2009年9月3日
「30~50 歳代の夫婦に関する意識調査」結果概要
株式会社明治安田生活福祉研究所(社長 服部秀昭)は、全国の 30~50 歳代の配偶者のいる男女を 対象に、配偶者に対する意識、日常の夫婦の行動、将来設計など多岐にわたって意識調査を実施しま した。 調査結果の概要は以下のとおりです。< 主 な 内 容 >
<ページ>
配偶者との出会い――「お見合い」は急減、「ネットでの出会い」に注目
配偶者を選んだ理由――「価値観が合うと思った」「性格が気に入った」
意外に確かな配偶者を選ぶ眼
相手に求めること―― 妻「健康に気を使って」、夫「ヒステリーをやめて」
一緒の時間が少ない夫婦は〝離婚予備群〟も多い?
夫婦の寝室が別の理由は「イビキ」等のため……でも本当は?
子どもへの“期待”も“不安”も妻のほうが夫より上
夫の家事に満足している妻は、充実した休日
4 5 6 8 10 12 14 16 ※本資料は、日本銀行金融記者クラブ、厚生労働記者クラブ、内閣府記者クラブ、文部科学記者会に配布しております。 ご照会先 ㈱明治安田生活福祉研究所 生活設計研究部 柴田・奥野・森 電 話:03(3283)9297 FAX:03(3201)7837 Eメール:[email protected]<調査の概要>
(1)調査対象: 全国の満 30~59 歳の配偶者のいる男女 (2)調査方法: 「goo リサーチ」(NTT レゾナント株式会社提供)による WEB アンケート調査 (3)調査時期: 2009 年3月 13 日~19 日 (4)回 収 数: 6,000 人 (5)サンプルの属性(上段はサンプル数、下段は占率) ① 男女・年齢層別 (人、%) 30 歳代 40 歳代 50 歳代 計 男性 875 905 1,171 2,951 29.7 30.7 39.7 100.0 女性 953 932 1,164 3,049 31.3 30.6 38.2 100.0 計 1,828 1,837 2,335 6,000 30.5 30.6 38.9 100.0 (注)各セルのサンプル数はわが国の性・年齢別既婚者数に比例 (総務省「社会生活基本調査」の推定人口による) ② 就労形態 (人、%) 正規就労 派遣・契約 パート・ アルバイト 専業主婦 (夫) その他 (就労) その他 (未就労) 合計 男性 2,761 53 35 62 27 13 2,951 93.6 1.8 1.2 2.1 0.9 0.4 100.0 女性 519 107 706 1,682 35 0 3,049 17.0 3.5 23.2 55.2 1.1 0.0 100.0 計 3,280 160 741 1,744 62 13 6,000 54.7 2.7 12.4 29.1 1.0 0.2 100.0 ③ 子どもの人数 (人、%) いない 1人 2人 3人 4人以上 合計 男性 519 634 1,280 451 67 2,951 17.6 21.5 43.4 15.3 2.3 100.0 女性 651 635 1,312 409 42 3,049 21.4 20.8 43.0 13.4 1.4 100.0 合計 1,170 1,269 2,592 860 109 6,000 19.5 21.2 43.2 14.3 1.8 100.0目 次
1.配偶者との出会い ··· p.4
2.配偶者を選んだ理由 ··· p.5
3.結婚理由と現在の〝幸せ感〟との関係 ··· p.6
4.配偶者に求めること ··· p.8
5.休日に夫婦が一緒にいる時間 ··· p.10
6.夫婦の寝室 ··· p.12
7.子どもの学齢と〝幸せ感〟 ··· p.14
8.妻から見た夫の家事評価と休日の満足度 ··· p.16
1.配偶者との出会い ○「職場での出会い」「友人・知人の紹介」が男女とも世代を通じて上位 ○「お見合い」は急減、「ネットでの出会い」に注目 (1)男女とも世代を通じて「職場での出会い」「友人・知人の紹介」が上位 男女別、年齢層別に見ると、共通する点は「職場での出会い」「友人・知人の紹介」が上位に挙 げられていること。女性の場合、どの年齢層も「職場での出会い」が目立って多く、また上位3 項目に年齢層による差はあまり見られない。一方、男性は年齢層によってトップ項目が異なり、 30 歳代では「友人・知人の紹介」、40 歳代以上では「職場での出会い」が最多。特に 50 歳代では 「職場での出会い」が他の項目に比べて圧倒的に多く、出会い方の変化の推移がよく表れている。 年齢層別に見た特徴としては、50 歳代では男女とも「お見合い」が 15%程度あるが、30 歳代 では男女とも1%ほどと非常にまれになっていることが目につく。 