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津波に強い防波堤をつくるにはどうしたらよいのだろうか?(PDF:241KB)

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Academic year: 2021

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優秀賞

津波に強い防波堤をつくるにはどうしたらよいのだろうか?

千葉市立幕張西中学校 2学年 林 響希 1 研究の動機 東日本大震災を体験して、地震被害の軽減に興味を持ち、小学5年生から液状化、土壌汚染と農 作物、地震に強い建物について研究してきた。これを踏まえて、今年は、防波堤の模型を作り、津 波に強い防波堤の条件を追究している。 2 研究の内容と方法 津波に強い防波堤の条件を見つける為、衣装ケース内に人工で津波を起こせる模型を作製した。 その人工の津波に対して、発砲スチロールで作った防波堤の形状や置く位置の条件を変えて、実験 を行っている。 (1) 予備実験 ① 木材の用意 ② 木材の加工 ③ 土台作り ④ 海底となる板と陸となる発砲スチロールの接着 ⑤ 町の模型の作成 ⑥ 土台に板を取り付ける ⑦ 固定用のハンガーを取り付ける

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(2) 実験1 防波堤の海側の面が、地面に対して垂直であるものと、垂直よりも角度が大きいもので、津波 に対する倒れにくさを比較している。 ①地面に垂直な防波堤の実験 ②垂直より角度が大きい防波堤の実験 (3) 実験 2 地面に対して垂直の面をもつ防波堤で、四角柱と円柱、底面を固定するつまようじの数の条件 を変えて、津波に対する倒れにくさを比較している。 ② 柱の防波堤の実験(つまようじ2本) ②四角柱の防波堤の実験(つまようじ1本) ③四角柱の防波堤の実験(つまようじ2本) (4) 実験 3 四角柱と円柱の防波堤を置き、二つの防波堤の置く間隔を変えて、津波に対する倒れにくさを 比較している。 ①二つの防波堤をくっつけての実験 ②二つの防波堤を離しての実験 (5) 実験 1 から 3 のまとめ 実験 1 から 3 の実験結果を表でまとめて、津波に強い防波堤の条件について考えている。 (6) 追加実験 沖防波堤の高さを変えて、津波に対する倒れにくさを比較している。 ①水面に対して角度のある防波堤と8.7cm の防波堤の実験 ②水面に対して角度のある防波堤と5.7cm の防波堤の実験 3 研究の成果とまとめ (1) 予備実験 模型を作製で、土台の発砲スチロールが浮かないように小石を敷き詰めるなど、工夫すること によって、津波を人工的に上手く起こせるようになった。 (2) 実験1 防波堤の海側の面は、垂直よりも角度が大きいものの方が、津波に対して倒れにくかった。 (3) 実験 2 防波堤は四角柱よりも円柱の方が倒れにくかった。また、底面を固定するつまようじの数が多 い方が倒れにくかった。 (4) 実験 3 四角柱と円柱の防波堤は、くっついている方が倒れにくかった。 (5) 実験 1 から 3 のまとめ 実験 1 から 3 の結果より、立方体と円柱の防波堤がくっついていて、底面を固定するつまよう じの数が多いほど、津波に強いことがわかった。

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(6) 追加実験 沖防波堤が、津波に対して有効であることがわかった。 4 今後の問題点 予備実験では、装置が水に浮いてしまい時間がかかってしまった。しかし、水に浮く原因を1つ 1つ解決していき、上手く津波が起こせる模型を作製することができた。また、重要な部分に赤や 青で下線を引いてわかりやすくまとめることができた。今後も、地震や津波についてより深く研究 していきたい。 5 指導と助言 様々な条件の防波堤に対して、模型を工夫して作っており、結果も写真を入れてわかりやすくな っている。今後は一つ一つの実験をより細部まで条件設定できると良い。 (指導教諭 高橋 健三)

参照

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