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カ バ リ ング マ シ ンの 自動 糸 交 換 装 置 の 開 発

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Academic year: 2022

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(1)83. 技術報告. カ バ リ ング マ シ ンの 自動 糸 交 換 装 置 の 開 発 (第2報)台. 八田. Development. of Part2. Kiyoshi. Hatta*,. an. 車 型糸 交換 シス テム. 潔*,堀. Auto-Doffer. : Vehicle. Junya. 純 也**,喜. Hori**,. for. Type. Covering. Doffing. Toshiyasu. 成. 年 泰**,新. 宅. 救 徳**. Machines. System. Kinari**,. Sukenori. Shintaku**. Abstract. The vehicle type auto-doffing system for the covering machine is proposed in order to give a concrete form to draw core yarn into its hollow spindles. Results obtained are as follows : (1) From the viewpoint of doffing operations, the features of the covering machine are as follows ; the dimensions between its bottom position of the core yarn package and its top position of the take up package is too large for operators to handle packages easily, and a large number of operations to exchange yarn packages are needed for a series of doffing operation. Therefore, its automation is required strongly. The subjects are specified and the plans to settle them are clarified. (2) We develop the vehicle type auto-doffing system equipped with two drive wheels and two casters, controlled by individually driven wheel method that the right and left wheels revolve individually. It is able to exchange the core yarn packages continuously moving in contact with the straight frame of covering machine. (Received Nov. 5, 1996) (Accepted for Publication June 6, 1997) 1.緒. グ マ シ ンに 沿 って 走 行 す る,自 動 芯 糸 通 し装 置 を搭 言 載 した 自走 台 車 を 開 発 して,実. ツ ウ ェ ア の ニ ー ズ増 加 に伴 い,材 料 と な る カ バ ー ド 糸 の 需 要 が増 え て い る.ま. た,最 近 で は ス トッ キ ン. グな ど へ の 応 用 も進 み,き. わ め て 細 い カ バ ー ド糸 の. 生 産 も伸 び て きた.そ. の 一 方 で,カ. 際 の カバ リ ングマ シ. ン に対 して 各 錘 ご と に移 動 しな が ら芯 糸 通 し作 業 を. 高 い伸 縮 性 を持 つ レ オ タ ー ド,水 着 な ど の ス ポ ー. 行 った. 2.カ. バ ー ド糸 を 製 造. 現 在,カ. バ リン グ 業 の現 状 バ ー ド糸 製 造 工 程 に お け る諸 作 業 は す べ. して い る カ バ リ ン グ工 場 で は,従 事 者 の 急 速 な 高 齢. て 人 手 に よ り行 わ れ て い る.こ. 化 や 慢 性 的 な 求 人 難,生. ビ ン お よ び製 品 の ス ケ ー ル が 小 さ く機 械 で は 扱 い に. 産 パ タ ー ン の変 化 な ど で 人. 出 不 足 が 叫 ば れ て お り,カ. く い こ とや,比. バ リ ン グ マ シ ン とそ の 周. 辺 の 自動 化 が 強 く望 ま れ て い る. 第1報1)で. れ は,材 料 の 糸 や ボ. 較 的 中 小 規 模 の工 場 が 多 く経 済 的 に. 大 規 模 な 自動 化 シ ス テ ム を 導 入 し に く い た め で あ. は,最 も熟 練 を 要 す る,上 下 ス ピ ン ドル. る.カ バ リ ン グ マ シ ン に は1台. に300錘 以 上 装 備 さ. 中 空 軸 に 芯 糸 の ス パ ンデ ッ ク ス を 通 す 作 業 を 自動 化. れ,工. す る装 置 に つ い て 報 告 した.本 研 究 で は,カ バ リ ン. い の で 総 作 業 量 は相 当 の量 と な る.し. *会 **会. 員,Member,石. 川 工 業 高 等 専 門 学 校,Ishikawa. 員,Member,金. 沢 大 学 工 学 部,Faculty. National. of Engineering,. 場 で は これ が複 数 台 設 置 さ れ て い る こ とが 多. College. of Technology,津. 幡 町,Tsubata,Ishikawa. Kanazawa. University,金. 沢 市 小 立 野,Kodatsuno,. T341. か し,そ の 作. Kanazawa.

