知的障害のあるひきこもりの青年に対する社会参加への支援 : 小規模作業所への復帰を目指した事例による検討
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(2) 178 発達心理臨床研究 第12巻 2006. 一方、行動論的な観点から、小林(1989)は. な課題になる(斉藤、2003)。. 「対人関係を必要とする場面で、適切な行動をと. これらをふまえると、従来の援助活動の方法論. ることができない状態」と定義している。面体的. では対応が不十分であることが多い。そこで、本. には「対人場面をあらかじめ避けてしまったり、. 研究では、家庭訪問形式によるアセスメントに基. 対人場面から逃避したり、また、対人場面では農. づいて得られた自助資源や援助資源を活用した個. 発的、積極的に行動せず、傍観的、消極的、受け. 別の支援プログラムについてその支援経過と効果. 身的にしか対応することができないこと」である. を検討することとした。. としている。従って、「ひきこもり」は、社会的 行勤の不足(Strain and Kerr、1981)、対人関. 2.支援の概要. 係維持困難(Herbert、1986)等の問題が生じや. 1)対象者:小規模作業所に籍を置く、知的障害. すいとの指摘がなされている。. のある20歳の男姓(以下、A男と称す)。. 我が国における臨床研究においては、主に不登. 2)援助を行なった場断:A男宅、小規模作業所、. 校を伴う「ひきこもり」への対応にあたって、社. および公園、ハイキングコース、B子(A男の友. 会的スキルの謂練といったことから取り組みがな. 人)宅。小規模作業所には、施設長、常勤の指導. されてきた(高下・杉山、1993;高石・東、1985;. 員2名とボランティアの指導員1名が、A男を含. 山崎、1985)。また、ひきこもり児への再登校へ. め10名(男性:7名 女性3名)の利用者の指導に. の社会的スキル談練を申心とした援助の取り組み. 携わっていた。. も報告されている(小野・三好・小林、20儀)。. 3)期間:X年10月∼X十1年9月G1ヶ月). しかしながら、ひきこもりへの臨床研究は少なく、. 4)援助体糊:援助者全員が、A男と積極的に. 杉山(1989)は、社会的スキル訓練において、障. かかわりをもっことに努め、その結果から得られ. 害のあるひきこもり等の比較的重度の事例に関し. た情報を共有化し、多面的に理解を行なっていっ. て必ずしも十分な効果を挙げているとは言い難い. た。その中核的な役割を果たしていたのが報告者. と指摘している。その理由として、以下’の3点が. であり、小規模作業所の施設長、指導員、保護者、. 考えられる。. 養護学校麗POのボランティア、その他関係機関. ①特に重度のひきこもり事例の場合、他者が援. の関係者との援助チームづくりや援助活動をコー. 助を実施すること自体が困難であること、通常の. ディネートした。. 心理療法による関係設定、すなわちクライアント. の専門機関による援助関係を設定すること自体が. 困難であるという問題をかかえている。②杉山 (1989)は、このような璽度の社会的ひきこもり. 事例に関しては、社会的スキルを形成する蔚段階 として「対人関係という文脈」の申で行動するこ との学習が必要である。すなわち、人と積極的に 関わりを持つ行動形成が必要であるとしている。. ③「社会的ひきこもり」への支援ないし治療は強 要されるべきものではなく、ひきこもり支援のた めの柔軟で緩やかな支援ネットワークの整備が必 要であり、官民一体となって多職種・多施設間の 協力体剃を組んで良質のネットワークが構築され ることが、ひきこもり対策の上で、今後最も重要. Fig.寒 援助資源チェックシート (石隈・田村式2003年一部修正).
(3) 179. 堀田・井澤:知的障害のあるひきこもりの青年に対する社会参加への支援. 5)心理教育的アセスメントの方法. 針を明確にし、⑤具体的な援助計画を定めた。. (1)観察(行動観察・生活チェック表の実施):行. , 撰 一 ’. 動観察では、日常生活場面および家庭訪問時にお. 家族と本人との麗係作り(アセスメント). ける行動を観察することを目的として、自然観察. 家庭訪問⇒・観察(行騰観察・霞記・生活チェック表). ・面魂(日常生活の雑談・カウンセリング). 法を用いた。また、生活チェック表はA男に対す る母親と家族のかかわり方の振り返りやA男の生. 擾馳方針 ケースマネージメント ・援駒予一ムシートの作虞 ・振助チーム癬威. 活リズムを改善していくための資料として、母親. ・擾駒資源チェックシートの俸虞. に記入を依頼した。 ・・. ォ. (2)面接(日常生活での雑談、カウンセリングの実 本人のニーズへの擾助. ↓ 等,い ‘ 1し一 」1‘. 社会参演の拡大. 施):A男および母親との日常生活における雑談 を通して、A男に関する情報を収集した。また、. ・挙習サポート. 必要に応じて、A男と母親に対してカウンセリン. :糠蝋、⇔. 医療闘・. 社会源. ・余暇活動. との遅携. グを行った。. Fig.2 援助計画図. (3)心理・知能アセスメントの実施:現在(援助. 開始時20年1ヶ月)の知的水準および知的発達の. 3.アセスメントとそれに基づいた援助計画. 偏りを把握するためにWAIS−Rを実施した。また、. 1)援助開始時におけるA男とA男を取り巻く家. 家庭訪問の際には、小野ら(2002)の緊張段階表. 族の環境についての心理教育的アセスメントの結. を参考に作成しな緊張程度チェック表(Table 1). 果. で緊張度を評価した。その結果を参考にして、次. (1)援助開始時におけるA男の問題の概要. の援助段階へ進んでいく補助資料として扱った。. ①生育歴及び発現前の行動特性:A男は未熟児. さらにストレスへの適応力および心身への反応を. (1800g)で生まれた。幼少時は友達とはあまり. みるために、ストレス&健康チ手ックを実施した。. 遊ばなかった。小・中学校時代は、障害児学級に. Tabb 1緊張度チェック表. 在籍し、入学当初は集団登校ができなかった。養. 段賭. 0. 指棉. 1. 正面に向き合う. 正面に向き合う. 対人. アイコンタクトが. アイコンタクトは. 態度. 取れる. 合わず. 自分から央る. 接近 行動 接触. 1時聞30分以上. 発藷. 3. 横向きに座る. 背中を向けて座る. 呼ばれてくる. 呼ばれてくる. 母観と一緒に来る 母親同席. 母親途中退席. 母毅同席. 1時間30分. 塒闘一30分. 4. こちらが行くと逃. 口を閉じている. ロを閉じている. ロをきつく結ぶ. 無表情. 頬の緊張なし. 頬の緊張あり. うなずき返事. 発語なし. 栫X実い声. 自発語. と体調不良(嘔吐、吐き気)や不安を訴え欠席が. 15分以下. 続いたが、担任の配慮によりなんとか参加するこ. ロ元が綴む笑い 声が出ている. 他の話しかけに単 語で応答. ごせた。宿泊訓練や体育大会などの行事前になる. げる又は起きて こない. 30分肉τ5分. 護学校高等部時代は、公共の交通機関を利用して 自力通学をし、特に問題もなく’クラスの伸問と過. 印τ時聞. 時間. 表情. 2. とができた。コミュニケーションの面では、日常. 会話程度は可能であり、二語文程度の指示理解は できた。普段接している人であれば意思を言葉で. 6)心理教育的アセスメントのプロセス. 伝えられ、嫌なときは「いや」とはっきりと言え. A男への援助開始時における援助計画を以下に. た。性格的には、優しく几帳面である反面、周り. 示した①∼⑤のような流れであった。その援助計. の人に気を遣いすぎ自分を抑えてしまうところが. 画をFig.2に示した。まず、援助開始時における. あった。心理面では、精神的に弱さが見られ、他. A男の問題の概要を明らかにするたあに、①A男. 人や特に母親に依存する傾向があった。普段と違. と母親へのアセスメント、②A男とその取り巻く. う場面では、緊張し不安を訴えることがあったが、. 環境にっいての総合的なアセスメントを行なった。. いっも一緒にいる人(両親・教師・クラスの友達). 次に、③アセスメントに基づいて立てたA男の問. がいるときには落ち着いて過ごせた。趣味は、カ. 題状況について仮説を立て、④援助の基本的な方. ラオケ、パソコン、携帯電話であり、腕時計など.
