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ORへの期待

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Academic year: 2021

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OR への期待

線竹中工務店常務取結役 お恥ずかしい次第であるが,私は OR について は,まったくの素人である.この寄稿をよく知り もしないうちに引き受け,いまさらのように大弱 りしている実情である.見当違いのことを申し述 べるかもしれないが,はじめにお開びをし,クー ルな限で見ていただくことをお願いする次第であ る. 1%9年に事えは, R&D マネージメント視察密の 一員としてケースウエスタンリザーブ大学のパー トン・ディーン教授の講義を受け,オハイオ州の アクロンにパプコックウィルコックス社 (BW社) を訪ね, OR 蔀長の話を罵いたことがあった.こ のとき BW社では約40名の OR 部門の人々が精力 的に活動を展開していること,経営者が OR に理 解をもち活動させてくれていること,しかし経営 に車結しているかについては,経堂者が本当に信 用してくれるまでに至っていないこと,などを揮 かされた.ディ…ン教授の話では, BW社の OR 部長は彼の教え子の中でも成功した方で, OR が アメ担カの企業の中で本当に綬づいてゆくために は,経営者の理解の厚い壁とまだまだ戦ってゆか ねばならぬとのことであった.このとき私は,漠 然とながら,産業界に新しい息吹きを与える OR の発展と普及に使命感をもっ専門家の人々の熱情 と,経営震の KKD の厚い壁の存夜とを惑とたの であった. 私どもの会社は建設業である.雄投業は今や E C( 且ンジニアリングコントラクター)化,すなわ ち技務方をもって企業者のニーズ宏抱撞し,金蜜 し,設計し,建設し,稼働する状惑にしてお引渡し する請負者たることをめざしている産業である. 私どもの会社はこのため,技術研究所,情報七ンタ

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(2) 遠藤正明 一,開発計画・住宅・霞醸・原子力・土木・プラ ント・環境臆備・省エネルギ…・医療福祉・精密 環境・特殊構造の各本部などのお・ンジニアリング 関孫の部暑をもっている.一例iを書道業施設の開発 計画にとると,需要予ð\U,蕗業企画,用地選定, 商調協問題の対処,出店戦略の検討,テナントミ ックス,建築惣間と環境の設計など多くのソフト .ハード技術省r駆捜するシステムが用意されてい る.このように多方面にわたる品ーズに対してい 子れについても数多〈の技術がシステムとして饗 求されている.これらの中には OR 手法を用いた ソフトウェアもいくつか用いられてきている.商 謁協のための日む FF モデルを清いたシステム, 新交通システムのための交通シミュレーションモ デル,立体自動倉庫の計画・設計手法13 ,工穏計 画・資源配分のシミュレーシ思ンプログラム,ダ ムコンクリートのリフトスケジュールなどであ る.これらは,あまり高震な手法を用いたもので はないかもしれないが,実際の活動においてよく 機能しており,もっと多くの分野でこのような O R 手法を駆使した最適解をうるためのソフトが作 成されることが望まれている.このことは OR 手 法をマスターした専門家をより多く養成してゆく ことに帰着するものと考えている. 京都大学の欄尾芙己子氏は,“意思決定過程は, 一般に客離的・解析的局冨と主主観的・判断的局留 とから成るといえる.従来のシステムズーアプ同 一チの諸手法は,主として前者の取扱いにかかわ るものであり,システム構造の定量的モデリング オベレーションズ・担サーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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議機:議鷺轡;議離主線機!濯機嫌都議接綿織;議韓議ル~ð.)視点

とその最適化を行なう点で有効性を示してきた. これに対して近年急速な発展を遂げてきた意思決 定分析の手法は,主として後者にかかわるもので あり,非定量的な意思決定の判断的な局面をし、か に合理的な手続きをもって取り扱うかを志向する ものである.……"と述べておられるめが,前述し た当社の手法はほとんどすべて客観的・解析的局 面のものであり,冒頭に述べた BW社のめざして いたものは後者のものであったと思う. チャーチマンらが『オペレーションズ・リサー チ入門』で述べた OR の定義,“科学的な方法,手 法および用具を体系の運用に関する問題に適用し て,運用を管理する人に問題に対する最適の解を 提供することであるには当社が現在行なって おり,さらに範囲を拡大してゆこうとしているも のは適合するように思えるが,近藤次郎先生が O R の特徴の中の 1 っとして示されている汽“組織 などの運用や企業の経営,行政などにおける最高 責任者の決定に関して,合理的な判断の基礎を与 える科学的な方法ぺ“スタッフあるいは参謀とし てトップや最高指揮官を援助する研究"の面につ いては,客観的・解析的局面だけでは不十分であ り,主観的・判断的局面である意思決定分析の手 法の確立がどうしても望まれる. 企業をめぐる環境は,不確定性の時代といわれ, 過去の経験だけでは判断できない時代であるとい われている.現在の企業トップで不安でない人は なく,藁をもつかみたい気持に多かれ少なかれ追 い込まれているといわれている. 1969年の時代は ニクソンショック,石油ショック以前の恵まれた 企業環境下にあり,経営者は自己の判断,意思決 定に自信をもっていたであろうし, KKD で十分 やれると考えていたであろう.この時点ではいや に面倒くさい手法を使って,もっともらしく数式 をひねりまわしている趣味的なクーループとして, OR の専門家ク守ループを考え,近代経営における 1982 年 11 月号 ステッキの飾りぐらいに考えてもおれたであろ う. BW社の OR 部長の悩みもそこにあったよう に思う. しかし,いまや経営者は真剣であり,意思決定 に対するスタッフの援助を待ち望むようになって いる .OR がその真価を発揮すべき時がきている といっても良いのではなかろうか.ここでは OR の専門家には別の面での悩みが発生するように思 う.近藤先生は次のように述べている.“ OR は 数学的方法で経営の問題を処理することが多い が,それはあくまでモデルで結果は実際と一致し ないこともありうる.したがって,優れた経営者 は OR の結論を修正して実際に成功に導くような 決定を下すはずで、ある.しかし,だからといって OR が役に立たないということではない .OR は あまりに自然科学的手法に頼りすぎている.その ために人聞が関係する問題には役に立たないとい う人もある.しかし, OR はその結論をトップに 強要はしない.あくまでもトップの決定の補佐を やろうというのである'ヘ トップが自己の KKD に自信をもち, OR を過 小評価しているときはまだ安全で、あるが, トップ が優れていなし OR を過大評価したときにどう なるか .OR の専門家は OR の結果についての限 界を正しくトップに伝え,過大評価をされないこ とを厳しく注意しなければならないと思う.まず 客観的・解析的局面での活用を最大限に役立て, 意思決定については,条件を明示して,ステップ ごとにトップの判断を求め対話的につみ上げてゆ くのも l つの方法であろうし,何よりも実用に際 しては凝りすぎないことが大切なのではなかろう ヵ、. 1) I オベレーションズ・リサーチ J 1981 年 3 月号 p.137-146 2) I オベレーションズ・リサーチ J1982年 6 月号 p.312 3) 近藤次郎: rオベレーションズ・リサーチ』日科技 連, OR ライブラリー 1 , p.1O (3) 601 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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