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急性心筋梗塞発症による効果的な退院指導の検討

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Academic year: 2021

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(1)

急性心筋梗塞発症による効果的な退院指導の検討

寸直跡心臓カテーテノレ検査目的に入院した患者に実施したアンケ}ト調査よりー キーワード 心筋梗塞、生活習慣、退院指導、高齢者

C

7

O

杉 岡 功 章 赤 崎 麻 由 梅 本 真 規 子 林 顕 世 高 橋 洋 子

し は じ め に 患者に対してアンケート調査を行った。病棟の

近 年 、 食 生 活 の 欧 米 化 に 伴 い 高 血 圧 ・ 糖 尿 デ イ ル ー ム に 設 置 し た ア ン ケ ー ト 回 収 箱 に 投 病・脂質異常症などといった生活習慣病が問題 函してもらうことで向意を得たこととした。集

となっている。生活習慣病の増加に伴い、生活 計は単純集計とした。

習慣に関連する心筋梗塞も増加している。心筋

梗塞の死亡率は以前に比べて減少しているが、

4 .

調査項目 現在の死因の第

2

位が心疾患である。心筋梗塞 ①年齢 の 合 併 症 で あ る 心 不 全 を 発 症 す る リ ス ク も 高 ②性別 く、これが要因となり心筋梗塞の治療が進んだ ③家族構成

現在でも死亡率が高い。そのため、生活習慣を ④キーパーソンの有無 改善レ心筋梗塞の予防が重要となる。

A

病棟で

⑤職業

も、心筋梗塞患者が多く入院されており、高齢 ⑥糖尿病や高血圧などの生活習慣病の有無 者だけでなく、

30

歳代といった若年層にも心筋 ⑦前回、心筋梗塞を発症し、治療した時期 梗塞を発症する患者が増加している。心筋梗塞 ③食事制限は守れていたか

で 入 院 し た 患 者 は 病 棟 で 作 成 し た 心 臓 病 パ ン ⑨食事するうえで気をつけていたことの有無 フレットを使用し、退院後の生活についての注 ⑮定期的な運動の有無

意点などを指導している。このようなことから、⑪内服状況について

今回、患者に行う指導によって生活習慣の改善 ⑫心筋梗塞を発症し、退院後の生活に関する指 が出来ていたか、指導の効果を知るためにアン

ケートによる実態調査を行った。

I I .

研究方法 1.期間

平成

25

9

24

日〜

1 1

30

2 .

対象

導 を 受 け た た こ と で 生 活 習 慣 を 改 善 し よ う と思ったか

⑬噌好品の有無

以上、

1 3

項目を質問した。

皿.倫理的配慮

期間中対象者に対して、研究の目的と方法を 平成

25

9

月〜

1 1

月までの聞に初回追跡カ 口頭で説明し、アンケートの提出により同意を テーテノレ検査目的で入院した患者で、アンケー 得た。また、研究への参加は自由であり、研究 トに同意を得た

8

の 協 力 の 有 無 に よ る 診 療 や 看 護 へ の 不 利 益 が

3 .

調査方法 生じないことを説明した。本研究は、奈良県立

一 部 自 由 記 載 の あ る 選 択 形 式 の ア ン ケ ー ト 医 科 大 学 附 属 病 院 看 護 研 究 倫 理 委 員 会 の 承 認 を作成し、追跡カテーテノレ検査目的で入院した を得て実施した。

‑ 136‑

(2)

N. 結果

アンケート調査を 12 名に依頼して、同意が 得られたのは

8

名 (

67%

)であり、有効回答は

8

名 (100% )であった。

年齢別では、 40 歳以下が 2 名 、 71 歳以上が 6 名であった(図 1 )。男女比については、 1 対 1 であった。世帯別では、一人暮らしが

2

名、夫 婦のみが 1 名、核家族が 3 名、無回答が 2 名で あった。結果は、指導を受けたことにより生活 習慣を改善しようと思ったという件数は 7 名

(87%

)であった。その内訳として、食事関連 が 6 名。次に多かったのが、内服管理意欲の向 上で

2

名(

25%

)であった(図

2

)。しかし、実 際に食事制限ができていたと回答したのは 4 名

(50%

)であった(図的。内服管理状況に関して は、きちんと内服できているが 5 名、時々忘れ るが

3

名いた(図

4

。 )

