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建築生産における資源・副産物の有効利用に関する研究 [ PDF

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(1)建築生産における資源・副産物の有効利用に関する研究. 山本. 早苗. について調査・分析を行った。. 1. はじめに. 3.. 2001 年度の日本における総資源投入量は約 20.6 億 t. 建築材料製造過程での副産物の有効利用. 3.1. であり、約 12.7 億 t の生産物のために約 3.5 億 t のエ. 鉄鋼. 現状では鉄源の約 1/3 が鉄屑で賄われ、建設用鋼材. ネルギーを消費している。国内蓄積の約 11 億 t は道路、 橋、建築物、プラントなどがほとんどである。そして、. の約 2/3 が電炉でつくられている。また、主な電炉鋼. 約 4.5 億 t の廃棄物を排出しており、その内訳は一般. 材である鉄筋用棒鋼、H 形鋼、一般形鋼、平鋼、厚板. 廃棄物として約 5,000 万 t、産業廃棄物として約 4 億 t. の用途は建設分野が主体となっている。 「銑鉄及び鉄屑. となっている。現在産業界では、1994 年、国連大学が. 需給実績」、「日本の粗鋼生産量と普通鋼の受注内訳」. 定義づけた「ゼロエミッション構想」実現に向けた取. 等の 2001 年度の統計を用いて、年間の鉄屑のマテリア. 組みが進んでいるものの、循環して使用される再生資. ルフローを算出した。その結果、年間の鉄屑供給量の. 源は約 2.8 億 t であり、総資源投入量の約 1 割強に過. 約 22%が建設分野から排出され、建設用鋼材として再. ぎない。2003 年 3 月に策定された「循環型社会形成推. 資源化された鉄屑の量は約 40.5%と算出された(図1)。. 進基本計画(環境省)」では、2010 年度の物質フロー. この結果から、建設分野は鉄屑の排出量よりも、建設. の目標値として、「循環利用率:約 14%」、「最終処分. 用鋼材として再資源化することによる鉄屑の消費量の. 量:約 2,800 万 t(平成 12 年度から概ね半減)」という. ほうが多いことがわかる。. 目標値が掲げられており、資源の循環利用の向上と、. 3.2. セメント産業は 1970 年代より、廃棄物をセメント. 最終処分量の削減が国全体の課題となっている。 2.. セメント. 原燃料の一部として積極的に活用してきた。当初は主. 調査の対象と分類 建築材料の資源循環は一般に、他産業からの副産物. に生産コスト低減を目的として、廃タイヤや石炭火力. を建築材料へ利用することと、解体建築物からの建築. 発電所の石炭灰等の比較的リサイクルの容易な廃棄物. 材料への再利用や副産物の再資源化の二つの側面があ. の受け入れを増やしてきた。最近では、既存の安定し. るととらえられているが、本論文では、建築生産に係. たセメント製造設備や焼成技術をベースに、多岐にわ. る資源・副産物の有効利用の現状を、 以下の 3 つの視点から、調査・分析 を行った。 ①全産業(建設業・自家発生を含む) で発生する副産物の建築材料製 造過程での有効利用 ②建設副産物の建設業での有効利用 ③建設副産物の他産業での有効利用 ①については、鉄鋼、セメント、 ガラス、石膏ボードを取り上げた。. /0JK LMB#N!"#3O22P L9:#N!"#3O40.5P %&'( )*+,./01 2345 )*+,-. /0=12 (10.4%). 14.7%. /0= (1.8%). 67.4%. /0= (38.7%). 32.6%. /0=12 (18.8%). >?=(12.2%). (72%) I?@ /6 78 (22%). !"# 50,378$t. 81%. 9:# (81%). 71% I?=(57.5%). (100%). AG. CHEF (6%). 14%. ンクリート塊、建設発生木材、建設 混合廃棄物の発生量と再資源化状況. ;<= (11.3%) AB. CDEF. 19%. 建設副産物実態調査結果をもとに、 アスファルト・コンクリート塊、コ. > ? @. >?@ 15%. ②、③については、平成 2 年度以降 原則として 5 年毎に実施されている. 85.3%. (19%). 参考資料:(社)日本鉄鋼連盟「鉄鋼統計要覧」, (社)日本鉄源協会資料等から算出 図1 50-1. 鉄スクラップのマテリアルフロー. I ? @.

