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Ceratocystis fagacearum に関する病害虫リスクアナリシス報告書 平成 28 年 3 月 25 日 農林水産省横浜植物防疫所調査研究部

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Ceratocystis fagacearum に関する

病害虫リスクアナリシス報告書

平成28年3月25日

農林水産省

(2)

目次

はじめに ... 1 リスクアナリシス対象の病害虫の生物学的情報(有害植物) ... 1 1 学名及び分類 ... 1 2 地理的分布... 1 3 宿主植物及び国内分布 ... 1 4 感染部位及びその症状 ... 2 5 移動分散方法 ... 2 6 生態 ... 2 7 媒介性又は被媒介性に関する情報 ... 3 8 被害の程度... 3 9 防除に関する情報 ... 3 10 同定、診断及び検出 ... 3 11 検疫処理及び措置 ... 3 12 我が国における現行の植物検疫措置 ... 4 13 諸外国での検疫措置状況 ... 4 リスクアナリシスの結果 ... 5 第1 開始(ステージ1) ... 5 1.開始 ... 5 2.対象となる有害動植物 ... 5 3.対象となる経路 ... 5 4.対象となる地域 ... 5 5.開始の結論 ... 5 第2 病害虫リスク評価(ステージ2) ... 5 1.農業生産等への影響の評価 ... 5 2.入り込みの可能性の評価 ... 6 3.Ceratocystis fagacearum の病害虫リスク評価の結論 ... 7 第3 病害虫リスク管理(ステージ3) ... 8 1.Ceratocystis fagacearum に対するリスク管理措置の選択肢の有効性及び実行可能性の検討 ... 8 2.経路ごとの Ceratocystis fagacearum に対するリスク管理措置の選択肢の有効性及び実行可能性一覧 ... 12 3.経路ごとの Ceratocystis fagacearum に対するリスク管理措置の選択肢の特定 ... 12 4.Ceratocystis fagacearum のリスク管理措置の結論 ... 13 別紙1 Ceratocystis fagacearum の発生地の根拠 ... 14 別紙2 Ceratocystis fagacearum の寄主植物の根拠 ... 15 別紙3 関連する経路の年間輸入量 ... 17 引用文献 ... 18

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はじめに Ceratocystis fagacearum は、植物防疫法施行規則別表1に記載する検疫有害動植物で、特定重要病害虫検 疫要綱(昭和 53 年 12 月 4 日 53 農蚕第 8308 号 農蚕園芸局長通知:最終改正 平成 19 年 4 月 12 日 19 消 安第 423 号)の別表1で特に侵入を警戒する必要があるものとして指定し、検査で C. fagacearum が発見された 荷口については廃棄としている。今般、本検疫有害動植物に対するリスク評価を実施し、現行のリスク管理措置 の有効性について再評価するために、リスクアナリシスを実施した。 リスクアナリシス対象の病害虫の生物学的情報(有害植物) 1 学名及び分類(CFIA, 2012; CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997) (1) 学名

Ceratocystis fagacearum (Bretz) Hunt

(2) 英名、和名等 wilt of oak、ナラ類しおれ病(農業生物資源ジーンバンク, 2015) (3) 分類 種類:菌類 科:Ceratocystidaceae 属:Ceratocystis (4) シノニム

Chalara quercina Henry

Endoconidiophora fagacearum Bretz

2 地理的分布

(1) 国又は地域(CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011;詳細は別紙1を参照) 北米:アメリカ合衆国

(2) 生物地理区

新北区の計 1 区に分布する。 3 宿主植物及び国内分布

(1) 宿主植物(CFIA, 2012; CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011; 詳細は別紙2を参照) ブナ科 :クリ(Castanea)属 、コナラ(Quercus)属、Quercus alba (white oak)、ベニガシワ(Quercus

coccinea)、カナダピンオーク(Quercus ellipsoidalis)、アメリカキレハガシワ(Quercus falcata)、 Quercus fusiformis (live oak) 、 Quercus ilicifolia (bear oak, scrub oak) 、 シ ン グ ル オ ー ク

(Quercus imbricaria)、Quercus macrocarpa (bur oak)、Quercus marilandica (blackjack oak)、

Quercus muehlenbergii (Chinkapin oak)、Quercus nigra (possum oak, water oak)、アメリカガ

シワ(Quercus palustris)、Quercus petraea、ヤナギバナラ(Quercus phellos)、Quercus prinus (chestnut oak) 、 Quercus pubescens 、ヨ ー ロッ パナ ラ (Quercus robur) 、 ア カ ガ シ ワ (Quercus

rubra)、Quercus rubra var. borealis (northern red oak)、Quercus shumardii、Quercus steenisii、 Quercus stellata (white post oak)、Quercus texana (Spanish oak, Texas red oak)、クロガシワ

