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藤井健太

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Academic year: 2021

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藤井健太 

溶液内で溶媒と溶質(イオンや高分子など)が集合した”凝集系”は、条件に応じて多彩な機能を発揮する”柔らか い材料”です。藤井研究室では、電解質溶液や高分子ゲルといったソフトマター系を研究対象として、所望の 機能を引き出すための考え方や設計指針を分子レベルで構築していく研究を進めています| Keyword:  溶液化 学・電解液/イオン液体・高分子ゲル・Li イオン電池 

① 電解液の機能を設計する:  イオン溶媒和の化学

液中のイオンは複数個の溶媒分子に取り囲まれた集合体: イオン溶媒和クラ スター(右図)として存在し、このクラスターの構造/ダイナミクス/エネルギ ーがイオン反応を支配しています。本研究室では「イオン溶媒和」をイオン反 応の素過程と捉え、これを分子レベルで解明することを研究戦略上の最重要課 題と位置付けています。これを理解することで、電極反応(イオンと電子の反 応)や錯形成反応(イオンと配位子の反応)を自在に制御し、用途に応じた機 能を必要な分だけ付加するための設計指針を提案していきます。

この基礎研究の出口には、蓄電デバイス(リチウムイオン電池など)を設定して います。電気化学と溶液化学の境界領域に身をおき、実用分野で求められる機 能を適切に付加した「電解液」の開発を進めていきます。

② 電解液をゲルにする:  均一高分子網目を用いた高強度ゲル電解質

度に機能設計を施した電解液と高分子ネットワークを組合せ、実用レベルで使 える機能性ゲル電解質を開発するテーマです。多分岐型高分子のゲル化過程に着目 し、架橋形成反応に「溶液化学」を適用することで、生成する高分子ネットワーク 構造を精密に制御します。これにより、極めて少ない高分子量でも人工関節に匹敵 する機械的強度(強い)と高い形状自由度(柔らかい)が共存した新規ゲル電解質を実 現することに成功しています。高分子物理と溶液化学を融合し、創り出した新規ゲ ルを二次電池用高分子電解質として応用していきます。

③ 分子間相互作用を制御する:  イオン液体の反応場デザイン

オン液体は揮発しない・燃えないなどの優れた特性を持つ第3世代型のグ リーン溶媒です。本研究室では、このイオン液体を「イオンが凝集した反応場」

として捉え、その特性を規定する分子間相互作用を可視化し、凝集状態や構造 秩序性といった”集合様態”を分子レベルで”操作”することを目指しています。

イオン性/分子性・親水性/疎水性・均一性/不均一性などの反応場特性を意図的 に操作することで、幅広い溶質種(金属イオンから生体高分子まで)を目的に

応じて選択的に溶かし、必要な分だけ反応させる新しい溶液反応論の構築を目指しています。

l 実験系の研究室です(計算化学も使う)。しかし、実験は目的を達成するための手段なので、どちらかというと、実 験データを解析して→解釈し→次の手を打つといった結果を出すためのプロセスを重要視しています。 

l 学部・修士の3年間研究すると、学術論文1〜2報分の成果が必ずでます。修士課程に進む人を対象として、卒 業までに研究成果を自らの力で論文化(英語)、国際学術誌に投稿できる環境を整えています(論文執筆時は密着 マークで指導します。第一著者はもちろん皆さんです)。 

参照

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