姶良市合併発足に至るまでの情勢分析 : 人口減少
と市町村合併に伴う生活圏域と生活サービス手法の
再編
著者
友清 貴和, 渡会 恵里, 古川 恵子
雑誌名
鹿児島大学工学部研究報告
巻
53
ページ
19-24
別言語のタイトル
The Analysis of the Situation about
Consolidation of Municipalities and
Establishment of Aira City : Reorganization of
living sphere and life service method
corresponding to population decrease and
consolidation of municipalities
姶良市合併発足に至るまでの情勢分析 : 人口減少
と市町村合併に伴う生活圏域と生活サービス手法の
再編
著者
友清 貴和, 渡会 恵里, 古川 恵子
雑誌名
鹿児島大学工学部研究報告
巻
53
ページ
19-24
別言語のタイトル
The Analysis of the Situation about
Consolidation of Municipalities and
Establishment of Aira City : Reorganization of
living sphere and life service method
corresponding to population decrease and
consolidation of municipalities
鹿 児 島大 学 工学 部 研 究報 告 第53号(2011)
姶 良市 合 併 発 足 に至 るま で の情 勢 分 析
−
人口 減 少 と市 町 村 合 併 に伴 う生 活 圏域 と生 活 サ ー ビス 手 法 の 再 編−
友 清 貴 和*渡
会 恵 里**古
川 恵 子***
The Analysis of the Situation about Consolidation
of Municipalities
and Establishment
of Aira City
-Reorganization
of living sphere and life service method corresponding
to population decrease and consolidation
of
Takakazu TOMOKIYO*
, Eri WATARAI**
and Keiko FURUKAWA * * *
This study aims to analyze cause of adjournment and the abolition about municipalities mergers conference and clarify
the complicated linkage about consolidation of municipalities and inhabitants
life. As a result, we ascertained that
amalgamation on an equal basis affected the recessional cause of the municipalities mergers conference.
Keywords : Consolidation of municipalities, Municipalities mergers conference
1.は じ め に 1.1研 究 の 背 景 と 目的 平成 の 大合 併 は 、 人 口減少 ・少 子 高齢 化 な どの 社 会 情 勢 の 変化 や 、 地 方 分権 の 担 い 手 で あ る基 本 自治 体 に対 応 した行 財 政 基盤 の確 立 を 目的 と して い る。 しか し、 多 くの 自治 体 は 緊迫 した財 政 状 況 か ら抜 け 出す た め に合 併せ ざ る を得 な か っ た の が 現 状 で あ る。 合 併 後 の 自治 体 に は 、調 整 を す べ き事 項 が あ り、 特 に駆 け込 み合 併 を した 自治 体 は課 題 が 多 い。 本 報 告 は 、 合 併 特 例 法 の施 行 期 日注1)目 前 の 、 平 成22年3月23日 に 合 併 した 鹿 児 島 県 姶 良 市 を対 象 とす る。 姶 良 市 は 、 合 併 協議 会 が 休 会 ・廃 止 を繰 り 返 し、発 足 す るま で に 長 い期 間 を要 して い る。 合 併 協 議 会 の休 会 ・廃 止 の原 因 を 分析 し、 市 町 村 合 併 と 住 民 生活 の複 雑 な絡 み を明 らか に す る こ と を 目的 と す る。 2011年8月31日 受 理 *建 築 学 専 攻 **博 士 前 期 課 程 建 築 学 専 攻 ***鹿 児 島 女 子 短 期 大 学 教 授 1.2研 究 の方 法 研 究 の方 法 を以 下 に示 す 。 ① 旧3町 の位 置 ・地 勢 、 人 口、 交 通 な どか ら地域 特 性 を把 握 す る。 ② 過 去 に公 開 され て い た合 併 協 議 会 ・旧3町 のHP注2)、 広 報 資 料 、会議 録 な どか ら、 合 併 協 議 会 に 関す る情 報 を入 手 す る。 合 併 協 議 会 の 関係 者 に ヒア リン グ を行 い 、 当 時 の合 併 協 議 会 の状 況 を把 握 す る。 ③ ② か ら得 た情 報 を も とに 、合 併 協 議 会 の休 会 ・廃 止 に 関係 す る事 柄 を分 析 し、考 察 を 行 う。 1.3合 併 協 議 会 の 定 義 姶 良市 が発 足す る ま で に 、合 併 問題 研 究会 ・合 併 準 備 会 ・合 併 等 勉 強会 ・合 併 協議 会 準備 会 ・任 意 合 併 協 議 会 ・法 定合 併 協 議 会 が設 立 され て い る。 本 報 告 で は 、姶 良 市発 足 に 向 け て設 立 され た組 織 の 中 か ら、平成16年 に休 止 、平成17年 に廃 止 した 「姶 良西 部 合 併 協 議 会 」 と、 平成20年 に廃 止 した 「姶 良西 部 任 意 合 併 協議 会 」 に 注 目 して 、休 会 ・廃 止 の実 態 を探 る。 ま た 、本 報 告 で は 「任 意 合 併 協議 会 」 と 「法 定 協議 会 」 を合 わせ て合 併 協議 会 と定 義 す る。
2.対 象 地 域 の 特 性 2.1姶 良 市 の 概 況 姶 良 市 は 、 平 成22年3.月23日 に 、姶 良 郡 の 姶 良 町 、 加 治 木 町 、 蒲 生 町 の3町 が 合 併 し発 足 し た 自 治 体 で あ る(図−1)。 人 口 ・面 積 と も に 旧 姶 良 町 の 占 め る 割 合 が 高 い(表−1)。 合 併 後 は 、 県 内 で5番 目 に 人 口 の 多 い 市 で あ る 。 ま た 、 今 後10年 間 の 人 口 増 が 予 測 され る 数 少 な い 自治 体 で あ る 。 姶 良 市 は 、薩 摩 半 島 と 大 隅 半 島 の 結 束 点 に 位 置 し 、 鹿 児 島 県 の ほ ぼ 中 央 に あ る 自治 体 で あ る 。 南 は 鹿 児 島 市 、 東 は 霧 島 市 と隣 接 し て い る 。 東 西25km、 南 北24kmに 広 が り 、 面 積 は231.32k㎡ で 、鹿 児 島 県 総 面 積 の2.5%を 占 め て い る。 高 速 道 路 や 空 港 に ア ク セ ス しや す い とい う交 通 の 利 便 性 に 恵 ま れ て い る 。 2.2旧3町 の 特 性 [1]旧 姶 良 町 の 特 性 文1) 位 置 ・地 勢 鹿 児 島 市 に 隣 接 し、 空 港 ・高 速 道 路 へ の ア ク セ ス が 容 易 で あ る た め 、 近 年 人 々 が 移 り住 ん で い る 地 域 で あ る 。 人口 ・昼 夜 間 人口 比 率 人 口 は 増 加 し続 け て い る(図−2)。 年 齢 別 人 口推 移 を 見 る と 、 平 成7年 頃 を 境 に65歳 以 上 の 人 口 が 15歳 未 満 の 人 口 を 上 回 っ て い る(図−3)。 高 齢 化 率 は21.7%で あ る(平 成17年 現 在)。 昼 夜 間 人 口比 率 は82.1で 、県 内 で 一 番 低 い 。 これ は 、 鹿 児 島 市 の ベ ッ ドタ ウ ン と し て 栄 え た 経 緯 が あ る た め だ と考 え られ る 。 ま た 、 流 出 人 口割 合 は 、 他 2町 よ り学 生 の 割 合 が 高 い 。 これ は 、 旧姶 良 町 内 に 高 等 学 校 以 上 の 学 校 が な い た め だ と思 わ れ る 。 交 通 町 内 に は 高 速 道 路 、 国 ・県 道 が 通 っ て い る 。JR 日豊 本 線 帖 佐 駅 ・姶 良 駅 ・重 富 駅 が あ る 。 沿 革 昭 和30年 に 山 田村 ・帖 佐 町 ・重 富 村 の 一 町 二 村 が 合 併 し、姶 良 町 が 発 足 した 。町 名 は 、審 議 の 結 果 、 三 町 村 の 郷 土 に 共 通 す る と い う理 由 か ら姶 良 町 が 採 用 され た 。 内 情 単 独 で の 市 制 施 行 を 考 え て い た 。 し か し 、 鹿 児 島 県 の 都 市 と し て の 要 件 に 関 す る 条 例 の 中 の 「高 等 学 校 以 上 の 学 校 を1以 上 有 し て い る こ と 」 を 満 た す た め 、高 等 学 校 の 誘 致 を 行 い 続 け た が 、叶 わ な か っ た 。 平 成11年 以 降 、 政 府 に よ り広 域 行 政 ・市 町 村 合 併 が 推 奨 さ る よ う に な っ た た め 、 単 独 で の 市 制 施 行 を 諦 め 、 合 併 を 視 野 に 入 れ る よ う に な っ た 。 [2]旧 加 治 木 町 の 特 性 文2) 位 置 ・地 勢 錦 江 湾 に 面 した 平 坦 な 南 部 地 域 と、標 高100m以 上 に あ る 田園 地 帯 で あ る北 部 地 域 に分 け られ る。 図−1.対 象 地 域 表 一1.合 併 前 後 の 統 計 デ ー タ 市 町 名 人口(人) 世 帯数(戸) 割合 面 積(km^2) 割合 合併前 旧姶 良町 45,679 61% 19,285 102.52 44.3% 旧加 治 木 町 22,080 29% 9,871 47.51 20.6% 旧蒲 生町 7,234 10% 3,352 81.29 35.1% 合併後 姶良市 74,993 32,508 231.32 15歳 以 下 人口 推 移 図−2.人口 推 移 65歳 以 下 人口 推 移 図−3.年 齢 人口 別 人口 推 移 旧姶良町 旧姶良町 旧加治 木町 旧加治木町 旧蒲生町 旧蒲生町
