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Cisco IP Communicator のカスタマイズ

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Academic year: 2021

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Cisco IP Communicator のカスタマイズ

この章では、Cisco Unified Communications Manager(旧 Cisco Unified CallManager)によって電話 機の呼び出し音、背景イメージ、未使用時画面をサイトでカスタマイズする方法について説明し ます。 呼び出し音は Cisco IP Communicator がコールを受信したときに鳴る音です。 背景イメー ジは、電話機の画面に表示されます。 未使用時画面は、指定された期間にわたって電話機が使 用されなかった場合に画面に表示されます。 • カスタム電話呼出音, 1 ページ • カスタム背景イメージ, 3 ページ • アイドル表示の設定, 6 ページ • 非表示モード, 7 ページ

カスタム電話呼出音

Cisco IP Communicator ソフトウェアには、呼出音 1 と呼出音 2 の 2 つのタイプの呼出音がありま す。 Cisco Unified Communications Manager には、一連の追加の電話呼出音もデフォルトで付属し ており、これらはパルス符号変調(PCM)ファイルとしてソフトウェアに実装されています。 PCM ファイルは、サイトで使用できる呼出音リスト オプションを記述した Ringlist.xml ファイル とともに、各 Cisco Unified Communications Manager サーバの TFTP ディレクトリにあります。 独自の PCM ファイルを作成して RingList.xml ファイルを編集し、自分のサイトで使用する呼出音 のタイプをカスタマイズできます。

Ringlist.xml ファイル形式の要件

RingList.xml ファイルは、電話呼出音タイプのリストを保持した XML オブジェクトを定義してい ます。 各リング タイプは、その呼出音タイプおよび Cisco IP Communicator に表示されているテキ ストに使用される PCM ファイルへのポインタを含んでいます([設定(Settings)] > [ユーザ設定 (User Preference)] > [呼出音(Ring)])。

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CiscoIPPhoneRingList XML オブジェクトは次の情報を記述するために、このタグ セットを使用し ます。 <CiscoIPPhoneRingList> <Ring> <DisplayName/> <FileName/> </Ring> </CiscoIPPhoneRingList> それぞれの電話呼出音タイプについて、必須の DisplayName と FileName を記述する必要がありま す。 これらの特性は定義名に適用されます。

• DisplayName には、Cisco IP Communicator に表示される関連付けられた PCM ファイルのカス タム呼出音の名前を定義します([設定(Settings)] > [ユーザ設定(User Preference)] > [呼出 音(Ring)])。 • FileName には、DisplayName に関連付けるカスタム呼出音の PCM ファイルの名前を指定し ます。 DisplayName フィールドと FileName フィールドは、25 文字以下にする必要があります。 (注) 次に、2 つの電話呼出音タイプを定義した RingList.xml ファイルの例を示します。 <CiscoIPPhoneRingList> <Ring>

<DisplayName>Analog Synth 1</DisplayName> <FileName>Analog1.raw</FileName>

</Ring> <Ring>

<DisplayName>Analog Synth 2</DisplayName> <FileName>Analog2.raw</FileName> </Ring> </CiscoIPPhoneRingList>

カスタム呼出音タイプの PCM ファイルの要件

呼出音の PCM ファイルは、Cisco IP Communicator で正常に再生するには次の要件を満たしている 必要があります。 •未加工の PCM(ヘッダーなし)。 •サンプリング回数:8,000 回/秒。 • 1 サンプルあたり 8 ビット。 • uLaw 圧縮。 •呼出音の最大サイズ:16,080 サンプル。 •呼出音の最小サイズ:240 サンプル。 •呼出音のサンプル数は、240 で割り切れる。 •呼出音は、ゼロ交差で開始および終了する。 Cisco IP Communicator のカスタマイズ カスタム呼出音タイプの PCM ファイルの要件

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•カスタム電話呼出音の PCM ファイルを作成するには、ファイル形式に関するこれらの要件 をサポートしている、任意の標準的なオーディオ編集パッケージを使用する。

カスタム電話呼出音の設定

手順 ステップ 1 各カスタム呼出音の PCM ファイルを作成します(ファイルごとに呼出音 1 つ)。 PCM ファイル の形式のガイドラインに従っていることを確認します。 ステップ 2 作成した新しい PCM ファイルを次の場所に置きます。

• 4.x 以外の Cisco Unified Communications Manager の場合:クラスタ内の各 Cisco Unified Communications Manager の Cisco TFTP サーバ上。 詳細については、次の URL で『Cisco IP

Telephony Platform Administration Guide』の「Software Upgrades」の章を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html

• Cisco Unified Communications Manager Release 4.x の場合:クラスタ内の各 Cisco Unified Communications Manager の Cisco TFTP サーバの C:\Program Files\Cisco\TFTPPath ディレクトリ内。

ステップ 3 テキスト エディタを使用して、RingList.xml ファイルを編集します。 ファイルの形式がガイドラ

インに従っていることを確認します。

ステップ 4 修正内容を保存し、RingList.xml ファイルを閉じます。

ステップ 5 新しい RingList.xml ファイルをキャッシュするには、Cisco Unified Communications Manager Serviceability を使用して TFTP サービスを停止してから起動するか、Enable Caching of Constant and Bin Files at Startup TFTP サービス パラメータ(Advanced Service Parameters に含まれる)を無効に してから再度有効にします。

