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洗浄による織物の変化

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Academic year: 2021

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(1)Title. 洗浄による織物の変化. Author(s). 池田, ヨシエ. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭,体育編, 18(2): 39-55. Issue Date. 1968-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6514. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 8巻 第1. 昭和43年3月. 北海道教育大学紀要 (第二部C). 第2号. 洗 浄 に よ る 織 物 の 変 化 池. ヨ. 田. シ. エ. 北海道教育大学函館分校被服学研究室. i ′ashing Yos i e IKEDA; on the Changes of clothS by v. 序. 化学工業進歩の著 しい今日, 各種の分野においてケミカルコ ント口 ルの時代を招来し, 被服 整理の面においても例にもれず, 洗剤の種類, 質とともにめ ざま しい進出を示 している, しか し. ややもすると, 洗剤に関する問題は, これで解決ずみというような, 或は, 汚れを落すことのみ であるかのような傾向がみられる場合も少なくないが, 被服 の保護, 織物 の耐久性な ど考える時. 洗剤の研究と平行 して進めていかなければならない洗浄後の様々な変化に対する諸問題を, 無視. することはできない. そこで今回は, 洗浄処理による被服材料の主な形態的変化, 及び, 質的変 化と, 被服損傷機構の代表的なもののひとつである平面摩擦が, 被服におよぼす影響を, 各種の 材料について明らかにし, これらを現実の被服生活にさいし, その管理運用を合理化 し, 被服の 完全消費の一助にしたい,. 材料ならびに方法 1 , 供試材料. 木 綿, 絹, 羊 毛 の 天 然 繊 維3 種 と, レー ヨ ン, ア セ テ ー ト, ナイ ロ ン, ビニ ロ ン, カ シミ ロ ンの 人 造 繊 維 5 種 で, い ず れ も 平 織 物, 未 染 色 の も の を 使用 した. な お, 厚 実 験 に用 い た 試 料 は,. さ, 密度等の諸元は, 表1の通りである, 衷 1. 試 料. 織方 厚さ 植 物 繊 維 木. 動 物 繊 維{ 羊 再生人造繊維 半合成繊維. 綿. 毛. 繍 幸三…. 糸密度 本/C. 経. 0 .25 51 0 ,14 38. 絹. レー ヨ ン アセテー ト. の 諸 元. 平織. 0 .26 26 5 34 0 ‐ ,1. 緯 24 ,5 30 .5 22. 19 .5 キ リレ。-ズ系 4 0 2 1 5 0 2 3 . , ポ リ アミ ド系 0 43 .08 43 0 ,24 33 .5 26 0 2 2 2 22 6 .. - 39 -. ポ リ ビニ ル ア ル コー ル 系 ポ リアク リ ル系.

(3) . 池. ヨ. 田. シ. エ. 工 S‐K 33 洗浄剤と して, 脂肪酸石けん ( J 03 . ライ オ ン粉末洗濯石けん) と, 石油 系 合 成 洗 剤. (Na-DBS , ザ ブ) を 使 用 した. 2. 方 法. 試料 は, 38 0mm×380mmの大きさのものを用意 して, それぞれの収縮変化を調 べる為に, あら. かじめ試料 の 一 隅に20mm×20mmの正方形にゆるく ぐし縫いを して, 更に, 経, 緯それぞれの対 辺の中央を結ぶ 線上を, おなじように縫 っておく, 洗浄方法: 洗浄液は前述の両洗剤を, いずれも濃度0 0oC と した, ,3% の溶液と し, 温度は4. 洗浄試験には, 撹洋式電気洗濯機 (回転数4 5r 0g, 浴比 1;20) を使用 p . ,m, 容量15鯖, 水量3 し, これで1 0分間洗浄 した. 洗浄後振りすす ぎ2分間, これを3回くり返 し, ついで, タオルに. 試料をとりだし, 軽く包んで水分をとり, 直射日光をさけ吊り下げて乾燥した. 以上の操作を各 試料と も20回くりかえす. 収縮度測定: 洗浄前に印 した縫標間の長さを, 経, 緯おのおの3線の長さの平均値を求め, 洗 浄前に測定 した恒長を用いて収縮率を算出する, 白色度の測定: 光電色度計 ( 580mg) により標準板酸化マ グネシア膜に対す・ る表面反射率を基. 準と して, これに対 し各試料について, ラ ンダムに選んだ5箇所の測定平均値を表面反射率と し た, 更に両溶液処理を つうじて, 表面反射率の最も低下 した レーヨ ンを1 00と し, 各試料の表面 反射率 の低下を指数と してあらわ してみる. I Thi 厚 さ 測 定: Di a cknes s Gauge (0,olmm) を用 い, ラ ン ダム に 選 ん だ 試 料 の 5箇所を測定. し, その平均値をだ し, 更にその増加率も算出する. 平面摩擦強度測定二 摩擦による損耗の耐久性を摩擦強度と し, 洗浄前後の各試料の平面摩擦強 度をカス トム式ュニバ ーサル型織物摩耗試験機 (エメリ ペー パ 600# ) により測定する. なお, 単 位断面積強度 に換算 して比較する,. 洗浄による試料の組織の変化, 損傷機構状態を, 直接検鏡, 及び写真によ り観察し, 比較検討 ◆. す る.. 実. 験. 結. 果. 各試料の収縮度は表2の如く, 石けん溶液で処理 したものの縦布は, その程度からナイ ロ ン,. 木 綿, 及 び カ シミ ロ ン,. ー ヨ ン, ナイ ロ ン, 絹, ア セ テ ー ト及 び ビニ ロ ンの 順 で 収 縮 し, 表 2 試. 石けん処理 (0 .3%). 石油系洗剤処理 ( 0 .3%). 横 布 は, 羊 毛, レ 木 綿 は変 化 が な く, 全 く 収 縮 し. そ の 他 の 3 段 階 に な り, 比 は 概 略 1:4:8と な っ た,. 料. 縦布;. 横布{. 木 綿. 絹. 岬脚 1 5 蜘% 7. 、5 叩叩 皿 07 %. 叩皿 蜘% 鯛鵬 機布i 鵜% 縦布{. 収. 羊毛. ヨ、 ソ. 1 .8 9 ,O. 1 .8 9 .O. . 3 .5. 1 .I 5 .5. 1 ,I 5 ,5. 1 .4 7 .0. 0 .3. 1 .5. 度. 縮. 1 .4 7 .0. - 40 -. 1 ,0 5 .O. 1 .I 5 .5 0 ,7 3 .5. ア セ テー ト. ナイ. ヤニ ヒ. 力・ シミ. 1 ,7 8.5 0 ,6. 0 .2 1 .0 0 .8. 1 ,6 8.O 0 ,6. 0 .9 4 ,5. 1 .6 8.O 0 .4. 0 .6 3 ,O. 0 .9. 3 ,O. 2 ,O. 4 .O. 0 .0 0 .0. 3 .O. 4 .5 0 .I 0 .5. 0 ,5 2 .5 0 ,0 0 ,0 0 .I 0 .5.

