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論文審査委員

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Academic year: 2021

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(1)

博士学位論文内容の要旨

氏 名 大松

オ オ マ ツ

慶子

ケ イ コ

学 位 の 種 類 博士(作業療法学)

学 位 記 番 号 健博 第

130

号 学位授与の日付 平成

29

3

25

日 課程・論文の別 学位規則第4条第2項該当 学 位 論 文 題 名 幼児の意味のある作業とは

~発達障害領域の作業療法士へのインタビューから~

論 文 審 査 委 員 主査 教 授 石井 良和 委員 教 授 伊藤 祐子 委員 教 授 小林 法一

【論文の内容の要旨】

我が国の作業療法士が考える「意味のある作業」の内容を副論文(意味のある作業とは

1995

年~

2010

年における国内事例報告の質的検討-)にて検討した.その結果,意味の ある作業は〔自ら意思表示した〕〔生活史の中にある〕〔新たな自分につながる〕のどれ かのカテゴリーを含む作業であった.しかし,この検討の対象となった事例検討論文は,

20

歳以上のクライエントを対象としたものであった.

20

歳未満のクライエントの意味のあ る作業を,我が国の作業療法士がどのように考えているのかを明らかにし,「意味のある 作業」の内容を確認するため,本研究を行った.

本研究では,発達障害領域の作業療法士

20

名への幼児の意味のある作業についてのイン タビューを実施し,結果を内容分析の手法を用いて質的に分析した.その上で,副論文結 果との比較検討から,我が国の作業療法士が考えるクライエントの意味のある作業を検討 した.

結果,発達障害領域の作業療法士が考える幼児の意味のある作業は,幼児が取り組む全 ての作業であり,カテゴリーは〈取り組む全ての作業〉〈親子のニーズと観察・評価から〉

〈楽しい生活の支援〉〈親子ともやっていけると思えるようになる〉であった.

発達障害領域の作業療法士は,意味のある作業を,幼児の楽しい生活の獲得に向け工夫

や段階づけをして支援していた.そして,幼児や親と共にその作業に取り組んでいた.取

り組みによって生じた感情を共有する間主観的な過程の中で幼児を主体として尊重し,取

り組む経過を言葉で意味づけすることにより,幼児が,社会の中で自信を持って生きてい

けるよう支援していた.同時に親に対しては,障害のある子を育てながら生きる上での自

信を持つよう働きかけていた.これらの働きかけは,逆境を跳ね返しさらに成長するレジ

(2)

博士学位論文内容の要旨

リエンスを高めるはたらきかけと考えられた.

幼児の意味のある作業のカテゴリーを副論文結果である成人のカテゴリーと比較すると,

幼児は言葉で意思表示できないため,作業療法士が〈親子のニーズと観察・評価から〉見 出した〈取り組む全ての作業〉が〔自ら意思表示した〕作業に相当する.〈楽しい生活の 支援〉は,それによって幼児の生活史を作っていく時期であり〔生活史の中にある〕に相 当する.〈親子ともやっていけると思えるようになる〉は,親子が自信をつけ次の作業に 取り組んで自らを構築していくという意味で〔新たな自分につながる〕に相当すると考え られた.

作業療法士の考える意味のある作業は幼児と成人に共通しており,自ら意思表示し,生

活史に関係し,自分自身を(再)構築する作業であった.

参照

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