商 業 と 經 済
七〇
海 上 被 保 險 利 益 に 就 て
今 村 有
は し が き 海 上 保 険 の 研 究 上 海 上 被 保 険 利 益 l ェ そ の 基 礎 を な す も の で あ る
︒ 保 険 の 目 的 の 来 示 の 悶 旗 も
︑ 保 険 償 格 及 び 海 上 損 失 の 問 題 も
︑ 絶 て
︑ 海 上 被 保 険 利 益 の 雇 定 の 上 l こ 立 つ 問 題 で み ろ
︒ 本 稿 は 海 上 保 険 l こ 関 す る 幾 多 問 題 の 解 梓 の 基 礎 を 箔 す 海 上 被 保 険 利 益 の 本 質 を 開 明 す る を 以 て 目 的 と す る も の で あ る
︒
第一章 被保険利益の概念
第一節 ﹁保険契約の目的し及び庶険の目的﹂なる語の・意義
l一
海 上 保 険 契 約 l は 常 事 者 の 一 方 が 航 海 に 関 す る 事 故 に 困 り て 生 す る こ と あ る べ き 損 害 を 項 補 す る ことを約し︑相手方が之に其の報酬を輿ふることを約す.るに因りて其の放カを生する契約である︒
( 註 こ 海 上 保 険 契 約 は 民 法 第 三 編 債 棟 に 関 す る 規 定 中 何 等 規 定 せ ら る ゝ と こ ろ な き も 所 謂 ' 偵 椎 関 係
又 は
債 務
関 係
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属 す
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種 の
契 約
形 式
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る ︒
印 ち 債 権 の 一 種 で あ る 呈 二 百
( 詰 一 )
商法︑第六五三館︑第三八四依
Q( 註 二 )
民訟は損害賠償債擢に就℃は債務不良行(第四一五除以下)及び不法行筋(第七
O九除以下)に闘し原則的規定た設げれろに過
ぎざろも︑損害賠償債権日立(他特別の法律規定に依リ︑又契約に依リ成立すろものであろ︒保険契約口総て商法に規定ぜら
ろ
hも損害賠償債権の一耗なることは明かである︒
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勝本正日如︑白椛総論土谷二八
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u鳩山秀夫︑日本債措法総論九六頁 ω
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を 請 求 す る 樫 利 に し て
︑ 給 付 は 我 民 法 其
の他一般に﹁債格の目的﹂叉は﹁債棋の物鰻﹂
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債 務 者 の 給 付 を
﹁ 債 椛 の 目 的
﹂ と 銭 す こ と は 債 樫 と 共 に 搭 利 の 一 種 た る 物 穫 に 於 て
﹁ 物
﹂ を そ の 目 的 と なすこととの聞に用語上︑一見不統一を示すが如くである︒勿論︑﹁償植の目的﹂なる諾は﹁物擦の目的﹂の 如 く 権 利 に よ り て 支 配 ぜ ら る
h
も の の 義 に は 使 用 せ ら れ て ゐ な い
︒ 然 し
︑ こ れ
︑ 債 模 が 物 搭 の 加 く 支 配 権 に 非 宇 し て
︑ 特 定 人 に 封 す る 請 求 権 に し て
︑ 物 身 内 容 と す る 場 合 に 於 て も 債 催 者 は 物 の 給 付 を 請 求 し 得 る に 止 ま る か ら で あ る
︒
﹁物椛の目的﹂が物であり︑﹁債様の目的﹂が給付なることは一般に非難
海上被保険剥盆に就て
七
商 業 〆
﹄ 経 済
七
︑ ︑ せ ら る
h
が如く(註二)﹁様利の目的﹂なる諾の不統一を示すものに非宇して︑物椛と債艇との楳利の本質 の 相 違 よ り
・ 空 宇 る 蛍 然 の 結 果 で あ る
︒ 於 て 共 通 の 用 認 を 採 る も の で あ る
︒
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債権の目的又は債権の物位た債務者の給付となす︑﹃とは問題法にが︑げろ活設であろ︒
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椛 利 の 目 的 な る 誌 は 様 利 の 針 象 又 は 椛 利 の 内 容 を 指 す 貼 に ( 註
一 )
我民法も亦この活設か採ろ(民法第四
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除︑第四
O六 除 ︑ 第 四 一
O館︑第四一四除 )0 借地の目的又は依躍の物慨に就ては
異説があろ
Qその主なろものか︑血中ぐれは次の如し︑何債務者と熔すもの︑の債務者の窓忠と潟すもの︑例債務者の財産と潟
寸もの︑仰債務者及びその財産と潟すもの︑何倍務者が給付すペミマ物と錦寸ものo
(石坂音四郎︑日本民法︑償措論第一谷第五二頁︒中島玉吉︑債措総論︑第四頁妻照)
勝本正晃.前掲︑第七八頁
Q石坂音四郎︑前掲.第五回頁
Q( 註 二 ) 債 様 は 特 定 人 に 針 し 一 定 の 行 符 を 請 求 す る 様 利 で あ る が
︑ 詮 二 然 し
︑ 債 権 は 墜 に 債 務 者 の 行 府 却 を 目
探
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弓合目︒とするものではない︒