(4) . 洗浄による織物の変化. なかった, なお縦布と横布では, ナイ ロ ン, アセテートの収縮順位が大きく変り, 特に前者が目 立った・ 石油系洗剤溶液で処理 したものは, 縦布においてアセテート, 羊毛, 絹及 び レーヨ ン, ビニ ロ ン, 木 綿, ナイ ロ ンの 順 で 収 縮 し, カ シミ ロ ソは 収 縮 が み ら れ な か っ た, 横 布 で は, 羊 毛 の 収 縮 が 最 も 大 き く, つ い で 木 綿 及 び レ ー ヨ ン, ア セ テ ー ト, 絹, ビニ ロ ン及 び カ シ ミ ロ ソの 順. で収縮 し, ナイロ ンは変化がなかった, つまり両洗剤溶液処理による共通点は, 羊毛の収縮率が 高く, ナイ ロ ン, カシミロ ソが不変, もしくは僅かの収縮に止ま った. 特に,石油系洗剤溶液で処 カ シ ミ ロ ン, ナイ ロ ンが と も に 殆 ど収 縮 が な く, 他 の も の は, 若 干 の 収 縮 が み ら れ. 理 した 場 合,. たけれども, 石けん溶液で処理 したものにくらべると, 収縮率が少ない. すなわちその傾向は, 石油系洗剤溶液で処理 した場合の方が収縮が少ない. 次に, 石けん溶液処理の縦布と, 石油系洗 剤溶液処理の縦布の収縮傾向は前者が大きい, 木綿は, 両溶液処理とも同じ収縮率を 、示 し, ナイ. ロ ンの縦布は, 石油系洗剤溶液で処理 したものの収縮率が大であ った, 石けん溶液で 処理 した横 布の収縮率は, 木綿, 羊毛を除いて, 石油系洗剤溶液で処理 した横布の縮み方より大である, す なわち, 縦横布共石けん溶液で処理したものの収縮の傾向は強い, 特に羊毛, レーヨ ン は 著 し い, 叉石油系洗剤溶液で処理 した羊毛は, 縦横布とも同じ収縮率を示 している.. 表 面 反 射 率 は 表 3 の よ う に, 無 処 理 の も の は ビ ニ ロ ンが最 も 高 く, つ い で 木 綿, レ ー ヨ ン, ヵ 表 8 料. 試 無. 処. 理. 石 け ん 処 理. 石油系洗剤処理. 絹. 木綿. 94 .6 ,5 93. 表 面 反 射. 率. 羊毛. ヨソ. ア セ テ← ト. ナイ. ヤニ ヒ. カ シミ. 92 ,6. 93 ,9. 92 ,9. 92 ,5. 95 .5. 93 ,8. き み 器 器2. 2号 2 4. 喜 喜 2 喜 ぶ2 ぶ2 ぶ 4号2 曇 2 ~2 学 学 ; 翻 認 2 ぶ2 ぶ 9 g 2 塾 5 91 .6. (100 ). ( ) 指数. シミ ロ ソ, 絹, ア セ テ ー ト, 羊 毛, ナイ ロ ンの 順 に な っ てお り, 石 け ん 溶 液 処 理 に よ る 低 下 は,. 指数であきらかなように, レーヨ ンが最もはげしく, 次に絹及び羊毛が目立ち, アセテートの低 下はきわめて少なかった, 石油系洗剤溶液処理による表面反射率の低下は, 絹 が最も大きく, つ ぎが レー ヨ ンと な り, そ の 他 の も の は 少 な く, そ れ ら の う ちア セ テ ー トを 除 け ば, い ず れ も 石 け. ん溶液処理より大分指数は低下 した, 要するに, 石油系洗剤処理を したものの表面反射率低下が 石け ん 溶 液 処 理 よ り 大 きく な っ た の は, ア セ テ ー トのみ で あ っ た,. 洗浄処理による厚さの変化は表4のようである が, 増加値は石けん溶液で処理 した場合, 羊毛. 及 び レ ー ヨ ン が 非 常 に 増 し, つ づ い て ビニ ロ ン, ア セ テ ー ト, カ シミ ロ ソ, 絹 の 順 で 小 さ く な り 表 4 試. 料. 木 綿. 絹. 厚. さ の. 羊毛. レー ヨ、 ソ. 増 加. 度. ア セ テー ト. ナイ. ヒニ. カ シミ. 石 け ん 処 理. 0 m 0 l n .11 0 .06 ,00 ,01 0 7 0% 42 40. 0 ,03 14. 0 .00 0. 0 .05 21. 0 .02 9. 石油系洗剤処理. 0 D皿 ,0O 0%. 0 ,02 10. 0 ,00 0. 0 .03 13. 0 .02 9. 0 ,00 0 .10 0 ,06 0 38 40. - 41.

