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構造用ステンレス鋼部材の局部座屈耐力と変形能力に関する研究 利用統計を見る

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構造用ステンレス鋼部材の局部座屈耐力と変形能力

に関する研究

著者 松下 吉男 学位授与大学 東洋大学 取得学位 博士 学位の分野 工学 報告番号 乙第87号 学位授与年月日 1996-03-11 URL http://id.nii.ac.jp/1060/00000130/

(2)

Uノ

構造用ステンレス

鋼部材の局部座屈

耐力 と変形能力に関する研究

平 成 8  年 3  月

(3)

1 ) 第1 章  序 論 1.1 2.1 2 ) 1.2  研 究 概 要 ………31.3 ステンレス 鋼 の 特 性 ………5 第2 章  部 材 の 最 大 耐 力 と 変 形 能 力 の 評 価 方 法 2.2  局 部 座 屈 を 伴 う 短 柱 の 最 大 応 力 度 ………11 2.2.1 H 形 断 面 短 柱 ……… … …12 2.2.2 閉 断 面 短 柱 ………13 2.2.3ウェ ブ の 有 効 幅 厚 比 ………14 1 ) H 形 断 面 部 材 ………14 2 ) 正 方 形 中 空 断 面 部 材 ………15 3 ) 円 形 中 空 断 面 部 材 ………162.3  部 材 の 最 大 耐 力 ………L……… ………17 2.3.1 部 材 のモ デル 化  ………………17 1 ) 鋼 材 の 応 力 − 歪 関 係 …………17 2 ) パラレルフラン ジモ デル ………………18 2.3.2 部 材 の 最 大 曲 げ 耐 力 ………………19 1 ) H 形 断 面 部 材 ………19 2.4  部 材 の 変 形 能 力 の 評 価 式 ………20 2.4.1モーメント 一 曲 率 関 係 ………21 2。4.2 変 形 能 力 の 評 価 式 ……… 27 2.5  局 部 座 屈 に 支 配 さ れ る 部 材 の 最 大 耐 力 と 変 形 能 力 ………37

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第3 章  部 材 実 験

3。1  序 … 3.2.2 3.3.2 3.4.2 4.2.1 4.2.2 4.3.2 …………39 56 95 5.3  正 方 形 中 空 断 面 部 材 ………156 5.3.1 短 柱 …………………156 5.3.2 柱 曲 げ 圧 縮 部 材 ……… ………157 5.4  円 形 中 空 断 面 部 材 ………162 ◇ 5.4.1 3.2  H 形 断 面 部 材 ………40 3.2.1 短 柱 圧 縮 試 験 に よ るCl,C2,C3 の 決 定 ………40 3.3  正 方 形 中 空 断 面 部 材 ………74 3.3.1 短 柱 圧 縮 試 験 に よ るCl,C2 の 決 定 ………74 5.4.2 柱 曲 げ 圧 縮 部 材 ………163 第6 章  結 論 6.1  建 築 構 造 用 鋼 材 と し て のステンレス 鋼 ………165  6.2 ステンレス 鋼 部 材 の 最 大 耐 力 と 変 形 能力 ………166 6.3  幅 厚 比 ( 径 厚 比 ) ◇ 参 考・ 3.4  円 形 中 空 断 面 部 材 ………104 3.4.1 短 柱 圧 縮 試 験 に よ るCi,C2 の 決 定 ………;………104

第4 章 予測値と実験値の比較

4。1  序 … … … …… 4。2 H 形 断 面 部 材 ……… ………125 ‥‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥‥ ‥128 128 31 7 付 録1  パラレルフラン ジ へ の 置 き 換 え ………173 付 録2  全 塑 性モーメント 馮、(A 秘 )、 変 形 ら((5 nc )…………176 付 録3 モーメント 一 曲 率 関 係 ……… ………181 付 録4 ステンレス 鋼SUS304 H 形 断 面 部 材 結 果 一 覧 …………………182 付 録5 ステンレス 鋼 構 造 部 材 の 架 構 例 ……… ………186 ◇ 論文要 旨( 和文・ 英文・ ◇ 研 究 業 績 ……… 4.3  正 方 形 中 空 断 面 部 材 ………135 4。3.1  最 大 耐 力 ……… …135 4.4  円 形 中 空 断 面 部 材 ………140 4。4.1 最 大 耐 力 ……… 4。4.2 変 形 能 力 ………… 5。1  序 ……… ‥ ‥‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥‥140 .142 ..145 ‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥145 ◇ 本 論 文 に 関 す る 発 表 論 文 ………199 200 .205

第5 章 幅厚比( 径厚比)制限

5.2 H 形 断 面 部 材 ………145 5。2.1 短 柱 ……… 5.2.2 梁 曲 げ 部 材 ………1465.2.3 柱 曲 げ 圧 縮 部 材 ………150

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構造設計の 目的は、 元来、 予想し 得る外力 に対して 安全な 構造を 確保し、 保証す ることであ る。 特 に高い耐 震性能を得 る ためには、 建物 の十 分な耐力を 確保す るこ と のみな らず、 構造物 のエネル ギー 吸 収能力 に期待す る必要 があ る。 近年、 技術の 進歩、 構造形式や 規模の変化 に応じて、 鋼構造 の設計体系 と安 全性 の評価体 系 がこ のよう なエネル ギー 吸収能力 を主 体 とし た ものに変 わ って きてい る。 19 7 5 年 の鋼構 造塑性 設計指針で は、 設計荷重 に荷重係 数( 安全 率)を 乗じ た終局荷重を 設定し、 その荷重 の大きさが主要骨 組みの崩壊荷 重以 下にな るよう に 部 材の 設計を 行 う ものとし てい る。 また、19 9 0 年 の鋼 構造 限 界状態 設計規準 ( 案)で は従来 の許容応力 度 設計 法にか わる 限界状 態設計法 が採用さ れてい る。 こ の設計法では、 終局限 界状 態と使用限 界状態に応じて 耐力 係数と荷 重係数を安 全率 としてい る。19 8 1 年 の新耐震 設計法 によって保有 耐力 の考え 方 が示 さ れ、 構造 特性係数( 瓦 )により 骨 組みと部 材の変 形能力を 設計 に取り 入 れて い る。 限 界状態 設計で も構造 骨 組みを 構成 す る部材 の塑性変 形能力 によ って構 造区 分を 設けてい る。 部材の構 造区分 として は、 板要素 の幅 厚比区 分、 梁 の細 長比区 分及び柱 の軸力 比と細長 比 の制限があり、 区分によ って塑性解析 と弾性解析 とに分けて 設計を 行う こ ととしてい る。 このよう に現在 の設計法は、 塑性変 形に立脚し た終局耐力 と変 形能力 の組 み合せ によって構 造物の安全 性を 追 求す るものであ り、 その基本 となる部 材の実験 データ を 得るこ とは重 要であ る。 近年、 設計の 合理化。 施工 の効 率化や耐久 性の向 上な どを 目的に、 新素 材・ 新材 料お よび新 工法 の開発 が進めら れており、 新たにそ の設計法を 確 立す る必 要が生じ てい る。 例え ば、 高張力 鋼やステンレス 鋼において もそ の材料の特 性に応じ た設計 法を 確立す る必要 があり、 建 築構造材 とし ての活 用が期待さ れる ところであ る。 ステンレス 鋼は炭 素 鋼に比べて 素 材の機械的性質 の みな らず、 物理的 性質、 耐食 性、 耐熱 やメンテナンスフリー、 意匠性な ど多 岐に わた って 異な って おり、 炭素鋼 の設計規準を その まま適用 す るこ とは 出来ない。 従って、ステンレス 鋼 の材料特性 を十 分把握し た上で、 構造材とし ての設 計規準を 確立する必 要があ り、 本研 究では 特に断面を 構成す る板 要素の 局部 座屈特性を 明 かにするこ とを 目的 としてい る。 研究 の対 象とし た素 材は、ステンレス 鋼で 最 も多 く使用さ れてい るオーステナイト 系 鋼S U S 3 0 4 と、 現在 開発 中の高 張力ステンレス 鋼SUS304N2 であ

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る。 断 面形 状はH形 断面、 正方形 中空断面及 び円形 中空断面であ る。 研 究の手法 は、 それぞ れの断面につ き、 短柱一 様圧縮試験を 行い、 断面を 構成 する板 要素 の幅厚比 と応力 上昇 率の関 係式を 統計処理 によ って求 め る。 次に、 こ の関 係式を 利 用して、 曲げ( 梁 )、曲げ圧 縮( 柱 )を受け る部 材の最大耐力 と変形 能力 を 予測す る。 さら に、 実験値と比較 す るこ とによ って 予測式 の妥当性を 検証す る。 そ して、 設計規準 が確立さ れてい る軟 鋼の限 界状態設計法による 幅厚比の構造区分と比較す るこ とに よって、ステンレス 鋼の構造 材料として の特性を 論じ る。 この研究の成果 がステンレス 鋼の構造 設計規準化へ の資料とな り、 建 築技術の発 展に寄与す ることを 願 う ものであ る。

&  D 瓦 j

弓  G み 7 ん  L £ 1

本論文で 使用する主な記 号

:部材 の全断面積佃n2) : パラレルフラン ジ断面 の片 側フラン ジ断面積卵2): H形 鋼フラン ジの断面積 卵2) : H形鋼ウェ ブの断面積 卵2) : 正方形 中空断面の外径(cm) : 正方形 中空断面の圧 縮領域 の平均的有効幅(cm) :H形鋼フラン ジ半幅(cm) : 正方形中空断面の有効ウェ ブ長さ(cm) : 円形中空断面部材 の外径(cm) : 構造特性係数 :ウェ ブの長 さ(cm) :H 形鋼の有効ウェ ブ長さ(cm) :ヤン グ係数(tf Icm2) : 塑性域に於け る鋼 の低減係数 :歪硬化 係数(び`/ロア2) : 許容応力 度を 決定す る場合の基準値(tf 7 cm'^) :ステンレス 鋼材 の基準強度(フラン ジ)(ぴ/cm2) :ステンレス 鋼材の基準 強度(ウェ ブ)(ぴ/cm2) :ステンレス 鋼材の基準強度(び゛/cm^) :せん断弾性係数(ぴ/cm2) : パラレルフラン ジモ デル の断面の中心間距離(cm) :断面2 次モーメント((m4) : パラレルフラン ジモ デル の断面2 次モーメント(an4): 支持条件, ポアソン 比によって 決まる係数 :部材長さ(cm) 肛  :スタ ブカラムテスト に於ける伸び(cm) 肛  :モーメント(tf'cm) Mp  :全塑性モーメント( び゛・cm) A伽  :軸力を 考慮した全塑性モーメント( ザ・cm)