一方、「インターネットを通じた出会い」は 30 歳代男性 6.6%、女性 8.2%と若い層で多い。同 じ趣味や同じ地域の人などによるSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)や結婚相手紹介 サイトを通じた出会いがキッカケになって結婚に至ったケースと考えられる。新しい男女の出会 い方として、今後さらに広がりを見せていくか注目したい。 図表1 配偶者との出合い 27.6 19.0 14.6 7.3 6.3 8.2 5.5 3.0 1.3 29.1 18.8 14.4 6.3 4.7 2.9 3.5 4.0 7.2 24.8 16.8 14.8 6.3 5.0 0.4 3.0 3.6 15.3 0 10 20 30 職場での出会い 友人・知人の紹介 学生時代の出会い 仕事を通じた出会い 趣味・スポーツを 通じた出会い インターネットを 通じた出会い アルバイト等 での出会い 旅や街での出会い お見合い (%) 【 女 性 】 30歳代(n=953) 40歳代(n=932) 50歳代(n=1164) 21.9 25.0 13.7 5.5 7.0 6.6 5.8 3.5 1.4 26.4 21.5 13.0 7.5 6.0 2.0 3.2 4.8 5.3 24.3 15.7 11.4 7.1 6.3 1.0 2.2 5.0 15.7 0 10 20 30 (%) 【 男 性 】 30歳代(n=875) 40歳代(n=905) 50歳代(n=1171)
2.配偶者を選んだ理由 ○「価値観が合うと思った」「性格が気に入った」が男女とも世代を通じて上位 ○ 男性で高い「容姿」、女性で高い「経済的安心」 (1)「価値観が合う」「性格が気に入った」は男女とも世代を通じた共通基準 現在の夫や妻と「価値観が合うと思ったから」結婚したと回答した人は各世代の男女とも約半 数。「性格が気に入ったから」も同様。「価値観が合うと思ったから」と答えた割合は、男女とも 若い年齢層ほど高いという傾向が見られた。なお、女性は、「価値観が合うと思ったから」のほか 「性格が気に入ったから」「趣味が合うと思ったから」「尊敬できると思ったから」についても、 若い年齢層のほうが多く挙げている。女性が考え方・性格や趣味が自分に合う相手を選ぶ傾向は、 年齢が若いほど、つまり概ね結婚した年代が新しいほど高まっているようだ。 男女の違いの目立つ項目は、男性の3割近くが挙げた「容姿が気に入ったから」(女性は1割程 度)、女性の2割前後が挙げた「経済的に安心できると思ったから」(男性は5%程度)など。 (2)結婚理由に最近の風潮が表れ 「子どもができたから」は若い年齢層ほど高く、30 歳代女性は 9.1%。これは時代の変化と言 えようか。「相手から結婚を強く求められたから」結婚したという女性は、50 歳代は 13.7%だが 30 歳では 6.5%となっている。一度や二度の断りにめげずに押しの一手で、といったタイプの男 性は少なくなったのだろうか。昨今の草食系男子の風潮を反映した結果として興味深い。 図表2 現在の配偶者を選んだ理由(回答は3つ以内) 58.7 54.1 10.8 19.7 24.8 21.4 9.1 6.5 17.0 5.2 53.2 47.1 9.4 21.7 22.7 17.5 4.5 9.5 21.8 3.4 48.7 42.7 10.2 20.6 14.3 14.8 1.8 13.7 19.8 3.9 0 20 40 60 80 価値観が合うと 思ったから 性格が気に入ったから 容姿が気に入ったから もう結婚したほうがよい 頃だと思ったから 趣味が合うと 思ったから 尊敬できると 思ったから 子どもができたから 相手から結婚を強く 求められたから 経済的に安心できると 思ったから 自分の親とうまくやって くれそうだと思ったから (%) 【 女 性 】 30歳代(n=953) 40歳代(n=932) 50歳代(n=1164) 62.2 58.1 26.7 22.3 21.0 8.3 6.7 6.1 4.8 3.0 57.5 60.3 29.1 21.8 18.6 5.6 4.1 3.8 5.3 4.9 47.6 56.7 28.8 26.4 17.9 3.2 3.9 3.3 4.3 6.6 0 20 40 60 80 (%) 【 男 性】 30歳代(n=875) 40歳代(n=905) 50歳代(n=1171)