債肱慨は債務者の行震に因りて合理的且正常なる︑印ち︑法律上︑且.経済 上 保 護 す る に 足 る 債 楳 者 の 利 盆 の 保 護 を 最 終 の 目 的
( N
毛色︒とするものである詫ごちさりとて︑債様は 間 早 な る 或 る 妓 呆 ( 町 三 時 ) を 目 標 と す る も の で は な い
︒ 債 務 者 の 行 匁 よ り 離 れ
︑ 濁 立 し に る 利 盆 を 考 へ ることは出来ないえ詰
債
務
者
の
行
震
に
因
り
て
一
定
の
放
呆
印
ち
債
権
者
の
利
盆
を
保
護
す
る
を
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と
従 っ て
︑ 債 楳 に 於 て 請 求 せ ら る
﹄ 行 鍔 に は
︑ 同 時 に 債 楳 者 の 利 盆 が 具 象 せ ら れ
︑ 若
︿ するものである︒
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︑ 所 訪
︑ 給 付 と は 債 徳 の カ に よ り て 債 模 者 が 債 務 者 を し て 質 現 せ し め ば 表 現 せ ら る
﹄ こ と を 要 す る
︒
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得る全館を云ふ︒{註問)
( 註 一 ) ( 註 二 ) ( 註
三 ) ( 詰
凶 )
これ︑所謂︑債搭の目的又は債権の物館である︒
勝本正品︑前拐︑第二一良
u鳩山秀夫.前拐︑第四頁︒中島玉吉︑前拐︑第一一具︒
利益は必ずしも経済的利益れる岳要ぜざるも︑実の主にろものは経済的利錠であろ︒債植が社合的重要性わリとして法律に
より保設ぜらろ h はこの利益あろに因ぁ︒(末弘股太郎︑債権総論︑呪代法卒全集︑五二べ九︑十巻第二九頁)
経路訟にては給付口金銭的慣値た布すべきものとぜられ士︒これ︑羅馬法にが︑ては債務不履行に封しては金銭的賠償による
救済のみら認め六からであろ
0・我氏訟は債務京反行の相場合には債権者は展行に代ろぺき損害賠償た請求ぜずして良行の強制
た訪求し又は代替執行其の他の強制執行た潟し得ペミ寸︑擢利があろ
0
民法第四一四除︑民訴第七三四除)従って︑蛤付は必ず (
しも金銭的例値か有すろ存要しない 0(
民 法 第 三 九 九 依 ) 濁 活 法 ( 巴 日 ロ ヴ m u 日
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同 γ ∞)に於ては給付目金銭的前値あろことた要すろものとぜらあ
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鳩山秀夫︑前拐︑第一一貝委照)
債務者の行局と位躍によりて保諮ぜらろぺき利益とが濁立存在た有すと主張すろものがあろ︒(勝本正品︑前拐︑第八八頁)
その例として︑仙主よリ東京まで貨物岳輸送すろ債務の場合岳製げらろリこの場合輸送行局た債務者の行局とし︑貨物の東
京到誌か利益とぜらろ
Q然し︑続躍の目的は特定貨物島東京に混注すろ二となろが故に東京に仲間設貨物品送法ぜざろときは
起訟行活は存在し得ない
Q迩怠行局が存在し︑その設川市のみが濁立して在在ぜざろものと一宮ふことは出来ない︒
的粧口位務者の行知並に之によリて到詮ぜらるべき釘位者の利益の保護たその内容とすあ︒換一一目すれ江︑債務者の行局とそ
海上被保険制盆に就て
七
商 業 主 経 済
七 四
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弓2 r
土ろ債催者の利益とが相並びて債権の目的与なす
0
( 脚本正晃︑前拐︑第八九頁以下妻照)
債 権 の 目 的 と し て の 給 付 に 於 て は 債 務 者 の 行 震 と 債 権 が 目 標 と す る 債 模 者 の 利 盆 と の 溺 立 存 在 は な い が
︑ 概 念 的 に は 債 務 者 の 行 震 と 保 護 せ ら る
h
債 椛 者 の 利 盆 と を 分 離 す る こ と が 出 来 る
︒ 然
る と き は
︑ 債 務 者 の 行 匁 並 に そ の 行 震 が 具 象 し 又 は 顕 現 す る 依 椛 者 の 利 盆 を 債 椛 の 目 的 と 云 ふ こ と が
出来よう︒
債 務 者 の 行 焦 が 具 象 し
︑ 叉 は 鯨 現 す る 債 権 者 の 利 盆 は 物 に 関 す る こ と あ り
︑ 権 利 に 関 す る こ と あ り . 或 は 一 定 の 欣 態 に 関 す る こ と が あ ゐ
︒ 故に︑一般に︑債務者の行匁を依模の目的といひ︑丞 更 に
︑ 債 樫 者 の 利 盆 が 懸 っ て ゐ る 物 又 は 樫 利 等 を 債 搭 の 目 的 と 云 ふ こ と が あ る
︒
勝本正晃︑前拐︑第二頁 ω 鳩山秀夫︑前拐︑第凶頁等参照︒
, 司 、
註
( 詰 一 ) ( 註 ニ )
民法典日給付すべき物又は格和た債権の目的と府すあ︑﹄とあり︑(民法第四
O二除第二項︑第四一九除第一項︑第四二二保) ︑︑︑︑︑︑ 叉これら債権の目的物と郁し区別すあことがあろ︒(第四
O一候第一項︑第四
O二保第一項︑第四
O六除︑第四一
O除 ) 尽 説 ( 出
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口氏の如︑きは債措の目的は債務者の行持より離れて利益であろとなす︒ ω
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︑ 然らば︑債楼関係の一・程たる海上保険契約に於て︑その﹁保険契約の目的﹂とは何ぞや?