(5) . 池. ヨ. 田. シ. エ. 木綿とナイ ロ ンは変化がなかった. 増加率をみると, 羊毛が他の試料を著 しくひきはな して大き いの が目立ち, なおその順位は, たまたま増加値の順位と同 じであった, 石油系洗剤溶液で処理 したものの増加値は, 石けん溶液処理のものより若干少ないか, または同じであった. 増加率は 石けん溶液処理のものと比較すると, 増加傾向はやや少ないが順位には変りなく, 木綿とナイロ ンは, 石けん溶液処理同様変化がなく, 更に絹も変化がみとめられなかった, 平面摩擦による耐久回数及び単位断面積強度は表 5の如く, 無処理の場合単位断面積強度は, 表 5 料. 試. 無. 処. 平. 木綿. 面 摩. 絹. 36 耐 久 回 数 102 理 単位断面積 1632 1837 強度. 30 92 耐久回 数 単位断面積 1472 1333 石 け ん 処 理 強度. 擦. 羊毛 52. 強 度 し← ア セ ナ イ ヨ、 ソ テー ト 63. 66. 30. や二 カ シミ ヒ ロン 74. 121. 769 2800 1497 4688 1285 2500 47. 42. 343. 952. 27. 55. 66. 44. 6. 55. 11. 39 耐 久 回 数 120 単位断面積 1920 2010 石油系洗剤処理 強度. 56. 83. 51. 30. 71. 126. 低 下 率. 低 下 率. 9. - -17. 432 1 882 ‐. -9. 43. 32. 4 8. 28. 833 4375. 964 4688 35. 0. 42. 128. 566 2222. 973 2187 24. 12. ナイ ロ ン, レー ヨ ン, カ シ ミ ロ ソ, 絹, 木 綿, ア セ テ ー ト, ビニ ロ ン, 羊 毛 の 順 で 弱 く な っ て い る, 石 け ん 溶 液 で処 理 した 場 合 の 耐 久 値 の 順 位 は, カ シミ ロ ソ, 木 綿, ア セ テ ー ト, 羊 毛, つ い. で ビ ニ ロ ン及 び レー ヨ ンが 同 位 で, 絹, ナイ ロ ンと 強 く な っ て い る が, 単 位 断面 積強 度 に 換 算 し た も の で 比 較 して み る と, ナイ ロ ンが 他 の も の を 大 き く ひ き は な して最 も強 く 一 位 で, 次 が カ シ ミ ロ ソ, 木 綿, 絹, レー ヨ ン, ア セ テ ー ト, ビ ニ ロ ン,. 羊 毛 と つ づ い て い る, 処 理 後 の 単 位断 面. 積強度の変化を低下率によ っ て調 べてみると, はなはだしく強度の低下を示 しているのが レーヨ ンで, つ い で 羊 毛 と ビ ニ ロ ンが 同 位, ア セ テ ー ト, 絹, カ シミ ロ ン, 木 綿, ナイ ロ ンの 順 で, ナ. イ ロ ンは強度の変化が一番少ない, 次に石油系洗剤溶液で処理 したものの単位断面積強度の順 位 は, 石 け ん 溶 液 処 理 の 場 合 と 同 様, ナイ ロ ンが ず ば ぬ け て 強 く, つ い で カ シ ミ ロ ソ, 絹, 木 綿, レー ヨ ン, ビニ ロ ン, ア セ テ ー ト, 羊 毛 の 順 に な っ て い る, 処 理 後 の 単 位 断 面 積 強 度 の 低 下 が 著. しい も の は 羊 毛 で, 次 い で ア セ テ ー ト, レー ヨ ン, ビ ニ ロ ン, カ シミ ロ ンの 順 に し だい に 強 度 の低. 下が少なくな っているが, ナイ ロ ンは無処理のものと同じ強度で全く変化がなく, 木綿, 絹は, 無処理のものより更に単位断面積強度 が増加する傾向を示 している. ナイロ ンは, 無処理の場合. も処理を した後もあっとうてきに強度が大で2位を大きくひきはな しているが, 羊毛は, 全く反 1 1処理後は約半分に強度が減じている. 両洗剤溶液処理後の各試 対に強度 が最 小で, しかも両洗斉. 料を, 無処理のものと比較すると, 単位断面積強度は殆ど低下の傾向を示 している. カシミロ ン は耐久回数において, 無処理, 処理後共に一位で, 単位断面積強度もナイ ロ ンについで優位であ り, 強度の変化も少ない傾向をも っている. 洗浄処理による組織の変化と平面摩擦の損耗状態は図1, 図Dの様にな った,. 木綿: 経, 緯糸とも非常に強く撚りがかけられ, 糸の表面の毛羽立ちが極力おさえ ら れ て い る, 他の試料にくらべると組織は密で, 糸も充実 して いる, 石けん溶液で処理 した場合図工‐2の - 42 -.