3.結婚理由と現在の〝幸せ感〟との関係 ○ 意外に確かな配偶者を選ぶ眼 ○ 〝もう潮時だから〟結婚した人の、その後の〝幸せ度〟は…… (1)結婚前に感じた「価値観が合う」は意外に確か 配偶者を選んだ理由に「価値観が合うと思ったから」を挙げた人と、挙げなかった人に分けて、 今は配偶者と「考え方や価値観が合っているか」という質問に対する回答結果を見た。 結婚理由に「価値観が合うと思ったから」を挙げた人は、男女ともに 75%が、今も〝合ってい る〟(「価値観が合っている」と「まあ合っている」)と回答しているが、挙げなかった人は男女 とも 30%台にとどまっている。結婚前に感じた「価値観が合う」は意外に確かなようだ。 図表3-1 配偶者と今「考え方や価値観が合っているか」 ―― 配偶者の選択理由に「価値観が合っている」を挙げた人と挙げなかった人 5.8 28.5 28.8 46.6 36.8 18.4 20.8 5.6 7.8 0.9 「価値観」を 挙げなかった (n=1330) 「価値観」を 挙げた (n=1621) (%) 【 男 性 】 価値観が 合っている 価値観がまあ 合っている どちらとも いえない 価値観があまり 合っていない 価値観が 合っていない 6.5 28.9 24.7 46.4 31.1 16.6 21.8 6.2 15.9 2.0 「価値観」を 挙げなかった (n=1427) 「価値観」を 挙げた (n=1622) (%) 【 女 性 】 (2)価値観が一致していれば幸せ 今、考え方や価値観が自分と合っているか否かと、夫婦の〝幸せ感〟の関係を見た。価値観が 〝合っている〟(「合っている」と「まあ合っている」)層は男女ともはっきり「幸せ」とした割 合が4割と高い。さらに「まあ幸せ」を加えると男性 91.6%、女性 91.3%が幸せと感じている。 一方、価値観が〝合っていない〟(「合っていない」と「あまり合っていない」)層は、はっき り「幸せ」とした割合が男女とも4~5%と低い。これに「まあ幸せ」を加えても、男性 30.6%、 女性 26.3%で、上記の〝合っている〟層と比べると著しく低い結果である。 前項の結果と考え合わせると、「価値観が合っている」から結婚した人は、現在も配偶者と考え 方や価値観が合っている割合は高く、さらに価値観が合っている層は幸せと感じる人の割合も多 いことが明らかになった。 配偶者を選ぶにあたって、相手の考え方や価値観が自分と合うか否かを見極めることは、その 後の家庭生活にも大きな影響を及ぼしているといえる。
図表3-2 配偶者と「考え方や価値観が合っているか」と〝幸せ感〟の関係 39.6 7.4 5.4 52.0 47.5 25.2 7.4 37.9 30.5 0.7 5.5 23.7 0.2 1.8 15.3 価値観が 合っている (n=1678) どちらとも いえない (n=788) 価値観が 合っていない (n=485) (%) 【 男 性 】 幸せ まあ幸せ どちらともいえない あまり幸せではない 幸せではない 39.6 10.1 4.2 51.7 49.3 22.1 7.6 32.5 31.2 0.8 6.0 18.8 0.3 2.1 23.7 価値観が 合っている (n=1665) どちらとも いえない (n=714) 価値観が 合っていない (n=670) (%) 【 女 性 】 (3)「もう結婚したほうがよい頃だから」を挙げた層で低い「幸せ」の割合 今の配偶者と「もう結婚したほうがよい頃」だから結婚したと回答した人は、男性 23.8%、女 性 20.7%であった(年齢層別は5ページの図表2)。 「もう結婚したほうがよい頃」を挙げた人のうち、今「幸せ」だと回答した割合は、男性が 12.3%、 女性は 11.9%で、挙げなかった人より男女とも 10 数ポイント低い。「もう結婚したほうがよい頃」 と答えた人の中にも、もちろんベストの相手を選んだ人もいるだろうが、あまり積極的には結婚 したくない相手だが「まあいいか」といった気持ちで結婚に踏み切った人も含まれているのだろ う。 やや消極的な動機で結婚した人は、その後の生活で「幸せ」と感じる人の割合が相対的に低い という結果だった。 図表3-3「もう結婚したほうがよい頃だと思った」の選択状況と、現在の幸せ感 29.5 12.3 47.4 43.1 17.0 27.1 3.8 12.0 2.4 5.6 挙げなかった (n=2250) 「もう結婚した ほうがよい頃」を 挙げた(n=701) (%) 【 男 性 】 幸せ まあ幸せ どちらともいえない あまり幸せではない 幸せではない 28.3 11.9 45.9 39.5 16.7 25.9 4.5 11.9 4.6 10.8 挙げなかった (n=2419) 「もう結婚した ほうがよい頃」を 挙げた(n=630) (%) 【 女 性 】
