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大道安次郎著『スミス經濟學の系譜』(昭和二十二年 實業之日本社)-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

わが国の終戦以来の阿譜主筆大童鶉の流行は撃問の 研究にうレ、こも決して例外でほない。憾も戦寧申に帝 国義弟論がパラスヘ迭られた盛の如く措行したとまさ に同じやうなさわがしさを以て、山一大陣営が弄ひに相 手をダPノス︼味と考へて鏑計耐つてゐるといふ現状 の大勢に放て、その間から罵に翠簡約栴紳にみち溢れ たもの\を拾ふむと按、いは軋る﹁言論の自由﹂掟も拘ら 努−なかノ1困難なことのやうに思はれる。このこと は特は祀倉科撃の方面紅叔て痛感されるところであっ て、敗戦に膵ぶ諸事情の感化綻多くの場合それを不可 ﹁そ、、ス脛臍撃の系箔L l

薔∴藤∵∴

東通数次部署車そもや綴臍轡め系譜﹄添卿話㌍璧

起たちしめて掛るW然るに薄着は今大道教授の本労作 に接すをに方り、稀怒る例外的努力ゐ石が我闊の総 柄革研究をば漸く軌道に簸せようとしつ1あることを 知り杓て心より慶賀に堪へぬと倶碇、教授の罵肇その も均と㊧叶ネベきスミス扁究のエ質せる態疫に、深甚な る食敬の念を捧げるものである。 疇勢紆欒遽とともに経済鍵の れつ・ゝあかとキス∵、、ス肝究は故事畔代−ごは亦異つた 食味で急熱なものとなつてぁるて固より数段のスミス 研究の三部作の第二のもめとして¢本署玖、既に串∵ の潜作﹁ス、、ま経済拳の生成と発展﹂︵昭和十五年︶匿於 ︼瑚二

木、射

(2)

箪二十怨∵番⊥耽

て明示きれき紆粛の発驚たる腎行の成果なのであり、

ぞれは十斬時流わ攣勤を詔恋し牽ものではJぁる。.それ

軋も拘らずスミオ詐慣の轡超の現段階は本署虹於て牒

明らかに示されてゐ志。即㌣叫方に澱ゼ敬雫申軋政策

1V

紡及び、政治的槻鮎が東階きれ・諒寮警㌫て、計由憩

読者として.のス、しス﹂が贋ムげむれ熟こどが∵そ咋以 て把捉せられるとき・−他方紅於て現段階に怠けるジ∴ン ・・㌻トゼとして牟スミス検討は掠輿に叫暦沈静して禾 的憫別的把分析したことに野するアンチ.テーゼと、し

