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岡山大学 自然生命科学研究支援 センター動物資源部門津島北施設
Tsushima-Ki taBranchAllimalExperimentalFacility,DepartmentofAn imalResources,AdvancedScienceReseal・ChCenter,OkayamaUniversity 隅 木 勝 巳 ・高嶋 留美 ・松 川 昭博
KatsumiMominoki,RumiTakashima,AkihiroMatsukawa 岡山大学 自然生命科学研 究支援セ ンター動物資源部門
DepartmentofAnimalResouI・CeS,AdvancedSclenCeResearchCenter,OkayamaUniverslty 〔は じめに〕 同ILJ大学 F13然生命科学研究支援 セ ンター動物資源部 門津島北施設 (写真
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)は,岡山駅北方約2
.
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, 新幹線 の車窓か ら望むことがで きる岡山市市街地に 位置す る岡山大学津島キャンパ スに,平成2
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年3月に 新嘗 された動物実験施設であ る。津島キャンパ ス (岡 1)は,総面積639,616n12,東京 ドーム約13個分, 起伏が殆 ど無 い平坦 なキャンパ スであ り,一般道で あ る東西道路及び これ と r字路 をなす 南北道路 によ って人文系学部や理学部,工学部等がある津島北 キ 写真1 動物資源部門津島北施設 (旧工学部21号錯 1階) 図1 岡山大学キャンパ ス配置図 (○,
●,△ はそ れぞれ動物資源部門の津島北施 設,津 島南施 設,鹿 田施設の設置位 置 を示す。) ヤンパ ス,薬学部 ,農学部がある津島西キ ャンパ ス 及び一一一般教育棟や体育館等がある津島東キ ャンパ ス に区分 されている。す なわ ち,津 島北施設は津 島北 キャンパ スで軌物実験 を行 っている学内研究者 を主 たる利用者 と して想定 して新宮 さjtた全学共同利用 の動物実験施設である。 一方,津島西キャンパ スに は,平成7年竣工の動物資源部門津島南施設 (平成2
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年4月1日付で動物資源部門農学部薬学部分室 を改 級)が設置 されてお り,津 島北施設新嘗 によ り,漢 島キ ャンパ スの実験動物の飼養及び保管 は, これ ら 動物資源部門の津 島二施設へ集約す ることになった。 津島北施設の管理 ・運営上の最大の特色は,動物資 源部門の中核施設であ る鹿 田施設の専任教員の指示 の下,専任の実験動物技術者 (技術職員)が管理 ・ 運営す ることにある。 この ような運営形態 は,部局 等の独立性が強い我が国の大学等 において希 なケー スである。ゆえに,本稿では津島北施設の施設概要 に加 え,その設置の経緯等 も併せ て紹介 したい と思つo
[施設の概要] 所 在 地 :岡山市北区津 島中3-1-1 岡山大学 旧工学部21号館 内 名 称 :自然生命科学研 究支援 セ ンター動物資 源部門津島北施設 面 積 :332m2 内 容 :飼 育室5室,実験室2重,更衣室 1室, 検疫隔離飼育室】弄,検疫検査室 ]室, 洗浄毒 1竜,事務室 】重,職員更衣室 1室,機械室 l室'