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My  : 降伏 曲げモーメント( ぜ・cm) 肌   :部 材 の最 大モーメント( ぴ・ 耐 (Mu)e : 部材 の最 大モーメント の実 験値(tf ・ cm)= 鮪,(Mu) に 部材 の 最大モーメント の予 測 値(tf-cm) y   :軸力(び`)

?  Q S  &

Z /   W1 1

Zjpc a 町 aw 0 CO             CO 8ρ ¥ &  ε 心  み s £y :導入軸力(び`) :降伏軸力(び゛) :短柱圧縮試験 の荷重げ) :せん断力(び`) :応力上昇率 :応力上昇率 の実験値 :修正応力上昇率 :応力上昇 率の予測値 :正方形中空断面部材及び円形中空断面部材の板 厚(mm) :H形 鋼フラン ジの板厚(mm) :H形鋼ウェ ブの板厚(mm) :断面係数(cm3) : 全 塑性断面係数 卵n3) : 軸力を受け るとき の全塑性断面係数(cm3) : 座屈 パラメータ :フラン ジの座屈パラメータ :ウェ ブの座屈パラメータ :仕口の回転を考慮した部材の曲げ変形(cm) : 仕口の回転を 考慮しない部材の曲げ変形(cm) : 易 り こ対応す る弾性変形量(cm) :Mpc に対応する弾性変 形量(cm) :最大モーメント に達 したときの仕口の回転を考慮した変形 量{cm): 歪度(%) :歪硬化開始点 に於ける歪度(%) :素材の降伏点歪度(%) :スタ ブカラムテスト の降伏点歪 度(%) η  孕 リ  r y   π ρ  σ (70 びct 町  の びma χOyfOywaus(:フy φ 炉 θ :塑 性変 形 倍率 :塑 性変 形 倍率 実験 値 : 塑性 変 形 倍 率 予測 値 :板 座 屈 係 数 : ポアソン 比 : 円周 率 : 軸力 比 : 応力 度(tfl cm2) : 導入 軸 応力 度(tf 7 cm2) :平 板 の弾 性 座 屈 応力 度(び'/cm2) : パラレルフラン ジモ デル の 曲げ 応力 度(び`/cm2) :素 材 の 降伏 強度(ff lcm'2') : 素 材 の 引 張 強度(び/cm2) :フラン ジ材 の 降伏 強 度(tf ! cm2) :ウェ ブ材 の 降伏 強度(び`/cm2) :スタ ブカラムテスト の 最大 応力 度(tf 1 cm2) :スタ ブカラムテスト の降 伏 応力 度((f l cm2) :曲 率 : 部材 の変 形 角 : 部 材 の 回 転 角

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第1 :章 序  論

1. 1  研 究 の 目 的 鋼 構 造 の よ う な 靭 性 に 富む 材 料 で 構 成 さ れた 骨 組 み は、 降 伏 耐力 に 達 し た 後 終局 耐力 に 達 す る ま で か な り の余 剰 耐力 が あ る こ と は よ く知 ら れ て い る と こ ろ であ る。 し か し、 こ れ は塑 性ヒン ジと な っ た断 面 の 板 要 素 が 降 伏 し た後 も耐 力 を 失う こ とな く、 崩 壊 機 構 が 形 成 さ れ て 崩 壊 に い た る ま で 十 分 回 転・ 変 形 で き る こ と が 前 提 な っ てい る。 部 材 が 塑 性 化 す る と、 剛 性 が 低 下 す る ため 局 部 座屈・ 横 座 屈・ 曲げ ね じ り 座 屈 が生 じ や す く な る。 こ れ ら の現 象 が 発 生 す る と 曲げ 耐力 は 全 塑 性モーメント に 到 達 す る前 に 低 下 し たり、 た とえ 到 達 して も十 分 な 鋼構 造 の 特 性を 生 か す こ と が 出来 な く な る。 塑 性 設 計 指 針1)や 限 界 状態 設 計 法2)で は 特 に 局 部 座 屈を 誘発 す る 部 材 断 面 の幾 何 学 的 形 状 に 制 限を 設 け て い る。 近 年、 建 物 の多 機 能 化・ 多 様化 が 進 む な か で、 建物 の質 的 な 向 上 を 図 る 試 み が見 受 け ら れ る よ う に な っ て き て い る。 構 造 材 料 の 耐久 性、 施 工 性 の 向 上、 更 に 高 強度 化 や 経 済 性を 追 求 し て、 新 素 材・ 工 法 の 開 発 が 進 め ら れて い る。 鋼 構 造 で は 超々 高 層 建 築 物 も技 術 的 に は 可 能 にな っ て き た。 こ う し た 中 で、ステンレス 鋼 は そ の 意 匠性を 重 視 して 内 外 装な ど の化 粧 材 とし て 使 用 す るニー ズが 高 ま っ て い る。 し か し、 梁 や 柱 な ど の構 造 材 料 と し て は、コスト 高で あ る こ と、 構 造 安 全 性 が 建 築 基 準 法 で認 め ら れ てい な い た め 基 準 法 第3 8 条3) の 規 定 に よ り、 そ の 都 度 個 別 認 定 の 取 得 が必 要 と な る こ と 等 に よ りこ れ ま で はあ ま り 使 用 さ れ て い な か っ た。 ステンレス 鋼 は、 高 耐 食 性、 高延 性、 低 熱 伝 導 率 な ど炭 素 鋼 よ り 優 れ た点 も多 く、 構 造 材 料 と して 利 用 で き る可 能 性 は 高い。 特 に塑 性 域 に お け る 応力 上 昇 率 や変 形 能 力 が 優 れ て お り、 材 料 の 応 力 − ひず み 関 係 が 炭 素 鋼 の そ れ と 著 し く異 な っ て い る。 従 っ て 炭 素 鋼 で 得 ら れ た 知 見を そ の ま ま規 準 式 に 採 用 す る こ と は で き な い。 こ のよ う な こ と か ら、 ま ず、ステンレス 鋼 の機 械 的 性質 を 十 分 把 握 し、 構 造 部 材 と して の 耐力 や変 形 能力 の基 礎 的 資 料を 基 に そ の 性 能を 評 価を す る 必 要 が あ る。 曲 げ お よ び 曲 げ と 圧 縮を 受 け るステンレス 鋼 部 材 の 終 局 耐力 と変 形 能 力 は、 炭素 鋼部材同様、部材を構成する板要素の局部座屈挙動、部材としての荷重面内の変形挙 動 お よ び 面 外へ の 横 座 屈 あ るい は 曲 げ ね じ り 座屈 に よ っ て 支 配 さ れ る。 こ れ ら の 現 象 は 互い 鋼部 材同 様、 部 材 を 構 成 す る板 要 素 の 局 部 座 屈 挙 動、 部 材 と し て の 荷 重 面 内 の変形

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に連成する場合 があ るが、 横座屈 に対 して は十分な拘束を 与え るかまたは細長比制 限を 設けること によって 個別に対応す るこ ととし、 局部 座屈によって 決ま る変形能 力 か面内変形能力 のう ちいず れか小さい方 の値で部 材の変形能力を 評 価するのが現 実的な 解決方法 であ る。 本論文 では局部座屈 後の最 大耐力 と変 形能力を 評価す る。ステンレス 鋼は降伏以 降での応力 上昇 や一 様伸びが大きいため、 炭素 鋼に比べて局部 座屈 が発生した後 も 耐力 上昇 が大きくな る。 板 の塑 性座屈値に関して は増分理 論による解、 全歪理論 に よる解、 これ らの修正解、 等 があ るが十分実験値を 説明でき るもので はない。 また、 断面を 構成す る板 要素はお 互い に拘束したり して、 これ らの相互作 用を 考慮し た理 論 解は現段 階で は見い 出すこ とはで きない。 ましてや局 部座屈 後の最大耐力 や変 形 能力を 理論的に解析す ることは不可能であ る。 従 って 実験によってこ れらを 評価す ることとし た。 本研究の目的は、 断面形状( H形 断面、 正方形 中空断面、 円形 中空断 面)と素材 の応力 −ひずみ関係 の異な る材料種別(SUS304、SUS304N2、 冷間 成形 部 材)を 実 験の対象としており、 こ れらの最大耐力 およ び変形 能力 と断面構成 要素であ る 幅厚 比( 径厚比)との関係を 明らかにすることであ る。 1 2  研 究 概 要 構造物 の耐震 設計は、 部材の 強度 と変 形能力 がその 重要な 構造要素であ ること、 そして、 こ れらは 素材の応力−ひずみ特 性や部材を 構成してい る板要素の局部座屈 現象に 大きく依存してい るこ とが知られている。 鋼構造物の 局部座 屈後の研究は数多 く行 われているが、 これらは局部座屈現象 が 部材の崩壊形式 とな るような場合を 想定し、 素 材の応力−ひずみ関係や降伏比、 部 材の最終成形状態や断面形状およ び部材の断面を 構成する板要素の幅厚 比(径厚比) を パラメータ とし たものであ る。 加 藤、 西山4) は純圧 縮力を受 ける 閉断 面短柱部材 の応力 上昇 率を、 幅厚比・ 鋼素 材特性( 剛一塑性流 れ一歪 硬化タイ プ、 剛一歪硬化タイ プ) を パラメータ として統 計的に求めた。 ま た、 呉、 加藤5) はH 形断面 のフラン ジとウェ ブの連成 作用 によ って、 局部 座屈に及ぼす影響を、 両者の 幅厚 比の組み 合せによって統計 的に評価してい る。 さら に、 加藤6)7)は軟 鋼と高張力 鋼につき、 短 柱 の局部座屈耐力 の統計的評価値 に基づい て、 断面 の幅厚比と曲げおよび曲げと圧 縮を 受け る部材の塑 性変形 能力 と の関係式を 提示した。 鈴木、 桑村8)はウェ ブがフラン ジに与え る座屈拘束効果を 評価し、 H 形断面柱と しての局部 座屈 耐力 に対す る推定式を 求めた。 さらに、 単純支持部 材の一端に曲げモーメント が作用す る場 合の梁 と梁一柱 の局部座屈 耐力 と変形能力 に関す る推定式 を 求めた。 また、 桑村9)は降伏比の異なる 高張力 鋼を 用い たH形断 面短柱 の終局強度 と変形能力 につい て 実験を行い、 降伏比 の低い 高張力 鋼の方が応力 上昇率・ 塑性率・エネル ギー 吸 収能力 と も高いことを示 した。 山田・ 秋山・ 桑村lO)は、 箱形断 面鋼部 材の製造方法( 溶接組立、ロール 成形、 プレス 成形) 別 の短柱 圧縮挙動を 示した。 し かしこ れらは殆ど が炭 素鋼でステンレス の研究は文献19) だけであ る。 本論で対 象にしたステンレス 鋼部材は、 H 形断面部 材、 正方形 中空断面部材およ び 円形 中空断面 部材で、 各 々S U S 3 0 4 製 とSUS304N2 製であ る。 また、 炭 素鋼 SS400 につ いて は既往 の文献を 引用し たり、 実際に実験を 行ってそ の結果 をステンレス 鋼 と比較す る。 各章の概要は以下 の通りであ る。 第1 章では、 研 究の 目的 と概要、 本 論の要点並びにステンレス 鋼の特性を 挙げ、 構 造材料 としての利点 と欠点を 炭素鋼と比較し た形で述べてい る。