4.配偶者に求めること ○ 妻「健康に気を使って」、夫「ヒステリーをやめてほしい」が上位 ○ 30 歳代の妻が願う「もっと子どもと接してあげて」「家事をもっと協力して」 ○〝幸せではない〟妻の2人に 1 人が夫に求める「自分勝手、わがままな行動はやめて」 (1)妻「健康に気を使って」、夫「ヒステリーをやめてほしい」が上位 配偶者に求めることを年齢層別に見ると、女性は各年齢層ともほぼ3人に1人が「健康に気を 使ってほしい」を挙げており、この割合は男性よりも高い。飲酒、喫煙等の生活習慣や、長時間 労働を気遣っているようである。 一方、「短気・ヒステリーをやめてほしい」や「愚痴や不満を言うのをやめてほしい」を挙げて いる割合は、各年齢層とも男性のほうが女性より高い。 30 歳代では、夫は「自分ひとりの時間をもっと持たせてほしい」が3番目に高く、かたや妻は 「育児や子どもと接する時間を増やしてほしい」や「家事をもっとしてほしい」を他の年齢層よ り多く挙げている。 なお、「もっとねぎらいや、いたわりの言葉がほしい」は男女ともに高く、特に 30 歳代では男 女ともに4人に1人が挙げている。 図表4-1 配偶者に求めること(回答は3つ以内) 32.5 26.7 13.3 15.9 12.9 9.5 15.3 6.5 15.9 8.2 3.7 5.4 13.6 32.2 26.1 22.3 11.2 13.5 13.8 7.9 10.6 4.9 6.0 4.3 4.4 15.8 37.9 23.9 19.7 13.7 9.6 11.3 9.6 6.0 1.0 5.7 7.0 3.3 19.2 0 10 20 30 40 健康に気を使ってほしい もっとねぎらいや、 いたわりの言葉がほしい 自分勝手、わがままな 行動をやめてほしい 家事をもっとしてほしい 浪費をやめてほしい 短気・ヒステリーを やめてほしい 自分ひとりの時間を もっと持たせてほしい もっと子どもに躾をしたり、 相談に乗ってあげてほしい 育児や子どもと接する 時間を増やしてほしい 買い物や余暇など、一緒に 過ごす時間を増やしてほしい 愚痴や不満を言うのを やめてほしい 私の親ともっと 仲良くしてほしい 特にない (%) 【 女 性 】 30歳代(n=953) 40歳代(n=932) 50歳代(n=1164) 13.8 24.6 14.3 7.8 11.7 26.9 21.1 3.5 2.6 2.6 12.3 8.1 21.5 20.7 22.2 13.1 8.6 8.2 23.6 11.8 5.0 1.8 4.2 13.9 10.3 23.3 27.8 19.4 9.8 11.0 9.1 14.5 6.5 2.8 0.5 7.4 15.7 8.4 26.6 0 10 20 30 40 (%) 【 男 性 】 30歳代(n=875) 40歳代(n=905) 50歳代(n=1171)
(2)妻のヒステリーは子育て期に集中 妻に「短気・ヒステリーをやめてほしい」と求める夫は、末子が「就学前」の層が 37.1%と最 多で、次いで「小学生」(18.0%)の順。就学前の子どもを持つ妻は育児、家事そして働く妻の場 合は仕事などが重なり、ヒステリックになりやすいと推察される。 一方、妻から夫に対しては、末子が就学前の層で 19.9%と最多ではあるものの、子どもがいな い層や、末子が就労(未婚)の層等ほぼ万遍なく挙げられている。夫の場合は子どもの年齢とは 特に関係ないようで、本人の性格によるものだろうか。 図表4-2「短気・ヒステリーをやめてほしい」を選択した割合――末子の学齢別 (%) いない 就学前 小学生 中学生 高校(浪 人含む) 大学・ 大学院 就労 (未婚) 就労 (既婚) 男性(n=607) 14.5 37.1 18.0 7.6 6.9 6.9 7.2 1.8 女性(n=337) 18.1 19.9 17.8 6.8 6.5 11.3 15.4 4.2 (3)〝幸せ感〟と配偶者に求めること 自分たち夫婦は〝幸せ〟(「幸せ」と「まあ幸せ」)と回答した層と、〝不幸せ〟(「幸せではな い」と「あまり幸せではない」)と回答した層に分けて、両者に差が見られる項目を比較した。 〝幸せ派〟の回答で際立っているのは、「健康に気を使ってほしい」が男女とも多いこと(女性 の 40.9%、男性の 24.3%が回答)。相手に対する要求よりもむしろ気遣いが先に立っている。 また、「特にない」と回答した割合も男性が3割、女性が2割と高い。求めることイコール不満 というわけではないが、何も求めないということは、不満が少ないと見てよさそうである。 