問 一
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者
は 保 険 契 約 の 目 的 が 被 保 険 利 盆 を 指 稽 せ る こ と を 説 く も
﹁ 保 険 契 約 の 目 的
﹂ な る 誌 が 如 何 な る な 味 に 於 て 使 用 せ ら れ た る か を 明 か に し な い
O (
註こ れ な く し て
﹁ 保 険 契 約 の 目 的
﹂
が
被
保
険
利
盆
と
な
す
こ
と
が
正
し き や 否 ゃ を 判 断 す る こ と が 出 来 な い
︒ 吾 人 は 先 づ
﹁ 保 険 契 約 の 目 的
﹂ な る 語 の 意 義 を 明 か に す る 必 要 を 感 す る も の で あ る 註 三
o
( 詰 一 ﹀
青 山 象 司
︑ 保 険 契 約 論
︑ 第 一 三 一 一 具 ︒ 三 浦 義 道
︑ 保 険 法 論 ︑ 再 版 第 九 八 頁
︒ 水 口 古 城 ︑ 保 険 法 論
︑ 第 一 九
O
瓦 ︒
︑ ︑ 我 図 に 於 て は
﹁ 保 険 契 約 の 日 的
﹂ な ろ 託 た 使 用 ぜ ろ も 外 闘 に 於 て は
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ な ろ 字 句 た 以 っ て ︑ よ い た 表 示 す ろ こ と が 行 は れ ろ
︒ 例 へ ば
︑ 間 活 及 び 瑞 四 に 於 て は の め m
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( 註 二 )
保 険 契 約 法 第 四 八 路 ︑ 英 国 に 於 て は
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・ ) 扱 て
︑ 損 害 保 険 契 約 は 保 険 者 が 航 海 に 関 す る 事 故 に 因 り て 生 守 る こ と あ る べ き 損 害 を 填 補 す る こ 債
権 者 と し 他 は 保 険 契 約 者 を 依 模 者 と す る も の で あ る
︒ と を 約 す る 契 約 註 こ な る が 故 に
︑ 海 上 保 険 契 約 に 於 て は 二 個 の 債 権 関 係 が 存 在 す る
︒
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︑ 前 者 に 於 け る 債 権 の 目 的 た る 給 付 は 保 険
一 は 保 険 者 を 契
約 者 の 保 険 料 支 協 で あ り
︑ 後 者 に 於 け る 債 搭 の 目 的 た る 給 付 は 航 海 に 関 す る 事 故 に よ る 損 害 の 填
補である之さ一)
而 し て
︑ こ
﹄ に
﹁ 保 険 者 の 損 害 填 補
﹂ と は 事 故 愛 生 の 場 合 唱 い 於 け る 現 宜 的 な る 保 険 金 の 支 梯
︑ 印 ち 金 銭 的 叉 は 金 銭 的 偵 値 の 支 抑 を 云 ふ も の に 非
・
? し て
︑ 事 故 後 生 の 場 合 に 於 て 損 害 の 填 補 を な す べ き 義 務 の 負 縫 印 ち 危 険 の 負 捻 ( の え ち 吋
[ 5 m g m )である︒ 投保(出口弘包括ロ)なる誌は保険契約締結に
山 町 田
・ り . 秒 間 事 者 を 支 配 す る 感 情 並 に 保 護 の 本 質 上 更 に 遁 切 に こ れ を 表 示 す る 如 く 考 へ ら れ る
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註 ゴ 一 )
事
︑ ︒ ﹃ 斗 品 川 河
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( 同
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0 5 口問)たるに過ぎな
こ れ
︑ 保 険 契 約 が 双 務 契 約 な る こ と
︑ 保 険 料 が 事 故 不 登 生 の 場 合 に 於 て も 返 還 の 必 要 な き こ
故 後 生 の 場 合 に 於 け る 保 険 金 の 支 梯 は こ の 搭 保 の 具 鐙 化 海 上
被 保 険 羽 盆 に 就 て
七 五
商 業 と
車 豆
涛
七 六 と
︑ 及 び 保 険 者 が 破 産 し た る 場 合 に 保 険 契 約 者 が 捨 保 を 請 求 し 叉 は 保 険 契 約 の 解 除 を な し 得 る こ と 等 に よ っ て 明 か で あ る ヱ 註 さ 従って︑海上保険契約に於ける﹁保険契約の目的﹂なる誌は︑一般的に云へば︑保険契約者の保険料支排
︑ ︑
並に保険者の﹁携保﹂を意味する︒
然 し
︑ 海 上 保 険 契 約 に 於 て
﹁ 保 険 契 約 の 目 的
﹂ な る 認 は こ の 意 味 に 解 す べきではない︒