人口 ・昼 夜 間 人口 比 率 人 口 は 増 減 を 繰 り返 し て い る が 、 近 年 は 減 少 傾 向 に あ る(図−2)。 旧 姶 良 町 と 同 じ く 、 平 成7年 頃 を 境 に65歳 以 上 の 人 口 が15歳 未 満 の 人 口 を 上 回 っ て い る(図−3)。 高 齢 化 率 は24.7%で あ る(平 成17年 現 在)。 昼 夜 間 人 口 比 率 は104.5と 高 い 。 こ れ は 、 旧加 治 木 町 内 に 高 等 学 校 が 多 く 、 ま た 諸 官 公 庁 の 出 先 機 関 や 金 融 機 関 が 集 中 し て い る た め だ と 考 え ら れ る。 交 通 町 内 に は 高 速 道 路 、 国 ・県 道 が 通 っ て い る 。JR 日豊 本 線 加 治 木 駅 ・錦 江 駅 、 加 治 木 港 が あ る。 沿 革 明 治22年 か ら鹿 児 島 県 で 、 町 村 制 が 実 施 さ れ る よ うに な っ た 。 こ れ を 受 け て 、 加 治 木 郷 を 改 め 加 治 木 村 と な っ た 。 そ の 後 、 明 治45年 に 、 加 治 木 村 を 改 め 加 治 木 町 と な り、 県 下 で 最 初 の 町 制 を 実 施 す る こ と に な っ た 。 内 情 3町 で の 合 併 が 上 手 くい か な か っ た た め 、 旧 加 治 木 町 ・旧 蒲 生 町 で の 飛 び 地 合 併 を 考 え た こ とが あ っ た が 、 話 し 合 い の 結 果 現 実 に は な らな か っ た 。 旧加 治 木 町 と 旧 蒲 生 町 が 協 議 を進 め る こ と で 、 旧 姶 良 町 が 焦 る の で は な い か と い う思 惑 も あ っ た 。 [3]旧 蒲 生 町 の 特 性 文3) 位 置 ・地 勢 姶 良 郡 の 最 西 部 に あ る。 地 形 は ほ ぼ 三 角 形 で 、 周 囲 は 山 に 囲 ま れ て い る。 人 ロ ・昼 夜 間 人 ロ 比 率 人 口 は 減 少 し続 け て い る(図−2)。25年 間 の 年 齢 別 人 口推 移 を 見 る と 、15歳 以 下 の 人 口 が65歳 以 上 の 人 口 を 上 回 る こ と は な い 。 高 齢 化 率 は 、38.4%(平 成17年 現 在)で3町 の 中 で 一 番 高 い(図−3)。 昼 間 流 入 人 口 と 昼 間 流 出 人 口 は ほ ぼ 同 じ で あ る 。 交 通 国 道 及 び 高 速 道 路 が 通 っ て い な い 。JRも 通 っ て お ら ず 、 旧 姶 良 町 内 の 駅 を 利 用 す る こ と が 多 い 。 沿 革 明 治22年 か ら鹿 児 島 県 で 、 町 村 制 が 実 施 さ れ る よ うに な り、 一 町 八 村 の 名 称 を 廃 止 し、 蒲 生 村 と し た 。 そ の 後 、 昭 和3年 に 町 制 を 施 行 す る よ う に な っ た 。 内 情 加 治 木 町 と の 飛 び 地 合 併 を 考 え た こ と が あ っ た (旧加 治 木 町 内 情)。 ま た 、 平 成17年11月 に鹿 児 島 市 長 ・市 議 会 議 長 に 対 して 、 鹿 児 島 市 へ の 編 入 合 併 を お 願 い す る 文 書 を 送 っ た が 、 鹿 児 島 市 が 平 成16 年 に 合 併 し た ば か り と い う こ と で 断 ら れ た 。 2.3姶 良 郡 の 変 遷 "姶 良"に は 、 郡 名 、 町 名 、 市 名 の 三 つ が あ る 。 現 在 は 、 郡 名 、 市 名 と し て 姶 良 と い う地 名 が 残 さ れ て い る 。 姶 良 郡 の 変 遷 を 以 下 に 示 す(図−4)。 明 治12年 姶 良 郡 ・桑 原 郡 ・囎唹 郡 の 三 郡 が 設 置 され た 。 姶 良 郡 は 当 初 、 山 田 ・帖 佐 ・重 富 ・蒲 生 ・ 加 治 木 ・溝 辺 か ら成 っ て い た 。 明 治20年 に 囎唹 郡 が 東 と 西 に 分 け られ 、 姶 良 郡 ・桑 原 郡 ・西 囎唹 郡 の 三 郡 は 、 加 治 木 の 郡 役 所 の 管 轄 と な っ た 。 