2013 年(平成 25 年)度 出入国管理業務・システム最適化実施状況報告書 1.出入国管理業務・システムの概要 項 目 内 容 個別管理組織担当課室名 法務省入国管理局出入国管理情報官 対象期間 2013 年 4 月 1 日~2014 年 3 月 31 日 最適化工程の段階 運用段階 2.最適化実施状況 ①オープンなアーキテクチャの採用 (最適化の実施内容) FEISを筆頭とする現世代システムは,特定ベンダーの技術に大きく 依存したアーキテクチャを採用しているが,次世代システムでは,可能な 限り特定ベンダーの技術に依存しないオープンなアーキテクチャを採用す るとともに,システム間連携では標準的なプロトコルやインタフェースを 採用することにより,他機関(他省庁,地方自治体,航空会社等)のシス テムとの連携を柔軟で容易なものとする。また,OSS(オープンソー ス・ソフトウェア)を導入可能な領域があれば,積極的にOSS導入を検 討することとし,OSS導入によるオープン化及び標準化を推進する。な お,OSS導入を検討するに当たっては,TCO(トータルコスト・オ ブ・オーナーシップ),性能,サポート,他のソフトウェアとの親和性,管 理負担等の面で商用ソフト等との比較評価を行った上で導入可否を判断す るものとする。 (最適化の実施状況) オープンなアーキテクチャを採用した次世代FEIS及び在留カード等 発行システムの開発を完了し,2012 年(平成 24 年)7 月に同システムの運 用・保守を開始し,運用中である。 ②サーバ統合・ストレージ統合 (最適化の実施内容) 現世代システムの中核をなすFEIS及び出入国審査総合管理システム では,可用性を確保するために三層構造のアーキテクチャを採用し,デー タセンターに配置されたホストコンピュータ(メインフレーム)以外に中 継用のサーバを各拠点(地方入国管理局・支局,空港等)に分散配置して いる。そのため,メインフレーム・サーバ関連経費が膨らんでいる上,シ ステム要員ではない現場の職員が業務の合間をぬってサーバ運用を行う 等,運用管理面の負荷が大きかったが,次世代システム(同等機能)では サーバをデータセンターに集中配備することでメインフレーム・サーバ関 連経費を削減するとともに,運用管理負荷を軽減する。 また,現世代システムでは,個別システム(FEISの出入国審査系, FEISの在留・退去系,乗員上陸許可支援システム,指紋照合システ ム,外国人出入国記録即日取得システム)ごとにサーバを導入してきたた め,分割損が発生しているが,次世代システムでは複数のアプリケーショ ンがサーバ資源を共有できるようにし,サーバ台数を削減し,分割損の解
消を図る。次世代システムでは,スモールスタートと水平拡張が容易な, ブレードサーバや1Uサーバ等の採用を基本方針とし,アプリケーション の仕様等で水平拡張に対応できない場合は,ミドルレンジもしくはハイエ ンドのサーバ等を採用する。 ストレージについても,現世代システムではホストコンピュータ及びサ ーバごとに個別のストレージを持っているため,分割損が発生している が,次世代システムではSANやNAS等を活用してストレージをデータ センターへ集約化することで分割損の解消を図る。OSやアプリケーショ ンソフト,ログファイルは原則サーバのローカルディスクに保存し,定期 的なバックアップが必要なマスターデータやトランザクションデータはS ANやNAS等のストレージに保存することを基本方針とする。 (最適化の実施状況) 2010 年(平成 22 年)1 月から,次世代システムのうち,出入国管理シス テムに関する次世代日本人審査システムについては,ブレードサーバ等で 構成し,サーバのデータセンターへの集中化を実施し,現在,運用中であ る。 また,ブレードサーバ等で構成された次世代FEISの開発を完了し, 2012 年(平成 24 年)7 月に同システムの運用・保守を開始している。 なお,ストレージについても,大型のディスクアレイ装置を活用し,デ ータセンターへの集約化を実施済みである。 ③ネットワークの冗長化 (最適化の実施内容) 現世代システムでは,三層構造のアーキテクチャを採用しているため, データセンターと各拠点を結ぶWAN回線を二重化していないが,次世代 システムではサーバやストレージをデータセンターに集中させるセンター 集中型アーキテクチャ(データセンターへサーバ資源を集中化したアーキ テクチャ)を採用する予定であることから,WAN回線の二重化を行い, 片系のWAN回線がダウンした場合でも業務を継続できるようにする。ま た,データセンター内及び各拠点内に敷設されているLAN回線について も,これを二重化し,ネットワークの信頼性を高めるものとする。 なお,現世代システムでは平成15年度までに高価格・狭帯域の専用線 から低価格・広帯域の広域イーサネットへの移行が完了しているが,次世 代システムにおいては,法務省情報ネットワーク(共通システム)最適化 計画(平成17年4月6日法務省情報化統括責任者(CIO)決定)に基 づき,同ネットワークに統合することを基本方針とする。 (最適化の実施状況) 次世代FEIS及び在留カード等発行システムの開発において,各拠点 間WAN回線及び各拠点内LAN回線の二重化を行い,2012 年(平成 24 年)7 月,同システムとともに実施済みである。 なお,法務省情報ネットワークへの統合に関しては,法務省情報ネット ワーク(共通システム)最適化計画(平成 24 年 8 月 22 日改定)に基づき, 将来的に統合可能な環境が整った場合には再度統合について検討すること としている。 ④データセンター資源の冗長化