前のスミス都債即ち彼の世界槻及び粍鮮紹幾論を軒顆

登見の.もの計﹁殿凡て祝わ悉くさうとするやうな態度 に向はぎるを符ない.のでは放からうか。此の蹄の獣は

眈虹教授の第岬作に射すろ高島苧哉教授の要詐︵﹁⋮椅

論叢﹂麹七令 忽開放︶に敬て儲れられたことである

が∵同ヒ音階に放て時代の完豊明進と大童教疫の第一

作れち第二作へ/の毘錆とがその計洩㌍鼠鱒えて如何な葛

意犠をもつかゞ掛みられねぼならないであらう。

「 −閏〓 即ち華臍蓼にお餅るチ意壷究紅つJいセ疲凡吏二つ 跡態度が考へられる。︵ご﹁園官給﹂を申告甘卜已乏に 一舟y 盛られ婚僻々の欒臍理論︵分業論、塔働餞髄論ハ資本節へ 慣格論、政策論、財政論等︶を個別的分析的且や機械的 、ヽ一ハ 閏畢る方向︵二′︶叫ハ開富論﹂と﹁遭徳暗線論﹂ とむ封 起し†之等を統︰≠する謝撃を追求する方向?或び︰蜂倫 理、︵利他心︶︰と療臍、︵由利心︶との結び・つきの研究辛 いぽゆ卒.﹁アダム∴㌣ミス問題﹂の解明びいで臆同属 主義者とし七のス、、三解除︵≡迫億哲撃者とじての スん、ト、▼スガ男心に挑あつゝ彼の丸ゆる藤袴及び思想的管 箪から栗臍紅関する両を好甜把系統的に額理し、つてさ うとする奥蓼的労蘭昔 が足れである。而し七このやう 漁スミス研凍の諸角皮は時代の推移に転じて自、づから 掛軒で汚十むわせみら絢をが、教授頂漆単作捻第⋮の 鱒≡志紀叫賢して明らかに右のうちの第二あ﹂・つ崗に 騒㌢牒ものである。夫れほ謂はゞ方法論的問題や健⋮々

(3)

し蕗親密か︰ら⋮予咲か棒線れた無傲誓心南であつてYと れ蜂僻番と・ほい鉦警隼9戚樺理箪に奉ける数理的、統 計的乃豆心理分析的研究とをも紅1﹁般的確三わ風潮 にJも暗合するものと、いふこと′礎観衆ようノ。癖ぐして数 痙のス、、㌻研償の態鍵誓い′誓.スふ茶壷究の硯机置 での・ジノン∵釆−ゼであると向時に、亦時代そのものの 持つ無色凛論への嬰霹=の⋮?の締蜜なのでも叡句埠し 敵いかb哀苔が知識柑愈学的研究な冴計碍を吏に系譜 画餅筑紅蓮蘭め殆どい・ふことは、或ゑ鼠‡′のとと を唯京しで疫ゐないであらケか。 密着自らも語られる顛く?第∵の一努鰍はネミズ嶽轡 撃取﹁き、ス目身甚即じて﹂収め内海に瞥﹂耗酒興相 恩悠が如何浸盆成教屈しヱ慮襲撃毒富豪尋し、準 かを探る、こと挙手÷︷し奉の・匿封じ、療二′嬉野作 ︵本雷︶′揉で、、ス経済鍵の鉱床海路を砲撃と恩懲的菅栄 とに療びつげて系譜的に考察する′こと営デーマとし窄 ものであゎ∴先のが内在的凝革虹封しと、れは外在的考 ﹁、ス\ヾス〟即臍攣の系譜.仙 簸であり甘地盤と背景む知識祀昏拳的に取らかにすを 計韻を襲紅深めて恕漁に迄遡一っ、てその系譜を明らかに せん左 / したス主ス躍臍挙が彼の死後各閣の経済撃の嘩卑の中 に如何に批判頼取され七待ったかを探る濠冗と一い蜂れ る、︵本書序︶。如して第⋮の労作桓舶しては曾て、そ の嚢重な資料的憤備にも拘らナスミス固有の、兢﹁的な 論理の把塩︵▲ハスバッハ式の︶に放て不充分なものが あおといふ批評がなされ、た︵由良教授、・前掲評︶。 この流血的な論理の追究は例へぼ高畠教授︵﹁経開放 愈攣の税本間弾頭蔽︶歴大河巧一男教資﹁ス、、、スとリス ト、Lノ警捌︶甚よつて示されたわけで藩り憎が、スミスの市 民軋愈\の諭既がぺ一斗ゲルの夷.に比し√イギリス的不精密 き思駕姦がら割っ七豊かな摩兜感覚を保持しっ1﹂ 所謂ころの、班界︵倫理的、.法的、鑑済約︶を兢山する ところわ自然政敵﹁S里2慢a昏y¢論理﹂を媒介として確 立され得・托とし、′かくて倫洩及法制が市民蔽愈占して 山西≡ ..■i = \・− −・∴ . ♪.\1、

(4)