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第2 章で は、 短 柱 部 材 が 一 様 純 圧 縮力 を 受 け た と き の 最大 応力 度(^。 と そ の と き の 降伏 応力 度is cry)と の 関 係を 応力 上昇 率(S =OulsOy )で 表 し、 こ れ と 部 材 を 構 成 す る 板 要 素 の 幅 厚 比( 径 厚 比 )と の関 係 式 に つ い て 示 す。 そ し て、 曲 げ お よ び 曲げ 圧 縮を 受 け た 部 材 に こ の 関 係 式を 適 用 し て、 部 材 の局 部 座屈 後 の 最 大 耐 力 と変 形 能力 を 予 測す る。 そ の方 法 は、 曲 げ お よ び 曲 げ 圧 縮 を 受 け る 部 材 が 座 屈 し な い もの と し て、 部 材 内 最 大 曲げモーメント と 塑 性 変 形 角 の 関係 を 最大 応力 点 の縁 応 力 を 媒 介変 数 と して 表す。 こ の と き 部 材 は2フラン ジ断 面 に 置 き 換え、 材 料 の 応力 −ひ ず み関 係 は 剛 一ひず み硬 化 型 にモ デル 化 し て 単 純 な 数 学 解 とし て 与え て い る。 こ の 最 大 曲 げモーメント と 塑 性変 形 角 の 関 係 式 の最 大 縁 応力 度 と短 柱圧 縮 試 験 の 座 屈 最 大 応力 度 とを 等値 す る こ とに よ っ て 部 材 の最 大 耐 力 と塑 性 変 形 能 力 を 予 測 す る。 第3 章で は、 部 材 実 験 の概 要 と 結 果 を 示 す。 H 形 断 面 部 材 で は 素 材 試 験、 短 柱 圧 縮 試験、 曲 げ( 梁 部 材 ) 実 験 お よ び 曲 げ 圧 縮( 柱 部 材 ) 実 験 に つ い て 述 べ る。 正 方形 中空 断 面 部 材 と 円 形 中 空 断 面 部 材 で は 素 材 試 験、 短 柱 圧 縮 試 験 お よ び 曲げ 圧 縮( 柱部 材 )実 験 に つ い て 述 べ る。 素 材 はステンレス 鋼S U S 3 0 4 とS U S 3 04 N 2 の2 種類 で あ り、 正 方 形 中 空 断 面 部 材 につ い て は炭 素 鋼s s400 に つ い て も実験を 行 い こ れ らを 比 較 す る。 第4 章 で は、 第2 章 で 示 し た 部 材 の 最 大 耐力 と 塑 性変 形 能力 の 予 測 式 に、 第3 章 で 求 め た 短 柱 圧 縮 試 験 の 座 屈 最 大 応 力 度 と 幅 厚比( 径 厚 比 )と の 関 係 式 を 用 い て 部 材 の最 大 耐 力 と 塑 性 変 形 能力 の 予 測 値を 求 め、 部 材 実 験 値 と比 較 し て 予 測式 の 妥 当 性を 検証 す る。 第5 章 で は、 第4 章 で 検 証さ れ た 応力 上昇 率 と 幅厚 比( 径 厚 比 )の 関 係 式 か ら、 実 用 設 計に お い て 要 求 さ れ る部 材 の変 形 能力 を 示 す3 つ の 幅 厚比 区分 に 対 す る限 界 幅 厚 比を 提 示 す る。 文 献2 )に 準 じ、 塑 性 変 形 倍 率η(du 7 dp−1、 ま た はdu/ ら −I ) の 値( P −I:η=4.0、 P − n:Tj=2.0、 P − Ⅲ:η=0 )に対 し そ れ ぞ れ の 幅 厚比 ( 径 厚 比 )制 限式 を 求 め る。 さ ら に、 こ の 制 限 式 に 本 実 験 で 使 用 し た 材 料 の機 械 的性 質 を 代 人 し て、 対 象 断 面 を 構成 す る 各 板 要素 の 限 界 幅 厚 比を 示 す。 第6 章 で は 結 論 と し て、 建 築 構 造 用 鋼 材 と して のステンレス 鋼 の各 種 特 性 を 述 べ 部 材 の 最大 耐力 と塑 性変 形 能力、 さ ら に 塑 性 変 形 能 力 に 応 じ た 幅 厚 比( 径 厚比 )制 限 の総 括 を す る。 3 ステンレス 鋼 の 特 性 ステンレス 鋼 を建築用材 料と し て一般に 使 用 す る よう に な っ た の は そ れ ほ ど 古く は な く、19 5 8 年 に薄 板を量産 で きるよ う に な っ て か ら で あ る。ステンレス は、クロム (約1 2 % ∼3 2 %)とニッケル を含んだ 鉄 系 の 合 金 で、 大気 中 で酸 化 するこ と に よ って 表 面 に 保 護 皮 膜(不 動 態 皮 膜)を形成 し、 耐食性に優 れた性 質を持 って い る。 ま た、 耐 久 性、 強 度、 耐 熱 性 や 意 匠性 に も優 れ、 高級 なイメー ジを もった材 料と し て も注 目 さ れ て お り、 現 在 で は需 要 量 も急増 し てい る。 建 築 分 野 で の 用 途 と し て は、 内 外 装 材、 屋根 材、 防 災 設備、 配 管 や金物 などで 幅 広 く 使 わ れ て い る。 こ れ ら は、 ほ と ん ど が薄 板 や管 を 使 用 して お り そ の鋼 類 は 用 途 に応 じて 様 々 で あ る。 こ の よ う に、 生 産 量 が 増 加 し、 新 し い 製造 技 術 や 設備 の 開発 に よ って 品 質 向 上 やコスト ダウン が達 成 さ れて き た。 構 造 材 料 と して 使 用 す る 場 合、 建 築 基 準 法 に そ の規 定 がな い の で、 個 別 認定を 必 要 と す る。 こ こ で は 構 造 材料 に 適 し た 鋼 種 や、 そ の 性質 に つ い て、 炭 素 鋼S S 4 00 と 比 較 し な が ら 整 理 す る。 1 )ステンテス 鋼 の分 類 ステンレス 鋼 を 成 分、 金 属 組 織、 及 び 硬化 性 で 分 類 す る と 表-1.1 11)のよ う に な る。 ま た、オーステナイト 系ステンレス 鋼 と S S400 の化 学成 分12)の比 較 を 表-1.2 に 示 す。 表 中 上 欄 はJ I S 規 格 で定 め ら れ た上 限 値 で あ り、 下 欄 は一連 の実験 で 用 い たミルシート の値 で あ る。 ステンレス 鋼 は 大 別 し て1 3クロム 鋼(S us 4 1 0 系)と1 8クロム 鋼( SUS 4 3 0 系 )及 び1 8クロムー8ニッケル ( SU S304 系)の3 種 類 が あ る。 こ れ ら は 結 晶 の違 い に よ り、マルテンサイト 系、フェライト 系、オーステナイト 系 と な り、 硬化 性 に 違 い が 生 じ る。 オーステナイト 系ステンレス 鋼 は冷 間加 工 す ると 硬化 す る。 こ れを 利 用 し てハー ド材 と し て 使 用 さ れ る こ と があ る。 ま た、クロム、ニッケル 以 外 の 元 素を 添 加す る こ と に よ り 強 度、 耐 食 性、 耐酸 性 を 向 上 す るこ と がで き る。 こ の 添 加 元 素 と してモリ ブ デン (MO )、 銅( C U)、チッ 素( N )、ニオ ビウム (N b )、チタニウム (Ti )な ど が あ る。 SUS304N2 はMn, N, N b を 添 加 して 強 度を 高 め た 材 料 で あ る。

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表-1.1ステンレス の分 類 分   類 クロム 系ステンレス クロムニッケル 系ステンレス 成   分 金 属 組 織 硬 化 性 1 3 %クロムマルテンサイト 焼 き 入 れ 硬 化 性 1 8 %クロム フェライト 非 焼 き 入 れ 硬 化 性 1 8 %クロム・8%ニッケル オーステナイト  加 工 硬 化 性