(Quercus velutina)、Quercus virgniana (southern live oak) (2) 我が国における寄主・宿主植物の分布・栽培状況 クリ(Castanea crenata)は沖縄を除く 46 都道府県で栽培。 コナラ属は、沖縄以外の全国に自生。 コナラ(Quercus serrata):北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布。 ミズナラ(Quercus crispula):鹿児島県高隈山を南限に、北は北海道から樺太・南千島まで分布。 ナラカシワ(Quercus aliena):本州の岩手県・秋田県以南、四国、九州に分布。 カシワ(Quercus dentata):北海道から九州に分布。 クヌギ(Quercus acutissima):岩手県・山形県以南の各地に分布。 アベマキ(Quercus variabilis):関東地方から四国・九州の山地に自生。 モンゴリナラ(フモトミズナラ)(Quercus mongolica):岩手県、宮城県、福島県、栃木県、山梨県、福 井県、岐阜県、愛知県、島根県などに分布。

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フユナラ(Quercus petraea):庭木、公園・緑化樹。 アカガシワ(Quercus rubra):庭木、公園・緑化樹。

4 感染部位及びその症状(CFIA, 2012; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011) 幹、枝、葉、根に感染する。 ナラ類しおれ病菌は、樹木の辺材の外側の維管束部で生育する糸状菌である Ceratocystis fagacearum が 原因で起こる。感染した樹木はチロースやヤニにより維管束組織内の水や栄養分の流れが制限され、枯死に至 る。 症状は、レッドオーク群に含まれる種とホワイトオーク群に含まれる種で異なる。 レッドオーク群に含まれる種が特に影響を受け、通常、感染樹は 1 年以内に枯死する。感染すると樹全体の葉 が萎れ、茶色となり、外側の木質部において広範囲に汚染が確認できる。樹木の枯死後数ヶ月以内に、灰色の 胞子形成菌糸塊(sporulating mat, fungal mat)が樹皮の下に形成される。胞子形成菌糸塊は昆虫を集める匂 いを発する。感染したレッドオークでは、胞子が樹木のすべての部分へ移動し、根、幹、枝、小枝、小葉柄から分 離できる。 ホワイトオーク群に含まれる種は抵抗性があるため枯死に至るまで何年もかかり、また回復する場合もある。 感染すると葉の萎れ及び枯死が数枝のみで発生する。これら枝の木質部に、明瞭な染みが見られる。菌糸の分 散は限定的で、成長している木質部だけで発見される。樹木が回復した場合、感染部分は新たに成長した木質 部の下に埋もれ、感染源とはならない。 5 移動分散方法 (1) 自然分散 ベクター、根の接触により伝搬する。

地上部では、樹皮下キクイムシ (Oak bark beetles, Pseudopityophthorus minutissimus, P. pruinosus (Coleoptera: Scolytidae))や、ケシキスイ (Sap beetles, Coleoptera: Nitidulidae)が菌を媒介することが知ら れている。成虫は胞子形成菌糸塊周辺で摂食活動を行った際、胞子を体に付け、他の健康樹へ媒介し、樹木 上の傷や甲虫による穿孔から感染する。また、土中では感染樹と健康樹の根の接触により感染が起こる。種 子、感染樹の葉、苗で本菌が伝染する証拠はない。胞子形成菌糸塊は枯死した木では長く生きることはでき ず、地上部分では枯死後 1 年以内に菌は消滅するが、菌糸が生きている感染樹の丸太や薪は感染源となる。 特に樹皮付きの薪は菌を分散する。また、地下部では菌は長く生存する。(CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011) ホワイトオークでは分散はとても制限的であり、成長段階にある樹木の木質部だけから起こる。病気から回 復した樹木では、年間の成長による新しい木質部によって感染部が埋没し、結果的に感染源とならない。胞子 形成菌糸塊は晩秋又は早春に作られ、2~3 週間だけ生存する。(CFIA, 2012)

(2) 人為分散(CFIA, 2012; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011)

感染樹からの樹皮付きの丸太や薪は感染源となる。枝の剪定や伐採に使用する器具を介した伝染は知ら れていない。 6 生態 (1) 中間宿主及びその必要性 情報なし。 (2) 伝染環数 本菌は維管束部で増殖後、胞子形成菌糸塊を形成し、維管束を貫通する。また、根を通じて隣接する健全 樹へも感染を広げることから、伝染環数は 2 回以上と特定できる。(CFIA, 2012; EPPO/CABI, 1997; Juzwik

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同属、近縁種の我が国での発生状況

ブナ褐変病(Ceratocystis moniliformis):丸太の断面に灰白色の菌糸が生育し、材内には褐色か ら黒褐色の条班ができ全体が褐色に変色する。発芽した分生子が切り口から侵入し、また、穿孔虫類 により伝搬される(岸, 1998)。

7 媒介性又は被媒介性に関する情報

地上部では Oak bark beetles (Pseudopityophthorus minutissimus, P. pruinosus (Coleoptera: Scolytidae))や、Sap beetles (Coleoptera: Nitidulidae)が菌を媒介することが知られている。(CFIA, 2012; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011)