∃Jl−・−11−塁1−室J−−I⋮・1−−ミき一1くーノ彗1−上毒・J■︻■rl−宇毒ノ︵1−− 第二ナ錯 簡一班 の経済のうち′に﹁蕉速力め鰐系﹂∵として吸収されづ、て ㌻朗躍﹁国富論﹂が祭れたと看ることや、﹁チミス督身 のためのスミス研究L又は﹁原胤蕗察的た聞蝉中敷救 ひ﹂よわも経済ど倫理と打開掛の論疎が必要なのだど 叶ふ風に考へ■るととはゃ即ち贋践嘩の郵か阜ざ、′スを ザスト、と同山の而に・於で考へることは、固よ玖現代経 ∼1′、 ノ ﹂ / 一 済畢の課題を解ぐ土に欠くことの拇幣ぬ研究竿ある養 いはねばならない。けれども放仰的倫理の追求上策譜 由研究とは対立すべき.ものではなてして五に相祁ふ′べ 軒ものであ甘り、叉論理の追究が﹁考詮的新究の忽薗﹂を 伴ひ、資料的研究が.﹁統一的論理﹂を不鮮明にし易い ととは鷹紆を得ぬ遊命とすらい払う為七泰畜が﹁外在 的系譜的﹂研究である臨少、資料研究的特色底森々授 かられざる どの審を例詮してゐる。併しながら﹁鼠統叫的許無が 璧踊せられ、又その・追求ゐ範例が示された以上、資料 、1l 約研究.の方面かち之

奉幣の、玉髄ほスミネの纏臍撃的思想を﹁先縮約思想 との閲聯を通して、恵を勝敗的酢脅的地霊、背景との 閲聯敬通して予その生滅と獲展との跡豊野ねる﹂こと に凝り、∴いはゞ琴一作がスべス内部に恕ける彪痕であ ′つた八のに封七本習は外在的、存在論的、L知識酢櫛欒 的な肇察でみるとぎれる。而して番一作と同じくスミ スゐ思想鰭系たる道徳哲準照系との関聯の方耐から迫 る態度を以て本草前篇を、又客ら経済韓駒海部門将の・ み注目Lつ1迫る恕鑑に針やで稜箪を構蛾せられ蕎 うかぷふことにしたい。 一班閤 孝矩の本欝繭箪第瓦革及び療段数櫻が淑汲ふところの 牒のは、云ミス経済拳の薫本的性格即ちその盆闊を文 へぇ思想的なるもわ1系譜であるが1これこそ驚総他 申把於てスミネ経済鮮鰐系の就・⋮約論難の探求とし 、.、■へ て∵揖股の望諾学ば苓へちれんとノするもの.照あ滝隻、 みられぬせ掛らうか。以下焼く概忍摺ら木器の内容を

(5)

即ち絹篇第こ揮では究づスミス遭磯野興そのもの与滞 ヽヽヽヽ 準⊥慧崇諒恕系譜と地霊†が聞はれ、常に第二巨第 ′いJV 四葦に煎てナての各部門光る自然紳撃、倫理撃及び漆奥 の系譜が明らか紅せられる。 そこでは蔑づスミスわ遺徳習粗東系を苗代的、現世 的なもの摩して把握し、その規克、性格の患礎を苗代 ギワシヤ哲撃就中ストア撃次に求められぅ√ぞの契機と Lてグラスゴウ太髄の遥穂常撃の憾兢︵特にハチリン︶ が理解ゼられる。而しで此の侍統の維持は、常時のス ㌣ツトランド倫理派の進歩的批判的精神の指導性によ つ七姦付けられるバか1るス・コツ、トランドの思想の邁 夢性は必ずしもバックルウめいふやうぬ教愈の教育振 興平喜ける洛麺的方法のみの隆盛によ′つて欝らされた ものではないことを、マクコ㌧ツシュなどの引用によつ て示され、∴碍属その基礎は﹂七〇七年英儲と、跡聯合に よる経済的地盤によつT感へへられたも.のなタとさ経 る。かくてグラスゴ﹂の道徳常襲将於ける復音義或は ︹スミスぽ漕撃の系潜﹂ 決して畢なる襟首ではない。次にスミ・ス遺徳常襲の糟 系紳祁退に即してその系譜が辿られ、それがフア・1グ ソンを中心とするニチイン。ハ・テ大準の相続より形容を 受ゆ舟る無きこせが覇課せられ、ハ≠リンの鰐系との 相似、からその深刻の影欒を推忠Lつ.つも、自然坤興部 門の有無と護臍塾概念外題隔へ<チアン鹿家改質的、スミ ヽヽヽ スほ通代的︶に閲し両者を比較雇られ、給局魔神諭その もわに差が乱打ので蛛なく、現質的地盤の三アンス 佐もとづくにすぎないとされるあたりは、著者猫特の 考謹の汲も調子拓き部分であらう。 更に進んで道徳哲畢閻系各部門の系譜が詳密に追究 せられ鳶結局著苔托よれぼ†弟﹂部門の自然紳嬰は 仝櫻系に兼て混も基礎的であり?その奴祇には常然宗 数的なものの存在が推測されるが、それは知的な押や か恕登紳論的把捉である。その理坤諭の感兜はノ、 首dH乳甘。叫壷諷宍yに迄遡るが∴それが信仰 約情熱恕否定するところから短命に経った。けれども 二川壷

