日
中間鮮の自他
両
用
漢
語
サ
変動観の
使
用
実
態
教科 ・領域教育専攻 言語系コース(国語) 林 秋 虹 E 研究の目的 多くの先行研究で指摘されるように、日本語 と閉じく漢字文化圏である中国人日本語学習者 にとって、日中同形語や漢語サ変動詞を習得す る際、母語による正の影響もあれば、負の影響 もある(庵2008、庵2010、李2006など)。特に、 自他両用の漢語サ変動詞に関しては、自他の区 別がない中国語を母語とする学習者にとって習 得が難しし、と考えられる。 これらの点について、先行研究においては、 主に意味的な側面を中心として、日中同形語も しくは漢語サ変動詞について研究が行われてき たが、日中間形の自他両用漢語サ変動詞の使用 実態に関しては、明らかにされていない。 本研 究では、中国人日本語学習者が漢語サ変動詞を 学習する際に必要とされる基礎的情報を提供す ることを目的として、以下の三つの研究課題に ついて、コーパスを用いて分析を行っt
Co ①日中間形の自他両用漢語サ変動詞は談話中で 動詞として用いられることが多いのか、 それ とも漢語部分が独立して名詞として用いられ ることが多いのか? ⑫莫語サ変動詞として用いられる場合、自動詞 として用いられることが多いのか、他動詞と して用いられることが多いのか? @洛詞、動詞として用いられる場合、それぞれ どのような物教が見られるか? また、上記の観長からの分析を通して明らか になった使用実態をふまえ、日本語!学習の際に 重要な投創を果たす辞書中の記述について考察 を行ニった。 指導教 員 永 田 良 太E
論文の構成 第l章研究の目的と方法 第 2章先行研究のまとめ 第3章 日中同形の自他両用漢語サ変動詞の使 用実態 第4章辞書の分析と考察 第5章 まとめと今後の課題 E 言語文の概要 第 I章では、先に述べた研究の目的およびそ れを達政するための研究方法について述べた。 第 2章では、先行研究に基づき、日中同形語 の定義を確認した後、日中同形語の習得および 漢語サ変動詞の習得に関する先行研究をまとめ、 残された課題を指摘した。 第3章では、日本語能力誤験1級に要求され る語葉から日中同形語を選別し、日中同形語の リストを作成した。その後、 『新望国語辞典』、 『日本語大辞典』、『明鏡国語辞典』、『岩波国語 辞典』、『新潮現代国語辞典』という 5種類すべ ての辞書で自他両用として認められる漢語サ変 動詞32語を「日中同形語リストJから抽出した。 その 32語を国立国語研究所によって開発され た「現代日本語書き言葉均衡コーノミス(少納言)J における「新聞コーパス (2001年...2005年、約 440万語)Jを資料として用いて検索を行った。 そのうちの高頻度上位10語 (f合併J、「減少」、 「再生J、「破壊」、「反発J、「復興」、「逆転」、「緩 和」、 「復活J、「声明J)について、 先に挙げた三 -185-つの観点から当該コーノミスを用いて分析を行い、 それぞれの語の使用実態を明らカヰこした。その 結果、 10語に共通する開敷と個別 の 矧 蜘明 ら かになった。 第 4章では、第 3章の分析結果をふまえ、中 国人日本語学習者が日本語学習の際に用いる日 中辞典