そ の 後 、 明 治29年 に 、 残 存 し て い た 桑 原 郡 ・西 囎唹 郡 が 群 区 画 改 正 に よ り 、郡 名 を解 消 し姶 良 郡 に 統 合 され た 。 昭 和 の 大 合 併 に よ り 、 昭 和34年 に 国 分 市 が 発 足 し 、 平 成 の 大 合 併 に よ り、 平 成18年 に 霧 島 市 、 平 成22年 に 姶 良 市 が 発 足 した た め 、 現 在 は 湧 水 町 の み が 姶 良 郡 に 属 し て い る 。 姶良郡 明治22年 昭和29年 平 成18年 その他の市 その 他の 郡 明治30年 昭和34年 平成22年 1 出水郡 1 南諸 県郡 21 川辺郡 31 鹿屋 市 41 薩摩川内 2 北伊佐 郡 2 肝属 郡 22 頴 娃郡 32 指宿 市 42 曽於市 3 桑原郡 3 南大隅郡 23 揖宿郡 33 枕 崎市 43 志布志市 4 菱刈郡 4 北大隅郡 24 伊 佐郡 34 阿久根市 44 曽於郡 5 南伊佐 郡 5 鹿児 島郡 25 囎唹 郡 35 国分市 45 日置 市 6 薩摩郡 6 鹿児 島市 26 大口市 36 川内市 46 南さつま市 7 高城郡 7 日置 郡 27 出水市 37 垂 水市 47 伊 佐市 8 西囎唹 群 8 谷 山郡 28 阿久根市 38 谷 山市 48 姶 良市 9 姶良郡 9 阿多郡 29 川内市 39 加世 田市 49 南九州市 10 東囎唹郡 20 給 黎郡 30 串木野 市 40 霧 島市 図−4. 姶 良郡 の変遷
3.合 併 協 議 会 の 休 会 ・廃 止 の 実 態 文4)文5)文6) 3-1.姶 良 市 発 足 に 至 る ま で の 経 緯 平 成14年 に 、 姶 良 郡 に 属 して い た 旧 姶 良 町 ・旧 加 治 木 町 ・旧 蒲 生 町 ・旧 溝 辺 町 の4町 に よ る 合 併 問 題 研 究 会 が 設 立 さ れ た 。 し か し、 旧加 治 木 町 に 対 し て 古 く か ら あ る伝 統 的 な 反 感 を 持 っ て い た 旧 溝 辺 町 (現:霧 島 市)が 、 「姶 良 中 央 合 併 準 備 協 議 会 」 へ 加 入 を 決 め 、 合 併 問 題 研 究 会 か ら退 会 した 。 こ の 旧 溝 辺 町 の 退 会 を 受 け て 、 旧 姶 良 町 ・旧加 治 木 町 ・旧 蒲 生 町 の3町 で 「対 等 合 併 」 の た め に 協 議 を 進 め る こ と に な っ た 。 姶 良 市 発 足 に 至 る ま で 、 合 併 協 議 会 の 休 会 ・廃 止 が 繰 り返 さ れ 、 平 成14年 に 合 併 問 題 研 究 会 が 設 立 さ れ て か ら7年 以 上 が 経 過 し、 平 成21年 に 設 立 さ れ た 「姶 良 西 部 合 併 協 議 会 」 で 、 合 併 特 例 法 施 行 期 日内 に 合 併 に 至 っ た(表−2)。 表−2.姶 良市 発 足 に 至 る ま で の経 緯 区分1日 程1出 来 事 平 成14年 10月16∼25日 市町 村合併 に関するアンケート調 査実 施 12月4日 姶良 町 ・加治 木町 ・蒲生 町 ・溝辺 町 で、4町 に よ る 「合併 問 題研 究会」 設立 平 成15年 1月5日 溝辺 町が 、 「姶良 中央合 併準 備協 議会 」 へ力口 入 を決め 、西部4町 の 研究 会 か らの退 会 を表 明。 姶良 町 ・加治 木町 ・蒲生 町 は引 き続 き3町 で協 議す る こと を表明 1月23日 合併 問題 を具 体的 に協議 す るた めの任 意合 併 協議 会の 設立 に向 けて、 準備 会 を設立 2月 刊 日 姶良 西部3町 に よる 「姶良 西部 任意合 併協 議 会」 設立 3月 3町 それ ぞれ の議 会で 「法 定合 併協議 会 設置 案」 が可 決 A 4月1日 3町で構成される法定合併協議会「協議会」設立 姶良西部合併 平成16年 7月6日 姶良 西部 合併協 議 会において、姶 良町代 表委 員が、姶良 西部 合併 協議 からの離 脱を表 明 7月20日 姶 良西 部 合併 協識 会 において、姶 良西 部 合併協 議 会 委員 長が 「現 時点 での3町 合 併 は無理 であ る」と表明 。協議 会 は休 会 8月12日 姶良 町議 会が臨 時会を開催 し、正式 に姶 良西部合併協 議 会からの脱退 を議 決 B 平 成17年 2月8日 協 議再 開 。合 併の 期 日変更 3月13日 投 票 ・合併 決定 項 目の全協議 終 了。