(4) 180 発達心理臨床研究 第12巻 2006. いろんな種類の時計を収集していた。. い物に行くこともあったが、車から降りることが. ②ひきこもり発現の経過:高等部2年生の体育大. できず、車の中で待っていると状態であった。. 会前、通学途上のバスの中で後輩とのトラブルが. 行動観察によるA男の自助資源は、CD(演歌か. あったことをA男が母親に伝えた頃から、表情が. らヒット曲まで)を聞いて歌うこと、時計・携帯. 暗くなり無気力状態となっていった。家庭や学校. 電話やパソコンの話題であった。時々、CD、パ. で手を止めてふさぎ込み、声をかけてもポーッと. ソコン、時計、携帯電話の売り場に、母親と一緒. している様子が多く見られるようになり、精神科. に行くこと、携帯電話を使い「時報を聞く」とと. への診察を勧められた。その結果、抗不安剤を服. があったQ. 薬しながら様子を見ることになり、それ以後欠席. 健康面では、昼夜逆転の傾向があり、食事生活. が続き不登校に陥った。当時の担任や保護者の働. も不規則であった。夜になると、不安を訴え、熟. きかけにより、3年生の卒業式前にはどうにか登. 睡できないこともあった。頭痛や発熱などの身体. 校できるようになっていた。卒業後、小規模作業. 症状の訴えはなかった。. 所への進路を決めたものの、数回利用しただけで、. (3)A男と取り巻く環境についての総合的なアセ. その後はほとんど外出することはなく、.ひきこも. スメント :家族構成は、父、母、兄、姉、A男、. り状態となった。その後、生活のリズムは崩れ、. 祖父母の6人家族であった。3人きょうだいの末♂. 昼夜逆転の状態が続いた。母親は、焦らずに本人. 子のA男は、家族みんなからかわいがられていた。. の気持ちを第一に考え、本人の意思に任せてきた. 不登校となりひきこもり昼鳶になっても、家族が. と言い、約1年半余り様子を見守ってきたが、変. 学校へ行くことを強要したり、とがめるたりする. 容が見られなかった。ひきこもりの長期化に伴い. ことはなかった。A男にとっては、不安や緊張を. 対人恐怖丸不眠、抑うっなどの症状が現れ、独り. 逃避できる場であったと推測された。. 言や妄想が増えてきた。また、病院へは月に1度. 親子関係については、A男の様子や母親の話か. 通院することになっていたが、診察を受けようと. ら養育は母親主体で、父親は仕事が忙しくA男と. しなかった。医者からのアドバイスも少なく、保. かかわる存問がなく、養育にはあまり口出しせず. 護者は、誰にも相談できず、どうしたらいいのか. 母親に任せきりであった。母親は幼少の頃から、. わからない「当惑と落胆」の状態であった。. 一生懸命だが優しすぎ、A男のやることを常に先. (2)A男自身へのアセスメント:心理・社会面で. 回りし、A男が困らないように配慮してきた。地. は、幼少の頃から、おとなしく母親への執着が強. 域の行事など人の集まるところへも積極的にA男. く、.引っ込み思案で恥ずかしがり屋であった。ひ. を連れ出していたが近所の友達とはほとんど遊ぶ. きともりの状態になってからは特にひどく、人前. ことはなく、家の中での一人遊びが多かったとい. に出ることや初めて会う人に対して、不安や緊張. うことからも母親の世話やきがひきこもりを長期. が強く吐き気や嘔吐など体調不良を訴えた。母親. 化させた要因とも推測された。. も人が集まるところへはなるべく連れて行かない. 今後のA男の進路について、母親の願いは小規. ようにしてきたと言い、特定の限られた場所や人. 模作業所に復帰でき、外出できるようになること. とは会うことはできたが、長時間その場に居るこ. であった。小規模作業所は、知的障害のある青年. とはできなかった。そのため家族以外の人とはぽ. を対象としてパンの製造.と販売を行なっていた。. とんど接触がなく、家の中でテレビ(刑事ドラマ. A男が、養護学校時代に現場実習をしたところで. や歌番組)を見たり、CDを聞いたりして過ごし. もあり、施設長は、A男のことをよく理解してく. た。唯一祖母やいとことは、自然に接することが. れていて、母親も信頼していた。いっでも利用で. でき、いとことはカラオケに一緒に行ったことが. きるように、快く準備を整えてくれていた。. あった。また、車が好きで、母親と』ドライブや買. (4)心理教育的アセスメントに基づいて立てたA.