主 な 鋼 種 SUS410 SUS430 SUS304,SUS304N2,SUS316

表-1.2  素 材 の化 学成 分 種  類 C  Si  Mn   P   S   Ni  Cr   Mn  N  Nb %   %   %   %   %   %   %   %   %   % SUS304 0.08  1.0  2.0  0.045 0.03  8.0  18   −    一    一 ∼   ∼ 以 下  以 下 以 下  以 下  以 下 10.5 20 0.05  0.57  0.83  0.029   0.02  8.53  18.26 SUS304N2 0.08  1.0   2.5  0.045   0.03   7.5   18     −   0.15   0.15     ∼   ∼     ∼ 以 下 以 下  以 下 以 下  以 下 10.5 20    0.3 SS400 −   −   −   0.05   0.05   −   −   −   −   − 2 )ステンレス 鋼の物性、 機械的特性、 一 般耐食特性 ステンレス 鋼と炭素 鋼SS400 の物 理的性質、 機械的性質 および耐食性につい て表-1.3^3)に示す。クロム 系ステンレス 鋼は溶接が極めて難 しい ため、 建築構造用 には適さない。 従って、 今後 は建築構造用材料に適したオーステナイト 系ステンレス 鋼につ いて述べ る。 現 在、 建築用 にはオーステナイト 系ステンレス 鋼 が最も多 く使われている。ステンレス 鋼S us 3 0 4 は、 熱 伝導率が炭素鋼に 比べて約1 /3 と小さい ため、 耐火 性能 が優れてお り耐火被 覆が不要となる。 ちな みに炭素鋼のFN 鋼( 耐火 鋼)より は遥かに 優れてい る。 熱 膨張率は約1.5 倍と大き くな ってい るため局部的な 加熱や 溶接加工では熱 がこ もり、 ひず みが大きくな る恐 れがあ るが、 磁性はな く、 溶接性 に優れている。 機械的 特性は炭素 鋼に比べ引張 強さ、 伸び率と もに大きく、 延性お よび靭性に富 んでい る。 更 に低 温域、 高温域と も強度特性は良好に保持 される。 図 一1.1に本研 究で使用し たSUS304. SUS304N2 ,STKR400 の 応力 −歪関係と、 炭素 鋼 SS400 の代表的な応力 −歪関係を 示す。 また、 表-1.4 に文献14 )のステンレス 鋼の機械的性質を 示 す。 こ れらに よると、 降伏耐力 近 傍の応力 −歪関係は、S U S 3 0 4 及びS U S 3 04 N 2 には明確な 降伏点 が見 られな い。 こ のように降伏滑り棚 がな く、 降伏後直ち に歪硬化域に入 るバイリニア 型であ るため、 炭素 鋼のそれとは異な ってい る。 また、 図-1.1 に示し た一 様伸び( ▽ 印)や降伏比( 表-1.3)につ いて も炭 素鋼のそ れとは 大きく異なり、 弾性お よび非弾性域におけ る柱 の曲げ 座屈、 梁 の横 座屈、 断面構成 要素の局部座屈特性 な ど炭素 鋼の知見を そのまま使用 出来ない ことが窺え る。 一般耐食特性は、S us 3 0 4 の耐 候性、 耐酸性お よび耐アルカリ 性な どが優 れ てい る。 3 )ステンレス の成形特性 ステンレス 鋼 は、 通常全て熱 処理を 施して使用さ れる ものであ る。 そ の場合、 熱 処理 条件( 焼人、 焼戻、 焼 鈍、 固溶化処 理)や加熱 温度 によって 機械的性質が 異な る。オーステナイト 系ステンレス 鋼S U S 3 0 4 は1 0 1 0 ∼1 1 5 0 度で加熱し 急冷した もので、 降伏耐力 が2 6 kgf/mm2、 引張強さ6 0 kgf /mm^、 伸 び60 %と なっており、 低降 伏比と 優れた靭性を もって い る。ステンレス 鋼の成形加工は比較

(12)

的容易 だが、 大きな歪 硬化を受 けるため機 械的性質に差 が生じ る。 従 って冷間加工 後は固溶化熱処理を施 す必要があ る。 円形 中空断面部 材で はこの方法 により機 械 表-1.3 ステンレス 鋼 の主 な 材 料特 性 鋼   種 マルテンサイト系 鋼 sus 410 フェライト 系 鋼 sus 430 オーステナイト 系 鋼 sus 304 炭 素 鋼SS400 物 理 的 性 質 比  重 (s ノ cm^) 線 膨 張 係 数 (*1 ) 熱 伝 導 率 (*2 ) 比  熱(cal/g.゜C) 磁  性  7.7 9.9 0.0590.11 有  7.710.4 0.0620.11  有  7.917.3 0.0390.12 無   7.8 11.2 0.12 0.1  有 溶   接   性 困   難 良 優 優 機 械 的 性 質 弾 性 率 ( ×10'tf/(ァ2 ) 降 伏 耐 力 (tf/cァ^ ) 引 張 強 さ (tf/cm^ ) 降 伏 比 伸 び   ( % ) 耐 低 温 性 耐 高 温 性   2.04 2.8 5.2 0.53 25 不   良600^  2.04 3.1 5.6 0.5527 不  良550 °C    1.97  2.6  6.0   0.43   60  <-200^ (遷 移温度なし)  700 °   2.10  2.8   4.4   0.64  28  -45 °C 靭性低 450 °C 般 耐 食 性 耐 候性 耐塩 化 物 腐 食 性( 孔 食) 耐塩 化 物 腐 食 性( 応 力) 耐 <60 % 硝 酸 耐   硫  酸 耐   酢  酸 耐アルカリ 性 水  素  脆  性 フェライト 系 鋼 に 劣 る 不   良  優  良 不  良 不  良  良  大 オーステナイト 系 鋼 に 劣 る 不  良  優  良  不  良  良  良  大   優  良 不  良  優 不 良 ∼ 優  優  優  無 *1: ( ×10-'' / x: ) *2: (cal/cm・s・ ゜C ) 的性質を 復元す るこ とが出来るが、 正方形 中空 断面部材で は冷間成形の ままとなり 歪硬化 の影響が残る。 SUS304N2 は、 炭素鋼のSM4 9 0 相 当の耐力を 期 待し て、 現 在開発中で あり、 未だ汎用化 されていない。 従って 成形 方法も確立されておらず、 本研究で使 用し た試験体 も、S U S 3 0 4 の試験体と その成形方法が異な る。 10 9 8 7 ︷1 こ ︸ ︶  ゛ 6 5 4 3 2 1 0 / / , ‥/ / ’ ・   ’ツ   / / '/ 一  ” ぐ . て く y 一11  y・ 一    ・ y 一    ・ y … … …i. 一 __ _ 又 _  ̄T  ̄        \ … … … … ………orT./ ゝA…… …… ノ ∧ ☆ 二U ≫_HJi^Wで 二 斗 白半 半 □SiS3 聊^:: 言 言二 言 二:Cy&iiミ入八① 二 丿 ::::::ダフ:y ふ::::ト:::・j.:::.tJ!<J: .V?Vr:・:・x::ト:::ミ:'::: 六 大t ヶ大 白STK ↓R4 卯 ○= 0 10 20 30 図 一1.1 素 材 の 応力 − 歪 関 係 40 表-1.4 ステンレス 鋼 の機 械 的 性質14 ) 50  ε ( %) 60

鋼 種

降 伏 強 度(kg/mm^)

引 張 強 さ

(kg/mm2 )

一 様 伸 び

(X)

降 伏 比

SUS304

31 ' 〉

61

45

o。51

SUS304N2

38 D

73

38

0.52

SS41

27 2 )

43

22

0.63

SM50

38 2 )

54

18

0.70

1)0.2Xオフセット 耐力2

)下 降伏点

(13)

第2 章 部材の最大耐力と変形能力 の評価方法

2。1  基 本 概 念 曲げ および曲げと圧 縮を受 ける鋼部 材の塑性変 形能力 は、 荷 重面外へ の横座屈 挙 動、 荷重面内 の変形挙動お よび局部座屈挙動によ って 支配される。 こ れらの内、 曲 げ ねじり 座屈に対して は、スラ ブや小梁などで 十分な拘束を 与える かまたは細長 比 制限を 設けてそ の挙動が先行しない ようにす る。 また、 荷重 面内の変 形挙動( 付加 曲げによる面内不安 定 )は別個に取り扱う ものとし、 板要素 の局部座屈現象 によっ て塑性変 形能力 が決定さ れると言う観点 にたって部 材の最 大耐力 と変 形能力を 評価 す る。 板要素 の弾性 座屈の理論 解は求め られてい るが、 塑 性域において は未だ求め られてお らず、 部材 の局 部座屈 挙動に至 っては その理論解を 求め るこ とは極めて困 難であ る。 しかし、 変形能力 という観点 からは局 部座屈 挙動 が極めて重要であり、 こ れを 除いて論ずること はできない。 本研究で は部材の最大 耐力 と変 形能力を 評 価す る方 法として、 まず、 比較 的容易 に導くことのでき る短 柱圧縮試験によって板要 素の局部座屈 挙動を 把握す る。 これ は断面を 構成す る板要素の相互作用、 例え ばH 形鋼で はフラン ジの局 部座屈をウェ ブが拘束し、 逆 にウェ プの局部座屈をフラン ジが拘束す るとか、 また、 閉断面部 材 においては座屈モー ド( 伸張型モー ド、 不 伸張型モー ド)と関係す るので 実験 によっ て 求め ることになる。 こ の結果求めた応力 上昇 率と 幅厚 比( 径厚比 )の関係を、 曲 げ および曲げと圧 縮を受 ける部材に適用し、 局部座屈を 伴う 部材の最 大耐力 と変 形 能力を 評価する。 このような ことから本章で はこ れらの評価式を 提案 し、 後 に求め る部材実験結果 と比較し検証す る。 以下 にその評価方法 の概念を 述べ る。 軸力( 零を含 む)と曲げを 受 けるステンレス 鋼部 材の最大曲げモーメント と塑性変 形 の関係を、 最大応力 点 の縁応力 を媒 介変 数として単純な 数学式で表す。 その際、 全 塑性モーメント と断面積が原断面部材と等しくなるような パラレルフラン ジモ デル に置き換え る。 また、ステンレス 鋼素 材の応力 −歪関係を 剛 一歪 硬化型 にモ デル 化 する。 一方、 幅厚比を パラメータ とし た一連 の短柱圧縮試験(スタ ブカラムテスト )を 行 っ て座屈最大 応力 度と 幅厚比( 径厚比 )の関係を 統計的手法 によって求め る。 そして、 この座屈応力 度 と部材に生じ る最大縁応力 度を 等値す る事 によって 部材の最大耐力 と塑性変 形 能力を 予 測する。 即 ち、 部材内最大応力 度 が座屈崩 壊強度 に達した時 の 部材耐力・ 塑 性変 形 量を 求めることを 意味す る。 2 2  局 部 座 屈 を 伴 う 短 柱 の 最 大 応 力 度 H 形断 面部 材、 正方形 中空 断面部材の断 面を 構成す る板 要素を1 つ の平 板とし たときの弾性座屈応力 度CT釧ま一 般に(2.1)式で表 される。 Orr = 言 ≒(b) K: 板 座 屈 係 数 £: 弾 性 係 数 y : ポアソン 比 r :平 板 の厚 さ j : 平 板 の 幅 こ れを 非 弾性 局 部 座 屈 耐力 に 拡 張 す ると(2.2)式 で 表 さ れ る15 )。 ら, = 迂r(会)2 k: 支持 条件, ポアソン 比によって決 まる係数 Er: 塑性 域に於ける鋼 の低 減係数 また, 円形 断面 の弾性 局部座屈 応力 度 妬rrは一般 に(2.3)式で表 され る。