憶 ふ に 法 律 の 解 縛 に 蛍 り で は 一 般 規 定 に 於 て 明 瞭 に 認 め ら れ た る 原 則 は 特 定 の 場 合 に も 考 慮 せ ら る べ き も の な る も
︑ 特 殊 な る 理 由 の 存 す る と き は ま た 之 に 異 な る 解 蒋 も 認 め ぎ る を 得 手
︑ 否 特 殊 の 場 合 に は 特 殊 の 解 蒋 は 寧 ろ 必 要 な こ と で あ る 去 さ か ら で あ る
︒
若し︑﹁保険契約の目的﹂
な る 諾 径 一 般 債 樫 の 目 的 の 設 に 解 せ ん か
︑ 凡 て 保 険 契 約 に 於 て
︑ 一 は 保 険 契 約 者 の 保 険 料 支 梯
︑ 他 は 保 険者の危険負散防に節する︒
各 種 保 険 並 に 各 個 の 保 険 契 約 に 於 け る 給 付 の 特 徴 は
︑ 各 保 険 契 約 の 目 標 と す る 利 盆 を 異 に す る 貼 に あ る
︒ 従 っ て
︑ 各 保 険 契 約 を 特 定 化 し 明 確 に す る に は そ の 日 擦 と す る 利
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︑︑
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仕
を 表 示 す る 必 要 が あ る
︒
﹁ 保 険 契 約 の 目 的 な る 諾
﹂ は 各 保 険 契 約 に 於 け る 保 険 者 の 給 付 に る 危 険 負
︑︑
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︑︑
携 の 特 徴 印 ち 各 保 険 契 約 に よ り て 保 護 せ ら る
﹄ も の を 個 性 化 す る 場 合 に 於 て 始 め て 意 義 が あ る
︒
︑︑
︑︑
︑︑
︑︑
﹁保険契約の目的﹂なる諾.が各保険契約に於て保護せらる
h
ものの義郎ち﹁保険的保護の目的﹂又は﹁借地保
の 目 的
﹂ の 義 に 使 用 せ ら れ た る は 詮 さ 理 由 な き こ と で は な い 詮 八 百 ( 註 一 )
商法第六五三保 u
(;世
11) ~王室~~中 Q 程ミミロ, )ヰみ判ぷ時誕ミミ
(Hauptleistllng)...lJき~;ょぬ ~~(Nebenleistung) !..!..令む時, ),.J.j私自主経常々。刊~ぬ認な立 r~~ 醤
叫翠 J!..!.. ....J V" 給千二時議~'2.~王室*'~熱烈な Q? 軍総〈湿現漁 m0111 巡〉鰐君主点唱 ~Q 締結(程現漁 mo 同窓)制 ~Q 起草笠 32 指針 h己主
γ5電位~tSIヰぷ時滞認可さ!tr~ 0 (Brnck
,
Das Privatversicherungsrecht. S. 355)(世
111)
器室キQ判ぷぬ程~'-p.r~.:H三口組J持ぬけ...lJ!..!..損γ立相iや還信.f;-:=-.'"Bruck匂
(a.a. O. S. 355) Dernb巴
rg,吋己
Kohler臼(I?
ern‑berg‑Kohler
,
Urheber,
Patent,
Zeichenrecht Versicherungsrecht und Rechtvecfolgung. (1910) S. 3Gs. 3(7)....
Grieshaber吋
(Das Synallagma des Versicherungsvertrags. H
1l
4. S.1G)'"特C! ‑fi
a?案可〈送金'者程漁 i 午
11同)時'2.' )ヰピ栴....J'
Kisch匂
(Handbllch des Privatversichernngsrechts. 2 Band. S. 87)"'Ritter
宵
(DasRecht der Seeversicherung. S. 14.)"'Ehrenberg匂
(Versich
巴
rungsrecht.1893. S. 56. Anm. 9.) t~'2.'
)ヰ己栴~7-0(柑
111)
Gierke,
Die Versichenmgsfordernng bei Ver1iusserllng der versicherten Sache. 1899. S. 19.(槌 m)
Grieshaber,
a. a. O. S. 1s.(祖同)
怪斑漁~O同法的思コBrnck, a. a. O. S. 3GG. 特口和議F沼早~,..設1・iJll1m(~糊器。
(;担
t世
2引
1(く
Hermann H王
einr巾h Elka王ωωan叫
1,Die Be吋de叩II巾
t旬un昭19des In此1t匂er民es鈴se句sf印i乱irdie Ve白I凶1 附er叩u山I昭derve白 r凶~s託批 ichc 町 rt伐 en
Sach氾S. 1臼2.(;柑
f付但?世;i‑l平r) 臆
(H.G. B. S 778. V. V. G. S 5s. A. D. S. S 1)出(1¥1.1.