'銅 ul設備等:
空冷式 ヒー トポ ンプチ ラー3
台,全熱 交換器 1台,光脱臭装置 1台, ファン コイルユニ ッ ト15台,中央監視装置 1 ⊥ ヽ ロ 飼育設備等 :陽lt型 ・-一方向気流式マ ウス飼育装置 14 台()73×385×148mnlサ イズの ケージ で最大収容数882ケー ジ・4,410匹), 陽圧型一方向気流式 ラッ ト飼育装置】0 台(276×445×204mmサ イズの ケージ で最大収容数300ケージ・600匹) 主要設備等 :高圧蒸気滅菌 ().225ml)L台,ロー タ リー式 ケー ジワ ッシャー1台,′ト型 ガ ス蒸気ボイラ-1台,バブ リング水槽1 台,小型給湯器 1台,指静脈認証 システム ユ式 人 貞 :技術職員 1名 〔津 島北施設の設置経緯 ・内容等〕 1.津 島北施設設置 に至 る経緯 ここ数年 ,動物実験 に関係 した法令,基準 ,指針 が制 定あ るいは改正 され,大学 において もコ ンプラ イア ンスの徹底 が強 く求め られ る よ うになった。
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判
山大学 で は これ らの要請 に応 えるため動物実験 のル ール作 りをrlうこ ととな り, 「岡 山大学動物実験規 則」 (平成20年2月21日同大規則第6号 )が制定 され た。 さらに,岡山大学動物実験 委 員会 は, この 学則の実効性 を高 め る 目的で 「津 島 キ ャ ンパ スにお ける実験動物保管施設の管理 ・運営 につい ての提言」 (平成20年6月10日) を策定 した。平成20年 1() 一11月,曽良連生理事 ・副学長 (兼 自然生命科学 研 究支援 セ ンター長,研 究推 進 在学官連携機構 長) の動物資源部門鹿 田施設 及 び同農 学部薬学部分室の 視 察 を経 て, 「農学部薬 学部分室 を津 島キ ャ ンパ ス の動物実験 を統括 す る共 同利用施 設 と して再整備及 びその利用体系の見直 し」について協議 を開始 した。 本学 では,動物実験等 の管理 や共 同利用施設等 の運 営 に関 して動物資源部 門が 中心 的役割 を担 うこ とと されてい るので, この協議 は動物資 源部 門及 びその 事務 取扱 を担 う研 究交流郡研 究交 流企画課 が 中心 と なって行 われたO この再整備 ,見証 し案 は既存 の施 設 を利用 で きる点 で最 も安価 に提 言 内容 を実現 で き る ものであ ったが ,農学部薬 学部分 室の施 設運営等 にお ける懸念 ,農学部薬 学部分室 の キ ャパ シテ ィー 等 の問題 及 び地理 的偏在性 (津 島キ ャ ンパ ス全体 で 見 た ときに西に偏 ってい る配置)等 の指摘 が な され た。特 に,津 島北 キ ャ ンパ スの関係 者か らは実験動 物 の運搬 時 に一般 道 を横 断 しなけれ ば な らない等, 動物実験 実施上の強い懸念 が示 された。平 成21年1 月,曽艮理事 か ら研 究推進 在学官連携機構 が管理 し, 津 島北 キ ャンパ スに設置 され てい る旧工学部21号館 (昭和50年竣工 ,鉄筋 コ ンク リー ト2階,900m2) 1階部分約 100m2を動物実験施設 に転用 した場合の 吋能性 につ いて も検 討す る よ うに指示 が あ り,筆者 らは後述 の津 島北施設 のア ウ トライ ン案 を作 成 した。2.