(5) 堀田・井澤:知的障害のあるひきこもりの青年に対する社会参加への支援. 181. 男の問題状況についての仮説:A男の場合、暴力. (6)援助の基本的な方針:A男は、ひきこもりの. や触法行為、非行といった反社会的あるいは非社. 背景に精神疾患の疑いもあると考えられたので、. 会的な問題行動を呈するものではなく、昼夜逆転. 医療機関との連携を図りながらより慎重な情緒面. などの問題を抱えっっも、ある程度穏やかに日常. での援助を行なっていくこと、保護者には、A男. 生活が送れている状況が、家族が現状を変化させ. に対する望ましいかかわり方を指示していくこと. るために何らかの行動を起こさざるを得ないとい. にした。A男のひきこもり状態を改善するために. うような大きな「原動力」を生みにくく、第三者. は、「援助者とのかかわり形成」「外出行動の形成」. の介入の機会が少なくなり、ひきこもり状況が静. 「援助機関への通園行動の形成」が要請された。. かに遷延化する一因となっている可能性も考えら. そのためには、A男とのかかわりの形成、緊張・. れた。また、A男は、幼少時から対人場面をあら. 不安の低い段階から外出行動の形成、そして家族. かじめ避けてしまったり、対人場面から逃避した. 支援を含めたA男と家族とのかかわり形成を試み. りしたため、社会的なスキルを学習する機会が少. ることが考えられた。そこで、A男への援助は、. なかったと考えられた。そして、高等部に進学し、. 現実脱感作法(in vivo desensitization)を適応し. 思春期を迎え、母親が関与できない他者とのコミュ. た。現実脱感作法は、不安・恐怖に対する行動療. ニケーションが広がっていく時期でもあり、後輩. 法の一つであった。不安・恐怖誘発刺激そのもの. とのトラブルをきっかけにA男は、そこで躊躇し. を実際に現実場面で誘発力の弱いものから段階的. 周囲とコミュニケーションをとることから回避し. に対象者に直面させながら不安・恐怖反応を克服. 家庭内にひきこもり状態になったと考えられた。. していく方法であった。A男の場合は、報告者が. wAls−R知能検査の結果は、 vlQ:50、 PIQ:. 教示した状況の中への参加を選択して実際に遂行. 51、IQ:42であり、言語性と動作性のプロフィー. するように試みた。以上の手続きより、①家庭訪. ル図から特段の傾向はなく、全般的な発達の遅れ. 問によるかかわりの形成、②外出行動の形成、③. (三度の知的障害)と考えられた。このことから. 援助機関への通園行動の形成を試みた。また、上. も、簡単な日常会話は可能ではあるが、自分の意. 記の目標達成を促進するために、母親の家庭外の. 志を相手にうまく伝えられないこと、過去の失敗. 刺激をA男から避けさせる対応を変容させ、外出. 経験などから、二次的に生じる自信欠如によって. 行動へ強化刺激(たとえば、言語賞賛など)を提. 不安定となり、ストレスにつながりひきこもり状. 示できるように助言した。. 態を強化させていることも考えられた。. (7)具体的な援助計画. さらにストレス&健康チェックの結果から、過. ①人的援助資源を活用した可能な限りの援助チー. 度に自分を押さえてしまったり、楽しむことや感. ムの構成:援助者は、保護者(母親)、作業所施. 情を表現することが苦手であったり、自分を抑え. 設長、ボランティア指導員(1名)、養護学校N. すぎてストレスの蓄積につながっていると考えら. POからの派遣ボランティア(2名)、報告者の6. れた。自己主張したり、気分転換したりする時間. 名となった。場合により、専門家(スーパーバイ. を積極的に作る必要があることが裏付けられた。. ザー)の指導のもと、関係機関との連携を図って. (5)アセスメントのまとめ:A男のひきこもり行. いくことにした。その援助チーム図をFig.3に示. 動の形成は、A男の社会的スキルの欠如により、. した。こうした環境の中で、安全な人間関係と居. 学校での対人場面を中心に不快事態が生じ回避す. 場所を築き、心の回復を図った。. るようになって、不登校さらにそれが長期化しひ. ②援助チームの構成員について. きこもりとなった。そして、家庭に滞留する行動. 0母親:A男のよき理解者であり、A男も誰より. が、母親の「世話やき」といった強化刺激が伴う. も信頼していた。. ことにより維持されていると考えられた。. 0作業所施設長:気さくな人で、17年間知的障害.
(6) 182. 発達心理臨床研究 第12巻 2006. のある青年たちとかかわり、障害者を熟知して. Table 2場所と人に関わる階履図と支擾プ自グラム 不安度 援助内容. いた。A男のことも養護学校時代から知ってい. 小 〈人気のないところ〉 ①畑〔歩いて数分以内〉. て、保護者からの信頼も厚か、つたげ. 工. Aハイキングコース(約1時間). q人気のあるところ〉. ○職員(ボランティア):パンの製造会社を定年. 退職され、パンづくりの技術指導に週2回作業. 誰が行うか 母親、報告者、ボランティア. B公園(片道7分). ④スーパー前の自販機でジュースの購入. 成. ⑤スーパーで母の買い物の手伝い(カート押し). 1.. E作業所訪問. 所を訪問していた。利用者とも気軽に話をし、. A男にも積極的にかかわってくれていた。. Fカラオケ.ゲームセンター. 大⑧公共の交通機関利用(電草〉 利. ONPOボランティ.ア:養護学校のNPO法人か の. ら派遣ざれた福祉の専門学校に通う20代の男性. か か わり形成. と、介護ヘルパーやボランティア養成講座等で. 小①作業場外で作業. 用者と. ②作業所の人とかかわり @(休憩時間を利用し雑談). →施設長、職員 →施設利用者D君 →施設利用者 ③作業場内で利用者と作業 @ →作業場内で利用者と作業 蛛@④作業場内で利用者と一人で作業. 母親、報告者、施設長、職員、ホ“ランティア τ. ‡援助者なし. 福祉の勉強をしている10代の女性の2名であっ た。A男が、いとこと良好な関係であることか. 4.援助の経過と概要’. ら、A男と年の近いボランティアを配置した。. A男への社会参加形成への支援経過(約11‘ヶ月). ○専門医:X−2年の9月より、A男が通院する. をその支援内容から5期に分けて記述したご. 医療機関の外来で診察をしている精神科医であっ. 1)第1期家庭訪問によるかがわり形成GO月8 ’. た。. 日∼1月16日 1∼7回目計7回). ○報告者:A男の元担任であり、養護学校に勤務. (1)目的:報告者との直接的なかかわり形成を目. していた。. 的とした。. (2)支援の手続き:家庭訪問を通して、①A男に. 対して、日常生活の雑談、カウンセリング及び行 動観察を行った。ま左、②母親に対して、面談と 保護者. カウンセ,リングを行った1その結果、③A男の援. 助資源(自助資源や地域資源)となる情報の収集. 対象者 報告者. _鐙’ コア援助チーム. PO 地域とのネットワーク. を行なった。. (3)支援の経過:母親面接を1回、家庭訪問を7. 回実施した。セッション状況をTable 3に示し た。. Fig.3 チーム援助図. (4)考 察:援助方法について、保護者からの依. 頼があり、B子宅でA男とB子ふたり一緒に面談 ③外出行動形成のための援助(環境)資源の有効活. を実施したが、B熱讃での面談は外出することに. 用:外出への「不安」を基準として、A男のかか. 対して不安を持っているA男にとって負担が大き. わりのある人と場所の階層図と外出行動の支援プ. いと判断し、今後は別々に行なうことにした。か. ログラム(Table 2)を作成し、援助の基本方針. かわり形成について、A男の自助資源でもある時. に基づく具体的な援助内容とその援助者を定めた。. 計(時報)の話題は、報告者とのかかわり形成を. なお、この援助計画は、A男が作業所を利用でき. 築いていく第一歩となったといえよう。母親の話. るようになり、社会参加できるまでの期間とし、. や行動観察より、A男の独り言や考え込む状態が. 目標達成されるごとに援助の見返しをしながら、. 増加していることから今後のかかわり方が懸念さ. 次の援助計画を立てて行くことにした。. れた。そこで、母親と慎重にかかわっていくこと. を確認し、A男とのかかわり方を母親と家族に指 示していくことにした。. r.