(2) 繊 維機 械 学 会 誌. 84. Table. 1. Doffing Operations Covering Machine. for 300 Head. Double. く生 か した 自動 化 が考 え られ る.現 在,設 置 されて い るカバ リングマ シンは構 造上 の制 約 か ら,自 動 化 の ため の大規模 な改 造が 困難 で ある.そ の ため,簡 単 な ガ イ ドを取 り付 けるな どの最小 限 の改造 を加 え る こ とで,自 動 化 がで き ると好 都合 で あ る.本 研 究 で は,人 間 に代 わ って工場 内 を移動 しなが ら作業 を 行 う自走式 自動 化装 置の実 現 を最終 的 な 目標 と して い る.そ のた め には以 下 の よ うな条件 を満 た さな け れば な らな い. ・装 置 自体 が 自走 ・自律 式 であ る こと ・工 場 ・マ シン本体 へ の改造 が最小 限 です む こ と ・機 能 に対 して比較 的安 価 な こと Fig.. 1. Operating. Position. 業 の サ イ ク ル は7〜10日. for. Covering. Machine. と比 較 的 長 く,糸. な お,本 報 では 自動 芯糸 通 し装 置 だ けを 自走 台車. の交換 時. に 作 業 が 集 中 す る と い う特 徴 を も って い る.さ に,図1に. ・高 い信頼 性 と汎用 性 を持つ こと. に載せ た もの を報告 す るが,表1で. ら. も示 したよ うに. 示 す よ う に 作 業 者 の と る姿 勢 は し ゃ が ん. 自動 化 へ の要 求 は非常 に多 い.芯 糸通 しと同 じ作業. だ 格 好 か ら背 伸 び ま で 上 下 に 幅 が あ り,長 さ 方 向 の. ライ ン上 で満 ボ ビ ンの回収,空 ボ ビンの セ ッ ト,空. 移 動 に 加 え て か な り の 重 労 働 と な って い る.そ. の諸. カバ ー糸 ボ ビ ンの回収 お よび満 カバ ー糸 ボ ビ ンの セ. 紡 績 機 や ワ イ ン ダ ー な ど に み られ る一 斉 ド ッ フ方. で あ る.最 終 的 にす べて の 自動化 装置 が搭 載で きた. 式 に よ る 自動 化 は作 業 性 や 所 要 時 間 の 面 で 有 利 で は. 場 合,カ バ リングマ シンに対す る主要 な運 転準 備作. あ る が,規. 業 とそれ に伴 う運 搬作業 が行 わ れ,大 幅 な労力軽 減. 作 業 の 特 徴 と 自動 化 へ の 要 求 を 表1に. ッ トの 自動化 装 置 につい て も今後 報告 して い く予定. 示 す.. 模 や コ ス トで 考 え る と カ バ リ ン グ マ シ ン. に 適 用 す る の は 不 可 能 で あ る.古. い機械 を使 い続 け. が はか られ る.さ らに,近 年 の多 品種 小 ロ ッ ト生 産. る工 場 も多 く,自 動 化 を す る た め に 大 規 模 な工 場 を. や見 本 品生産 の増 加,定 番 品の生 産 に加 え フ レキ シ. 建 設 した り設 備 を更 新 す る こ とが 行 い に く い状 況 に. ブル な生 産体 制 の要求 に も対 応 で きる もの と考 え ら. あ る.. れ る.例 え ば,将 来的 に は1錘 ごとに掛 け る糸 の種. 3.自. 類 や運転 条件 を変 えて各 錘独 立運転 す るよ うな単 錘. 動 化 へ の 取 り組 み. カ バ リ ン グ工 場 で は,カ 間 の 作 業 通 路(1メ. 駆動 カバ リングマ シ ンと協調 して,材 料 の管 理 か ら. バ リ ング マ シ ン同 士 が 人. ー トル程 度)の. 製品 出荷 までを カバ ーす る多 品種少 量生 産 に対応 し た 自動化 シス テムの構築 な ど も考 え られ る.. 間隔 を あけて設. 置 され て お り,自 動 化 装 置 も この ス ペ ー ス に収 ま る 必 要 が あ る.工. 場 の 床 面 は比 較 的 粗 く,コ. トな ど の こ とが 多 い た め,床. 4.自. ンク リー. 面 へ の新 た な 工 事 は あ. 走台車 の制 御理論. 左 右輪 が独立 して回転 で き る2輪 速度 差制 御方 式 の2駆 動 輪1キ ャス タ(2DWIC)自. ま り期 待 で き な い. この よ う な 理 由 に よ り,既 存 の 工 場 設 備 を な る べ. 走 台車 にお け る. 運 動2,3)に つ いて考 え る.車 輪 のす べ りや外乱 が ない. T342.