津 島北施設の ア ウ トライ ン案 津 島北 キ ャ ンパ スに小 規模 動物 実験施設 (津 島北 施設) を設置す る案 は前述 の提言 の策定過程 におい て も,農学部薬学部分室 の再整備 ,見 直 し案 と平行 して筆者 らに よって検 討 され てい た。 しか し,国の 財政難 の折 ,新規 に建物 を斬
首 す る ことはほほ実現 不可 能 と思 われ たので, この小 規模動物実験施 設 を 設置す る案 は検討保留状態 と していた。 しか し,氏 存 の建物 の改修 とはい え, 曽良理事 の提 案 に よ り動 物実験施設の スペー ス確保 が 阿 られ た こ とか ら,以 降,津 島北施設 を設置す る方 向で検 討 を進 め るこ と となった。最初 に施設 のサ イズ を決め るわけである が,事前 に動物実験委 員会が行 った実験動物飼 養保 53 管実態調査か ら,この施 設 にはマ ウス約800ケージ及 び ラ ッ ト他 約350ケ ー ジ分 の収容 能力 が 求め られ て い た. また,筆 者 らは日 華島北施設 に も事務寅 ,洗 浄室 ,検 疫飼 育室 及 び検疫検査 室 を設置 し, あ る程 皮 ,同施 設が独 立 して運用 で きる形 での整 備 を考 え ていたの で, これ らを盛 り込 み,津 島北施設 の必要 面積 を約300m
2と見積 もった。 そ こで,津 島北施設 を旧工 学部21号館1階 ほほ全域3321n2(変電室 を除 く) に拡大す る方 向で案 をブ ラ ッシュア ップ し,後 述の建物 レイア ウ トの案 を曽良理事 ,動物実験委員 会並 びにその他 関係 者 に提示 した。 その後 , それぞ れか ら了解 が得 られ たので ,津 島北施設設置 に向 け ての準備 を開始 し,平 成22年3
月 に改修工事竣工 ,辛 成22年6月1日に津 島北施設 の開所 を迎 えた。 3.施設 レイア ウ ト 津 島北施 設 はマ ウ ス ・ラ ッ ト ・他小 型 げ っ歯 日動 物専 用 と し,図2に示 した レイア ウ トの動物 実験施 設 と して整 備 した。 なお,津 島北 キ ャ ンパ スで利用 希望 があ った ウサギ等 は,津 島南施設 あ るい は鹿 M 施 設 に収容す る よ うに調整 した。 各室の配置 で は建 物 西側 の ロ ビー近傍 に事務 室 ,利用者更衣室 ,職員
更衣室 兼休憩 所 を配置 し,東側 に滅菌機 及び洗 浄装 置 を有 した洗浄室 (写真2),ボ イラー室 ,検疫 関維 飼育室,検 疫処置室 とい った施設の業務用の重 を配 図2 動物資 源部 門津 島北施設平面 図 (旧工学部21号館 1階平面 図) 写真2 洗 浄機設置前の洗 浄重 と両扉式高圧蒸気滅 菌機54 置 した。利用者の入室 は指静脈認証装置 で施錠 して あ る事務宝前通路 (各種受付等 の カウンター有 ・写 真3)及 び更衣室 を経 て施設内の中央廊下 に至 る経 路 と し,退出時は この道順路 を通 るように した。 写真
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事務宝前通路 及び受付 カウンター 一方,施設 に搬入す る動物 は中央廊 下東端の動物搬 入 口か ら建物 中央部分 に配置 した飼育室 (写真4,5
) に搬入す る ように した。検疫隔離飼育室 は、原 則 と して病原微生物感染の恐れがあ る実験動物 だけ を検疫 ・隔離す るため に用 い、前 もって病原微 生物 に感染 していることが判明 してい る ものは,鹿 田施 設の検疫隔離飼育室に搬入 し,鹿 凹施設でS
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化後 に 津島北施設 に導入す るような体制 とした。 また,使 写真4 マ ウス飼育室 1 写iT<5 ラ ッ ト飼育室 3 用済ケー ジや廃棄物等が洗浄 ・滅菌活 ケー ジとでき るだけ直接接触 しない ようにす るため に,実験 室 1 と洗浄竜の北側 に開口部 を もうけ,ポーチで こh ら _二つ を連絡 した。す なわち,使用済 ケー ジは利用者 に よって実験室 1の北側 にあ る使 用済 ケー ジ置場 の パ レッ ト台車上 に置かれ,その後 ,職員が北側 の搬 出Llか らポーチ を通 って洗浄重 に使 用済ケー ジを運 搬す る ように した。洗浄室 で発生 した廃棄物 は, こ の北側扉か ら施 設外-搬出す るように した。 なお, 各飢育室及動物搬入 口連絡部分 は廊 下 に対 し微陽圧 と し,使用済 ケー ジ置場のある実験室北へ向か って 余剰のエ アが排 出 され るように調整 した。 また,動 物搬入口連絡部分 は検 疫隔離飼育室 ,検疫処置室及 び洗浄毛 に対 して も微 陽庄 となっているO 4.飼育装置等 別育室 は5