合併 に関す る住 民アンケート調 査の 実施 3月15日 第32回 合 併協議 会 開催 姶良 西部 合併協 議 会解散 が提案 され 了承 3月22,25,29日 3町 の議会 において「姶良 西部 合併協 議 会の廃 止」議 案が可 決 3月31日 「姶 良西部 合 併協 議会 」廃 止 平 成18年 姶良 町 ・加 治木 町 ・蒲生 町の町長 が新たに就 任 C 平 成19年 2月23日 「姶 良西部3町 合併 等勉 強 会」設 立 6月6日 「姶良 西部 任意 合併 協議 会準 備会 」設 立 8月1日 「姶良西部任意合併協議会」設立 11月 末 蒲生 町の 「道 の駅事 業 」が 問題 に上 がる 平 成20年 7月15日 加治 木町 ・蒲生 町が姶 良町 に対 し、任意 合併協 議 会について冷却 期間 を置くことを提案 10月 「姶良西部任意合併協議会」廃止 D 平 成21年 1月 末 住民 意向調 査 実施 3月1日 「姶 良西部 合 併協 議会 」設 立 11月10日 総務 大臣の告 示により、「姶良 市」の誕 生が正 式に 決定 平成22年 3月22日 「姶良 西部 合併 協議 会」解 散 3月23日 「姶 良市 」発 足 3-3.平 成16年 に 休 会 した 合 併 協 議 会 の 実 態 平 成15年 に 「姶 良 西 部 合 併 協 議 会 」が 設 立 さ れ 、 順 調 に 協 議 が 進 め られ 、 協 議 は 終 わ りへ 近 付 い て い た 。し か し 、旧加 治 木 町 の 抱 え て い た 借 金 が 発 覚 し、 こ の こ と に 対 し て 不 信 感 を 抱 い た 旧姶 良 町 が 合 併 協 議 会 か ら の 離 脱 を 表 明 し た 。こ の こ と を き っ か け に 、 平 成16年7月 に 合 併 協 議 会 は 休 会 に 至 っ た(表− 2.A)。 3-3-1.旧 町 の 抱 え て い た 借 金 旧 加 治 木 町 の 土 地 開 発 公 社 の 抱 え て い た 借 金 が 合 併 協 議 会 で 取 り上 げ られ た 。 旧加 治 木 町 は 県 の 運 動 公 園 を 誘 致 し よ う と 計 画 し 、 土 地 開 発 公 社 に 土 地 の 購 入 を 依 頼 し た 。 し か し誘 致 に 失 敗 し 、 土 地 と 借 金 だ け が 残 っ て し ま っ て い た 。 旧加 治 木 町 は 新 市 で こ の 土 地 を 買 い 取 り、 ス ポ ー ツ 施 設 用 地 とす る こ と を 合 併 協 議 会 に 提 案 し た 。 旧姶 良 町 は 財 政 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 実 施 し た 結 果 、 負 債 を 新 市 で 引 き 継 ぐ の は 問 題 が 多 く 、 旧 加 治 木 町 が 自助 努 力 で 解 決 出 来 な い 状 態 で の 合 併 は 無 理 で あ る と 主 張 し た 。 3-3-2.合 併 協 議 会 の 抱 え る 問 題 合 併 協 議 会 が 休 会 に 至 っ た 直 接 の 原 因 で は な い が 、 合 併 協 議 会 は 以 下 の よ うな 問 題 を 抱 え て い た 。 [1]合 併 協 議 会 の リー ダ ー 合 併 協 議 会 に お い て 、 ど の 町 が リー ダ ー シ ッ プ を と る か と い う問 題 が 常 に あ っ た 。3町 の 中 で 人 口規 模 ・面 積 と も に 一 番 大 き い 旧 姶 良 町 と 、 諸官 公 庁 の 出 先 機 関 ・金 融 機 関 が 集 中 す る政 治 経 済 の 要 衝 地 で あ る 旧加 治 木 町 で リー ダ ー シ ッ プ の 取 り合 い に な っ た 。 過 疎 化 が 進 み 、 財 政 的 に も 緊 迫 し て い る 旧 蒲 生 町 は 、2町 の い ず れ か に 就 く しか な か っ た 。 合 併 協 議 会 に 明 確 な リ ー ダ ー が 存 在 し な い と い う問 題 は 、 以 後 の 合 併 協 議 会 で も 関 わ っ て く る 。 [2]合 併 後 の 議 員 定 数 旧 加 治 木 町 ・旧 蒲 生 町 は 、 合 併 後 す ぐ に 設 置 選 挙 注3)を 行 う こ と に 反 対 し て い た。 こ れ は 、 合 併 後 す ぐ に 選 挙 を 行 え ば 、 市 議 会 に お い て 人 口規 模 の 大 き い 旧 姶 良 町 の 議 員 が 占 め る割 合 が 高 く な り、 旧加 治 木 町 、 特 に 旧 蒲 生 町 の 地 域 状 況 が 反 映 され に く く な る と 旧加 治 木 町 ・旧 蒲 生 町 が 考 え た か ら で あ る。 3-4.平 成17年 に 廃 止 した 合 併 協 議 会 の 実 態 平 成16年 に 「姶 良 西 部 合 併 協 議 会 」 は 休 会 に 至 っ た が 、 翌 年 の2月 か ら協 議 を 再 開 し、 合 併 の 期 日 を 変 更 し た 。 そ の 後 、 問 題 に な っ て い た 旧加 治 木 町