(7) 堀田・井澤:知的障害のあるひきこもりの青年に対する社会参加への支援 183. Table 3 第1期セッション状況 今後の支援として、 A男にとって初めての場所や 調騰 瀦曲調響. 活動四容 藷霞痔の様子. 人込みは「嫌や/怖い」と口にしたことから、仮. 囑 家麟問によるかかわ鵬形鵡〔瑚茄∼哨翻7動 9肋日. ・B子宅r闘・15:ll. t回10月9日. 甥宅15:35・ll:15. ・母親面談,母親は,A男に関する情報を自発的に話した、. 説で立てたA男の不安や緊張の低い場所への外出. 途郷後,①を. 1三者薔談,緊装気壕で墳向きに塞1聖、顔を含わそうとしない,. ま梛蜘. 毒ってきて聞きな3玉らカラオケを拾める誤、途串ふさぎ込んだり、. 行動と家族以外の人たちとのかかわりを支援プロ. た吻繰り返しであった、 15ヨ・llヨ. 1病険. 2回晒14ヨ. 虫垂炎手街のため18日間入院〔12日∼29ヨ) 家庭訪閤中断. B子宅15:30∼㈱. ・B子宅で選委中A男君亘護つ≒い男子メ訪留,母湊にくっつ1. グラム(Table 2参照)に沿って実施すること. く勤ようとせず. 1帰ろう1鍛二丁帰宅した,. にした。. ・割S一直検査後、携帯メール篠作の練翌を無復途中[H幡i へ箭を謝[時. 鵬宅騒∼職. 1回 2頃. 髄聞いていると落ち着く忌言った、. 掴朗u湾. ・B子宅15:ひ。∼15:15. ・手術俵の遁院∼)掃りB子宅訪間、買ってきたC旺をみんなに躍かせ季ぐ希宅幽ら. 個 ll昌. ・鵬宅}5:0B∼16:1う. ・三看面談、ウし護れている様干で、声をかけてもあまり反志がなかった。母親L. レ「」;. り、本人から「何処かへ行きたい∫と言い祖母宅1こ行ったとと. よ. 3)第3期 外出行動の形成(3月25日∼6月29. を聞き賞賛した,. 「人込みに行くと気分が悪くなる1と自分の思いを伝えたこ. ・娚宅1510四騒. 5図 ∼姻. 1ストレス&健康チェック実謳後、父覆とインターネソトで.11「番.. 日 13∼20回目計8回). を蘇し,時. 報を伝えている人の名前と写真を印刷してもらったことを目しそうに話した,. 徊1用田. 1娚宅1鋤∼1聞. 日課表作りをしたが、下を向いてぼんやりすることが多く見られ畜 コタツに入ってゴロゴ目していること、象り言が増えてきているこ. (1)目的:家族以外の人たちと外出行動を形成す. ..,母親より、. とを聞いた、. ることを目的とした。. 2)第2期家族とのかかわり形成(1月26日∼. (2)支援の手続き:援助資源を有効に活用した支. 3月11日 8∼12回目計5回). 援プログラム(Table 2参照)を作成し、それに. (1)目的:A男に対する母親と他の家族とのかか. 沿って緊張・不安の低い段階から外出練習を実施. わり形成を目的とした。 ’. した。人の少ない場所①畑、②ハイキングコース、. (2)支援の手続き:家庭訪問を実施し、母親と家. 人のいる場所、③公園、④スーパー前の自販機、. 族に対して教示的な助言を行なった。①母親に対. ⑤スーパー(買い物)、⑥作業所への訪問の順で. して、買い物やドライブなど外出することを促し. 外出行動を形成した。. てもらうこと、②父親に対して、パソコンや散歩. 援助者は支援プログラム(Table 2参照)に. などA男と関わる時問を作ってもらうこと、また. 示したとおりである。また、この時期から2名の. 母親には、③生活チェック表の記入を依頼した。. ボランティア(男・女)が援助活動に参加した。. (3)支援の経過:家庭訪問を5回実施した。セッ. ただし、余暇活動としての⑦カラオケとゲームセ. ション状況をTable 4に示した。. ンター、⑧公共の交通機関の利用については、今. (4)考 察. 後の課題として今回は省くことにした。作業所へ. 母親と他の家族に対して、A男とのかかわり方. の訪問は、A男の不安を軽減するために利用者の. を教示することにより、家族でドライブや外食に. いない時間帯から利用者のいる旧聞帯へと訪問時. 出かけるようになったこと、特に父親はパソコン. 間を移行していくことにした。訪問時には、施二. や散歩に出かける時間を作り、積極的にかかわり. 二とボランティア職員に、A男と雑談する時間を. をもつようになったことから、有効であったとい. 作ってもらうことをお願いした。また、A男の外. えよう。また、母親には生活チェック表を記入す. 出行動形成を促すためにトークンエコノミー法. ることにより、A男に対する毎日のかかわり方を. (ハイキング、散歩、買い物、ドライブは1点、. 振り返るという効果もあったといえる。そこで、. 作業所で作業は2点とし、合計点が30点溜まると. Table 4 訪問日時. 活動場所・訪問時間. 第2期セッション状況 活動内容・訪.問時の様子. 家族とのかかわりの形成期(1月26日∼3月ll目 5回) 2期 ・日課表には、岡山方面にドライブに行ったこと、買物について行ったことなど四 ・A田鰻 14;50∼17;05 8回 /月26日 4日. ・A男滝. 15110∼16;20. 工0回. 18日. ・A男宅. 15=05∼正6=4G. 11回. 26日. ・A男宅. 14:10∼15140. 日焼が記入されていた。プリント学習を促すが拒否する。母親には、症状を緩和 させるためには毎日服薬させることが大切であることを話した。 ・二者面談。本人は体調を崩し顔を見せず。母親から、外出する目的があれば少し でも外出できるのではないか、だから情報が欲しいと前向きな意見が出た。そこ で、スイミングスクールやフリースペースまた近隣に「ひきこもり」専門の心療 内科があることを伝える。 ・本人から外出を促す回数が増えてきたこと、ドライブ中に「作業所へ行ってみる」 と言い出し作業所に立ち寄ったこと、スイミングスクールを見学したことを聞く ・表情がとても明るく、買い物やドライブに行ったことを話してくれた。. 12回3月11日. ・A男宅. 14;10∼16:20. NPOのボランティアの協力を得ることを伝える。 ・寝ていたが、すぐに起きてくる。小学校の頃の話と兄と外食に出かけたことなど. 9回. 2月. を話してくれた。.