(6) . 洗浄による織物の変化. I. 2. 5. 3. 6 図. 1. 組. 織. - 43 -. の. 変. 化.

(7) . 池. 7十. 田. ヨ. シ. エ. 10. RU. 11. 9. 12. 図 1. 組 織 の 変 化 -4 4-.

(8) . 洗浄による織物の変化. 13. 16. 14. 17. 15. 18 図 1. 組 織. の 変 化. - 45 一.

(9) . 池. 田. ヨ. シ. 19. 22. 20. 23. 21. 24 図. 1. エ. 組 織 の 変 化 -4 6-.

(10) . 洗浄による織物の変化. 2. 5. 3. 6. 図. 口. 平面摩擦の損耗状態. -4 7-.

(11) . 池. ヨ. 田. ・ ・凄ま鰯鰯繋ぎ謝擁護 嚢 滋. ヮf. シ. エ. ミ ′ 灘轟 き 、轡総曙馨 ≦驚 ※愛さ き 懲. 10. . 言 も誓. 11. 8. も. く i 珊 z ノ 滋 灘霧臓 騰奮闘 さず瞬ぎ ご. 0ソ. 12 図. n. 平面摩擦の損耗状態 - 48 -.

(12) . 洗浄による織物の変化. 14. 17. 15. 18 図 口. 平面摩擦の損耗状態. - 49 -.

(13) . 池. 田. ヨ. シ. エ. 22. 19. ;. \ も き ★. 20. 23. 21. 24. 図 口. 平面摩擦の損耗状態 - 50 -.