(最適化の実施内容) 現世代システムでは,正・副のデータセンターが配置されているもの の,各データセンターに設置されたホストコンピュータ間でバックアップ 及び処理の切替えが万全な形で機能していない等,安全性・信頼性に問題 がある。 次世代システムでは正・副のデータセンターのサーバ・ストレージ間で バックアップ及び処理の切替えが万全な形で機能するようにし,安全性・ 信頼性を大幅に向上させる。 (最適化の実施状況) 2010 年(平成 22 年)1月から,次世代システムのうち,出入国管理シ ステムに関する次世代日本人審査システムにおいては,両センター間での 処理の冗長化,バックアップ体制を確立し,365 日 24 時間の監視体制のも と,運用管理している。 また,障害時にはフェールオーバーによる確実な処理の切替えを可能と している。 加えて,正・副のデータセンターのサーバ・ストレージ間で処理の冗長 化,バックアップ,処理切替を可能にした次世代FEIS及び在留カード 等発行システムの開発を完了し,2012 年(平成 24 年)7 月に同システムの 運用・保守を開始し,運用中である。 ⑤再構築型の刷新手法の採用 (最適化の実施内容) 一般的にはレガシーシステムを刷新する主な手法として,全面的に再構 築する手法(再構築型),既存のアプリケーション資産を再利用し,ハー ドウェア・ソフトウェアを中心に刷新する手法(システム移行型),既存 のシステム資産を新しいシステムでラッピングする手法(ラッピング型) がある。 次世代システムでは,現世代システムとは異なる業務体系,データ体 系,適用処理体系を梃子にして高い業務改善効果やサービス向上効果を得 ることを目標としていることから,既存のデータ体系や適用処理体系に引 きずられ,目標とする業務改善効果やサービス向上効果を達成できなくな るおそれがあるシステム移行型やラッピング型ではなく,再構築型を基本 方針として採用する。 (最適化の実施状況) 次世代FEISを再構築型の手法で刷新し,2012 年(平成 24 年)7 月に 同システムの運用・保守を開始し,運用中である。 ⑥機能の共通化とインタフェースの標準化 (最適化の実施内容) SOA(サービス指向アーキテクチャ)の考え方に基づき,次世代出入 国管理システムの機能を共通化し,機能呼出しや外部システム連携のイン タフェースを標準化することにより,個々のアプリケーションの調達を迅 速かつ低コストに行い,全体最適なシステムを実現する。この場合におい てSOAの活用範囲については,その技術動向や個々のシステムの要件・
仕様等を鑑みた上で慎重に判断するものとする。 (最適化の実施状況) 出入国審査,在留審査及び退去強制の各業務におけるデータベース,統 計機能,インタフェースを一元化した次世代FEISの開発を完了し, 2012 年(平成 24 年)7 月に同システムの運用・保守を開始し,運用中であ る。 ⑦統合データ管理システムの導入 (最適化の実施内容) 次世代システムにおいて入国管理局が取り扱う業務横断的に利用される すべてのデータを統合化し,一元的かつ体系的に管理する。 なお,平成22年1月からの日本人出帰国審査システム導入に伴い,日 本人出帰国審査システムと統合データ管理システムの連携は実施されてい るが,さらに,業務横断的に利用されるデータを一元管理することで,職 員はアクセス権限さえ付与されていれば,他部門や他業務であってもデー タベースを利用することが可能となる。 FEISにおいては平成24年度までに実施することとする。 (最適化の実施状況) 2010 年(平成 22 年)1 月から,次世代システムのうち,出入国管理シス テムに関する次世代日本人審査システムについては,統合データ管理シス テムとの連携を実施している。 加えて,次世代FEISの導入に伴う改修を完了し,2012 年(平成 24 年)7 月に運用・保守を開始し,次世代FEISについても連携を実施し ている。 ⑧ネットワークの拡充 (最適化の実施内容) 現世代システムでは,3層構造のアーキテクチャを前提としているた め,データセンターと各拠点間のWAN回線についてそれ程広い帯域を必 要としていないが,次世代システムでは,センター集中型アーキテクチャ を前提としているため,WAN回線の拡充による広帯域化が必要不可欠で ある。特に出入国審査業務で利用されるIC旅券認証システム,個人識別 情報システム及び自動化ゲートシステムは,1トランザクションごとのデ ータサイズが大きい上にピーク時のトランザクション量が極めて多いこと が予想され,WAN回線の帯域が十分でない場合,遅延が発生し,審査業 務や渡航者の出入(帰)国に支障を来たす等の悪影響を及ぼす可能性が高 いことから,データセンターと各空海港間のWAN回線の拡充を優先的に 実施していくこととする。 (最適化の実施状況) 次世代FEIS及び在留カード等発行システムの開発において,各拠点 間WAN回線及び各拠点内LAN回線の二重化を行い,2012 年(平成 24 年)7 月,同システムとともに運用を開始している。 ⑨統合認証基盤システムの構築 (最適化の実施内容)