A・
S3 (1))辞盟
(V.V. G. S ‑18)時州連コ
持置道沿 1tl< 同議:み r~ ま笠~認ぇ令 ifjJ
Jl~~ミロ,ムト e$
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七 八 ( 註
八 )
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花氏はこの見解に反し︑商法第七七人保が海上保険の目的島被保険利益と規定し︑思者がこの説らとろことら非難 o
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おなあ誌は保険が関係しておろ経済財にして一般に保険事故が作用すろ経済財であろとなし︑
所説我商法上に於げろ﹁保険の目的﹂の誌に解してねろ
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﹀ 四 我 商 法 上
﹁ 保 険 契 約 の 目 的
﹂ な る 認 が
﹁ 保 険 的 保 護 の 目 的
﹂ の 義 に 使 用 せ ら れ に る こ と は 上 述 せ る 所 に よ り て 明 か で あ る
︒ 然 る に
︑ 我 商 法 に 於 て は 桝
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ な る 諾 を 所 々 に 使 用 し て ゐ る
︒ 我
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ に 関 す る 字 義 に 就 て は 解 蒋 一 定 し て ゐ な い
︒ 或 る 一 部 に は
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ な る 語 は
﹁ 保 険 契 約 の 目 的
﹂ と 同 義 に 使 用 し に る も の と の 解 稼 を と り
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ の 賓 館 は 被 保 険 利 盆 な る べ き こ と 守 主 張 す る も の が あ る え さ }
﹁保険契約の目的﹂なる語
EC
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ な る 諾 と は 文 字 上 の 用 法 に 於 て は
︑ 法 律 的 に 見 た る 保 険 は 契 約 な る が 故 に
︑ 雨 者 の 聞 に 何 等 本 質 的 区 別 の 存 在 す る 理 由 な き も 我 商 法 上 の 技 術 的 用 語 と し て は 雨 者 を 同 一 誌 に 使 用 せ る も の と 解 す る こ と は 出 来 な い
︒ 蓋し︑商法第三八六傑は﹁保険契約の目的﹂なる字何を用ひ︑第三九六傑︑第四
O
三傑︑第四一三傑︑第四一五保︑第四二 O 傑︑第六五四傑︑第六六七傑︑第六六九傑︑第六七 O 傑︑第六七一傑︑第
六 七 七 傑
︑ 第 六 七 八 傑 に 於 て
﹁ 保 険 の 目 的
﹂
な
る
字
何
を
使
用
せ
る
は
形
式
的
に
見
る
も
雨
者
を
同
一
義
に
使
用
せ る も の に 非 . さ る こ と は 明 か で あ る
︒ 克に︑其の規定の沿革より見れば︑﹁保険の目的﹂なる字何は醤商 法 に 於 て
﹁ 被 保 険 物
﹂ と 都 し た る を 改 め て
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ と な し た る こ と 苔 商 法 第 六 三 五 傑 と 現 行 商 法 第 三 九 六 傑 及 び 宮 商 法 第 六 四 六 傑 と 現 行 商 法 第 四
O
三 傑 と の 比 較 よ り 明 白 に 者 取 し 得 べ く
︑ 而 し て
﹁ 保 除 契 約 の 目 的
﹂ な る 字 句 は 苔 商 法 に 於 け る
﹁ 被 保 険 物 の 利 盆
﹂ な る 義 を 明 白 に し た る こ と は 奮 商 法 第 六 三 一 傑 に
﹁ 被 保 険 物 の 利 金 額
﹂ と あ り し を 現 行 商 法 第 三 八 六 傑 が 一 保 険 契 約 の 目 的 の 債 格
﹂ と 改 め た る こ と に よ り 知 る こ と が 出 来 る
︒ 日記に由りて現行商法が﹁保険の目的しなる誌を﹁保険契約の目的﹂と同義に 没 然 と 使 用 し た る も の に 非 ぎ る こ と を 推 察 し 得 る
O (
註︿ 誌 一 )
日本海上保険協令特別委員編︑海上保険(加舶)約款改正迎由香第一二頁以下妻照︒
我凶に於げる活設であろ
Q反封︑鈴木静枝氏︑意見書︑前掲第二六頁 υ
( 誌 二 )
然 ら ば
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ と は 何 ぞ や
?
﹁保険の目的﹂.か﹁保険契約の目的﹂邸ち被保険利盆を指都せざることに就ては略事説一致すと雄も︑﹁保 除 の 日 的
﹂ が 積 極 的 に 何 を 意 味 す る か に 就 て は 皐 説 区 々 で あ る 註
)O
(註﹀ ﹁保険の目的﹂とは或口被保険利盆悶係た設生ぜしむろ具般的事物と一古川
ω ( 片山義勝︑浴商法語義︑第三五三頁)或口被保険制
盆の封象士ろ事物と一古川げ(松本来治︑保険法第八二頁)或は事故渡生の客位と云ひ(水口吉蔵︑保険法論第一九
O頁)或は保険
すべき危険の封象土ろものといふ
0
( 商工省保険部﹁保険の目的﹂及び保険契約の目的の定義に就て)
抑
E被 保 険 利 盆 中 に は 後 に 詳 論 す る 加 く 特 定 の 物
︑ 桜 利 其 他 の 経 済 財 を 仲 介 と し て 存 在 す る も の が