8 被害の程度

感染した樹木はチロースやヤニにより維管束組織内の水や栄養分の流れが制限され、枯死に至る。レッドオー ク群に含まれる種が特に影響を受け、通常、感染樹は 1 年以内に枯死する。ホワイトオーク群に含まれる種は抵 抗性があるため枯死に至るまで何年もかかり、また回復する場合もある。感染すると葉の萎れ及び枯死が数枝 のみで発生する。(CFIA, 2012; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011)。

本病は 1942 年にウィスコンシン州で初めて報告されて以来、米国の東部、中西部の州で発生している。米国 北西部、南東部には発生しておらず、米国西部、特にカリフォルニアは感染しやすい寄主が存在し、気候も適し ているが、発生していない。2006 年以来、サウスカロライナで 2 つの郡に広がり、2008 年にニューヨークで初め て報告され、現在 25 州 831 郡に発生している(Juzwik et al., 2011)。

9 防除に関する情報

分散防止の方法として以下の方法が知られている(CFIA, 2012; Juzwik et al., 2011; 中, 2003)。 ・感染や感染が疑われる樹木の伐採。 ・感染樹と健康樹間の根の接触が起こることを防ぐ。 ・感染樹(薪、丸太)等の移動制限する。 ・プロピコナゾール等 の殺菌剤を使用する。 ・ベクターとなる甲虫が飛翔する期間は伐採等樹木を傷つける作業は行わない。 ・アカマダラケシキスイについて、有機リン剤の DMTP 乳剤、DDVP 乳剤、ホサロン・DDVP 乳剤で 100%の殺虫効果が得られたという報告がある。

10 同定、診断及び検出(CFIA, 2012; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011) (1) 病徴 ・幹や枝の樹皮のひび割れ ・樹皮下の白木質部にある楕円形、黒色の病痕 ・一部の枝にある葉の葉脈えそ、葉の先端、周辺部のみの枯れ(残り部分は緑色を残す。) ・枝の切口や白木質最外部の褐色、黒色の病斑 ・葉片の皺、青色、青銅色、褐色、黒色等の変色病斑 (2) 標徴 ・幹や枝の樹皮下に胞子形成菌糸塊を形成 (3) 検定 病徴はいつも明確というわけではないため、実験室での分析が必要である。直径2cm 以上の枝をサンプリン グして、消毒後 20~25℃で 8~10 日間 2%の麦芽寒天培地で培養し、検定する。

また、遺伝子診断法として、本菌を人工接種した木片から分離した菌叢を用いた nested PCR 及び real time PCR での検出報告(Wu et al., 2011)があるが、文献に供試木片の種類や電気泳動写真等の結果データの詳 細が記述されていないため、検定方法として有効か判断できない。

11 検疫処理及び措置

本菌を対象とした処理として、以下が知られる。 Red oak の丸太 に対する熱処理(CFIA, 2012)

・49℃以上の温湯に原木を 12 時間以上完全に浸漬させる。 ・43℃以上の温湯に原木を 48 時間以上完全に浸漬させる。 ・54℃以上の熱風に原木を 24 時間以上完全にさらす。 ・48℃以上の熱風に原木を 48 時間以上完全にさらす。

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臭化メチルくん蒸(CFIA, 2012) ・丸太: 5℃以上 240g/m3 で 3 日間(72 時間)。 ・丸太: 2~5℃かそれ以上 240g/m3 で 2~3 日間(48~72 時間)。 ・製材: 5℃以上 240g/m3 で 2 日間(48 時間)。 丸太に対するフッ化スルフリルくん蒸 (CFIA, 2012) ・27,400 g h/m3 又は 280 g/m3で 72 時間。 12 我が国における現行の植物検疫措置 輸出国政府機関が発給する植物検疫証明書の添付要求及び日本での輸入検査(二次検査(精密検査)あ り)。 13 諸外国での検疫措置状況 カナダ、中華人民共和国、EU、大韓民国、ニュージーランドが検疫有害動植物に指定している。

(7)