(8) 184 発達心理臨床研究 第12巻 20q6. 好きなCDがもらえる)を導入した。. の低い人や場所の段階順にかかわってきたことが. 人と場所の階層図と外出行動の支援プログラム. 有効であったといえよう。. の作成にあたり、母親とA男の面接から得られた. しかし、A男は、利用者との関係を気にして利. かかわりのある場所と人のカードをそれぞれ10枚. 用者のいる作業場に入ることができなかった。そ. ずつ作り、A男の安心のできる順に並べさせた。. こで今後の支援方針として、利用者とのかかわり. それを参考にして作成した。そρ結果、場所では、. 形成を行ないながら作業を開始していくことにし. ①自分の部鼠②台所、③母方のおばあちゃんの. た。また、A男が「ここは嫌や」といった老人ホー. 家、④畑、⑤公園、⑥作業所、⑦老人ホーム(パ. ムでのパン販売には参加しないこどにした。. ンの販売を行っている)、⑧スーパー、⑨カラオ. 4)第4期作業所利用者とのかかわり形成(7月. ケ、⑩病院となり、人では、①母、②父、③兄、. 6日∼8月20日 21∼28回目計8回). ④母方のおばあちゃん、⑤いとこ、⑥報告者、⑦. (1)目 的:利用者と一緒に作業することを目的. 作業所施設長、⑧ボランティア、⑨作業所指導員・. とした。 ’. 利用者、⑩老人ホームの人たちとなった。母親と. (2)支援の手続き:①利用者がいない場所で母親、. 一緒なら行ける場所ではく「母方の実家」「畑」. 報告者と作業を開始した。それと並行して②休憩. 「スーパー」「作業所」「散髪屋」などであった。. 時間に利用者と雑談する時間を作り利用者とのか. (3)支援の経過:作業所訪問を5回目老人ホーム. かわり形成を行った。緊張や不安が和らいだ時点. 訪問を1回計6回の外出練習と家庭訪問を2回実. で、③利用者のいる作業場で母親、報告者と一緒. 施した。セッション状況をTable 5に示した。. に作業をした。続いて、④援助をボランティアに 引き継ぎ、このときから母親には送迎だけに携わっ. Table 5 第3期セッション状況 訪問目時 活動場所 訪問蒔關. てもらうことにした。. 活動内容 訪問時の様子. (3)支援の経過;利用者とのかかわり形成訓練. 3期 外出行動の形成〔3月25日∼16年6月29日 8回) 13回. ll日. A男宅. t4:ll∼15;喋1. ドライ効途. ・ボランティアが昌昌に参加。最近外出することが多くなったこと、. (作業も含む)を5回、家庭訪問を3回実施した。. 中、ツクシ採りをしたことなどを表情も良く楽しそうに話した、そこで作業所訪. {牒所. セッション状況をTable 6に示した。. 問を提案、即OKであったが、利用者は帰宅後で民設長以外誰もいないが緊張気. 味で縢噺料れようとしなかった、. 1生回卿1目. 傑所. 14:GO∼1哩:40. ・利用者が店動中訪問、緊張気味で母親から離れず、母親より、畑仕事をしている ところヘー人で来られるようになったこと、留守番ができるようになったこと、. Table 6 第4期セッション状況. 父親ピ緒1こ麟除をしたことなど聞く, ll回. 16日. 年業所. lo:ll∼隙ll. ・作業場に行き、利用者に挨摩をするがすぐに出てくる,萢手長と雑談後帰宅,. 1徊. lo日. ・傑所. 13:喋1∼幽1. ・利用者の掃宅時間と重なり、挨拶だけして終了。不安を訴える、. 訪問段蒔 活動場所 訪問時間. 1咽5胆日. 1噺. 9;45∼lo:ll. ・姉も一緒に付いてきてくれたが、母の側を離れず挨拶だけして帰宅,. 4期 利用者とのかかわりの形成(7月5日∼B月20日 8回}. i胴6月. 老人富一ム. 聞. 回;Ol∼1喋:lo. パン販売の手伝いで老人ホームを訪問母親の側から離れず,[ここはイヤ」. と口. 21回. 7月50. ・作業所. lD:Ol∼U;O口. にした。. t咽. 22日. 檬所. lo:lo∼lo:15. 1嘱. 29日. 娚宅. 13:IO∼15:45. ・休憩時間施設長・職員と雑談後、作業場へiま行くが、すぐに出てしまう,その後 報告者と近くの公園まで散歩、母親よ臥ハイキングコースを何度か歩いたこと、. 6回目となり、体憩時間に施設長とお茶を飲みながら雑談、少し慣れてきた様子 ・ハイキングコース〔約1時}を母親、報告者の3人で歩く。頑張り. 活動内容 請問時の様子. ハイキングコースの休憩場所ニカ所に趣味で集めていた時計を引っ掛けたこと. を賞賛し、ま. た行くことを約束して終了,母より、父親がドライブに誘ってくれたことなどを. などの話を聞く。. 2凋. B日. A男宅. ll:oo∼16:00. ・ハイキングコースを歩く、時計を引っ掛けた場所に報告者を案内してくれた。. 2姻. 聞. ・作業訴. ll:oo∼ll:oo. ・利用者がいない所で母・報告者’の3人でシール貼りの作業を15分間する,. 2姻. 日. ・篠所. 1:55∼ll:oo. 25回. ll日. 鵬宅. ll:]D∼15:15. ・ハイキングコースをボランティアと一緒に歩く。トークン表の点数が30点とな. 26回. 1唄. 躾所. ll:05∼ll:15. ・利用者が全員いる中でボランティア・報告者と作業、作業時間30分、作業の途. 2徊 8月1日. ・牒所. 田;o囲口。. 1母親が、作業所内に不在であったが、利用者のいる中で、作業を如分間した。. 2胴. ・A駝. ll:IO∼ll:50. 聞く。. 母親よ.り、トークン表のシールを毎日忘れずに貼っていることを聞く、. (4)考 察. 父親と一緒にハイキングコースを歩いたことを聞く、. A男自身から、「何処かへ行きたい」と外出を. り、嚇していたCDをデットし礪しそうだった。. 促すようになり、母親はそれに応えた。また、父 親から、ドライブに誘うなど今までになかった行 動が出てきた。そういった家族のはたらきかけに より、A男もドライブの途中にツクシ採りをする などの行動の変容が見られるようになった。作業. ・利用者が1人いる作業場で母・報告者のら人で作業、作業時間20分。母親よウ、. 中隣の鍛こいる嫌の顔を何度硯1こ行くことがあった,. その後ボランティアと自騰でジュースを買いに行く、. t旧. ボランティアと緻、トランが弘をする。. (4)考 察. 利用者とのかかわり形成については、利用者同. 所への訪問についても約束した日に訪問できるよ. 士でかかわり形成をするには時間がかかり困難で. うになり、施設長や指導員とのかかわりができっ. あると判断したので、報告者が聞に入り話題を提. っあった。これらのことから、A男の緊張・不安. .供しながら進めていった。作業の援助については、.