(14) . 洗浄による織物の変化. ように, 無処理のもの図1‐1と比較すると, 糸はやせて細くなり, 充実感がうすれて, 糸間が広 くなり, 組織 が疎になったようにみえた. 糸の撚りは, 殆ど変化がなく, 毛羽立ち も少なく, 繊維の乱れもみられない. 石油系洗剤溶液処理の場合, 図1-3の如く, 糸のやせはあまり目立た ないが, やはり糸間が広くなっ て, 組織 がやや疎にな っており, 糸の表面の毛羽立ちが少しみえ た,. 無処理の平面摩擦による損耗個所の経糸切断面は, 図ロー1の如く, 糸同志がからみ合い, 本数 を数えることができない, 緯糸の切りロは, 経糸ほどのからみ合いはみられず, 経糸のきわ で切 れている, 叉切断個所の近くの組織は, 糸が押 しつぶされて全体が密になってみえた, 石けん溶 1‐2の よ う に, 経 糸 の 切 断 面 は, 糸 が か らみ 合 い, 寄 り 合 い し てし・て 液 で処 理 さ れ た場 合 は, 図1. 本数を数えること がむずか しい, 緯糸は, からみ具合が少ない が, 撚りは大分くづれ て き て い 1-3のように, 切断個所の近くまで組織のくずれが少 る, 石油系洗剤溶液で処理 したものは, 図1 なく, 経, 緯糸の 切り口が同じ長さに揃 って切れており, 一部は押 しつぶされたように な って切. 、 れ てい る ,. 絹: まっす ぐな繊維を数本集めただけで, 撚りは経, 緯糸とも殆どかけられていない. 糸の太 さは, 経糸か細く, 緯糸が太い, 図1‐4の如く, 織り方は平織りであるが, 経糸二本ずつ組みの. 状態で, その糸聞か少し広く な って繰返されているのが, 他の試料とちがって目立つ, 石けん溶 液で処理 した場合は, 図1-5の如く, 無処理のもの図1‐4と比較すると, 緯糸がやややせて細く. なり, 組織点が押 しつぶされたようになっているので, 経, 緯糸の太さが殆ど同じようになっ て, つまった状態にみえた. 組識の乱れはないが, 特徴のある糸の並び方が糸の移動によりみら れなくな った. 叉, 一部に経糸のつれと, 繊維のば らつきがみえるが, 毛羽立ちはない. 石油系 洗剤溶液で処理 した場合は, 図1‐6の如く, 経, 緯糸ともひきすえられたように, まっす ぐにの びて, 糸間 が 大きく開き, 経糸, 緯糸の太さの違いが目立つが, 表面の毛羽立や組織の乱れはみ ら れ な か っ た,. 無処理の平面摩擦による損耗状態は, 図ロー4の如く, 経, 緯糸ともひき切られたようにな って いて, 繊維のか らみ合いは少ない, 切断個所近くの組織の乱れは, 殆どみられない. 石けん溶液 1-5の 如 く, 経, 緯 糸 と も 帯 の よ う に 切 れ て, 乱 れ て い る が, 木 綿 の よ う で処 理 した 場 合 は, 図1. なもつれ合いはみられなか った. 切断個所の近くの組織は, 乱れて織目が明瞭でなく, 毛羽立ち 切り口がきれいに並んで短 もみえた, 石油系洗剤溶液で処理 した場合は, 園ロー6の如く, 緯糸の‐. くな って切れている のが目立った. 組織, 及び糸自体の乱れはあまりみられないが, おしつぶさ れて局平になり, 糸間がせまくなった.. 羊毛: 無処理の組織の状態は, 図1-7のように, 糸 が太く, 撚りがゆるくかけられて, 経, 緯 糸の太さ が均一で, 糸の表面にはやや毛羽立ちがみえた. 石けん溶液で処理 した場合は, 図1-8. のように, 経, 緯糸共撚り がもどって, 繊維が乱れ, 一部には繊維の脱落による糸のやせ がみ え 組織の乱れも目立った. 石油系洗剤溶液で処理した場合は, 図工‐9のように, 石けん溶液処理ほ ど繊維, 糸, 組織の乱れはみ られないが, 全体的にはやや毛羽立ちがあり, 経, 緯糸とも撚りが も ど っ て, お し つ ぶ さ れ た よ う に 太 く な り, 糸 間 が せ ま く 組 織 が 密 に な っ た よ う に み え た.. 1-7のように, 木綿と比較すると毛羽立ちも少なく, 繊維 無処理のものの切断口の状態は, 図1 のからみ合いも あまり目立たず, 叉, 切断個所の近くの組織は, お しつぶされた様子 もなく, 変. 1-8のように, 切れた経糸の先は自然と 化がみられなかった, 石けん溶液で処理 した場合は, 図1. 細くなり, 繊 維一本一本がよくみえ, 叉, 撚りのかか ったまま で切れている個所もみえた, 経, - 51 一.

