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<シンポジウム6>神経学における倫理座長の言葉

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48:951

<シンポジウム 6>神経学における倫理

座長の言葉

座長

大阪大学医学系研究科神経内科 新潟大学脳研究所神経内科

佐古田三郎

西澤 正豊

(臨床神経,48:951, 2008) 今回は神経学会ではじめて倫理に関する話題を取り上げ た.神経学も医学の中の一つであり,ヒトを対象とする学であ る.神経学の倫理を扱う時は,他の医学と同様にヒトとは何か と問うところから開始しなければならない.故澤瀉久敬博士 は人間の特性を 6 つ挙げている.「物質である,生物である,意 識をもっている,社会生活をしている,人格をもっている,死 ぬことを自覚している」.医学が医療技術という形で発展して きた近代社会においては,「ヒト」は忘れ去られ,「長い生」が議 論の対象となることが多い.そのように考えると,澤瀉先生の ヒトの定義は長らく医学部で多くのことを観てきた哲学者と しての思想を感じる.ヒトについて考えた後,私達が思いを巡 らせなければならないのは「健康」についてである.健康につ いては WHO も記載しているが,元来定義できるものではな い.生きることの信条があってこそ決定できるものであり,ヒ トによってことなる.ヒトそして健康について深く考えてい なければ,倫理について語ることはできない. 本倫理シンポジウムはそれぞれの演者が自己の信条に基 づいて,ことなった神経学領域の倫理について語られる.多様 な立場の方が語られる講演により,それを聴講される方々の 心の中に「定義できない神経学の倫理」が浮かび上がればと 願っている. (受付日:2008 年 5 月 16 日)

参照

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