(6)

夢二†名 節十祝 その紳人間塾的アナけギー′の思想ほスコットラン㌣に、 倖はゎ、エディシバラ及びグラスゴ1病夫琴¢侮就と なるとともに、殊にハチソン、を撃÷て、二︵に造悔した とせられる。 堅一部門の倫斑韓は/宣.遣捧摘挟論﹂踪苦るが∵草鞋 鱒第﹂部門によつて支へられ∵他方第三部門﹁淡蝉﹂は 痩↑及.び琴南門によつて、.叉葦四部門∴.控開墾﹂ぬ 茹記三部門によつて文へられる。悔して嚢紳論的蒸警 思想は二づの極艇ぬ磨て党づ道徳的琴戦のを周▲㌔即 、ちγ方では自制心及び利他心といふ二つわ本舘が神授1 の庵ので卒㌔人現車闊の笠税の冷めのものであると いふ鮎佐於て、又他方で按地の二本恍の′調和の蓋準た シンパ・ンイ る同情¢必衰庄.﹁椴長されたる公平数倍墾巴と㍑て の﹁内なる牛紳﹂によつて箕へられるといふ酢に於て、 ︰スミス・\の宗教及び紳撃は倫埋学生嘉に規準する。そ れと倶に迫嶽的能力としlての崗惰及び顔朗者の原産は一 徳怯の内容として誓ちの徳︵駁首濁音計㌣ 〓鱒六

利莞よ晶づ㌫軋浮賢宝島利心よ畠づ、数等

乳首て自利心の涜定性を保つ演の山殻的究繹を黄茸サるに揖 ▼1 つ︶を給食統⋮する。聾に注意許べ尊は、徳はそ、、ス に於て捻箪に徳臼醍として考察されず 囁把仲?八問の 埜嘩と尭仝化﹂−に儀終ら‡レめられ、提つて飽くまで現 世約、人間中心的、′ギザシヤ的であつたと小ふことで ある。璃も基衡ごそ近代市民敵密の聖念に鹿な.やな い。彿誉→㌻の同構の原甥はスコットラン・ド的感情 ヽヽヽ 倫蓮沃給おける道徳感mO草針s2に揖づるもの℡あ り.㌣ヤウニツベy∵ハチリンに、恕ける個人主義的魂韓 かヒユームに於て麟はれて、﹁故欄の原題﹂となるどと もに、スミス・の﹁同情わ原轄﹂字孜つ允のではあるが、 墳該ばほそれは﹁僚脱着の蔑論﹂とともにスミスノ畠孝 わ凝創で扱っ寵、とせられおい、 次に正夢諦嫁散義の汝撃の忘錮門として観じられ宅 ゐるおー墜畢め﹁鰻系↑教諭七・た人々ょしてスミスが グノ誓チウス、ホップス、プ王フエンドルフ㌧ コツツ干