リスクアナリシスの結果 第1 開始(ステージ1) 1.開始 Ceratocystis fagacearum に対する検疫措置を見直すためにリスクアナリシスを実施した。 2.対象となる有害動植物 Ceratocystis fagacearum 3.対象となる経路 リスクアナリシス対象の病害虫の生物学的情報の「2 地理的分布」に示す「国又は地域」からの「3 宿主植 物及び国内分布」に示す「宿主植物」であって、「4 感染部位及びその症状」に示す「感染部位」である「幹、枝、 葉、根」を含む植物 4.対象となる地域 日本全域 5.開始の結論 Ceratocystis fagacearum を開始点とし、本種の発生地域から輸入される植物を経路とした日本全域を対象と する病害虫リスクアナリシスを開始する。 第2 病害虫リスク評価(ステージ2) 1.農業生産等への影響の評価 評価項目 評価における判断の根拠等 得点 (1) 定着の可能性の評価 ア リスクアナリシスを実施する地域における潜在的検疫有害動植物の生存の可能性 (ア) 潜在的検疫有害動植物の生 存の可能性 感染部位は周年で存在する。 (イ) リスクアナリシスを実施する地 域における中間宿主の利用可 能性 中間宿主は必須でない。 - (ウ) 潜在的検疫有害動植物の繁 殖戦略 有害植物のため。 5点 イ リスクアナリシスを実施する地域における寄主又は宿主植物の利用可能性及び環境の好適性 (ア) 寄主又は宿主植物の利用可 能性及び環境の好適性 コナラ属、クリ属は、沖縄以外の全国に自生する。 4点 (イ) 潜在的検疫有害動植物の寄 主又は宿主範囲の広さ ブナ科のみに感染。 (ウ) 潜在的検疫有害動植物のリス クアナリシスを実施する地域 における環境の好適さ (エ) 有害動植物の侵入歴 新北区の計1区に分布 1点 ウ 定着の可能性の評価結果 3.3点 (2)まん延の可能性の評価 ア 自然分散(自然条件における潜在的検疫有害動植物の分散) (イ) 線虫及び有害植物の自然分散 a ベクター以外による伝搬 (a) 移動距離 根の接触により伝搬する。 1点 (b)伝染環数 2 回以上 5点 b ベクターによる伝搬 (a) ベクターの移動距離 ベクターであるキクイムシ科及びケシキスイ科の昆 虫は長距離飛翔が可能。 5点 (b) ベクターの伝搬様式 虫体に付着した胞子により伝搬する。 2点 イ 人為分散

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(ア) 農作物を介した分散 クリは沖縄を除く 46 都道府県で栽培されている。 4点 (イ) 非農作物を介した分散 情報なし。 -点 ウ まん延の可能性の評価結果 3.7点 (3) 経済的重要性の評価 ア 直接的影響 (ア) 影響を受ける農作物又は森林 資源 本病菌は森林資源(コナラ属)へ被害を与える。 5点 (イ) 生産への影響 発生国で、枯死にいたる例はややあり、感染被害 が報告されている。 3点 (ウ) 防除の困難さ 感染や感染が疑われる樹木の伐採、感染樹と健康 樹間の根の接触が起こることを防ぐ。ベクターとな る甲虫が飛翔する期間は伐採等樹木を傷つける作 業は行わない。感染樹(薪、丸太)等の移動制限を する。 (エ) 直接的影響の評価結果 3点 イ 間接的影響 (ア) 農作物の政策上の重要性 該当なし。 -点 (イ) 輸出への影響 該当なし。 -点 ウ 経済的重要性の評価結果 3点 評価における不確実性 特になし 農業生産等への影響評価の結論 (病害虫固有のリスク) 中程度 36.7点 2.入り込みの可能性の評価 (1) 感染部位 幹、枝、葉、根に感染する。 (2) 伝搬方法 ベクター及び根の接触により伝搬する。よって、侵入経路は〔栽植用植 物〕、〔消費用生植物〕及び〔木材〕が考えられる。 (3) 我が国に侵入する可能 性のある経路 経路・用途 部位 経路となる可 能性 ア 栽植用植物 幹、枝、葉、根 ○ イ 消費用生植物 幹、枝、葉 ○ ウ 木材 幹、枝 ○ (4) 宿主植物の輸入データ 別紙3を参照

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(5)侵入する可能性のある経路ごとの評価 ア 栽植用植物 評価項目 評価における判断の根拠等 得点 (ア) 加工処理に耐えて生き残る可能 性 原産地で潜在的検疫有害動植物の生存率に 影響を与える加工処理等は実施していない。 5点 (イ) 潜在的検疫有害動植物の個体 の見えにくさ 有害植物のため。 5点 (ウ) 輸入品目からの人為的な移動 による分散の可能性 栽培のために寄主・宿主植物が存在する地域 へ直接運ばれる。 5点 (エ) 輸入品目からの自然分散の可 能性 栽植用植物のため。 5点 評価における不確実性 栽植用植物の入り込みの可能性の評 価の結論 高い 5点 イ 消費用生植物 評価項目 評価における判断の根拠等 得点 (ア) 加工処理に耐えて生き残る可能 性 原産地で潜在的検疫有害動植物の生存率に 影響を与える加工処理等は実施していない。 5点 (イ) 潜在的検疫有害動植物の個体 の見えにくさ 有害植物のため。 5点 (ウ) 輸入品目からの人為的な移動 による分散の可能性 コナラ属は、森林資源であり、沖縄以外の全国 に自生する。 3点 (エ) 輸入品目からの自然分散の可 能性 ベクターであるキクイムシ科及びケシキスイ科 昆虫は体に胞子を付着し伝搬。長距離飛翔可 能。 1点 評価における不確実性 消費用生植物のうち切り枝を経路とした場合、本来の用途ではない栽培目的で使用される可能性があ るため、評価の結論には不確実性が伴う。 消費用生植物の入り込みの可能性の 評価の結論 中程度 3.5点 ウ 木材 評価項目 評価における判断の根拠等 得点 (ア) 加工処理に耐えて生き残る可能 性 原産地で潜在的検疫有害動植物の生存率に 影響を与える加工処理等は実施していない。 5点 (イ) 潜在的検疫有害動植物の個体 の見えにくさ 有害植物のため。 5点 (ウ) 輸入品目からの人為的な移動 による分散の可能性 コナラ属は、森林資源であり、沖縄以外の全国 に自生する。 3点 (エ) 輸入品目からの自然分散の可 能性 ベクターであるキクイムシ科及びケシキスイ科 昆虫は体に胞子を付着し伝搬。長距離飛翔が 可能。 1点 評価における不確実性 木材の入り込みの可能性の評価の結 中程度 3.5点 3.Ceratocystis fagacearum の病害虫リスク評価の結論 農業生産等への影響評価の 入り込みのリスク 病害虫リスク評価の結論