(9) 堀田・井澤:知的障害のあるひきこもりの青年に対する社会参加への支援 185. 母親、報告者、ボランティアの順に引き継いでいっ. さらに作業所へは週に2∼3回午前中だけではあ. た。その結果、作業中に利用者が「もう少し」. るが、訪問できるようになったことから判断し、. 「がんばれ」「手伝おうか」などと声をかけてくれ. フェイドアウトすることにした。今後の課題とし. たり、作業を分担して手伝ってくれたりするよう. て、作業所への訪問回数や滞在時間を増やしてい. になった。A男からも「これやって」と利用者に. くことについては、A男の意志を尊重しながら、. お願いする場面も見られるようになり、利用者と. 徐々に改善していく必要があった。A男の作業所. の関係が形成されっっあった。また、今までトラ. での滞在時間と作業時間の推移をFig.4に示した。. ンプゲームなど一切しなかったA男が、ボランティ. アと楽しそうに取り組むことができるようになっ たことからも、段階的に人とかかわってきたこと. 120. が有効であったといえよう。. 100. 5)第5期作業スキル訓練(8月20日∼9月28. 80. 臨滞在時間 一墨一作業時間. (分)60. 日29∼38回目 計10回). (D目 的:指導員と利用者へ援助を移行してい くことを目的とした。. 40 20i O .’ 13 15 16 17 19 21 2223 24 26 27 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38. (2)支援の手続き:A男がひとりで作業に取り組. セッション. めるようにスキル訓練を行なった。スキル訓練の. Fig.4 作業所滞在時間と作業時間の推移. 内容は、①朝出勤したら作業場へ挨拶に行く、② 作業内容を施設長に聞きに行く、③作業場へ行き. 5.総合考察. 作業の準備、④作業開始、⑤丁寧に作業をする、. 1)ひきこもり状態形成について. ⑥作業終了後、できた上がった数の確認、⑦でき. 母親は、幼少時から対象者が何事にも困らない. あがった数を施設長に報告、⑧次回の出勤日と出. ようにと先回りをしてきた。それが対人場面をあ. 勤時間の提案であった。スキルが獲得できた時点. らかじめ避けたり、対人場面から逃避したため、. で援助者は、フェイドアウトしていくことにした。. 社会的スキルを学習する機会が少なかったと考え. (3)支援の経過:スキル訓練を10回実施した。セッ. られる。そして、思春期を迎え、複雑な対人スキ. ション状況をTable 7に示した。. ルが必要とされた場面を回避し、徐々に学校を回 避し家庭内にひきこもり状態になったと考えられ. Table 7第5期セッション状況 訪問日時 活動場所・訪閣時間. 話やきといった強化刺激が伴うことにより維持さ. 活動内容1訪問時の様子. 淵 1篠ス勉の鎌18月2D日∼9月雪上. 朋. 8月21日. 1蘭. 30回. 2擢. 作難. れていると分析された。. ll:oo∼川。. 1作業スキルの謙、1隅融分. !1:GO∼ll;lo. ・作業醇詞抑分,巡了接ボランティアと自顛康でジュースを購入. 3咽. 21日. 僻所. ml∼n:lo. ・利賭との関係ができ、噺スムーズ燵む. 31回. 9弓3昼. 1作業所. 1卿∼:}:30. 1乍業う嘆い.と1憾齢返ってきセ. 33回. 1目. ・1噺. 旧。∼ll:lo. 轍日会「隅駒分. 31回. 1摺. 僻所. lo:Ol∼11:15. 昨業雛ボランティア松園まで散歩. 31回. 1卍. ・作薪. lo:15∼ll;3}. 儲霜1スムーズになってきた ・ひとりで乍業場に行き、騰輌る. 魍. 2日. 候所. lo:lo∼II:30. 31匠. 2揖. 年新. i@:面∼IF30. 1嘱. 2服. ・作業所. Il:15∼U:51. ‘竺雪靴5;,‘、ioo職きせる. た。そして、家庭にひきこもる行動が、母親の世. 作籍時分. 2)援助について. 1嚇葡分. (1)かかわり形成について:援助者とのかかわり. 騰輸分. 形成を目的として、家庭訪問を実施した。A男と. 1.麟融分 作業時駒分. の1対1状況でのやりとりの回数の増加、かかわり. 摩舗iO分. 1週2回喉所調と1蘭キルが1ま眺着. 作業蜘。1分. 時間の増加を現実脱感作法により達成した。心理 教育的アセスメントにより、自助資源や援助資源. (4)考 察. となる対象者のかかわり可能な時期・場所・人に関. 作業スキルについて、作業の準備から、報告、. する情報を収集し、それを基に段階的な課題設定. 提案まで一通りできるようになった。また、指導. を実施し、遂行することが有効であった。. 員や利用者との関係もでき、作業能率も上がった。. 緊張程度の推移をFig.5に示した。家庭面接時.
(10) ・186. 発達心理臨床研究 第12巻 2006. の緊張度の評価について、小野ら(2002)の緊張. (4)利用者とのかかわり形成について:作業所に. 段階表を参考に作成した緊張程度チェック表は、. は、鰹・中度の知的障害者が利用「 オていた。人手. 各指標が1点以下となり緊張の低減が確認された. 不足という問題もあり指導員の手がまわらず、利. 時点で次の課題に移行し、順調に課題が遂行され. 用者同士でかかわりを形成していくには無理があっ. たことから一応の目安となったといえよう。しか. た。そこで、報告者やボランティアが間に入り仲. しながら、評価方法の妥当性と信頼性の検討が今. を取り持つことでかかわり形成が可能となったこ. 後必要であるといえる。. とから、報告者のような役割を担うものが必要で あると考えられた。また、このような参加行動を. 維持するための環境整備が必要であるものの、一 方では報告者がフェイドアウトしていくことも求 められる役割であろう。 (5)トークンエコノミー法の適用について. 123456789聖01112 セッション Fig.5 家庭訪問時の緊張度の推移. A男の行動形成を促すことを目的としてトーク ンエコノミー法を導入した。その結果、積極的に. 外出するようになったことからA男にとっては有 (2)家族とのかかわり形成について:母親以外の. 効であったといえようgトークンの場合、目標が. 家族とのかかわりはあまりなく、どこへ行くにも. 高すぎないこと、バックアップ強化子が本人にとっ. 母親が一緒でなければならなかった。父親は、ひ. て価値が高いこと、導入時期などが重要なポイン. きこもり状態にあるA男とどう接していけばいい. トになると考えられる。. のか戸惑い、仕事が忙しいということで問題から. (6)家庭訪問について:援助者が対象者宅へ家庭. 回避していたと考えられた。そこで、他の家族、. 訪問することにより、短期間で対象者や家族との. 特に父親に対して、A男とのかかわり方を指示し. かかわりを形成するうえで有効であったといえよ. たことで、積極的にA男とのかかわりをもちはじ. う。また、対象者の日常生活での行動観察および. めたことから有効であったといえよう。ひきこも. 雑談を通して、情報を収集することができ援助方. り等への支援開始時に他者が入り込むことが、家. 針を立てるうえでも有効であるといえよう。しか. 族関係に影響を及ぼすことも考えられる。この意. し、援助者が、家庭訪問をするということは、対. 味からも母子関係などのアセスメントの重要性が. 象者や家族にとって負担となる場合が多いといわ. 指摘できるであろう。. れている。本事例でも、母親に対するCHQ−12. (3)外出行動から作業所への通園行動形成につい. の結果からもストレスに繋がっていたことが窺え. て:A男の不安・緊張の低い人の少ない場所から. た。家庭訪問の時期、対象者や家族の状態などを. 作業所への通園行動という順序で実施した。基本. 見極あて慎重に行なうべきであることが示唆され. 的に現実脱感作法を適用した。対象者のその時点. た。以上、援助方法について述べてきたが、援助. における外出レパートリーの情報を活用して、段. 方法はいまだ試行錯誤の現状である。ケースの生. 階的な外出行動の目標設定と家族とのかかわり形. 育歴や家庭状況、実際の面接状況などの情報を総. 成を並行して実施したことが有効であったといえ. 合的に検討し、慎重にケースの見立てを行ってい. よう。また、作業所への通園行動が、A男にとっ. くことが重要であり、そのことが適切な援助を行. て、今後の社会参加への一歩を踏み出す機能を果. う近道になるものと思われる。. たしたといえよう。このことからも小野(2002). 3)援助チームついて. が指摘しているように外出のレペートリーに関す. (1)チームの構成員に?いて:弩助チームの構成. る情報を収集することの重要性が示唆された。. は、対象者を含む母親と報告者の3名で構成され.