(7)

イノウス新帝げロック、そンテスキユ!、ハチリン≠ ヒ蕊 !ムの濱を鶴げたかつた理由について、ハスバツ︿の 卿際▼が不微賎なことを鋭く指摘せられた後、正義論自 照鞋関する限りハサリン及びとみ1ムの、/探測な影響を 油べ、それを湖つてギザシヤ紳誇常襲把おけるデイケ ーの親念とス、︶スの正義との類似に注目される。\而も この五菜の旛肇は提唱の防衛にあり、祀愈の秩序と安 寧を維持する護民官柚役割を有する鮨にある以L㌫ミ グ∼赦昏はr般的抽象的のものでなく楢人声人格、鈷命 財産、諸礫別の儲謹を贅するところの近代的市民敢禽 に億訝らず、そこにおけ、渇フ三ヤプレーあ原研こそ ﹁滋鶉の放﹂であ▲や而してス主ス鱒蕎論の鰐来日膿め 系譜揺ハチソン鱒ナ部を求めうると憂は明、ちかなる も、それ以上は参考資料の関係ト音断令せられをので あるbかくして軍機論の鰭系の各部ハ丞藻、家族法、 私洪、圃際浪︶の系譜をキすナンゐ﹁講義↑押詰転倣 禄ト、っ、ゝ明らか灯せ ﹁そ、、ス脛弼撃の系譜﹂ 疲の零激原㌍として犀変約開所的方学窓冊璃され、そ の系譜をぎフ一に倣つて卑ンテスキューの影響に革め つゝも、′それ頂時代ヤ般の歴史的方法盈署の輩遅に迄 携げられ六バックル−に密封︶、をンテスキチlの[決の 精神﹂における方蝉の二筋薩 ︹カルテジャー妄ムと歴史 的方法との温哲・を緒粛ざれ、をツテスキ㌣・の影轡は スミスが経臍相関選を政治的歴史的事柄把関節せ七め て論ずる時に洗剤なるも、鰹臍散策、制度を統治の形 態と開聯せしめる場合が捻必ずし風発分・ではなかつた とされるのである。 適役把泉ミス遺徳抑=攣の第四部門とL七の種臍苧﹂ 官給﹂の基礎であるが、欝﹂にそり遣璃繁盛由∵ そ﹁蹄 系申の位泣づけの系譜株ダラゴー大ぬ・の講座の飽流 に、その地理捻耗済約なる賜の.︵苗民政愈︶の成立に 求めらるべきこと、更にハチリンと比較すべきことが 繰返L適べられるd爵二に雑済撃的部門のみの系譜が 電娯せられ、﹁遺徳抑=視丁仇少放流撃へ﹂の検認によつ 一四七

(8)