(3) (論 文 集)Vol.50,No.12(1997). 85. Fig. 3. Path. Tracking. Control. とす る.ま た,台 車 は常 に その進行 方 向が台 車 か ら rだ け離 れ た軌道 上 の点Pを 向 くよ うに操 舵 され る とす る.台 車 の現在位 置 か ら点Pま で の軌道 はほ ぼ 直線 であ る と仮 定す ると,幾 何 学 的関係 か ら, Fig. 2 場 合,台. 2DW1C-type 車 の2次. Vehicle. Steering. Model と な る.ま. 元運 動 は左右 輪 の回転速 度 に よ り. た,. 理 論 的 な 台車 の位 置 と姿 勢 を 表 す こ とが 可能 で あ り,こ の 方 法 を 『デ ッ ドレ コ ニ ング シ ス テ ム』 と よ ん で い る.図2に. で あ るか ら. お い て,. B:ト. レッ ド. J:走. 行 行 列(3×2). R:台. 車 位 置(駆. と な り,Vが y(0)=y0と. 一 定 の と き,時 間t=0で. の軌道 誤 差 を. す る と,. 動 輪 中 心 点)(3×1). x:Rに. お け るx座. 標. y:Rに. お け るy座. 標. θ:Rに. お ける姿勢 角. (4) と な る.上 式 か ら時 間 と と も にy(t)→0(t→ り,軌. ∞)と な. 道 追 従 が 可 能 な こ と が わ か る.2DW1C台. 車. で は,台 車 の前 輪 キ ャ ス タ を 目標 軌 道 上 に の せ る こ. t:時. 間. とで 軌 道 追 従 が 実 現 さ れ る が,台. y:台. 車 速 度(2×1). ン グ マ シ ン壁 面 に接 触 さ せ な が ら移 動 す る 場 合 も 同. V:Rに. お ける台車 速度 の絶対 値. VR:右. 駆 動輪 の移 動速 度. VL:左. 駆 動輪 の移 動速 度. D:駆. 動輪 直径. 車前 側面 を カバ リ. 様 の取 り扱 い が で き る.. 5.自 第1報. とす れ ば,. 走 台 車 の試 作 で 報 告 した 自動 芯 糸 通 し装 置 を 自 走 台 車 に. 搭 載 す る に 際 し,こ れ ま で 固 定 式 で あ っ た 吹 き出 し ・吸 い込 み 口 を 台 車 か ら ス ラ イ ドユ ニ ッ トに よ っ て 前 後 で き る よ う に し た.ま ス パ ン(8錘. (1). 分)の. た,カ. バ リ ン グ マ シ ン1. ス パ ンデ ッ ク スパ ッ ケ ー ジ を ス. ト ッ ク ヤ ー ドに収 納 で き る よ う に した.こ と な る.ま. たRの. 位 置 で の 速 度 の絶 対 値 は,. 細 に つ い て は,続. (2) で 表 さ れ る が,左 右 輪 の 回 転 数 をNR,NLと. 今 回 試 作 した 台 車 は,狭. す れ ば,. い 工 場 内 で 自 由 自在 に 動. き 回 り,カ バ リ ン グ の 各 種 準 備 作 業 を 行 って い くた. (3). め以 下 の よ う な性 能 が 要 求 され る.. とな って両輪 の 回転数 で制 御可能 で あ る ことが わか. ・十 分 な停 止 位 置 精 度 を もつ こ と. る.. ・旋 回 半 径 が 小 さ く,コ. ンパ ク トで あ る こ と ・高 い 搬 送 能 力 を もつ こ と. 次 に,カ バ リングマ シ ン壁面 に沿 って 台車 が移動. ・制 御 プ ロ グ ラ ム の 変 更 が 容 易 な ど,フ. す る際 の経路 追 従 制御 理 論4)を考 え る.台 車 が一 定 速 度 で移動 す る とき,図3に 絶 対値 をVと. れ らの詳. 報 に て 報 告 す る.. レキ シ ブ. ルで あ るこ と. 示 す よ うにそ の速 度 の. し,台 車 と 目標軌 道 との最短 距離 をy. 作 業 を 行 い な が らカ バ リ ン グマ シ ン に 沿 って 移 動. T343.