(2) 表1 /0Q /YZ[Q e@Q jeklZ[Q sn+)Z[Q vwxQ •L‚ƒ-Z[Q ;<Z[Q Œ•ŽxQ %‘’Z[Q IhLIˆŒšZ[Q ¢~£ZQ ¢©ªQ I¬-Q ³´Q ·™Z[Q ¼Q %Á Ç3È. り、そのうち利用量が最も多いのはセメン. セメントへの受け入れ可能な廃棄物の例. QR. STUV<. ト分野で、石炭灰発生量の 75.5%にあたる. /0WX \YL]^*_`a)+,bLcdWX >?)+fLg?)+fLIh?Z@)+fL>?i mn+oLpqr dtuWX U-+)y,*Lz`-{|\L}~•€iLWX Z•)+,bLZ•)+,b€„i ;<UuL;<…†‡)aL5ˆL‰Š`‹+)+f ••WX %&=’=“”•La+,*L–)=“”•LU“”•—,z˜^f™ -_^a›sLUaœ`L•ž^Ln+Ÿ‹L ¡WX U~LU¤7L¥¦¦U§¨ «“ •+”®,¯ŠL«a°®,¯ŠL±‘²i •˜ƒ°¯`aL®ƒoµ¶•˜ƒ° ·™WXLU¸¹7Lº`ƒ»€„i ¼Q=½ƒy•˜ƒ°L¾¿LÀž ¡Ã'(7LÄÃWX€„iLÄÃWXÅÃÆ`‰ U]^‚*aɘ)*LÊË¥LÌÍÎÏUÐLCÑÒÓÔ·™ MÃÕÖWXL×ØÙ. 約 633 万 t をセメント原料、セメント混合 材、コンクリート混和材として利用してい る。 (2)副産石膏 副産石膏とは、各種工業製品を製造する さいに副産物として生成する石膏である。 セメント用の排煙脱硫石膏は、電力各社を 中心に、共同火力、石油化学、鉄鋼、非鉄 関係などから供給されている。電気事業か. 出典:廃棄物処理リサイクルガイドライン(業種別編), 太平洋セメント株式会社ホームページ等から作成. ら発生する脱硫石膏の量は 2002 年度実績 で 160 万 t であり、日本における石膏需要. たる廃棄物・副産物のリサイクル技術を開発し、30 種. 量の約 2 割を占める。ほぼ全量が石膏ボードおよびセ. 類以上の副産物を他産業から年間約 2,800 万 t 受け入. メント原料として有効利用されている。. れてリサイクルを可能にしている(表 1)。. (3)廃タイヤ. セメントの生産量は 1996 年度の 99,267 千 t をピー. 我が国の廃棄物政策では、2000 年 5 月に制定された. クに減少傾向を続けているが、セメント 1t を製造する. 「循環型社会形成推進基本法」において、サーマルリ. ために使用する廃棄物・副産物の量は逆に増加傾向を. サイクルよりもマテリアルリサイクルを優先するとい. 示しており、2004 年度のセメント 1t 当たりの廃棄物・. う一般原則が掲げられているが、廃タイヤのリサイク. 副産物の利用量は 401 kg となっている。2004 年度に. ルの現状を見るとサーマルリサイクルのほうが優勢と. セメント製造に使用された廃棄物・副産物の構成比を. なっている。2000 年度の廃タイヤ発生量は 1,029 千 t. 見ると、使用量の多い上位 4 種類(①高炉スラグ、②. で、リサイクル率は 88 %となっている。発生量の 20 %. 石炭灰、③汚泥・スラッジ、④副産石膏)が全体の約. がマテリアルリサイクルに利用され、そのうちセメン. 3/4 を占めている。