一方で、心筋梗塞を発症し生活指導を受けて も、生活習慣を改善しようと思わなかったとい

i

う回答があった。理由として、「再発症しでも また治ると思うから」という意見があった。ま た、男性高齢者の一人暮らしで、食事制限が守 れておらず、内服薬を飲み忘れるという理由も あった。

40 歳以下の男性 2名では食事制限が守れず、

運動習慣がなく喫煙をしている、または少し前 に辞めたという結果があった。

4 0

歳以下

41

50

51 〜 60

61

70

71

80

8 1

以上

図 1 対象者の年齢別

7

….'?.~ ..…………,,  ' 

67% 

6  5  4 . . . .  .  . 3 

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同 町

閤 2 具体的な改善内容

。 1  2  3  4  5  回守れていた 四守れなかった ( 人 ) 図 3 食事制限と男女比

2  3 

5  図飲めている 四時々忘れる ( 人 ) 図 4 内服管理状況と男女比

v.

考察

心筋梗塞発症後、生活指導を受けて改善し ようとする思いがある患者では、生活改善の

‑ 137 ‑

(3)

重要項目である食事や内服に関しての改善が 多くみられ、塩分制限や野菜摂取などの選択 肢に多く回答が集まったことから、指導によ

って生活改善の意識付けとなったと考える。

その一方で、改善しようと思わなかったと いう回答の理由のーっとして、以前の心筋梗 塞の治療といえば薬物療法と冠動脈バイパス 術であったが、現在ではカテーテノレ技術の向 上により治療が容易になったことが考えられ る。また、男性高齢者の一人暮らしで食事制 限が困難、内服コンブライアンス不良の回答 があった。この要因として、男性高齢者の一 人暮らしでは今まで食事制限をする習慣がな く、生活環境変化の対応が難しく、心筋梗塞 発症後も食生活や習慣を改善する事が因難で あったのではないかと考えられる。川上らは、

「家族からの食事など症状を悪化させないた めの行動的サポートを受けていることを患者 自身が認識する事で、患者の自己管理行動へ の動機付けになった結果ではないかJ

1

)と述 べている。そのため、独居高齢者や家族のサ ポートが困難なケースでは、地域サーピスが 利用出来るよう働きかけ、継続した介入が必 要ではないかと考える。

また、本研究を行う中で、心筋梗塞発症患 者の若年化というデータが図 1 より得られた。

川上らは「年齢がより若いことと男性である ことは就労と関連しており、望ましい生活習 慣を実践することよりも仕事を優先させてし まうなどの社会的役割の遂行との両立との困 難性が自己管理行動を難しくする要因になっ ているのではないか」

1

)と述べている。その ため、患者が問題意識を持ち、退院後の日常 生活において継続して取り組める行動を共に 検討していく関わりが必要と考える。

羽.結論

①生活改善をしようという思いはあるが、

実際に行動変容できている割合は低かっ た 。

②男性高齢者の独り暮らしの場合、食事面 での制限や内服に関する項目の道守がで きていなかった。

V I I .研究の限界

調査期間内に対象者数が少なく、データ が分散した場合に分析解析が弱くなると 考えられた。また、一施設での研究対象と なるため、デ}タに偏りが生じることが考 えられたため、一般性に欠ける可能性があ った。

引用文献

1 )川上千普美他:冠動脈インターペンション を受けた虚血性心疾患患者の自己管理行動に 影響する要因,日本看護研究学会雑誌 v o l . 2 9 33

39,2006

参考文献

1 )寺本理子他:急性心筋梗塞患者の退院後の 生活習慣の実態,第 36 回成人看護

I I   425

4272005 

2 )西村千春他:自己管理が良好な生活習慣病 患者の日常生活行動とその分析,第 36 回成人 看護 I I , 2 2 5

227,2005

‑ 138‑

参照

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