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大学生の食生活の実

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Academic year: 2021

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二重大学教育学部研究紀要 第 58巻  社 会科学 (2007)63‑ 7 6 頁

大学生 の食生活 の実 態 につ

=こ

磯部  由 香 ・重松  良 祐

Study on the dietary life of university students

Yuka lsoBE and Ryosuke SHIGEMATSU

大学生 に対す る効果的な食教育を実施す るために食生活の実態を調査 し、課題を明 らかに した。食行動 とし ては、朝食の欠食率 は約 1割 で、 自炊 しない者が約半数だった。「栄養バ ランス」 に配慮 している者は比較的 多か ったが、「和食中心の食生活」 や 「肉と魚のバ ランス」 に配慮 している者 は少なか った。摂取食物では、

ごはんを毎 日食べない者や野菜、魚、豆 ・豆製品、牛乳 ・乳製品の摂取頻度の低い者が多かった。食生活の知 識や技術が十分 にあると自己評価 した者は 1割 に満たず、食スキルを有 している者 は約半数であった。食生活 と学生生活との関連について検討 した結果、健康状態、健康行動、セルフエフィカシー、精神健康、学習状況、

生活全般 に対する満足度、将来への意識のいずれ も、食生活習慣 と有意に関連 していた。 これ らのことか ら、

望 ま しい食生活習慣の確立が身体的 ・精神的な健康状態 と、充実 した大学生活につながると示唆された。

じ日

1 . は じめに

近年、我が国の食生活 は、食 の外部化 や生活様式の 多様化 によ り、飽食 とも言われ るほど豊 かな ものにな っ て いる。望み さえすれば何 で も食べ られ るとい う環境 の中で、栄養素 ・エネルギーの摂取過剰 にな り、 メタ ボ リック シ ン ドロー ムの増加 につ なが って い る1)。一 方、健康 に対す る認識の低 さか ら、栄養素 ・エネルギー の摂取不足 とい う逆 の問題 も生 じ、 やせの傾 向や骨粗 しょう症、貧血な どの疾病 と大 き く関連す るようにな っ て い る。

食生活 が原 因 と考 え られ る種 々の疾病 や問題現象 が 増加 して お り、 生 活 の質 (QOL)を 向上 させ るため には、食生活 の改善 が必須 であると言 え る。一例 と し て肥満者 の推移 および朝食欠食率 の推移 を年代別 にみ て み ると、20代 および 30代 の食生活 が乱 れ、健康状 態 に問題があ り、特 に男性 において この傾 向は顕著 で あ る"。 小 ・中学校 お よび高等学校 において、給食指 導、家庭科、保健体育 な どを通 して食 に関す る指導 は 行 われてお り、社会 に出 るまで に食 に関す る知識 や技 術 はあ る程度習得 して いると考 え られ るが、実践 には いた っていない ことが、 この結果か ら伺 え る。 この こ とか ら、大学生 に対 して実践 を促 し、定着 させ るため の食教育 が引 き続 いて必要であると思 われ る。

高校生 までは家庭 での生活 を家族 とともに過 ごすが、

大学生 にな ると家族 と離れて生活す る、 あるいは家族 と同居 していて も生活 の大部分 を 自分で管理す るよ う にな って くる。 この ような状況 は、望 ま しい食習慣 を 自ら実践 す ることを学 ぶ、非 常 に有効 な機会 であ る と 考 え られ る。 そ こで、大学生 が望 ま しい食生活 を送 ら れ るよ うにな る効果的な食育 を行 うために、学生生活 の実態調査 を行 い、課題 を明 らか にす る。

また、大学生 では 自己管理能力が一層必要 にな るこ とか ら、生活習慣 を 自分 で適切 にコン トロールで きな い場合、学業や就職活動 な どに重大 な影響が及ぶ と思 われ ることか ら、食生活 と学生生活 との関連 につ いて

も併 せ て検討 した。

方 法

二重大学の学部生 および大学院生 を調査対象 とした。

対象者 の概要 は表 1に 示す とお りである。調査時期 は 平成 17年 4月 12日 (火)〜 22日 (金)で あ る。 1年 生 は 4月 上旬 の入学時のガイダ ンス時 に調査用紙 を配 布 し、 2年 生以上 は当該 期 間 中 に調査書 を配布 し、 回 収箱 にて回収 を行 った。

設 問項 目は 25項 目 (付録)か らな り、 その うち、

食 に関す る問 いは間 8〜 16で あ る。 この調査項 目は、

若年勤 労者 を対象 に した食教育 に関す る武見 らのの報 告 を参考 に、食行動、食物 摂取行動、食生活 の知識 と 一‑63‑

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参照

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