海上被保険刺盆に就て
七
九
商 業 と 経 済
八
Oあ る
︒ 詳 言 す れ ば
﹁ 或 種 の 被 保 険 利 盆 は 或 る 特 定 の 物
︑ 様 利 其 他 経 済 財 が 保 険 事 故 に よ り て 喪 失 叉 は 段 損 せ ら る
﹄ と き 利 盆 も 喪 失 叉 は 段 損 ぜ ら る
h
が如雪山川忠に於て存在するえさ
か
﹄ る 利 盆 を 吾 人 は 客 鰹 利 盆 (
︒ 寸 一 停 止 己
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) と名づけ︑この保険事故の封象たり.且︑利盆の封象たるものを﹁保険の目的﹂と
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) 同 一 日
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﹄ に 事 故 の 客 控 は 必 歩 し も
︑ 有 位 物 印 ち 物 た る を 要 し な い
︒ 権 利 或 は 其 の 他 の 経 法 財
︑ 例 へ
ば.人の牧盆能力(柑労働能力)の如︑き佐川形的のものたるを問はない︒
然し︑こ﹄に注意すべきことは︑或る
︑︑
︑︑
︑︑
︑
物 の 所 有 機
︑ 利 用 牧 盆 模
︑ 或 は 協 蛍 椛 の 如 き
︑ 或 は 物 に 封 す る 債 楳 等 に し て
︑ 事 故 の 封 象 と し て 特 定 さ れ た る 物 の 滅 失 又 は 段 損 に か
﹄ る 場 合 に 於 て は 物 が
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ で あ る
︒
従って︑火災保険︑運送保険に
於 け る こ れ 等 の 椛 利 享 有 者 の 利 盆 の 保 険 に 於 て
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ は 椛 利 で は な い
︒
権利が﹁保険の目的﹂で
あ る と 云 ひ 得 る 場 合 は
︑ こ れ 等 樫 利 に 基 づ く 利 盆 が こ れ 等 の 物 の 安 否 に 拘 ら 宇 し て 保 護 の 必 要 が あ る場合︑換一一一目すれば︑利盆が特定物の喪失叉は段損に関係なくして︑機利が段損せらる﹄場合を云ふ︒
こ
註の 間 の 十 分 な る 了 解 が 一 般 に 快 如 せ る 結 果
︑
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ を 各 種 保 険 に 於 て 具 鰹 的 に 表 示 す る 場 合 に 於 て 一 般 に 著 し く 誤 解 が 存 在 し て ゐ る
︒
例
へ
ば
海
上
保
険
は
本
質
的
に
航
海
に
関
す
る
事
故
を
保
険
事 故 と な す が 故 に
︑ 海 上 保 険 に 於 け る 保 険 の 目 的 は 一 般 に 般 舶 及 び 属 具 . 積 荷 其 他 の 物 で あ り ベ 吉 一 ) 稀 に入である︒
註
然 る に
︑ 一 般 に 所 謂
︑ 運 賃 保 険 に 於 て は 運 賃 請 求 擦 を 以 て 海 上 保 険 に 於 け る
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ と し て 主 張
せられる︒
これ訣りである︒
査 し
︑ 海 上 保 険 に 於 け る 運 賃 保 険 と は 船 舶 . 貨 物 又 は 放 客 が 航 海 に 闘 す る 事 故 に 迎 過 し
︑ ( 必 宇 し も 物 質 的 破 壊 の み 在 指 さ す ) 運 迭 賃 請 求 楼 が 消 滅 す る こ と に よ り て 運 送 人 が 失 ふ 利 盆 が 保 護 せ ら る
L
も の に し て
︑ 運 賃 支 抑 者 の 支 抑 不 能 に よ り て 蒙 む る 損 害 で は な い
︒ 運 賃 保 険 は 信 用 保 険 で は な い
︒ 海 上 保 険 に 於 け る 運 賃 の 取 得 者 の 損 害 は 海 上 保 険 事 故 の 結 果 運 賃 請 求 擢 を 喪 失 す る 場 合 に 於 け る 損 失 に 封 す る 保 険
︑ 印 ち 物 に 関 す る 保 険 で あ る
︒ 運 賃 請 求 植 が 保 険 に 付 せ ら れ た る も の で は な い
︒ 運 惑 の 完 了 に 懸 っ て ゐ る 利 盆 た る に 過 ぎ な い
0 (
設問叉 船 舶 の 賃 借 入 が 賃 借 船 舶 の 損 害 の 場 合 に 於 て 損 害 賠 償 を な す べ き 責 任 の 関 係 に 於 け る 被 保 険 利 盆 を 保 険 に 付 す る 場 合 に 於 て
﹁ 保 険 の 目 的
﹂ を 以 っ て 賠 償 責 任 と 解 す る こ と 一 般 な る も
︑ こ れ 叉 誤 り で あ る
︒ こ の 場 合 に 於 ける﹁保険の目的﹂は賃借せられたる船舶である︒
査 し
︑ こ の 場 合 事 故 の 客 鰭 は 賃 借 せ ら れ た る 特 定 娼 舶 に し て
︑ 賃 借 入 の 利 盆 は 蛍 該 船 舶 が 保 険 事 故 に よ り て 損 害 を 受 け た る 場 合 に て 於 段 損 せ ら る ミ も の で あ る か ら で あ る
︒ こ れ に 反 し
︑ 雌 舶 衝 突 の 結 果
︑ 他 嫡 舶 の 損 害 に 針 す る 賠 償 責 任 の 場 合 に 於 て は 被 保 険 者 の 雌 舶 が
﹁ 保
海上被保険利益に就℃
八
商 業 と 経 済
八 こ の 場 合
︑ 被 保 険 者 の 般 舶 に 封 し て は 何 等 事 故 に よ る 損 害 な き 場 合 に 於 て も 賠