次世代システムの共通基盤として,ユーザID・パスワード・権限情 報・権限ポリシー等の集中管理,新規ユーザ作成や権限付与等のための事 務承認フロー,ユーザID・パスワードに係るリセット対応の自動化,シ ングルサインオン,アクセスログの収集・保存,パスワードのセルフリセ ット等を可能とする統合認証基盤システムを構築し,セキュリティレベル の向上を図る。 (最適化の実施状況) 本システムの目的としていた職員情報管理や証跡ログ管理・照会は,次 世代FEIS等で代替機能が構築されており,一元管理が実現できている 状況にあり運用中である。 ⑩IC旅券認証システム及び個人識別情報システムの導入 (最適化の実施内容) 我が国においては平成18年3月20日からIC旅券が発給されている ほか,諸外国においてもIC旅券が順次発給されており,出入国審査手続 においてこれに対応すべく,平成19年11月20日からIC旅券認証シ ステムを導入して運用を開始している。 また,外国人渡航者本人の生体情報と指名手配容疑者・入管法違反者等 に関する情報を照合するため,平成19年11月20日から個人識別情報 システムを導入して運用を開始している。 (最適化の実施状況) 平成 19 年度にIC旅券対応・旅券自動読取装置及び個人識別情報システ ムを導入し,運用中である。 ⑪自動化ゲートシステムの導入 (最適化の実施内容) 出入国管理上の要注意人物に該当せず,かつ,バイオメトリクス情報を 自らの意思により登録した「信頼できる渡航者」に対して主要空港の審査 場内に設けられた「自動化ゲートシステム」を介しての出入国審査を平成 19年11月20日から導入している。 (最適化の実施状況) 平成 19 年度に自動化ゲートシステムを導入し,運用中である。 ⑫輸出入及び港湾・空港手続関係業務の最適化の推進 (最適化の実施内容) 乗員上陸許可申請手続に関しては,財務省を中心として策定された「輸 出入及び港湾・空港手続関係業務の業務・システム最適化計画」(2005 年(平成17年)12月28日各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会 議決定)を踏まえつつ,国際海上交通の簡易化に関する条約(FAL条 約)の締結に伴い,ワンストップサービス・シングルウィンドウ化の考え 方に基づいて,各府省共通手続とされている入・出港届,乗員・乗客名簿 をはじめとする提出書類の記載項目の削減・見直し及び電子手続の更なる 促進を図っていく。 (最適化の実施状況) 2008 年(平成 20 年)10 月 12 日,財務省を中心に開発された府省共通ポ
ータル(「輸出入・港湾関連情報処理システム」(新NACCS))の運用開 始に伴い,同日,新たに開発した乗員上陸許可支援システムを導入し,運 用中である。 ⑬空港関係の乗員上陸許可申請の電子化 (最適化の実施内容) 空港関係手続情報については府省共通ポータルとの連携が平成22年2 月21日に予定されていたところ,連携のための事前旅客情報システム (APIS)の改修を行い,平成22年3月から本格運用を開始した。こ れにより,空港関係の乗員上陸許可申請の電子化が図られた。 (最適化の実施状況) 2010 年(平成 22 年)3 月から,事前旅客情報システム(APIS)を運 用中である。 ⑭在留資格認定証明書の電子化 (最適化の実施内容) 在留資格認定証明書の発行プロセスを一部電子化することにより,証明 書の作成にかかる業務処理時間を縮減する。 (最適化の実施状況) 現在の在留手続では,審査時に取り込んだ電子画像や次世代外国人出入 国情報システム(以下「FEIS」という。)のデータを活用して在留資 格認定証明書を発行しており,2012 年(平成 24 年)7月の次世代FEI S導入をもって発行プロセスの電子化に対応し,運用中である。 ⑮在留審査に係る進捗状況の一元管理及びリアルタイム性の向上 (最適化の実施内容) 在留審査の進捗状況をシステムで一元的に管理するとともに,ほぼリア ルタイムで進捗状況を入力するようにし,申請者からの問い合わせに対し て迅速かつ正確に対応できるようにする。 (最適化の実施状況) 次世代FEISでは,FEISへの入力状況と連動した審査の進捗管理 を実施しており,リアルタイム性も担保されているため,2012 年(平成 24 年)7月の次世代FEIS導入をもって対応し,運用中である。 ⑯ナレッジマネジメントシステムによる情報共有化の促進 (最適化の実施内容) ナレッジマネジメントシステムを構築することにより,各種調査記録・ 審査記録の電子化を促進し,過去の審査事例や調査内容に関する情報を職 員間で共有する。これにより,法令規則集や過去の先例等の在留審査に必 要となる情報,過去の審査・調査事例,摘発事例,ブローカー情報,海外 の最新情勢等を一元的に管理して職員による共有を図ることで,在留審 査,違反調査・審判等の質の向上が期待できるほか,各種調書,事件概要 書等を電子化することで,迅速な参考情報の取得及び事実認定に対する理 由付けを効率的に行うことが可能となる。 そのほか,法務省内の他部局とのデータの受渡し等の連携方策について
