これは,Zという予期されざる総需要の変動がが生じれば,Zでもってそ ―121 (26) ―
長期均衡下におけるインフレーション,
経済成長率および技術進歩:補足
明石茂生
先の拙稿(明石(1983))に関し,第5節図3の説明で不十分な箇所かお り,誤解を避けるべく,以下において補足・説明することにしたい。
前の論文第5節に登場するモデルは,
で集約される。(が=総需要成長率,が=総供給成長率,μ=貨幣ストッ ク成長率,π=物価上昇率,ぞ=期待物価上昇率,θ=その他の要因。)が に関しては,
が成立し,コブ・ダダラス型の生産関数v=‑aV一八1=ANZK娯仮定され
ている。(AN=技術進歩の具体化された労働力,瓦=資本ストック。)総
需要成長率は
れが調整されることを意味する。つまり,総需要成長率の増加は,相対的 に労働力を追加投入することによって実現可能となるわけである。これが 前論文で暗黙に仮定されていた関係である。
であり,j≒Oであれば,が>Oとなり,j=Oであれば,71≧OからZ=0 でなければならない。つまり,j とZとは同方向に変化することを意味す る。したがい,前論文(明石(1983, P.79))図3の横軸はZの動きを表わ すと同時に,gの動きも表わすと解釈してよいのである。
例えば,技術進歩率が一定の状態に偶然に在ったとしても(つまり,か=
7z十zであっても),予期せざる需要の変動が生じれば,現実の成長率の変化 は予想されたそれとは異なるわけで,それカりの変化をもたらすことにな る。この点から経済状態は離れてしまうのである。
Zはかくて短期的な調整因子としても働く。その動きをみてみると,形 式的には,
と書け,ズはいねば経済変動に対する雇用による調整分を表わしている。
これから,
と書きかえることができる。j=Oの軌跡は
となる。前論文図3のj=Oはgを特定化して描いたものに他ならないの である。
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参 考 文 献
明石茂生(1983),「長期均衡下におけるインフレーション,経済成長率および技 術進歩」『成城大学経済研究』第81号, 75―90。