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Japan Advanced Institute of Science and Technology

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

モーバイルネットワークプロトコルにおけるハンドオ

フ処理の最適化に関する研究

Author(s)

石橋, 賢二

Citation

Issue Date

1999‑03

Type

Thesis or Dissertation

Text version

author

URL

http://hdl.handle.net/10119/1229

Rights

Description

Supervisor:日比野 靖, 情報科学研究科, 修士

(2)

モーバイルネットワークプロトコルにおける ハンド オフ処理の最適化に関する研究

石橋 賢二

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

1999

2

15

キーワード: 移動計算機環境,ネットワーク,システムソフトウェア.

計算機技術の発展により、計算機は多様化し、PDA 、組み込み計算機、PHS 、ノー トブックコンピュータなどのように携帯可能になってきている。これにより時間や場所を 選ばずネットワーク上の様々なサービスや資源にアクセスできる移動計算機環境が実現し ている。移動計算機は動作中に抜き差し可能なPCカード を利用することが可能であり、

PCカードで実現された通信メディアを用いることにより計算機の動作中に通信メディア を切り替えることも可能になっている。一方、通信基盤となる通信メデ ィアも多様化し、

Ethernet 、無線LAN 、公衆回線を利用したISDNPHSなど様々なものが利用できる ようになってきた。ユーザはノート型計算機などを携帯し、移動した先々で有効な通信メ デ ィアを選択してネットワークへの接続を維持することができる。

こうしたネットワークインフラストラクチャが整備されている一方で、ネットワーク アーキテクチャはTCP に代表されるようにクライアント・サーバ方式によるアプリケー ションが多く、これはネットワークを形成する各ノードが固定的であるとの仮定の元で設 計されている。そのために携帯型計算機を持ち運び、その場所で利用可能な通信メディア へ接続しようとすると様々な問題が生じる。

Copyright c

1999byKenjiIshibashi

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例えば、大学やオフィスビルなど構内LAN が整備されているような場所で、作業中の 計算機を持ち運び、移動した先で作業の続きをするためには、ネットワークの設定を変 更しなければならず、初期化の手続きが必要となる。このような設定の変更をアプ リケー ション側でサポートするものもあるが、個々のアプ リケーションで計算機の移動に対応す るのは非効率的である。また、移動計算機環境向けに開発された無線 LANPIAFSは これまでの通信メディアとは異なる特性を持っている。このように移動計算機環境におけ るネットワークはこれまでのネットワークシステムでは考慮されていない問題点が存在 する。

こうした状況を受けて、従来のTCP/IP アーキテクチャでカバーできない計算機の移 動に対する概念を取り入れたプロトコルが提案されている。DHCP では移動ホストがサ ブネットを越えて移動する場合に、IP アド レスやネットマスクなどのネットワークパラ メータの自動設定を行い、移動した先のサブネットで IP アド レスの割り当てを行う。こ れにより、自動的なIP アド レスの割り当てや設定変更が可能となった。しかし、DHCP の支援だけでは、移動ホストの識別ができなかったり、移動前に確立しておいたTCP コ ネクションの維持は不可能である。このような DHCP で補えない問題点を解決するため にIETF (InternetEngineering Task Force)において MobileIP という技術が提唱されて いる。

IETF MobileIP は移動するホストに固定したアド レスを割り当てることによって、外 部から一意のアド レスとして認識される。移動した場合は行き先のサブネット上に移動 をサポートするホストがあり、移動ホスト宛のパケットの転送を行う。このように IETF

Mobile IP では移動ホストに一定不変のアド レスを割り当てることによって、外部から一 意のアドレスによって認識される。しかし、現在のシステムソフトウェアでは計算機を識 別するための識別子とネットワークへの接続点を識別するための識別子が分離されていな い。また、IETF Mobile IP はネットワーク層で移動ノードへパケットを転送するために 必要な機構を仕様化しているだけであり、他のレイヤとの技術の継承については述べられ ていない。データリンク層ではメディアごとにプロトコルが異なったり、特性や扱いが異 なり、実際に運用する過程ではそれが問題となってくる。

そこで本研究では、多様な通信メディア間でもこれらのアーキテクチャが有効に利用で きるようにするため、個々の利点と欠点を再検討しさらに利便性を持ったシステムに拡張 するための新たな機能を提案する。考察すべき問題点を次の3つに分類する。

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通信メデ ィアとプロトコルスタックに対応するアドレスの分離

通信メデ ィア特性への適応

ハンド オフ処理の最適化

特に本研究では ハンド オフ処理の最適化 に照準を当て、これを実現するハンド オフ コントローラとこれを統合した拡張 Mobile IP システムが移動計算機環境にどのように 振舞うかについて考察を行う。ハンド オフとは無線 LAN において移動ホストが基地局を 切り替える動作のことを指すが、この処理の問題を異なる通信メディア間の切り替え作業 のコストを扱う問題と同等に捉え、個々の通信メデ ィアの特性に合わせた最適化を行う。

このハンド オフ処理を高速に行うことによってコネクションの寸断を極力押さえ、円滑な 切り替えが実行できる。評価には最適化によって高速化されたことを示すとともに、障害 となる部分を分析し検討を行う。このメディア切り替えのタイミングを制御するハンド オ フコントローラ機構は通信メディアの選択を行うメディアセレクタの内部モジュールとし て位置し、一連のアド レス分離や通信メデ ィア特性への適応する機能と協調して動作す る。まとめとして、これらを統合した環境が移動計算機環境にどのように作用し、他のシ ステムとの有用性の比較をすることによって検討を行う。

参照

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