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ヘテロ原子置換シクロプロペニルカチオンの合成

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Academic year: 2021

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(1)

2

5

3

ー ノ ー ト ー

ヘテロ原子置換シクロプロペニ

J

レカチオンの合成

*

1

堀 卓 也

*

2

, 安 田 伍 朗

*

2

, 井 上 真 一

*

2

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Takuya HORI

Goro Y

ASUDA and S

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INOUE

ハロゲン化物(テトラクロルシクロプ日ぺン)と2級アミン(ヘテロ環状化合物:ピロリジン,ピぺ リジン.ヘキサメチレンイミン)の反応 によるヘテロ原子置換シクロフ。ロペニルカチオンの合成につ いて報告する.

1

.

緒 言 Huckel則に対しての種々の実験と検討が行なわれ, 乙の法則はほぼ確認された.われわれも,フェニル置換 誘導体のシクロプロぺニルカチオンについて報告してき た. 最近,察素・イオウ・リンおよび他のヘテロ原子置換 体に興味がもたれ,これらのシクロプロぺニルカチオ ンの合成に成功したとの報告がある.しかし,その

2

.

合 成 法 ヘテロ原子置換シクロプロぺニルカチオンは,トリク ロルエチレンを原料とし,カルベン付加反応でぺンタク ロルシクロプロパンへ,次いで,脱塩化水素しテトラク ロルシクロプロぺンを合成し,ヘテロ環状化合物(ピロ リジン,ピペリジン,ヘキサメチレンイミン)を反応さ 合 成 経 路 数は多くなく完全なものとはいえ泣い. そζで本研究 は,特に窒素置換体に注目して,ハロゲン化物とアミン との反応を利用し,テトラクロルシクロプロペンとヘテ ロ環状化合物(ピロリジン,ピペリジン,ヘキサメチレ ンイミン)からヘテロ原子置換シクロプロぺニルカチオ ンの合成を試み,種々の条件下で収率の向上をも検討し た. せ,過塩素酸塩として合成した. 合成物としては, (1)トリスピロリジノシクロプ ロペニル, (II)トリスピペリジノシクロプロペニル, (ill)トリスヘキサメチレンイミノシクロプロペニル過 塩素酸塩である. ζれら化合物の確認は, m p, U V, IR, NMRを用いた. 1-1 . ,('I

C

1

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3

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結果と考察 m pは同時に分解点となっており, その分子構造から 考えられる様に

100rv1600C付近と低いものであり,熱 安定性は低いと思われる.しかし,空気中はもちろん水 中でも安定に存在し,熱水中でもいくらかは安定に幸子在 する.IIはすでに京大で合成されているもので,その性 状はよい一致を示した. U Vスペクトルは240mp付近に1つの吸収極大を示し, IRではフェニル置換あるいはその誘導体シクロプロぺ ニルカチオンより,

1

0

0

c

m

-

1ほど長波長シフトしており,

1

5

4

0

c

m

-

1付近に特性吸収を示し ,

N

置換の構造的影響を 示唆している.また,

2

9

0

0

c

m

-

1付近の吸からヘテロ収環

*

1

本報を(シクロプロペニJレカチオン系化合物に関する研究(第7報)とする, 相 応 用 化 学 教 室

(2)

2

5

4

堀 卓 也

*

2

, 安 田 伍 朗

*

2

, 井 上 真 一

*

2

1

ヘテロ原子置換シクロプロペニルカチオンの諸性質

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5 M (12 )

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123 -126 36.6

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8 M (12 )

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+

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状化合物をそれぞれ確認できた.NMRはτ6.50と8.00 付近にヘテロ原子置換基(ヘテロ環状化合物)の C-H の吸収を示し,その水素数(水素比)は化合物とよいー 致を示している. またN-Hの吸収帯の存在しない点か らも,化合物(ヘテロ原子置換シクロフ。ロペニルカチオ ン)は合成されたと考えられる.

0

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の IRス ペ ト ク ル

(3)

ヘテロ原子置換シクロプロペニルカチオンの合成紅

2

5

5

カチオン合成においては溶剤のジクロルメタンの量に 問題点がある.極く少量 (5mt以下〉では非常に急激に 反応を起して温度制御が困難となり,多量 (50711t以上) では反応時聞がE三くなり過ぎてしまう.今回の実験で は

2011ttを使用したが,温度制御の能力によっては反応 時間と溶剤量の減少は可能であろう.また,アミンはテ トラクロルシクロプロペンの約 6倍モルを使用したが, より過剰量を使用するとよいと思われる. 以上の3つの点から収率の向上については,さらに検 討が必要である.

4

.

実 験

4

.

1

ペンタクロルシクロプロパ

J

トリクロルエチレン (400mt

,4.43mo

l)と

94%

トリ クロル酢酸ナトリウム

(

2

5

09

1

.

