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道路階層の組み合わせを考慮した適切な道路整備に関する研究

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Academic year: 2022

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(1)土木学会東北支部技術研究発表会(平成26年度). IV-39. 道路階層の組み合わせを考慮した適切な道路整備に関する研究. 1. 研究背景と目的 道路は,それぞれの地域における特徴に合致した階. 秋田大学大学院. 学生会員. 秋田大学. 正 会 員. 郡 山 福. 仙 台. 島. 層の道路を整備することで,本来の機能を発揮できる. しかし,現在の道路利用の状況は,道路の階層に見合. ・・・大規模都市 (人口25万人以上). 大 崎. 一 関. 奥 州. 花 巻. 盛 岡. 八 戸. ・・・中規模都市 (人口25万人未満10万人以上). ○根城. 平. 浜岡秀勝. 青 森. ・・・小規模都市 (人口10万人未満). った利用とは言えず,道路の利用のされ方が問題視さ. 図-1 研究で用いる都市配置とイメージ. れている.道路利用者が移動時に意図することなく,. 高階層道路(80[km/h]). 中階層道路(60[km/h]). 移動距離に応じた階層の道路を利用することが理想で ある.つまり道路の階層化は,今日の道路利用者が階 層に応じた道路利用を促す手段であると考えられる. 道路の階層化に関する研究は過去にもなされている. 下川 1)らの研究は,階層構造ネットワークへ再編する. ことは合理的であるとし,そのための課題を交通特 性の分析など 4 つの観点から示している.しかし, どの階層の道路を組み合わせると効果的であるかなど の,具体的な道路階層の構成を明らかにしていない. 本研究では,まず実際に存在し得る都市位置を参考 にした仮想の都市配置を設定し,全都市を結ぶ低階層. 低階層道路(40[km/h]). 図-2 組み合わせる道路階層の種類 表-1 交通量に依存した走行速度減少の条件 低階層道路 中階層道路 高階層道路. 走行速度減少の条件 交通量に依存した速度=40-(0.09×交通量) 交通量に依存した速度=60-(0.07×交通量) 交通量に依存した速度=80-(0.05×交通量). て配分する.その際に,表-1 に示した走行速度の減 少条件を考慮して配分することとする. また,道路階層の組み合わせに着目するため,次. 道路を整備する.その状態に対して,高速度の道路や,. の(1)~(5)の手順で道路階層を組み合わせる.. 低速度の道路整備などを行った場合を考える.そこか. (1) 都市のみ配置されている状態(段階 0). ら,道路階層の組み合わせに着目し,有効な組み合わ. (2) 段階 0 低階層道路のみを整備した状態(段階 1). せ明らかにすることが目的である.. (3) 段階 1 に,高階層道路を整備した状態(段階 2.1), 中階層道路を整備した状態(段階 2.2),低階層道路 を整備した状態(段階 2.3)で移動時間を計算する. 2. 研究方法 道路階層の組み合わせを考える際に用いる都市配. (4) 段階 2.1~2.3 の中で,1OD あたりの移動時間が最. 置については,東北地方を参考に図-1 のように考え. 短である状態に対してのみ,新たに 3 本目の道路. た.都市規模は 3 種類存在し,人口が 25 万人以上の. として低,中,高階層の道路を整備する(段階 3). 都市を大都市,25 万人未満 10 万人以上を中都市,10. これは,移動時間が最短である整備を明らかにす. 万人未満を小都市とした.. ることが目的である. ネットワークに整備する道路階層は,図-2 に示す 3. (5) 道路が 4 本(段階 4)になるまで整備を繰り返す. 種類である.低階層道路は,全都市間に接続し,速. 最終的な段階 4 の道路の状態においても,1OD あ. 度は 40[km/h],中階層道路は大中規模都市間,大規. たりの平均移動時間,距離帯別の移動時間減少率を. 模都市間に接続し,速度は 60[km/h],高階層道路は. 計算し,それを評価の対象とする.また,都市間距. 大規模都市間のみに接続し,速度は 80[km/h]である.. 離については,東北地方の都市間距離を可能な限り. 以上の速度で,次のように OD 交通量を配分する.大. 参考にしたもの(全長 740km)と,すべてのリンクが. 都市間は 50 台,大中都市間は 30 台,大小都市間は. 20km のものがある.. 20 台,中都市間は 20 台,中小都市間は 10 台,小都 市間は 5 台の OD 交通量とした. また,交通量は最短時間経路のリンクに 5 分割し. 本研究で用いる要素として,アクセス口数を考え た(図-3).アクセス口数が,移動時間の変化とどのよ うな関係があるのかも含めて考察する.. キーワード:道路の階層化,階層の組み合わせ,中階層道路,階層数 連 絡. 先:〒010-8502. 秋田県秋田市手形学園町 1-1. TEL (018)889-2979. FAX (018)889-2975.