除の目的﹂ではない︒
償 責 任 は 愛 生 す る も の で あ る か ら で あ る
︒ こ れ 所 謂
︑ 責 任 保 険 に し て そ の 利 盆 は 責 任 利 金 で あ り
︑ 特
( 詰 一 )
定の一保険の目的﹂な有しない 0 (
註五
同 町 聞 の
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同 ・
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( 註 二 ) ( 註
三 )
( 註
四 ﹀
( 註 五 )
近藤民雄氏の前掲﹁保険の目的に闘すろ志凡書﹂は大陸に於て﹁保険の目的﹂た正営に解特し︑一般に﹁運作品保険﹂の保険の目
的が運賃債権ならざろことら認むろも︑狛︑時として運賃債措が保険の目的土ろ場合在認め十いろは設リであろ ω 海上保険は航
海に闘すろ事故た保険事故とすろ o 拙舶︑積荷若くは旅客に封すろ事故よリ離れて運賃の市民央に封すろ保険は海上保険では
なく︑所謂︑信用保険業他別仰の保険でわろからであろ︒
人が海上保険の﹁保険の目的﹂士ろ場合あろことに就ては後に遇ぷ
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﹁ 保 険 の 目 的
﹂ な る 観 念 は 輩 に 我 商 法 に 於 て の み 認 め ら れ た る も の で は な い 去 二
︒ こ れ
︑ ﹁ 保 険 の 目 的 ﹂
註
は 被 保 険 利 盆 の 確 定 上
︑ 或 は 被 保 険 利 盆 の 段 損 の 判 定 上 に 於 て 重 要 な る 意 義 そ 有 す る か ら で あ る
︒
( 詰 一 ) ( 詰 ニ )
瑞西保険契約法第四八係︑第五四傑に於℃認められろ o 但し︑用語としては﹁保険契約の目的﹂なろもの在使用しておろ形跡
がある︒英図海上保険法は保険白目的事項(∞ロヴ
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H﹁保険契約の目的﹂並に﹁保険の目的﹂の意義は以上述べたる如くである︒
然るに︑我商法に︑於ける各傑
文 を 通 覧 す れ ば
︑ そ の 用 語 必 ら 歩 し も 正 蛍 で は な い
︒ 保 険 契 約 の 目 的 な る 字 伺 を 使 用 す べ き 所 に
﹁ 保 除 の 目 的
﹂ な る 字 句 在 使 用 せ る 場 合 が あ る
︒ こ れ
︑ 保 険 契 約 の 目 的 た る 利 金 は 物 の 所 有 様 者 利 盆 が 重 要なる部分を占むるものにして︑この場合に於ては﹁保険契約の目的﹂も﹁保険の目的﹂も客観的には同一 に 蹄 す る が 故 に
︑ 二 者 を 精 密 に 区 別 す る 注 意 を 快 ぎ た る に 因 る も の で あ る
O
(
註)( 註 )
阿野敬次郎︑商行局及保険法第二八六頁︒
第 二 節 被 保 険 利 盆 の 概 念
︑
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︑
︑
︑
︑
︑
︑
﹁ 保 険 契 約 の 目 的
﹂ な る 誌 が 保 険 的 保 護 の 目 的 な る 義 に 使 用 せ ら れ た る こ と は 既 に 上 蓮 せ る 所 に よ りて明かである︒
而して︑此の意味に於て一保険契約の目的﹂が所謂﹁利盆﹂なることに就ては現時に於て は 異 説 奇 見 な い 之 さ ( 詰 )
保険的保誌の目的た刺盆とすることは呪時一般
ι認めらろ弘ところであるが︑立法︑皐説及び列例上古くよリ一一般に認めら
れれものではない︒
保険制度がその護法幼雄に
Lて物保険の簡単なる形式のみが行口れ︑保険制度の本質に闘す
40
研究が深く行はれなかっ土
時代には保険的保誌の目的日物とぜらあ h ことが一般であっ土 ο 保険島以って物の所有権の附日刷物と
L1所有躍の移轄と共
海上被保険利盆に就て
八
商 業 と 経 済
入 四
に保険が移隠すろものと考へ七時代には保険的保護の目的が物であるとの観念日必要なものであっ士
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・∞・日)濁遜に於ては濁活帝図醤向法の制定前に於げろ立法に於ては物 H H
存以て保険の目的としてお士︒然し︑海上保険に於ては古くよリ保険的保護の目的が利益なることが認められてお土︒例へ
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保険海損保例中に於て口保険的保護の目的が利銭なろ︐へきこと為示してゐろ︒
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海上保険に闘すろ著書中に於ては海上保険の保護の目的が利益なあ︑︑とは早くよリ主猿ぜられわれる所である︒
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海上保険に於て古くよリ認められれろ﹁利益﹂の観念は一般損害保険に於ても認めらる﹄に至つ土︒呪在に於ては︑利益が
保険的保護の目的にろ二とに就ては阜説上︑列例上異論はない︒各図の立法に於てもこれ島明白に示してねあ︒濁諮問法第
.七七八僚は最も明白に﹁加舶又は積荷が航海の危険在日すに閥して其の上に存すろ利盆が保険的保護の目的なる二と﹂在示
してゐる︒羽活保険契約法又利益た以て保険的保誌の目的とぜる奇知ることが出来
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英国海上保険法の規定は濁逸商法の規定の如く明瞭ならざるも︑狛︑利益が保険契約の目的なる︑‑とや知ろことが出来