〝不幸せ派〟は様相が変わり、「短気・ヒステリーをやめてほしい」「もっとねぎらいや、いた わりの言葉がほしい」「自分勝手、わがままな行動をやめてほしい」をそれぞれ男性の3割強が挙 げている。女性では、「自分勝手、わがままな行動をやめてほしい」が 48.1%と群を抜いて高く、 「もっとねぎらいや、いたわりの言葉がほしい」36.7%、「浪費をやめてほしい」24.3%、「短気・ ヒステリーをやめてほしい」21.0%と続いている。〝不幸せ派〟では「特にない」が〝幸せ〟派 と比べて男女とも著しく少ない。殆どの人が配偶者に何らかの不満を持っているようだ。 図表4-3 〝幸せ感〟別に見た「配偶者に求めること」 24.3 17.8 17.5 11.8 7.9 7.7 28.9 9.5 34.0 32.8 22.1 31.3 16.4 7.3 0 10 20 30 40 50 60 (%) 【 男 性 】 〝幸せ〟派 (n=2117) 〝不幸せ〟派 (n=262) 40.9 8.5 21.8 3.8 10.5 8.9 20.3 13.8 21.0 36.7 8.8 48.1 24.3 5.5 0 10 20 30 40 50 60 健康に気を使ってほしい 短気・ヒステリーを やめてほしい もっとねぎらいや、いたわり の言葉がほしい 愚痴や不満を言うのを やめてほしい 自分勝手、わがままな 行動をやめてほしい 浪費をやめてほしい 特にない (%) 【 女 性 】 〝幸せ〟派 (n=2119) 〝不幸せ〟派 (n=362)
5.休日に夫婦が一緒にいる時間 ○ 一緒にいる時間の長さは夫婦関係のバロメータ? ○ 一緒の時間が少ない夫婦は、〝離婚予備群〟も多い? (1)30 歳代は「10 時間以上」が約7割、40・50 歳代は約5割に低下 ふだん夫婦ともに休みの日には、睡眠時間を除いて夫婦がどのくらいの時間一緒にいるのかを 尋ねた。一緒にいる時間とは、夫婦揃って出かける時間や、自宅にいる場合は、必ずしも同じこ とをしていなくても話ができる程度の空間に一緒にいる時間である。 一緒にいる時間は 30 歳代では「10 時間以上」が男女とも7割近くを占める。しかし、この割 合は 40・50 歳代では5割程度に低下する。さらに、50 歳代では「ほとんどなし」と「3時間未 満」の合計が、男女とも 15%前後に上昇する。 図表5-1 休日に夫婦が一緒にいる時間 1.3 2.0 3.6 3.9 9.6 13.2 5.5 11.8 10.7 6.9 12.8 12.2 13.2 12.0 12.5 68.4 49.9 46.2 0.7 1.8 1.7 30歳代 (n=868) 40歳代 (n=903) 50歳代 (n=1144) 【男性】 (%) 1.9 4.2 3.9 4.2 12.4 11.0 5.3 7.9 11.4 7.3 10.9 11.5 10.2 11.2 9.2 69.5 51.6 51.5 1.6 1.7 1.5 30歳代 (n=949) 40歳代 (n=926) 50歳代 (n=1077) 【女性】 (%) ほとんどなし 3時間未満 3時間~ 5時間未満 5時間~ 7時間未満 7時間~ 10時間未満 10時間以上 ともに休みの 日はない
(2)一緒にいる時間が短くなると、離婚を考える割合も上昇 夫婦が一緒にいる時間の長さと、「将来、離婚するかもしれないと考えることがある」の回答結 果には、はっきりとした関係が見られる。一緒にいる時間が「10 時間以上」の層では、「離婚す るかもしれないと考えることがない」の割合が男女とも7割を超える。 しかし、この割合は一緒にいる時間が短くなるにしたがって低下し、一緒にいる時間が「ほと んどない」人では男女ともにわずかに2割。逆に離婚を「具体的に考えることがある」割合はと もに4割を超えている。 休日に夫婦が一緒にいる時間の長さは、夫婦関係のバロメータともいえそうだ。 図表5-2 一緒にいる時間別に見た、離婚を考える人の割合 22.9 38.6 58.1 63.0 66.4 74.2 32.9 50.4 35.7 34.2 30.1 23.8 44.3 11.0 6.1 2.8 3.6 2.0 ほとんどなし (n=70) 3時間未満 (n=272) 3~5時間未満 (n=277) 5~7時間未満 (n=316) 7~10時間未満 (n=366) 10時間以上 (n=1573) (%) 【 男 性 】 20.2 42.5 56.1 62.2 67.0 73.1 38.4 39.6 40.2 32.3 28.0 24.5 41.4 17.9 3.7 5.4 5.0 2.5 ほとんどなし (n=99) 3時間未満 (n=273) 3~5時間未満 (n=246) 5~7時間未満 (n=294) 7~10時間未満 (n=300) 10時間以上 (n=1693) (%) 【 女 性 】 ない なんとなく考えることがある 具体的に考えることがある
