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酸素による動脈管収縮の機序

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Academic year: 2021

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氏 名(生 年月 日)

学 位 の 種 類

学 位 授 与 の 番 号

学 位 授 与 の 日 付

学 位 授 与 の 要 件

学 位 論 文 題 目

論 文 審 査 委 員

グ ホ ン 顧 虹

博 士 (医 学)

乙 第1506号 平 成 6 年11月18日 学 位 規 則 第 4 条 第 2 項 該 当 (博 士 の 学 位 論 文 提 出 者)

酸 素 に よ る 動 脈 管 収 縮 の 機 序

(主 査) 教 授

門 間

和 夫

(副 査) 教 授 宮 崎 俊 一, 細 田 瑳 一

唱 的〕

動 脈 管 は 胎 生 期 に 太 く 開 存 し て お り, 出 生 後 塞 も な く 閨 鎖 す る . 出 生 後 の 動 脈 管 の 閉 鎖 の 機 序 は 呼 吸 開 始 に よ る 血 液 酸 素 分 圧 の 上 昇 に よ る. し か し 動 脈 管 に 対 す る 酸 素 の 収 縮 作 用 の 機 序 は 未 だ に 解 明 さ れ て い な い. 一 方, 血 管 平 滑 筋 の 収 縮 は 心 臓 と 同 じ く 細 胞 内 カ ル シ ウ ム (Ca) に よ っ て 媒 介 さ れ て い る こ と カミ示 さ れ て き た . し か し 細 胞 内 Ca 濃 度 と 動 脈 管 の 収 縮 の 関 係 は 不 明 で あ っ た. 本 研 究 は, 動 脈 管 の 細 胞 内 Ca 濃 度 を 測 定 し, 細 胞 内 Ca 濃 度 に 対 す る 酸 素 の 影 響 を 調 べ, 酸 素 に よ る 動 脈 管 収 縮 の 機 序 を 解 明 す る こ と を 目 的 と し だ . 〔方 法〕 胎 生30日 (満 期3王臼) の 家 兎 胎 仔 か ら 動 脈 管 を 摘 出 し そ の 収 縮 張 カ を 測 定 し だ動 脈 管 平 滑 筋 細 胞 に Ca 感 受 性 蛍 光 色 素 fura-2を 取 り 込 ま せ, 細 胞 内 Ca 濃 度 の 変 化 を 測 定 し た細 胞 内 ア デ ノ シ ン 3 リ ン 酸(A T P) 濃 度 は 自 家 蛍 光 よ り 推 定 し だ A TP 感 受 性 カ リ ウ ム (K) チ ャ ン ネ ル は 低 酸 素 に よ る 低 ATP 濃 度 状 態 で 開 放 し て 過 分 極 を 生 じ る カミ, そ の 遮 断 薬 グ リ ベ ン ク ラ マ イ ド に よ り そ の 開 放 度 を 調 べ た