(15) . 池. 田. ヨ. シ. エ. 緯糸共にお しつぶされて少し太くなり, 毛羽立ちが日立っ た. 石油系洗剤溶 液で処理 し た 場 合 は, 図亘-9のように, 経糸の撚りが かか ったままで細くなり, 繊維の 脱落もみえた. 切断個所の. 近くにある糸 が太くなり, 組織もお しつぶされて密にな った が, 糸同志のからみ合いは殆どみら れない. 叉, 緯糸だけ が切 れて, 経糸 が残 っ ている個所 が目立った. 0の如く, 経, 緯糸共少しの乱れもなく, 直線に整然とひき ヨ ソ: 無処理の場合は, 図1‐1 すえられたよう に組み合わされ, 糸の太さは, 経糸が細く, 緯糸が太くて, その糸間も広くな っ ている, 石けん溶液で処理 した場合は, 図工‐nの如く, 糸のやせは殆どみられず, む しろ繊維 が お しつ ぶされて, 太くなり, 特に, 経糸が著しい, 叉, 組織の乱れはみられないが, 経糸に若干 2の如く, 無処理のものとあまり変化 のずれ がみられた, 石油系洗剤溶液で処理 した場合, 図1‐1 し. はみられない が, 経糸 がお しつぶされて太くなり, 緯糸 がずれて一部大きくうねっているのがみ. えた. 毛羽立ちは少 しもみられなかった. 1-1 0の如く, 木綿, 羊毛と異な り, 毛羽立ちが全くみ 無処理の平 面摩擦による損耗状態は, 図1 られず, はっきりと繊維の本数を読みとること が できる程鮮明である. 切断個所は組織の交錯点 で鉛筆の芯が折れたように切れており, 摩擦方向にそ っ て多少まくれ上 っ てみえた. 石けん溶液 で処理 した場合は, 図ロー11の如く, 切断個所の近くの組織は, 少し乱れている が, 繊維の脱落は. ない. 経糸 がやせて細くなり, ところどころに緯糸のきわから切れた経 糸の切り口がみえ, 叉, 緯糸の大きな うねりが目立った, 石油系洗剤溶液で処理 した場合は, 図ロー12の如く, 緯糸の切り 口 が直線状に揃っ て切れており, 一部は波状を呈 し, おしつぶされたようにな っ て切れ, 切断個 所近くの組織は殆 ど乱れていなかった,. ア セ テ ー ト; 無 処 理 の 組 織 の 状 態 は, 図 1‐13の よ う に, レー ヨ ンと 以 て い る が, 更 に, 組 織 が. 密で糸が充実 し規則正 しく整然と組み合わされている, 石けん溶液で処理 した場合, 図1-14のよ うに, 組織は少 しも乱れず, びっ しりと繊維 が押 しならべられており, 更に, 組織点がお しつけ. られて, 糸の屈曲が少なくなり, 経, 緯糸とも少 し太くな った, 石油系洗剤溶液で処理した場合 図工‐15のように, 経, 緯糸共上からお しつぶされて, 繊維がはみ出 して局平になり, 糸間が全く なくな った. 組織の乱れはみ られなかった.. 3のように, 切断個所近くの組織に乱れ が殆どなく, 切断口は, 一束に 無処理の場合は, 図ロー1 な って切れており, 繊維のからみ 合いはみられない. 叉, 摩耗された糸くずが白くなって付着 し ているのがみえた. 石けん溶 液で処理 した場合は, 図ロー14のように, 切断個所の近くの組織が少 し乱れ, 経糸同志がお しあ っ て密になり, 糸の馬平度 が著 しい. 切断面には, やや糸のもつれが みえた. 石油系洗剤溶液で処理 した場合は, 図ロ‐15のように, 経糸が上方をむいて, ナイフで切 ったように 切れており, 糸の毛羽立ちはみえない. 叉, 組織の乱れはないが, 特に緯糸の扇平な の が 目 立 っ た.. ナイ ロ ン: 無処理の場合は, 図1-16のように, 糸自体 が非常に細くて, しかも繊維が数本集め られただけで, 殆ど撚りもか けられないままの糸と して, 疎に組織されているので, 非常にうす. く, 組織点において, 下側の糸がすきとおっ てみえている所もある. 石けん溶液で処理された場 合 は, 図 1‐17の よ う に, 繊 維 の 配 列 が 経, 緯 糸 と も ひ き の ば さ れ, 更 に ま っ す ぐに の び て, 糸 の. 間隔も無処理のものよ り広くな っていた. 叉, 組織の乱れはぜんぜんみ られない, 石油系洗剤溶 8のように, 少 し糸のずれがみえ, 特に経糸同志 が接近 してその糸 液で処理された場合は, 図工-1 間が広くあ いている所が, 二, 三箇所あり, 石けん溶液処理と同じように, 経, 緯糸ともよくひ き のむ さ れ て い た. 一 52 噌.

