ウシ臓器中の多核芳香族炭化水素
著者 根岸 孝, 中野 益男
雑誌名 帯広畜産大学学術研究報告. 第I部
巻 10
号 3
ページ 779‑784
発行年 1977‑11‑25
URL http://id.nii.ac.jp/1588/00002303/
帯大研報, 1 0 ( 1 9 7 7 ) π9‑784
ウシ臓器中の多核芳香族炭化水素
根 岸 孝 (帯広畜産大学畜産環境学科)
中 野 益 男 (帯広畜産大学農産化学科)
1 9 7 7 年 5 月 2 6 日受理
P o l y n u c l e a r A r o m a t i c H y d r o c a r b o n s i n B o v i n e T i s s u e s T a k a s h i
NEGISH1li‑a n d M a s u o
N A臥 N O料緒 言
7 7 9
多核芳香族炭化水素 ( P A H ) は可燃物,とくに化石燃料の燃焼により生じ,その多くは強い 発癌性をもっているので,環境汚染物質として知られている。とくにベ
γゾ ( a ) ピ ν : /( B a P )
は代表的な PAH で,大気1ベタバコの煙3-~) 水質的,食品九時および土壌の中における分布
や生体での代謝
9‑11)についてよく調べられている。一方,塩素系農薬(農薬)も PAH と同様 に代表的な環境汚染物質で,多くの研究がなされている
12‑15)。しかし,われわれの生活環境で は,両汚染物質が共存していて,分離,測定を行うことは非常に困難であり,今までに両汚染 物質を対象とした研究はみられない。最近,われわれは溶媒分画,アルカリ処理,簿層クロマ トグラフィー,ガスグロマト F ラフーマ月見ベクトロメトリーを組み合わせることにより共雑 する農薬を除去し, P 必 1 を精度よく分析する方法をみいだした
1的。よって今回はウシの各種 臓器中の PAH を本方法により分析したので報告する
実 験 方 法
1 実験材料 本学に繋養中のウシ ( 3 歳)およひー屠場で解体されたウシ ( 8 歳)各 1 頭の 肺臓,肝臓および腎周囲脂肪組織を用いた。
2 . PAH 画分の抽出とアルカリ処理 各組織 50g をそれぞれ細片とし, 3 倍量のアセト
γを加えてホモジナイズした。ついで同量のヘキサ
γを加えて振盈抽出し穂過した。この操作 を 3 回繰り返して行い抽出液を合し濃縮した。抽出物量を測定後,60mlのへキサンに再溶解
蕃
Detartment 0 1 A g r o ‑ E n v i r o n m e n t a l S c i e n c e , O b i h i r o U n i v e r s i t y 0 1 A g r i c u l t u r e and V e t e r i n a r y M e d i c i n e , O b i h i r o , Hokkaido , ] apan
掛