は,平成25年度末までに検討を行うこととする。また,その検討に当た っては,制度改正,インフラの整備状況及びセキュリティ確保の在り方の ほか,取り扱う情報が個人情報に係るものであることを鑑みて,個人情報 保護の観点からも慎重に検討を実施するものとする。 なお,ナレッジマネジメントシステムについては,どのような情報をど のような形態で共有するかを含め平成25年度までに検討を行う。 (最適化の実施状況) 電子化促進と情報共有については,次世代FEIS及び統合データ管理 システムで過去の審査事例や調査内容に関する情報を職員間で共有する機 能を既に有しており,また,法令規則集や過去の先例等の在留審査に必要 となる情報,過去の審査・調査事例,摘発事例,ブローカー情報,海外の 最新情勢等は,当局内のグループウェアで一元的に管理し,職員間で共有 する機能を既に有しており,現在も運用中である。 ⑰インテリジェンスシステムの導入によるセキュリティ機能及び情報分析能 力の強化 (最適化の実施内容) インテリジェンスシステムを構築することにより,前述の統合データ管 理システムに蓄積されたデータを多面的に分析し,要注意人物の所在や行 動特性等のインテリジェンス情報を作成し,空港・海港における水際対 策,不法滞在者の摘発,在留審査等に有効活用する。 これにより,空港・海港における水際対策や不法入国のほう助や不法就 労の助長等,出入国管理法上の悪質な違反行為の摘発が強化されるととも に,我が国に潜在する犯罪の脅威の早期識別,国際組織犯罪の各国間移動 の阻止が期待され,国民生活の安全性確保に大きく寄与する。 さらに,警察庁,外務省をはじめとする様々な関係行政機関との情報連 携が促進されるほか,絶対的保有情報量が増加し情報精度が向上するた め,より効果的な人員配置が可能になる。 また,次世代システム等の稼動後は,出入国情報がタイムリーに提供さ れることになる。これらの情報を様々な切り口で加工し分析するインテリ ジェンスシステムを構築すれば,政策実施効果の分析や評価をより効果的 に実施することが可能になる。 インテリジェンスシステムの別の適用分野として,コールセンターや地 方入国管理官署に寄せられた「在留者の生の声」を蓄積し,非構造化デー タとして解析して,在留者の利便性や満足度を向上させるための業務改善 案を検討する仕組みを構築することも考えられる。 なお,インテリジェンスシステムについては,分析の対象とする情報, 分析の手法を含め平成25年度までに検討を行う。 (最適化の実施状況) 2012 年(平成 24 年)7 月の次世代FEIS等の新システムへの刷新に 伴って情報分析ツールを導入したことにより,定型ではなく,多面的な角 度から各システムに大量蓄積されているデータを網羅的に抽出・分析する 機能が実現されている。 また,それら機能を使って得られた情報を基に,出入国管理に関する動
向分析,水際対策,効果的な人員配置,政策実施効果の分析や評価を行う ことが可能になっている。 なお,相談内容の蓄積等については,外国人在留総合インフォメーショ ンセンターで実施しており,対応済み(運用中)である。 ⑱位置情報システムの構築 (最適化の実施内容) 位置情報システムを構築し,地図上に提報のあった不法滞在外国人や受 入機関等に関する位置情報をマッピングし,実態調査や違反調査を実施す る上で必要な情報を視覚的に分かりやすい形で端末に提供する。 (最適化の実施状況) 2008 年(平成 20 年)度から,位置情報システムを運用中である。 ⑲SLAに基づくシステム運用保守の調達 (最適化の実施内容) 現状,法務省入国管理局の情報システム部門では,運用保守に係る付加 価値の低い業務(例:移行データの補正,各地方入国管理官署からの統計 資料の回収等)に多くの時間が割かれており,より付加価値の高い企画・ 設計・開発・評価等の業務に十分な時間をかけることが難しい状況にある が,今後のシステム運用保守に係る調達では,情報システム部門の負荷を 極力軽減させることを念頭に置いて運用業務を一元化・外部委託化すると ともに,各主体の役割と責任,業務内容を明確にし,SLA(サービス・ レベル・アグリーメント)を策定することにより外部委託業務の品質を担 保する。 (最適化の実施状況) 2012 年(平成 24 年)7 月の次世代FEIS及び統合データ管理システ ム等の導入に伴い,次世代FEIS及び統合データ管理システムに関連す る他の情報システムについて,障害窓口を統合し,運用業務を一元化して いる。 また,システム稼動率及び障害発生時の一次報告時間をサービスレベル 項目とする目標保証型のSLAを導入するとともに,当該SLAにサービ スレベルを達成できない場合のペナルティ項目を設け,サービス品質の確 保及び維持・改善を行っている。 ⑳在留カード発行システムの導入及びこれに伴う次世代システムへの機能追 加 (最適化の実施内容) 入管法等改正法においては,在留資格をもって我が国に中長期間在留す る外国人に対し,基本的身分事項及び在留資格・在留期間等を記載した在 留カードを発行することとされており,全国の空海港における上陸許可時 及び地方入国管理官署における在留許可時において,同カードを作成・発 行するシステムを同法の施行に合わせて導入する。その際,在留カードの 作成に必要な顔写真について,個人識別情報システムで取得した顔画像を 利用可能とするよう,個人識別情報システムの改修を行う。在留カード発 行システムの導入に合わせて,一定の移行期間を経て現行の外国人登録情 報処理システムは稼動停止となる。