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結論(病害虫固有のリスク) 用途 入り込みの可能性 の評価の結論 中程度 ア 栽植用植物 高い 中程度(入り込みの可能 性が高い) イ 消費用生植物 中程度 低い ウ 木材 中程度 低い 第3 病害虫リスク管理(ステージ3) リスク評価の結果、Ceratocystis fagacearum はリスク管理措置が必要な検疫有害植物であると判断されたこと から、ステージ3において、発生国からの宿主植物の輸入に伴う本菌の侵入リスクを低減するための適切な管理 措置について検討する。 1.Ceratocystis fagacearum に対するリスク管理措置の選択肢の有効性及び実行可能性の検討 選択肢 方法 有効性及び実行可能性の検討 有効性及び実行可能性の難易 実施時期 有効性 実行上 の難易 病害虫無発 生地域又は 病害虫無発 生生産地の 設定及び維 持 国際基準 No.4 又 は No.10 の規定 に従って設定 〔有効性〕  国際基準に基づき輸出国の国家 植物防疫機関が設定、管理、維持 する病害虫無発生地域又は病害 虫無発生生産地であれば、リスク を十分に低減することができる。 〔実行可能性〕  輸出国において適切に管理される ことが条件であるが、実行可能と 考えられる。 輸出国 輸出前 ○ ○ 栽培地検査 栽 培 期 間 中 に 生 育 場 所 に お い て 植 物 の 病 徴 及 び 媒介虫であるキク イムシ及びケシキ スイの付着につい て観察する。 〔有効性〕  栽培期間中に病徴を明瞭に示す 場合は有効である。  本菌は幹、枝、葉に病徴及び標徴 (菌体等)を現すため、栽培期間 中の検査は有効である。  キクイムシ等については、穿入 孔、フラスの有無や剥皮等によ り付着がないことを確認すること が可能である。 〔実行可能性〕  輸出国において適切な検査が行 輸出国 栽培中 ○ ○

(11)

2011)があるが、文献に木片の種 類や結果データがない等、検定で 有効か判断できない。  病徴が明瞭な場合は分離菌から の検定が有効と考えられるが、初 期病徴は軽微であり、目視により 見逃す可能性がある。したがっ て、効果は限定的である。 〔実行可能性〕  検定施設を有すること、検査に時 間を要すること等が解消できれば 実行可能である。  したがって、輸出国であれば実行 可能であるが、我が国の輸入検査 では実行性が低いと考えられる。 輸入国 輸入時 ▽ △ 荷口への当 該病害虫の 付着がない こ と を 検 査 証明書に追 記 輸 出 国 で の 検 査 の結果、当該病原 菌の付着がないこ とを確認 し、その 旨 を 検 査 証 明 書 に追記する。 〔有効性〕  幹・枝に明瞭な病徴を現している 場合は、識別可能で、罹病部位の 除去が実施されれば有効である。  しかし、初期症状は軽微であり、 目視によって見逃す可能性があ る。したがって、効果は限定的で ある。  キクイムシ等については、穿入 孔、フラスの有無や剥皮等により 付着がないことを確認することが 可能である。  〔実行可能性〕  輸出国において適切な輸出検査 が行われることが条件であるが、 実行可能と考えられる。 輸出国 輸出時 ▽ ○ 輸出入検査 (目視検査) 植 物 体 の 病 徴 を 観察する。 〔有効性〕  葉、茎、枝、幹に明瞭な病斑を形 成している場合は、識別できると 判断される。  しかし、初期病徴は微小であり見 逃す可能性がある。  キクイムシ等については、穿入 孔、フラスの有無や剥皮等により 付着がないことを確認することが 可能である。 〔実行可能性〕  通常実施されている輸出入検査で あり、十分実行可能である。 輸出国 輸出時 輸入国 輸入時 ▽ ▽ ○ ○

(12)

