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[報告書]生活習慣病に関するサテライトシンポジウムに参加して: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

[報告書]生活習慣病に関するサテライトシンポジウムに

参加して

Author(s)

屋, 宏典

Citation

南方資源利用技術研究会誌 = Journal of the society tropical

resources technologists, 21(1): 33-34

Issue Date

2005-10-01

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/14212

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南方資源利用技術研究会誌,Vol.21No.1,33- 34,2005

生活習慣病に関するサテライ トシンポジウムに参加 して

*琉球大学遺伝子実験セ ンタt

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CenterofMolecularBioscience,UniversityoftheRyLLhyus

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,動脈硬化、血圧、生活習慣病

本サテ ライ トシンポジウムは第

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と心 疾患 に関す る国際 シ ンポ ジウム のサ テ ライ トシ ン ポ ジ ウム と して ア メ リカ ワ シ ン トン州 ス ボ ケ ン

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にある武庫川女子大学 の

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分校 にお いて開催 された。 私が所属す る琉球大学遺伝子実験セ ンター遺伝資 源応用分野では健康食品開発 を視野 にいれた機能性 物質の検索 に関す る研究が行われている。近年、食 品機能については試験管 レベルのみな らず、人での 評価が問われ る傾向が明確 にな りつつある。本 シン ポジウムは人における疫学調査 を主体 としたシンポ ジウムであることか ら、沖縄県産資源 の応用 を考 え る際の重要な指針が得 られ ることを期待 して参加 し た。 沖縄 を5月12日に出発 してソウル ーシア トル経 由 でスボケ ンに到着 したのは現地時間の5月12日の午 後

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時であった。 シア トル空港ではマ リナーズのイ チ ロー選手の活躍で、 日本人観光客が大勢訪れてい るせ いか、空港内の循環電車内のアナウンスは 日本 事沖縄県 西原 町千原1番地 語が流れ る し、 日本語 の案 内板があった ことが印象 的であった。 スポケ ンは農産物の集積地 として発展 してきた ワ シン トン州東部 中央 に位置す る農業都市であ り、 シ ア トルか らスポケ ンまでの飛行機 の眼下 には広がる 広大な農場が まさにアメ リカにきていることを告げ ているかのよ うであった。 またスポケ ン空港か らホ テル まで のバ ス では カ リフ ォル ニ ア大学 の

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博士 と同行す る機会 を得た。氏は以前 に沖縄県 を研 究対象 とした疫学調査 を琉球大学名書教授の鈴木博 士 と共同で行 った ことがあるとの話 しを伺 い、偶然 とはいえ沖縄県 の長寿が世界的 に知 られている こと を改めて認識 させ られた。 また今回のシンポジウム に参加す る ことの浅か らぬ因縁 を感 じた。 翌

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日午前中はアメ リカ、 日本 を中心 とす る 疫学研究 に関す る口頭発表があった。血圧、動脈硬 化 に関す る疫学的研究 につ いての発表の中で も、 ア メ リカでの研究 は対象人数が数千人か ら数万人に上 り、期間 も10年のスパ ンでの研究があ り、スケール の大 きさに圧倒 され る。生理機能 に関す る我々の農 芸化学的なアプローチの仕方は、 まず試験管 レベル

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3-で評価 を行 い、次いで動物実験及び人への適用 とな るが、疫学的研究 にお いては全 く逆の手順 になる。 すなわち、 まず人での現象が兄 いだされ、原 因追及 の結果 として、 ある特定の物質な りの生理機能が明 らかにされ る。疫学的研究 を行 っている研究者 と議 論 をす るときに感 じるギ ャップはおそ らく根幹的な 研究展開手法の違 いによるものか もしれない。疫学 研究者 日 く、 「実験科学者は我 々が人で兄 いだ した ことを試験管 レベルな り、動物実験な りで追試 して もらえれば いい、それ以外 の ことは期待 しな い」で ある。 ともあれ、今 回の学会では疫学的研究 を分子 レベル まで掘 り下げて追究 している非常 に優れた研 究 もい くつかあ り、先に述べた二つの研究手法は車 輪の両輪 のよ うな もので、両方そ ろった ときに相乗 的に研究 を進展 させ ることになるのであろう。

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日の午後 は 口頭発表 に加えて、ポスター発 表があった。我 々も 「動脈硬化易発 ウズ ラにおける コ レステロール吸収の増加」 の演題で参加 した。動 脈硬化易発 ウズ ラは大塚製薬が開発 したウズ ラで、 コレステ ロール投与 に対す る感受性が高 く、普通 の ウズ ラに比べて容易に動脈硬化 を発症す る。我々は 動脈硬化易発 ウズ ラがなぜ コ レステ ロール に対 して 写真 1.学会が開催 された武庫川女子大学のFort Wright分校のキ ャンパ ス風景 アメ リカ的 といえば いいのであろ うか、芝生 と煉瓦作 りの建 物が織 りなすゆった りとした余裕のある緑多いキ ャンパス。 南方資源利用技術研究会誌 応答性が高いのか を明 らかにす る目的で脂質代謝系 の酵素を中心 に解析 をお こなってきたが、今回初め てコ レステ ロール吸収能が普通ウズ ラに比べて高い ことを兄 いだ した。種 々の実験動物モデルがコ レス テ ロール代謝研究 のために開発 されてきているが、 コレステ ロール吸収機能の異常 によ り、容易に高 コ レステ ロール血症 を起 こすモデルは このモデルが最 初 と考 えている。 コ レステ ロール吸収 に関 しては古 くて尚新 しい課題である。吸収担体本体 についても 未だ明 らかではない。今後 このよ うなモデル を利用 す ることによ りコレステ ロール吸収機構 の異常が明 らかにされ、次 いで人に適用 され ることになれば疫 学調査 と相侯 って健康増進 に貢献できるもの と考 え ている。 今回の学会は改めて我々実験科学者 にとって常 に 「人」 を念頭 にいれて研究課題 を選定 し、研究 を進 めるかが如何 に重要であるかを再認識す るよい機会 となった。末筆なが ら、 このような学会 に参加する ためにご援助 いただいた南方資源利用技術研究会 に 紙面 をか りてお礼 申し上げ ます。 尚、今後 もこのよ うな支援 をできるだけ継続 し、研究者の啓蒙 に貢献 され ることを期待 したいと思 います。 写真2.スポケ ンの都市風景 シア トル に次 ぐワシン トン州第2の都市町の中心 をスポケン 川が貫き、緑豊かな田園都市。

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