また,平成24年度までに現世代システムから次世代システム(同等機 能)への刷新を行っているところ,これに在留カードの作成・発行に伴う 連携機能及び統計・照会機能を追加する。これらの外国人に対する在留カ ードは,カード偽造・変造を防止するため,カードの素材や書き込みの制 御方法等について検討することとする。 なお,特別永住者については,新たな在留管理制度の対象ではないが, 入管法等改正法において,特別永住者証明書を発行することとされている ことから,同証明書を作成・発行する機能についても入管法等改正法の施 行に合わせて導入し,次世代システム(同等機能)に特別永住者証明書の 作成・発行に伴う連携機能及び統計・照会機能を追加する。 (最適化の実施状況) 在留カード及び特別永住者証明書の発行を実現する在留カード等発行シ ステムの開発を完了し,2012 年(平成 24 年)7 月に同システムの運用・保 守を開始している。 また,次世代FEISの開発及び統合データ管理システムの改修におけ る,在留カード等の作成・発行に伴う連携機能及び統計・照会機能につい ても,追加開発を完了し,運用中である。 ㉑在留管理を行うための届出機能の追加 (最適化の実施内容) 入管法等改正法の施行に伴い,中長期間在留する外国人は,在留資格に 応じて,所属機関及び身分関係に変更があった場合,変更事項を法務大臣 に届けることとなるが,当該手続をオンラインで行う機能を次世代システ ムに追加することにより,外国人の利便性の向上を図る。 また,外国人の所属機関についても受入れの状況についてオンラインで の届出を可能にすることにより利便性の向上を図る。 本機能追加の要否を検討するために,「電子政府ユーザビリティガイド ライン」にのっとり,中長期間在留する外国人に対しオンラインの利用見 込み等の調査検討を行った結果,高い利用率が得られる見込みが立ったこ とから,平成24年度までに実施することとする。 (最適化の実施状況) 平成 24 年度に電子届出システムの開発を完了し,2013 年(平成 25 年)6 月から同システムの運用を開始した。 ㉒市町村との連携機能の追加 (最適化の実施内容) 入管法等改正法の施行に伴い,外国人登録法が廃止となり,我が国に中 長期在留する外国人については,基本的身分事項等の情報を法務大臣に直 接届け出ることになる一方,住居地に関しては市町村長を経由して法務大 臣に届け出ること,そして,市町村長は外国人住民に係る住民票につい て,一定の事由により記載,消除,記載の修正をしたときは法務大臣に通 知することとなる(なお,入管法等改正法施行後,登録原票は,市町村長 から法務大臣に送付される。)。 また,第171回国会において可決・成立した住民基本台帳法の一部を 改正する法律においても,法務大臣は住民基本台帳の記載の対象となる外
合は遅滞なく市町村長に通知することとされていることから,市町村との 連携機能を次世代システムに追加する。 (最適化の実施状況) 市町村との外国人に関する基本的身分事項,在留資格及び在留期間の変 更等の情報連携機能を実現する在留カード等発行システムの開発を完了し, 2012 年(平成 24 年)7 月に運用を開始している。 ㉓外国人の利便性向上機能の追加 (最適化の実施内容) 適法に在留する外国人については,在留期間の上限を5年に引き上げる ほか,有効な旅券を所持するとともに在留カード又は特別永住者証明書を 所持する外国人にはそれぞれ1年以内又は2年以内の再入国を,原則とし て事前に再入国許可を受けることなく可能とするよう次世代システムに機 能追加を行う。 (最適化の実施状況) 次世代FEISの開発及び統合データ管理システムの改修において,在 留期限伸長及びみなし再入国に関する利便性向上機能の追加開発を完了し, 2012 年(平成 24 年)7 月に運用を開始している。 ㉔雇用状況報告及び外国人所属機関からの提供情報への対応 (最適化の実施内容) 従来までシステムにおいて管理していた情報に加え,雇用状況報告及び 教育・研修機関等所属機関から提供のあった情報についても,次世代シス テム上一元的に管理し,調査・分析する機能を追加する。 (最適化の実施状況) 次世代FEISの開発及び統合データ管理システムの改修において,情 報の統合及び一元的管理に係る追加開発を完了し,2012 年(平成 24 年)7 月に運用を開始している。 ㉕難民認定審査機能の拡充 (最適化の実施内容) 難民認定審査業務に係る情報を一元管理し,更に他業務との連携を図る ことが可能となるよう次世代システムに機能を追加する。これにより,業 務利便性をより向上させることを可能とする。 (最適化の実施状況) 次世代FEISの開発及び統合データ管理システムの改修において,難 民認定申請機能の追加開発を完了し,2012 年(平成 24 年)7 月に運用を開 始している。 3.調達関係 出入国管理業務・システムに関連し,2013 年(平成 25 年)度は以下の調達手 続を行った。 ・電子届出システムの運用支援業務に係る請負 (1) 契約相手方 株式会社日立製作所