一 叫 刳

D: 部 材の外 径 こ れを 非弾性局部 座屈耐力 に拡 張すると(2.4)式で 表され る。 o. =k ’E{A (2. 1) (2.2 ) (2.3 ) (2.4) 非弾性域ではん(k' )Er 共に塑 性歪 に依存し理論的に求め難い。 このため短柱圧縮 試験に よって、 板要 素の 幅厚比( 径厚比)と局部座屈 耐力 との関係式を 統 計的手法 によって求め る。 そ して、 曲げ及び曲げと圧 縮を受 ける部材にこの関係式を 修正 し た形で適用 させ、 こ れらの最大耐力 を 予測する。

(14)

2.2.1  H形 断面短柱 H 形鋼は、フラン ジとウェ ブがそ れぞれの局部 座屈に対して 拘束材あ るい は誘発 材として 作用す る。 従 って、 こ れら 相互の連性作 用が部材の局 部座屈 に及ぼす影響 を、 それぞれの板要素の 幅厚 比を パラメータ として求める。 その手法 として、 まず、 短柱圧 縮試 験を 行い、 純 圧縮を 受 ける部材の応力 上昇 率S の実 験式を 統計 的手 法に よって求める。 ここで応力上昇 率とは、スタ ブカラムテスト の最 大応力 度CTuと 降伏応力 度s ら との比 _ £iL. s − ぶOy で 定義さ れ、 得られ た実験式 は、 局部座屈を 伴う梁およ び梁 一柱の最 大耐力 の評価 におい て基礎的な資 料として用いら れる。 H 形断面の幾何 学的形状を 図-2.1 に示す。 b  わ, こ ¬  ̄ ¬ ` <ヽ 、 - ^ ≒ A

t 

丿四

図 一2.1 断 面 形 状 また、 素 材の機械的性質 の無次元化として は、 素材の弾性 係数E、フラン ジの降 伏 強度 町 およびウェ ブの降伏 強度(騨 とす る。 フラン ジの座屈パラメータ ≪/とウェ ブの座屈パラメータ み はそれぞれの断面形状 と素材の機械的性質 によって無 次元化さ れ、応力 上昇率Sは座屈 パラメータ の関数で 表 される。 5 =-2^- =/( ≪/, aw)  sOy (2.5) ≪/ ゛ αw = I 一 S

(汀

(ヅ

B」

1-aw ∇ 司 − 一 図-2.2  断 面 形 状 びy

(i) =べ訃

し七

(2.6) (2.7) (2.8 ) (2. 9 ) £ Oyw 、町 :スタ ブカラムテスト の応力 −歪関係 より 求めた降伏 強度(0.1% off set値) £ :ヤン グ係数(tf/a≪2) Oyf:フラン ジ材 の降伏 強度(tf/an2) CJyw:ウェ ブ材の降伏強度 (tf/a≪2) 応力 上昇 率の逆数l/S と、 座屈パラメータ の逆 数I/a/、1/ ら との間に(2.8)式の ような 線形関係 が成り立つ ものとしてG、Co、C2 を 重回帰分 析によって求める。 =Ci 十C2 −^ 十G 町 2.2.2  閉断面 短柱 正方形 中空断面部 材と円形 中空断 面部材の形状を図 一2.2に示 す。 「 正方形 中空 断面部 材の非弾性局 部座屈 は、 一辺 の長さj を 板 幅とした耐力 式(2.2) 式で表さ れる。 応力 上昇 率はスタ ブカラムテスト の最 大応力 度O。 と降伏応力 度、 碍 との比s= (OulsOyで定 義さ れ、 座屈パラメータ aとの関係で表すと(2.9) 式にな る。 S =-^^- =k^ 匹

(15)

a = £-ay

(2.10) 、町 :スタ ブカラムテスト の応力 −歪関係より 求めた降伏強度(0.1 %offset値 ) 吟 : 素材 の降伏強度(0.1% off set値 ) £ : 塑性域における鋼の低減係数 円形中 空断 面 部 材 の非 弾性 局 部座 屈は、D を 外 径 とし た 耐力 式(2.4 )式で 表さ れ、 応力 上昇 率siま、 座屈パラメータ a の関数として次式で表さ れる。 5 =^ −= た sCfy a =

(-) =べ訃

(2.11) (2.12)

応力上昇率の逆数1/5 と、 座屈パラメータ

の逆数I/a との間に(2.13)式のよう

な線形関係が成り立つ ものとしてG、lC2を回帰分析によって求める。

2 2 1 − S =Ci 十C2 1 − α

3ウェ

ブの有効 幅厚 比

(2.13) 1)H 形断面 部材 曲げおよび 曲げ 圧縮を受 ける部 材は、ウェ ブに生 じる応力 分布が 傾斜 しており、 均 等圧縮応力を受 ける部 材より有利 とな る。 従 って、 純圧 縮を受 けた とき の応力 上 昇率を 修正して部材 の最大 耐力 に応用す る。 し かし、 この応力 勾配 の効果は 未だ量 的に解明さ れていない ので次のような方法に よりウェ ブの 幅厚 比で反 映す る。 図 一2.3により 全塑性状態において塑性 中立 軸を 求 め、 そ の圧 縮側を 有効ウェ ブ長さ 心として(2.14)式15)より 求める。 ただし塑性 中立軸 が引 っ張り 側フラン ジに達す る場合は修正しない。 ゐ =j−2 十X =

ト ま]白 洲

ρ: 軸力 比 伽/(lAfOyf +λO .)} y: 軸力 Af:フラン ジの断 面積 Aw:ウェ ブの断面積 Oyf:フラン ジ材 の素材 の降伏 強度OT。:ウェ ブ材 の素 材の降伏強度 心 b ‘b に ¬  ̄ ¬

図 一2.3 H形 断面部材ウェ ブの有効 幅 修正応力 上昇 率& は(2.7)式 の刺こ(2.14)式 のゐを 代入して求め る。 生 馬Z =Ci 十C2 1 -a ヽf( ら)。 = 旦  町 十C3

(球

(2.15) (2.14) 1 ら)。 2 )正方形中 空断面部 材 正方形 中空断面部 材におい て も、 両 側のウェ ブに生じ る応力分布 が傾斜しており、 均 等圧 縮応力を受 け る部材より有利 とな る。 従って、(2.13)式を 修正 して部 材の最 大耐力 に応用する。 図 一2.4に より 全塑性状態において塑性 中立軸を 求め、ウェ ブの

(16)

圧縮側領域 と純圧 縮要素(フラン ジ)との平均的値 として 有効 幅厚比(Be It) を(2.16)式16 )より 求め る。 0.5 ≧ρ ≧0 & -s e わ 十2)e-3i J7 2 一3 -2//0.5 +ρ)+わ 2b 3r −1)(i +ρ) 1。0 ≧p > 0.5 : B. =B 瞬

良い

図 一2.4 正 方 形 中 空 断 面 部 材ウェ ブの 有 効 幅 修 正 応力 上 昇 率& は(2.13 )式 と(2.16 )式 よ り 次 式 で 表 さ れ る 1-& =Ci +C2 丘 £

ダ

○ (2.16) (2.17) 3)円形中空断面部材 円形中空断面部材 も曲げ及び曲げ圧縮を受 け るとモーメント 勾配 が生じ、 純圧縮 に比べて有利 と思われるが、屈 服現象との関連 もあ って明 確な 差異が見い 出せない。 従って、 径 厚比の修正は行 わず(1.13)式 のSが& に相当す るもの とす る。 2 2 3  部 材 の 最 大 耐 力 3

部 材 のモ デル 化

1 ) 鋼材の応力 −歪関係 ステンレス 鋼材料の応力 −歪 関係を、 降伏後直 ちに歪 硬化 に入る もの とした剛歪 硬化モ デル にモ デル 化 する。 こ のモ デル は塑性変 形成分の みで 表されるので便利で あ る。 以 下に具 体的なモ デル を 示す。 冷間成形 材及 びステンレス 鋼 の応力 −歪関係を 図一2.5に示 すような 剛 一歪硬化モ デル にモ デル 化す る。 こ こ で、OQ : 導 入 軸 応 力 度(゛Pf^y ) No: 導入軸力 Gy : 降伏 強度 ら:O。 に対 応し た歪度 ρ:軸力 比{No/(Aay) \ j: 断 面積 O。: 最大応力 度 & :歪効果係 数 図-2.5 剛 一歪 硬 化モ デル

(17)

2 ) パラレルフラン ジモ デル 本論文で扱う 部材の断 面形状はH 形断面、 正方形 中空 断面及び 円形 中空 断面であ る。 図 一2.6にこ れらの断 面形 状とモ デル 化 の図を 示す。モ デル 化にあ たって次 の条 件で原断 面との等価性を 保つ こととする。 a )断面 積を 等 しくす る。 b )全塑性モーメント を 等しくす る。 こ れらの断 面の置き 換え につい ては付録1 を 参照とす る。 モ デル 化し た断 面は図 一2.6に示すよ うにウェ ブプレート の影響を無 視し、 断面の 各フラン ジの重心 に応力 が集 中してい ると仮定す る。 部材は曲げモーメント M と軸力 Nを受 け、 軸力 によ る垂直応力 度 びQは