室 とした。飼育装置 は,平成2
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年 に鹿 田 施設5
階 に導 入 し,利用者や技術職員 に好評 であっ た (秩)和研 製の陽庄型一方向気 流式飼育装置計25 台 (マ ウス用14台, ラ ッ ト用10台) を設置 した。マ ウス用の装置 (写真4) は, 9列×7段/台の収容能 力があ り, 5列×7段 と4列×7段 に完全 に分 けるこ と がで き, ラッ ト用 (写真5)の装置は6列×5段/台 の収容能力で3列 ×5段分ずつ に分 けることがで きる したが って,マ ウス用 では28ケージ分あるいは35ケ ー ジ分 を, ラ ッ ト用では】5ケー ジ分 を最小単位 と し た柔軟 な運用が 可能である。 この飼育装置 は,室内 の空気 をプロアユニ ッ トで取 り込み,HEPAフィル タ ーを介 して飼育装置 内に供給 されている。 それぞれ の運用貼小単位 の コンポーネ ン ト毎 には ロック機構 がついた析J-]一式 の扉が あ り,動物 由来の臭気や勅塵 等が室内 に拡散す ること防止す るとともに, これ ら の コンポー ネン ト間での物理 的な交差 を防 ぎ,病原 微生物感 染の拡大防止や収容動物の逸走防止の点で も優れている。 また,本装置 は流行の専用ケー ジを 用いた吊 り下げ式 タイプではな く, 昔なが らの飼育 棚 タイプであるので, ケー ジの奥行 き及 び高 さが許 芥範機内の ものであれば,基本的 には どこの製造 会 社のケー ジで も使用で きる とい う利点 も有す る。 こ の利点は長期 間に渡 って機器 の入れ替 えがで きない 大学では,重要であ る。 なお,実際,篭者 らが メイ ンで運営 に当たってい る鹿 田施設では,導入 されて いる飼育装置の製造会社倒 産等 によって同装置専用 のケー ジが入手で きない とい う問題 に-d_面 している 5.人員配置等 動物実験施設 と して必要 なバー ド面及び ソフ ト血 に関 しての基準 として,環境省 の飼養保管基準 (辛 成18年4ノ」28日) と 日本 学術 会議 の ガ イ ドラ イ ン(
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年6
月1日)があ る。 これ らには数的な基準 こ そ示 されていないが,動物実験施設 と して必要 な円 安が示 されてお り,津 島北施設設置ではこれ らを参 考 に した。ハー ド面,す なわち,施設の構造等 では, 動物 の逸走 を防止 し,衛生状態の維持 及び管理が容易 な構造 であること等が求め られているが,通常, 動物実験施設 と して新宮す る場 合, これ らが問題 に なる ことは少 ない。一方, ソフ ト面,す なわち,動 物実験施設の管理 ・運営 では,緊急時対応 (動物逸 走時の対応 を含 む) を含め,施設 に収容 している実 験動物の数及び状態 の確認 ,実験動物 の健康保持 を 目的 とした検疫業務等 の実施 ,動物実験実施者等へ の必要 な情報提供や指導が挙 げ られ, これ らの対応 には専任教職員の配置が必要不可欠である。しか し, 医学部の動物実験施設以外 で は,その配置 について 軽視 されが ちである。 大学 の動物実験施設 には実務 担当者である技術職員の配置 は もとよ り,その指揮 , 監督 を担 い,兼任 の施設長 に代 わって様 々施策 を立 案す る とともに利用者へ情報提供等 を実行す る専任 敦貞 の配置, も しくはそれに替 わる体制の構築が必 要である。 津 島北施設 では施設規模が小 さい こ とか ら専任教員 の配置 は見送 るこ ととしたが,幸 い,本 学の場 合,図1で示す ように津 島キ ャンパ ス と鹿 田 キ ャ ンパ ス間の移動距離が