汚泥・スラッジには建設汚泥やコ. ト原料としての利用は 7 %(72 千 t)となっている。また. ンクリートスラッジの他、食品製造業、紙・パルプ製. 発生量の 50 %がサーマルリサイクルに利用され、その. 造業、石油精製業、機械加工業、電子・電気機器製造. うちセメント焼成用の熱源としての利用は 28 %(約. 業、板ガラス製造業等で製品の製造工程で発生する汚. 288 千 t)となっている。廃タイヤのセメント原材料と. 泥や、自治体からの下水汚泥等がある。以下に、セメ. しての利用は、産業廃棄物再生利用認定制度(再生利. ント産業に使用される主な廃棄物・副産物の発生量と. 用の内容が生活環境の保全上支障がない等の一定の基. 有効利用の現状について述べる。. 準に適合していることを環境大臣が認定し、認定を受. (1)石炭灰. けたものについては業及び施設設置の許可を不要とす. 石炭灰とは、石炭を燃焼させた後に残る副産物で、. る規制緩和措置)により促進が図られている。日本自. 日本では主に電気事業から排出される。日本で最も石. 動車タイヤ協会(JATMA)は中間処理業者にタイヤカ. 炭の使用量が多いのは原料炭を利用する製鉄(43%)で. ット処理設備やセメント焼成用にカットタイヤ投入設. あり、2 番目は一般炭を利用する電力事業(39%)である。. 備を無償リースするなど積極的に支援活動を進めてい. 現在、日本の電力のほとんどは火力(石油、LNG、石. る。. 炭など)、水力、原子力発電によってまかなわれている。. 3.3. 2004 年 3 月現在稼働中の石炭火力発電所は全国に 34. 3.3.1. 個所 65 基で、2003 年度の電気事業からの石炭灰発生. ガラス 板ガラス. 廃ガラスに関する建築廃材の詳細な統計はないが、. 量は約 748 万 t となっている。. 板硝子協会の宮本武司氏の試算によると、昭和 40 年代. 2003 年度の電力事業・一般産業を合わると石炭灰の. に建てられた小振りなビルを想定し、建物の規模や開. 発生量は約 987 万 t であり、そのうちの 84.9 %(約 838. 口率、述べ床面積等をモデル設定して試算すると年間. 万 t)が有効利用されている。有効利用分野にはセメ. 約 7 万 t 以上となるという。板ガラスの組成はガラス. ント分野、土木分野、建築分野、農林・水産分野があ 50-2.

(3) 表2 åæ<3R{ e)*+,¢©i. >?)+f. g?)+f. Ih?)+f. U“”• n+)BC—D,a. I¬-Q3ÅM¢N I¬-Q123åæ¢Nèvw¢Nê. åæ<3R{ ÄÃWX. 産業副産物の建設分野での再資源化状況. ïðñvò ëìíî=# /6L78Y•.`i3î==s èëóçê è$éê èâê ãþßáþá ÜþßäÿÞ /0=>?@Y /0=I?