^

lAe

lAe

4: 片側フラン

ジの断面積、Ny:

降伏軸力(=2AeOy)

であり、 置き換え断面による曲げ応力度は次のようになる。

Of ゜ 豺

① →

図 一2.6 パラレルフラン ジモ デル A EEtヨ   |111 I I I・ I I I い …{≡ Ξヨ・ 2 3 2  部 材 の 最 大 曲 げ 耐 力 1)H 形断面 部 材 曲げおよ び曲げ 圧縮を受 ける部材の圧縮力を受 け る部分 が、2フラン ジ断面の片 側と仮定 す ると、 最大応力 度On は短柱部 材のSを 修正し た& と降伏応力度sOy との 間に(2.18)式 の関係 があ る。 Ou ゛ ijmsf^y (2.18) 従 っ て、 曲 げ の みを 受 け る 部 材 の 最 大 耐力 肌 は(2.19 )式 で 求 め ら れ る。 Mu ゛ &s^y Z/p        (2.19 ) ろ : 全 塑 性 断 面 係 数 ( 付2.1 参 照 ) ま た、 曲 げ 圧 縮 を 受 け る 部 材 の 最 大 耐 力M。 は 軸 力 比 ρの 影 響 を 受 け て、Mu = (Sm −ρ)sOyZp、Mpc ゛(1 - ρ)s(OyZp であ る か ら(2.20 )式 で 表 さ れ る。 Mu Sm ≒ P

^。: 軸力を 考慮した全塑性断面係数( 付2.1 参照)M。:

軸力を考慮した全塑性モーメント

( 付2.1 参照)

(2.20) 一 ミ  ー 2) 閉断面部 材 曲げ圧縮を受 ける正方形 中空断面部材及び 円形 中空断面部材の最大耐力 紙 は、H 形 断 面 部 材 と 同 様 に 軸 力 比 ρの 影 響 を 受 け て、 肌= (Sm −ρ)sCryZp ), Mpc =(I −ρ)sCryZpであ るか ら(2.21) 式で 求めら れる。 凪 Sm “P 呵 な (2.21) い 柘: 断面 の中心 間の距離

1 −ρ ^。: 軸力を 考慮 した全塑 性断面係数( 付2.2, 2.3参照)Mp。: 軸力 を 考慮した全塑性モーメント ( 付2.2, 2.3参照)

(18)

2

4  部 材 の変 形 能力 の評 価式

ラーメン 部材が 曲げ および曲げ圧縮を受け たとき の挙動を 明らか にす る場合、図一2.7 に示すよ うに柱、梁 の地震時曲げモーメント 分布をシミュレート す るものとして 片持梁を 用い る。 つ まり、 一端固定・ 他端自由の部 材の自由端に 軸圧縮力( 零を含 む )とせ ん断力 が作 用す る問題 として論じるこ とが一 般的であ る。 柱 には軸力 によ る付加曲げ効果 が生ず るが、 多 層ラーメン の柱 は概して細長 比が小さ く、 付加 曲げ 効果を 無視 して も実質 的な 誤差は生じない ものとし、 図 一2.8に示す よう に先 端より 固定 端まで 線形 に分 布する ものとする。 さ らに、 前提条件 として部 材のせん断変形 は考 慮しな い ものとする。 Q ← 図-2.7 骨 組 み の変 形 と 片 持 梁モ デル y → 図 一2.8 モーメント 分 布 Q ← ← y 2 4. 1 モーメント 一 曲 率 関 係 1) 崩壊 に至る まで引 張側フラン ジが 降伏しない場 合 :p> (Sm−\)/2 Sm −P〈1 +p 即ちp >(Sm −1)/2 の場合圧縮側フラン ジの応力度 がa。 に達し終 局 状態に至るまで、 引張 側フラン ジは降 伏しない。 図 一2.9.1に応力 −歪関係を 示す( 図 中の番号は順序を 示し、 付録3 で その誘導の 過程を 説 明)。 図-2.9.2 にモーメント 一曲率関係を 示す。 図-2.9.1  応 力 − 歪 関 係 肛 ↑ 図-2.9.2 モーメント 一 曲 率 関 係 歪 硬 化 開 始 点 で はモーメント は(2.22 )式 で 与 え ら れ る。 My =(町 −ao )Aehe =(l −ρ) か

(2.22)

ここに

φ:曲串(=e/he)

Mp: 断面の全塑性モーメント(=

んheCTy)

歪硬化開始以降では歪硬化によるモーメント

増分A肛と& は次のようになり

AM =Aa池島

曲げ剛性は

D ’ = 晋 =ぐと?ナ どy =EstAel (2.23)

(19)

ここに Est=A.び/Af A φ=A£ /he D: 歪硬化 域における曲げ剛性 ん: 置き換え断 面の断 面2 次モーメント( =んhe^ /2) 圧縮フラン ジが 降伏を 始め るとモーメント 一曲率関係は(2.24) 式で 与え られる。 さ らl M =(l −ρ)Mp +D(p こ、 終局 状態では M とφは次 のようにな る Mu =(Sm − p)Mp (2.24) (2.25) こ のモーメント に 対 応す る 曲 率 は、(2.24 )式 のφに4 を、 M に(2.25 )式 を 代 人 し て W に (Sm −l)Mp 一 (fhi −  Z:) の 場 合 のモーメント 一 曲 率 関 係 を 図 一2.10に 示 す。 M (5m −p)Mp

図-2.10モーメント

一曲串関係{p >(Sm −l)/2}

(2.26)

→ φ

2 )圧縮フラン ジの降 伏後、 引張 側フラン ジが降 伏する場合 :0 < p^ (& −l)/2 この場合 にお いては 載荷途中に引張フラン ジも降 伏し、モーメント が(1 +岬 町 に 達するまで、 その挙動 は1 )のそれと同じであ る。 図 一2.11.1に応力 −歪 関係( 付録3 参照 )を、 図-2.11.2 にモーメント 一曲率関係 を示す。 図 一2.11.1 応 力 − 歪 関 係 歪 硬化 開始点で は(2.22)式で与え られる。 My =(l- p)蛉 M →  仙 ニi  ̄φ 図 一2.11.2 モーメント 一 曲 率 関 係 α) 0 < φ^ φ' こ の範 囲では、(2.24) 式で与え られ 朗 で 表され る。 Ml =(l −p)Mp、+D φ O =Oy におけ る曲げモーメント は A/ =(l十p)Mp であ り、 対 応す る曲率は と な る。 ・ 2pMp φ =-D (2.27) (2.28)

(20)

ろ) φ・<φSφ¨ この状態でさ らにモーメント を 増大させ ると引張側も歪硬化域に 入り、 こ の領域 におけるモーメント 一曲率関係は びー き 塹 A φ A 副ehe _i EstAhe^ = Estle ― (2Af/ ん) 2 D −2 となる。 こ の領 域で のモーメント 一曲率 関係 は次式で表さ れる。 M2 =(l +p)Mp +タ{ φ−(亨 1 ∼ j lノ =Aも + で あ り、 終 局 状 態で は 肘 とφは 次 の よ う な 関 係1 Mu = (& −p)Mp こ のモーメント に 対 応 す る 曲 率 は <pu = T(& −p −\)Mp  D

こな る。 こ れ ら のモーメント 一 曲 率 関 係 を 図 一2.12 に 示 す。

(Sm 一 即 吟 (1 +P)Mp (1 一P)Mp Z:) ipMp - 2(Sm 一P −V)易 D 図 一2.12モーメント 一曲串 関係{0 <P ^(& −l)/2} (2.29) (2.30) (2.31) (2.32)

→ φ

3 )圧 縮側フラン ジと引 張 側フラン ジが同 時に降伏 する場合 :ρ=0 この場合圧 縮側フラン ジと引張 側フラン ジが同時に降伏す る。 図 一2.13.1に応力 −歪関係( 付録3 参照)を、 図-2.13.2 にモー を 示 す。 図 一2.13.1 応 力 − 歪 関 係 財 ↑ メントー 曲 率 関 係

ニり

図 一2.13.2 モーメント 一曲 率 関 係 こ の場 合 圧 縮 側フラン ジと 引 張 側フラン ジが 同 時 に 降 伏 し、 Mu =Mp      (2.33) とな る。 さらにモーメント を 増 大させ ると両フラン ジと も歪 硬化 域に入り、 こ の領 域におけ る曲げ剛性 は Z )' = =jM ヂフt5 =jt瓦f4 柘2£丿ε=−2D な る。 (2.34) (2.35) (2.36) AM Aφ と な る。 こ の 領 域 で のモーメント 一曲 率 関 係 は 次 式で 表 さ れ る。 M =易 +・タφ であり、 終局状態で はμ とφは次のような 関係に Mu =SmMp

(21)

こ のモーメント に ^ = 対 応 す る 曲 率 は Z & 一l)Mp 四 D とな る。 こ れらのモーメント 一曲率関係を 図-2.14 に示す。

SmMp 易 D) /2 2(Sm −l)Mpー D 図 一2.14 モーメント 一曲率関係(ρ=0) (2.37)

→ φ

2 4 2  変 形 能 力 の 評 価 式 部材 の変 形 は2.4.1 で 得 ら れたモーメント 一曲率 関 係を 部 材長 にわ たって 積分 し て 求め る。 図 一2.15に逆 対 称 曲げを 受 け るラーメン 部材 の 片 側を 片 持梁 として 示 す。 こ の片 持梁 の 先 端 にせ ん断力 が作 用し た 時の た わ み6 と変 形 角 \p =61L お よび回 転角θで塑 性変 形を 評 価す る。 本 解析で は剛 塑性モ デル を 用い てい る ので、 積分 によって 得 られる変 形は塑 性変 形量4 一勾(3, =終局変 形、dy = 降伏時変形) を 表し てい る。 ま た、 塑 性 変 形 の尺 度 と してη=(4, −6y)/ら を 用い る。

Q→

図-2.15 変形能力 の評価

(22)

