染色法を用いた有機色素含有チタニアゲル薄膜の作製と色素増感太陽電池への応用
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(2) 異なる吸収領域を持つ2種類の色素を用いて染. できた。. 着した。温度条件は80℃とし、染色時間につい. 作製した薄膜により色素増感太陽電池を組み立. ては、各色素15分とした。得られた膜について. て、電気的特性である光照射起電力V。。の測定を. 吸収スペクトルを測定し、色素の組み合わせ、. 行った。作製した薄膜のうち、吸収波長領域の. および染倒11頁による吸収波長領域、吸光度の変. 拡大が確認されたCR一岨薄膜は166.0mV、. 化について検討した。また、電気的な測定を行 うために、チタニアゲル薄膜を負電極として色. 血一BPB薄膜は180.3mV、紅一CPR薄膜は 185.3mV、またBTB−BPB薄膜は176.5mV. 素増感太陽電池セルを作製した。電解質溶液は. であった。これらの薄膜は単独で染色した薄膜よ. アセトニトリル溶液にヨウ化カリウム、ヨウ素. りも高い電圧値となった。これは、セル全体での. を加え、蒸発を防ぐためにHPCを加えて調製. 吸収する光の波長領域が広がり、より多くの光電. した。2種類の色素により染色したチタニアゲ. 変換が行われたためと考えられる。特に、アリザ. ル薄膜を負電極とし、対極にはITO導電性ガラ. リンイエローを用いて染色した薄膜は、他の色素. スの上に金箔を置いたものを用いた。これらを. で染色した薄膜よりも光照射起電力の値は大きく. 固定ケースに設置し、電極問に電解質溶液を注. なる傾向があった。これは、Tiとの結合性が高い. 入して色素増感太陽電池セルを作製した。得ら. ことで、色素からTi02半導体膜への電子注入が. れたセルについて光照射起電力、およびI−V特. 効率良く行われ、高い出力が得られたためと考. 性を測定した。. えられる。. さらに、一般的に発電装置の出力を評価する. 3結果と考察. 際に用いられるI−V特性の測定を行った。最も. コーティング膜の基板との密着性を向上させ. 高効率な結果が得られた好一BPBの薄膜では開. るため、AcAcおよびHPCの添加量の検討を行. 放端電圧は0,240V、短絡電流は290μAとなっ. ったところ、Ti(0一ナPr)4に対してAcAcのモル. た。また、最大電力は40,7μW、最適動作電圧. 比を1.0,HPCの添加量を溶液申に生成すると. は。.172V、最適動作電流は235叫Aとなった。. されるTi02の重量に対して2倍量として調製し. 以上の結果から、2種類の色素を坦持したチ. た出発溶液を用いることで、薄膜と基板の密着. タニアゲル薄膜を作製することができ、色素の. 性が良好で亀裂・剥離のない薄膜を作製するこ. 組み合わせを調節することで高い吸光度と幅広い. とが可能であることが分かった。. 吸収波長領域を持ち合わせた薄膜を得られること. 得られたチタニアゲル薄膜を、既に染着が確. が分かった。また、単独の色素を坦持した薄膜よ. 認されているジアゾ系、トリフェニルメタン系. りも高い電池特性を有することから、色素増感太. の色素のうち、異なる吸収領域を持つ2種類の. 陽電池用の負電極として有用であると考えられる。. 色素を用いて染着した。これらの薄膜の吸収ス ペクトルを測定した結果、CR一虹、血一BPB,. W−CPR,BTB−BPB薄膜では、両色素の特. 主任指導教員 尾 關 徹. 徴的な吸収ピークが重ね合わせになったような. 指導教員 小和田善之. 吸収曲線を示し、かつ高い吸光度を有している ことが分かった。色素の組み合わせを工夫する ことで薄膜全体での吸収する光の波長領域が広が り、より光の捕集性の良い薄膜を作製することが. 一367一.
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