(2) 履行期間 平成 25 年 5 月 28 日~平成 26 年 3 月 31 日 (3) 契約日 平成 25 年 5 月 28 日 (4) 契約方式 一般競争入札 ・電子届出システムのヘルプデスク業務に係る請負 (1) 契約相手方 株式会社日立システムズ (2) 履行期間 平成 25 年 5 月 28 日~平成 26 年 3 月 31 日 (3) 契約日 平成 25 年 5 月 28 日 (4) 契約方式 一般競争入札 4.その他 なし。 5.添付書類 最適化効果指標・サービス指標一覧
1 最適化効果指標 (1) 最適化共通効果指標 ①削減経費(単位:千円) 内訳 ア 現世代システムから次世代システム(同等機能)への刷新(IT改善効果) イ 在留管理の実施,外国人及び外部機関との情報連携の強化及び従来機能の拡充 ウ その他(次世代出入国管理システム拡張機能) ②削減業務処理時間(単位:時間) 時 間 568,847 41,503 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値)(c) 削減業務処理 時間(実績値) ((a)-(c)) -3,942,405 610,350 541,628 68,722 注)今後新たに構築する予定の新規のシステムに係る経費を試算したものであるため,当然のことながら経費の削減 効果は発生しないものの,業務処理時間の削減による効果などが期待されている。 2006年度 2013年度 最適化を実施しない 場合の業務処理時間 (試算値)(a) 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値)(b) 最適化実施後の経費(実績値)(c) - 1,727,584 3,924,648 削減経費(実績値)((a)'-(c)) - -1,727,584 -3,924,648 削減業務処理 時間(目標値) ((a)-(b)) -6,879,102 -5,296,265 -4,742,297 4,062,097 4,460,794 4,156,313 5,510,173 4,956,205 -3,848,189 -4,246,886 -4,476,410 -4,802,000 -5,798,409 -6,879,102 削減経費(目標値)((a')-(b)) - -3,553,663 -4,486,214 213,908 最適化実施後の経費(試算値)(b) - 3,553,663 4,486,214 4,690,318 5,015,908 6,012,317 7,093,010 7,093,010 0 0 213,908 213,908 213,908 213,908 213,908 最適化実施前の経費(a) 213,908 213,908 213,908 213,908 213,908 213,908 (a)のうち次の(b)に相当する経費(a') -213,908 7年度目 8年度目 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 6年度目 4,475,942 注)新たな在留管理制度の導入に伴う,経費の削減効果を表したものである。 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2年度目 3年度目 - 3,165,849 4年度目 5年度目 削減経費(実績値)((a)'-(c)) - - - - -初年度目 最適化実施後の経費(実績値)(c) - - - - 1,017,838 604,716 4,183,687 5,639,146 -- -5,034,430 - - -1,163,204 3,763,901 419,786 -最適化実施後の経費(試算値)(b) - - -削減経費(目標値)((a')-(b)) - - -最適化実施前の経費(a) 5,639,146 - -(a)のうち次の(b)に相当する経費(a') - - - - -5,639,146 7年度目 8年度目 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 5,639,146 5,639,146 3,267,182 注)レガシーシステムである現世代システムを同等の機能を持ったオープン系システムに刷新した場合における 経費の削減効果を表したものである。 