(4) 繊 維 機 械 学 会 誌. 86. す る 方 法 に は, カ バ リ ン グ マ シ ン の フ レ ー ム に接 触 し な が ら移 動 … … 自走 ,接 触 式 カ バ リ ン グ マ シ ン の フ レ ー ム を 検 知 し な が ら移 動 … … 自律 ,非 接 触 式 の2つ. が 考 え られ る が,本. 報 で は接 触 式 台 車 の み に. つ い て 報 告 し,非 接 触 式 台 車 に つ い て は 今 後 報 告 し て い く予 定 で あ る。2DW1C台 べ た とお り で あ るが,試. 車 の 理 論 は前 節 で 述. 作 した 台 車 は安 定 性 を 考 慮. し,長 さ700mm,幅600mm,ト DW2Cの4輪. レ ッ ド500mmの2. 台 車 と し た.2DW2C台. 車 は,キ. ャス. タ ー が駆 動 輪 の 動 き に あ わ せ て 回 転 ・旋 回 す る と い う点 で は,理. 論 的 に2DW1C台. と が で き る.後. 輪2輪. 車 と同 じ と み な す こ. を 左 右 独 立 のDCス. ン トロ ー ル モ ー タ(オ. ピ ー ドコ. リエ ン タ ル モ ー タ製HBL425. GN/4GN180K,DV24V,25W)に. Fig. 4. よ り駆 動 し,方 向. は左 右 駆 動 輪 の 速 度 差 制 御 で 行 う.前 輪2輪. はこの. System. Diagram. ミ ッ トス イ ッ チ(オ. of Vehicle. ム ロ ン製. Control. 形Z‑15GW22‑B). 動 き に従 い 自 由 に 回 転 す る キ ャ ス タ(ハ. ンマ ーキ ャ. で,カ. ス タ製420E‑N100)を. 台 車の シ ス. と 左 右 輪 駆 動 速 度 を調 整 し,台 車 を 再 び 壁 面 に 接 触. 台 車 の移 動 お よ び 停 止 ま で. さ せ る.台 車 と カ バ リ ング マ シ ン との 接 触 お よ び こ. テ ム構 成 を,ま. 使 用 し た.図4に. た 図5に. の 動 作 を 示 す.カ. バ リ ン グ マ シ ン の フ レー ム が 平 面. で 接 触 を許 す 場 合,台. ろ が り を ス ム ー ズ に す る た め,台. 車 を カ バ リ ング マ シ ンに 完 全. に 接 触 さ せ て 移 動 す る こ と が で き る の で,自. バ リ ン グ マ シ ン壁 面 か らの 離 脱 が 検 出 され る. 車 側 面 に は小 さ な. キ ャ ス タ(ハ ン マ ー キ ャ ス タ製420R‑UR25)を. 由度 が. り付 け て あ る.カ. 小 さ くな る か わ り に デ ッ ド レ コニ ン グ に理 論 は簡 略. 手 動 操 作 で 行 い,第1ス. 化 され 制 御 は 容 易 に な る.台 車 側 面 に 取 り付 け た リ. ラマ ブ ル コ ン ト ロ ー ラ(キ ー エ ンス 製KZ‑300)に. (a)Adjustment for break. away. (b)Moving along Covering Machine Fig. 5. Motion. T344. ピ ン ドル か ら以 後 は プ ロ グ. (c)Stop at Spindle Marker. of Vehicle. 取. バ リ ング マ シ ン へ の 最 初 の 接 近 は.