1) 崩 壊 に至 る ま で引 張 側フラン ジが 降 伏し な い 場合 :P >(Sm −l)/2 図-2.16 に、 固定 端A が最 大モーメント に達しj 点 が 降伏 開始 点 とし た時 のモーメント と た わ みを 示 す。 固定 端j で は 終局 状 態に 達 し、 図 一2.10の 最 大モーメント Ma・ =(& −p匹 とな って い る。 図 一2.16から塑 性 化 域 の長 さ 肛 は幾 何 学 的 にλ£=[(Sm -\)/(Sm−P)\Lとな る。 A

(Sm 一P)Mp

恪 =寺 £(

& 丿 一呉( & −ρ)x

dX^   D 上 式 を1 回 積 分 し て た わ み 曲 線 の 接 線 勾 配θ。を 得 る。 dY =Mp を(& − ) 一言( & −ρ)^ 終局 状 態に お け る 部 材先 端 の 接線勾 配 伽 は(2.40) 式 にX =λ =(Sm −1)/(Sm −P)を 代 入し て (2.39) (2.40)

θn =

万とこ と)        (2 4 1) 

さらに(2.40) 式を 積分し、X =(& −l)/(

‰ −ρ)を代人すると、 塑性化域先端

βにおけるたわみ 玲を 得る。

N → 図-2.16 終 局 時モーメント と変 形 状 態

座 標X ,

yを 材 長1 で 無 次 元 化 し て そ れ ぞ れ、X =xlL、y

=タ Λ£と す るX 点(OS

χSλ)における曲げモーメント

は、

M ゛(Sm −p)Mp 一(Sm −ρ)MpX (2.38)

これを(2-24) 式μ =(1 - p)Mp +Dφに等置してφについて表す と次式が得ら

れる。

φ = rf2y一 一 一dx^

響(&-1) 一響( & −ρ政

D 秘 =と・や ≠・(&- l)χ^ −竺( & −ρ)x' MpL (& −if =一 一 3D (Sア −ρf 部 材先 端 の た わ み はY =Yb +(1−λ)PBとな り Y = MpL-3D (& −(Sn一贈^ 一pf +

(Sm −(Sm

6(Sn.

-p) D

-1 ) 一 一p ) ← MpL-2D (2.42) (Sn, −(Sm−if 一p) (2.43)

とな る。 このyは、 部材長で無次元化してい るため、 部材角砂に相当する。

接線角θおよび部材角ψによって部材の変 形能力を表すと下記のようになる。

(23)

Thp ゜ 鴨 −1 = 仇−dy− e. 昏 - らー dy  叫 − 一一  わ (2.44) (2.45) 聊お よ び 伽 は全体変 形から弾性変 形を 除い た塑性 成分 の弾性 成分 に対 す る比と して 表 さ れ る。 本 論 文で は、 素 材 の応力 −歪 関 係を 図-2.9 に 示 す よ うに、 塑 性 成 分 の み の変 形 と して 扱 ってい るこ と から、(2.4 1 )式、(2.43 )式 を 降伏 時 の 材先 端 接 線 角dy お よ び部 材角 吻 で除す。 ここ に 的 と 孵 を(2.46 )式 と(2.47 )式 に示 す。 dy S (1 −p)MpL  2EI わ = 琴 = (1 −p)MpL" ?>EI (2.46) (2.47) (2.41 ), (2.43 )と (2.46 ), (2.47 )式 よ り 聊 と 伽 は、 (2.48 )式、 (2.49 )式 で 表 さ れ る。 r]e = 2EI (1 −p)MpL  U:) (Sm −p ) 伽 ’ 2(1 -ρ(& −p)Est (Sm −lf(2Sm −3ρ+1) £ − -−− -& (2.48) (2.49) 2 )圧 縮フラン ジの降 伏 後、 引 張フラン ジが 降 伏 する 場 合 :0 <p^ (‰ −l)/2 図一2.17は、 固定 端j が最 大モーメント に 達し た状 態 のモーメント と たわ みを示 す。 こ の時 召点 は 引張フラン ジ降 伏開始 点で あり、 C点は 圧 縮フラン ジ降伏 開始点 で あ る。 こ のよ う に 軸力 比 ρが比 較 的小 さ な 範 囲(Sm =1.3 の 場 合P :S0.15)で は、 材長 に 沿 って2 種類 の塑 性 域 が 存在 す るこ と にな る。 こ の場 合、2 種類 の領 域に 分 けて、 そ れ ぞ れ1 ) と 同 様に 部材 の 回 転角 と 部材 角を 求 め る。 Ob(1 − μμ 匹 dc(l −λ −μ)£ y → j

一p)Mp

ユ 図-2.17  終 局 時モーメント と変 形 状 態

固定端j が最大 応力を受 けたときのモーメント

分布より、 両フラン

ジが降伏し

た 領 域 はj か ら μ の 地 点 ま で の範 囲 と な り、モーメントMa

=(Sm −p)Mp,Mb

=(l +p)Mp より

μ の長さはμ ={(Sm

−2ρ−I)/(Sm

−ρ)

仙 となる。

1) と同 様X点(0=s X^ μ)におけ る曲げモーメント

は、

M =(& −p)Mp −(Sm −p)MpX となり、 こ れを(2.30) 式M =Mp、+Dφ/2に等置

してφについて表す と次式が得ら れる。

(24)

φ = 1 9 = 寺( & −ρ-1) (Sm 一 雨

=2MpL ( 一戸丿 一型^

叫 一p)x

dX^    D (2.50 )式 を1 回 積 分 し て d χ = 訂-J ご `ゝ た わ み 曲 線 の 接 線 勾 配 θ。を 得 る。 (2.50) (2.51) 終局 状 態にお け る 接線勾 配θBは、(2-51) 式 にX =μ =(Sm −2p −l)/(Sm−p)を 代人 し て、 Ob = Z: ) MpL =-フ:) -(Sm −ρ)

叫 −2ρ-l(&-1)

(& −ρ) D (& 一戸(& −2ρ −if  (Sn 一P)/。      \2 (2.52)

(2.50) 式を 積分し、X =(Sm−2p −l)/(Sm−p)を 代人す ると、 塑性化域中間点j

におけるたわみ玲を 得る。

Yb = 一一 MpL {Sm −ρ 一 一 D Jnハ & −2ρ−if MpL (& −2p −l)\2Sm −p −2) 3D (Sm/。      \2 −ρ) MpL (Sm 一 戸 一 一 3D

(& −pf

(2.53) 図-2.17 よりB −C 領 域λ£の長 さ はλL ={2ρ/(Sm −P)\lとな りX 点(μr^ X ^ λ) に お け る 曲 げモーメント は、 肘 ’(1 +p)Mp ー(& −p)MpX (2.54) こ れを(2.24 )式 肛 =(1 −p)Mp −Dd>に 等 置し てφにつ いて 表す と (2.55 )式 が 得 ら れ る。 φ = d^Y d句

=年2 ρ一年( &-p)x

-MpL (2pf 一 一 2D  Sm − ρ

一MpL ()

晋,

(2.55) (2.56)

MpL(刎2

2D(Sm −p) (2.57) (2.58) (2.5 9) dx'^  D = 誓^ ρ 一誓( & −ρ)X フ:) Sm −P

MpL 俸 −2p-l)(Sm

-l)MpL(2pf

衣"-図 一2.17に示 す よ う に 召点 で は 概 に 伽 の 接線 勾配 が 生じ て お り、(2.55 )式を 積分 し て 回転 角を 求 める 場 合、 座 標軸をX→と、y→ηと して 求 め る。 塑 性域 端Cの 接線 勾 配 は、 ご=λ =2p ノ(& −p)を 代人 して、 θc = さ ら に(2.56 )式を 積 分 し、^ =2ρ/(Sm −p)を 代人 す ると塑 性 化 先 端Cに おけ るた わ み 玲 を 得 る。

2D

^MpL     p' 一一 一  ̄ 3D  (Sm - pf 全 回 転 角 はd =dB +θrと な り d = -D Sm −ρ 卜2D{S こ ̄- p) MpL( &- 2p −l(& −1)+2ρ2 D{Sm −ρ)

(25)

W にW 二 ま た 部 材 先 端 に お け る 全 た わ み は、 図 一2.17よ り 次 式 と な る。 r = 玲 十垢 十伽(i −μ 十θc(l−λ- μ) (2.60) れ に (2.52 )、(2.53 )、(2 .5 7)、(2.58 ) を 代 入 し て 求 め る と(2.6 1 ) 式 と な る。 こ に

(1-/.)=牟

& −ρ ` y = 孕= 伽 = -MpL (& −2p--3D + 1 −λ −μ = 1 −p D (2.62) ゛-   (2.63 ) &

3 )引張フラン

ジと圧縮フラン

ジが同時に降伏する場合

:ρ=0

図-2.18は固定端j が最大モーメント

に達した状態のモーメント

図と部材の変

形形状を表す。j 点は引張フラン

ジと圧縮フラン

ジの降伏

開始点である。 この場

合 の無次元塑 性化領域の長さμ は、 単純な幾何学よりμ −{(Sm

−1)/

岫L とな

る。

Qレ4   図 一2.18  終 局 時モーメント と変 形 状 態 X 点 (0 ^X =eμ) に お け る 曲 げモーメント は M =SmMp(l 一割 j

SmMp

(2.64) と な り、 こ の μ を(2.35 )式 に 等 置 し て、 φに つ い て 表 す と 次 式 が 得 ら れ る。

φ=諮 =2 包七L二jl-11??2- X

-- '   -' ︱ ' ︱ o B -i * u . -. . I * ^ * C _ . . j . . ^ - ^ S A r ︱ j S a L -i -I か り 1 、 L r り ・ じ 馬 Sm - P - − 3D  (Sr. −pf 2MpLp'^(l −p) -l 月-tJm − ∃≒ 二 £二2) ^μμ  ρ' p ) MpL (Sm二 弛 さ( & −i(ρ +1) 叫- p) y 扁 や ≒ ■-^°{(Sm−2p −l(2 ‰^ −2&p 一Sn, +2ρ^ +2/0川 +2ρ2(ρ +3)} (2.61 ) こ こ で 求 め たθ、yは 部 材 長 で 無 次 元化 し て い る た め、 θは 角 転 角、 yは 部 材 角 に 相 当 す る。 次 に1 ) と 同 様 に 塑 性 成 分 の 弾 性 成 分 に 対 す る 比 と し て 表 す。 (2.44 )∼(2.47 )式 と、D )= lEstlか ら 一2E1 MpL(Sm −2ρ- l(& −1)+2ρ21 - P 叫EstliSm - p) (& −2ρ- l(& −1)+2p2  E =        − 3EI (1 - P)MpL 6Estl(Sm - p) +2ρ\ρ +3)} l)(2‰^  ̄2& ρ−& +2ρ^ +2p −l) (5. - 2p - 1)(2S^^ - 2A.P - S^ + 2p^ + 2p -1) + 2p^(p + 3≒ 2(1 - ρ)叫- p)

