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15. 鳥取県におけるカワウの営巣状況調査

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Academic year: 2021

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*1 鳥取県農林水産部生産振興課

*2 鳥取県生活環境部公園自然課

*3 鳥取県農林水産部水産課

15. 鳥取県におけるカワウの営巣状況調査

福本 一彦・山川 歩*1・平田 滋樹*1・大西 良幸*1・前田 浩行*2・福井 利憲*3 目的

鳥取県におけるカワウの営巣状況等について把 握する.

方法

県関係機関や地元漁協,鳥取市,倉吉市からの 情報に基づき,2009 年 5 月 20 日に湖山池団子島, 同年 5 月 22 日に倉吉市向山において,関係機関と ともにカワウの営巣状況について調査した.また,

同年 5 月 14 日に(財)中海水鳥国際交流基金が実 施したカワウ標識調査に同行し,中海に位置する に萱島おける営巣状況や食性等について調査し た.

結果

①湖山池団子島

団子島南側の樹上において 6 巣が確認され,各 巣内には幼鳥が 1 羽ずつ確認された(図 1).巣 の下は糞により樹木が枯れ,土壌が流出していた

(図 2).

図 1. 団子島におけるカワウの巣および幼鳥

図 2. 巣の下では糞が植物に堆積

②倉吉市向山

本調査地では 6 巣が確認され,各巣内には幼鳥

が 1 または 2 羽確認された(図 3).巣の下では 林床に糞が堆積し,植生が衰退しつつあった.

図 3. 向山における営巣状況

③中海萱島

本調査地では複数の巣が観察され,巣内に 2‑3 羽の幼鳥が確認された(図 4).

幼鳥および成鳥から吐き出された魚類を調べた ところ,コノシロ,オイカワ,オヤニラミ,ムギ ツク,ドンコ,コイおよびヒラメが確認された.

図 4. 萱島における営巣状況

図 5. カワウ成鳥および幼鳥から吐き出されたコ ノシロ(左),オヤニラミおよびムギツク(右)

以上のように,鳥取市湖山池および倉吉市向山 でカワウの営巣が初確認され,営巣地下の植生も 衰退しつつある状況が確認された.

今後,被害発生現場への飛来数や営巣状況,胃 内容物等を把握し,カワウによる水産被害の実態 について把握する必要がある.

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