撃云壷二讐療 て概括せらる1スミスの研究方向は会館的には牽怖論 から、叉容盟約には市民政令の戌熱によつて規定せら れるととも軋、勘片的より憎系化への移行と、政亀中 心・駆ら理論専心への特化放び消費諭より銀髪Ⅲ?の鰐 系酌准移が考許せられ、箪に巌彼のものについてはマ ーカンディザズムの欲望論。滑費論を勘設鮎とするこ とに封する批判及び液体薔件によるフィヂオクラツト の影鬱を慮訳せられるとと也に一その地盤として産深 安本の獲達を指綺せられ、以て軌玩共生遼尊盈論にも批 判的と材つ.た所以を明らかにせられる。 以上が前篇の内容の概蝕である。.斯くて明らか庵や ぅ紅、それはス、ヘス遺徳軒塾Ⅵ精密挙る資料的考謹で あると拘時に、それ以上に親でるもので揉ない㍉然る に後篇綻前篇爵五棄の鳩ぬ︵即ち﹁泣暮営巣審スミ′スが攣 粥容姿スミスへとメタモルフオ﹂ギする通産﹂ につい亡の糸 諮的研究︶と・も見られるが、併し著者の屈の意摘が﹁暮 らスミス経済箪の幾本的性格め究明とその系薦並びに 二四八 地盤の究明につとめ﹂ることにある限わは、緒房それ 拭朗謂﹁ス/ミスの′論理﹂そのもの1分析を正面から行 ふ七とにならざるを待ぬ詣である。後篇は第.こ革﹁経 臍入の誕生﹂一番二審﹁騎入主義の論理﹂癖三栄﹁見え ぎる手の形而上垂﹂第国華﹁自既約自由の別家﹂′第五 黄﹁ス、、三森観貌の財屈性﹂といふ改題の内容が盛ら れるが、.此等の槙腐の示す諸問題は殊に多くの人彗ゐ 淑扱ひ釆づたも秒であり、且つ著者自身も﹁ご取のス ミス解経とさ礫ど異色するものとは云ひ待ないLと述 べちれてゐる。併し必ずしも黎凡ではない¢ともあれ 液払注目すべき離は第二寮及び琴二審であらう。血墾∵ 箪に於てはスミスの﹁経縛入﹂の楢恕と﹁見えざる芋 の形而上麗﹂箋の問に女ミスの砥偏を文へてゐる叫つ のメ季ニズムとして・の特有の他人主義の論理の介在す ることが論ぜられ、之虹よってス、、主の鹿人主義的敢 昏忽識は決して嵐疑る原子論的のもの.ではなぐして、 梱人と軋愈とわ同質性に基いて綻べられるとむれる。

(9)

彗小 こ′抄ことば祀愈が複数的存在で揉みい‰、、釆揉きうせ あつても何らかの階級的秩序があることを要し、その 秩序の中心たる暗合が伸の敢愈を全閻として秩喘づけ 同じ方向に向けあること教意映するが∵それ臆イギザ スわ市民敢愈の硯欝之岬′致したのご、聖篭㌧而してこ打 ㌧軋愈認識は英囲人特有の ﹁包招的竺mも弱い思惟カ﹂ に踵するよ牒揉、むしろ竺Tクぬ原子恋的.査理的、 、ま知的偶人主義に勘する感情畢派の批判をば更に童聾 し配し牽結果漁協とされてゐることは注目に催しょ う。即ち乙の親即からこそヒ九−ム及びアア−グソ の敢愈認識をスミスめ夫れと罵に開聯せしめうるとさ れるのぜある。 叉第三苛は結局スミスに翠ける所謂∴﹁自然汝恩黎.叫 の解明の問題であつて、フィヂオクエフ㌣トとの路聯を 間ふことは∴.駁陀行はれるところであるけれども∵屡 凧考へられる如くスミ、スの﹁見えぎる争﹂を簡m単に自 然整忠恕と等敬す説ことは鮮容でぁり二。見えぎる苧﹂ ﹁スミ.ス澤臍祭の系祈﹂ はで、、ス転有の野沖論に基礎+鑑定くものなることをぼ 指摘され松野は洩三dに前篇の、掠分成籍を額韓とするも の℡、充分留意に撤するむのといはねばならない。 棟数こ串は.マンデゲイルやフランクリンとス主スと の開聯の間鮨の続発に他挙らないが、この﹁ホモヽエ ゴノミクス﹂の槍討はわが囲でも故に例へば上目辰之 助博士︵、﹁ホモ∵ネコノミクスの再検討〓持論諮儲六名第岬 讐∵や大河内教授︵儲掲・讐が取上げられた問題であつ て、之をば﹁市民﹂の典型として市民配分の攻撃に結び つノけ七考へねぼならぬことについては今更筆考は述べ る必軍拡ないであらう。第附帯はスミスの政教諭とし てめ総柄的自由主革の系譜の探究であゎ、是れ′亦商業 政策論に翠掠る苗くからの問題であるが、﹁自然的な るもの﹂ への食感といふ道徳哲学の棍本精沖の蕗透の 結果としてとれを捉へ、マーカシティりスト頼にトー マス。マンを必ずしも凱立者とし七ではなく、﹁後穏者 よわ僅かに門歩退やた自由尭童者﹂.として理解し、従 一田丸 ノ = 一 、 ・.