(5) (論 文 集)Vol.50,No.12(1997). 87. 収 束 は 指 数 関 数 的 に 行 わ れ る た め,外 乱 を 受 け な が ら の 直 進 に お いて,壁. 面 に 完 全 に 密 着 しな が ら移 動. す る こ と は か な り 困 難 で あ る こ とが 推 察 され る. 累 積 誤 差 を走行 中 に で きる だけ少 な くす るため に,駆. 動 輪 の 向 き を 内 側(壁. 面 側)に. 傾 斜 さ せ,常. に 駆 動 輪 を カ バ リ ン グ マ シ ン壁 面 に 押 しつ け るよ う な 形 に す る こ とで 台 車 の 離 脱 は避 け る こ とが で き, 同 時 に 首 振 り現 象 も抑 制 す る こ と が で き た.こ 斜 角 度 は,台 車 の ホ イ ー ル ベ ー ス お よ び,離. の傾. 脱 開始. か ら修 正 動 作 を 開 始 す る ま で の リ ミッ トス イ ッチ の 動 作 量 に よ り決 定 さ れ る. 台 車 の 必 要 停 止 精 度 は,芯 精 度 ±3mm以. 糸 通 しに 必 要 と さ れ る. 内 と さ れ て い るが,こ. は横 ず れ を 抑 制 され て い る の で,実. の接 触式 台車 質進 行方 向 のず. れ が 問 題 と な る.こ の 台 車 を 自然 停 止(電 瞬 時 停 止(ブ. レー キ)に. 止 誤 差 を 図7に Fig.. 6. Doffing. Operation. with. Controlled. 源 断)と. よ って 停 止 させ た場 合 の停. 示 す.△xは. 台 車 停 止 時 に,そ. の作. 業 軸 が ス ピ ン ドル 中 心 か ら行 き過 ぎ た 量 を 示 して い. Vehicle. る.想 定 さ れ る移 動 速 度50%以. 下 に お い て,瞬. 時停. よ り 自動 運 転 を 行 う.カ バ リ ン グ マ シ ンの フ レ ー ム. 止 に よ って 停 止 した も の は 十分 芯 糸 通 しの 行 え る範. に は,各 錘 の 軸 線 上 に 細 線 を 引 い た 紙 を 貼 り付 け停. 囲 に 入 っ て い る.な お,実 ー タ最 高 速 度 の20〜30%で. 止 マ ー ク と し,台 車 上 に は 反 射 式 の 光 電 ス イ ッ チ. して フ ァ イ バ 式 光 電 ス イ ッチ お よ び停 止 マ ー ク を使 用 して き た が,こ. 験 お よび考察. の 場 合 事 前 に カ バ リ ン グ マ シ ン壁. 面 に マ ー ク を 貼 り付 け な け れ ば な らな い.理 試 作 した 台 車 を 用 い,芯. 糸 通 しを 行 っ た.な. 車 はモ. 一 方 ,実 験 で は 台 車 を 停 止 さ せ る た め の セ ン サ と. (キ ー エ ン ス 製FU22/FS2‑60)を 取 り付 け こ の マ ー ク に反 応 し て 台 車 が 停 止 す る よ う に な っ て い る.. 6.実. 際 の 移 動 で は,台 運 転 して い る.. お,. 想的に. は ス ピ ン ドル 中 央 を 検 出 して 台 車 が 停 止 で き れ ば,. モ デ ル カ バ リ ン グマ シ ン と し て 片 岡 機 械 工 業(株)製の. 事 前 の 準 備 も不 要 で あ り,精 度 上 も大 変 好 ま し い こ. 単 錘 駆 動 ダ ブ ル カバ リ ン グ マ シ ンDCM機. とで あ る.し. た.実. 験 は,コ. を使 用 し. の 移 動 速 度 は15mm/sと. した.図6に. か し,. ・ス ピ ン ドルが 鏡 面 の 円筒 面 で あ る こ と. ン ク リー トの 塗 装 床 面 で 行 い,台 車. ・作 業 時 に は ボ ビ ンが 挿 入 さ れ そ の 露 出 部 分 が 少. そ の様子 を示. す.. な い こと. 