(16) . 洗浄による織物の変化 1‐1 無処理の平面摩擦による損耗状態は, 図1 6のように, 切断個所の近くの組織が広範囲にわた ってずれているが, 経, 緯糸自体の損耗はみられず, 切れ方は, むりにひきちぎって切られた感. じである. 石けん溶液で処理 した場合は, 図n-1 7のように, 切断個所近くの組織は, つき破られ たように, 非常に大きくゆがんで乱 れていた, 切断個所は, 糸が5, 6本ずつ寄り合っ て切れて おり, その切れ先は長くのびて, 乱 れていた. 石油系洗剤溶液で処理 した場合は, 図ロー1 8のよう. に, 組織の乱れは, 石けん溶液処理と同じようであるが, 経糸は割合に揃 って切れているが, 緯 糸は不定で, その切れ先は長くのびて乱れていた, 糸のひきつれが と こ ろ どこ ろ に み ら れ た, ビニ ロ ン: 無 処 理 の 場 合は, 図 1-19のよ う に, 経, 緯糸 と も 太 さ が 一 定 で な く, 特 に, 緯糸 の. 不定 が日立 っ た, 糸の表面に毛羽立ちがあり, 撚りもよくかけられてある, 石けん溶液で処理し た場合は, 図1-20のように, 糸に毛羽立ちが殆どなくなり, 経, 緯糸共お しつけられて太くなっ ているが, 糸の脱落はみられず, 組織も乱れていなかった. 石油系洗剤溶液で処理 した場合は図 1‐21の よ う に, 無 処 理 の も のと あ ま り変 化 は な い が,. お しつ け ら れ て 若 干 太 さ を 増 して い る の. で, 組織が密にな った. 無処理の場合は, 園ロー1 9のように, 緯糸が切れても, 経糸が切れずに残っている所が, 二, 一 箇所にみえた, 経糸の切断個所の近くは, 糸がからみ合っているが, 緯糸の方には, からみ合い. がみられなかった, 切断個所の近くの組織は, やや乱れ, 糸同志が接近 しあって馬平にな っ てい る, 石けん溶液で処理 した場合は, 図n-20のように, 経, 緯糸の切口が相当にまくれ上り, から. み合って, モール状になっ ており, 織目をることができにくい, 切 断個所の近くの組織一帯が密 1‐21のように, 切断個所の近 になり織目がつまっ ている, 石油系洗剤溶液で処理 した場合は, 図1 くの組織は, あまり乱れていないが, 経, 緯糸の切断個所は両者の区別 がつかない程にもつれ て い た, カ シミ ロ ソ: 無 処 理 の 組 織 の 状 態 は, 図 工‐22の 如 く, 糸 は 太 く て 充 実 して い る が, 撚 り は 割 合. にゆるくかけられ, 組織が疎で, 糸の表面に毛羽立ちが少ない, 石けん溶液で処理された場合は 図1- 23の如く, まず, 組織が大きく一方にかたむいて, 各所にゆがみが目立ち, 撚りがもどって. 糸が太くなっ たが, 繊維自体の乱れはみられなかっ た. 石油系洗剤溶液で処理 した場合は, 図1 ‐24の如く, 組織のゆがみが若干でている が, 石けん溶液処理のもの程ひどくはない. 繊維の乱れ はないが, 経, 緯糸共少 しやせて細くなり, 糸がのびてすっ きりとみえ, 糸間が広くなっ た,, 無処理のものの平面摩擦による損耗状態は, 図1 1‐22の如く, 糸の毛羽立ち, からみ合い共に少 しもなく, 切断個所の近くの組織は, 強くおしつけられたように, 糸が太く局平になっ て密にな り, 経緯糸の切れ先は, 筆の先のように自然に細くなっ ている, 石けん溶液で処理 した場合, 図. 1 1‐23の 如 く, 経 糸 の 切 り 口 は, 緯 糸 に そ っ て か ら ま る よ う に な っ て 切 れ て お り, そ の切 れ 先 は非. 常に短くなっ ている. 切断個所の近くの組織は, やや乱れて摩耗された糸くずが, 粉をまぶ した よ う に 織 目 に 入 っ て い る の が 目 立 っ た, 糸 は お し つ け ら れ て 局平 に な り, 組 織 が 密 に な っ た, 石. 油系洗剤溶液で処理 した場合は, 図1 1…24の如く, 切断個所の近くの組織は, やや乱れているが, 糸の表面の毛羽立ちはみられず, 石けん溶液処理と同じように組織が密になっ ている, 経糸の切 れ先は丸い玉状になって切れているのに対し, 緯糸は先が細くなっ て, 筆の先状を呈 し, 切断面. は不揃いである.. 考. 察. ( 1 ) 洗浄処理で羊毛の収縮度が最も大になっ たのは, 構造上の特徴が強く反映 したもので, す - 53 -.