6.夫婦の寝室 ○ 年齢が高まるとともに寝室が「別」の割合が上昇 ○ 夫婦の寝室が別の理由は「イビキ」等のため……でも本当は? (1)年齢が高まるとともに寝室が「別」の割合が上昇 「夫婦の寝室は一緒か別か」を尋ねたところ、30 歳代は男女とも「一緒」が8割を超えている。 しかし、この割合は、40 歳代は男女とも7割前後、50 歳代になると男女とも6割強まで低下する。 図表6-1 夫婦の寝室は一緒か別か 15.1 27.2 35.6 84.9 72.8 64.4 30歳代(n=875) 40歳代(n=905) 50歳代(n=1171) (%) 【 男 性 】 別々 一緒 18.7 30.9 38.6 81.3 69.1 61.4 30歳代(n=953) 40歳代(n=932) 50歳代(n=1164) (%) 【 女 性 】 別々 一緒 (2)寝室が別の主な理由は「就寝・起床の時間が合わない」や「イビキ」 寝室が別の人にその理由を聞いたところ、「就寝・起床の時間が合わない」「イビキ等で安眠で きない」などの割合が高かった。 30 歳代の女性に「その他」が目立つが、具体的記述では「妻が子どもと一緒に寝るから」が多 かった。他の年齢層も見わたすと、「タバコの臭いがイヤ」「一緒に寝たくない」「家庭内別居」と いった回答も見られた。 図表6-2 寝室が別の理由(複数回答) 46.6 39.3 29.2 10.7 29.8 56.6 49.7 21.5 23.3 11.5 59.2 59.2 12.9 30.5 6.0 0 20 40 60 80 就寝・起床の時間 が合わない イビキ等で 安眠できない 寝室がせまい 部屋の温度・明るさの 好みが合わない その他 (%) 【 女 性 】 30歳代(n=178) 40歳代(n=288) 50歳代(n=449) 47.7 29.5 29.5 10.6 15.2 48.0 30.1 24.0 11.0 13.8 58.3 37.9 23.7 18.5 7.7 0 20 40 60 80 (%) 【 男 性 】 30歳代(n=132) 40歳代(n=246) 50歳代(n=417)
ところで、「私たち夫婦は幸せ」(「幸せ」~「幸せではない」の5段階評価)と寝室の状況を分 析したところ、はっきりした傾向が見られた。 「幸せ」と回答した層では、寝室が「一緒」の割合が男女とも 85%を超えている。しかし、こ の割合は「幸せ」の度合いが下がるとともに低下し、「幸せではない」層では男性は半数を切り、 女性では3人に1人であった。 「就寝・起床の時間が合わない」や「イビキ等で安眠できない」は表向きの理由で、寝室が別 の理由は夫婦関係に起因しているというケースも多いかもしれない。 図表6-3 「自分たち夫婦は幸せ」の評価と寝室が一緒か別かの関係 13.4 24.6 45.6 53.6 67.6 86.6 75.4 54.4 46.4 32.4 幸せ (n=759) まあ幸せ (n=1360) どちらともいえない (n=568) あまり幸せではない (n=183) 幸せではない (n=179) (%) 【 女 性 】 別々 一緒 13.5 22.8 44.2 46.5 54.3 86.5 77.2 55.8 53.5 45.7 幸せ (n=749) まあ幸せ (n=1368) どちらともいえない (n=572) あまり幸せではない (n=170) 幸せではない (n=92) (%) 【 男 性 】 別々 一緒 (3)休日に一緒にいる時間と夫婦の寝室の関係 休日に夫婦が一緒にいる時間(10 ページ)と、寝室が一緒か別かの関係を見ると、一緒にいる 時間が短い夫婦ほど寝室が別の割合が高いことが明らかになった。一緒の時間が「ほとんどない」 夫婦では、男女とも7割超が寝室は別と答えている。 もっとも、「10 時間以上」一緒にいる〝オシドリ夫婦〟でも2割弱が、「就寝・起床の時間が合 わない」や「イビキ」、「妻が子どもと寝る」等、夫婦仲とは直接関係のない理由で寝室が別であ った。 このように、一緒にいる時間と寝室が一緒かどうかには密接な関係が認められた。寝室が一緒 か別かという問題は、幸せ感や離婚と密接に関係していると言えそうである。 図表6-4 休日に夫婦が一緒にいる時間と、寝室が一緒か別かの関係 71.4 55.1 33.6 31.6 25.7 18.1 28.6 44.9 66.4 68.4 74.3 81.9 ほとんどなし (n=70) 3時間未満 (n=272) 3~5時間未満 (n=277) 5~7時間未満 (n=316) 7~10時間未満 (n=366) 10時間以上 (n=1573) (%) 【 男 性 】 別々 一緒 76.8 57.5 42.7 33.0 30.3 19.0 23.2 42.5 57.3 67.0 69.7 81.0 ほとんどなし (n=99) 3時間未満 (n=273) 3~5時間未満 (n=246) 5~7時間未満 (n=294) 7~10時間未満 (n=300) 10時間以上 (n=1693) (%) 【 女 性 】 別々 一緒