(10)

以上蟹者は本書内容のヰ心と児はれる部分を努めて 息賛に紹介するのに努め允預りではあるが▲、固より誤 解偏見なきは操L難ぐ、それありとすれぼつ1しんで 著者の寛恕及講牲ぬぼならない。けれども次のやうな 特色が萩ふべからざるものと児はれる。第十、素敵的 牽静的研究態度が中心であり一種つてス・ミキ解鐸豪輯 ち正規代の茸践問題と耗びつけようとする性急な態 詳冨を避ける他はない。 三 箱二†怒 蕃山耽 ってその否定者では放く教展者としてス、こスを捉へ.ん とせられる鮎は着目すべきであらう、。僻ス主スと常時 の二大政笈との関係もよく論芳られてゐる。第空中で は国民主張者せしての・スミ升が取上げられ、彼の経消 的自由主義の暦数的限界が鮮やかに示されるが、ざ、 ス佐敷ける﹁例外のケース﹂をぼ清盛の法衣の下に閃 見しうる鎧と見ることは、襟はもはや膏々には極めて プアミリアーな考察であわ、この瓢箪ついても肇者揉. 均 〓旦0 鮭、いばゞ囲率薫義的態度が傍輩に撒けもれ、客ら雄 壁撃酌務究態度が堅持せられてゐるとと。ただ牢のね め﹁地凝血﹂研究よりも﹁系潜﹂研究が蚤硯され′ 符つて濠 約されたる嫡誠敢愈解約探究∴南東癒葛そのものゝ分折︶ は繁際軋は柑ど隅の芳に迫ひやれてゐること接、γ部 の期待者賛の失望を招くかも御れぬであらう。喪二、 右の結果スミス檻恕ける統⋮約論理な藩ものを必すし も舶⋮埋じひに引出さ説と挽されてゐない?それにも絢 ぢサ本質後籍は結尾において此の論理自鴇の精密なる 分析であ打、いぼゞス主ス解繹の∵不投合であつて、 靂臍と倫讐とか言、主と生産力﹂いぶ如き飽の 岡持展開のための大ミオ解繹に中慧るもので略夜いこ と。ノ墾二に密着のスミゑ鱒嘩教∵賞する鶴色はス・コツ ーランド的及びギアシヤ的なちのへの恋えぎる反省壷 行ひつゝス主スにおける理神論的根城を酪く把捉せら れてを隼∵むわため商議﹁同感﹂の静軍政∴庸雄遠慮 もの虹凍太さるべ女こと。

(11)

斯くして吾々は今やス∵ミス解繹における密三の態 度−少てとも吾鱒に於ては今蓬に見易れ琴かつたとこ ろの!が教授によぅてはじめて確立されん上しつ.ゝあ ▲い︼ ることを衷心より成すると同時に、教授の次の労作を 切に期待するのである。凡ゆる清爽の研究は結局乙の′ る1本苦の離述形式は懇切平明を極めてゐるが∵その やうな形で改められて行かねばならぬととが痛感され それとともに日本入特有の蔽碗的思考の弱鮎も亦この やうな形に迄押し詰められぬぼならぬ港のであるが、 代わ多少冗嘩の経びがないでもない。第⋮作と同様索 引の触⋮、いのは惜しいが、併し⋮託した者にとつて嫁殆 どその必要がない程に平明である。放後ぬ本稿起蟹の 磯愈を筆者に興へられ考慮師大泉教授に深甚の感謝を 捧げる次第である。︵昭禦≡・五⊥8︶ ﹁スミス繹臍畢の系縛﹂ 二㍗一 l代

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