検疫処理 熱処理 木材、丸太 (温湯浸水) 49°C 以上 12h 43°C 以上 48h (乾熱風) 54°C 以上 24h 43°C 以上 48h 〔有効性〕  C. fagacearum に対して有効な処 理である。  なお、ベクターに対して有効か不 明である。 〔実行可能性〕  輸出国で通常実施されていれば、 十分実行可能である。  輸入時は通常実施されていない ため規則及び施設整備が必要。 輸出国 輸出時 輸入国 輸入時 ▽ ▽ ▽ △ 臭化メチルくん蒸 木材、丸太 5°C 以上 240g/m3 72 h 〔有効性〕  C. fagacearum に対して有効な処 理である。  また、当該ベクターを含む有害動 物一般に対して幅広く有効と考え られる。 〔実行可能性〕  輸出国で通常実施されていれば、 十分実行可能である。  輸入時はこのような高濃度では通 常実施されていないため規則及び 施設整備が必要。 輸出国 輸出時 輸入国 輸入時 ○ ○ ▽ △ フッ化スルフリルく ん蒸 木材、丸太 27,400 g h/m3 or 280 g/m3 for 72 h 〔有効性〕  C. fagacearum に対して有効な処 理である。  しかし、ベクターに対して有効か不 明である。 〔実行可能性〕  輸出国で通常実施されていれば、 十分実行可能である。  輸入時は通常実施されていない ため、規則及び施設整備が必要。 輸出国 輸出時 輸入国 輸入時 ▽ ▽ ▽ △ 隔離検査 輸入後、国内の施 設 等 に お い て 一 定期間栽培し、病 徴 の 確 認 や 精 密 検定を実施する。 ただし、消費用植 物には適さない。 〔有効性〕  輸入検査時に病徴が不明瞭であ った場合でも、病徴を確認しやす い適切な時期まで栽培管理するこ とにより、病原菌の発見が容易と なる。 〔実行可能性〕  通常実施されている隔離検査であ り、十分実行可能である。 輸入国 輸入後 ○ ▽

(13)

有効性 ○:効果が高い ▽:限定条件下で効果がある ×:効果なし 実行可能性 ○:実行可能 ▽:限定条件下で実行可能 △:実行性が低い ―:検討していない

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2.経路ごとの Ceratocystis fagacearum に対するリスク管理措置の選択肢の有効性(上段)及び実行可能性 (下段)一覧 経路ごとのリスク管理措置について検討した結果を下記のようにとりまとめた。 選択肢 経路 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 病 害 虫 無 発 生 地 域 又 は 病 害 虫 無 発 生 生 産 地 の 設 定 栽 培 地 検 査 精 密 検 定 ( 輸 出 国) 精 密 検 定 ( 輸 入 国) 検 査 証 明 書 へ の 追 記 輸 出 入 検 査 検疫処理 離 検 査 熱 処 理( 輸 出 国) 熱 処 理( 輸 入 国) 臭 化 メ チ ル( 輸 出 国) 臭 化 メ チ ル( 輸 入 国) フ ッ 化 ス ル フ リ ル( 輸 出 国) フ ッ 化 ス ル フ リ ル( 輸 入 国) 栽培用植物(苗 木、穂木) ○ ○ ▽ ▽ ▽ ▽ × × × × × × ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ - - - - - - ▽ 消費用植物(切り 枝) ○ ○ ▽ ▽ ▽ ▽ × × × × × × × ○ ○ ○ △ ○ ○ - - - - - - × 木材 ○ ○ ▽ ▽ ▽ ▽ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ △ ○ ○ ▽ △ ▽ △ ▽ △ × 有効性 ○:効果が高い ▽:限定条件下で効果がある ×:効果なし 実行可能性 ○:実行可能 ▽:限定条件下で実行可能 △:実行性が低い ―:検討していない 3.経路ごとの Ceratocystis fagacearum に対するリスク管理措置の選択肢の特定 (1) 栽植用植物(苗木、穂木) ア リスク管理措置 (ア) 国際基準に従った病害虫無発生地域又は病害虫無発生生産地の設定及び維持(選択肢①)。 (イ) 栽培地検査(選択肢②)。 (ウ) 荷口への当該 病 原菌 の付 着がないことを確 認し、その旨を検査 証 明 書へ追記 する。(選択 肢 ③) イ 検討結果 本経路に対する入り込みの可能性の評価の結論が「高い」であることから、検疫措置は輸出国へ求めるの が妥当と考える。したがって、本経路に対する検疫措置として、国際基準に従って設定され、管理、維持された 病害虫無発生地域又は病害虫無発生生産地であれば本菌の入り込みのリスクを十分に低減する管理措置と して有効である(選択肢①)。また、本菌は宿主植物上に明瞭な病徴等を生じることから、輸出国の栽培地に おいて、適切な時期に病徴及び媒介虫の有無を検査する栽培地検査又は輸出時における病徴等の綿密な検査 を実施するのであれば有効である(選択肢②又は③)。また、本菌の農業生産等への影響が「中程度」であること を考慮すれば、本経路による入り込みのリスクを十分に低減する管理措置として、輸出国における栽培地検査 (選択肢②)が妥当と判断する。