@Y ÚÛ "ßÞáá ÞßäÞþ ÞÜâ #$^a%• #$^a)ÚY ]^*_`a)*Y /Y«`+ ]^*_`aà,Z™ 78JK è78L-.L/012Yê ÚÛ àãßÜÝÞ àãßÜÝÞ Ýþþâ #$^a%•èAB345ê ]^*_`a9ØY ]^*_`a=ØY Ç3È/6= èž,*À`ƒ>ê 78JK è78L-.L/012Yê ÚÛ "ßÞ"þ "ßÞÝà ""â #$^a%• ]^*_`aØY 78JK è78L-.L/012Yê ÚÛ äßÝÜä àß"ãÝ "äâ #$^a ]^*_`aØY 78JK è78L-.L/012Yê ÚÛ Ýßþà" "þà ÞÞâ #$^a€ø= ÚÛ Ýßàãþ "Ýþ ÿäâ f+)À`ƒ%• €ø“”ƒ%• ®)•IƒaL]^*_`aØY .0YLJKY ]^*_`aà,Z™ Lxu ÚÛ Ýáþ Ýáþ Ýþþâ #$^a%• ¢N«`+%• ÚÛ ÜßÿÜä #$^a%• ¢N«`+%• ÚÛ. ç'(# è$éê. ïðñvò ëìíî=# /6L78Y•.`i3ìíî= èëóçê è]äê èâê àßÝÝÜßààÞ ÝßàÝÞßäÜþ ÜÞâ #$^a%• 7^12Y J_K`Y a#ØY Ç3È/0ðY ÚÛ. ç'(# è]äê. î=# è$éê Þÿÿ!ÿ Ý"ÜàÝ!à àþßä"Þ!"à ÜßÞÿá äþÞ Ýãä äÿÿ Ý". '(# ôSõö ÷øùèâê Ý!ÿãâ äÞ!ÿÜâ ãþ!ã"â Ü"!Üáâ ä!Ýàâ Ý!ãÜâ ä!Þàâ þ!Ý"â. Þàà. Þ!ääâ. ÿßÜãÜ ÝþßÞÜÝ äàÿ àßÝàÿ. ÿá!ãÿâ ãã!àáâ Ý!ääâ Þ!áÞâ. ìíî=# ôSõö Bú ÷øùèâê à!Ýáâ Lè?ê@Ae@vwbe@ûÛxyh ãÞ!þÿâ Lè?ê@Aeñ78ð• þ!Üþ >Z[\Û ÿþ!Ýàâ Lè&ꢩŸ'ƒ(`#^“`ð• ä!áÞâ Ý!ÿÝâ ã!Üþâ þ!àäâ. äÞÜ. Ý!Üÿâ. Ý!Üÿâ. àá!ÜÞâ. àá!ÜÞâ. àþßàþÿ ãÞÜ äá. Þà!ãàâ ã!"þâ þ!äáâ. Þà!ãàâ ã!"ãâ L6@)+f78ð• þ!äÿâ. áßÿÜÿ. áÞ!äàâ. áÞ!Þáâ. ÿßàÿÞ áá þ. ÿä!Ü"â à!þ"â þâ. ÿã!Ýÿâ à!àãâ L6@)+f78ð• þâ. àßääÞ. ÿã!ÝÜâ. ÿ"!Üþâ. àßãþã äáÝ äáÝ Üä àÜ äÝ Ýá ÝÜ ÝÝ ÝÜÝ Þäþ ÿþþ ÝßÜäþ ÝßÞÝä Ýßáþþ äßãÝä. ÿá!àãâ äÜ!þÞâ äÜ!þÞâ ã!äþâ Ý!"Þâ à!Üþâ Ý!à"â Ý!àÝâ þ!Þ"â Ýà!Ýáâ ÜÝÞ!ÿÜâ ãäÿ!Üþâ "Üá!àÜâ äÝ!ÜÝâ àÿ!ÞÝâ Ü"!ääâ. ÞÝ!ÿãâ ãþ!þàâ ãþ!þàâ Ü!Þáâ à!á"â ä!ãÝâ Ý!ÿáâ Ý!áÜâ Ý!àÝâ Ýá!Üÿâ ÜÝÞ!ÿÜâ ãäÿ!Üþâ "Üá!àÜâ. äÞÿß"àà äÜß"à" äàßã"þ ÝãßÝÝà ãÿßÞþä ÜÝÞßàÜá. '(# ôSõö ÷øùèâê ÝÞ!äãâ Ý!ÿþâ Ý!Üãâ þ!áÿâ à!àáâ àÜâ. àþþÝ àþþä. "!ÞÝâ "þ!þãâ ãã!àáâ L6@)+f78ð• Ý!ääâ Lìíî=#ô3#$^aèABê:;< Þ!áÞâ. áßÜÝÿ. î=# è]äê. ûÛ3 üý. Lè?