〔結 果〕

酸 素 投 与 に 伴 い 動 脈 管 は 収 縮 し細 胞 内 Ca 濃 度 は 上 昇 し た 細 胞 外 Ca が 無 い と き は 酸 素 に よ る 動 脈 管 の 収 縮 は 生 じ な か っ た 細 胞 外 K 濃 度 増 加 は 動 脈 管 を 収 縮 さ せ た Ca チ ャ ン ネ ル 拮 抗 薬 は 酸 素 に よ る 収 縮 と カ リ ウ ム に よ る 収 縮 に 対 し ほ ぼ 同 様 の 抑 制 を も た ら し た 3. 自 家 蛍 光 よ り 推 定 し た 動 脈 管 組 織 申 の ATP 濃 度 は 低 酸 素 状 態 で 低 く 酸 素 投 与 で 上 昇 し た. グ リ ベ ン ク ラ マ イ ド は 低 酸 素 下 で 動 脈 管 収 縮 を も た ら し た. 〔考 察 お よ び 結 論〕 1 酸 素 に よ る 動 脈 管 の 収 縮 は 細 胞 内 Ca 上 昇 に よ っ て も た ら さ れ, 細 胞 内 Ca 上 昇 は 細 胞 外 か ら 中 へ の Ca 流 入 に よ る. 2 K に よ る 動 脈 管 収 縮 は 細 胞 膜 脱 分 極 に よ る カミ 動 脈 管 収 縮 も 細 胞 膜 脱 分 極 に よ る と 考 え ら れ る. 3 低 酸 素 が ら 高 酸 素 に 変 更 す る と 細 胞 内 エ ネ ~レ ギ ー 状 態 が 変 化 し て A TP カミ増 加 す る. グ リ ベ ン ク ラ マ イ ド 淡 低 酸 素 下 で 動 脈 管 収 縮 を 生 じ た こ と は, 低 酸 素 下 で は ATP 感 受 性 K チ ャ ン ネ ル が 開 い て 過 分 極 の 状 態 に な っ て い る こ と を 示 す. 4. 以上 の 結 果 か ら 酸 素 の 動 脈 管 作 用 は 次 の よ う に 考 え ら れ る 低 酸 素 は 動 脈 管 の A TP 濃 度 を 減 ら し A↑P 感 受 性 K チ ャ ン ネ ル が 開 き 膜 を 過 分 極 さ 世 動 脈 管 を 弛 緩 さ せ る 酸 素 は A TP の 増 加 に 伴 う 膜 の 脱 分 極 に よ り Ca チ ャ ン ネ ル を 開 き, 細 胞 外 が ら 内 へ の Ca 流 入 を 増 加 さ せ 収 縮 を 生 じ る _ 648 一

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動 脈 管 は 胎 生 期 に 太 く 拡 大 し て お り, 出 生 後 に 収 縮 閉 鎖 す る 血 管 で あ り, 出 生後 の収 縮に は酸 素と プUス タ グ ラ ン デ ィ ン E カ 欄 与 す る こ と カ 渕 っ て い る. し か し 動 脈 管 に 対 す る 酸 素 の 収 縮 作 踊 の 機 序 は 不 明 で あ る. こ の 研 究 で は 兎 胎 仔 の 動 脈 管 を 取 り 出 しin Vitro で 酸 索 に よ る 収 縮 を 調 べ, そ の 際 の 細 胞 内 カ ル シ ウ ム, 細 胞 内 A ↑P A TP 感 受 性 K-chaΩnel を 調 べ た そ の 結 果, 酸 素 に よ る 動 脈 管 収 縮 で 細 胞 内 Caカ 増 加 し て い る こ と, こ の 増 加 は C 砧1㏄kα で 抑 制 さ れ る こ と 淡 判 明 し 花 さ ら に そ の 基 礎 に A T P 感 受 性 K-channe1 カミ関 与 し て い る こ と カミ判 明 し た. 動 脈 管 収 縮 の 機 序 を 解 明 し た 重 要 な 研 究 で あ り, 日 本 小 兎 循 環 器 学会 の 賞 を 得 た, 価 値 あ る 論 文 で あ る.

主論 文公 表誌

酸 素 に よ る 動 脈 管 収 縮 の 機 序 日 本 小 児 循 環 器 学 会 雑 誌 666-674頁 (平 成 5 年 発 行) 顧

門間 和夫

副論 文公 表誌

第 8 巻 第 5 号 虹 中 西 敏 雄 1) 家 兎 大 動 脈 の 収 織 細 胞 内 Ca 濃 度 に 対 す る ア シ ド ー シ ス の 影 響 一 発 達 に よ る 変 化 一 心 筋 の 構 造 と 代 謝 一1992 15: 419-424 (1993) 顧 虹, 中 西 敏 雄, 門 間 和 夫 2) H C O;一Dependent intrace11ular p H reg ω ation inthe prem at岨 e myOCar 砒 ㎜ (未 熟 心 筋 に お け る 細 胞 内 イ オ ン 環 境 の 調 節 機 構) Circ Res 71: 1314-1323 (1992) 中 西 敏 雄 顧 虹 瀬 口 正 史, Cragoe Jr EJ, 門 間 和 夫 一 649 一

参照

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