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キャッシュ低消費電力化

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title データ圧縮を用いたキャッシュメモリの消費電力削減

に関する研究

Author(s) 松田, 愛子

Citation

Issue Date 2006‑03

Type Thesis or Dissertation Text version author

URL http://hdl.handle.net/10119/1955 Rights

Description Supervisor:田中 清史, 情報科学研究科, 修士

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データ圧縮を用いたキャッシュメモリの消費電力削減に関す る研究

松田 愛子

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

キーワード キャッシュメモリ,消費電力,データ圧縮

はじめに

近年,マイクロプロセッサの消費電力が増大している.消費電力の増大はバッテリー駆 動型モバイル機器の駆動時間に大きな影響を及ぼしている.また,プロセスルールの細微 化によりリーク電流は無視できなくなっており,静的消費電力の占める割合は高くなって いる.

一方で,機器上で実行するソフトウェアは大規模かつ複雑化しており低消費電力化と同 時に高速化も求められている,プロセッサと主記憶は高速化はされているが,速度差は増 大の傾向にある.その速度差を隠蔽するためにキャッシュメモリは増大しおり,キャッシュ メモリがプロセッサの面積の大部分を占め,その占める消費電力は全体の に達する と報告されている.このことから,近年キャッシュの消費電力を削減する手法が研究され ている.本研究では,プロセッサの消費電力を大きく占めるキャッシュメモリに注目し少 量のオーバヘッドで低消費電力化を達成するキャッシュアーキテクチャの提案をする.低 消費電力化の手段としてデータ圧縮と電圧制御を用いる.

プロセッサの消費電力削減法

プロセッサの消費電力への注目は大きくなっている.ここ数年では,消費電力削減技術 を採用したプロセッサが登場している.商用プロセッサで採用されている技術の紹介をす る.また,プロセッサの大部分を占めるキャッシュメモリの消費電力削減に関する研究が 多くされている.ここでは,本研究に関するキャッシュの消費電力削減の研究についての べる.

­

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キャッシュ低消費電力化

本研究では命令キャッシュ,データキャッシュそしてキャッシュがオンチップで ある一般的なプロセッサを想定する.キャッシュを圧縮対象とし,キャッシュそし てメモリからストアされるデータはにより圧縮を行う.圧縮はキャッシュブ ロック単位で行い,ブロックサイズの 以下に圧縮可能ならば圧縮された形でキャッ シュを格納する.そして空いた の領域の電圧を制御し消費電力削減を行う.キャッ シュからキャッシュまたはメモリへデータを送る際,圧縮されたキャッシュブロック はにより復元を行う.圧縮されていないデータの場合は,オーバヘッド削 減のためを通さずに直接送る.

圧縮と復元

圧縮アルゴリズムに を用いる.データ圧縮はキャッ シュブロック単位でブロック内の ごとにある決められたパターンをもとに 圧縮を行う.圧縮パターンは8通りに分けられており,各パターンを表す記号 !

内の部分データを付加したものがの圧縮データとなる.圧縮されたキャッシュ ブロックを復元する際, !が示す規則にしたがって復元を行う.

電力削減法

電圧制御は,"#$を用いてキャッシュブロックの の単位で行う."#$

はキャッシュブロックの電圧を制御をするスイッチの役割を果たし,オンオフの切り替え によりキャッシュの消費電力削減を行う.圧縮の可否の閾値を電圧制御の単位を に限 定する理由として,ハードウェア構成の複雑化することが挙げられる.また,キャッ シュの状態を表すビットにキャッシュブロックが圧縮されたか否かを示すビットを設け,

それを入力信号とし電圧制御を行う."#$によりキャッシュブロックの電圧制御を 行ったことで% &が発生する.% &は実行サイクルに影響を大きく及ぼ す可能性がある.% &の影響を減らすために,従来のプロセッサで設けられてい る' ()で対応する.

評価

本研究の提案方式をシミュレーションにより評価をする.命令・データキャッシュ とキャッシュがオンチップである一般的なプロセッサを評価対象にし,キャッシュ の静的消費電力の削減の効果と実行サイクル数を% &' ()の関係を 中心に比較する.' ()のエントリ数をエントリをし,% &

, ,, サイクルとし評価を行った.ベンチマークプログラムに

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%* を使用した.

シミュレーションの結果キャッシュの圧縮率とキャッシュの静的消費電力の削減 率はほぼ同じになる.' )+の時,% &+,以上になる と性能に大きな影響がでてくるが,+ にすると% &の影響を減らすこ とができた.

まとめ

本論文では,プロセッサの大部分を占めるキャッシュメモリに注目し,データ圧縮と電 力制御を用いてキャッシュメモリの低消費電力化を行う手法を提案した.提案方式を用い ると,' )+で最小限の影響でキャッシュの圧縮率と同等の消費電力削 減ができた.

参照

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