の 土 地 開 発 公 社 の 抱 え る借 金 に 関 す る 問 題 を 含 め 、 協 定 項 目 の 全 協 議 が 終 了 し た 。 残 す と こ ろ 、 旧3町 の 住 民 の 合 併 に 対 す る意 向 を 確 認 し 、 賛 成 が 多 数 な らす ぐ に 調 印 し 、 合 併 す る と い う段 階 ま で 進 め る こ と が 出 来 た 。 し か し 、 旧 姶 良 町 で 住 民 の 合 併 に 対 す る 意 向 が 確 認 出 来 な か っ た こ と が 原 因 で 、 平 成17年3.月 末 に 合 併 協 議 会 は 廃 止 に 至 っ た(表−2.B)。 3-4-1.住 民 意 向 調 査 住 民 の 合 併 に 対 す る意 向 を 確 認 す る た め 、平 成17 年3月13日 に 旧 姶 良 町 ・旧 蒲 生 町 で 住 民 投 票 、 旧 加 治 木 町 で ア ン ケ ー ト調 査 が 行 わ れ た 。 住 民 の 意 向 を 確 認 す る方 法 は 各 町 で 定 め られ 、 旧 姶 良 町 の み が 投 票 率60%以 上 で 開 票 す る とい う条 件 を 設 け た 。住 民 意 向 調 査 の 結 果 、 旧 加 治 木 町 ・旧 蒲 生 町 で は3町 で の 合 併 に 対 し て 賛 成 多 数 で あ っ た 。 し か し 、 旧姶 良 町 の 投 票 率 が 、成 立 条 件 で あ る60%に 達 しな か っ た た め 開 票 出 来 な か っ た(表−3)。3.月15日 に 、 住 民 投 票 の 不 成 立 につ い て 協 議 が 行 わ れ た が 、3町 長 の 主 張 が 食 い 違 い 合 併 協 議 会 は 紛 糾 し た 。 旧姶 良 町 で 住 民 投 票 が 成 立 し な か っ た 原 因 と し て 次 の こ と が 考 え られ る 。 ① 人 口 も 多 く 、 他 の2町 ほ ど財 政 が 緊 迫 し て い な い 旧 姶 良 町 民 は 、 財 政 的 に 緊 迫 し て い る 旧加 治 木 町 や 、 過 疎 化 が 進 行 し て い る 旧 蒲 生 町 と の 合 併 に 魅 力 を 感 じ な か っ た 。 ② 他 の2町 に 比 べ て 、 若 い 世 代 の 多 い 旧 姶 良 町 で は 住 民 投 票 に 参 加 す る 意 思 が 無 い 人 が 多 か っ た 。 3-5.平 成20年 に 廃 止 した 合 併 協 議 会 の 実 態 平 成17年 に 「姶 良 西 部 合 併 協 議 会 」 が 廃 止 に な っ た 翌 年 、3町 で 選 挙 が 行 わ れ 、3町 長 が 一 新 した 。 3町 長 の 選 挙 公 約 に は 、3町 合 併 が 掲 げ ら れ て い た 。 旧 姶 良 町 で の 住 民 投 票 の 不 成 立 が 、 前 回 の 合 併 協 議 会 の 廃 止 の 原 因 で あ っ た が 、 旧 姶 良 町 民 の 合 併 へ の 総 意 が 形 成 され た こ と を 理 由 に 「姶 良 西 部 任 意 合 併 協 議 会 」 が 設 立 し た 。 平 成22年3.月 ま で に 合 併 す る こ と を 目標 と し て い た が 、 旧 蒲 生 町 の 計 画 して い た 事 業 及 び 合 併 後 の 議 員 定 数 が 原 因 で 、 平 成20 年10月 に 合 併 協 議 会 は 廃 止 に 至 っ た(表−2.C)。 3-5-1.道 の 駅 事 業 旧 蒲 生 町 が 第 三 セ ク タ ー 方 式 で 、 道 の 駅 事 業 を 計 画 し て い た 。 平 成19年11月 末 、 旧 姶 良 町 議 会 は 、 こ の 事 業 に つ い て 合 併 に 支 障 が あ る と 書 面 申 し入 れ を し た 。 旧 蒲 生 町 長 は 、 事 業 計 画 つ い て 、 他2町 の 町 長 に 既 に 説 明 を 行 っ て い た が 、 合 併 に 支 障 を 来 た す な ら仕 方 が な い と 、旧 姶 良 町 の 主 張 を 受 け 入 れ た 。 そ し て 、 平 成20年4月 に 事 業 は 凍 結 され た 。 3-5-2.合 併 後 の議 員 定 数 議 員 定 数 調 整 委 員 会 注4)(以下 、調 整 委 員 会)で の 協 議 の結 果 、選 挙 区 を 旧 町毎 に設 け 、法 定 定数 の 上 限 で あ る30人 を議 員 定数 と して合 併 後 に設 置 選挙 を 行 うこ とが決 定 して い た。 調 整 委 員 会 が議 員 数 の案 を作 成 し、 この案 を基 に 、各 町 で協 議 を行 い 、合 併 協 議 会 で議 員 数 を定 め る こ とを予 定 して い た。 そ の 後 、調 整 委 員 会 内 で調 整 が難 航 し、 地域 情勢 を 考 慮 した案 で は な く、人 口比 配 分 を基 に作 成 した案 を採 用 す る こ とに な っ た(表−4)。 しか し、 旧姶 良 町 が期 限 内 に議 員 数 を 定 め る こ と が 出来 ず 、ま た 旧蒲 生 町 が 、議 員 数 を3人 か ら5人 にす る こ とを求 め た た め議 員 数 の調 整 が 出来 な か っ た。こ の こ とを理 由 に平 成20年7月 に 旧加 治 木 町 ・ 旧蒲 生 町 が冷 却 期 間 を設 け た い と申 し入 れ し、合 併 協 議 会 は一 時 休 会 した。 