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イ 検討結果 本経路に対する入り込みの可能性の評価の結論が「中程度」であり、本経路に対する管理措置として、国際 基準に従って設定され、管理、維持された病害虫無発生地域又は病害虫無発生生産地であれば本菌の入り 込みのリスクを十分に低減する管理措置として有効である(選択肢①)。また、本菌は、宿主植物上に明瞭な 病徴等を生じることから、輸出国の栽培地において、適切な時期に病徴及び媒介虫の有無を検査する栽培地 検査又は輸出時における病徴等の綿密な検査を実施するのであれば有効である(選択肢②又は⑤)。一方、通 常、輸入される切り枝・切り花は、観賞用として短期間のうちに消費され、直接栽培地へ持ち込まれる可能性 は低い。このため、輸入時に切り枝・切り花に病徴等がなければ感染源となる可能性は無視できると考えられ る。また、本菌の農業生産等への影響が「中程度」であることを考慮すれば、本経路による入り込みのリスクを十 分に低減する管理措置として、輸出入検査(選択肢⑥)が妥当と判断する。 (3) 木材 ア リスク管理措置 (ア) 国際基準に従った病害虫無発生地域又は病害虫無発生生産地の設定及び維持(選択肢①)。 (イ) 栽培地検査(選択肢②)。 (ウ) 荷口への当該病原菌の付着がないことを確認し、その旨を検査証明書へ追記する。(選択肢⑤) (エ)輸出入検査(選択肢⑥) イ 検討結果 本経路に対する入り込みの可能性の評価の結論が「中程度」であり、本経路に対する管理措置として、国際 基準に従って設定され、管理、維持された病害虫無発生地域又は病害虫無発生生産地であれば本菌の入り 込みのリスクを十分に低減する管理措置として有効である(選択肢①)。また、本菌は、宿主植物上に明瞭な 病徴等を生じることから、輸出国の栽培地において、適切な時期に病徴及び媒介虫の有無を検査する栽培地 検査を実施するのであれば有効である(選択肢②)。一方、幹は、他の部位に比べて本菌や媒介キクイムシ等 が多く付着している可能性があるが、通常、輸入される木材は、加工用として消費され、直接栽培地へ持ち込 まれる可能性は低い。このため、輸入時に木材に病徴等がなければ感染源となる可能性は無視できると考え られる。また、本菌の農業生産等への影響が「中程度」であることを考慮すれば、本経路による入り込みのリスク を十分に低減する管理措置として、輸出入検査(選択肢⑥)が妥当と判断する。 4.Ceratocystis fagacearum のリスク管理措置の結論 経路ごとにリスク管理措置の選択肢を検討した結果、本菌の入り込みを低減させる効果があり、かつ必要以上 に貿易制限的ではないと判断した各経路の管理措置を以下にとりまとめた。 用途・部位 対象植物 植物検疫措置 栽植用植物(苗木、 穂木) クリ(Castanea)属、コナラ (Quercus)属 ○輸出国の栽培地において適切な時期に栽培 地検査を実施 *クリ属は輸入後、隔離検査を実施する必要が ある。 消費用生植物(切り 枝) ○輸出入検査 木材

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別紙1 Ceratocystis fagacearum の発生地の根拠

国 ステータス 根拠論文 備考

北米

アメリカ合衆国 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 - Alabama 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Arkansas 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Illinois 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Indiana 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Iowa 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Kansas 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Kentucky 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Louisiana 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Maryland 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Michigan 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Minnesota 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Mississippi 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Missouri 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Nebraska 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -New York 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -North Carolina 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Ohio 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Oklahoma 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Pennsylvania 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -South Carolina 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Tennessee 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Texas 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Virginia 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -West Virginia 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011 -Wisconsin 発生 CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011

(17)

別紙2 Ceratocystis fagacearum の寄主植物の根拠

学名 科 属名 和名 英名 根拠 備考

Castanea ブナ科 クリ属 クリ属 CABI, 2015

Quercus ブナ科 コナラ属 コナラ属 CFIA, 2012; CABI, 2015;

EPPO/CABI, 1997; Juzwik

et al., 2011

Quercus alba ブナ科 コナラ属 white oak CFIA, 2012; Juzwik et al.,

2011

Quercus coccinea ブナ科 コナラ属 ベニガシワ CFIA, 2012; EPPO/CABI,

1997

Quercus ellipsoidalis ブナ科 コナラ属 カナダピンオーク CFIA, 2012; CABI, 2015;

EPPO/CABI, 1997; Juzwik

et al., 2011

Quercus falcata ブナ科 コナラ属 アメリカキレハガシ

CFIA, 2012; Juzwik et al., 2011

Quercus fusiformis ブナ科 コナラ属 live oak CFIA, 2012; EPPO/CABI,

1997; Juzwik et al., 2011

Quercus ilicifolia ブナ科 コナラ属 bear oak, scrub oak CFIA, 2012

Quercus imbricaria ブナ科 コナラ属 シングルオーク CFIA, 2012

Quercus macrocarpa ブナ科 コナラ属 bur oak CFIA, 2012; Juzwik et al.,

2011

Quercus marilandica ブナ科 コナラ属 blackjack oak CFIA, 2012

Quercus muehlenbergii ブナ科 コナラ属 Chinkapin oak CFIA, 2012

Quercus nigra ブナ科 コナラ属 possum oak, water

oak

CFIA, 2012

Quercus palustris ブナ科 コナラ属 アメリカガシワ CFIA, 2012

Quercus petraea ブナ科 コナラ属 EPPO/CABI, 1997; Juzwik

et al., 2011

Quercus phellos ブナ科 コナラ属 ヤナギバナラ CFIA, 2012

Quercus prinus ブナ科 コナラ属 chestnut oak CFIA, 2012

(18)

