幾何学序論2 K.Ichihara
連結集合 連結成分 連続写像と連結集合 練習問題 練習問題
幾何学序論2
第 2 章 ユークリッド空間の位相,
2.7 連結性
市原一裕
2017年12月11日(月)2限
幾何学序論2 K.Ichihara
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連結集合
定義 2.7.1(分離(separation))
Rmの部分集合Xに対して,Xの開集合AとBが次を満 たすとき,AとBの組(A, B)をXの分離という。
(1)A, B ̸=∅, (2)A∩B=∅, (3) A∪B =X
注意:
・分離が存在するとしても唯一とは限らない。
・定義2.7.1の中の開集合は閉集合に置き換えても良い。
定義 2.7.2(連結(connected))
Rmの部分集合Xがどんな分離も持たないとき,Xは連結 であるという。
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分離をもつための条件
連結でないというのは分離を持つこと。
系 2.7.3
Rmの部分集合Xが分離を持つための必要十分条件は,Rm の開集合OとPが存在して次を満たすこと。A=X∩O, B =X∩P として,
(1)A, B ̸=∅, (2)A∩B=∅, (3) A∪B =X このとき,(A, B)がXの分離になる。
定理 2.7.4
Rmの部分集合Xが分離を持つための必要十分条件は,部 分空間Xの開かつ閉である部分集合Cが存在して
C ̸=∅, Xを満たすことである。
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連結性の判定条件
補題 2.7.5
Xが連結でないとし,(A, B)をその一つの分離とする。X の部分集合Cが連結ならば,C ⊂AまたはC⊂Bのいず れかが成立する。
定理 2.7.6
集合族{Cα}α∈Aがいずれも連結集合で∩
α∈ACα̸=∅ なら ば∪
α∈ACαは連結集合。
とくに,CとDがいずれも連結集合でC∩D̸=∅ならば,
C∪Dは連結集合。
定理 2.7.7
Cが連結であるための必要十分条件は,Cのどのような2 点を取っても,その2点を含むCの連結な部分集合が存在 すること。
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Rの連結集合
系 2.7.8
(1) Rは連結。したがって,R内の閉かつ開であるような 集合は∅とR自身しかない。
(2) R内の任意の区間,つまり
(−∞, a], (−∞, a), (a, b], [a, b], [a, b), (a, b), [a,+∞), (a,+∞), は連結。
(3) R内の連結集合は,R自身・一点からなる集合・区間,
しかない。
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連結成分
定義 2.7.9(連結成分
Rmの部分集合Xに対して,x∈Xを含むXの連結な部分 集合のすべての和集合X(x)を,xを含むXの連結成分と いう。
注意:各連結成分は連結。
定理 2.7.10
Rmの部分集合Xの連結成分に関して次が成立する。
(1) 任意のx, y∈Xに対して,X(x)∩X(y)̸=∅ならば X(x) =X(y)である。
(2) Xは互いに交わりのない連結成分の和で表せる。
(3) 連結成分はすべてXの閉集合である。
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連結集合と連続写像
定理 2.7.11
Rmの部分集合XとY と,その間の連続写像f :X→Y が与えられているとする。C ⊂Xが連結ならばf(C)もま た連結である。
中間値の定理
連続関数f : [0,1]→Rが与えられたとき,f(0)とf(1)の 間の任意の中間値cに対して,[0,1]の点aが存在して c=f(a)をみたす。
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練習問題 (1)
練習問題 2.7.1
A={1}とB ={−1}としたとき,(A, B)がX={1,−1} の分離になることを示しなさい。
練習問題 2.7.2
(0,1)∪[2,3]の部分集合として,[2,3]が開集合かつ閉集合 であることを示しなさい。
練習問題 2.7.3
N⊂Rが連結でないことを示しなさい。
練習問題 2.6.4
{(x, y)|xy = 0} ⊂R2が連結であることを示しなさい。
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練習問題 (2)
練習問題 2.7.5
(0,1)∪[2,3]の部分集合として,(0,1)が連結成分になるこ とを示しなさい。
練習問題 2.7.6
R2の部分集合として,ひらがなの「な」の連結成分の個数 を書きなさい。
練習問題 2.7.7
方程式x−cosx= 0は,0< x < πの範囲に少なくとも一 つの実数解を持つことを示しなさい。(数学III)