ê@A%‘’“”•78ð• Lìíî=#ô3AB=:;< Ln+)BC_E”*ƒFG7H8ð• LUV<ÕÖ_E”*ƒn”++”^èQ RtuêXUVæQWXàþþä. àþþà. àþþà. àþþà. àþþþ àþþþ. LIh-QôOPöQRS‘ÛTàþþÜ àþþà Lb¢N«`+UV<3_E”*ƒôc õöÎdefLJgh>Z[\Û LUVæQWXvwxQûÛüY àþþà L#$^a78ð• Lè?ê¢N«`+xQ8ð•>Z[\Û. ìíî=# ûÛ3 ôSõö Bú üý ÷øùèâê äÝ!Þãâ Lj7klWèm4L/nopqÄÃ- àþþÝ rêð• à!"Üâ à!áÿâ Ý!Ýáâ ä!"àâ ãäâ. びんとほとんど同じであるが、板ガラスを回収し、再. を侵食したり繊維化する際の小さなホールを詰まらせ. 資源化するルートがないため、板ガラスのリサイクル. たりすることがあり、製品の品質にも影響を与えるこ. はほとんど行われていない。ただし、カレットを扱っ. とになる。2000 年度の瓶カレットのグラスウールへの. ている業者で、中間処理(破砕)の許可を得ている場. 利用量は約 5.3 万 t であるが、より品質の良い瓶カレ. 合があり、その場合はグラスウール原料にリサイクル. ットが供給されるようになれば、さらに瓶カレットの. が可能である。. グラスウール原料としての需要が拡大すると考えられ. 3.3.2. ている。一方、建築から廃板ガラスが回収され、グラ. グラスウール. 2000 年度の瓶カレットの発生量は 124 万 t で、リサ. スウールの原料として再資源化されることになった場. イクル率は 73%となっている。発生量の 62%(76 万 t). 合、良質の瓶カレットと廃板ガラスカレットは競合す. が瓶の原材料として利用され、瓶以外の用途に用いら. ることになる。. れたカレットは 15 万 t である。瓶カレットのその他の. 3.4. 用途として第一に挙げられるのがグラスウールである。. 石膏ボード. 石膏ボード原料である石膏原料は、輸入天然石膏と. グラスウールの原料のほとんどは再生資源で、カレッ. 副産石膏である。2000 年度の輸入天然石膏の利用量は. トの利用率は 80 %を超えている。主に板ガラスのカレ. 212 万トンであり、主な輸入先は、タイ、メキシコ、. ットが使われ、残りに瓶カレットが使われている。瓶. オーストラリアである。また副産石膏の利用量は排煙. カレットよりも板ガラスカレットが多く利用さるのは. 脱硫石膏が 70 万 t、他業種副産石膏が 160 万 t となっ. 「品質の差」によるものといわれている。板ガラスカ. ている。平成 12 年度における石膏ボードの年間生産量. レットのほとんどは工場の製造過程で発生するもので. は 468 万 t で、このうち、実際の建築物に使用される. 異物が入っていないため、問題なく使用できる。それ. ものが約 426 万 t、新築時廃材が約 42 万 t となってい. に比べ、瓶カレットは様々な状況で排出された空瓶を. る。また、石膏ボード製造時に発生する製造時廃材 12. 加工したもので、異物混入の可能性がある。特に陶磁. 万 t は、石膏ボード工場内で紙と石膏とに分離された. 器や耐熱ガラスなどの異物が混入していると、溶解炉. 後、石膏は石膏ボード原料として全てリサイクルされ 50-3.