(17) . 池. 田. ヨ. シ. エ. なわち, 鱗片構造に基 づく摩擦効果, ならびに 鰯み合いによる縮充と, 分子の捲縮性がその主因 と 考 え ら れ る. ナイ p ソが最も収縮度 が小なのは, 本質的に強大な疎水性を有するので膨潤しに く い 為 で あ る.. 2 ) 洗剤処理で縦布より横布の収縮 の傾向が少なくなっ たのは, 織物の構造に基づく経糸の緊 { 張が, 屈曲率の減少状態により湿潤して脱却 し, 経糸の屈曲率を増加 した為と, 細い経糸が, 太. い緯糸の周囲にわん曲 しつ つ波 状にはしっ ているので, 経糸は緯糸の膨潤圧によっ て, 引張られ 緯糸の断面膨潤に対応 した為と考えられる, 圏. 石けん溶液で処理 した場合の方が, 石油系洗剤溶液の場合より, その収縮度が著 しいのは. い う ま で も な く, 石 け ん 溶 液 の pH9.2 と, 石 油 系 洗 剤 溶 液 pH8,9で わ か る よ う に, 特 に, ア ル. カリの存在による膨潤作用 が激 しくなっ た為と考えられる, 鞘 石けん溶液処理の殆 どが, 石油系洗剤溶液処理より, 表面反射率の低下, すなわち, 白さ が減じたのは, 石けん溶液 が 繊維の等電点を離れさせた為で, 等電状態を表わすよう な 弱 酸 性 域, 叉は, 中性域にあること が白色度の低下の障害が 少ないわけで, 石けん溶液は繊維の等電点 よ りみ れ ば, 相 当 強 い ア ル カ リ 液 と な っ て い る 為 と 思 わ れ る.. 叉, ア セ テ ー トが, ひ と り石 油 系. 洗剤溶液処理 の場合の方 が表面反射率 の低下を示 したことについては, 今後なお研究を したい.. 5 } 羊毛 が洗浄処理で著 しく厚さを増 したのは, 繊維の微細構造に基因するもので, すなわち ( 鱗片構造によるフ ェ ルト化が原 因である, 叉, ナイ ロ ンと木綿が厚さに変化を示さないのは, 前 者は質的 な疎水性による安定性を示すためであり, 後者は, 級密強靭な組織と, 撚りが 強くかけ ら れ て い る の で, 膨 潤 作用 が お こ り に く い 為 と 思 わ れ る.. ナイ ロ ンは, 洗浄による組織変化が殆どみられないのは, 分子密度が高く, 緊密な結合状 態を形成 して, しかも, 疎水的性質を示すので, 膨潤圧による分 裂促進作用があ らわれにくく 御. 叉, 機械的作用による損 耗の現象が発生 しがたい為と考えられる. } 絹, 羊毛に糸 寄り, 毛羽立ちの耐労性減少が目立っ たのは, 前者においては, 繊維と糸の ”. 組織力が乏 しく, 更に繊維相互の滑動作用によるものであり, 後者は, 短繊維の平行集束を 加撚 した紡績糸であることと, 組織が疎なので脱落がはげ しいことによるものと思われる.. { } 石けん溶液処理が, 石油系洗剤溶液処理より, 強度の低下率が増大 したのは, アルカリ性 8 が大になることにより, 繊維の組 織が軟化 して不可逆的の膨潤状態になり, 繊維の安定性が低下 し, 機械的作用に対する抵抗性が減少 した為と考えられる. { 9 } ナイ ロ ンの平面摩擦強度 が, 他を大きくひきはな して著 しいのは, 繊維自体の粘弾性的な. 物性の強さと, 長繊維で引きそろえられた機械力学的な強さ, および, 膨潤 しにくく, 疲労現象 がおきにくい為である. 羊毛の強度 が低 いのは, 繊維間隙に 液が浸透 し繊細 1が滑動 しやすくなり. 繊維の組織が膨潤 した為に強度が減 じ, 糸の組織力も減少 して損傷をうけやす い状態に移行 した こと が原 因と考えられる. 回. カ シミ p ソの耐久回数が, 無処理のものも処理 したものも共に非常に大なのは, 繊維の質. 的な強さと, 糸が太くて弾力性が大な為に, 摩擦力がやわらかくあたるので, 糸の滑落, 摩耗が 少ないことに 起 因すると思われる. 凹 木綿と絹 が石油系洗剤溶液処理において, 著 しく低下率が減少 したのは, 処理液によっ て 繊維, 糸の組織力が減少するより, 機械的操作の圧迫でお しつぶされて, 繊維, 糸の組織が密に なっ て, 一時的に糸の強度が増 した為と考えられる,. -5 4-.

(18) . 洗浄によ る織物の変化. 結. び. 1 . 洗浄による収縮は, 繊維の種類, 糸の密度, 織り方が密接な関連をもちながら, 織物の特 殊な構造に基づく膨潤と歪みの開放の2つの原因によるものである . 2 . 織物に膨潤作用と機械的作用が反復 して加えられた時はゞ 分裂 しやすいものであるが, ナ. イ ロ ン, カ シ ミ ロ ,ソは, こ の現 象 の 発 生 しに く い こ と が 立 証 さ れ た,. . 3 . 織物の白さの低下は, 繊維の等電点を中心と して, PH 価が減少叉は増加するほど顕著 で あり, 繊維は特有の等電状態により安定域をもつものであるが, 洗浄効果は必ず しも大になると は 限 ら な い,. 4 . 洗浄作用にともなう被服の損傷状態は, 根本的に繊維の結晶性の優劣と, 糸の組織力の強 靭さ, 及び, 膨潤度の相乗積 による,. 5 . ナイ ロ ンは, 耐洗浄性が非常にすく れていて, 他の追随を許さず, 驚異的である. 叉, 強 度の低下, 損傷状態の著 しいものは羊毛 で, 前者とは対照的である , なお, 原稿の校正 にあたり, 北海道教育大学札幌分校竹内恭博士に有益な御指導をいただいた ことを深く感謝す る, この実験に使用 した人造 繊維の試料は, 前回と同様, E Iオゃ化学繊維協会の御好意によ り試験布 と して御寄付いただいたもので謝意を表する, 文. 献. 平尾あや:(1 95 5 ) 洗濯に関する研究, 家政学会誌, 6 6【3 1 ,2 . 西村久子・矢部章彦:( 195 7 ) 洗浄力試験法の応用による手洗技法の優劣比較. 家政学会誌, 7 8- 14 3 , 13 . 池田ヨシエ:( 1963 ) 被服の損傷に関する研究, 北海道学芸大学紀要第2部, 14 【2 8 , 17 . 中村道子・荒木邦子:( 19 66 ) 電気洗濯機の洗浄性能, 鹿児島県立短期大学紀要, 16 2 5‐9 ,3 .. - 55.

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参照

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