7.子どもの学齢と〝幸せ感〟 ○ 末子が「中学生」「高校生」の層で低下する妻の〝幸せ感〟 ○ 子どもへの期待も不安も、妻のほうが夫より上 (1)妻の幸せ感は、末子が「中学生」「高校生」の時期に低下 「自分たち夫婦は幸せか」について5段階評価(「幸せ」~「幸せではない」)で尋ねた。この 結果を末子の学齢等で分けて見ると、男性では、末子が「中学生」「高校生」(浪人を含む。以下 同じ)の層で「幸せ」と回答した割合がやや低下するものの、あまり顕著な変化は見られない。 ところが、女性の場合は、〝幸せ派〟(「幸せ」と「まあ幸せ」)の割合が「就学前」77.2%、 「小学生」62.4%、「中学生」58.7%、「高校生」58.1%と低下し、「大学・大学院」になると 64.9% に上昇するという変化が見られた。 末子が「高校生」の層の〝幸せ派〟の割合は男性 67.2%、女性 58.1%で、男性のほうが 9.1 ポイント高く、末子の学齢別に見たなかで最も大きな差となっている。 こうした男女の差は、日頃から子どもの教育や進学問題に直接対応することの多い妻のほうが、 心配事を抱えがちであるためであろうか。 図表7-1 末子の学齢等別に見た幸せ感 28.0 22.2 19.7 19.1 21.3 23.0 46.2 46.6 47.8 48.1 47.1 46.9 17.6 21.8 19.7 19.1 21.7 22.4 5.8 6.4 7.6 7.5 7.1 4.7 2.4 3.0 5.2 6.2 2.9 3.1 就学前(n=756) 小学生(n=436) 中学生(n=249) 高校生(浪人を含む) (n=241) 大学・大学院(n=240) 就労(未婚)(n=322) (%) 【男 性】 30.9 17.0 21.8 13.9 18.3 18.9 46.3 45.4 36.9 44.2 46.6 48.7 14.3 19.2 22.3 25.5 21.6 20.6 4.9 9.0 7.8 8.7 7.5 5.9 3.6 9.5 11.2 7.7 6.0 5.9 就学前(n=615) 小学生(n=401) 中学生(n=179) 高校生(浪人を含む) (n=208) 大学・大学院(n=268) 就労(未婚)(n=472) (%) 【女 性】 幸せ まあ幸せ どちらともいえない あまり幸せではない 幸せではない (2)子どもの進学、就職に対する不安も妻のほうが高い 将来不安に思うことを子どもの学齢別に見ると、「子どもの進学」については、末子が小学生の 層では男性 30.3%、女性 38.2%。中学生の層では男性 29.3%、女性 39.1%で、いずれの層でも 妻のほうが不安に感じる人の割合が高い。末子が高校生の層では進学については男女差が小さく
なるが、「子どもの就職」に対する不安は男性 21.6%、女性 29.8%で、妻が夫を 8.2 ポイント上 回っている。 図表7-2 末子の学齢別に見た「子どもの進学」に不安を持つ割合 30.3 29.3 21.6 38.2 39.1 23.1 0 10 20 30 40 小学生 中学生 高校生 (含む浪人) (%) 男性 女性 図表7-3 末子の学齢別に見た「子どもの就職」に不安を持つ割合 6.2 11.6 21.6 7.0 17.9 29.8 0 10 20 30 40 小学生 中学生 高校生 (含む浪人) (%) 男性 女性 (3)子どもの将来への関心度に夫婦の温度差 今後3~5年くらいの楽しみとして、「子どもの成長、入学・進学」を挙げた人の割合を、小学 生、中学生、高校生の末子を持つ層を対象に分析した。 末子が小学生の人は「子どもの成長、入学・進学」を楽しみとする割合が、男女ともに 65%ほ どと高い。しかし、この割合は末子が中学生の層では男性 55.8%、女性 67.0%で女性のほうが 11.2 ポイント高い。末子が高校生の層も男性 32.8%、女性 41.8%で女性のほうが 9.0 ポイント 高い。 