(4) ている。微量の石膏が付着している紙は、一部堆肥等. 表 3 建設副産物関連の施策・取組の経緯. の原材料としてリサイクルされているが、残りは焼却. L!!!!zÝ""þü b{øàüý|/0åæ<}~efh}• L!!!!zÝ""Ýü bUV<3ÕÖ€B•‚ôcõöƒ„èUV<ÕÖƒêh1… bï(ðñ3î=3FGôcõöƒ„è_E”*ƒƒêh†‡ L!!!!zÝ""äü bQR›Aƒh†‡ b/0åæ<ˆ…ÕÖ\Gx‰h†‡è_E”*ƒ%Švƒ`ƒ3‹Gê L!!!!zÝ""ãü _E”*ƒ-+^àÝè/0åæ<SŒS‘ÛTê L!!!!zÝ""Üü b{øÿüý|/0åæ<}~efh}• L!!!!zÝ""ÿü /0_E”*ƒ\GÛT•"ÿ L!!!!zÝ""Þü èŽê/0_E”*ƒn”++”^ •ÂL_E”*ƒ†ýc•8Y‘ /0åæ<ˆ…ÕÖ\Gx‰31… L!!!!zÝ"""ü ïðñv•0L’“ÕJ”3ˆ…•–/ôcõöc•8Y‘ /0•ÂUV<_E”*ƒ-žf+° /0WX_E”*ƒ—˜ L!!!!zàþþþü b/0x-ô™öðY3ïðñv>ôcõöƒ„è/0_E”*ƒƒêh†‡ b{øÝàüý|/0åæ<}~efh}• bï(ðñ3î=3FGôcõöƒ„hš1…`Xbðñ3ìíî=3FGôcõöƒ „èðñìíî=FGƒêhô1› bj>ôœöQR<™>3e•3\G>ôcõöƒ„èf_`^žGƒêh†‡ L!!!!zàþþÝü /0_E”*ƒ›AŸ˜ L!!!!zàþþàü /0_E”*ƒ\GÛTàþþà /0_E”*ƒn”++”^ /0åæ<ˆ…ÕÖ\Gx‰31… b{øÝãüý|/0åæ<}~efh}•. 処理または管理型最終処分場で処分されている。 建築物の新築現場では端材と余剰材が発生する。端 材として発生する廃石膏ボード量は張り面積の 5∼8%、 余剰材の排出量は張り面積の 2∼3%と言われている。 新築時に発生する廃石膏ボードについては、廃棄物中 間処理業者等による廃石膏ボードの破砕・粉砕、紙の 分離を経て、石膏ボード製造業者によるリサイクルが 行われるルートが確立されている。平成 12 年度時点で 16 万 t が石膏ボード用原料として回収されている。こ の 16 万 t のうち、環境大臣指定の広域再生利用指定制. 表4. 度を活用した廃石膏ボードの回収量は 11 万 t となって. èΔ. いる。新築時廃材 42 万 t から石膏ボード原料として回. ®)•IƒaL ]^*_`a£. 収された 16 万 t を除いた残り 26 万 t の廃石膏ボード. 建設副産物の再資源化状況. '(# çMB ëïðñv ïðñvò ìíî=3=s î=š;<ê # # èëóçê è¡éê è¡éê è¡éê èâê äßþäã äßþþ" àß"áã "Þâ Δ î= x-¤î= ï(®)•IƒaL]^*_`a ÚY%Y• ï(¥¢>. '(# ïðñv# î=# ôSõö ôSõö è$éê ÷øùèâê ÷øùèâê àÜ þ!Þàâ ¢ áÿ à!àÝâ à!àáâ. ÚÛ ]^*_`a£. äßáäÿ. äßÜàÿ. äßä"ã. "áâ. Δ î= x-¤î= ï(¥¢ ï(]^*_`au. /0'(8Y. ãÿÿ. ÝÞä. äÞâ. x-¤î= y,-v•0¦ïî=. )ÚUV<. ãÞÜ. äá. "â. ïðñv•0§¨G ïðñv•0¦ïî=. は、一部は土壌改良材等にリサイクルされているが、. ÚÛ. 現在はほとんどが最終処分されている。もし、廃石膏. ÚÛ. ボードの回収がさらに進むと、廃石膏ボードの用途は. ÚÛ. ÝßäÜþ. ãã!Üþâ. ãÜ!ÜÜâ. ÝßÜãÿ àß"Þ" ÝÝþ ÿÞ àßÿ"Þ ÜÝÞ äßÜþã á Ýÿÿ ÝÞä à äã äá. Üþ!""â ""â ä!þàâ à!Ýãâ ÿá!"äâ Ýã!àãâ "áâ Ý!äâ äÿ!Ýâ äÞ!ãâ þ!ãÝâ ÿ!þÝâ ÿ!ãàâ. Üà!Ý"â Ýþþâ ¢ à!äþâ Þà!ããâ ÝÜ!àáâ Ýþþâ ä!àÞâ "á!ÿàâ Ýþþ!þâ Ü!Üáâ "ã!ããâ Ýþþâ. 