦略的 目的や 目標

参照

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