Quercus robur ブナ科 コナラ属 ヨーロッパナラ CABI, 2015; EPPO/CABI, 1997; Juzwik et al., 2011

Quercus rubra ブナ科 コナラ属 アカガシワ CFIA, 2012; CABI, 2015;

Juzwik et al., 2011

Quercus rubra var. borealis ブナ科 コナラ属 northern red oak CFIA, 2012

Quercus shumardii ブナ科 コナラ属 Juzwik et al., 2011

Quercus steenisii ブナ科 コナラ属 CABI, 2015

Quercus stellata ブナ科 コナラ属 white post oak CFIA, 2012

Quercus texana ブナ科 コナラ属 Spanish oak, Texas

red oak

CFIA, 2012

Quercus velutina ブナ科 コナラ属 クロガシワ CFIA, 2012; Juzwik et al.,

2011

Quercus virgniana ブナ科 コナラ属 southern live oak CFIA, 2012; CABI, 2015;

(19)

別紙3 関連する経路の年間輸入量(2012~2014 年) 検疫有害動植物名:Ceratocystis fagacearum 大分類名 植物名 生産国 発生国 2012 2013 2014 検査 件数 検査 数量 検査 件数 検査 数量 検査 件数 検査 数量 栽植用 コナラ属(カシ属) オランダ X 2 150 3 300 1 20 植物 フランス X 4 375 アルバ 米国 ○ 6 6 コキネア 米国 ○ 1 50 1 100 パルストリス 米国 ○ 1 200 1 500 オウシュウナラ 米国 ○ 3 18 アカガシワ 米国 ○ 1 50 コルクガシ イタリア X 1 1 オランダ X 1 120 スペイン X 1 30 ポルトガル X 1 1 コルクガシ (地上部) スペイン X 1 1 木材 クリ属 フランス X 1 2 1 4 2 13 コナラ属(カシ属) 中国 X 7 51 4 21 3 25 フランス X 3 52 3 34 ベルギー X 1 69 ルーマニア X 6 479 5 365 8 686 クロアチア X 21 1,114 11 723 8 338 スロベニア X 1 68 ウクライナ X 1 102 1 38 ロシア X 24 2,115 21 1,752 15 992 米国 ○ 27 713 18 701 35 1,944 チリ X 2 58 オーストラリア X 1 20 アルバ 米国 ○ 30 335 8 111 8 142 マクロカルパ ルーマニア X 3 79 2 38 クロアチア X 1 22 米国 ○ 331 17,642 302 15,346 310 12,269 アルゼンチン X 1 9 モンゴリナラ ロシア X 1 22 オウシュウナラ ドイツ X 2 13 アカガシワ チェコ X 1 1 米国 ○ 66 2,064 40 959 62 2,029 アルゼンチン X 1 7 ヤナギガシ 米国 ○ 1 69 コナラ 米国 ○ 2 26 単位:栽植用植物;本、木材;m3

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引用文献

CFIA (2012) Ceratocystis fagacearum (Oak Wilt) - Fact Sheet. Canadian Food Inspection Agency, Canada. (online), avairable from

〈http://www.inspection.gc.ca/plants/plant-protection/diseases/oak-wilt/fact-sheet/eng/13256291948 44/1325632464641〉,(Last modified: 2012.01.03)

CABI (2014) Ceratocystis fagacearum. In: Crop Protection Compendium. Wallingford, UK: CAB International. (online), avairable from〈http://www.cabi.org/cpc/〉,(Last modified: 2015.01.20) EPPO/CABI (1997) Ceratocystis fagacearum and its vectors , In: Quarantine Pests for Europe. 2nd

edition. Edited by Smith I. M., D. G. McNamara, P. R. Scott, M. Holderness. CABI International, Wallingford, UK, pp.668-673. (revised in November 2011) (online), available from

<https://www.eppo.int/QUARANTINE/data_sheets/fungi/CERAFA_ds.pdf>

Juzwik, J., D. N. Appel, W. L. MacDonald , S. Burks (2011) Challenges and successes in managing oak wilt in the United States. Plant Disease 95; 888-900. (online), available from

<http://apsjournals.apsnet.org/doi/pdf/10.1094/PDIS-12-10-0944>

Wu, C. P., Chen, G. Y., Li, B., Su, H., An, Y. L., Zhen, S. Z., Ye, J. R (2011). Rapid and accurate detection of Ceratocystis fagacearum from stained wood and soil by nested and real-time PCR. For. Pathol. 41: 15-21.

岸 國平編 (1998) 日本植物病害大事典 全国農村教育協会 東京 日本:475pp

中 一晃 (2003) アカマダラケシキスイの発生生態と防除対策 和歌山県果樹試験場ニュース No.61. (online), avairable from

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参照

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