カスタム背景イメージ

ユーザに Cisco IP Communicator 電話画面の背景イメージの選択を提供することができます。 [設 定(Settings)] > [ユーザ設定(User Preferences)] > [背景イメージ(Background Images)] で、電 話機の画面に表示される背景イメージを選択します。 画像の種類は、電話機が使用している TFTP サーバに保存されている PNG 画像と XML ファイル (List.xml)を元にしています。 独自の PNG ファイルを保存し、TFTP サーバ上の XML ファイル を編集すれば、ユーザが選択できる背景イメージを指定できます。 この方法を利用すれば、会社 のロゴなどのカスタム画像をユーザに提供することができます。 独自の PNG ファイルを作成して List.xml ファイルを編集し、自分のサイトで使用する背景画像を カスタマイズできます。 Cisco IP Communicator のカスタマイズ カスタム電話呼出音の設定

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List.xml ファイル形式の要件

List.xml ファイルは、背景イメージのリストを保持した XML オブジェクトを定義しています。 ディレクトリ構造と List.xml ファイルを手動で作成する場合、TFTP サービスで使用されるユー ザ(CCMService)からディレクトリとファイルがアクセスできることを確認してください。 (注) List.xml ファイルには、背景イメージを 50 個まで記述できます。 イメージは [背景イメージ (Background Images)] メニューに表示される順番に表示されます。 これらの属性を含む各背景 イメージに対しては、List.xml ファイルに ImageItem 要素が含まれています。 •イメージ:[背景イメージ(Background Images)] メニューに表示されるサムネール画像の取 得先を示すユニフォーム リソース識別子(URI)。 • URL:フルサイズ画像の取得先を指定する URI。 List.xml の例 次の例は、2 つのイメージを定義した List.xml ファイルを示しています。 必要なイメージと URL 属性はイメージごとに含める必要があります。例の TFTP URI は、大規模な画像とサムネール画 像へのリンクにサポートされている唯一の方式です。 HTTP URL はサポートされていません。 <CiscoIPPhoneImageList> <ImageItem Image="TFTP:Desktops/320x212x12/TN-Fountain.png" URL="TFTP:Desktops/320x212x12/Fountain.png"/> <ImageItem Image="TFTP:Desktops/320x212x12/TN-FullMoon.png" URL="TFTP:Desktops/320x212x12/FullMoon.png"/> </CiscoIPPhoneImageList> Cisco IP Communicator ソフトウェアにはデフォルトの背景イメージが含まれています。 このイメー ジは List.xml ファイルには定義されていません。 カスタム イメージを作成しない場合またはカス タムイメージの取得エラーが発生した場合は、デフォルトのイメージを表示します。デフォルト 画像は、常に [背景イメージ(Background Images)] メニューの最初に表示されます。

カスタム背景イメージの PNG ファイルの要件

背景イメージごとに 2 つの PNG ファイルが必要です。 •フルサイズ イメージ:電話機画面に表示されるイメージ。 •サムネール イメージ:ユーザがイメージを選択する [背景イメージ(Background Images)] 画 面に表示されるイメージ。 サムネール イメージは、フルサイズ イメージの 25% のサイズで ある必要があります。 Cisco IP Communicator のカスタマイズ List.xml ファイル形式の要件

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多くの画像プログラムで画像のサイズを変更する機能を提供しています。 サムネール イメー ジを作成する簡単な方法としては、まずフルサイズ イメージを作成して保存します。次に、 画像プログラムのサイズ変更機能を使用して元のサイズの 25% のイメージを作成します。 サ ムネール画像には異なる名前を付けて保存します。 ヒント Cisco IP Communicator で正しく表示されるには、背景イメージの PNG ファイルが次の要件を満た す必要があります。 •フルサイズ イメージ:320 ピクセル(幅)X 212 ピクセル(高さ) •サムネール イメージ:80 ピクセル(幅)× 53 ピクセル(高さ) •カラー パレット:12 ビット色(4096 色)まで含まれます。 12 ビット色を超える色数を使用 できますが、Cisco IP Communicator ではイメージの表示前にカラーパレットが 12 ビットに減 色されます。 最適な結果を得るために、PNG ファイルの作成時に、イメージのカラーパレッ トは 12 ビットに減色されます。 カラーチャネル当たりの色調レベル数を指定するポスタリゼーション機能をサポートするグラ フィックス プログラムを使用している場合、チャネル当たりの色調レベル数を 16 に設定しま す(16 赤 X 16 緑 X 16 青 = 4096 色)。 ヒント

背景イメージの設定

手順 ステップ 1 各画像に 2 つの PNG ファイル(フルサイズ画像とサムネール画像)を作成します。 PNG ファイ ルの形式のガイドラインに従っていることを確認します。 ステップ 2 作成した新しい PNG ファイルを次の場所に置きます。