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我商法は損害保険契約の目的が利益なるべき︑︑とた一般に規定してゐぁ︒(第三八五傑)
主(他諾図の立法又同様である︒(瑞西保険契約法第四入除︑すラシグ商法第二六八係等
U然 ら ば
︑ 保 険 的 保 護 の 目 的 た る 利 盆 と は 何 ぞ や
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︑ 利 盆 は 被 保 険 者 の 財 産
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︑ 保 険 的 保 護 の 目 的 が 終 局 に 於 て 被 保 険 者 の 全 鰭 と し て の 財 産
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225
第
こ れ 総 て の 損 害 保 険 に 於 て 同 様 で あ る
︒
︑
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︑ は 保 険 的 保 護
︑ 印 ち 保 険 契 約 の 一 般 目 的 で あ る と 云 ふ こ と が 出 来 る
︒
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︑
︑
︑ 被 保 険 者 の 全 躍 と し て の 財 産 は 保 険 的 保 護 の 目 的 と 符 す も 保 険 技 術 上 何 等 の 役 に 立 つ も の で
こ の 財 産 は そ の 減 少 し た る と き 保 険 者 こ れ を 填 補 す る 方 法 に よ り
︑
︑
︑
︑
︑
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︑ 従 っ て
︑ 被 保 険 者 の 全 躍 と し て の 財 産
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な る こ と は 凝 が な い
︒ て保護せられる︒
は な い
︒ 各 保 険 に 於 て は
︑ 先 づ 損 害 愛 生 の 事 故 を 限 定 す る 必 要 が あ る
︒ 全 樫 と し て の 財 産 の 損 害 に 封 す る 保 険 的 保 護 も 猶
︑ 技 術 上 質 行 不 能 で あ る
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註ご
然し︑或る特定事故による
各 保 険 に 於 て は 夏 に 被 保 険 者 が 特 定 の 経 済 的 地 位 叉 は 朕 態
︑ 例 へ ば
︑ 或 る 物 の 所 有 者 と し て
︑ 或 は
︑ 或 る 物 の 利 用 者 と し て
︑ 或 は 雇 主
︑ 叉 は 危 険 物 の 所 有 者 の 如 き 一 定 の 地 位 に 基 づ く 賠 償 責 任 者 と し て 蒙 む る 損 害 に 限 定 し て 保 険 的 保 護 は 典 へ ら れ る
︒ 再 言 す れ ば
︑ 保 険 的 救 済 は 或 る 一 定 の 事 故 が 被 保 険 者 の 財 産 に 及 印 刷 す 凡
1
の 損 害 に 奥 へ ら る
L
も の で は な く
︑ 特 定 の 関 係 上 被 保 険 者 の 財 産 に 及 除 す 損 害 に 就 て
路上被保険利益に就て
λ 五
商 業 と 経 済
入六
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二 の 特 定 関 係 印 ち 被 保 険 者 の 経 溌 的 地 位 又 は 経 済 的 欣 態 は 各 個 の 場 合 必 ら や
J
し
も 同一ではない︒
然 し
︑ 常 に 或 る 事 故 の 結 果 は 被 保 険 者 の 財 産 よ り 一 定 の 低 値 の 減 少
︑ 印 ち 損 害 の 護 こ の 保 険 事 故 に よ り 秘 快 険 や か め
LrhrLV
央山小︑炉︑骨わの償値めゆめ
生 を も た ら す も の で あ る
︒ 産 財 は こ れ 個 々 の 保 険 契 約 の 保 護 の 目 的 で あ る
︒ 例 へ ば
︑ 或 る 般 舶 の 所 有 者 が 海 上 保 険 に 付 し た る 場 合 に は
︑ 保 険 的 保 護 の 目 的 は 嫡 舶 が 海 上 保 険 事 故 に 法 活 せ る と き 般 舶 所 有 者 が 失 ふ 姑 舶 に 具 象 せ ら れ た る 債 値 で あ る
︒ 知 舶 所 有 者 が 般 舶 所 有 者 と し て の 賠 償 責 任 に 就 て 保 険 に 付 し た る 場 合 に は
︑ 保 険 的 保 護 の 日 的 は 弛 舶 所 有 者 が 損 害 賠 償 責 任 の 結 果
︑ 競 舶 所 有 者 の 財 産 の 減 少 を も た ら す べ き ( 未 花 確 定 せ ざ る ) 債 値 で あ る
︒ 被 保 険 者 の 全 鰻 と し て の 財 産 を
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以
て 保 険 的 保 護 の 一 般 目 的 と す れ ば
︑ こ の 保 険 事 故 に よ り 失 ふ 個 々 の 債 値 は 保 険 的 保 護 の 特 別 目 的 と 云 ふ こ と が 出 来 る
︒ こ の 特 別 目 的 こ そ 個 々 の 保 険 に 於 け る 保 険 的 保 護 の 目 的 の 賓 館 印 ち 保 険 契 約 の 目 的 の 寅 躍 で あ る
︒
(
註詰 一 )
被保険利益の概念上保険事故の必要なることは後に詳述すろ︒
( 註 ニ )
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