5,639,146 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 5,639,146 726,707 2,248,508 4年度目 5年度目 889,256 767,497 6年度目 2年度目 3年度目 初年度目 5,639,146 5,639,146 最適化実施後の経費(実績値)(c) -削減経費(実績値)((a)'-(c)) -- -- -3,241,601 4,417,333 1,198,182 1,203,480 1,203,480 601,740 722,140 758,985 596,442 1,150,151 2,038,121 3,213,853 471,475 993,093 171,069 421,505 最適化実施後の経費(試算値)(b) - - -削減経費(目標値)((a')-(b)) - - -最適化実施前の経費(a) 4,417,333 338,185 430,017 (a)のうち次の(b)に相当する経費(a') - - - 1,060,325 1,189,002 4,417,333 7年度目 8年度目 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 4,417,333 6年度目 4,417,333 3,000,827 注)2009年度の最適化計画改定により、最適化対象範囲に在留カード発行業務・システムが追加されたことに伴い改定。 4,417,333 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 4,417,333 4,417,333 4,417,333 2年度目 3年度目 初年度目 -3,215,698 118,092 4年度目 5年度目 -2,958,933 -3,479,389 最適化実施後の経費(実績値)(c) -削減経費(実績値)((a)'-(c)) -1,727,584 3,924,648 -1,727,584 -3,924,648 4,627,788 7,521,104 4,233,166 4,882,299 13,330,920 -3,754,270 -4,043,015 -5,201,967 7,269,560 -4,421,195 削減経費(目標値)((a')-(b)) - -3,553,663 7,639,196 12,060,391 最適化実施後の経費(試算値)(b) - 3,553,663 4,486,214 -4,486,214 -3,060,533 5,028,503 10,270,387 1,402,910 1,412,090 5,445,925 6,614,057 2008年度 2009年度 10,270,387 (a)のうち次の(b)に相当する経費(a') - 0 0 1,274,233 10,270,387 10,270,387 10,270,387 最適化効果指標・サービス指標一覧 (出入国管理業務) 初年度目 2年度目 3年度目 2006年度 2007年度 4年度目 5年度目 6年度目 7年度目 8年度目 2013年度 10,270,387 10,270,387 2010年度 2011年度 2012年度 10,270,387 10,270,387 最適化実施前の経費(a)
内訳 ア バイオメトリクスを活用した出入国審査体制の確立 イ 乗員上陸許可申請関係手続の電子化推進 ウ 位置情報システムを活用した実態調査及び違反調査業務の効率化 エ 在留管理の実施,外国人及び外部機関との情報連携の強化及び従来機能の拡充 金額換算(千円) (3,125円/時間) 48,209 4,019 44,190 36,909 11,300 時 間 15,427 1,286 14,141 11,811 3,616 2006年度 2013年度 最適化を実施しない 場合の業務処理時間 (試算値)(a) 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値)(b) 削減業務処理 時間(目標値) ((a)-(b)) 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値)(c) 削減業務処理 時間(実績値) ((a)-(c)) 698,284 42,941 223,451 13,741 225,332 11,860 704,163 37,062 金額換算(千円) (3,125円/時間) 741,225 時 間 237,192 2006年度 2009年度 最適化を実施しない 場合の業務処理時間 (試算値)(a) 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値)(b) 削減業務処理 時間(目標値) ((a)-(b)) 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値)(c) 削減業務処理 時間(実績値) ((a)-(c)) 0 18,900 金額換算(千円) (3,125円/時間) 59,063 0 59,063 0 59,063 時 間 18,900 0 18,900 2006年度 2013年度 最適化を実施しない 場合の業務処理時間 (試算値)(a) 