• 4.x 以外の Cisco Unified Communications Manager リリースの場合:クラスタ内の各 Cisco Unified Communications Manager の TFTP サーバ上。 詳細については、次の URL で『Cisco IP Telephony

Platform Administration Guide』の「Software Upgrades」の章を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html

• Cisco Unified Communications Manager リリース 4.x の場合:クラスタ内の各 Cisco Unified Communications Manager の Cisco TFTP サーバの C:\Program

Files\Cisco\TFTPPath\Desktops\320x212x12 フォルダ。

Cisco はカスタム画像ファイルのバックアップ コピーを他の場所にも保存することを推 奨します。 これらのバックアップ コピーは、Cisco Unified Communications Manager の アップグレードの際、カスタマイズしたファイルのファイルが上書きされてしまうとき に使用することができます。

ヒント

Cisco IP Communicator のカスタマイズ

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ステップ 3 テキスト エディタを使用して、List.xml ファイルを編集します。 ファイルの形式がガイドライン に従っていることを確認します。

ステップ 4 修正内容を保存し、List.xml ファイルを閉じます。

Cisco Unified Communications Manager をアップグレードする場合は、デフォルトの List.xml ファイルで、カスタマイズした List.xml ファイルを置き換えます。 List.xml ファイルを カスタマイズした後、ファイルのコピーを作成し他の場所に保存してください。 Cisco Unified Communications Manager をアップグレードした後、デフォルトの List.xml ファイ ルを保存しておいたコピーに置き換えます。

(注)

ステップ 5 新しい List.xml ファイルをキャッシュするには、Cisco Unified Communications Manager Serviceability を使用して TFTP サービスを停止してから起動するか、Enable Caching of Constant and Bin Files at Startup TFTP サービス パラメータ(Advanced Service Parameters に含まれる)を無効にしてから再 度有効にします。

アイドル表示の設定

電話スクリーンに表示される未使用時画面を指定できます。 アイドル表示は XML サービスです。 このサービスは、指定された期間にわたって Cisco IP Communicator がアイドル(未使用)状態に あり、機能メニューが開いていない場合に、Cisco IP Communicator によって呼び出されます。 未 使用時画面として使用できる XML サービスには、会社のロゴ、製品画像、株価情報などがあり ます。 未使用時画面の設定は、次の一般的な手順で構成されます。 1 イメージのフォーマッティング。

2 Cisco Unified Communications Manager 設定してイメージを表示します。

アイドル表示の作成および表示の詳細については、次の URL の『Creating Idle URL Graphics on

Cisco Unified IP Phone』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_tech_note09186a00801c0764.shtml

また、次の URL の『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』または『Bulk

Administration Tool User Guide』も参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_user_guide_list.html

•アイドル表示 XML サービスの URL の指定

◦ 1 台の電話機デバイスの場合:[電話機設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [アイ ドル(Idle)] フィールド([デバイス(Device)] > [電話機(Phone)])

◦複数の電話機に同時に指定する場合:[エンタープライズ パラメータ設定(Enterprise

Parameters Configuration)] ウィンドウの [URL アイドル(URL Idle)] フィールド([シ ステム(System)] > [エンタープライズ パラメータ(Enterprise Parameters)])、または 一括管理ツール(BAT)の [アイドル(Idle)] フィールド

Cisco IP Communicator のカスタマイズ アイドル表示の設定

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•アイドル表示 XML サービスを起動する前に、Cisco IP Communicator を使用しない時間の長 さを指定します。

◦ 1 台の電話機デバイスの場合:[電話機設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [アイ ドル時間(Idle Time)] フィールド([デバイス(Device)] > [電話機(Phone)])

◦複数の電話機に同時に指定する場合:[エンタープライズ パラメータ設定(Enterprise

Parameters Configuration)] ウィンドウの [URL アイドル時間(URL Idle Time)] フィー ルド([システム(System)] > [エンタープライズ パラメータ(Enterprise Parameters)])、 または BAT の [アイドル タイマー(Idle Timer)] フィールド

Cisco IP Communicator で、アイドル表示 XML サービス URL の設定と、サービス起動までにアプ リケーションが実行されない時間を確認できます。これらの設定を表示するには、[設定(Settings)] ボタンをクリックして [デバイス構成(Device Configuration)] を選択し、[アイドル URL(Idle URL)] と [アイドル URL 時間(Idle URL Time)] に移動します。

非表示モード

リリース 8.6.2 では、Cisco IP Communicator が非表示モードで動作できます。 非表示モードで動作 する場合、Cisco IP Communicator の起動時に、スプラッシュ画面もデフォルトまたはコンパクト モードのユーザ インターフェイスも表示されません。

Cisco IP Communicator を非表示モードで起動するには、コマンドラインに次のように入力します。

Run "communicatork9.exe - hide"

非表示モードの Cisco IP Communicator を終了するには、コマンドラインに次のように入力します。

Run "communicatork9.exe -hide -exit" Cisco IP Communicator のカスタマイズ

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Cisco IP Communicator のカスタマイズ 非表示モード

参照

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