旧蒲 生 町議 会 は 、 旧姶 良 町長 ・旧姶 良 町議 会 に 対 し、協 議 再 開 の た め に 、 次 の確 認 事項 を提 案 した。 ① 姶 良 町 は合 併 の賛 否 を 問 う住 民投 票 を行 う。 ② 新 市 の議 員 定 数 につ い て の協 議 を 白紙 に戻 し再 協議 す る。 ③ 旧蒲 生 町 の計 画 す る道 の駅 事 業 に つ い て の 旧 姶 良 町 の主 張 を撤 回す る。 しか し、 この3つ の確 認 事 項 は成 立せ ず 、合 併 協 議 会 は廃 止 に至 っ た。 3-5-3.旧 蒲 生 町 が確 認 事 項 を 提 案 した 理 由 旧蒲 生 町 は 、平 成17年 に廃 止 した合 併 協議 会 と 同 じ轍 を踏 み た くな い と考 え 、 旧姶 良 町住 民 の合 併 に対 す る意 向 を確 認 した か っ た。 そ して 、合 併 後 の 議 員 数 が合 併 以 前 の4分 の1に な る こ とに よっ て 、 旧蒲 生 町住 民 の声 が 中央 ま で届 か な くな る とい う不 安 が あ っ た と考 え られ る。 ま た 、道 の駅 事 業 に つ い て 旧姶 良 町 が 口を挟 む の は 内政 干 渉 だ と感 じて い た と考 え られ る。 この よ うな理 由 か ら、 旧蒲 生 町 は確 認 事 項 を提 案 した と思 われ る。 表−3.住 民意 向調査結果 町 名 有 権者数 投票者数 投票率 投票結 果(票) 旧姶 良 町 (20歳 以 上) 35251人 8343人 52.04% 投票 率が成立条 件の60%に 達 せず開票 していない 旧蒲 生 町 (18歳 以 上) 6396人 4326人 67.64% 賛成 反対 無効 3353人 935人 38人 町 名 対象者 回答者 回収 率 調査 結果 旧加治 木町 町 内 居 住 者(16∼79歳)か ら1000人 を 無 作 為 に抽 出 421人 44.1% 賛成 反対 その他 353人57人11人 表−4.旧3町 の 議 員 定 数 町名 合併前 調整 委貝 会による議 貝定数 案 合併後 議 員実 数 (平成19年) 人口 比配 分 を考 慮 した案 地域 情勢 を考 慮 した案 議員 実数 (平成22年) 旧姶良 町 20人 18人 15人 16人 旧加治 木町 14人 9人 10人 9人 旧蒲生 町 12人 3人 5人 5人
4.姶 良 市 の 発 足 文5) 平 成20年10月 に 「姶 良 西 部 任 意 合 併 協 議 会 」 が 廃 止 に 至 っ た 。 しか し、 旧3町 の 商 工 会 ・自治 会 連 絡 協 議 会 等 の 各 種 団 体 か ら連 名 で 、 法 定 合 併 協 議 会 設 置 の 要 望 書 及 び 陳 述 書 が3町 長 に 提 出 さ れ 、 採 択 さ れ た 。 平 成21年1月 に 住 民 意 向 調 査 が 行 わ れ 、 同 年3月 に 「姶 良 西 部 合 併 協 議 会 」 が 設 立 され た 。 合 併 特 例 法 の 施 行 期 日 内 に 合 併 す る た め に は 、 こ の 合 併 協 議 会 が 最 後 の 機 会 で あ っ た 。 合 併 を 望 む 声 が あ っ た 一 方 、 平 成21年6月 に 旧 蒲 生 町 住 民 有 志 に よ る 組 織 「今 こ そ 合 併 を 考 え る 会 」 が 、3町 で 対 等 合 併 は 出 来 な い と 考 え 、 旧 蒲 生 町 町 長 ・旧 蒲 生 町 議 会 に 対 し て 、 単 独 町 制 の 続 行 を 求 め る 署 名 簿 を 提 出 し た 。 し か し 、 旧 蒲 生 町 長 は 、 署 名 を 受 け 取 る 時 期 で な い と判 断 し、 受 理 し な か っ た 。 翌 年3月22日 に 合 併 協 議 会 は 解 散 し、翌 日23日 に 姶 良 市 が 発 足 した 。 これ ま で 合 併 協 議 会 で 取 り 上 げ られ た 問 題 は 、協 議 の 結 果 、処 理 さ れ た(表−5)。 そ して 、 新 市 の 市 長 職 務 執 行 者 に 旧 蒲 生 町 長 が 就 任 し、 同 年4月25日 に 市 長 選 挙 が 行 わ れ た 。 市 長 選 挙 は 、 合 併 協 議 会 で リー ダ ー シ ッ プ の 取 り合 い を した 旧 姶 良 町 長 と 旧 加 治 木 町 長 と の 一 騎 打 ち と な り 、 投 票 の 結 果 、旧加 治 木 町 長 が 市 長 と な っ た(表−6)。 5.ま と め と 今 後 の 展 望 合 併 協 議 会 の 休 会 ・廃 止 の 原 因 と し て 、① 財 政(借 金 ・事 業)、 ② 議 員 の 問 題 、 ③ 住 民 の 意 向 、 の 大 き く 3つ の 要 因 が 挙 げ られ た 。 こ の 要 因 が 絡 み 合 い 、 合 併 協 議 会 は 休 会 ・廃 止 を 繰 り返 し た と考 え られ る 。 