(26)

d^Y -2MpL(Sm −1)- 2MpLSm-X   D 訂 一 蕗 TMもL(S ″ - 1) D MpL{Sm - if" DSm 3Z:)Sj MpLSm- ダ D

3DSm^

(2.65) (2.66) (2.67) (2.68) μ)ら と な り、 (2.67 )、(2.68 ) 式 よ り

匹^

=蛉 白#{2(

ふ −1)贈_ MpL(Sm輿2 戸

笠)Sn? ?>DSm (2.69) (2.70) (2.7 1) 2 T]e = MpL(Sm −1)^ DSm

2EI  MpL(Sm - if 2EI (&

−if-=-- =-MpL ΞEstlSm・MpL Sm・ 言 (2 ダ72) MpL[Sm −lf(2Sm +l)3EI 聶 こMpL (& −l)\2Sm +1) −         ●− 9 ‰2 & -5  局 部 座 屈 に 支 配 さ れ る 部 材 の 最 大 耐 力 と 変 形 能 力 (2.73)

塑性域におけ る部材の局部座屈耐力と変形能力は理論的に定め難い ので、短柱

圧 縮試験結果 から得られる応力上昇 率Sを 基に予測した。 つまり、2.3 および2.4

で求めた下式は& を 媒介変数とするM ― rjの関係式であり、2.2 で得たSm( 局部

座屈で 決まる)とこれらの関係式の& を 等置すればμ− とη、。が決まる。

曲げのみを受 ける部材の最大曲げ 耐力 の評価式

Mu ゛ Om sOyZjp 曲げ 圧 縮を受 け る 部材 の最 大 曲げ 耐力 の評 価式 池 & −ρS Oy脳 & dX^ 上 式を1 回 積 分し て た わみ 曲線 の接線 勾 配θ。を 得 る。 θχ =

終局状態における部材先端の接線勾配 伽 は(2-66) 式にX =(& −i)/& を代入

して、

Ob =

さらに(2.66) 式を 積分し、X =(Sm−l)/Smを代人す ると塑性化域先端 剔こおけ

るたわみ玲を 得る。

Yb −:  r χ _i χ゜_  ゛: F・w  Z:)       3 ) 部 材 先 端 の た わ み は、Y =Yb +(1 − y =

となる。 固定端 降伏時の材先端接線角dy 及び部材角ψvはそ れぞれ次 のように表

される。

MpL θ =-y   2EI  MpL  一 一 3E1 変 形 能 力 は(2.44 )、(2.45 )式 で 示 し た よ う に(2.67 )、(2.70 )式 お よ び(2.69 )、 (2.71 )式 よ り 聊、 伽 と し て 表 さ れ る。 l −p 変 形 能 力 の 評 価 式

1)P >(& −l)/2

(& −lf(2Sm −3ρ+1) £ 俳 一戸(& −ρf  & りψ    。 /。  v。    a   。 2 )0 <p^ (& −l)/2 伽= (Sm − ip  ̄l(l&^  ̄2 ‰ρ  ̄& +2ρ^ +2ρ- l)+2ρ\ρ +3) £ 2(1 - ρ(& −p)

(27)

3 )ρ =0 Thp = (Sm −lf(2Sn: +1)E 2Sm^ こ の 関 係 を 図-2.19 に示 す。 -Est 図 一2.19 M −η関 係 と& の 関 係

これらの予測値を、 第3 章 の部材実験結果と比較することによって、 評 価式の

妥当性を第4 章で検証する。

第3 章  部 材 実 験

3. 1  序 ステンレス 鋼はオーステナイト 特性を示し、 塑 性域において 優れた耐力 と変 形能 力 を保持 して い るこ とは第1 章で述べ た。 従って 非弾性域に於け る部材の最大耐力 と変形能力 も炭素鋼 のそれに比べて 優れた性質を 示すと思 われるが、 こ の点 に関す る研究は世 界的に も乏しい。 本章では、ステンレス 鋼を 形状( H形、 □ 形、 ○形 )毎 に、 素材( SU S304、SUS304N2、 冷間成形炭 素鋼)の機械的性質を ふまえ て2.2 のCi, C2, C3 を 実験 的に決定す る。 また、 幅厚 比を パラメータ として、 梁 部 材、 柱 部材の曲げ耐力 と変 形性能 の確認実 験を 行う。 その結果は2.5 の最大耐力 と変 形 能力 の予 測式 と対 比す る。 実験のまとめ方 は、 断 面形状と材質で分 類され、 短柱圧 縮試験(スタ ブカラムテスト )、梁 曲げ 実験( ビームテスト )および柱 曲げ圧 縮実験( ビームカラムテスト )の順で整 理す る。 尚、 正方形 中空 断面につ いては比較用 として炭素鋼 について もその実験結果を示 す。 表-3.1 にこ れら実 験概要の一覧を示 す。 表-3.1  実 験 概 要 と 試 験 体 数 断面 材   質 素材 短柱 梁曲げ 柱曲圧縮 H形断面 ステ池ス鋼(SUS304) 既 往データ 既 往テ'-タ 既往データ 既 往データ ステンレス鋼(SUS304N2) 1 2 23 1 2 6

磁i

ステンレス 鋼(SUS304) 27 8 - 3 ステ;ルス鋼(SUS304N2) 3 8 - 2 炭素鋼(STKR400) 30 1 4 - 10

霜自i

ステ;ルス鋼(SUS304) 2 7 8 - 3 ステンレス鋼(SUS304N2) 24 8 - 2

(28)

3 2  H 形 断 面 部 材 3.2.1  短柱圧 縮試験 によるCi, C2, C3 の決定 H 形断面 部材は その構 成要素であるフラン ジとウェ ブが互い に拘束 し合う ため, 塑性域にお ける局部 座屈耐力 やその挙動を 理論的に導くこと は困難であ る。 ここではフラン ジとウェ ブの幅厚比を パラメータ とした試験 結果 に基づ き,応力 上昇 率Sが1 以 上 の場合の応力 上昇 率と 座屈パラメータ との 関係式(2.2.1)のCi ,C2,C3 を 統計処 理によって求める。 1 )素材試験 素材試験はJ I S Z 2 2 0 1 5 号試験片を 用い、フラン ジで6 片、ウェ ブで6 片 行った。( SU S304 部 材につ いて はフラン ジで3 片、ウェ ブで2 片につき文 献19 )を 引用し付 録3 に示す ) 試験結果を表-3.2 に示 す。 試験片名は 材質( HN:SUS304N2 )・使用箇所 (フラン ジはF、ウェ ブは W)厚さ(4 : 4mm、3 : 3mm)で 表す。 表中の降伏点 吟 は0.1 %offset 値とし た。 また、り はOy に対 応した歪を 表す。 降 伏 比は 吟 /O .xとし、 伸 びは破断時伸びを 示す。 引張試験によ って得 られたSUS304N2 の応力 −歪曲線を 図 一3.1.1 (フラン ジ材)と図 一3.1.2(ウェ ブ材)に示す。 比較 のため それぞれに炭 素鋼 SS400 の 応力 −歪関係を 示す。 歪測定 は歪 ゲー ジに よって行 ったため、 測定 可能 範囲が1 5 %程度であ った。 こ の図 か ら、 S S400 は降 伏後 塑 性 流 れを 起 こ し た後 歪 硬化 域に 入 り、tri-Linear 型 の挙動を 示す のに対 し、ステンレス 鋼は降伏後直 ちに歪硬化 域に入り、bi-Linear 型 の挙動を示す ことが わかる。 2 ) 試 験 体 試 験 体 は 全 て 溶 接 組 立 H 形 断 面 短 柱 で あ る。 そ の 形 状 を 図 一3.2に 示 す。 種 類 は 幅 厚 比 を パラメータ と し て ,b/tf =6. 8, 10, 1 2, 1 4、d /?>v =2 0 , 2 5,3 0, 3 5, 4 0, 4 5,5 0 の 組 み 合 せ の2 3 体 で あ る。 S U S 3 0 4 に つ い て は ,既 往 データ と し て 付 録3 に 示 す。 試 験 体 長 さ は い ず れ も6b も し く は3d の 内 大 き な 方 で ,lOろも し く はSd を 越 え な い 値 と し た。 8 7 6 y ︵ l y こ ︶ b 5 4 3 ︷ Z   1 0 表-3.2  素 材 の 機 械 的 性 質 形状 材質 試験片 板厚( m)  りtf/cn^a £y(%) ^ma χtf/ 降伏比 伸び( %) H形断 面SUS304N2 ⅢF4-1HNF4-2ト 刊FA-3 卜刊F4-4 卜刺F4-5HNF4-64.04.04.04.04.04.04.114.234.134.174.164.130.290.300.290.300.300.298.038.038.148.057.998.000.510.530.510.520.520.5255.055.663.352.947.650.5 平均 4.0 4.16 0.30 8.04 0.52 54.2 州i3-\ ト醸-2ト 帽3-3miz-Aト 剌z-5ト 刊W3-6 3.03.03.03.03.03.03.883.884.024.054.004.040.290.290.290.290.290.317.957.957.938.047.927.750.490.430.510.500.510.5250.853.552.755.354.851.6 平均 3.0 3.98 0.29 7.92 0.50 53.1

岫 ふ 出 庫 ダ==:=

5       10 ε ( % ) 図-3.1.1  素 材 の 応 力 − 歪 関 係 (SUS304N2:フラン ジ 材 ) 15

参照

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