このように子どもに対する期待度は妻のほうが夫より高く、夫婦間に意識差が見られる。中学 生、高校生の末子を持つ夫は、より責任の重い仕事を任されるようになる年齢で、意識が仕事に 向くこともこの意識差の要因とみられる。 図表7-4 末子の状況別に見た「子どもの成長、入学・進学」を期待する割合 65.4 55.8 32.8 66.3 67.0 41.8 0 20 40 60 80 小学生 中学生 高校生 (含む浪人) (%) 男性 女性 以上のような子どもの将来に対する関心度の差が、夫との価値観の違いを感じさせ、妻の幸せ 感の低下に影響しているのかもしれない。 ※ 図表7-2から図表7-4の末子の学齢 別サンプル数は次表のとおり。 (人) 男性 女性 小学生 436 401 中学生 249 179 高校生(含む浪人) 241 208
8.妻から見た夫の家事評価と休日の満足度 ○ 有業の妻も専業主婦も、夫の家事に対する満足度に差は少ない ○ 夫の家事に満足している妻は、休日もハッピーで夫婦揃って買い物やレジャーに (1)有業の妻も専業主婦も、夫の家事に対する満足度に差は少ない 有業の妻と専業主婦に分けて、夫の家事に対する満足度を見た。 夫の家事に対して〝満足〟(「満足」と「まあ満足」)と回答した割合は、有業の妻 44.6%、専 業主婦 47.8%で両者の差は 3.2 ポイントと小さい。有業の妻のほうが夫に家事協力を期待する気 持ちが強いと思われ、事実、総務省の生活時間調査によれば、共働き世帯の夫のほうが家事を行 う人の割合は高いという調査結果もある。 本調査は実際の家事行動ではなく妻の主観を尋ねたものだが、妻の就労状況に関わらず、夫の 家事に対する満足度はあまり変わらないという結果になった。 図表8-1 妻の就労状況別に見た、夫の家事に対する満足度 13.7 12.0 30.9 35.8 22.3 22.6 20.4 18.4 12.7 11.2 有業の妻 (n=1304) 専業主婦 (n=1585) (%) 満足 まあ満足 どちらともいえない やや不満 不満 (2)夫の家事に満足している妻は、休日の過ごし方にも満足 「夫の家事の満足度」と「休日の過ごし方の満足度」の関係を見ると、夫の家事に満足してい る妻は、休日の過ごし方も満足している人の割合が高い。 「夫の家事に満足」している人の 52.6%が休日の過ごし方にも「満足」しており、「まあ満足」 を加えると 84.1%にのぼる。 妻から見れば、休日に夫が家事に協力することで休日の満足度は高まるだろうし、それによっ て家事が短時間で済めば、余暇時間も増えて、さらに休日の満足度は増すという関係のようだ。 図表8-1 「夫の家事の満足度」と「休日の過ごし方の満足度」の関係(妻の回答結果) 52.6 11.5 6.1 4.7 3.1 31.5 67.4 50.0 35.4 28.3 8.6 13.7 30.0 29.7 25.6 4.4 6.1 12.2 24.8 21.4 2.9 1.2 1.6 5.4 21.7 夫の家事に満足 (n=384) 夫の家事にまあ満足 (n=1026) どちらともいえない (n=686) 夫の家事にやや不満 (n=593) 夫の家事に不満 (n=360) (%) 休日の過ごし方 に満足 休日の過ごし方 にまあ満足 どちらとも いえない 休日の過ごし方 にやや不満 休日の過ごし方 に不満
(3)夫の家事に満足している妻は、夫婦でよく一緒に買い物や行楽等に出かける 夫の家事に「満足」と回答した妻は約7割が買い物や行楽等に「よく出かける」と回答してい る。「不満」と回答した妻の場合、「よく出かける」割合は 16.7%に低下する。休日に夫婦が協力 して家事を行っている家庭では、生まれた余暇時間を買い物や行楽等で楽しむ姿が想像される。 前項で見た休日の満足度や、夫婦で一緒に行動することは夫婦の幸せ感とも関係が見られる。 夫の家事協力は、良好な夫婦関係を築くうえでの具体的な行動の一つといえそうだ。 図表8-2「夫の家事の満足度」と「休日に買い物、行楽等によく一緒に出かけるか」の関係(妻の回答結果) 68.0 39.7 28.1 22.1 16.7 16.1 40.6 37.2 34.2 20.0 8.6 9.6 19.1 15.5 14.4 4.4 7.2 9.6 18.0 18.1 2.9 2.8 6.0 10.1 30.8 夫の家事に満足 (n=384) 夫の家事にまあ満足 (n=1026) どちらともいえない (n=686) 夫の家事にやや不満 (n=593) 夫の家事に不満 (n=360) (%) よく出かける まあ出かける どちらとも いえない あまり 出かけない 出かけない