合 併 協 議 会 は 、「対 等 合 併 」を 念 頭 に 進 め られ て い た 。旧 姶 良 町 は 、様 々 な 問 題 を 抱 え る 他2町 との 「対 等 合 併 」 が 本 当 に 必 要 な の か と疑 う こ と が 多 く 、 他 2町 の 借 金 や 事 業 に 対 し て 、 指 摘 す る こ と が 多 く な っ た と考 え られ る 。 一 方 、 旧 加 治 木 町 ・旧 蒲 生 町 で は 、 事 業 に つ い て 度 々 指 摘 す る 旧 姶 良 町 に 対 し 、 不 満 の 声 も 上 が っ て い た 。 ま た 、 旧 加 治 木 町 ・旧 蒲 生 町 が 、 人 口 ・合 併 後 の 議 員 数 の 多 い 旧 姶 良 町 へ 吸 収 表−5.合 併 協 議 会 で 取 り上 げ られ た 問 題 の 処 理 旧加 治木 町の抱 える 借 金に関 する問題 土地 及び借 金 は姶良 市に引き継が れた。購 入 され た土地 は 、企 業誘致 が進 められ ている。 旧蒲 生 町の道 の駅事 業 道の 駅事 業か ら行 政 は手を引き、現 在 は民間 企業 によって計画 が行 われ ている。 議 員定 数の調 整 議員 定数 に関する協議を 白紙 に戻 し、再度 議 員数 の調 整が 行われ た(表4)。 表−6.姶 良 市 長 選 挙 結 果 当日有権者数 投票者数 投票率 有効 無効 持 ち帰 り 59,389人 40,794人 69% 40,314票 478票 2票 候補者 旧加治木 町長 21,182票(53%) 旧姶 良町長 19,132票(47%) さ れ る とい う不 安 が あ っ た と考 え られ る 。そ の た め 、 合 併 協 議 会 内 が 旧 姶 良 町 と、 旧 加 治 木 町 ・旧 蒲 生 町 に 二 分 さ れ る こ と も 多 か っ た 。 「対 等 合 併 」 と い う前 提 が 合 併 の 遅 延 に 深 く 関 係 す る と考 え られ る 。 こ の 背 景 か ら、 合 併 協 議 会 の 休 会 ・廃 止 に 関 す る3つ の 要 因 が 生 じた と 思 わ れ る 。 合 併 協 議 会 で 取 り上 げ られ た 問 題 は 、 合 併 す る た め に 解 決 され た に す ぎ ず 、 調 整 が 不 十 分 な ま ま 、 姶 良 市 に 引 き 継 が れ た 事 柄 が 多 く あ る 。 ま た 、 住 民 の 合 併 に 反 対 す る 声 は 、 合 併 特 例 法 施 行 期 日 内 に 合 併 協 議 を 終 了 させ る た め に 、 聞 き 入 れ られ な か っ た 。 そ して 、 合 併 協 議 会 の リー ダ ー シ ッ プ の 問 題 は 、 旧 加 治 木 町 長 が 市 長 と な る こ と で 決 着 を 見 せ た 。 し か し、 市 長 は 旧加 治 木 町 長 、 市 議 会 の 過 半 数 は 旧 姶 良 町 か ら選 出 され た 議 員 が 占 め る とい う"ね じれ"が 生 じて い る 。 こ れ ら の 問 題 が 、 今 後 の 自治 体 運 営 に ど の よ う に 影 響 す る か を 検 証 す る 必 要 が あ る 。 付 記 本 研 究 は 、H20∼22年 度 科 学 研 究 費 基 盤 研 究(C) (課 題 番 号20560574)の 補 助 を 受 け た も の で あ る 。 注 注1)合 併 特 例 法 の 施 行 期 日 は 、平 成22年3月31 日 で あ る 。 注2)姶 良 市 発 足 後 に 合 併 協 議 会 ・旧3町 のHPは 閉 鎖 さ れ 、 現 在 閲 覧 す る こ と は 出 来 な い 。 注3)設 置 選 挙 と は 、新 し く地 方 公 共 団 体 が 設 置 さ れ た 場 合 に 行 わ れ る 選 挙 の こ と 。 そ の 議 会 の 議 員 と長 を 選 ぶ た め に 行 わ れ る 。 注4)議 員 定 数 調 整 委 員 会 は 、各 町 に 設 置 され る 合 併 問 題 調 査 特 別 委 員 会 か ら代 表 の 議 員 が3名 ず つ 計9名 か ら成 る委 員 会 で あ る。 参 考 文 献 文1)櫟 山 和 實:姶 良 町 郷 土 誌,平 成7年10月 増 補 改 訂 版 発 行 文2)宇 都 宮 明 人:加 治 木 町 郷 土 誌,平 成4年11月 2日 改 訂 版 発 行 文3)蒲 生 町:蒲 生 町 郷 土 誌,平 成3年7月31日 発 行 文4)姶 良 西 部 合 併 協 議 会 だ よ り:創 刊 号 、3号 、4 号,5号,7号,9号,11号,最 終 号 文5)広 報 か も う:2002年3月 号 、10月 号 、2003 年2月 号 、4月 号 、8月 号 、 年10月 号 、12月 号 、2004年2月 号 、4月 号 、8月 号 、10月 号 、 2005年4月 号 、2007年8月 号 、9月 号 、2008 年7月 号 、2009年1月 号 、3月 号 文6)姶 良 町 合 併 問 題 調 査 委 員 会 会 議 録