(2) 土木学会東北支部技術研究発表会(平成26年度). 3. 移動時間の計算結果と考察. 例). 都市 アクセス口. まず,都市間距離が東北地方のものを参考にした 時の 1OD あたりの平均移動時間(図-4),距離帯別の. 道路. 移動時間減少率(図-5)結果を示す.. 図-3 アクセス口数の例. 図-4 より,段階 2 では高階層道路,段階 3,4 では では中階層道路を整備する組み合わせが,移動時間 が最短になるとわかった.アクセス口数に関しても, 多いほど交通量を効率よく捌けると考えられるが, 移動時間の減少には影響が少ないとわかった.. この例では,アクセス口数は 「2」となる. ※色が濃いもの →移動時間が最短の整備. 時間[min] 600.0 500.0 400.0 300.0 200.0 100.0 0.0. 段 階 1. 距離帯別の移動時間減少率をみると,図-5 より, 段階 2 は段階 2.1 が長距離移動に対して効果が高いと. 段 階 2 . 1. 段 階 2 . 2. 段 階 2 . 3. 段 階 3 . 1. 段 階 3 . 2. 段 階 3 . 3. 段 階 4 . 1. 段 階 4 . 2. アクセス口数 100 80 60 40 20 0 段 階 4 . 3. アクセス口数. 1ODあたりの移動時間. わかった.よって,高階層道路整備は長距離移動に. 図-4 1OD あたりの移動時間比較(都市間距離一定でない). 効果があるといえる.また,中階層道路を整備した. 減少率[%]. 段階 2.2 と段階 3.2 をみると,すべての距離帯に対し て効果があることがわかる.段階 4 においても,中 階層道路を整備した段階 4.2 の移動時間が最短であ ることから,中階層道路を整備することが有意義と 考えられる. 図-6 は,都市間距離が一定(20km)の 1OD あたりの 平均移動時間,図-7 は都市間距離が一定(20km)の距 離帯別の移動時間減少率を示したものである.図-6 より,都市間距離を 20km と一定にしても,低階層道 路 1 本,中階層道路 2 本,高階層道路 1 本という組 み合わせが適切だとわかった.図-7 より,段階 2 の. 50% 40% 30% 20% 10% 0% 段 段 段 階 階 階 2 2 2 . . . 1 2 3 短距離・・・180km以下. 時間[min] 250.0 200.0 150.0 100.0 50.0 0.0. ※色が濃いもの →移動時間が最短の整備. 段 階 1. ことがわかった. すでに存在する階層の道路を整備するが,その効果 は低いと考えられる.今回は,両方の都市間距離パ ターンで段階 4 では中階層道路を 2 本整備するのが 適切と判断された.しかし,その差は 1%程度であり, 他の道路整備との差が明確になるよう条件を変化さ せて検討することも必要である.. 4. おわりに. 段 段 段 階 階 階 4 4 4 . . . 1 3 2 長距離・・・350km以上. 図-5 距離帯別の移動時間減少率(都市間距離一定でない). 移動時間の減少率は,距離が一定の方が大きくなる また,図-5 と図-7 より,段階 4.1 から 4.3 までは,. 段 段 段 階 階 階 3 3 3 . . . 1 2 3 中距離・・・190~340km. 段 階 2 . 1. 段 階 2 . 2. 段 階 2 . 3. 段 階 3 . 1. 段 階 3 . 2. 段 階 3 . 3. 1ODあたりの移動時間. 段 階 4 . 1. アクセス口数 100 80 60 40 20 0 段 段 階 階 4 4 . . 3 2. アクセス口数. 図-6 1OD あたりの移動時間比較(都市間距離すべて 20km) 減少率[%] 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 段 段 段 階 階 階 2 2 2 . . . 1 2 3 短距離・・・100km以下. 段 段 段 階 階 階 3 3 3 . . . 1 2 3 中距離・・・110~200km. 段 段 段 階 階 階 4 4 4 . . . 1 2 3 長距離・・・210km以上. 図-7 距離帯別の移動時間減少率(都市間距離すべて 20km). 本研究で用いた都市配置では,都市間距離を変化 させても低階層道路 1 本,中階層道路 2 本,高階層 道路 1 本という組み合わせが最良とわかった.段階 4 は,同じ階層の道路を整備する段階である.段階 4.1 から 4.3 が僅差だが,中階層道路整備が適切となった.. み合わせが適切と判断したが,他の状況も考慮する 必要がある.今後の課題としては,交通量が多い場 合など,道路状況別の適切な道路階層の組み合わせ を導く必要があると考えられる.. まとめると,最も有効と考えられるのは,異なる階 層の道路を整備することである.しかし,どれか同 じ階層の道路を整備するとした場合,中階層道路を 整備するのが有効であるとわかった. 今回のネットワークでは,以上のような階層の組. 参考文献 1) 下川澄雄:道路の階層区分を考慮した性能照査手 法の意義と課題,土木計画学研究・講演集,vol.45, no108.

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参照

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