「神道」の成立
Memoirs of the Osaka Institute
of Technology, Series B
Vol.46,No.1(2001) pp.15~80
2.
中世の「神道」
三、
「神道」の成立をめぐる予備的考察
2.
「神
社」の成立とその歴史的性格
四、
「神道」成立の歴史過程
2.
中世的神統譜の成立
3.
中世日本紀の成立
4.
二ニ社一宮制の成立
五、
「神道」成立の歴史的意味
ーむすびにかえて1
1
.
日
本的宗教としての顕密主義・顕密体制の成立
1
.
「神道」の成立に関する従来の諸説の批判的検討
1.
古代の「神道」
二、
「神道」とは何か
一、
はじめに
ー問題の所在と課題の設定ー
目
次
「神道」の成立
ー神社史研究序説ー
ー日本古代の宗教構造ー
情報科学部
情報システム学科
(二00一年五月三十一日受理)
一、
はじめに
ー問題の所在と課題の設定ー
近年、
「神道」に関する賂しい数の著作が書店の店頭を
賑わしている。
中には、
「神道」関係書を集めたコーナー
まで設けているところがしばしば見受けられるほどであ
る。
こうした賑わいの背景には、
地球環境の悪化や高度な
文明社会のもたらす種々の弊害など、
日本あるいは人類の
直面する深刻な現状や諸課題への真摯な問いかけ、
あるい
は閉塞状況に陥ってい
る日本の現状を打破するための「日
本文化論」的な立場からの問題提起など、
実にさまざまな
立場や分析視角、
あるいは種々の要因が複雑に絡まり合っ
ているのを推察することができる
Ilo
しかし同時に、
そこでは
「神道」を日本に固有な宗教
(11日本の民族的宗
教)と捉える点で、
その理解に基本的
な違いが認められず?それ故にま
た「神道とは何か」と
いう定義の困難さが異口同音に強調されるという
、
共
通の
特徴が存在して
いるこ
とにも注意しておかなければなら
井
上
寛
司
80