電気事業の排煙脱硫石膏の用途と競合する。このとき、. 出典:平成 12 年度建設副産物実態調査結果より作成. 脱硫石膏に残された最大の利用用途は、石膏ボード原. 建設混合廃棄物、建設発生木材の再資源化率はそれぞ. 料として輸入している天然石膏の代替用途になるとい. れ、45%、17%、61%となっている。アスファルト・コ. 5). ンクリート塊とコンクリート塊の再資源化率はそれぞ. われている 。 (社)石膏ボード工業会の試算によると平成 12 年. れ 99%、98%と特に高く、この二つの再資源化率に引. 度における建築物の解体時に排出する廃石膏ボードは. き上げられて建設副産物全体の再資源化率は 87%とな. 約 52 万 t であったと推計されている。解体時に排出さ. っている。. れる廃石膏ボードについては、中間処理業者等による. 5.. まとめ. 廃石膏ボードの破砕、紙の分離を経て、一部は石膏ボ. 本論文では、建設業が受け入れている全産業で発生. ード原料へのリサイクルが行われている。セメント原. する副産物の量を各種の統計を整理し明らかにした。. 料化、製鉄所の焼結原料化、地盤改良材、農林用地改. 副産物の再資源化という視点で統計を見ると、政府や. 良材・肥料化などの技術開発が行われているが、解体. 業界団体等で統計の取り方の違いが見られた。また、. 時の分別・選別の困難性、リサイクル市場の不足等か. 建設副産物に関しては、建設リサイクル法などの政策. ら、大部分は最終処分されている。. や廃棄物削減に向けた取組も行われており、1990 年以 降最終処分量の大きな減少が見られた。一般に建設業. 表 2 には、建設分野が利用している副産物の例とそ の利用量の調査結果をまとめて示す。. は他産業に比べて廃棄物の発生量、処分量のいずれも. 4.. 多いということに注目されがちであるが、他産業から. 建設副産物の再資源化状況 1990 年代初頭から、国の廃棄物関連の施策と同時に. の副産物の受け入れ量が多いことにも着目することが. 国土交通省(旧建設省)の関与により建設副産物に関. 必要である。建設副産物の処分量小さくすることは今. する施策がとられ、リサイクルの促進が図られてきて. 後も課題であると同時に、計画段階からの配慮と、副. いる(表 3)。その結果、1990 年以降全体的に最終処分. 産物の排出量と利用量すなわち需給のバランスの管理. 量は減少し、再資源化率は向上している。最終処分量. も必要であると考える。. については、調査が開始された 1990 年以降減少傾向が. 《参考文献》 1) 日本建築学会 編:2004 年日本建築学会大会(北海道)材料施工部門研究協議会 資料「建築材料とリサイクル」,2004.08 2) 廃棄物処理リサイクルガイドライン(業種別編),経済産業省,2003 3) ガラスびんリサイクル促進協議会,リサイクル通信,2005.03 4) 社団法人 セメント協会:C&C エンサイクロペディア,セメント協会,1996.07 5) 安池慎治:石膏ボード廃棄物のリサイクルに関する現状調査・分析,地球工学研 究所・環境科学研究所研究概要―2004 年度研究成果― 6) 有岡正樹編:市民環境工学 第 4 巻 循環資源材料学,山海堂,2004.05. 続いており、1990 年の建設副産物全体の最終処分量は 4,400 万 t であったが、2002 年度には、700 万トンまで 減少している。平成 14 年度の調査において、建設汚泥、 50-4.

(5)

表 2  産業副産物の建設分野での再資源化状況  ÚÛ ÜÝÞßàÜá àÜâ ãäâåæ&lt;3R{ç'(#è$éêëìíî=#è$éêïðñvòèëóçêèâêî=#è$éê'(#ôSõö÷øùèâêìíî=#ôSõö÷øùèâê Bú ûÛ3üýe)*+,-ÜþßäÿÞãþßáþá/0=&gt;?@YÞÿÿ!ÿÝ!ÿãâà!ÝáâàþþÝ/0=I?@YÝ&#34;ÜàÝ!àäÞ!ÿÜâãÞ!þÿâÚÛàþßä&#34;Þ!&#34;àãþ!ã&#34;âþ!Üþ

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