27mo

I)の懸濁液ぞ

2

時間還流し,それに乾燥

1

2

-

ジメトキシエタン120Jlttを 加えた.温度を

8

0

0

C

に保ち,かきまぜた

r

がら,

2

.

5

日放 置した.放置後,室温まで冷却し,上層をデカンテーシ ョンで分離した.下層には640111tの水を加え油層を分離 し,塩化カルシウムで乾燥した.上層液と下層から分離 した油層をともに減圧蒸留して, 無色透明液体,

b

p

7

7

~

8

0

'

C

(20~23mmHg) のぺンタクロ Jレシクロプロパン

719

(収率

2

5

.

8

9

%

)

を得た. ここに得たぺンタクロルシクロプロパンはさらに精製 することなくつぎの反応に使用した.

4

.

2

テトラクロルシク口プロペン 水酸イじカリウム

O

.

6

m

o

l

と水4010tへぺンタクロルシク ロプロパン

(

5

0

9

:

95%

, 1'2ージメトキシエタン 5~ぢ) を加え,反応温度を

9

0

'

C

l

己保ち

3

0

分かきまぜた.分離し た反応混合物を5O"

C

に冷却し,冷水5011ttを加えた.次い で,濃塩酸25111tを加え

pH2

以下にし,下層を分離し,塩 化カルシウムで乾燥した. 窒素気流下で単蒸留して, bp131~1350C の無色透明液体のテトラクロルシクロプ ロペン

2

0

.

5

9

(収率

4

9

.

4

%

)

を得た.

4

.

3

トリスピロリジノシクロプロペニル過塩素酸塩 (1) テトラクロルシクロプロペン

(

5

.

7

8

9

0

.

0

3

3

m

o

l

)

とジクロルメタン20ntfの溶液を氷一塩浴中でかきまぜ, 温度を

O

O

C

に保ちながら,ピロリジン (1

3

.

8

7

9

0

.

1

9

5

m

o

l

)

を滴下した.滴下後,さらに

5

時聞かきまぜ,室 温で

1

7

時間放置した.放置後, 3時間還流し, 室温まで 冷却した.70~多過塩素酸を加え,数分間かきまぜ,無水 硫酸ナトリウムで、乾燥した. 溶媒を除去し, 灰白色結 品, mp167~ 168'Cdecの(1)を

5

.

5

9

(収率

49%)

得た.

4

.

4

トリスピペリジノシク口プ口ペニル過塩素酸塩 (II) テトラクロルシクロプロペン

(

5

.

7

8

9

0

0

3

3

m

o

l

)

, ジクロルメタン20mt

ピぺリジン(1

4

.

5

6

9

0

.

1

9

5

m

o

l

)

を使用し,

4

3

の操作にしたがった. 黄白色結品,

mp

145~147'Cdecの (II) を 3.69 (収率

29%)

得た.

4

.

5

卜リスヘキサメチレンイミノシクロプロペニル 過塩素酸塩 (ill) テトラクロルシクロプロペン

(

5

.

7

8

9

0

.

0

3

3

m

o

l) , ジクロルメタン20111t

ヘキサメチレンイミン(1

9

.

3

4

9

0

.

1

9

5

m

o

l

)

を使用し,

4

.

3

の操作にしたがった.灰掲 色結品

mp123~1260Cdecの (ill) を 5.19 (収率

3

6

.

6

%)得た。

5

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文 献

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吉田善一, 米国茂夫, 三木定雄;日化第

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春季 年会講演予稿集 (ill)

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Tetrahedron Lett.

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3)吉田善一,米田茂夫,三木定雄, 日比野健一; 日イ七 第

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春季年会講演予稿集 (ill)

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Am. Chem守 Soc.

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Am. Chem. Soc.

表 1 ヘテロ原子置換シクロプロペニルカチオンの諸性質

参照

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適合 ・ 不適合 適 合:設置する 不適合:設置しない. 措置の方法:接続箱

なお、保育所についてはもう一つの視点として、横軸を「園児一人あたりの芝生

就学前の子どもの保護者 小学校 1 年生から 6 年生までの子どもの保護者 世帯主と子のみで構成されている世帯の 18 歳以下のお子さんの保護者 12 歳~18 歳の区民 25

    その後,同計画書並びに原子力安全・保安院からの指示文書「原子力発電 所再循環配管に係る点検・検査結果の調査について」 (平成 14・09・20

本変更以前の柏崎刈羽原子力発電所 6 号及び 7 号炉の「設置許可基準規則第 五条 津波による損傷の防止」に適合するための具体的設計については「発電

また、現在運転中の当社原子力プラントにおいて、現時点で熱中性子照射 量が 4.0×10 21 n/c ㎡以下の同型制御棒については、4.0×10 21

当社は福島第一原子力発電所の設置の許可を得るために、 1966 年 7

基準の電力は,原則として次のいずれかを基準として各時間帯別