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値)(b) 削減業務処理 時間(目標値) ((a)-(b)) 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値)(c) 削減業務処理 時間(実績値) ((a)-(c)) 226,886 10,306 金額換算(千円) (3,125円/時間) 741,225 704,163 37,062 709,019 32,206 時 間 237,192 225,332 11,860 2006年度 2008年度 最適化を実施しない 場合の業務処理時間 (試算値)(a) 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値)(b) 削減業務処理 時間(目標値) ((a)-(b)) 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値)(c) 削減業務処理 時間(実績値) ((a)-(c)) 10,905 4,522 金額換算(千円) (3,125円/時間) 48,209 4,019 44,190 34,078 14,131 時 間 15,427 1,286 14,141 2006年度 2010年度 最適化を実施しない 場合の業務処理時間 (試算値)(a) 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値)(b) 削減業務処理 時間(目標値) ((a)-(b)) 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値)(c) 削減業務処理 時間(実績値) ((a)-(c)) 333,585 5,246 金額換算(千円) (3,125円/時間) 1,058,847 984,406 74,441 1,042,453 16,394 時 間 338,831 315,010 23,821 2006年度 2013年度 削減業務処理 時間(実績値) ((a)-(c)) 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値)(c) 最適化を実施しない 場合の業務処理時間 (試算値)(a) 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値)(b) 削減業務処理 時間(目標値) ((a)-(b)) 1,286 14,141 11,025 4,402 2006年度 2011年度 最適化を実施しない 場合の業務処理時間 (試算値)(a) 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値)(b) 削減業務処理 時間(目標値) ((a)-(b)) 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値)(c) 削減業務処理 時間(実績値) ((a)-(c)) 金額換算(千円) (3,125円/時間) 48,209 4,019 44,190 34,453 13,756 時 間 15,427 1,286 14,141 2006年度 2012年度 最適化を実施しない 場合の業務処理時間 (試算値)(a) 最適化実施後の 業務処理時間 (試算値)(b) 削減業務処理 時間(目標値) ((a)-(b)) 最適化実施後の 業務処理時間 (実績値)(c) 削減業務処理 時間(実績値) ((a)-(c)) 12,049 3,378 金額換算(千円) (3,125円/時間) 48,209 4,019 44,190 37,653 10,556 時 間 15,427
③オンライン申請利用率(単位:%) 【計算式:「オンライン申請件数」/「全申請件数」×100】 15 23 29 34 44,048/ 注1)基準値とは,最適化実施前の利用率である。 注2)統計数値については,すべて年単位である。 130,000*100 135,000*100 131,304*100 船舶の長による 乗員名簿の提出等 における電子申請件数 17 実績値 1,346,982*100 432,503/ 1,017,163/ 1,123,591*100 目標値 130,000*100 18 1,130,403*100 19 算出式 20,000/ 30,500/ 39,500/ 91 算出式 284,000/ 366,000/ 383,000/ 1,221,268/ 1,070,000*1001,070,000*100 1,090,000*100 35 2009年度 31 38 38 90 2010年度 29 2006年度 2007年度 2008年度 50 27 34 乗員上陸許可及び 数次乗員上陸許可申請 における電子申請 目標値 28 実績値 オンライン申請手続名 最適化実施前 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 基準値 1,241,019/ 1,372,247*100 6年目 2011年度 50 90