走 行 試 験 を 繰 り返 した と こ ろ,台 車 前 部 の 首 振 り お よ び 後 輪 の 離 脱(カ. バ リ ン グ マ シ ン壁 面 か ら離 れ. る)現 象 が み られ た.こ. れ は,理 論 上 直 進 す べ き台. 車 が 床 面 や 装 置 等 の外 乱 に よ り直 進 で きな くな っ た た め で,修. 正 動 作 を 開 始 す る タ イ ミ ング ま で の 間 に. 累 積 さ れ た 誤 差 の た め と い え る.い. った ん 駆 動 輪. (後 輪)が 壁 面 か ら離 脱 す る と,後 輪 自身 は横 移 動 機 能 を 持 た な い の で 横 方 向 へ の修 正 は 困 難 で あ る.前 輪 を,目. 標 経 路 を 超 え て大 き く内側 へ 向 けて 移 動. (オ ー バ ー シ ュ ー ト)す れ ば 位 置 修 正 は 可 能 で あ る が,カ. バ リ ン グ マ シ ン壁 面 が あ る た め,事. 方 法 に よ る修 正 はで きな い.ま. 実上 この. た,台 車 の 離 脱 は 壁. Fig. 7. 面 か ら直 線 的 に 起 こ る の に 対 し,(4)式 よ り壁 面 へ の. T345. Overrun 58mm/s. of Vehicle (at 100%). at Stop Motion. Vmax =.

(6) 繊 維 機 械 学 会 誌. 88. ・ス ピ ン ドル の ご く近 い 位 置 に カ バ リ ン グマ シ ン 7.結. の柱 が存 在 す る こと ・ス ピ ン ドル 軸 線 上 で の 各 種 作 業 が 集 中 して い る. 言. カ バ ー ド糸 製 造 工 程 に お け る 一 連 の 作 業 に 対 し,. こと. 各 作 業 の 自動 化 へ の 取 り組 み と,そ. な ど の 理 由 か ら,ス. ピ ン ドル を 正 面 か ら直接 利 用. す る こ と は避 け て き た.そ. こ で,セ. 離 設 定 型 光 電 ス イ ッチ(キ. ー エ ン ス製PK‑72)を. 台 車 型 シ ス テ ム を提 案 し た.2輪. ンサ ー と して 距. 自 走 作 業 台 車 を 試 作 し,単 錘 駆 動 型 カ バ リ ン グ マ シ ン に接 触 させ な が ら移 動 さ せ て,連. 三 角 測 量 方 式 で 配 置 す る こ と に よ り,こ れ らの 諸 問 題 を 解 決 す る こ とが で き た.た. だ,ス. れ らを 網 羅 した. 速度 差 制御 方式 の. 続 的 に芯 糸 交 換. を 行 う こ とが で き た.. ピ ン ドル の 太. な お,本 研 究 は平 成8年. 度 の 日本 繊 維 機 械 学 会 北. さ お よ び セ ンサ ー の ス ポ ッ ト径 の 大 小 に よ り,検 出. 陸 支 部 研 究 発 表 会 で 発 表 した も の で あ る.ま. は セ ンサ ー 出 力 の 立 ち 上 が り を 利 用 す る こ とが 必 要. 研 究 を進 め る に 際 し,ご 協 力 を 頂 い た 片 岡 機 械 工 業. で あ る.. (株)に 感 謝 の 意 を 表 し た い.. 以 上 の よ うな 改 善 を 加 え,台. 車 の 移 動 ・芯 糸 通 し 文. 作 業 を 繰 り返 した と こ ろ連 続 的 に糸 交 換 を 行 う こ と が で き た.な. お,ベ. た,本. 献. 1) 堀純也,喜 成年泰,新 宅救徳;繊 機誌,50,1,T24(1997). ル ト駆 動 式 の カ バ リ ン グ マ シ ン. 2) 高野政晴;日 本 ロボ ット学会誌,5,5,384(1987) 3) 水谷元彦,対 馬一憲;日 本機械学会論文集(C編),58,6,. に 対 す る非 接 触 式 台 車 の 実 験 は,続 報 に て 報 告 す る. 1965(1992) 4) 日本機械学会;機 械工学便覧C4メ カ トロニクス,p.101,. 予 定 で あ る.. 丸善(1994). T346.

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