(11) 堀田・井澤1知的障害のあるひきこもりの青年に対する社会参加への支援 187. た。段階が進むに従って、医療関係者、作業所の. 解決を目指す」という点で、チームが効果的に機. 関係者、ボランティアと拡大された。最初から、. 能したことが認あられた。そのことは、ボランティ. チームを構成するのではなく、対象者と母親の面. アとの面接で「家庭訪問は負担にならないか?」. 接から得た情報を基に構成していったことは、援. との質問に対して「最初、A男とどうかかわって. 助のネットワークを広げていくことにもなった。. いけばいいのか不安であったが、援助チームシー. 援助チームを構成していく段階で、母親をチーム. ト(田村・石隈、2003)や援助会議などで役割分. の一員として役割を分担したことにより、A男に. 担が決まっていたので負担やストレスはあまり感. 関するより詳細な情報を得ることでき援助案を立. じたことがない」という返答であった。それぞれ. てるうえでスムーズに進んだといえよう。また、. の役割を分担し、それぞれのかかわっている場で. 援助を遂行するうえで、母親がチームの一員であ. の問題状況を把握することにより、より細かな援. ることからA男の不安や緊張を和らげることにも. 助を可能にした。このことからも援助チームは機. なり、母親のひきこもり問題へのかかわる姿勢を. 能していたと考えられた。また、援助シートおよ. 強化させたといえよう。さらに、A男と面識のあ. び援助チェックシートの活用は有効的であること. る作業所の施設長、元担任である報告者を中核と. を示唆した。. したA男をよく理解していた者が、メンバーに加. 5)ネットワークについて. わっていたことも有効であったといえよう。他に. A男の外出行動が形成され、次の段階へ移行し. /名の指導員と2名のボランティアで構成され、. ようとしたとき、地域性もあったが援助の協力を. A男がいとこと良好な関係があったことから、A. してくれる機関がなかった。そこで、現在籍を置. 男と年の近いボランティアを配置したことも援助. いている作業所へ協力を依頼した結果、作業所の. 促進の要因であったといえよう。しかし、チーム. 施設長が快く引き受けて下さったことで、援助を. の構成員は異なる職種のため、時間調整がとれず、. 継続することができた。このように、地域資源が. 援助活動に随時参加できなかったこと、援助チー. 乏しい地域もあり、居場所、受け入れ先を探すの. ム会議が定期的に行えなかったこと、構成員同士. にも苦労をした。これは今後の課題であり、地域. の情報交換が十分にできなかったことが今後の課. のネットワークを広げていくことでA男のような. 題である。特に人材(ボランティア)の確保に労. ひきこもり者の選択肢が増えニーズに応えること. を要した。最後にボランティアの専門性について、. ができるであろう。. 少し触れてみたいと思う。平尾(1996)は、治療. その役割を果たしていくのは行政であると考え. 三三家庭教師は必ずしも臨床領域の専攻者である. る。2003年に厚生労働省から、「ひきこもり」に. 必要はないと考える。既述したいくつかの活動に. 関して、精神保健福祉センターや保健所等の地域. 望まれる条件を具現化していくのに求められるこ. の相談機関向けにガイドライン(最:終版)が発表. とは、机上の理論、知識ではなく、その個人に会. された。ガイドラインによると、家族と援助者の. 得され充分駆使しうる知識、技術と人間的誠実さ、. 関係づくりを丁寧に行ない、問題を抱えながら生. 暖かさ、素直さであるとしている。本事例のボラ. 活している家族や本人をサポートする姿勢が重要. ンティアにおいても、臨床経験はなくボランティ. であるとしている。また、相談・支援を一ヵ所で. ア活動の経験を活かしながらA男とかかわりをもっ. 継続するのは困難であるため、ネットワークの中. てきたことが良好な関係を築いたと考えられる。. で相談活動を維持することで継続した支援が可能. (2)援助チームの機能について:構成員のそれぞ. になるとしている。したがって、地域社会での援. れの立場による違いはあるものの、チーム全体と. 助を提供する必要があるとしている。しかし、具. しては石隈(1999)が示した援助チームの主な機. 体的な支援については明言されていない。ひきこ. 能の中で、特に「2,子どもの問題状況の効果的な. もり者たちは、対人関係でつまずき、ひきこもつ.
(12) 188 発達心理臨床研究 第12巻 2006. ているのが現状であり、ましてや当事者自身から. 助プログラムの開発一.研究助成論文集、37、. 相談機関ぺ行く、ことはほとんどなく、本事例の場. 108−114.. 合においても、援助者と援助関係を結ぶこと自体. 久田邦明(1997)教育分野におけるNPO(民間. が困難であったことから、対象者と専門機関をつ. 非営利組織)の思想と活動一心登校・引きこも. なぐコーディネーター的な役割を果たしたすキー‘. りの民間施設に焦点を当てて一.日本の社会教. パーソンが必要であると考えられる。. 育、41、169−176.. 本研究において、報告者がその役割を果たした. 平尾美生子(1996)青年期のひきこもり事例への. といえよう。さらに、社会からひきこもる自由が. 心理臨床的援助の検討(1)一状態像の特徴およ. あるから、周囲からの介入をすべきではないとい. び治療・援助目標一.学苑、673、66−75. う考えもある。しかし、ごく例外として自力で回. 石隈利紀(2000)学校心理学.誠心書房. 復する人もあるが、ほとんどは当事者が対人交流. 石盛利紀・田村節子(2003)石隈・田村式援助シー. のできないことを苦悩し、家族が先行きに大きな. トによるチーム援助入門一学校心理学・実践編一.. 不安を抱えているのが現状である。本事例の場合. 図書文化社. も家族からは「相談はどこに行けばいいのか?」. 市川千秋(2001)ひきこもりとブリーフセラピー一. 「どんな対応をしてくれるのか?」といった情報. 解決焦点化アプローチの立場から.武藤清栄・. 提供を求められた。行政が全くのゼロからのひき. 渡辺健(編)、現代のエスプリひきこもり.至文. こもり援助に乗り出すことは大変難しいことであ. 堂、129−136.. ると思われる。また、相談機関には地域差がありぐ. 金子浩二(2003)「不登校」と「ひきこもり」理論. 支援する人材不足や専門性などの問題から支援体. 編疾患障害をとらえる視点.別冊発達(27)、. 制が整っていないのが現状である。そこで、早期. 166−178.ミルネヴァ書房. 発見や当事者および家族への支援活動は、地域社. 木曽俊介・監物和夫・小松心計・倉本英彦. 会に組織されるNPOが中心になり、精神保健福. (2002). 祉センターなどがバックアップするという構成が. 不登校・引きこもりの若者に対する社会参加支援. 望ましいと考えられる。すなわち、行政機関は、. 活動の試み一環グループによる清掃アルバイト. 地域に密着した援助機関のプラットホームとして. 実践を中心に一.231−237.. の役割を果たし、対象者や家族に情報を提供すべ. 小林真理子・近藤直司(2002)ひきこもりケースな. きである。. ど、対人関係に問題を抱える青少年の家族援助. ひきこもり支援のためのネットワークの整備が. について一精神保健相談の現場から一.更生保. 早急に必要であり、官民一体となり多職種・多面. 護、53(3)、34−37.. 設問の協力体制を組んで良質のネットワークが構. 小林清香・吉田平素・野口博文・土屋徹・伊藤順. 築されることを期待したい。. 一郎(2003)「社会的引きこもり」を抱える家 族に関する実態調査.精神医学、45(7)、749−. 6.引用文献. 756.. 後藤雅博・川嶋義章・寺尾史子・齊藤智宏. 近藤直司(2000)ひきこもりケースへの援助につい. (2001)思春期・青年期のひきこもりを抱える. て.保健婦雑誌、56(2)、100−106.. 家族への心理教育的家族グループと地域ネット. 近藤直司(2001)ひきこもりケースに対する精神保. ワーク.研究助成論文集、37、108−114.. 健活動.武藤清栄・渡辺健(編)、現代のエズ. 林祐造・吉川悟・阪幸江・矢野かおり・長瀬信子. プリひきこもり.至文堂、69−77.. (2001)ひきこもりの心理教育的アプローチに. 近藤直司(2003)青年期におけるひきこもりの成. ついての研究一不安と焦りを対象とした家族援. 因と長期化について.精神医学、45(3)235−240..
(13) 堀田・井澤: 知的障害のあるひきこもりの青年に対する社会参加への支援 189 近藤直司・小林真理子・有泉加奈絵・鶴田理恵・. 岡崎光洋(2003)不登校を伴った心身症児ρ家族に. 中嶋真人・小林三枝子・青木美帆・宇留賀正二・. 教示的アプローチを行った例.精神療法29(4),. 河西文子・松木安子・薬師神彩(2004)青年ひき. 445−452.. こもりケースと支援の現状,臨床精神医学、33. 小野昌彦・三好義弘・小林重雄(2000)社会的ひ. (4)、 385−390.. きこもり生徒の再登校への援助教育実践総合. 厚生労働省(2003)10代・20代を中心とした「ひ. センター研究紀要,10,77−84.. きこもり」をめぐる地域精神保健活動のガイド. 小野昌彦・三好義弘・小林重雄(2002)現実脱感. ライン. 作法によ』る社会的ひきこもり生徒の外出行動形. 倉本英彦(2003)ひきこもりの予後.精神医学、. 成への援助.教育実践総合センター研究紀要、. 45(3)、 241−245.. 10、 77−84. 町沢静夫(2003)ひきこもる若者たち「ひきこもり」. 小野昌彦・小林重雄(2002)中学生不登校の再登校. の実態と処方箋.大和書房. 行動維持への主張的スキル訓練.特殊教育学研. 桝田宏子(2001)ひきこもる若者たちの家族への教. 究、40(4)、335−362.. 育実践.武藤清栄・渡辺健(編)、現代のエス. 斉藤環(1998)社会的ひきこもり終わらない思春. プリひきこもり.至文堂、145−154.. 期.PHP研究所. 武藤清栄(2001)ひきこもり概念の変遷とその心理.. 斉藤環(2001)ひきこもりと社会性.武藤清栄・渡. 武藤清栄・渡辺健(編)、現代のエスプリひき. 辺健(編)、現代のエスプリひきこもり至文堂、. こもり.至文堂、35−44.. 60−68.「. 武藤清栄・渡辺健(2002)ひきこもり脱出ガイド. 斉藤環(2002)「ひきこもり」救出マニュアル.. 本人と家族のカウンセリング入門.明石書店. PHP研究所. 南澤博(2001)学校心理学に基づく教育援助の実. 斉藤環(2003)ひきこもりの治療と援助.精神医. 践的研究一思春期不登校女子の三次的教育援助. 学、45(3)、263−269.. を通して’一.Japanese Joumal of school ps. 清水將之(2003)ひきこもりを考える、精神医学、. ychology、 1、 37−43. 45(3)、 230−234.. 文部科学省(2003)ひきこもりの治療と援助 家. 高下洋之・杉山雅彦(1993)不登校を伴う社会的. 族へのアプローチ 今後の不登校への在り方に. 引きこもり児に関する社会的スキル訓練特殊. ついて(中間まとめ). 教育学研究、a1(2)、1−11.. 森口秀志・奈浦なほ・川ロ和正(2002).ひきこも. 高田知二(2001)コミュニケーションからみたひ. り支援ガイド.晶文社. きこもり一保健所精神保健福祉相談の経験から一.. 村瀬嘉代子(1997)子どもと家族への援助一心理. 精神医療、22、54−62.. 療法の実践と応用 第1部 治療者的家庭教師. 田中千穂子(1996)ライブラリ思春期の1’こころ. の役割について。金剛出版、30−50.. のSOS’1二7ひきこもり 「対話する関係」を. 永富奈津江(2004)ひきこもり支援の現状から∼. とり戻すために.サイエンス三. 今、自治体に求めたいこと地方自治職員研修、. 田村毅(2003)インターネット・セラピーへの招. 7、80−83. 待.新三社. 緒方明・川津巌・上田一博・南竜一(1991)家族. 谷津洋子(2000)精神分裂によるひきこもりへの援. 療法を主軸とした登校拒否のネットワーク療法一. 助事例。保健婦雑誌、56(2)、118−122.. 治療者的家庭教師・並行個人面接の併用と家庭. 近松典子(2003)フリースペースひきこもり援助の. 訪問家族療法の展開一.鈴木浩二監修、家族に. ある現場から(児童青年精神医学の現在)一. 学ぶ家族療法.金剛出版、215−235. (実践編治療・療育の現場から).別冊発達(通.
(14) 190 発達心理臨床研究 第12巻 2006 号27)、251−257.. 植田紀美子(2003)精神保健活動における「ひき こもり」支援 ガイドラインおよび「ひきこも り」の全国調査結果から.公衆衛生、67(10)、 773−776.. 渡辺俊之(2001)連携とコイサルテーションひきこ. もり民間相談機関へのコンサルテーション.武 藤清栄・渡辺健(編)、現代のエスプリひきこ もり.至文堂、208−218.. 山口晴美・高橋千鶴子(2001)妄想によりひきこ もりがちな患者の援助.日本精神科看護学会誌、 44(2)、 372−376.. 吉川悟(2001)ひきこもりと家族療法一患者を対象 としない家族援助のあり方について.武藤清栄・. 渡辺健(編)、現代のエスプリひきこもり至文 堂、137−144..
(15) 堀田・井澤:知的障害のあるひきこもりの青年に対する社会参加への支援. 191. Case Study on Support for Social ParticipatiQn for 6n AdQlescent with Mental Retardation and Social Withdrawal. Tomio HORITA*and Shinzo ISAWA** *Hyogo Prefectural Himeji School for Children with Special Needs **. cepartm.ent of Special EducatiQn, Hyogo University of Teacher Education. Recently, social withdrawal has become as society problem.”Guideline for Social Withdrawal”. was sublnitted in 2003 by Ministry of Health, Labour and Welfare and support in comnlunity began. Howeマer, administrative correspondence is still insufficient and there are many cases of !ack of a social skill in person with social withdrawal. In the case of person with mental retar−. dation, it i.s not an exception either. This study was aimed that I carried it out aboat support. aiming at return tQ work place for mental retardatio穐and social withdrawal as follows.. ①This reporter crosses a supPort team as a coordinator. ’ ②lmake the.support program㌻hat utilized self−act resources and the support resources which it is based on psychological assessment lnainly on a home visit, and was provided.. ③lexamined the support network which utilized cooperation with a more local engine. Iwas aimed at investigating an ideal method of support service of effective psychology educa− tion of supPort to social participation than supPort such as the above.. Key Words:mental retardation, social withdrawal, support−team, coordinator, support net−work.
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